※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第91話 由宇の上級職の話

「そりゃ医神だね」

 

「そうだな」

 

 上級職の相談のために、タマミさんの店に出向いたら。

 川上さん夫婦にもそう言われた。

 

 やっぱそう思うよねぇ。

 

 1日1回、誰か1人が戦死することを視野に入れて行動できるのは強いわ。

 

「じゃあ、ウチの奥さんの上級職は医神で行きます」

 

 決定。

 

 揉めるとは思ってはいなかったけど、すんなり決まってくれて嬉しいよ。

 

 

 

「で、今度はこっちの話なんだけど……」

 

 紗耶香の上級職の話が終わったので。

 今度は川上さんの家の話になった。

 

「アタシの場合、上級職はこんな感じ」

 

 言って由宇は、鞄からクリアファイルを出し。

 そこに挟んだA4の紙に印刷したテキストを渡してきた。

 

 ……ウチと同じことやってんね。

 

 そう思いながら、確認する。

 

 そこには……

 

 

 上級職1:ヴァルキリー

 クラス構成:長物使い+治癒士

 覚醒する最終能力:戦乙女

 最終能力の内容:飛行能力と槍の召喚

 

 

 上級職2:タマモ

 クラス構成:長物使い+盗賊

 覚醒する最終能力:九尾の呪詛

 最終能力の内容:受けたダメージをそのまま相手にも与える

 

 

 上級職3:セイントテール

 クラス構成:治癒士+盗賊

 覚醒する最終能力:聖奪

 最終能力の内容:他者の状態異常を盗み取り、引き受ける

 

 

 ……うん。

 この内容なら……

 

「ヴァルキリーでしょ」

 

「そうですね」

 

 ウチの意見は一瞬で決まる。

 

 そしてこれも、向こうも同じ結論だったようで。

 

「だよねぇ」

 

「他の2つが、こちらを窮地に陥らせるの前提の最終能力だしな」

 

 ……俺たちと同じ理由で、その結論に至っていたようだ。

 

 タマモも、セイントテールも、最終能力が最大の効果を発揮するのは、こっちが窮地のときだけだから。

 そんなの、ダメだろ。

 

 そうならないように知恵を絞って挑むのがデフォなんだから。

 前向きに活用していけて、普通に強いのがヴァルキリーの最終能力だけな以上、ヴァルキリーを選ばない理由がない。

 

 飛行能力があって、槍の召喚が出来るということは。

 それは長物使いの達人位階の能力・ゲイボルグが使い放題っていうことだ。

 

 ゲイボルグは投げた槍を分裂させて、広範囲に降り注ぐようにする能力。

 それを使い放題ってどう考えても強いだろ。

 

「そっちも同意見なら、ヴァルキリーを選ぶことにするわ」

 

 そうしてくれ。

 

 ……こうして。

 俺たちのパーティー内の相談は終了した。

 

 あとはひとつのテーブルを囲んで、和やかにお茶を飲む時間になる。

 

 まだ修司さんは魔術師が達人になってないから、上級職についてはまだ調べてないらしいのでその話はあとなんだ。

 

 そこで俺は自分の紅茶を口にしながら

 

「修司さん」

 

「……何かな?」

 

 話を切り出したんだ。

 

 こういう話を

 

「互いの奥さんに余裕がある間に、一緒に魔術師のランク上げをしませんか? 2人だけで」

 

 ……ランク上げ2人パーティーの提案を。

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