※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

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第95話 公園は戦場だ

 誰も居ない公園に息子を連れて来て。

 

 遊ばせようと思った。

 

 ……あるのは

 

 滑り台と

 ブランコと

 砂場。

 

 あと、鉄棒か?

 

 ……鉄棒は用事が無いな。

 

 そんなことを思っていると

 

 来斗は滑り台に向かって突進していった。

 

「すべりだい!」

 

 そんなことを言いながら走っていく。

 おお、転ばないかな?

 

 そこだけ心配して見守るけど、別に転ばなかった。

 

 ホッと胸を撫で下ろし。

 

 息子が滑り台の梯子を登っていくのを見守る。

 

 登って、滑って。

 

 登って、滑って。

 

 登って、滑って。

 

 ……その繰り返し。

 

 で、気づいた。

 

 これ……目が離せない……

 

 この子たちは病気をほとんどしないから手が掛からないけど。

 悪戯は普通にするからな……

 

 この子は1回お皿を投げたことがあるし。

 

 妹の明日香はよくテレビを叩く。

 テレビが壊れると、新しいのを確保するのが大変で。

 

 お母さんに車を出してもらわないといけないんだぞと。

 そう言って聞かせているんだけど。

 

 ……ペーパードライバーで、信頼性の低いお母さんの運転の危ない車をだ。

 

 まだ来斗が産まれる前に

 

「ドライブ行ってどこかでカーセックスしよう。やってみたいんだ」

 

 なんてお願いしたことがあったが、拒否されて。

 理由が

 

「私は運転がド下手なんです! 事故起こすかもしれないので!」

 

 ……なんでそれで免許取れたの?

 まあ、大学時代になんか追い込まれた表情をしてた時期あったし。

 

 そういやそのときだっけ。

 

 紗耶香が普通自動車免許取ったの。

 確かAT限定の。

 

 まあ、モノホンのカーセックスは無理だったけど。

 自宅の車庫で、停めてあったウチの車の中で気分だけカーセックスというのをさせてもらったが。

 

 ……なんか違うよな。

 山の傍とか、海の見える場所で車停めて~ってのが俺の中での定番だし。

 

 ただ、狭いところで愛し合っただけ。

 そのときは騎乗位だったんだけど。

 

 ハッスルしても紗耶香が頭を車の天井にぶつけて、思う存分動けなかったのが記憶に残ってる。

 あのときの、困った表情をした紗耶香は可愛かったなぁ。

 

 ……俺が運転技術を自力で習得するしかないのかなぁ?

 ド不良どもは別に教習所行かなくても自動車運転できるようになってるんだし。

 不可能じゃないと思うんだけど。

 

 なんて考えてたら

 

 来斗が滑り台のてっぺんでなんか妙なダンスを始めたんだ。

 ……ちょっと待てや。

 

「そこでふざけたらダメー!」

 

 俺の叫び。

 来斗は硬直。

 

 ……気が抜けねえ!

 

 

 

 そして数時間後。

 日が沈むまで公園で遊ばせて。

 

 帰って来た俺に

 

「ご苦労様です。パパ」

 

 玄関で。

 笑顔で出迎えてくれた紗耶香が労ってくれて。

 そしておかえりのキスをしてくれて。

 俺を抱いて、耳元で

 

「……とても大変だったでしょ?」

 

 そう囁いた。

 俺はガクガクと頷く。

 

 よく創作物でパパさんが子供を連れて公園に行き。

 他のパパと交流を持つというのあるけど。

 

 あんなん無理だ。

 絶対にできない!

 

 ……現実は違う!

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