※この作品はR-18です。

RG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・   作:星龜

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午前8時(3)

 


 

空高の編隊を発見し、攻撃をしかけようとした農高だったが…

 

 

《先生!!

空高の半分が、オレ達を無視しました!!〉

と、顧問のコムに報せる、部長のテト。

 

「おのれっ!!

ナメやがってっ!!

たった4人で俺達に挑んだ事を後悔させてやるっ!!

行け、キャロットっ!!

ナスナっ!!」

と叫ぶ、農高ガンプラバトル部の顧問のコム。

 

《了解!!〉

《了解☆〉

と答えたキャロットとナスナが先行する―。

 

・

 

アスマン農業高校2年生のキャロット

 

【挿絵表示】

 

は、アスマン・ガンプラバトルフェスティバル後にガンプラバトル部に入部した『ニュータイプ』だ。

 

G国本土の西部出身のため『西部訛り』でしゃべる。

 

そんなキャロットの愛機(ガンプラ)は、シグー・カロッテ。

 

HG シグーの全身を赤く塗った、無改造の機体(ガンプラ)だ。

 

機体名の『カロッテ』とは、ニンジンのイタリア語だ―。

 

 

キャロットは、向かって来る空高の機体(ガンプラ)のデータを見る。

 

(何や?

赤いガンプラ(ヴェーテルギウス)は『ニュータイプ』みたいやけど…

ダブルオーの方は、普通のガンプラファイター(オールドタイプ)やないかい…。

何で、そんな者(ヤツ)が来るんや?)

と、首をかしげるキャロット。

 

「なぁ、ナスナさん。

あの普通のガンプラファイター(オールドタイプ)のダブルオー、どう思う?」

と、ナスナに訊くキャロット。

 

《たぶん、TRANS-AM(トランザム)で私達に対抗するつもりね。

TRANS-AM(トランザム)を使いこなせる普通のガンプラファイター(オールドタイプ)は手強いから気をつけて。〉

と、キャロットに注意を促すナスナ。

 

 

銀髪の美少女ナスナは、元はG国の有名なアイドルだったが、テレビの企画でガンプラバトルに参加した際にガンプラファイターの才能が開花し、さらに『ニュータイプ』に覚醒した。

 

その後『悠久の地大戦』で戦功をあげ『悠久の地の住人』となった。

 

そんなナスナの愛機(ガンプラ)はゲッツェ。

 

ピンクと白で塗り分けた旧HG ガンダムEZ-8の背中にボールデンアームアームズの8連装ミサイルランチャーを装備している機体(ガンプラ)だ。

 

機動性も火力もそこそこだが、ナスナが『ニュータイプ』なので、普通のガンプラファイター(オールドタイプ)では歯が立たない強さをほこる。

 

なお、機体名の『ゲッツェ』とは、ドイツ語で『アイドル』という意味だ―。

 

 

「ほな、いこか…!!」

《はい☆〉

と、シグー・カロ([キャロット])ッテとゲッツェ([ナスナ])は、ダブル([ミモザ])オーガンダム・フォルテとヴェ([カナ])ーテルギウスを迎え撃つ―。

 

◇

 

ヴェ([カナ])ーテルギウスのレーダーが、迫り来るシグー・カロ([キャロット])ッテとゲッツェ([ナスナ])を捉えた。

 

(向かって来るのは2機だけ?

何で…?)

と、考えるカナ。

 

(まさか…!?)

と閃いたカナは

「先生!!

向かって来る敵機は『ニュータイプ』だよ!!」

と、ミリアに報せた―。

 

・

 

「くそ…

厄介な…★」

と、カナからの通信を聞いて、顔をしかめるミリア。

 

敵の『ニュータイプ』2人…。

 

対する、こちらの『ニュータイプ』はカナだけ…。

 

一応、『カテゴリーF』であるミモザが『ニュータイプ』と張り合えるが、本気になった『ニュータイプ』にはかなわない…。

 

「カナ…

1人で2人殺れる

か…?」

と訊くミリア。

 

《やれるだけ、やってみるよ…。〉

と、自信無さげな返事をするカナ。

 

《私も微力ながら、カナ先輩を援護します!!〉

と言うミモザ。

 

「カナはともかく…

ミモザは無理をするな。」

と注意するミリア―。

 

◇

 

無理をするなと言われても、無理せざるをえない状況である。

 

敵は『ニュータイプ』2人…。

 

カナ1人では荷が重い…。

 

だが、ミモザ自身の能力【射撃絶対命中】は『ニュータイプ』には通用しないことが、8月のアスマン・ガンプラバトルフェスティバルで証明された。

 

しかし

当てることは可能

なので、カナの支援にはなるはずだと思ったミモザは

「カナ先輩!!

私がガンダム(ゲッツェ)の相手をします!!」

と言うミモザ。

 

《頼んだよー!!〉

と、ヴェ([カナ])ーテルギウスはシグー・カロ([キャロット])ッテの方に向かう―。

 

◇

 

ミモザはゲッツェ([ナスナ])のデータを確認する―。

 



 

【機体名】

ゲッツェ

 

【ベースキット】

1/144 HG ガンダムEZ-8

 

【ガンプラタイプ】

地上用モビルスーツ

 

【ガンプラ属性】

陸

 

【ガンプラファイター】

ナスナ

 

【戦場適応】

宇宙戦 △

空中戦 ✕

地上戦 ◎

水中戦 △

 

【得意戦術】

射撃戦 ◯

接近戦 △

 



 

(えっ?

ナスナって…?)

 

ミモザは、その名前に覚えがあった。

 

(たしか…

私が小さい頃にテレビで見たアイドルの名前と同じだ…。)

 

ミモザは、普段は使わない、対戦相手との通信回線を開いた―。

 

◆

 

(普通のガンプラファイター(オールドタイプ)の分際で…!!)

と、ナスナは止まって見えるダブル([ミモザ])オーガンダム・フォルテに照準を合わせる。

 

その時、ミモザからの通信が入った。

 

〈あの…

もしかして…

ナスナさんって…

昔、テレビに出てたナスナちゃんですか?》

というミモザからの問いに

 

「へぇ…

私のことを知ってるんだ?」

と答えるナスナ。

 

〈小さい頃、テレビで見ていました。》

と言うミモザ。

 

「それって、いつのこと?」

と訊くナスナ。

 

〈えっと…

私が5〜6歳の頃…

だから、10年くらい前ですね…。》

と言うミモザ。

 

(そっか…。

私がここに来て、もう10年になるのか…。)

と、ナスナは目を閉じる—。

 

▽

 

10年前、1人の少女が芸能界にデビューした。

 

少女の名はナスナ。

 

学生の頃から、美しい銀髪と美貌で校内では男女を問わず、注目の的だった。

 

そんなナスナがアイドルとして芸能界にデビューするのは、ある意味、当然ともいえた。

 

スカウトされたナスナは

100年に1人の逸材

という謳い文句とともに芸能界にデビューした。

 

だが…

 

アイドル業界の入れ替わりは激しい。

 

ナスナも例外ではなく、賞味期限はあっという間に過ぎた…。

 

デビューして1年もしないうちに、ナスナはテレビから姿を消した。

 

『100年に1人の逸材』と売り出した事務所も、容赦なくナスナを見限った。

 

そんなナスナが、仕事欲しさに始めたのが

枕営業

だ…。

 

そんなことをしても、再び表舞台に立てる保証は無かったが…

 

ナスナは運が良かった。

 

もっとも、枕営業のおかげなのかどうかは不明だが、とにもかくにも、ナスナは再び表舞台に立てるチャンスをつかんだのだ。

 

そして、これがナスナの運命を変えた―。

 

 

バラエティ番組のガンプラバトルの企画で、ナスナはガンプラバトルの才能を開花させた。

 

その後、プライベートでのガンプラバトルで、ナスナは

『ニュータイプ』に覚醒

した。

 

そして、悠久の地大戦に参加し、多大な戦功を立てたナスナは、その実力を八戦神に認められ

悠久の地の住人となった

のだ―。

 

▽

 

(私を見ていてくれた人もいたんだ…。

でも…!!)

と、右手に持つビームライフルを撃つゲッツェ([ナスナ])。

 

しかし―!?

 

◇

 

ダブルオーガンダム・フォルテのコクピットルーム内に、ロックオン警報が鳴り響く。

 

「来たわね…!!

ハロ!!

オートガードモード、起動!!」

と叫ぶミモザ。

 

「ナンデヤネン、モザッ★」

と、コクピットルームの左にある、ハロ設置スタンドに設置されているピンク色のハロが、目を点滅させながら

オートガードモード

を起動させた―。

 

 

オートガードモード―。

 

それは、ミモザが8月のアスマン・ガンプラバトルフェスティバルでの教訓から追加した

敵に攻撃されたら、ハロが自動的に3秒間GNフィールドを展開する

機能だ。

 

射撃戦において、ほぼ無敵ともいえる機能だが

GNフィールド展開中は、自身も攻撃できない…。

 

便利なのか、不便なのか、イマイチよくわからないこの機能を発案したのはミモザだが、システムの開発およびハロにプログラミングをしたのは、父のランスである…。

 

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