※この作品はR-18です。

姉と世界に2人だけ取り残されたので、姉をお嫁さんにした弟が、神様を目指すために神のダンジョンに挑む物語   作:XX(旧山川海のすけ)

97 / 202
第97話 修司さんの上級職の話

 タマミさんの店で。

 川上さん夫婦と会った。

 

「前よりラブラブになってるねぇ。何かあったの?」

 

「子供たちのためにも、夫への愛情は素直に出していこうと思ってるんです」

 

 由宇の言葉に、紗耶香は嬉しそうにそう答えた。

 

 ……別に狙ったわけじゃ無いけど。

 紗耶香は、俺が彼女が悪阻で吐いた後に口の中の吐瀉物を薄めるようなキスをしたのが嬉しかったらしい。

 

 自分が心の底から愛されていることが理解できて幸せだったって。

 俺だって、紗耶香に愛して貰えて幸せなんだけど。

 

 あの後、フェラして貰えたけどさ。

 そんなことより、俺に愛を返してくれたことが嬉しかったんだ。

 

 テーブルの下で手を繋ぐ俺たち。

 まあ、隠す関係でも無いんだけどな。

 

 この世界では。

 

「そうだよねぇ。夫婦は常に仲良し。常に一緒。子供たちもそれが一番嬉しいはずだよ」

 

 言って由宇は、修司さんの腕に抱きつき、その頬にキスをする。

 

 ……こっちはこっちで、愛が深そうだよねぇ。

 

 まぁ、悪い気はしない。

 仲が良いのは良いことだ。

 

「スキダヨー、オニイ」

 

 ニマニマしながら、由宇。

 

「……で、俺の上級職の話なんだけど」

 

 それに対して修司さんは少しだけ照れ臭そうで。

 あえて由宇の愛の囁きを無視して、A4の紙をテーブルの上に置いて来たんだ。

 

 ……シャイだなぁ。

 男らしい人なのに。

 

 まぁ、今日の本題の方に集中するかね。

 

 俺はA4の紙に目を落とす。

 そこには3つの上級職の情報がまとめられていた。

 

 

 上級職1:ミフネ

 クラス構成:侍+魔術師

 覚醒する最終能力:波動斬

 最終能力の内容:斬撃の間合いが広くなる(およそ数メートルに拡大、発動前に気合を溜める時間が必要である)

 

 

 上級職2:ライコウ

 クラス構成:薬士+侍

 覚醒する最終能力:鬼毒斬

 最終能力の内容:斬撃に猛毒が乗る

 

 

 上級職3:妖術使い

 クラス構成:魔術師+薬士

 覚醒する最終能力:呪物創造

 最終能力の内容:魔術師の攻撃魔法の効果を持った使い捨てアイテムを作れる

 

 

 いやまぁ、これは……。

 

「ミフネが良いのでは」

 

「だよな。ここはミフネ一択だろ」

 

 強力な攻撃魔法を全開で使えるし。

 それに……

 

「居合の威力がエグいことになりますからね」

 

「だねぇ」

 

 俺の言葉に、修司さんの嫁である由宇が返して来る。

 

 居合に、居合加速と鉄斬と、波動斬を乗せる。

 

 出す前に溜めと、出した後の隙があるけど。

 これが完成すると

 

 間合い数メートルで

 避けられないほど高速

 加えて当たるとまず切断される

 

 ……というデタラメなものになる。

 

 無敵じゃん。

 なんとも心強い。

 

「これで俺たちの未来のために貢献できる。修行に付き合ってくれてありがとな。拓斗くん」

 

 そう言って、俺に微笑み掛けてくれたんだけど。

 

 ……太陽みたいな笑顔に感じた。

 まあ、こんな人がお兄さんだったら、他の男に全く興味が行かなかったという由宇の言葉にも説得力がある気がする。

 

 俺が女なら惚れてそうだ。

 

 ……しかし。

 

 かつてこの修司さんと恋人関係だったというクソ女。

 惜しいことしやがったな。

 

 上手くすれば、こんな人の奥さんになれたのに。

 全ては女性との交際経験が無いせいで、奥手なだけなのに。

 修司さんの彼女へのアプローチ力が弱いという下らねえ理由で、折角釣り上げた大きな鯛を逃してやんの。

 

 馬鹿じゃねーの?

 全く。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。