姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語 作:XX(旧山川海のすけ)
修司さんの魔術師を鍛えるために。
修司さんを誘ってみるか。
俺の忍者なら、多分魔術師にした修司さんのサポートは出来ると思うんだ。
……そんな想いもあるけど。
実のところ、父親仲間というか、先輩として。
聞いておきたいことがあるんよな。
男同士でしか言えないこと、あるかもしれないし。
家のリビングでそんなことを考えていた。
長女を抱っこしながら。
解放すると紗耶香の邪魔をしに行くから、誰かが押さえておかないといかんのよ。
紗耶香は今、キッチンで食後の洗い物をしてくれている。
……俺がやろうか?
そう言ったのに。
あなたは子供たちを拘束しておいてください。
そう、言われた。
……普段、子供たちは自分にべったりだから、気を利かせてくれたのかなぁ?
まあ、確かに俺だって子供たちを抱っこしたいよ。
大切な愛の結晶で、我が子だもんな。
それが紗耶香以下の懐かれ具合でもな……。
まぁ、来斗は肩車を覚えてからは、少しだけ俺に用事があるようになってくれたけど。
それは正直、嬉しい。
……高い体温で首に跨られると、暑いけどな……
俺は耐えた。
耐え続けた。
「あなた。子供たちの面倒を見てくれてありがとうございます」
仕事を全て終えた紗耶香が俺を労ってくれる。
俺は褒められることはしてないぞ。
ママの抱っこが復活したので、明日香は引き渡す。
明日香は嬉しそうだった。
……やっぱりママが良いんだよな。
寂しい……
まあ、それはそれとして。
「上級職、詰めようか」
俺は紗耶香と向き合う。
俺は来斗を抱っこして、紗耶香は明日香を抱っこして。
紗耶香は
「ええ」
頷いてくれた。
俺はパソコンで作った文書を手渡す。
紗耶香の上級職についてまとめた紙だ。
そこに書かれている紗耶香の上級職。
それは……
賢者。
これは魔術師と治癒士での上級職。
最終能力は……無限魔法。
魔法の使用回数制限が消えるんだ。
鬼強いな。
そして2つ目。
錬金術師。
これは魔術師と学者での上級職。
最終能力は……錬成。
イメージできるものを自由に作り出せる能力だ。
これもかーなーり強い。
忍術使い放題じゃないか。
忍具を作りまくれるから。
最後の3つ目が……
医神。
治癒士と学者での上級職。
最終能力が……蘇生。
1日に1回だけ、死亡を回復できる。
3つ。
どれも強力で、捨てがたい最終能力。
でもこの3つなら……
「医神だろ」
「そうですね。私もそう思います」
死者蘇生。
これはあまりにもデカイ。
無視できないよ。
これが来た時点で、これ以外の選択肢はない。
これさえあれば、保険が打てるんだから。
紗耶香以外は、1日1回だけ死ねるんだ。
すごいことだよな?
……そんな俺と答えが一致したことが、紗耶香は嬉しいようで。
ニコニコ微笑んでいる。
この笑顔を絶対に曇らせないためにも……
「医神で行こう」
「……ええ」
俺たちは頷き合う。
……多分、川上さんたちも同じことを言うと思うんだ。