※この作品はR-18です。

ようこそSアプリ至上主義の教室へ   作:MAMAMAJO

12 / 15
アンケート
ヒロイン1 伊吹 映画館
ヒロイン2 姫野 自室
ヒロイン3 森下 公園 でした。 
適当にぶち込んだヒロイン4が何故か勝ってた……

というわけで、ヒロイン4 エピです。




12話 生徒会が一存

 4月最後の日曜日。僕は新たに手に入れた特典「気配遮断 D」を使用し、人気の無い特別棟を散策する。

 この特典の効果は、今までで一番わかりやすく、その上、実用性が高いスキルと言えるだろう。このスキルは意識すれば、その瞬間に僕の存在感が薄れる。昨日、モールで試してみたところ、大きな音を発したり、体に触れたりしない限り、要は目立つことさえしなければ、基本的に相手に気づかれることはなかった。幻の6人目(シックスマン)とは僕のことですよ。バスケは授業でしかやったことないけど。

 人の目を気にしなくて良いと言うのは、それだけで価値がある。……監視カメラさえなければ、もっとやりたい放題だったのに。こればかりは時代が悪かったな。

 

 そうして、僕はまだ行ったことのなかった特別棟の屋上へと向かった。屋上が開放されているというのは、大変ロマンがあってよろしい。最近の学校はどこも危ないから、封鎖されているらしいのに、ありがたい話だ。

 

 階段を上がり、屋上の扉を開くと、そこには既に先客がいた。——日曜日の昼前なのに。

 

 屋上のベンチにふんぞり返り、この空間は自分の庭であるかのように振る舞う女子生徒の後ろ姿が見える。しかし、その傲慢な様子とは裏腹に、彼女の佇まいにはどこかしら高貴さ、あるいは堂に入った所作を感じる。

 

「ほう、この私が易々と背後を取られるとはな」

 

 振り返った彼女の鋭い視線に射抜かれる。

 

 ——気配遮断を使っているのに、気づかれた……だと——。

 

「見たことのない顔だな……一年か。ふっ、面白い。隣に座れ」

 

 彼女の圧倒的なオーラに気圧され、僕はその言葉に従い、彼女の横に腰掛ける。

 

「名前は?」

「……黒乃真です」

「そうか、黒乃……いや、真の方が語感が良いか。真、君はどうして今日ここに?」

「屋上って心惹かれるものがありません? それに天気も良いですし、のんびりと雲の流れでも見ようかと思って」

 

 彼女は艶かしい美脚を組み替え、横目で僕をじっと見つめている。ただ、視線を向けられているだけなのに、まるで僕が丸裸にされているような、そうした凄みが彼女にはあった。

 

「あぁ、そうだね。今日は絶好の行楽日和と言えるだろう。日差しが心地よく、頬を撫でる風は穏やかで、偶にはこうした休日を過ごすのも悪くはない」

「そうですね。……先輩は普段からここで過ごされているんですか?」

「——先輩か、悪くない響きだ。思えば、誰かにそう呼ばれるのは初めてのことだな。普段からここで過ごしているわけではない。今日は月末だろう? ポイントも使い切ったことだし、どうこの余暇を過ごそうか考えて、思い立ったのがここだったのさ」

「それはまた、何というか……粋ですね」

 

 この人が現在、毎月どのくらいポイントを貰っているのかは分からないが、それで大丈夫なんだろうか? いや、無料商品があるから問題はないのかな。

 

「あぁ、ポイントも金も、それ自体は無価値だ。それを使い何を得るのかが肝心なことだとは思わないか? 私は手にした金は余すことなく使うし、やりたいようにやる。自分の心の赴くままに、ね」

「人生を謳歌しているんですね……僕も先輩みたいに、自由にやる度胸があればなぁ」

「そう難しいことではない。己の心に従うのさ。後のことは、未来の自分にでも任せておけばいい」

 

 うーん、これはとてもじゃないが、僕には真似出来ない生き方だな。……ひょっとしたら、我がDクラスの異端児、高円寺六助も彼女と同じような摂理で生きているのかもしれない。

 

「……でも、それだと人付き合いとか大変じゃないですか?」

「はっ、そうに違いない。真、言うじゃないか。確かに私に満足な友人はいないし、恋人にも縁がない人生を送ってきた」

 

 こ、この学校友達いない人多過ぎない? 大丈夫なの? それが普通なのかな?

 

「そ、そうだったんですか。……でも意外ですね。先輩、お綺麗なのに」

「皆が君のように見る目があれば、話は違っていたんだがね」

 

 彼女は体をこちらに向け、僕の頬をそっと撫でる。名のある美術家に彫らせたような美しい横顔が至近距離に近づき、彼女が身に纏うフローラルな柑橘の匂いが僕の心臓を早くさせる。

 

「女として口説かれるのは初めての経験だったが、存外悪いものではないな。真、今日一日、私をエスコートすることを許そう」

「……先輩、さっきポイントは使い切ったって言ってませんでした?」

「私をエスコート出来るんだ、それぐらい安いものじゃないか」

 

 僕は立ち上がり、彼女に手を差し出す。彼女は流れるようにその上に手を乗せ、立ち上がる。……身長は僕と同じ、いや、若干彼女の方が高いかな?

 

「……あの、先輩。お名前をお聞きしても?」

「おっと、すまない。私としたことがそんなことも忘れていたか。年甲斐もなく浮かれてしまっていたようだね。——私の名前は鬼龍院楓花。私も君のことを名前で呼んでいるのだから、私のことも楓花と、名前で呼んでくれて構わないよ」

 

 

 

 特別棟を後にし、楓花先輩とモールへ向かっていると、不意に曲がり角から見覚えのある人物が現れた。

 

「あっ、雅先輩。お久しぶりですっ!」

「ん? 真か、もう女連れとはやるじゃ……鬼龍院」

 

 雅先輩は楓花先輩を見て、一瞬言葉を詰まらせる。対する楓花先輩は一切表情を変えることなく、ただその場に居合わせるのみであった。場が一瞬にして緊張し、南雲先輩がいつもよりも挑発的な口調で喋り始めた。

 

「真、悪いことは言わない。その女からは手を引いておけ。お前の手に負える女じゃない。可愛い後輩が、碌でも無い女に引っ掛かるのは先輩として放っておけないからな」

「南雲、真に適当なことを吹き込まないでもらおうか。私と真がどのような関係であろうと、お前に口を出される覚えはない。……それにしても、相変わらず仲間作りには余念が無いようだな。入学したばかりの一年まで、その支配下に置こうとするとは、器が知れるぞ」

「……俺との勝負から逃げ続けるお前に何を言われたところで、聞く耳を持つ必要がないな。——それにしても、浮いた話の一つも無いと思えば、まさか年下趣味だったとは。そりゃ、同級生や先輩に興味を持つはずがなかったか。同い年に相手にされないからって、年下に手を出す方が人としての器が知れているんじゃないか?」

「はっ、なに。真はお前やお前の周りにいる者達とは違って、安い女には興味がないんだよ。それに、見る者が見れば分かるものさ。誰が本当に美しいのかを。最も、お前達にはその目もなければ、私にアプローチする度胸も資格もないだろうがね」

 

 ……バ、バッチバチです。な、なんで、会っていきなりこんなにディスり合ってるの?

 

「もう、雅、置いてかないでよ……って、鬼龍院さんと……あれ、君、もしかして、雅が言ってた黒乃くん?」

 

 二人の舌戦が繰り広げられる中、雅先輩の後ろから緊迫したこの場には似合わない朗らか声の女子生徒が入ってきた。

 

「騒がしいな。こんなところで何を言い争っている?」

 

 そしてそのすぐ後、息つく間もなく、女子生徒の反対方向からは威厳のある声と共に一組の男女が現れた。男の方は知っている。鈴音の面影を感じる男。直に話したことこそないものの、雅先輩からも、鈴音からも、その男のことは既に何度も耳にしている。

 

「学先輩っ! こんなところで会うなんて奇遇ですね。それより、紹介したい奴がいるんですよ。ほら、この前にも話した」

「南雲、言われずとも知っている。2ーB 鬼龍院楓花、そして……1ーD 黒乃真」

 

 ……し、知られている。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ、って奴か?

 

「——に、義兄(にい)さん……」

「えぇぇーーーー!!! 会長の弟さんなんですかっ!?」

 

 学先輩の隣にいる、お団子頭の女子が大袈裟に驚く。……か、可愛い。会って間もないのに、なんだかとても揶揄い甲斐がある女性(ひと)だ。

 

「——黒乃、冗談はよせ」

「は、はい。すみませんでしたっ!!」

「う、嘘だったんですかっ!? へ、変な冗談を吐かないでくださいっ!! 信じちゃいましたよっ、全くもうっっ!!」

 

 いや、まるっきり嘘というわけでもないのかもしれない。遠い将来、仮に、仮に僕と鈴音が結婚することがあったら、この人が義理の兄になるのだから。

 

「改めて名乗る必要もないかもしれないが、初対面だ。形式として名乗っておこう。——この学校の生徒会長を務めている、堀北学だ」

「……生徒会書記、橘茜です」

「わ、私は別に生徒会じゃないからね……えーっと、朝比奈なずなだよ」

 

 ……これは僕もした方がいいんだよね? 橘先輩は僕のこと全く知らなそうだし。

 

「く、黒乃真です。よろしくお願いしますっ!」

「君がするなら、私もしておこう。鬼龍院楓花だ。別に私はよろしくするつもりはないがね」

 

 ふ、楓花さん……カ、カッコいい……! そこにシビれる、憧れるぅ!

 

「……こんなところで立ち話もなんだ。以前から、お前達には興味があった。この後時間はあるか?」

 

 んーやっぱり、鈴音とは違うな。ちゃんと他人に対してアンテナを張っているし、実際に直接確かめる誠実さがある。

 

「はぁ……生徒会長ともあろうものが、些かデリカシーに欠けているのではないか?」

「鬼龍院さんっ! 会長に対してその物言い、失礼ではありませんかっ?」

 

 楓花先輩の発言に、ぷんぷんと怒る橘先輩。橘先輩を見ていると、なんだかとても癒される。はっ! 彼女を側近に置いているのは、そうした効果を期待してなのか。流石だ、義兄さん。まんまとしてやられたよ。

 

「少し頭を働かせれば分からないか? 私と彼は逢引の真っ最中だ。そんなことも分からなようじゃ、慮ってくれと、私が口にするのもしょうがないことだろう?」

「あ、逢引ですかっ!?」

「えー! やるじゃん、黒乃くん」

「おい、なずな。お前からも言ってやれ。よりにもよって、そんな女を選ぶ必要はないって」

「もー、雅、何言ってんの。あ、もしかして、嫉妬? 嫉妬しちゃってるの?」

 

 じょ、状況が混沌(カオス)だ。……義兄さん、なんとかしてくれ。何で黙ってるんだ、義兄さんっ!!

 

「ふ、楓花先輩。逢引って……」

「何だ、真。何も間違ったことは言っていないだろう? それとも先ほど、君が屋上で情熱的に私を口説き、手を差し出したのは幻だったのかな?」

「ま、間違っては……いないですけど」

「キャー!! 聞いた、雅!! 情熱的に口説いただって!! それに、楓花!! 楓花先輩だって!?」

 

 あぁ、もう収拾がつかない。……だ、駄目だ。僕にはどうしようも——

 

「——それで、この後時間はあるのか?」

 

 義兄さんの一言が、その場を支配する。場は静まり返り、僕は思わず、ゴクリと息を呑む。

 

「ふっ、白けてしまったな。真、デートはまた次の機会に取っておくとしよう。それに、興味は既に失せていたが、もう一度見定めるのも悪くはない」

「楓花先輩がいいなら、僕も大丈夫です」

「そうか、橘。頼んだ」

「分かりました、会長。皆さん、食べられないものはありますか?」

 

 橘先輩が一人一人に聞き取りをしている中、雅先輩の声が聞こえる。

 

「学先輩、プライベートで過ごすのは久し振りですね」

「ちょっと雅、これ私も参加する流れなの?」

「あぁ、こんな機会、滅多にないだろ? それに、今日は何も予定がないって言っていたじゃないか」

「そ、そうだけど。いいんですか会長? 私が参加しても?」

「あぁ、構わない」

 

 そうして、奇妙な巡り合わせの食事会が決定した。

 

 

「黒乃、お前の目にこの学校はどう映っている?」

 厳かな空気の中、義兄さん……学先輩が口を開く。僕たちが囲む回転テーブルの上には、出来立てのエビチリ、麻婆豆腐、青椒肉絲、酢豚に点心が湯気を立てている。

 

「……現時点では、至れり尽くせりの良い学校だと思いますよ。でも、肝心なのは明日からなんですよね?」

「……へぇ、そこまで見抜いていたか。流石は俺の後輩。期待は裏切らないでいてくれたようだな」

 雅先輩は嬉しそうにこちらを見ると、ニヤリと口を笑わせる。

 

「支給されるプライベートポイントが変動すること、そして、それがクラスの評価、クラスポイントと連動していること。配属されるクラスには個人の評価が関わっていること。……Sシステムについて、その名称は知らずとも、既にその大部分は見抜いている……これは誇るべきことだ、黒乃」

 

 し、知らない名前がいっぱい出てきた。……普段使っているポイントがプライベートポイントで、クラスの評価がクラスポイント。……ポイント関係を全部ひっくるめて、Sシステムってことでいいんだよね?

 

「会長、大丈夫なんですか?」

「……あぁ、問題ない。既に昨日、黒乃と同じクラスのある生徒が、職員室にSシステムについて尋ねに来たと聞いている。黒乃、おそらくお前の入れ知恵だろう。1年の総括を務める、真島先生が担当したそうだが、1時間以上質問攻めにあったらしい。当然だが、教員は何も答えられない。お前は教員がこの手の質問に対応出来ないことを既に知っている……つまり、こうなることは事前に予想できたはずだ、どうして止めなかった?」

 

 す、鈴音さん……流石ですね。あの、義兄さんが怒ってますよ。

 

「……彼女の機嫌を損ねると、拳が飛んでくるので……」

「…………………………そうか」

 

 に、義兄さんが苦虫を噛み潰したかのような顔をしている……。

 

「なるほどな。つまり、真はAクラスの特典以外には気づけたってわけか? 及第点なんじゃないですか会長?」

「南雲副会長、そのことはっ——」

「構わない、橘。遅かれ早かれ、明日になれば分かることだ。今更知ったところで、出来ることなど高が知れてる。瑣末なことだ」

 

 Aクラスの特典?

 

「真、俺自ら説明してやろう。この学校はその謳い文句にもあるように、卒業した生徒のあらゆる進路を保証する。しかし、——その恩恵に与れるのは、学年で最もクラスポイントが高いクラス、つまり、学年で最も優秀なAクラスに限られる」

 

 雅先輩に明かされた衝撃の真実。……なるほどね。クラス替えはないけど、クラスそのものが変わりはするのか。この学校でのクラスはただの組分けではなく、階級の名前でもあったと。これは盲点だったな。

 

「……雅先輩は初めから、Aクラスだったんですか?」

「はっ、悪くない視点だな。俺となずなは入学当初、Bクラスだった。しかし、今ではAクラスだ。そこの鬼龍院はBクラス。Aクラスでいられたのは、ほんのわずかな間だけだ。格付けはとうの昔に済んでいる」

 

 楓花先輩は雅先輩のやけに挑発的な態度を軽く受け流し、凛とした様子で受け答える。

 

「私はAクラスになど興味はない。そもそも、特典が必要に感じない生徒は、この競争に乗る必要がないからね。南雲、一人相撲はいい加減にしたらどうだ? そんなに自分自身の実力が疑わしくなったか? 哀れなものだな」

「お前の言葉は、所詮ただの負け犬の遠吠えに過ぎない。俺も学先輩も、他者との競争には常に勝ってきた。俺にはその揺るぎない自負がある。勝者だけが、競争の在り方に正当な評価を下すことを許される」

「他人の評価を主軸に置くとは。それこそ、空虚な自信の裏付けでしかない。他人からの採点など、何の意味も持たないものだ」

 

 二人のこれまでの応酬を見るに、お互いのスタンスが徹底的に交わらないのであろう。どちらの言い分も正当性があり、そして、互いに相反するものでもある。僕にはどちらが正しいのか分からない。……どちらかというと、楓花先輩のスタンスだが、Dクラスでその意思を貫ける自信はない。僕にも少なからず、自尊心があるから。

 

「学先輩はどう思いますか?」

 

 僕は静観を貫く、学先輩に疑問をぶつける。

 

「どちらの主張も誤ってはいない。競争は時に成長だけではなく、歪んだ成功体験を植え付ける危険性を孕んでいる。しかし、勝負の打席に立たないことは、己の可能性の幅を大きく狭めることにも繋がりかねない。才能は社会に発揮されてようやく、その価値を証明するのだから」

 

 ……雅先輩に釘を刺し、楓花先輩の在り方にも疑問を呈する。……ははは、これは恐れ入った。鈴音が盲信するのも仕方がないのかもしれないね。

 

「今日は先輩に免じて、このぐらいにしておきますよ。……ところで学先輩、話は変わりますけど、一年の立候補者、全員断ったらしいですね。そのお眼鏡には適いませんでしたか?」

「……あぁ、二人とも求める基準に達していなかった、ただそれだけのことだ」

 

 へぇ、一年生で生徒会に立候補した人がいるんだ。……いや、前に白波が言ってたな、一之瀬帆波さんだっけ。ダメだったのか、可哀想に。

 

「会長の基準が厳しすぎるんじゃないですか? でもそれなら、今年の一年はあまり期待できそうにないですね。ほら、真、お前ぐらいしかいないんだ。生徒会はいつでもお前を歓迎しているぜ」

「あはは……いやぁ、掛け持ちができたら、一考の余地があるんですが……先輩方にもよくしてもらっているので」

「そうか、それは残念だ。……だが、来るべき日には必ず、俺の右腕として働いてもらおう。俺が生徒会長になった暁にはな」

 

 こ、これは雅先輩の中で決定事項になってますね。……はぁ、どうしよ。

 

「そうだ、学先輩。例年、生徒会は2、3人、一年を入れているんですよね? だったら、真に選任を任せるのはどうですか? 先輩の基準だと厳しすぎるし、6月までに集まらないですよ。それに、こいつならきっと良い人材を見つけて来れるだろうし、こいつ自身の成長にも繋がる。優秀な後輩を育てるのは、先輩の義務ですからね」

 

 雅先輩の思いつきの提案。流石に無理があるんじゃないかと思ったが、学先輩の出した答えは、僕の予想とは異なるものだった。

 

「……あぁ、そうだな。それは悪くはない提案かもしれない。黒乃の一存というわけにはいかないが、候補者が乗り越える課題としては相応しくはある。Dクラスに所属する生徒を、いかに納得させることができるのか。生徒会役員に求められる手腕を測るにはうってつけだ」

「流石、学先輩。柔軟な発想ですね。人数はどうしますか?」

「……そうだな。人数は2人で問題ないだろう。黒乃、6月末までに2人、候補者を選んで来い。選定方法は問わない。生徒会に所属するに値する生徒をお前の目で見定めてみろ。問題がなければ、その人物を採用する。これはその報酬の前払いだ」

 

 スマホを確認すると、学先輩から10万ポイントが振り込まれていた。……け、決定事項なんですね。有無を言わさぬところは、兄譲りなのかもな。

 

 

 そうして、その日の会食はお開きとなり、学先輩と雅先輩とはその後、3人で学内の銭湯に行き、サウナ対決をする流れになりはしたものの……誰も義兄さんには敵わなかった。この学校の生徒会長は——伊達じゃない。




1ーD 黒乃真 4/30時点

能力評価

学力   B+
知性   A-
判断力  E
身体能力 C
協調性  D+

面接官からのコメント

学力、身体能力はAクラス下位、またはBクラス相当の能力を持ち合わせおり、面接時の態度も概ね良好。卒業校からの報告における芸術的素養の評価は極めて高く、部活動での実績も評価できる。しかしながら中学校では遅刻や欠席が目立ち、その理由に正当性がなかったことも報告されているため、自己管理能力には問題がある。また、別途資料における事実を憂慮し、社会に送り出すには強い矯正が必要であることからDクラスへの配属とする。

アプリ 特典

使用人数 27人

天性の肉体(性) D+ → B
騎乗 D → C
直感 E → E+
気配遮断 D 
陣地作成 D
■■■■■■ E (未開示)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。