※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第68話 仕方ありませんから

 3日後。

 

 タマミさんの店に行くと蛇人間マスタファがいた。

 

「やぁ、どうも」

 

 マスタファはカウンターで水を飲んでいた。

 

 マスタファが本当に来たことに若干驚く俺たちを他所に。

 子供たちが待機スペースに向かっていった。

 最近はここで預かってもらうことも多くなったな。

 

 最初泣かれたけど、連れ歩くのはやっぱ不便なんだ。

 現場に入ったら外で待機させなきゃいけないし。

 だから、できるならここで粘土や積み木で遊んでくれてる方が楽なのよ。

 

「家でじっくり考えて……決めたよ。払おう。20万ゴッド」

 

 そこで修司さんの言葉。

 ああ……裏取りできたんだ。

 

 裏が取れたなら、10万ゴッドずつ出し合って払おう。

 そう決めていたけど。

 

 そっか……じゃあホンモノの話なのか。

 

 マスタファは修司さんの言葉に満足げに頷き。

 

「決断が早くて助かります」

 

 そう、一言。

 

 俺たちはタマミさんにお願いし、互いの預金の中から10万ゴッドずつ出し合って、マスタファに支払った。

 マスタファは大量のゴッド貨幣を目の前で数え。

 

「確かに」

 

 そう一言発し。

 

 懐から、用意していた紙を取り出して、差し出してきた。

 

 修司さんがそれを受けとる。

 

「……では、ご健闘をお祈り致します」

 

 そんな言葉を残し。

 マスタファは店を後にした。

 

 また来ますよ、とも言い残して。

 

 そして俺たちはその場に残され。

 

 しばしの沈黙。

 沈黙を破ったのは

 

 修司さんで

 彼はこう言った。

 

「……今日は色々あるだろうからメイン薬士で来てるんだが……」

 

 俺の中の薬士の能力が、このレシピが本物であると言っている。

 

 ……なのだそうだ。

 

 そうなのか……

 

「で、俺たちの小便以外の素材って何なのですか?」

 

 明日には規定日数である3日に到達するから、その前に全部揃えたい。

 狩りが必要な素材なら、狩りに行かないと。

 

 そう、思っていた。

 なのでかなり前向きに訊ねたんだが

 

 修司さんは無言でレシピの紙を差し出してきた。

 何だろう……?

 

 そう、思いつつ俺は受け取った。

 

 そしてその中身を確認し。

 

 驚いた。

 

 残り2つは……

 

 母乳を捧げし愛妻の尿。

 

 母乳を捧げし愛妻の陰毛。

 

 ……マジか。

 

 

 

 その日はそのまま帰ったんだけど、まぁ、色々あったよ?

 

 戦いの聖水は材料が変態すぎるとか。

 本当に効果あるのかとか。

 

 でもまあ、これ以外道が無いから。

 

 決断せざるを得なかった。

 

 ……そして。

 

 問題の当日がやって来たんだ……。

 

「紗耶香……ありがとうね」

 

 タマミさんの店までやってきて。

 入店前に、俺は妻にそう言葉を掛けた。

 

 恥ずかしいだろうに、先に進むために耐えてくれるんだから。

 彼女は

 

「仕方ありませんから」

 

 そう言ってくれた。

 ちょっと、言い方硬かったけど。

 

 ……平気では無いんだな。

 すまない……。

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