ここは、カルデア…
ここでは、とんでもないことが起きようとしていた。
「きゃ~はっはっはっはっはっはっはっ!!ああああああ~!!あっはははははははははははははっははははははっ!!そ、そこダメーーーーッ!!うっふふふふふふふっ!!」
エレナ・ヴラバッキーが、大量のくすぐりハンドにくすぐられていた。
くすぐるハンドはどこから出てきたのかはいっさいわからない。
ただ、突然壁や天井から出現し彼女の身体をこちょこちょとくすぐっていた。
当然、それを見たサーヴァントたちは助けようとしたのだが、なかなかうまくいかず結局エレナは失神するまでくすぐられ…床に横たわっていた…。
「う~む」
ダ・ヴィンチがくすぐられたエレナ女史を治療し、見つめながら言った。
「なかなか怪異な事件だね…で?くすぐりハンドはいきなり出現したんだね?」
そこにいたアルトリア・ペンドラゴンが答える。
「はい、いきなり壁や天井からくすぐりハンドが出現しエレナをくすぐったのです、私たちも止めようとしたのですが無限にわらわら手が出現するのでいくら剣で切断しても思うようにいかなくって…面目ない」
「いや、アルトリア、これは君のせいではないよ…まいったね…これはかなりの魔力が込められたくすぐりハンドだよ、我々サーバントでも対処可能かどうか…」
ダヴィンチはアルトリアがエクスカリバーで切断したマジックハンドを見つめながら言った。
「まあ、この事件は一日だけで終わるかもしれないし、しばらく様子を見ようか」
ダヴィンチはその日はそう判断したのだった。
だが、この事件は一日では終わらなかった。
「きゃ~はっはっはっはっはっはっはっあああああああっはははははははははははははっはははははは!!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!や、やめなさいっ!!きぃ~ひっひっひっひっひっ!!」
次の標的は聖女マルタだった。
勇敢にも拳で応戦しようとマジックハンドを叩き壊していたのだが、多勢に無勢。この時のマルタは水着で露出度の高い格好だったので…体全体をくすぐられてしまい…彼女は無様にも悶え…失神&失禁…あられな姿でカルデアの廊下で発見された。
ダヴィンチはマルタを見ながら
「なんてこった!!また事件が起こってしまったか!!早くここにマスターとマシュを呼び給え!緊急会議だ!!」
と、いうわけでマスターのぐだ男とマシュ、そしてカルデア中のサーヴァントが集まった。
「さて、ここ最近、カルデアのサーヴァントがくすぐりマジックハンドによってくすぐられるという事件が起きている…その原因を探りたいと思っているのさ」
マシュが声を上げた。
「すいません、私…気づいたんですが…今のカルデアって…女性サーヴァントしかいなくないですか?」
みんなハッとした。
考えてみれば男性サーヴァントの姿がない…。
「むう、誰かが男性サーヴァントを邪魔だからと消し去り…女性サーヴァントのみを残したってわけか…しかし、男性サーヴァントたちもみんな手練れ…そいつらを全員どっかへやっちゃえる…そんな腕前の存在がこの世にいるのかな…?」
ダヴィンチも考える。
今、このカルデアには…男性はマスターであるぐだ男と、ダヴィンチ(中身は男性)しかいない。
「つまり、こういうことか?」
ぐだ男は言った。
「誰かが女性サーヴァントを好き放題くすぐるために…男性を追い出し、女性のみをカルデアに残してこちょこちょハンドで好きな時、好きなタイミングでくすぐろうっていうのか…!くそっ!いったいだれがこんな羨ましいことを…」
みんな一斉にぐだ男をじーっと見つめた。
「な、なんだよっ!俺じゃないよ!!」
「いや、おめーの可能性が高いぞ!」
モードレッドが言った。
「だってよ…お前、俺のことも父上のこともくすぐったことあるじゃねーか!!(前作の小説参照)お前以外考えられねー!!」
ここにいるカルデアの女性サーヴァントはくすぐりフェチのぐだ男に何回かくすぐられたことのあるものも多かった。
なので、ぐだ男に疑いがかかるのはある意味当然といえた…。
「まあ、ますたぁが私をくすぐりたいだなんて…それなら、そうとすぐにおっしゃっていただければ私の身体など好き放題くすぐってくれて構いませぬのに…」
頼光が身体をくねくねさせながらそう言った…。
「わ、私もマスターのためなら…体中一日中くすぐってくださって構いませんのに…」
清姫も顔をホッと赤らめながら言った。
「・・・・私も、くすぐってくだされば・・・よかったのに・・・私の毒の身体をくすぐることができるのは毒耐性があるマスターだけ・・・」
静謐のハサンも身体をもじもじさせながら言った。
みんなその3人を見てあきれ顔になった…。
「ま、まあ、とにかく!!みんなでこのくすぐりハンドに対して立ち向かおう!いいね?」
ダヴィンチが提案すると…
「ふん、くだらない…私はカルデアを出ていくぞ」
スカサハがすぐに立ち去ろうとする。
すると、
「おっと、いいのかな?スカサハ!君は別の特異点の出来事とはいえ…デブのオタクに身体をくすぐられ大敗北したことが何回もあったらしいじゃないか(別の小説を参照)そのリベンジをするいい機会じゃないのかい?」
スカサハの足が止まる。
「ふっ…確かにそうだな…ダヴィンチ…よかろう、私のゲイボルグにくすぐりなど通用しないことを思い知らせてやろう」
と言った。
だが、マジックハンドが隙をついてスカサハの背筋をつーっと撫でた。
「ひゃあんっ!!」
スカサハはビクリッ!!としてしまってあわれもない叫ぶ声をあげた。
「ひゃあんっ!だって…あのスカサハさんが…」
「やっぱり、あの人もくすぐりには弱いのね…」
女性サーヴァントの中でざわざわと呟きが聞こえる。
「クッ…」
スカサハは顔を真っ赤にして震えた。
「スカサハ!わかったろ!これは我々女性サーヴァントのプライドをかけた一戦なのだ!心してかかろう!」
アルトリアが叫んだ。
するとエリザベートも…
「そうよ!そうよ!女はくすぐりなんかじゃビクともしないってことを思い知らせてやるわよっ!!」
と叫び…
「この沖田さんがくすぐりなんかで屈服しないですよっ!!」
と沖田も叫ぶ。
みんながみんな「くすぐりなんかじゃ負けないぞ」という気持ちで一心同体となっていた。
・・・が無論そうはいかなかった…。
アルトリアが廊下を歩いていると…くすぐりハンドが隙を見て、彼女の首筋をこちょこちょとくすぐりビクッとしたアルトリアは剣を抜き、応戦しようとした。
「来たな…!くすぐりハンド!私を王と知ってのことか!!」
と勇ましかったが、くすぐりハンドの大量さに多勢に無勢となったところを身体を拘束された。
そして、服と鎧をビリビリビリッ!!と破かれてしまい…下着姿になったところへ大量のマジックハンドが奇襲をかけた。
「あはっ!?あはははははははははっ!!ま、負けぬぞ…!!わ、私は王なのだ…!こ、こんな子供の遊びのようなくすぐりなんかで…ひゃひひひひひっ!!ふ、太ももの内側を、く、くすぐるなっ!!あははははははっ!!」
こうなるともはやアルトリアもか弱い女性。
くすぐりハンドにいろいろな場所をくすぐられ、悶えるしかなかった…。
通りかかったマシュがアルトリアを発見したときすでに彼女は下着姿で倒れており…顔は涙と鼻水でぐしょぐしょ…体中は汗びっしょりであった…。
医務室。
アルトリアは下着姿だったのでぐだ男のYシャツを着て…水を飲んでいた。
「不覚でした…マスター、申し訳ありません…」
「いや、よく戦ったよ、お前は休んでいてくれ」
「・・・マスター!!」
アルトリアはYシャツ姿のままぐだ男に抱き着いた。
「ワオッ!!」
ぐだ男も男性…Yシャツとパンティ姿の女性に抱き着かれ…嬉しくないわけがない。
ボッキしている…。
「マスター、お願いです!どうか…私の仇を…!」
「お、おうっ!まかせておけ…!!」
ぐだ男はガッツポーズをとった。
「しかし、アルトリア、ちょっとがっかりだよ、君は昔、キモオタのマスターとしばらく一緒に暮らしていてくすぐりに対する耐久は強いと思っていたんだが…(前の小説参照)」
ダヴィンチが言った。
「申し訳ありません…」
「まあ、気にするな!俺らがなんとかする!」
ぐだ男は出来もしないようなことを自信満々で言った。
すると、くすぐりハンドがカンチョーの形をつくり、ぐだ男の尻めがけて襲ってきた。
ズドンッ!!
「ハッヒッフッヘッホォーッ!!」
ぐだ男はケツの痛みに耐えがたく、飛び上がった。
ダメだ、このマスター・・・早く何とかしないと・・・とがっくりする女性サーヴァントたちであった。
次の日もまた事件が起こってしまった。
「あっ!?沖田さんっ!!」
沖田総司が着物がはだけたあわれもない姿で発見された。
「ま、まあ・・・是非もないよネ・・・」
織田信長も水着姿で倒れていたのだが・・・
ぐだ男は沖田の方へ一直線へ向かった。
「大丈夫か!?沖田さんっ!!あっ、着物はだけてますよ?直さないと!」
「あ、ありがとうございます、マスター・・・あっ!?ちょ・・・そこダメです・・・!!」
ぐだ男は沖田を助けるふりして胸やら尻やらふとももやらを触りまくっていた・・・
「あっ、やだぁ・・・!くすぐられたあとで敏感になっているんですよぅ!」
沖田はぐだ男にギュッと抱き着いてしまう。
「こ、こらっ!わしだってくすぐられてエロい姿で倒れておるんだぞ?この差はなんだ!?」
「いやー、ノッブってエロいことされてもエロいと感じなんだよね・・・いや、顔がいいことは認めるんだけど・・・」
ガッックシとうなだれるノッブ・・・。
するとくすぐりハンドが
「俺が相手をしてやる」
と言わんばかりにノッブのわき腹をくすぐった。
「きゃっ!?きゃひひひひひっ!く、くそーっ!なんでわしばっかりぃ・・・くひひひひっ!」
涙目で悶えるノッブ・・・。
ぐだ男がマジックハンドを掴んで折った。
「バカヤロー!ノッブはエロくなくても俺のサーヴァントだ!手を出すなエロハンド!」
「マスター!」
ノッブが抱き着いてきた。
「ワオッ!?」
ノッブの胸が背中に・・・
股間が盛り上がってしまう・・・
「あれ?エロくないと言っておったんじゃなかったのか?」
ニヤニヤするノッブ・・・
「い、いや、不可抗力っていうか・・・?」
すると沖田が少しやきもちをやきもちを妬いたようだ。
「ノッブ!マスターはこの沖田さんのものですっ!そんなにマスターとくすぐりあいたいなら、さ、三人でやりましょう!」
「おおーっ!いいじゃろう!いいじゃろう!わしとお前とマスターでベッドの上でくすぐり勝負じゃ!!サルーッ!くすぐりようの羽と筆ともってこいっ!!」
「えーかげんにしなさいっ!!」
いつのまにか背後にいたダヴィンチちゃんが二人の頭をしばく。
「それより、この原因を突き止める方が先だ!」
2人はうなだれた。
その時・・・いきなりカルデアに放送が・・・
「デュフフ・・・みなさん、くすぐりハンドにお困りのようですなぁ・・・もし、みなさん身体が疼いてこまっていらっしゃるのなら・・・・カルデアの指令室に来ていただいてもよろしいんですぞ?」
「こ、この声は!?」
ぐだ男は聞き覚えのある声にビビる。
「ああ、間違えない・・・あの男なら平気でこういうことをするだろう・・・」
ダヴィンチもため息をついた。
そこで、ぐだ男、マシュ、ダヴィンチで、司令室に行くことにした。
司令室に行くと・・・案の定、黒髭がそこにいた。
「デュフフw来てくれたんですなwマスター!おや?マシュちゃんとダヴィンチ女史も一緒ですかな?今からくすぐり4Pへとしゃれ込んじゃいます?あ、マスターは一人でオナニーしていて構いませんぞ?拙者がマシュちゃんとダヴィンチちゃんをくすぐりますので」
「バカヤロウ!!」
ぐだ男の右ストレートパンチが黒髭のこめかみを殴り、黒髭はたまらず椅子から転げ落ちた。
「さんざん、俺のサーヴァントにエッチなことをしやがって!!羨ましい!よこせ、くすぐりハンドのリモコン!じゃなかった!みんなをいじめてタダで済むと思ってるのか!?」
「デュフフ・・・」
黒髭は泣いていた。
「なんだこいつ?自分が悪いことして泣くとか頭おかしいんじゃねーのか?泣きたいのはこっちなんだが」
「デュフフ、マスターの容赦ない言葉責め・・・拙者ボッキしてきたでゴザル・・・でも、そうじゃなくって・・・いや、ボッキしたのは事実なんでゴザルが・・・拙者がくすぐりハンドを使った理由は・・・マスターが羨ましかったんでゴザルよ、拙者はキモいと言われみんなから嫌われているのにマスターだけは女の子にモテて毎日女の子サーヴァントのおしりとかふともも触り放題・・・拙者だって一度くらいそんなことしてみてーんだよ!!」
「なんだこいつ・・・やっぱ頭おかしいな・・・おい、ダヴィンチをこいつを一生出れない檻の中にいれてくれるか?」
「わかったよ」
ダヴィンチは黒髭をひったてて手錠をかけ、カルデア中を連れまわした。
黒髭の悲鳴が響き渡る。
おそらく、女性サーヴァントから物を投げつけられたりしているのであろう・・・。
「ぐおーっ!勘弁して!拙者壊れちゃう!ああっ!鉄アレイはやめて!死んじゃうからっ!!ああーーーっ!!」
「さてと・・・」
「これでくすぐり事件は終わりましたね・・・先輩」
「ああ、でもマシュがくすぐられているところを見れなかったのは残念だよ」
「先輩・・・」
顔を真っ赤にするマシュ。
そんなマシュのわき腹をこちょこちょとくすぐる・・・
「きゅふっ!?せ、先輩っ!!」
「へへ、まあ、いいか、いつでもくすぐることができるんですからね!」
「も、もう・・・」
マシュはまんざらでもないような感じでした・・・。
こうしてカルデアを騒がせたくすぐり事件は終わったのでした・・・