※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第42話 兄妹の所持クラスは

「とうとう地下3階に行けるようになったんだね!」

 

 つまりアタシらと立ち位置一緒!

 

 由宇はとても嬉しそうに語り。

 

 そして

 

「結子、優実と一緒にそこの小さい男の子を遊んであげて」

 

 そう、自分の長女に言ったんだ。

 遊んであげて。

 つまり、子守りしてくれ、と。

 

 

 

 店の隅に玩具が置いてあるスペースがあり。

 そこで来斗は粘土や積み木で遊んでもらっている。

 

 それを他所に、俺たちは情報の共有を開始した。

 

「まず、ウチらのクラス構成を教えておいた方が良いよね」

 

 由宇はハイテンション。

 自分の能力開示が嬉しいのかね。

 

 超ニコニコ顔だ。

 

 ……あれか。

 自分のコレクションを見せびらかすようなものか。

 

 ……なんか男の子っぽい感性だな。

 結構、女子高生らしい可愛い女の子なのに。

 

 

 

「まず、アタシ」

 

 由宇のクラス。

 それは……

 

 長物使い(達人)

 治癒士(熟練者)

 盗賊(熟練者)

 

 長物使いは、武器としてポールウェポンを扱うクラス。

 使用武器は槍や薙刀、ハルバードなど。

 

 元々彼女、薙刀部に所属してたそうで。

 そのせいだろうという話。

 基礎能力はやはり、身体能力の拡大で。

 特に瞬発力が強化されるそうだ。

 

 ランクの能力は……

 

 熟練者が、チャージ。

 達人が、ゲイボルグ。

 

 チャージは、ダッシュ力を強化する技で。

 ダッシュの初速度をいきなり最大値にする。

 

 ゲイボルグは、槍の要素を持った武器を投げられる技で。投げた槍は分裂し広範囲に降り注ぐ。

 非常に強力な広範囲技だ。

 

 ただし……当たり前だけど使用するとその後素手になる。

 

「そこは要注意なんだよねぇ」

 

 ……だろうね。

 

 

「……じゃあ次は僕か」

 

 修司さんのクラス。

 それは……

 

 侍(達人)

 魔術師(熟練者)

 薬士(熟練者)

 

 侍は刀を扱うクラス。当たり前だけど。

 使用武器は、打刀、野太刀。

 

 修司さんは大学で剣道部に所属していて。

 掛け持ちで居合道部にも入っていたらしい。

 

 で……

 

 この人、剣道で負けたことが、これまでの人生で1回も無いそうだ。

 

 ちなみに大学は化学系で。

 そこらへんから薬士がクラスに混じってるんだろうという修司さんの分析。

 

 侍のランク能力は凄い。

 基礎能力効果は、戦士系クラスらしくただの筋力増強だけど。

 

 熟練者が、居合加速。

 達人が、鉄斬。

 

 居合加速は、よく創作物で出る「居合は神速の斬撃」こういう信仰。

 俺は仕組みを知ってるから、必ずしもそれが嘘では無いのは知ってるけど。

 そのまんまの意味でもないことを知っている。

 

 だけど……

 これはその仕組みを無視して、素で本当に速くする技だ。

 

 ただ、使用すると斬撃は初撃の1撃のみで、鞘に刀を納刀するまで2撃目を放つことが出来なくなるらしいが。

 そう……まるで漫画やアニメみたいに。

 

 鉄斬は、金属をも切断してしまう斬撃。

 大概のものを刀で斬れるようになる。

 

 ……で、これは「居合加速」との併用が可能らしい。

 つええ……

 

 そう、言うほかないよな。

 

 

 

「私たち、侍と長物使いでロード3体に挑んだんだよね。で、ラクショーだった」

 

 アタシが犬ロードを槍で突き殺して、オニイが居合加速でオッサンロードと豚ロードの首を刎ねたんだ。

 由宇たちのそんな武勇伝。

 

 ……なるほど。

 

 俺たちは紗耶香に能力看破させて、俺が1人でやったんだけど。

 この人たちは2人で分け合って片付けたのか。

 

 ……まあ、これはこれで良い夫婦の形なのかも。

 

 

 しかし……

 

 今までは俺たち夫婦2人しかいない状態だったから。

 他所の夫婦との付き合い、子供同士の交流。

 そういうの、これまで無かったけど……

 

 これからは、あるんだよな。

 来斗は、遊んでくれるお友達が出来るのか……

 

 それがちょっとだけ、俺は嬉しかった。

 

「これから、よろしく」

 

 修司さんが右手を差し出してくれたので。

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

 俺の方も右手を差し出し、彼と握手した。

 力強く、硬くて、さっぱりした手。

 

 俺は彼に好感を持ち。

 

 彼らとなら上手く付き合っていけるような気がしたんだ。

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