RG ガンダムビルド⋯ビビッドアーミー・悠久の地大戦編・ 作:星龜
空高の編隊を発見し、攻撃をしかけようとした農高だったが…
《先生!!
空高の半分が、オレ達を無視しました!!〉
と、顧問のコムに報せる、部長のテト。
「おのれっ!!
ナメやがってっ!!
たった4人で俺達に挑んだ事を後悔させてやるっ!!
行け、キャロットっ!!
ナスナっ!!」
と叫ぶ、農高ガンプラバトル部の顧問のコム。
《了解!!〉
《了解☆〉
と答えたキャロットとナスナが先行する―。
・
アスマン農業高校2年生のキャロット
は、アスマン・ガンプラバトルフェスティバル後にガンプラバトル部に入部した『ニュータイプ』だ。
G国本土の西部出身のため『西部訛り』でしゃべる。
そんなキャロットの
HG シグーの全身を赤く塗った、無改造の
機体名の『カロッテ』とは、ニンジンのイタリア語だ―。
キャロットは、向かって来る空高の
(何や?
ダブルオーの方は、
何で、そんな
と、首をかしげるキャロット。
「なぁ、ナスナさん。
あの
と、ナスナに訊くキャロット。
《たぶん、
と、キャロットに注意を促すナスナ。
銀髪の美少女ナスナは、元はG国の有名なアイドルだったが、テレビの企画でガンプラバトルに参加した際にガンプラファイターの才能が開花し、さらに『ニュータイプ』に覚醒した。
その後『悠久の地大戦』で戦功をあげ『悠久の地の住人』となった。
そんなナスナの
ピンクと白で塗り分けた旧HG ガンダムEZ-8の背中にボールデンアームアームズの8連装ミサイルランチャーを装備している
機動性も火力もそこそこだが、ナスナが『ニュータイプ』なので、
なお、機体名の『ゲッツェ』とは、ドイツ語で『アイドル』という意味だ―。
「ほな、いこか…!!」
《はい☆〉
と、
◇
(向かって来るのは2機だけ?
何で…?)
と、考えるカナ。
(まさか…!?)
と閃いたカナは
「先生!!
向かって来る敵機は『ニュータイプ』だよ!!」
と、ミリアに報せた―。
・
「くそ…
厄介な…★」
と、カナからの通信を聞いて、顔をしかめるミリア。
敵の『ニュータイプ』2人…。
対する、こちらの『ニュータイプ』はカナだけ…。
一応、『カテゴリーF』であるミモザが『ニュータイプ』と張り合えるが、本気になった『ニュータイプ』にはかなわない…。
「カナ…
1人で2人殺れる
か…?」
と訊くミリア。
《やれるだけ、やってみるよ…。〉
と、自信無さげな返事をするカナ。
《私も微力ながら、カナ先輩を援護します!!〉
と言うミモザ。
「カナはともかく…
ミモザは無理をするな。」
と注意するミリア―。
◇
無理をするなと言われても、無理せざるをえない状況である。
敵は『ニュータイプ』2人…。
カナ1人では荷が重い…。
だが、ミモザ自身の能力【射撃絶対命中】は『ニュータイプ』には通用しないことが、8月のアスマン・ガンプラバトルフェスティバルで証明された。
しかし
当てることは可能
なので、カナの支援にはなるはずだと思ったミモザは
「カナ先輩!!
私が
と言うミモザ。
《頼んだよー!!〉
と、
◇
ミモザは
【機体名】
ゲッツェ
【ベースキット】
1/144 HG ガンダムEZ-8
【ガンプラタイプ】
地上用モビルスーツ
【ガンプラ属性】
陸
【ガンプラファイター】
ナスナ
【戦場適応】
宇宙戦 △
空中戦 ✕
地上戦 ◎
水中戦 △
【得意戦術】
射撃戦 ◯
接近戦 △
(えっ?
ナスナって…?)
ミモザは、その名前に覚えがあった。
(たしか…
私が小さい頃にテレビで見たアイドルの名前と同じだ…。)
ミモザは、普段は使わない、対戦相手との通信回線を開いた―。
◆
(
と、ナスナは止まって見える
その時、ミモザからの通信が入った。
〈あの…
もしかして…
ナスナさんって…
昔、テレビに出てたナスナちゃんですか?》
というミモザからの問いに
「へぇ…
私のことを知ってるんだ?」
と答えるナスナ。
〈小さい頃、テレビで見ていました。》
と言うミモザ。
「それって、いつのこと?」
と訊くナスナ。
〈えっと…
私が5〜6歳の頃…
だから、10年くらい前ですね…。》
と言うミモザ。
(そっか…。
私がここに来て、もう10年になるのか…。)
と、ナスナは目を閉じる—。
▽
10年前、1人の少女が芸能界にデビューした。
少女の名はナスナ。
学生の頃から、美しい銀髪と美貌で校内では男女を問わず、注目の的だった。
そんなナスナがアイドルとして芸能界にデビューするのは、ある意味、当然ともいえた。
スカウトされたナスナは
100年に1人の逸材
という謳い文句とともに芸能界にデビューした。
だが…
アイドル業界の入れ替わりは激しい。
ナスナも例外ではなく、賞味期限はあっという間に過ぎた…。
デビューして1年もしないうちに、ナスナはテレビから姿を消した。
『100年に1人の逸材』と売り出した事務所も、容赦なくナスナを見限った。
そんなナスナが、仕事欲しさに始めたのが
枕営業
だ…。
そんなことをしても、再び表舞台に立てる保証は無かったが…
ナスナは運が良かった。
もっとも、枕営業のおかげなのかどうかは不明だが、とにもかくにも、ナスナは再び表舞台に立てるチャンスをつかんだのだ。
そして、これがナスナの運命を変えた―。
バラエティ番組のガンプラバトルの企画で、ナスナはガンプラバトルの才能を開花させた。
その後、プライベートでのガンプラバトルで、ナスナは
『ニュータイプ』に覚醒
した。
そして、悠久の地大戦に参加し、多大な戦功を立てたナスナは、その実力を八戦神に認められ
悠久の地の住人となった
のだ―。
▽
(私を見ていてくれた人もいたんだ…。
でも…!!)
と、右手に持つビームライフルを撃つ
しかし―!?
◇
ダブルオーガンダム・フォルテのコクピットルーム内に、ロックオン警報が鳴り響く。
「来たわね…!!
ハロ!!
オートガードモード、起動!!」
と叫ぶミモザ。
「ナンデヤネン、モザッ★」
と、コクピットルームの左にある、ハロ設置スタンドに設置されているピンク色のハロが、目を点滅させながら
オートガードモード
を起動させた―。
オートガードモード―。
それは、ミモザが8月のアスマン・ガンプラバトルフェスティバルでの教訓から追加した
敵に攻撃されたら、ハロが自動的に3秒間GNフィールドを展開する
機能だ。
射撃戦において、ほぼ無敵ともいえる機能だが
GNフィールド展開中は、自身も攻撃できない…。
便利なのか、不便なのか、イマイチよくわからないこの機能を発案したのはミモザだが、システムの開発およびハロにプログラミングをしたのは、父のランスである…。