RG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・ 作:星龜
そしてGNソードⅡロング・ライフルモードで反撃するが、イフリートは左腕に装備しているジム・コマンドのシールドで防御する。
ミモザの『カテゴリーF』の能力【射撃絶対命中】は
あくまで命中するだけであり、シールド等で普通に防げる
ため、防御されるとダメージをあたえられないのだ…。
一方、イフリートのファイターは、ダブルオーガンダム・フォルテのファイターの驚異的な射撃の腕に驚愕していた。
回避しようにも、回避できないのだ。
まるで、こちらの動きを先読みでもしているかのように、射撃を当ててくるのだ。
そのため、左腕のシールドで防御するしかない。
しかし
ジム・コマンドのシールドには耐ビームコーティングが施されていない
ため、ダブルオーガンダム・フォルテからの攻撃を防御するたびに、シールド耐久値が減少していく。
当然、シールド耐久値がゼロになれば、防御できなくなる。
さらに、こちらの攻撃はGNフィールドで防御されてしまうため、ダブルオーガンダム・フォルテにダメージをあたえられないでいた。
(ダメだ…!!
アイツからの攻撃は回避できないし、イフリートの武器ではGNフィールドは破れない…!!)
と、イフリートのファイターは後退するのだった…。
(ん…?
逃げる…?)
と、てっきり接近戦を挑んでくると思いきや、撤退していくのを見て首をかしげるミモザ。
しかし助かった。
ミモザは接近戦が苦手
なので、接近戦を挑まれたらどうしようかと、悩んでいたのだ。
だが、一難去ってまた一難⋯。
カナの援護に向かおうとしたら⋯
「ゑっ!?」
十数機ものハイモックが迫ってきていた
のだ―!!
相手はNPCなので、それほど脅威ではないが、やはり、数の多さが厄介だ…。
ミリアのガンダムエピオンコマンドのようにバスターライフルでもあれば、まとめて消し去ることもできるのだが、残念ながらミモザのダブルオーガンダム・フォルテには、そのような大火力火器は無い…。
TRANS-AMを使えば簡単に蹴散らせるだろうが、
フライとメルチェも上空で戦っているみたいで、援護に来てくれない…。
つまり
ミモザ1人でハイモックの大群の相手をしなければならない
のだ…。
(こうなったら…!!)
と、ミモザは腹を括り、ハイモックの大群に立ち向かっていった。
「そこっ!!」
と、GNソードⅡロング・ライフルモードを撃ち、ハイモックを撃墜する
続いて、2機のハイモックが左右から襲いかかってきた。
右から来るハイモックには、GNファングで対応し、左から来るハイモックにはGNソードⅡロング・ライフルモードで撃墜する。
GNファングでダメージをうけた右から来たハイモックに向けてGNソードⅡロング・ライフルモードを撃って、とどめをさす。
あっという間に3機のハイモックを撃墜したものの…
「キャッ!!」
ハイモックからの集中射撃をうけてしまう。
幸い、ハロがオートガードを発動させたので、ダメージをうけることはなかった。
しかし、GNフィールドの持続時間は10秒…。
10秒すぎれば、ハイモックの集中射撃をくらうことになる…。
ついに10秒が経過した…。
「GNフィールド、使用停止」
と告げるハロ。
「くっ!!」
とにかく、操縦桿を動かして、ハイモックからの集中射撃をうけないようにする。
左に移動して、GNソードⅡロング・ライフルモードを撃ち、ハイモック1機を撃墜するも、ハイモック十数機からの射撃をくらってしまう。
ダブルオーガンダム・フォルテはシールドを装備していない
ため、敵からの攻撃は防御できないので回避するしかないが…
ミモザは回避が苦手
なのだ…。
GNソードⅡロング・ライフルモードを撃ってハイモック1機を撃墜するも、ハイモック十数機からの射撃をくらってしまう。
幸い、ハイモックのビームライフルの威力が低いため、集中射撃をくらっても致命傷にはならないが、それでも、うけるダメージは小さくなかった。
(!!)
耐久値を確認したら、60パーセントを切っていた。
「この…!!」
と、被弾しつつも反撃するミモザ。
じつは、ミモザは気づいていなかったが
増援が来て、数が増えていた
のだ。
ハイモックからの攻撃をくらい続けてしまい、ついに耐久値が50パーセントを切り、コクピットルーム内が赤く点滅し、警報音が鳴り響く。
(誰か…助けて…!!)
そんな願いが通じたのか…
上空から降ってきた真っ赤な大出力ビームが十数機のハイモックをまとめて消し飛ばした―!!
「えっ!?
な…何…!?」
と、目の前で起きた爆発を見て驚くミモザ。
上空からの攻撃ということは、フライかメルチェが助けに来てくれたのかと思ったが、しかし、フライの
なにより、赤いビームということは、擬似太陽炉搭載機だ。
しかし、空高には擬似太陽炉搭載機を使っている者はいない。
ということは、ミモザを助けたのはドローネ側のガンプラファイター…
つまり、味方が助けに来てくれたのだ―。
正面モニターに、味方機の映像が表示された。
上空には、カーキグリーンとベージュのツートンカラーのガデッサが、擬似太陽炉搭載機特有の赤いGN粒子を噴射しながら
「えっと…あなたは?」
と訊くミモザ。
《私はフルト。
よろしく。〉
と答えるフルト。
正面モニターに表示されたフルトの顔を見て、驚くミモザ。
「フルトさんって…
昔、近所に住んでた、あのフルトさん?」
と訊くミモザ。
《あなた…もしかしてミモザちゃん?
大きくなったね…。》
と言うフルト―。
▽
5年前―。
フルトはミモザの家の近所のアパートに住んでいた大学生だった。
しかし、近所付き合いがあったわけではなく、顔を見たら挨拶をする程度だった。
そんなフルトが、ある日突然、姿を消した。
引っ越ししたのかと思いきや、フルトの住んでいたアパートの部屋の中には家財一式が残っていたことから失踪事件として、警察が出動する騒ぎになったことを、ミモザも覚えていた―。
▽
そのフルトが悠久の地にいた―。
それはつまり
フルトはガンプラファイターであり、『ニュータイプ』に覚醒し、悠久の地の住人になった
ことを意味している…。
(そういえば、さっき、フライ先輩が言ってた…。
悠久の地は時の流れが無くて…
永遠にガンプラバトルをしている
って…。)
と、試合開始前にフライが言っていたことを思い出すミモザ。
悠久の地には時の流れが無い
というフライの発言を裏付けるように
正面モニターに表示されているフルトの顔は、5年前とまったく変わっていない。
さらに、農高ガンプラバトル部の助っ人だったナスナにいたっては
顔だけでなく、容姿そのものが10年前から変わっていなかった。
(どうして…
フルトさんもナスナちゃんも、悠久の地の住人になったんだろう?)
と疑問に思うミモザ。
なぜ、日常生活を捨て、悠久の地で永遠にガンプラバトルをすることを選んだのか―?
ミモザには理解できなかった…。