13話 普通科高校の劣等生
Dクラス担任、茶柱佐枝から私たちが学年一番の不良品であると告げられ、クラス全体が騒然としている中、右隣に座る私の友人、黒乃真はほんのわずかに驚きを見せはしたものの、悠然と思考を巡らせていた。
でもそれも当然のことかもしれない。彼はSシステムについて、そして自分たちがどのような状況に置かれているのかを既に予想していたのだから。先日、彼が口にしていた予想は、小テストなどで実力を測っているのではないかという、クラスの評価方法以外は大方当たっていた。……認めたくはないが、観察能力、視野の広さでは彼は私よりも優れたものを持っているのだろう。
今にして思えば、彼は授業中、頻繁に教室を俯瞰して何かを確認していた。あれは学校の違和感、いえ、Sシステムについて、情報を精査していたのかもしれない。
私は黒板に掲示されている、各クラスのポイントを改めて確認する。
Aクラス 940
Bクラス 650
Cクラス 490
そして、Dクラスは……、たったの100。他のクラスと比べて、あまりにも低すぎるポイント。Aクラスはおろか、一つ上のCクラスと比べても、その差は散々たるものであった。
どうして、私がこの愚か者達と同様の評価を受けなければいけないのか。この評価は極めて不当なものであると、今でも強く思わされる。
……彼の言う通りに、私のこれまでの在り方が学校に低く評価されていたとしても、Dクラスに配属されるほどのものなのだろうか。真島先生曰く、入学試験の成績では私は学年で三番目。どう考えても、私はAクラスであって然るべきだ。
しかし、抗議に行ったところで、問題は解決しないのであろう。……癪ではあるが、評価は既に下された。これを覆せる道理はない。私は、自分一人ではSシステムに気づくことさえできなかったのだから。
不良品、出来損ない、ゴミの掃き溜め。……Dクラスにいるようでは、兄さんに合わせる顔は無い。
だから、私は何としてもAクラスに上がらなければいけない。
再び、兄さんに認めてもらうためにも。
「あなたの予想、当たっていたわね」
茶柱先生が居なくなってから、私が黒乃くんに話しかけると、彼はいつもの飄々とした態度で口を開いた。
「良かったよ。的外れなことを言ってなくて」
「そうね。でも、他にも色々と情報があったのに、驚かないのね」
「いやいや、僕も驚いてるよ。小テストも水泳の競争もクラスポイントに関係ないとは思わなかったよ。まさか、授業態度、生活態度がメインだとはね……まあ、これも怪我の功名かな」
「どういうことかしら?」
「……あぁ、いや、ちゃんと真面目に授業受けといて、良かったなって」
彼がそう言いながら、目を向けた先には、周囲のクラスメイトに糾弾されている須藤くん、山内くん、池くんの姿が見えた。糾弾している人のほとんどは、彼らのことを謗る資格がないはずなのに。
「そうね。……ところで、どうしてDクラスで卒業することにペナルティがあるのか聞いたの?」
「Aクラスで卒業することにご褒美があるなら、Dクラスで卒業したら罰があるかもしれないって思っただけだよ」
「罰……罰ね。例えばどんなのを想定したのかしら?」
「うーん、Dクラスだけに、Dクラス職員になる、なんてね」
「Dクラス職員?」
「あぁ、気にしないで。それよりも、貰えるポイントが10,000ポイントまで減るとは思わなかったな。Aクラスは94,000ポイントってことだよね?」
露骨に話を逸らされたが、彼は時折、意味の分からないことを口にする。私のコミュニケーション能力を非難する資格が、彼にあるのかは疑わしい。
私たちのクラスポイントが100で、今朝振り込まれたのは10,000ポイント。Aクラスのクラスポイントは940なので、おそらく94,000ポイントがAクラスの生徒には振り込まれているはずである。
「多分そうじゃないかしら。あなた、ポイントは大丈夫なの? この前は随分景気が良かったけど」
「大丈夫だよ。鈴音さんこそ、いや、君は問題ないか」
「えぇ、私は無駄遣いしてないもの。それに、減ったといっても、1万ポイントも貰えたのよ。高校生のお小遣いとしては十分じゃないかしら」
「まあね。でも、Aクラスはほぼ10万か。羨ましいね」
「はぁ、ポイントなんてどうでもいいでしょ? ポイントなんて副産物でしかないわ。あなたもそれは知っているじゃない」
家賃、水道光熱費は無料。その上、無料の商品、食品、食事サービスまである。クラスでも喚いている人が大勢いるが、果たして彼ら、彼女らの中に有意義なポイントの使い方をしている人がいるのだろうか? いや、決していない。彼らは浪費に溺れ、尽きない欲望に支配されている餓鬼となんら変わりない。
「そんなこともないと思うよ。この学校はポイントで何でも買えるんでしょ? まあ、その価格は知らないけど、あるに越したことないと思うけどね。それに、選ばないと、選べないでは、本質的に全然違うと思うよ」
「……具体的には何を買うつもりなの?」
「例えば……休む権利とか? 後は、クラスの移動とかかな?」
「クラスの移動?」
「この学校の目玉商品がAクラスの特典なら、買えるはずだと思うよ。……買える値段かどうかは別にして、値段自体は設定されていても不思議じゃない」
……Aクラス特典を買う。言われてみれば、それは確かにこの学校らしい抜け道だと思う。……そしてそれは、このクラスをAクラスに上げるよりかは、遥かに現実的な手段に思えた。
「まあ、馬鹿みたいに高いとは思うけどね。そうだな……最低でも1,000万はすると思う」
「そんなの誰も買えないじゃない」
「安すぎたらゲームにならないからね。あくまで、別解、邪道、裏技。ロマンに満ちたポイント勝利ルート。でもほら、これだけでもポイントって便利そうじゃない?」
ゲーム。自分の人生を賭けた高校生活がそんなゲームに左右されるのは、……酷く不愉快ではあるものの、私は思考を変える必要があるのかもしれない。
Sシステム、ポイントの有用性……そのどちらにも私には気づけなかった。ほんの少し見方を変えさえすれば、気づくことは出来たのに。自分自身の情けなさに、思わず唇を噛んでしまう。
「まあ、何にしてもとりあえずの目標はクラスのポイントを増やすことだね」
「……えぇ、そうね」
私が答えるのと同時に、教壇に立った平田くんが演説を始める。私の話し相手は、それを機に鞄からクローバー模様の封筒を取り出し、その中に封された手紙を読み進めていた。……やはり、彼の方が私より人として問題があるんじゃないかしら。
4限目の授業が終わり、昼休みに入ると、私は黒乃くんに声を掛けた。
「ねえ、お昼、一緒にどう?」
「珍しいね、今日は雪でも降るのかな」
「……あなたを誘った私が馬鹿だったわ」
「いやいや、これぐらいのジョークは流してよ。喜んでお付き合いさせてもらうよ」
「なら最初からそう言いなさい」
「いやでも、本当に驚いたから」
私はランチバックに手を伸ばし、机の上にそれを載せる。
「あれ、お弁当? だったら、僕も買ってくるからちょっと待ってて」
「いえ、買いに行く必要はないわ。あなたの分もあるもの」
「———え?」
彼は目をまん丸にして、口を閉じるのも忘れている。そうして、間抜けな顔を晒すこと数秒、ようやく私の言葉が通じた彼が口をもごもごと動かした。
「え、あっ、あの、もしかして、僕の分も、ある、ってことでいいんですか?」
「ええ、そう言ってるじゃない。日本語、分かるわよね?」
私の言葉のどこに狼狽える要素があったのかは分からないけど、彼はいつもの余裕そうな態度を失い、こんな簡単な言葉も理解出来なくなっていた。
「大丈夫? 保健室に連れて行きましょうか?」
「あっ、えっ、いや、大丈夫。大丈夫。無問題」
「本当に? パ・ピ・プ・ぺ・ポ。ラ・リ・ル・レ・ロ。言える?」
「な、なんで? パ・ピ・プ・ぺ・ポ。ラ・リ・ル・レ・ロ。これでいい?」
「良かった。脳卒中ではないようね」
「いや、そういうのじゃないから!」
いつもの調子に戻った彼は、机を寄せようとする私を制し、ランチバックを手に取った。
「いや、待って待って。良かったら外で食べない?」
「どうして外に行く必要があるの? ここで食べればいいじゃない」
「気分だよ。折角の機会だから、良いロケーションで食べたい」
「はぁ……理解に苦しむわね。どこで食べても同じでしょ?」
「いいや、違うね。全然違うよ」
「……時間が惜しいわ。早く案内して頂戴」
「今日はやけに素直だね」
「あなたと言い争ってる暇はないもの」
そうして、私は彼の後ろを歩き、教室を後にした。
「うまい! うまい! うまい!」
「……大袈裟ね」
「本当に美味しいよっ! 家庭的な料理を食べるのは久し振りだしね」
「自炊はしていないの?」
「いやー、お恥ずかしいことに料理はからっきしでね」
「あら、そう。意外ね」
人通りの少ない中庭のベンチに2人で座り、彼は私が作ったお弁当を美味しそうに食べている。家族以外の誰かに、料理を作るのも、料理を食べてもらうのも、初めてだったけれど、とりあえず安心した。
「でも、どうしてお弁当を作ってくれたの?」
「この前のご飯代よ。私、借りが残っているの、嫌なの」
「でも、学食でいいって話じゃ……」
「学食の方が良かったかしら?」
「いいえ! こっちの方が嬉しいです! 女神様、鈴音様っ!」
馬鹿みたいに喜んで、お弁当を食べる彼を見て、……悪い気はしない。私はそれをチラリと確認しながら、自分のお弁当を食べた。……確かに、食べる場所は大事なのかもしれない。いつもと変わらぬ手順で作ったはずなのに、今日のご飯はなぜだかいつもよりも美味しい、気がする。
「いやー、こんな日にも良いことがあるなんて。想像もしていなかったな」
「……そう? あの手紙、今朝貰ったんじゃないの?」
「手紙?……あぁ、あれね。あれは別にそういうのじゃないよ。昨日のお礼? の手紙だから」
「へー、そう。お礼。お礼ね。この時代に手紙で」
「もしあれだったら、中身見てみる?」
「あなた宛の手紙でしょ? そんな無神経なこと出来ないわ」
「じゃあ……これだけでも見てよ」
彼は内ポケットから例の封筒を取り出し、その中から一枚の紙を私に手渡してきた。
受け取ったものに目を通す。……今朝、彼が読んでいた手紙ではない、これは……テスト用紙?
テストの名前欄には、1ーB 朝比奈なずな、と書かれている。そして、その内容はこの前私たちが受けた小テストと同じものだった。
「Bクラスの人のテストよね? 朝比奈なずなさん。これがどうかしたの?」
「うん。今朝、なずな先輩から貰った手紙の中に同封されていたんだ。手紙の内容は昨日のちょっとしたお礼だったんだけど、それはヒントらしいよ」
「……ちょっと待ちなさい、先輩?」
私たちが受けた小テストと、全く同じものを先輩が受けている? それはつまり。
「うん。君が思っている通りだと思うよ。僕たちが受けた小テストと同じものを去年先輩も受けている。そして、先輩はこれをヒントとして渡してくれた。3週間後に迫った赤点を取れば退学の中間テスト。鈴音さん、ここまで言えばわかるよね?」
「……小テスト、中間テストの問題は、毎年同じものが使い回されている、ということね」
「流石だね。うん、僕も同じ結論になった。だから、3年の茜先輩、2年のなずな先輩と楓花先輩に、1年1学期の中間テストの過去問を貰えないか連絡しておいたよ」
「でも、これが合ってるという確証はあるの?」
「その時はその時さ。徒労に終わるだけで失うものはないし」
……やはり、私がAクラスに上がるためには彼が必要。私が持っていないものを、彼は持っている。
「それは……そうね。にしても、あなたが頼る先輩、みんな女性ね。節操なしにもほどがあるわ」
「いやいや、そんなことないよ。雅先輩は男だし。あっ、そうだ。鈴音さんは見たことないもんね。丁度いいものがあるんだ」
そう言って、彼は何かを取り出し、私に差し出す。
そして、それを目にした瞬間——私の頭はその情報を処理することを拒み、思考を停止させた。
「鈴音さん、どうしたの?」
「——っ、な、なんでもないわ。……それより、これは何?」
「昨日撮ったプリクラだよ」
無理して平静を装い、手元の物体に意識を集中させる。
そのプリクラには彼と容姿端麗な金髪の男子生徒、おそらくこの人物が雅先輩であろう。そして、そこにはもう1人——兄さんが写っていた。
肌は真っ白に、足は長く、目は大きく加工された兄さん。そして、その下には、まなぶせんぱいっ!! と酷く頭の痛くなる文字列があった。
兄さんがこんな低俗なことをするはずがない。きっと、他人の空似に違いない。しかし、そんな私の儚い願いは続く彼の言葉の前に、いとも呆気なく散っていった。
「昨日、学先輩達とご飯を食べた後に、雅先輩が折角の機会だから交友を深めないかって話になってね。ゲーセンで遊んで、銭湯に入って、カラオケに行ったんだ」
ゲームセンターにカラオケ。……そんな不良の溜まり場に兄さんが。
「……嘘よ。に、兄さんが、そんなことするはず……。兄さんは、私の憧れている兄さんは」
「そんなにショックかい? ……これは思ったよりも重症だな」
動揺する私を見て、彼は言う。
「良い機会だ。一つ覚えておくといい、鈴音さん。憧れは理解から最も遠い感情だよ。君が学先輩のようになりたいのなら、盲目的であってはならない。君は学先輩を正しく理解する必要がある」
「……理解、でも、そんなことどうやって?」
「解決法は至ってシンプルだよ。学先輩と同じ立場になることさ。下から見上げているだけでは、同じものは見えてこない。だから、君の当面の目標は——Aクラスに上がること、なんじゃない?」
——Aクラスへの昇格。……結局、そこに帰結するのね。
私が、兄さんに認めてもらうためにも。
私が、兄さんを理解するためにも。
私はAクラスに上がらなければならない。
「なら、話は早いわね。Aクラスに上がれば問題はないのよね?」
「うん。大変だとは思うけど、君なら不可能ではないさ。僕も全力で応援するよ」
「何を他人事みたいに言っているの。あなたも一緒に頑張るのよ」
目を逸らす彼を、私は決して逃すつもりはない。
「私の唯一の友達であるあなたが、まさかとは思うけど、手伝わない、なんて言うはずがないわよね?」
「うーん、いや、勿論、やれる範囲では手伝うつもりではあるよ」
「……黒乃くん、あなたこの前、何でもやるって、私に言ったわよね。あの言葉は嘘だったの? そんなはずないわよね。あなたはそんな薄情者じゃないもの。私と一緒に何が何でも、Aクラスに上がってみせる、あなたならきっとそう言ってくれるはずよ」
私の言葉に観念したのか、彼はそれまでとは打って変わった様子で明るく返答した。
「うん。喜んで協力させてもらうよ」
「そう、やけに物分かりがいいわね」
「あはは、よく考えれば僕も当事者だからね。どうせなら君のために働いた方が良い結果になりそうだし」
何にせよ、彼が手伝ってくれるのなら、Aクラスへの道もまだ潰えていない。
えぇ、彼と必ずAクラスに上がってみせます。兄さん。
「それじゃあ放課後、あなたの部屋で今後の方針を決めましょう」
「一応、平田に誘われた話し合いは出といた方がいいんじゃない? クラスの動きは把握しておいた方がいいよ」
「……仕方がないわね」
平田くんの話し合いが有意義なものになるとは到底思えないが、協力者である彼がそう言うからには、何かしらの意義があるのだろう。私は渋々と、その提案を受け入れることにした。
「酷く無駄な時間だったわね」
夕日が差し込む彼の部屋で、私は先ほどまでの話し合いを評価する。
「そう言わないであげてよ。平田も平田なりに頑張っていたと思うよ。それに、授業中の私語、携帯、居眠りは禁止した上、互いに注意するのを決めれたのは悪くない。あと、任意参加の放課後のテスト勉強も」
「どこまで、彼らがそれを守れるのかしらね。それに、任意参加では意味がないわ。あの3人、きっと参加しないもの」
5人の赤点候補の内、山内くん、池くん、須藤くんの3人は話し合いの途中で声を荒げて、退出していった。退学の危機が迫っているのに、どうしてそんなことが出来るのか?
「そうだろうね。うーん、どうしたものか」
「そのまま、赤点を取って退学すればいいのよ。無能な味方がいては、勝てるものも勝てなくなるわ」
「切り捨てるのも悪くはないんだろうけど、……流石に時期尚早かな。余裕がある間は手を尽くすべきだよ」
私が知る限り、彼は基本的に他人に甘い。お人好しで、他者に寛容である。相手が女子であれば、それはより顕著になる。
「そう、それならあなたに任せましょう」
「えぇー、雑過ぎない? いや、別にいいけど」
「信頼の証よ。光栄に思いなさい」
こうして、すぐ承諾してしまう程に。
「あの3人のことは解決ね。それじゃあ……過去問はどうするの?」
「楓花先輩は捨てちゃったらしいけど、茜先輩となずな先輩は譲ってくれるから、まずは確認して、それからはいい感じに使わせてもらおうかな」
「……私は何をするべきかしら?」
「指導役に回るのもありだけど、それよりも先に過去問の模範解答の作成を頼みたいかな。ついでに詳細な解法と簡単な解説も。僕にはそういった丁寧な仕事は出来ないし。それに、今後、過去問を使うときの採点とかにも役立つからね」
「えぇ、私に任せなさい。完璧に仕上げてあげましょう」
今回の中間テスト、私が出来ることはあまり多くない。彼の想定が正しく、また、彼が3人を説得することに成功したら、退学者は出るはずがないのだから。
しかし、今後、私達がAクラスに上がるためには、一つ手を打たなければいけないことがある。
「まあ、こんなとこじゃない? 今回の中間テストは」
「そうね。今回はあなたのお陰で、上手くいきそうね」
「偶々だけどね」
「運も実力の内よ。えぇ、だからご褒美をあげるわ」
「ご褒美?」
「えぇ、信賞必罰は大事だもの。それに黒乃くん。あなたは私の友人にして、共にAクラスを目指すパートナー。でも、そんなあなたには一つ、大きな問題がある。そして、それを友人として、パートナーとして見過ごすわけにはいかないもの」
私は彼と友達になる前から。そして、友達になってからも、一つ気がかりなことがあった。それは、ただのクラスメイトであれば、気にも留めないものであった。しかし、今は違う。私は彼の友人でパートナー。それが原因で、彼が問題を起こすことは私が事前に防がなければいけない。
「——あなた、いつも男性器を勃起させているでしょ。私がストレッチを手伝った時も、櫛田さんに胸を押し当てられている時も、佐倉さんが顔を近づける時も。健康な男性としては、当然の現象かもしれないけど、時と場所は選びなさい。公共の場所ではセクハラよ。そんなことで、あなたが退学になりでもしたら、私困るもの。それに唯一の友人を性犯罪者にさせるわけにもいかないわ」
ベットに腰掛ける彼の前に立ち、ネクタイを掴み、彼に告げる。
「あなたの猿のような性欲、私が管理してあげるわ。テストが終わるまでの間、あなたの性処理を私が手伝いましょう」
下に視線を動かすと、激しく主張する彼の性器があった。私は足を上げ、それを優しく踏みつける。
「言ったそばから、すぐこれだもの。本当にどうしようもない変態ね。早く脱ぎなさい。今日の分のご褒美よ」