※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

64 / 202
第64話 紗耶香! 俺のために料理を作ってくれ!

 男のおしっこ~?

 

「そんなもんが何で虫よけスプレーになるんだ!?」

 

 俺が思わず反射的に言い返すと

 

「無論ただのおしっこではないのですよ」

 

 マスタファは落ち着いていた。

 

 落ち着いて、教えてくれたよ。

 

「自分の愛する女性の母乳を飲みまくり、それ一色になった男性の出した聖なるおしっこですよ」

 

 ……かなり特殊な小便なんだな。

 

 

 

 マスタファの言うところ。

 大体、3日くらいらしい。

 

 3日間、水分を自分の愛する女性の母乳からしか摂らない状況を続けて。

 

 体内の水分が母乳由来に置き換わった後に出す小便。

 

 それが戦いの聖水の素材になるそうな。

 

「歯磨きやうがいもできないのか!? 3日も!?」

 

 思わず訊いてしまう。

 歯磨きやうがいをする際、水を口に含むのだからどうしても少し水を飲んでしまうだろ。

 

 それもできないってことじゃないの!?

 それを確認した。

 

 すると

 

「……どうしても歯磨きやうがいが外せないと仰るなら、方法はありますよ。それは……」

 

 母乳を使った料理しか口にしない。

 これですね。

 

 ……衝撃だった。

 

 なん……だと?

 

「それで何で代わりになるんだ?」

 

 思わず訊ねると、マスタファは落ち着き払った声音で

 

「濃縮されますよね? だからそういう些細な水が無視される結果を呼ぶんですよ」

 

 そう、自信満々に

 

 いや、確かにされるけどさ。

 料理に使えば。

 

 ……ん?

 

 ということは加熱前提?

 

「生クリームの代わりに入れて、ケーキを作ったりするのはダメなのか?」

 

「それは別の意味で難しいでしょう。やりたいのは分かりますけど、生クリームは一般的なミルクとは違うものですし」

 

 ミルクを遠心分離機にかけるんですよ?

 

 そう、ダメ出し。

 まぁ確かに難しいよな。

 

 ……すっごいやりたいけど。

 

 マスタファはさらに続けた。

 

「3日間母乳を使った料理を食べ続けたその上で排尿し、それと他の素材2種を調合することで『戦いの聖水』の完成です」

 

 ……それだけではないの?

 男性のおしっこなんだよね?

 

 そこを確認したら

 

「あくまで主成分が男性のおしっこなだけです。他にも素材は要ります」

 

 で……

 

 そこからマスタファは意地の悪い声になり、こう言ったんだ。

 

「他の素材と調合法を知りたければ、20万ゴッド払ってください」

 

 ……これが狙いだったのか。

 

 額が額なだけに、裏取りが要る。

 ムスタファには「少し考えさせてくれ」と返し、3日後に会うための約束を取り付けた。

 3日後に、タマミさんの店に来てくれるそうだ。

 

「では、3日後に」

 

 そう言って去っていくムスタファの後姿を見送り。

 すぐに俺は

 

 自分の妻の両肩を掴んで、正面からその眼を見つめ、言ったんだ。

 

「紗耶香! 俺のために3日間、お前のおっぱいで料理を作ってくれないか!?」

 

 ……そのときの。

 紗耶香の恥ずかしさと興奮で真っ赤に染まった顔が本当にそそったし、可愛かったんだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。