姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
射精が終わるといつもそうだ。
たった今精液を注ぎ込んだ紗耶香が愛しくてたまらなくなってくる。
好き。綺麗。可愛い。愛しい。美しい。
俺の子種を受け入れてくれたことを軸に、彼女への愛が増幅される。
そしてそれは、紗耶香も同じみたいなんだよな。
俺の本心からの求愛行動に、応じてくれるんだ。
……紗耶香に訊くと、俺の膣内射精で俺の本心からの愛を感じてしまうらしい。
なので俺の求愛には応える以外の選択肢がないらしい。
……多分こんなお嫁さん、他にはいないよなぁ。
ふたりして、好きだとか愛してるだとか。
愛を囁き合い。何度も口づけを交わす。
……子供たちは夢の国アニメに夢中で気づいてない。
テレビ画面の中で、お姫様がワーキャー言っている。
こういう緊張感のある状況でのセックスって、妊娠しやすくなるという俗説をどこかで見たんだ。
だからやってるんだけど。
まぁ、気持ちいいわ。
終わった後の嫁への愛情の増幅度も半端ないし。
……上級職、グズグズしてられないからな。
やんないと
「正直さ、山本旦那氏がハイマスターかロビンフッドになってくれたら正直メチャ助かる」
川上兄妹に上級職の話をしにいったとき。
由宇にそう言われた。
曰く、その2つを選んでくれたら自分は盗賊をメインにしなくていいからと。
……まあ、宝箱係と罠警戒係は一流を置いておきたいもんな。
忍者でもその2つはできるけど、本職の盗賊とは雲泥の差だもの。
そこを、俺が上級職の構成要素に盗賊が含まれるその2つのどちらかを選んだら……
由宇が無理に盗賊をしなくて済むようになるんだ。
攻略的には無視できないよ。
……判断材料として。
当然だけど、最終能力も相談のテーブルにあげた。
俺の3つの上級職の最終能力。
それはこんな感じ。
ハイマスターは「真空波」
効果は「素手による攻撃の威力と範囲を拡大する」
アサシンは「隠密」
効果は「任意のタイミングで敵の注意から外れることが出来る。味方が自分1人の場合は無効」
ロビンフッドは「超集中力」
効果は「自分の体感時間がゆっくりになる」
……ここまで話して
「アサシンは要らないと思う。盗賊の能力が外れるし、山本旦那氏が盾役できなくなるし」
……まぁ、ね。
アサシンの隠密は、言うなれば仲間に危険を押し付ける最終能力だから。
俺としては選びたくない。
だって俺の奥さんは、どう考えても盾役をこなせる最終能力を持てないと思うし。
そんな奥さんに危険を押し付ける。
そんな構図が嫌だ。
そう……
俺と繋がったまま、俺の愛の言葉に応えてくれているこの女性を。
こんなに俺を愛してくれる女性を盾にするような真似は出来ない。
「あなたの気持ちの籠った精子……私の卵子と出会って欲しいです……ここで……結びついて」
彼女は俺に熱い吐息を吐きながら、自分のおなかに触れる。
「あなたの精子と受精していい卵子は私の卵子だけ……! そして私の卵子は全部あなたのもの……だって……あなたは私の夫だから……!」
自分の言葉に興奮している紗耶香。
俺はその言葉に喜びと、自己肯定感の高まりを感じ
さらに愛の言葉を口にしようとした。
そのときに
「まま、なにしてるの?」
……冷水を浴びた。
息子が振り返ってこっちを見ていたのだ。
見つかった。
……全裸じゃないんだけどさ。
繋がってるところは見えないようにしてるんだけど。
ソファの上で対面座位。
それを息子に目撃された。
……どうしよう?
色々な言葉が頭の中を駆け巡る。
そして俺が口を開く前に
「ママはパパとちょっとだけ仲良くしているだけなのよ」
……俺と繋がったままの紗耶香が、穏やかに、笑みすら浮かべてそう言った。
この辺の肝の据わり方、俺は正直勝てないと思っている。
……やっぱ、今は妻になってるけど。
この女性は姉さんなんだよな。