「失踪事件?」
三月ほどの滞在でそれなりに親しくなったバーのマスターの言葉に、ゆかりは思わず間抜けな声を返した。城下というだけあり人も多く規模も多いこの街は依頼される仕事も多い。ハイリスクハイリターンな仕事もその分多く、ゆかりは暫くの滞在を続けながら路銀を稼いでいた。その日も、遺跡調査という名の遺物荒らしで王都の研究者から大金をふんだくり、その足でそれなりに馴染みとなった酒場のバーカウンターに腰を下ろして適当な食事を済ました後の雑談で出た言葉がそれだった。
「ここ一月の間に何件か起こってるらしくてな。聞いたことないかい?」
「失踪なんてそう珍しいことでもないでしょう…。スラム街まで行けばそんなの日常茶飯事ですよ」
「ああ、すまん。言葉が足りなかったな。被害者が女の冒険者やハンターの、しかも腕利きの奴らばかりを狙ったもんでな」
「女の冒険者?」
それを聞いてゆかりは振り返って店内の様子を見やる。普段通りの喧噪の中でも、見れば確かに女性の冒険者が少ないように感じる。
「へぇ…そいつは珍しい人攫いもあったものですね。リスクも大きいでしょうに…」
「ああ、だからあんたも大概に…」
そう言われながら、ゆかりは一気にジョッキに残った酒をぐびり、と飲み干して机の上にどん、と叩きつけるようにして置いた。
「言われなくてもそうします。そんな話聞いて酔い潰れるまで飲むほど度胸なんてないんで」
「まぁ、あんたならそうするだろうな。一応、腕利きの冒険者が来てこっちも助かってんだ、あんまり無理はしないようにな」
「言われなくともそうしますよ、ごちそうさまでした」
そう言ってゆかりは席を立つ、机に少々多めの銀貨を置いて去ったのは見栄か余裕か、恐らく前者であろうことはバーテンの目には明白だった。だが、それを指摘するほど野暮ではない。
「ありがとさん、明日も無事に来てくれよ」
「それは明日、というより今日の夜の私次第ですね。…まあ、祈っててくれたなら幸いです」
それだけ言ってゆかりはバーを立ち去る。マスターは少々の心配を残してその背中を見送って、次の客の支払いの対応と新規の客のカクテルの注文に置かれることになる。その背を見送った少女のことなど忘れるほど、店が繁盛していたのは幸か不幸かなど、誰が知ったことであろうか。
さて、ゆかりはふらりふらりと酔いがまだ抜けきらないような足取りで大通りを歩く。出店の前で立ち止まっては恐らく金貨で膨れた布袋をちらりと覗いては立ち去るような、そんな冷やかし半分の店からしたら好ましくない客の姿を晒してはまた街をふらふらと歩く。
その歩みは次第に路地裏の人気の少ない場所へと向かっていく。そうして、段々と人気が無くなるにつれてしゃんとした姿勢になっていくのは果たして不確かなことではなかった。それまでの若干の酔いとそこからくるふざけた様子からかけ離れた立ち振る舞いに変わったのを見て追跡者が気を張ったのと、それを見透かすように路地裏の奥の奥まで誘い込まれた(あるいは誘い込んだ)ゆかりが彼女らを見透かすようにして振り返ったのは殆ど一緒のタイミングであった。
「…さて、ここまで来れば目的達成ですか?」
その不敵な発言はゆかりのものであった。しかし、それに相対する白髪の彼女もまた不適という言葉が似合う喋り口で、棒立ちという無防備な体制のままゆかりに対して言葉を紡ぐ。
「そうだね、とりあえずここまで来てくれれば私達からしても都合がいい。わざわざすまないね、こちらに都合のいい場所まで来てくれて」
そう不敵に笑う白髪の女性にゆかりは少々の怒りを覚えつつも、それ以上に脅威を覚えていた。
「…貴方達、酒場に紛れて監視していたでしょう?上手く隠していますが、私の目は誤魔化されません。その魔力、魔物の類であることは分かっています。見た目も鑑みて、魔物娘でしょう?」
その発言に挑発的な発言を零した白髪の女性は面食らったような表情をして、傍らで中腰で構える黒髪の女性も同じように表情を驚きで崩していた。
「…ふぅん、まぁ正確には違うけど、そこまで分かるのか。やはり次の獲物は君で間違いない…いや、丁度いいみたいだね。いい獲物だよ。ミリアル、お前もそう思うだろう?」
「ええ、姉さん。それに、彼女の魔力、とても上質そうです」
「ふふっ、ミリアルもそう思うだろう?それじゃあ、早速“捕獲”に移ろうか」
そう笑って黒髪の少女はこくり、と頷いてそれまでの棒立ちから体制も碌に変えずに跳ね上がる。安直な奇襲攻撃。それに動揺することもなくゆかりは後方に跳ねることでそれを躱す。しかしゆかりは驚きで表情を歪めていた。自分がそれまで立ち構えていたその場所が黒髪の少女の拳で穿たれていたのだ。
(どんな馬鹿力ですか…!?)
動揺を必死で隠しながらも、ゆかりは彼女の単純な力に恐怖を覚えた。今は仕事終わりで軽装とはいえ鎧を備えているがそれも十分に役目を果たしはしなかろう。それでも、彼女は冒険者であった。脳をフル回転させて、最良の手段を考える。そうして彼女は、着地から間髪入れずに腰に備えた短刀を引き抜くと、そのまま跳ねるようにして体制の整わない、ミリアルと呼ばれていた黒髪の少女へと短剣を振り下ろす。
そのまま振り下ろされた短剣は、ガキン、と金属同士がぶつかり合う無機質な音を立てて防がれた。防御したのは思わず、といった様子で差し出された黒衣に包まれた両腕。X字に重なった腕は彼女の外観に似合わない金属質な音を奏でる。それで何かを判断したのか、表情を曇らせたゆかりは、一寸遅れて振り上げられた脚をバックステップで躱しながら、自ら誘い込んだ少女たちを睨む。
「まさかとは思いましたが…。やはり貴方達…!」
「ご名答、アンドロイドと言って分かるかな?私たちはいわゆるそういう類でね。そういうわけだから、きっと君にはどうする術もないだろう?申し訳ないが、運が悪かったと諦めてくれ」
くっくっく。そういった笑い方が似合うように如何にも余裕そうな笑みを零しながらこちらを見る白髪の少女はそう呟いた。その様子に、ぎり、と歯噛みしながら、しかし残された手段は数少ない。そんな焦るゆかりを責め立てるように、黒髪の少女、ミリアルが飛び掛かる。隙を突かれたゆかりは短剣を構えての防御が精いっぱいで、僅かに押し切られながら差し出された掌を剣を横に構えて受け止める。見かけよりずっと重い掌底を何とか受け止めはしたが、ミリアルは短剣の刃をそのまま握り締めて行動を塞いでくる。自らより遥かに強い力で固定されたそれをどうにか動かそうとするもびくともしない。それをどうにかしようと剣に注意を向けたのが失敗だった。僅かに剣に注意を向けたその一瞬、ミリアルが脚を振り上げるには十分な時間だった。
「…ぐ、あ、はぁ…っ!!」
ずん、と腹部に鈍い痛みが走り、衝撃と共に身体が後ろへと投げ出される。凡そ少女然とした外見の彼女からは似つかわしくない威力の蹴りが腹部へと放たれたのだ。ゆかりの身体は石畳の地面に転がり、やがて煉瓦の壁に叩き付けられた。
「やっぱり、人間というのはあっけないねぇ。もうこれでわかっただろう?大人しく投降してくれないか?大丈夫、命は保証するさ。なぁ、ミリアル」
「そうですね、アリアル姉さん」
アリアルと呼ばれた白髪の少女は不敵な笑みを浮かべて地面に転がったゆかりを見やる。そうして、アリアルとミリアルの二人に視線を向けられたゆかりであったが、未だ抵抗の意志は失っていなかった。
「生憎ですが、誰かに指図されて『はい、そうします』と素直に言うような性格していたら、冒険者なんて最初からしていませんよ…」
口端から血を流しながら不敵に笑うゆかりの様子に、二人は少々驚いたようで。
「ふむん…。じゃあ、もう少し痛めつけてくれないか、ミリアル?」
「仕方ありませんね…」
その了承の返事と同時、ミリアルはゆかりへと向けて駆ける。人気のない狭い路地裏、距離が詰まるのは一瞬で、ミリアルの拳がゆかりの鳩尾に刺さるには時間と呼べるほどの瞬間など必要としなかった。そうであったが。
「…っ、“雷迅”!」
「…っ!?うっ…!」
その僅かな一瞬、ゆかりは魔力を込めて自らを囲むように雷の魔法を放った。途端、あと数センチまで迫ったミリアルはぎしり、と身体を軋ませて届くか否かの瀬戸際で崩れ落ちた。
まだ意識を保っているミリアルの様子に驚きつつも、ゆかりは多少の余裕を取り戻したようで、無力化の済んだ彼女を踏みつけるようにして自由を奪う。
「…まさか、雷を魔法にして使えるような魔術師がいるとはね。驚いた」
「私は、魔術師ではないですし、出力の調整は微妙ですが…、貴方達には必要ないでしょう…?ありったけ魔力を注いでやるだけです」
満身創痍ながらゆかりは不敵な笑みを浮かべる。ミリアルと呼ばれたこの機械少女が雷を弱点としているのならば、恐らく同一個体のアリアルも雷は不得手だろう。その判断に従ってゆかりは掌にありったけの魔力を雷に変換して構える。
「仕方ない、妹をこれ以上追い詰められるわけにもいかない…。私も動くとしようか!」
そういってアリアルがこちらへ跳ねたとの同時、ゆかりはその少女へ向けてありったけの魔力を向けた。雷が奔流となって空間を駆け抜けアリアルの身体を貫く。それで終わる、はずだった。
「…か、は…!」
アリアルは、止まらなかった。自らの身体を駆け抜ける雷など露知らず、ただ纏った衣服を焦がしてゆかりへと距離を縮めた。“アンドロイドには雷が効果的である”。その定石に従ったゆかりが驚愕の表情を浮かべ、次の手を講じるその前にその拳をゆかりの鳩尾へと埋めていた。
「…普通のアンドロイド、なら雷を放てば一蹴できるだろうが、生憎私は特別製でね。…まぁ本当はミリアルもそのはずなんだけど。わが妹ながら油断が過ぎるなぁ。後で叱っておかないと」
そう愚痴っぽく零すアリアルの言葉も沈みゆく意識の中ではまともに聞こえることはない。ゆかりは腹部の痛みを感じながら意識を手放した。
***
「…んぅ、う?」
ゆかりが目を覚ましたのは無機質な印象を与える灰色の一室だった。未だ朦朧としている意識で部屋を確認してもどうにか確認できるのは、解剖台めいた台座に寝そべるようにして拘束されているらしい自らの頭上にある扉だけ。
「ん、んぅ、んん~~~~!っ、無理、ですか…」
力を込めて身体を動かそうと藻掻くが、大の字に拘束された手足はびくともしない。ゆかりが力任せに抵抗するだけ無駄だと判断するのにそう時間はかからなかった。ならば魔法でと掌に魔力を込めようとして、
「~~~~、か、はぁ…っ!?」
全身に電流の様な、否、まさしく電流が走った。全身に神経を直接火で炙られた針で貫かれたかのような熱と痛みを感じ、声にならない悲鳴が否応なく口から漏れ出る。視界が明滅して一瞬思考が飛んだ。そうして漸く痛みが治まり、一瞬で引き上げられた呼吸が静かになり始めたころ、
「無理はしない方がいいよ。死にはしないけど神経を直接刺激されるのは生物には堪えるだろう」
そんなことを言いながらウィン、と軽い音を立てて自動で開いたドアの向こうから部屋に入ってきたのは、雷魔法をものともせずに自らを殴り倒した白髪の少女、アリアルだった。
「気分はどうだい?まぁ最悪だろうけれどね」
「…そうでもないですよ。貴方方が悠長に寝かせてくれたおかげで動けるぐらいには回復しているはずですから。この、拘束さえなければ、っ、また抵抗してやろうくらいの気持ちは一応ありますよ」
「おや、あの電流を食らっておいて、まだそんな軽口が叩けるのかい。まぁ、それくらいにまで回復してくれよかったよ。こちらとしても、怪我人を痛めつけるような真似はしたくないからね」
どの口が言うのか。内心そう呟くゆかりであったがそれを言ったところで事態が好転などするはずもないので、その言葉は飲み込んだ。
「それで、こんなか弱い冒険者を無理矢理捕まえて拘束した上に、魔道具めいた機械まで使って何が目的なんですか?このまま解剖しようとでも?」
「ははは、面白いことを言うじゃないか。解剖されたい欲求でもあるのかな?」
軽く流すように笑ったミリアルは解剖台に軽く腰掛けてゆかりの頬に手を伸ばす。生き物の温かさを感じないひやりとした手の感触に思わず身をよじる。
「昨夜私たちと対峙したときに魔物娘と指摘しただろう?あの指摘は当たらずも遠からず、といったものでね。私とミリアル…君が一回無力化した黒髪の女の子がいただろう?私たちは淫魔を素体にしたアンドロイドでね。珍しいだろう?」
「はぁ、悪趣味な研究をする人間もいたものですね」
「まったくもってその通りだね。まぁ、その悪趣味な研究のおかげで私がいるわけだから何とも言えないのだけれど」
「それで?貴方を作ってくれた研究者にでも私を連れてこい、と命令されたんですか?」
「いいや?そんな命令する奴らなんかもういないさ、私たちが殺したからね」
「…はい?」
途端ゆかりの表情が険しくなる。その様子に満足でもしたのかアリアルは嗜虐的な笑みを浮かべて顔を近づけた。
「私達を作ったのはいいけれど、利権争いで時間を浪費したり、互いに足引っ張り合って研究を遅らせるような馬鹿ばかりだったからね。自分達で研究を進めた方がよほど効率的だったから殺してやったさ」
「…アンドロイドは開発者の意志に反した行動をとれないはずでは?」
「よく知っているじゃないか。それについては私も分からないよ。足の引っ張り合いの中で誰かがAIを弄ったか、それともサキュバスを素体にした影響か。まぁ、なんにせよ私達はこれで自由を手に入れたんだ、素晴らしいだろう?」
そうくつくつと笑うアリアルに、ゆかりは言いようのない恐怖を覚えた。感情を与えられたアンドロイドがどうなるのか、想像の外にあった現実に身震いがした。
「…あぁ、怯えないでくれ。君の命を奪いはしない、約束通りね」
「じゃあ、何が目的だっていうんです?貴方方に因縁付けられるようなことをした覚えはないですが」
「すぐに分かるさ。そろそろ来るはずだからね」
その言葉とドアが開くのは殆ど同時だった。黒髪の少女、ミリアルががしゃがしゃと何かが入った箱を小脇に抱えるようにして持っている。
「アリアル姉さん、私一人でこんなに準備させるなんて酷いですよ…」
「不精して戦闘用義体を用意しなかった罰だよ、ミリアル。あそこでAIが完全にいかれていたらどうするつもりだったんだ」
「それについては、すみません…」
ばつが悪そうに謝罪の言葉を零しながら、ミリアルは運んでいた箱を床に置く。アリアルはミリアルに向けていた視線をゆかりに戻して、再び頬を撫でた。
「さて、私達が君、だけじゃないけど冒険者を集めてる理由だけれどね」
そう言ってアリアルは警戒しながら見やるゆかりの顔を両手で挟むように固定すると、
「んちゅ、ん、れる」
「んっ…!?」
そのままゆかりの唇を奪った。少しの動揺を覚えながらも、ゆかりは合わされた唇を閉じたままアリアルの舌が口内に侵入しようとするのを防いだ。しかし、その抵抗もすぐに終わる。アリアルはゆかりの呼吸を封じるように頬に添えていた手を一旦離し彼女の鼻をつまむ。相手は呼吸の必要さえないアンドロイドで、己は呼吸を封じられた人間。何とか我慢をしてもすぐに限界はやってくる。たまらず開いた唇の隙間に押し入るようにしてアリアルの舌がゆかりの口内へと侵入した。そのまま絡みつく舌と共に口内へ流し込まれる唾液とも思えないねっとりとした液体を、仰向けで寝かされていたゆかりは塞ぎきれず飲み込んでしまう。そうして僅か数秒、身体に変化が訪れる。
(あ、あつ、い…!これ、淫魔とおなじ…!?)
過去に不覚を取って淫魔に囚われた記憶が想起される。かっ、と身体が熱くなり下腹部に痺れにも似た疼きが走るその感覚は、魔物娘の多くが用いる催淫性の体液によるものと同じであった。違うのは、疼きが訪れるのが格段に速くその上襲い来る熱量も速度に比例するかのように強いものであったことだった。そのまま暫くの間、アリアルによる口内の一方的な蹂躙が続く。そうしてゆかりの身体がびくん、と一瞬跳ね上がったのを感じるとアリアルはぷぁ、と満足げに唇を離した。
「下拵えは、とりあえずこんな感じかな?…気持ちよかっただろう?これが私たちの目的だからね、そうでないと困る」
「ど…どういう、ことですか…?なんでアンドロイドの貴方が、魔物娘の真似事なんて…」
「姉さんが言ってたでしょう、私たちは淫魔が素体だって」
息も絶え絶えといった様子のゆかりの問いかけに答えたのはミリアルの方だった。アリアルは仕方ないといった様子で軽く笑いながら数歩引く。そうして出来た空間に割って入るようにしてミリアルはゆかりに迫る。蕩けた表情を見せる顔の両脇に掌をついて、涙の滲む瞳を覗き込むように自らの顔を近づけた。
「私達はアンドロイドですが、淫魔を素体としているために冒険者の性を活動源としているんです。正確に言えば、例えば電力なんかよりもそちらの方がずっと効率がいいってだけですが。ですから、こうして強い冒険者の性を集めているんですよ」
「…なんて、傍迷惑な…」
「苦情は私達の設計者へ言ってください。…まぁ、殺しちゃいましたけど」
そこまで言ってミリアルは拘束されたゆかりの着ていた服へと手をかける。その目的を察して抗議の声をあげようとしたが、ミリアルが衣服の上から着ていた鎧を力任せに引き千切る方が早かった。
「…っ、やめ、ろ…っ!!」
「やめません。あなたの性はきっと今までの誰よりも非常に効率的なものだと思うので」
「こ、の…!“らいじ”…」
「おっと、そこまでだ」
魔法の詠唱を見計らったかのようにアリアルが羽織っていた白衣のポケットに入れた手をもぞりと動かす。瞬間、神経を貫くような痛みが再来する。
「———っ、ぎ…っ!」
「学習能力がないのか、判断が甘いのか…。あぁ、それとも淫魔の体液で性感を煽られても嫌悪感の方が強いのかな?生物は快楽を含めた三大欲求に素直だとインプットされていたのだがね」
「全くです。これまでの人間はキスを一回すれば大体抵抗しなくなったのですが」
「みんながみんな、そんな人間だと思わないことですね…。私は、そんなのに容易く屈するほどやわでも軟派でもないんですよ…」
抵抗も封じられ、ミリアルに淡々と服を引き裂かれながら、それでもせめて口だけは反論を続けてみせるゆかり。その様子を眺めながら、アリアルは口元に添えている方とは逆の、ポケットに入れていた手を取り出す。掌に収まるくらい、それよりは少々大きめの武骨なリモコンが握られていた。
「ふむ、人間というのは興味深い。まぁ、それ以上に面倒な生物だね。…では、これならどうだろうか」
そう言ってアリアルは片手でリモコンを器用に操作する。カチカチとスイッチを弄り、スライドさせるように指を動かした。その様子を若干に切れた呼吸を整えながら、服を剥かれ僅かに感じる肌寒さに身を震わせながら眺めていたゆかりであったが、直ぐに体に変化が訪れた。
「…っ?ふ、ぅう…、あっ…?」
体温が上がる。呼吸が荒くなり、吐く息も熱い。思考に靄がかかり辛うじて残された下着の内側でじゅん、と秘裂が蜜を滲ませる。否応なく高まる性感。先程飲まされた体液と同様に、淫魔由来の催淫効果ではないか。ゆかりはそう予測するも、アリアルはリモコンを操作し、ミリアルは衣服を引き裂いただけでそれらしい行為は受けていない。推測を進めようにも熱を帯びた思考は鈍化していく一方で上手く働いてはくれず、動かない思考に戸惑っているゆかりはアリアルの行為を眺めていたミリアルが自分に視線を移したことに気付かない。そうして伸ばされた手が、晒された胸の先で慎ましく起ち上った蕾に触れようとしたところで漸くゆかりはミリアルの接近に気付いた。しかし、そこで制止させようにはもう遅い。無遠慮に色素の薄い乳首を抓り上げるように強く引っ張られる。普通なら痛みさえ感じるような強すぎる刺激。しかし、
「あぁあっ!?」
それにさえも快感を覚えてしまう。痛く感じるはずなのに、身体或いは脳はそれを快楽と誤認してしまっている。
「あ、な、なん、でぇ!!?」
ミリアルから与えられる断続的な快楽、それに悲鳴じみた喘ぎを漏らしながらゆかりは問う。というよりは、自らの身体の淫らな変化にある種の恐怖を感じ叫ばずにはいられなかった。
「あぁ、気持ちよすぎるかい?流石にやり過ぎたかもしれないけれど、やわでも軟派でもない君を私達で堕とすにはこれしか方法は考えられなくてね。しかし、いざ使ってみると生物相手なら凄まじく効果を発揮してくれるんだな、このナノマシンというのは。あれだけ無能を晒していた割にはいい物を遺してくれたじゃないか」
「ん、なの、まし…?あぅっ!」
「っん、こちらに、集中してくらはい、ちゅ」
刺激してほしいと言わんばかりに膨らんだ胸の先に舌を這わせながら、ミリアルは先程の少々荒っぽい責め方からじわりじわりと刺激するような責め方に切り替えた。舌で嬲り、指先も摘んだり引っ張るのではなく指先でくるくると捏ね回すように。
「あぁ、君も知らないものに身体を犯されるというのは少々心細さがあるか。仕方ない、教えてあげるよ」
カツカツと、わざとらしく靴音を鳴らしながらアリアルは寝台に固定されたゆかりの方へと近づいていく。
「今君の身体を犯している…、あぁ、あとついでに君の身体に電流を流して魔法を中断させていたのも、さっき言ってたナノマシンの効果でね。で、その肝心のナノマシンだが、君等の様な人間の目では勿論、私達アンドロイドの目でも視認できないほどに小さな機械のことでね。それを君の身体に仕込ませてもらったよ」
「なん…ってものを…!」
「それで、そのナノマシンだが君の神経を直接刺激してくれる便利な代物でね。さっきみたいに痛みで無理矢理押さえつけたり、今みたいに感度を無理矢理引き上げることもできてね。最初は眉唾というか、これほどまでのものとは思っていなかったがいやはや…。人間もいい物を考えてくれる」
そう寝台の上に寝かされたゆかりの頬を撫でながらアリアルはにやりと笑う。頬に触れたその刺激でさえ快楽に感じるのか、身を捩って躱そうとするゆかりを挑発するようにわざとらしく両手を上げる。
「…っ、そのなのましん、とかいうのを、取り出しなさ、あぁん!?」
「んちゅ、おいひいっていうのはこんな感じなんでしょうか…?プログラミングを超えて性を得なければ、という義務感が生まれてきます…れる…」
「はは、ミリアルも夢中のようだね。アンドロイドも誑かすとは君は相当な悪女だねぇ。それで、ナノマシンだが。逆に聞くが、今の状況で、君からナノマシンを取り出すという選択をすると思うのかい?こんなに効果的に君を制御できて、性を搾取するのにも実に役立ってくれるようなものを取り出すとでも?そもそもの話、一度身体に入れられたナノマシンは取り出すことはできないよ、残念だったね」
「…っ、外道…!」
「生憎だが、そもそも生き物ではないからね。道を外れる外れない云々の存在ではないよ」
あっけらかんとそう言い放ってアリアルはゆかりに背を向ける。そうして、先程ミリアルが持ってきた箱を漁ると何かを取り出した。
「さて、そろそろ本番といこうか。このまま性を貪っても悪くはないが非効率ではあるからね、ちょっと道具も使わせてもらおう」
「ほ、んば…!?」
「そうだとも。まだ胸しか責めていないじゃあないか。君は量も質も桁違いの性を持っているからね、まだまだ絞り取らせてもらうよ」
既に媚薬とナノマシンによる性感向上効果とミリアルによる胸への責めで息も絶え絶えだというのに、これが前戯に過ぎないというのか。その困惑と戦慄を嘲笑うかのように言い捨てながらアリアルはゆかりに迫る。察したミリアルが離れたゆかりの胸は、ミリアルの口から分泌された淫魔の体液でてらてらと濡らされており淫靡な輝きを放っている。他の魔物娘からすれば興奮を煽られ本能に従い身体に群がってもおかしくない光景。しかし、アンドロイドの二人はそうはならない。淡々と次の責めに移行する。
アリアルが箱から取り出したのは、カプセル状の球体のついた装置だった。あまり目に優しくない強いピンク色のそれからはケーブルが伸びており、その先にリモコンが付いている。アリアルと、もうひとつ装置を受け取ったミリアルは、カプセル状の方をテープでゆかりの胸の頂へと張り付ける。機械独特の冷たさが火照った身体には刺激となり、思わず声が漏れる。
「一体、今度はなんですか…?どうせ、悪趣味な装置なのでしょうが…」
「ローターって言ってね。まぁ、効果はすぐに分かるさ」
そう言うと、アリアルはリモコンについていたつまみをカチカチと回す。途端、
「ひぁああ!?な、なにこ、れ…っ!?ひぃ、ぁああ!」
ヴヴヴ、と無機質な音を立てながらローターが振動する。桃色の楕円形が胸の先で起ちあがった蕾と共に揺れ動き、ゆかりに未知の快感を送り込む。一定の間隔で震える刺激は舌や指で与えられるそれとは全く異なるもので、ゆかりはその快感に身体と嬌声を震わせていた。
「い、や…!こんなの、しらな、あぁんっ!?」
「よかったですね、アリアル姉さん。気に入ってもらえたみたいです」
「はは、そうだね。じゃあ、次はこちらの方にも刺激を与えていこうか」
そう言いながらアリアルは、蜜で重さを増しながらもどうにかゆかりの秘所を覆い隠し続けていた下着に手をかけ引き千切る。触った時点で分かりきっていたが、蜜を溢れさせていた秘所はぐずぐずに濡れそぼっていて、自らの主の意志に反して刺激を求めるようにひくひくと蠢いていた。
「へぇ、綺麗な色をしてるじゃないか。女の冒険者と淫売は殆ど同義語と聞いていたが君は違うようだね」
そんな侮蔑めいた評価に対して反論する余裕もいよいよなくなったゆかりの秘唇にアリアルは顔を埋め舌を這わせる。自らの頬や唇が蜜で汚れるのも厭わずに、その蜜の一滴一滴を舐め取るように舌を動かす。そうして口周りを愛液で濡らしながら、更に奥へ奥へと、舌を尖らせて内側を責め立てる。同時に、口内から催淫液を流し込むのも忘れない。
「う、ぅああっ!ひぃ、い、いやぁ、あぁああん!?」
ゆかりの喘ぎが一際大きくなるのを聞いて、アリアルはスパートをかける。膣口の少し奥、お腹側の少しざらついた場所。そこを擽るように舌先を細かく動かして刺激する。聞こえる喘ぎ声が徐々に小刻みなものになっていくのを感じて、とどめとばかりに上唇で軽く掠めていた陰核を指先できゅ、と摘んでやった。
「あっ、あぁ、あああ、~~~~~~~~っ!!?」
掠れる様な悲鳴をあげて、最後にはそれさえ奪われながら、ゆかりは背を大きく反らしながら絶頂する。ぷし、と秘唇から噴出された愛液を顔面で受け止めて、アリアルは薄らと笑いながらそれを白衣の袖で拭き取った。
「やぁ、とりあえずこれが今日初めての絶頂だ。気分はどうかな?」
そう、ゆかりの顔を覗き込むようにして尋ねるアリアルであったが、当のゆかりはまだ絶頂の余韻から戻ってこられないでいた。未だ止まる気配のない胸元のローターの規則歴な刺激に身体を震わせながらゆかりは思う。
(あれが、絶頂…?)
確かに今まで他の魔物娘に不覚を取った際に与えられた絶頂と感覚は同じものであった。しかし、今回与えられた快楽、そして絶頂はこれまでの比ではなかった。その快楽の質、或いは深さとでもいえばいいのだろうか。これまで与えられた絶頂が児戯にも思えるほどの圧倒的なもので。それが淫魔を素体にしているとはいえ、魔物娘と分類していいのか怪しいアンドロイドから与えられたものであることが信じられなかった。
「おや、気持ちよすぎて声も出ないかい?まあ仕方ない、これでも人間を悦ばすことにかけてはそれなりに自信を持っているからね、私達は」
「そうですね、姉さん」
アリアルがゆかりを責め立てていた間、傍観に徹していたミリアルがアリアルの後ろに歩み寄る。その手には、男性器を模した、明らかにそういう用途を目的とした装置を握っていて。半分飛びかけていた意識が戻りつつあったゆかりがそれに気付く。先程まで熱に浮かされていたような表情が急速に冷え、怯えの感情を纏っていく。
「い、いや…。ゆるして…」
「許す?面白いことを言うね?君は何も悪いことをしていないじゃないか。…これはただの捕食行為に過ぎないんだよ、私達の為に大人しく食われておくれ」
「それでは、次は私の番です。よろしくお願いしますね、人間さん」
意味がないと分かっていながらもがたがたと身体を揺らして抵抗の意志を示すゆかりに、淡々とミリアルは近づいていく。やれやれといった様子で場所を譲ったアリアルの位置に入れ替わるように立つと、ミリアルはぴとりとしとどに濡れたゆかりの秘裂に男性器を模した装置———バイブを添える。
「これだけ濡れていれば前戯もいらないでしょう?早速ですが、いただきます」
「ま、まって…」
ぐちゅ…ぬちゅり、ずん!
「ひぎぃ!?」
一息にバイブの半分以上を突き入れられ、圧し潰されたような悲鳴を上げる。やや強引に押し進められ、半ば膣内を抉るように進んでいく。痛いくらいの快感がゆかりを襲う。
「あぁもう、ミリアルは強引だなぁ。人間は脆いんだからもっと丁寧に扱ってあげないと」
「むぅ、ごめんなさい…」
頬を膨らませながらやや不服そうにしながらも謝るミリアル。腕の動きも気持ちばかり優しいものへと変わったが、ゆかりからすればその動きに違いは殆どなく、感じられる苦痛にも似た快感もまた変わらないに等しい。
「あ、あぅ、うぁっ…!!」
「ミリアル、そろそろいいんじゃないかな」
「分かりました。振動機能、オンにします」
ミリアルはそう返事をすると、バイブの挿入部とは逆方向にあるスイッチを弾く。そうしてミリアルが宣言した通りバイブは振動を始めた。
「ひぃ!ぃあ、あぁん!あぁ!!」
「ふふ、悦んでるみたいでよかったよ。どうだい、ミリアル?彼女の性は」
「素晴らしいです。純度も量も桁違いで、今までの冒険者とはとても比になりません。それこそ彼女一人で今搾性している冒険者全ての性より多いかと」
「そうか、そこまでとはね。それじゃあなおのこと彼女を大切に扱わないとね」
「そうですね、姉さん」
「か、かってなことをぉおおぅん!?」
勝手な物言いに反論しようと口を開くが、殆ど子宮口の辺りにまで突き入れられた痛いくらいの快感に喘ぎ交じりの叫びを上げてしまう。それを聞いた二人の笑いを誘ってしまい、屈辱的な思いをするも今の自分に反撃はおろか抗議するだけの余力も余裕もない。悔しさで涙が溢れ視界が滲む。
「そろそろ限界かな?ミリアル、じゃあとどめをくれてやろうか」
「了解です、姉さん」
その返事に応えるように、アリアルは背を預けていた壁を後ろ足に蹴ってゆかりへと距離を詰める。それまで着ていた白衣を脱ぎ捨てて、ノースリーブの先にさらけ出された右腕にあった蓋を外す。かぱりと外されたその下には生物の類ではないことを如実に示すケーブルや金属製の骨格が敷き詰められていた。アリアルはその中から、黄色のケーブルを三本引っ張り出す。その先端は洗濯ばさみの様にものを挟み込める構造がなされていた。
「さぁ、今日はもう疲れたろう?最後にとびっきりの快感を与えてあげるから、それでゆっくり眠ればいい。これからよろしく頼むよ」
「頼みます、人間さん」
胸に張り付けられていたローターを外し、代わりに両胸の蕾に、それと陰核の三か所にケーブルを伸ばす。快感交じりの痛みが挟まれる度に身体に走る。
「そん、そんなこと、りょうしょうするわけ…」
「うーん、残念だけど君の意見は聞いていないんだよね?あ、ところで一つ聞きたいんだが」
「ぅ…?」
「————人間も、電流は辛いものなのかな」
その言葉に、快楽で赤く浮かされていたゆかりの顔からさっと熱が引く。これから起こりうる最悪に制止の声を上げようとするも、遅かった。
—————おやすみ。
その言葉と共に強烈という言葉すら生温い身を裂くような快楽が全身に走り、ゆかりの意識はそこで途絶えた。
***
性感帯の中でも一際感度の高い陰核と乳首、それらを起点として全身に走った電流の快楽と痛みに白目を剥いて気絶したゆかりの身体を労るように拭きあげる姉の様子をぼんやりと眺めながらミリアルは考える。自分達の目的は、開発者達が足を引っ張り合うことで半ば頓挫していた自分達姉妹の高性能化、及び自分達姉妹と同種の人造淫魔の量産化だった。少なくとも最初期はその目的に沿って行動していた。それがずれ始めたのはいつからだろう。
「ん?おい、ミリアル。休むのはいいが、ちゃんと片づけはしておいてくれよ?」
「あ、ごめんなさい。姉さん」
「うん、よろしい」
片づける手を再び動かしながら、ミリアルは思考する。昔はこんなことはなかった。ただひたすらに事務的に片付けもこなせたし、このような無駄な長考に陥ることもなかった。姉であるアリアルも同様だ。最近の彼女はやや無駄を好んでいる気がするのだ。ゆかりを捕獲するときや性的な刺激を与えるときもそう。初期の頃はもっと淡々と捕獲しては死なない程度に性を搾取する、ただそれだけの機械であった。
今ではどうだろうか。今回の獲物であるゆかりを捕まえるときなんか、わざわざ自分を先にけしかけて、あまつさえあえて自分にも雷魔法を受けさせていた。最初から二人で捕えればよいものを、だ。性を搾取するときもそう。最初にわざわざ会話する必要もないし、言葉責めにもならない雑談が目立つようになっていた。
「なぁ、ミリアル」
「なんですか、姉さん」
「一つ提案なんだが…、彼女が次に目を覚ました時にナノマシンをさらに与えたらどうだろう?きっと、性をより多く回収できると思うんだ」
「それには賛成ですが…、今与えてしまってもよいのではないですか?」
「…あー、なんだ。少し、気になってしまったんだ。『彼女の絶望する表情をもう少し見ておきたい』、なんてな。…らしくないな、これでは人間と同じじゃあないか」
そう苦笑するアリアルに、ミリアルはやはり、と思う。この姉は自分と同じように、人間の様な自我を、それもミリアル自身よりも“高性能”に作られたためにより鮮明に目覚めさせつつある。それも、格好の獲物であるゆかりという冒険者を見つけ、捕獲したことで彼女に対する執着心、或いは恋と言ってもいいのだろうか?そんなものをしたことが無いミリアルに分かるはずもないが、少なくともアリアルがそれを加速度的に得てしまったことは明確だった。
「…確かに、らしくないですね」
「そ、そうだろう?じゃあ、今のうちに入れて…」
「でも、起きてからでもいいと思います」
「…ミリアル?」
くすり、とまるで初めから自我を持っていた生物の様にミリアルは笑いながらそう返事をする。ぽかん、と口を開けるアリアルの様子をおかしいというようにやはり笑って。
「私も、見たくなっちゃいましたから。その人のいろんな顔」
その執着心、と言えばいいのか分からない感情は自分も抱いてしまっているのだ。肯定しないわけがない。
「…あぁ、私達は人間のことを笑えなくなってしまったな。我々も非効率を選ぶ不合理な存在ということか」
「いいじゃないですか、不合理でも。それよりも、私は次に起きた彼女をどう責め立てるかということの方が重要に思えます」
「…確かに、な。私も同感だよ」
苦笑する姉として設定されたアンドロイドと、朗らかに笑う妹型のアンドロイド。効率と計画を捨て、生物のごとき自我に目覚めた二人に捕まったゆかりはこれから逃げることも許されずに犯され性を搾り取られることになる。永遠の性奴隷としてアンドロイドに飼われ続けることになるのだった。
【アリアル・ミリアル】
自我を持った(持ってしまった)アンドロイド娘の姉妹機。作中で説明のある通り、淫魔を素体にして作られたアンドロイドであり性を効率のいい動力源として動ける為に優れた性を持つ女性冒険者を襲っている。なお、男性ではなく女性を襲うのは数の少ない女性冒険者に限定することでより制御しやすくしたいという製作者の思惑と製作者の一人の趣味によるものである。
また、自我が目覚めたことで事務的・効率的な思考を超えて魔物娘としての嗜虐的な一面にも目覚めている。命こそないが最早魔物娘といって差し支えないだろう。
元ネタはCoefontのアリアルとミリアル。前書きにも書いた通り、自分で楽しむためにコソコソと書いていた作品でしたが規約が変わったことで日の目を見た作品だったりします。規約変更聞いた時はテンション爆上がりでしたね。しかし、今やポンコツ美人の代名詞(特に姉の方)になってしまうとは当時の私も…薄々感じていたかなぁ…。