※この作品はR-18です。

RG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・   作:星龜

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午前9時30分(5)


 

ダブル([ミモザ])オーガンダム・フォルテはGNフィールドを展開して、イフリートの攻撃を防ぐ。

 

そしてGNソードⅡロング・ライフルモードで反撃するが、イフリートは左腕に装備しているジム・コマンドのシールドで防御する。

 

ミモザの『カテゴリーF』の能力【射撃絶対命中】は

あくまで命中するだけであり、シールド等で普通に防げる

ため、防御されるとダメージをあたえられないのだ…。

 

 

一方、イフリートのファイターは、ダブルオーガンダム・フォルテのファイターの驚異的な射撃の腕に驚愕していた。

 

回避しようにも、回避できないのだ。

 

まるで、こちらの動きを先読みでもしているかのように、射撃を当ててくるのだ。

 

そのため、左腕のシールドで防御するしかない。

 

しかし

ジム・コマンドのシールドには耐ビームコーティングが施されていない

ため、ダブルオーガンダム・フォルテからの攻撃を防御するたびに、シールド耐久値が減少していく。

 

当然、シールド耐久値がゼロになれば、防御できなくなる。

 

さらに、こちらの攻撃はGNフィールドで防御されてしまうため、ダブルオーガンダム・フォルテにダメージをあたえられないでいた。

 

(ダメだ…!!

アイツからの攻撃は回避できないし、イフリートの武器ではGNフィールドは破れない…!!)

と、イフリートのファイターは後退するのだった…。

 

 

(ん…?

逃げる…?)

と、てっきり接近戦を挑んでくると思いきや、撤退していくのを見て首をかしげるミモザ。

 

しかし助かった。

 

ミモザは接近戦が苦手

なので、接近戦を挑まれたらどうしようかと、悩んでいたのだ。

 

だが、一難去ってまた一難⋯。

 

カナの援護に向かおうとしたら⋯

 

「ゑっ!?」

 

十数機ものハイモックが迫ってきていた

のだ―!!

 

相手はNPCなので、それほど脅威ではないが、やはり、数の多さが厄介だ…。

 

ミリアのガンダムエピオンコマンドのようにバスターライフルでもあれば、まとめて消し去ることもできるのだが、残念ながらミモザのダブルオーガンダム・フォルテには、そのような大火力火器は無い…。

 

TRANS-AMを使えば簡単に蹴散らせるだろうが、ザコ(NPC)相手に使いたくなかった…。

 

フライとメルチェも上空で戦っているみたいで、援護に来てくれない…。

 

つまり

ミモザ1人でハイモックの大群の相手をしなければならない

のだ…。

 

(こうなったら…!!)

と、ミモザは腹を括り、ハイモックの大群に立ち向かっていった。

 

「そこっ!!」

と、GNソードⅡロング・ライフルモードを撃ち、ハイモックを撃墜するダブル([ミモザ])オーガンダム・フォルテ。

 

続いて、2機のハイモックが左右から襲いかかってきた。

 

右から来るハイモックには、GNファングで対応し、左から来るハイモックにはGNソードⅡロング・ライフルモードで撃墜する。

 

GNファングでダメージをうけた右から来たハイモックに向けてGNソードⅡロング・ライフルモードを撃って、とどめをさす。

 

あっという間に3機のハイモックを撃墜したものの…

 

「キャッ!!」

 

ハイモックからの集中射撃をうけてしまう。

 

幸い、ハロがオートガードを発動させたので、ダメージをうけることはなかった。

 

しかし、GNフィールドの持続時間は10秒…。

 

10秒すぎれば、ハイモックの集中射撃をくらうことになる…。

 

 

ついに10秒が経過した…。

 

「GNフィールド、使用停止」

と告げるハロ。

 

「くっ!!」

 

とにかく、操縦桿を動かして、ハイモックからの集中射撃をうけないようにする。

 

左に移動して、GNソードⅡロング・ライフルモードを撃ち、ハイモック1機を撃墜するも、ハイモック十数機からの射撃をくらってしまう。

 

ダブルオーガンダム・フォルテはシールドを装備していない

ため、敵からの攻撃は防御できないので回避するしかないが…

 

ミモザは回避が苦手

なのだ…。

 

GNソードⅡロング・ライフルモードを撃ってハイモック1機を撃墜するも、ハイモック十数機からの射撃をくらってしまう。

 

幸い、ハイモックのビームライフルの威力が低いため、集中射撃をくらっても致命傷にはならないが、それでも、うけるダメージは小さくなかった。

 

(!!)

 

耐久値を確認したら、60パーセントを切っていた。

 

「この…!!」

と、被弾しつつも反撃するミモザ。

 

ダブル([ミモザ])オーガンダム・フォルテの反撃により、ハイモック1機を撃墜するが、ハイモックの数が減った感じがしない。

 

じつは、ミモザは気づいていなかったが

増援が来て、数が増えていた

のだ。

 

ハイモックからの攻撃をくらい続けてしまい、ついに耐久値が50パーセントを切り、コクピットルーム内が赤く点滅し、警報音が鳴り響く。

 

(誰か…助けて…!!)

 

 

そんな願いが通じたのか…

 

上空から降ってきた真っ赤な大出力ビームが十数機のハイモックをまとめて消し飛ばした―!!

 

「えっ!?

な…何…!?」

と、目の前で起きた爆発を見て驚くミモザ。

 

上空からの攻撃ということは、フライかメルチェが助けに来てくれたのかと思ったが、しかし、フライの機体(ガンプラ)にもメルチェの機体(ガンプラ)にも、大出力ビーム兵器は無い。

 

なにより、赤いビームということは、擬似太陽炉搭載機だ。

 

しかし、空高には擬似太陽炉搭載機を使っている者はいない。

 

ということは、ミモザを助けたのはドローネ側のガンプラファイター…

つまり、味方が助けに来てくれたのだ―。

 

 

正面モニターに、味方機の映像が表示された。

 

上空には、カーキグリーンとベージュのツートンカラーのガデッサが、擬似太陽炉搭載機特有の赤いGN粒子を噴射しながら静止(ホバリング)していた。

 

「えっと…あなたは?」

と訊くミモザ。

 

《私はフルト。

よろしく。〉

と答えるフルト。

 

正面モニターに表示されたフルトの顔を見て、驚くミモザ。

 

「フルトさんって…

昔、近所に住んでた、あのフルトさん?」

と訊くミモザ。

 

《あなた…もしかしてミモザちゃん?

大きくなったね…。》

と言うフルト―。

 

▽

 

5年前―。

 

フルトはミモザの家の近所のアパートに住んでいた大学生だった。

 

しかし、近所付き合いがあったわけではなく、顔を見たら挨拶をする程度だった。

 

そんなフルトが、ある日突然、姿を消した。

 

引っ越ししたのかと思いきや、フルトの住んでいたアパートの部屋の中には家財一式が残っていたことから失踪事件として、警察が出動する騒ぎになったことを、ミモザも覚えていた―。

 

▽

 

そのフルトが悠久の地にいた―。

 

それはつまり

フルトはガンプラファイターであり、『ニュータイプ』に覚醒し、悠久の地の住人になった

ことを意味している…。

 

(そういえば、さっき、フライ先輩が言ってた…。

悠久の地は時の流れが無くて…

永遠にガンプラバトルをしている

って…。)

と、試合開始前にフライが言っていたことを思い出すミモザ。

 

悠久の地には時の流れが無い

というフライの発言を裏付けるように

正面モニターに表示されているフルトの顔は、5年前とまったく変わっていない。

 

さらに、農高ガンプラバトル部の助っ人だったナスナにいたっては

顔だけでなく、容姿そのものが10年前から変わっていなかった。

 

(どうして…

フルトさんもナスナちゃんも、悠久の地の住人になったんだろう?)

と疑問に思うミモザ。

 

なぜ、日常生活を捨て、悠久の地で永遠にガンプラバトルをすることを選んだのか―?

 

ミモザには理解できなかった…。

 

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