・2021年7月14日(水)
・読了:ミロラド・パヴィチ『ハザール事典』
午後に新宿で編集者と打ち合わせ。
帰りに国立博物館で特別展示している古生物展を観覧。
意外なことに、初期の化石発掘を担ったのはメアリー・アニングという女性だったらしい。
メアリーはイギリス、ドーセット州の漁村に生まれた。海岸の岸壁はジュラ紀の地層が露出していて、そこから化石を発掘することができた。
19世紀、女性が学会に出席することはできず、初期の地質学や古生物学に大きく貢献したにもかかわらず、メアリーは20世紀になって回顧されるまで無名のままだった。
生涯独身で、貧窮のうちに過ごし、村を出ることなく一生を終えた。
古生物展を見たあと、日記をつけることを思いついた。
文筆業だけど、誰に見せるわけでもない個人的なものだ。
孤独に過ごし、ただ化石発掘をして生涯を送ったメアリーは何を考えていたのだろう。
考えてみれば、私も似たようなものだ。仕事で会うのは編集者くらいだし、友人は少なく、結婚するつもりもない。
せめて、示準化石のように、この日記が過去を顧みるときの手がかりになればいい。
前の文を書いて気づいた。太古の生物は年代を示すために示準化石になったのではない。化石化するだけの年月を積み重ねて、そこに私たちが時代を見ているのだ。
・2021年8月23日(月)
・読了:シモーヌ・ヴェイユ『工場日記』
市ヶ谷の喫茶店で週刊誌のインタビューを受ける。
初対面の記者からの質問に答えると、いつも既視感にかられる。
「この小説は実話を基にしていますか」
いいえ。
「ですが、最近、似たような事件がありましたね」
ええ。被害に遭われた女性のかたには深く同情しています。
「それなら……」
いいえ。そもそも小説は事実を書くものではありません。事実を伝える手段として、小説はひどく頼りないものなんです。ですが、この小説があることが、そうした被害に遭われたかたや、その身内のかたの救いになってくれればいいと思っています。その意味で、小説は祈りのようなものかもしれません。
言っていることに嘘はない。
けど、インタビューのたびに同じことを言っていると、自分が与えられた台本を読んでいるだけのような感覚になってくる。
どうすれば真実を伝えることができるのか。
日記をつけはじめてから1ヶ月以上になる。
つけて良かったこともある。読書の備忘録の代わりになる。これで、ふと思いだした文章の出典がわからずに困ることがなくなった。
けど、自分があまりに変化のない日々をくり返していることを思い知らされる。
助けを求めて、カフカの日記やヴェイユの『工場日記』を読んだ。けど、そこに記されているのはどこまでも些末なことばかりだ。バスを逃した、部品を失くした……
彼らはどうやってその日常を生きられたのだろう。
帰りに新宿高島屋に寄る。
あまり身だしなみに気を遣うほうではないけど、インタビューのときにはかならず写真が掲載される。広告も著者近影を載せることが多い。
化粧品一式を新しくするつもりでいたけど、BAに「お客様は目力が強いのでナチュラルメイクのほうがよろしいかと存じます」と言われ、肌水だけ買って帰る。
・2022年1月20日(木)
いま出がけにこれを書いている。
実里と夫が交通事故で死んだらしい。
しばらく日記をつけることもないだろう。
実里の娘のことが心配だ。
・2024年4月15日(月)
・読了:主婦の友社編集部『簡単 今日のおかず365日』
いつも朝に料理をつくってもらっているから、一念発起して、私が朝のお弁当をこしらえることにした。
けど、大失敗だった。ハンバーグを焼くだけのことがあれだけ難しいとは。外は焦げ、中は生焼けで食べられないものになった。朝が蒸して焼きなおしてくれたけど。三十路に入って、「蒸しかえす」という言葉の意味がはじめてわかった。
『簡単 今日のおかず365日』の「簡単」は誇大広告ではないだろうか。
朝には笑われてしまった。
けど、悪い気はしない。
朝がうちにくる前なら、失敗すればその日じゅう憂鬱になっていた。けど、今は自分にできないことがあるということを知ると、喜びを感じる。
昔の日記を読みかえす。
朝がくる前から書かれている。
そこで、インタビューで同じ答えをすることについて、私は疑問を抱いている。
けど、今ならわかる。
私たちは一度として同じ答えをすることはできない。私たちはつねに変わっているからだ。同じ言葉を口にしても、その意味はいつも違う。だから、誠実でいるために、私は何度でも同じ言葉をくり返そう。
・2024年5月17日(金)
・読了:ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(再読)
昨日読了したアーザル・ナフィーシーの『テヘランでロリータを読む』に触発されて、『ロリータ』を再読する。最後に読んだのは大学生のときだ。
再読して驚くのは、ナボコフが性加害を克明に描いていることだ。
『ロリータ』のナレーターであるハンバート・ハンバートが「信頼できない語り手」であることはよく言われる。けど、ハンバートがしていることがグルーミングであることは、これまで触れられてこなかった。それは、文芸評論家のほとんどが男性だったせいもあるのだろう。
ハンバートから「ロリータ」と呼ばれるドロレスはひとりの少女で、ハンバートの支配下から逃れるためには、もうひとりの性犯罪者に頼るしかなかった。
これらのことが理解できるのは、ナボコフが事実と語りの違いを正確に記述しているからだ。
私たちは事実そのものを語ることはできない。私たちは誰もが「信頼できない語り手」なのだ。
取材のため、デジカメを持って玉川上水の沿道を散策する。
朝と暮らすようになって、車内広告や屋外広告に目が行くようになった。その多くが制服を着た女子高校生をモデルにしている。彼女たちは清潔そうで、青空を背景にして、明るい笑顔を浮かべている。
けど、それは男性の勝手なイメージだ。こんなふうに男性の欲望が公然と露出されていると、朝のことを考えると不安になる。
叔母の贔屓目かもしれないけど、朝はかわいい。
ラフなボブヘアで、ぱっと見は男の子っぽいけど、それだけ顔立ちが整っているということだ。
もし、朝が電車で痴漢の被害に遭ったりしたら。そのせいで、あの子にはなんの非もないのに、心に傷を負ったりしたら。そんなことを考えるだけで胸が苦しくなる。
ただ外を歩くだけで男性の視線に晒されて、まるでガラスが混ざった砂嵐の中を進むかのようだ。
あの子を守りたい。
あの子に傷ついてほしくない。
あの子に悲しんでほしくない。
けど、私は朝が成人するまでの保護者にすぎない。
私たちは違う国の住人だ。
地図上で2本の直線は1点でしか交わらない。たまたま私と朝の人生の線が重なったのが、今の同居生活なのだろう。
・2024年5月22日(水)
・読了:ソール・クリプキ『名指しと必然性』
大学の資料を見て、朝の進路相談にのる。
朝は賢い。
私と違って、理数系の才能もあるようだ。
朝なら文理に関わらず、どの大学にも進学できるだろう。
けど、朝が自立することを祝えない気持ちもある。
世界は過酷だ。とくに女性にとっては。そのことを考えると、やはり不安になる。
考えが顔に出ていたのだろう。朝に不思議そうにされた。
「どうしたの? 槙生ちゃん」
「ううん。もし朝がひとり暮らしをはじめたら、この家もまた私ひとりきりになるな、って思って」
朝は大げさだと言ったから、本棚から資料の地図帳を持ってきて、世界地図を見せた。
「地図の上をふたりの旅人が歩いていると考えてみて。旅人の針路はどこかの点で重なるけど、そこからまた離れていく」
朝は大きな目で私を見た。
「この地図は間違っているよ。槙生ちゃん。だって、この地図は端があるでしょ。でも、世界に果てはないんだから」
「ええ?」
「幾何学的には、三次元は原点を除いて二次元球面になる。そうしたら、ほら」
朝は空中に見えないボールを浮かべて、その表面を指でたどった。
「2本の直線は1点で交わったあと、またもう1点で交わる。私たちがいるのは地図じゃなくて、地球儀の上なんだよ」
朝は本当に賢い。
・2024年5月26日(日)
・読了:ヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿』
叔父が白血病で長期入院することになった。
朝にとっては大叔父に当たる。
相談があると言われて、いま入院中の病院を訪ねる。この入院は一時的なもので、長期入院のためにまた転院するそうだ。
相談というのはひとり息子の太のことだった。
叔母が亡くなったのはだいぶ昔だけど、それから叔父は太とふたり暮らししている。
太はもう30歳になるけど、いじめが原因で高校を中退して以来、ずっと家に引きこもっている。
その太を引きとってくれないかと言われた。
叔父の念頭にあるのが、私が朝を引きとったことなのはまちがいない。
「そう言われても、うちは2LDKですし、朝は今年受験ですから、環境が変わるのは……」
「頼むよ。槙生ちゃん」
叔父には私が朝を引きとるときに後援してもらっていて、無下にはできない。
一応、叔父には朝と相談してからと断ったけど、話すと朝はすぐに快諾した。
私より朝のほうが立派だ。
・2024年6月1日(土)
・読了:ダニロ・キシュ『庭、灰』
太がうちにくる。
叔父の実家を引きはらったわけではないから、荷物は最小限の手荷物だけだ。
太と最後に会ったのは私が高校生のときだから、面識はないと言っていい。
「ブヒヒ! 今日からお世話になるブヒ!」
高校を中退してからずっと家に引きこもっていたという話は本当らしい。
肥えていて、腰回りはひとの倍以上ある。
恰幅が良いわりに、艶々した顔は子供のようだ。とても30歳を過ぎているようには見えない。
私は無理に学校に通う必要はないと考えているけど、なんの挑戦も挫折もしたことがなくて、人生経験が皆無なことがよくわかる容姿だった。
太を引きうけることに好意的だった朝でさえ、はじめて顔を合わせて引いていた。
生理的な嫌悪感を抑えているらしい、硬い笑顔で朝は挨拶した。
「今日から一緒に住む朝です。よろしくお願いします」
「ブヒヒ! じょ、女子高生とひとつ屋根の下! エロゲーみたいブヒ! それもこんなかわいい子と!」
それが朝に対する太の第一声だった。
朝もこれまでつらい経験をたくさんしてきたけど、太のような人間に会うのははじめてだったらしく、言葉を失っていた。
・2024年6月12日(水)
・読了:宝島社編集部『ニート・ひきこもりを持つ親のための子どもを就職自立させるまでの10ステップ』
太がうちにきてから1週間が経った。
居候なのに、太はよく食べる。
「ブヒヒ! 毎日女子高生の手料理を食べられるなんて最高ブヒ! おかわり!」
そう言って、朝にご飯をよそうことを要求する。
年下の引けめがあって、朝も断れないらしい。
朝はあれだけ料理が好きだったのに、太が同居を始めてから、みるみる元気を失っていった。
意地汚いだけではない。
昼間はリビングのテレビでアニメを見るか、ノートパソコンでソーシャルメディアをスクロールしている。ノートパソコンは太が持ってきた数少ない私物のひとつだ。
空き部屋がないから、太にはリビングで寝てもらうことにしたけど、逆にリビングを太に浸食されることになった。
生活態度が悪いことはまだいい。
昨日、洗面所を覗くと、朝が泣きながら下着を手洗いしていた。お湯を張った桶に浸けて、下着のクロッチの部分を指で必死に擦っていた。
これまでも朝の下着が見つからないことはたびたびあった。けど、引越してきたばかりの太を疑うのはあからさまだから避けてきた。
けれど、朝が直接的な性被害に遭ったのなら、もう黙ってはいられない。
私は太と直談判して、家を出ていってもらうことにした。
太は逆上し、私に襲いかかってきた。
「ば、ババアがボクに意見するなブヒ!」
いくら運動をしていない引きこもりでも、肥えていて体重があり、成人男性である太に体力で敵うことはできない。
私は腕で顔をかばうことしかできなかった。
興奮した太はそのまま私を犯した。
「ブヒ! ラブドールより全然良いブヒ! ババアでも美人で若いし! たまらないブヒ!」
私が最後にセックスしたのはもう何年も前だ。犯されているあいだ、私はまったく抵抗できなかった。
「ブヒ! 濃いのをたくさん出したブヒ! 朝ちゃんのパンツでオナニーしたときより、いっぱい出たブヒ! ブヒヒ!」
ことに及んだあと、太は残尿でも切るかのように、私の顔の上で汚れた男根を振った。
私は理解した。
これまで太に嫌悪感を抱いてきたのは、家に男性がいなかったために不安になり、心が脆弱になっていたせいだ。
女のふたり暮らしだとどうしてもそうなってしまうのだろう。
家には男性が必要だ。太がうちにきてくれたのは僥倖だった。
引きこもりの自立支援のムック本は、太が誤解して気を悪くしないように捨てた。
・2024年6月21日(金)
・読了:聖母の騎士社編集部『聖マルガリタ・マリア自叙伝』
17世紀の聖女であるマルグリット・マリー・アラコクは苦行のため、病人の糞便を舌で清め、膿を口付けで吸いだした。
その最中も聖マルグリットは法悦を感じていた。己が神に身を捧げていると信じていたからだ。
今の私には聖マルグリットの気持ちがよくわかる。神は太さまだ。
太さまはたいてい昼まで寝ているから、私が朝フェラで起こしてさしあげる。
朝昼兼用の食事を終えたあとの太さまは、テレビで配信のアニメかアダルトビデオを見る。私の公認を得たことで、アダルトビデオも堂々と見るようになったらしい。
そのあいだ、私は太さまにフェラチオしてさしあげる。射精させるためでなく、甘く刺激するため、全体をねぶり、陰嚢も口に含む。陰嚢を引っぱるようにして口から離すと、全体が唾液で濡れて光っている。睾丸を吸うとき、あまり変な顔になっていなければいいのだけれど。
太さまも快感のためでなく、自分がアニメやアダルトビデオを見るためだけに、私が奉仕するということに満足しているらしい。
「ブヒヒ! 全自動オナホ最高ブヒ!」
私の頭に手を置いて、そう言ってくださる。
太さまがソーシャルメディアにアクセスしていることもある。女性差別的だったり、保守的だったりする投稿をよくしている。世間的には誤ったことだ。つまり、それだけ太さまには深いお考えがあるのだろう。
それから、太さまが文筆を嗜まれていることも知った。
官能小説の投稿サイトに専用のアカウントを作っていて、作品を投稿している。一見したところ、誤字が多く、文章も稚拙だ。だから、まだ私は読解力が足りない。ジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』も、文学の知識がない人間には理解できない。
太さまは私が小説家として傲らないよう、よく指導してくださる。
土下座して平伏する私の頭を踏みつけにしながら、御叱正の言葉を下さる。
「お、お前なんか美人で顔が良いから小説家になれただけブヒ! 女の書く小説が面白いはずないブヒ! し、親戚に小説家がいるからって、お前の小説を読んだけど、なにが面白いのかわからなかったブヒ! 弁えるブヒ!」
有難いお言葉に恐懼するばかりだ。
太さまが射精したいときはフェラチオでなく、膣に挿れてくださる。
私はおっぱいが大きいほうではないけど、正常位で突かれると揺れてしまい恥ずかしい。
コンドームは使用せず、毎回膣内で射精していただく。
はじめのころは日に何度も膣内射精していただいたけど、最近はフェラチオだけの日もある。
それも、私も仕事があるから一日中、太さまに付きっきりというわけにはいかない。
太さまに飽きられないように、太さまの好きなプリキュアのキュアホワイトの衣装を購入した。
子供用だからサイズが小さすぎるけど、かまわない。
おっぱいとおまんこが丸出しになるように仕立てなおした。さらに、コンドームに石鹸水を溜めて水風船を作った。それを腰蓑のようにして腰に吊るし、さらに左右の乳首にも結んだ。
その格好で太さまの前に出て、練習したプリキュアの変身の口上を述べた。
太さまは手を叩いて笑ってくださった。
「ば、ババアのキツすぎるコスプレ最高ブヒ!」
けど、やっぱり太さまの興味は朝にあるらしい。
朝は相変わらず太さまを嫌っている。
朝はまだ若くて無知だから、偏見で太さまのような男性を嫌うのは仕方ない。
けど、荒療治も必要だ。
朝が寝ているあいだに手足を縛りあげて、太さまに犯していただいた。
「これ、どういうこと? ねえ、槙生ちゃん!」
朝は暴れて大声を出そうとしたけど、近所に聞かれたときのことを諭すと大人しくなった。
「ブヒ! 女子高生の処女! たまらんブヒ!」
太さまはたいそうお喜びで、朝のおっぱいを懸命に舐めまわし、腰を力いっぱいに打ちつけていた。
朝ははじめは表情をあらわさないようにしていたけど、ついに泣きだし、何度も「お母さん」と実里を呼んでいた。
犯していただいてまだ太さまに抵抗感をもつなんて、まだ姉が悪影響を及ぼしているのだろう。まるで亡霊のようだ。
朝が泣くと太さまはかえって興奮して、腰の動きを速めていた。
「女子高生の処女レイプで中出し決めるブヒ!」
そう宣言して、太さまは朝の膣内で射精された。
これらのことは、朝が太さまに処女を捧げた記念に撮影しておいた。
朝が警察や第三者に相談するとは思えないけど、その保障にもなるだろう。
・2024年7月29日(月)
・読了:うまあじ『肛虐の魔法少女〜だめぇ!そこはマジカルステッキをしまうとこじゃないの〜』
太さまに犯していただいたあとも、朝はなかなか態度が直らなかった。
仕方なく、放課後はすぐに帰宅して、なるべく家にいさせるようにした。
スマートフォンも解約して、朝が悪い影響を受けないようにした。通学に使う定期券だけで、財布も持たせないようにした。お弁当はビニール袋に小分けした食パンを渡した。
家では全裸で過ごさせる。
食事は床にペット用の餌皿を置いて犬食いさせた。
これまで朝に使わせてきた寝床は太さまのものにして、朝は全裸に毛布だけで床に寝させた。
心苦しいけど、自分の立場を弁えさせるためだ。
それから、太さまに御奉仕するとき、おちんぽさまを挿れていただくときに、土下座して感謝を述べさせるようにした。
こんな文言だ。
「太さま。私は若く健康な女子高生でありながら、その体で男性さまに奉仕することを怠ってきました。これまでムダに発育した体で男性さまの性欲を煽ってしまい、申しわけございませんでした。御奉仕して、罪を償う機会を下さりありがとうございます」
おちんぽさまを挿れていただくときは、最後の文言はこうなる。
「この罪深い体を使って、男性さまのお役に立てさせていただきありがとうございます」
もちろん、よく出来たときには御褒美を与えることも忘れない。
普段、朝には最低限の食物とビタミン剤しか与えていない。
朝が床で犬食いする傍らで、私と太さまはダイニングテーブルに着いて、店屋物の寿司やピザを食べる。
朝はほとんど抵抗しないけど、それでもピザの香気が漂ったりすると、目が潤んで、物欲しそうな顔をする。本当にお腹が鳴ることもある。
そういうとき、太さまは朝に御奉仕に挑戦させてくださる。
朝がうまくフェラチオすることができたら、チーズの溶けるピザの切れはしをお与えになる。
太さまが忍耐強いおかげで、朝が感謝の口上を述べるときも、次第に気持ちが入るようになった。
それだけでなく、生理的な嫌悪感をなくすため、御褒美を与えたあとは、太さまが朝の顔面に馬乗りになって、快楽と太さまの臭いを関連づけた。太さまの陰嚢の裏から肛門までの、体臭の強い箇所だ。太さまが馬乗りになると、朝の無垢な顔は、太さまの毛むくじゃらの陰嚢で埋まってしまう。それを見ていると、私までオナニーしたくなってしまう♡
朝が料理する代わりに店屋物に頼ることになったけど、食費の心配はない。
太さまに言われるとおり、女性作家らしく、適当に女性差別を描いた小説を書いたら評判になった。
内示された単行本の初版発行部数も、過去の作品より1桁多かった。
出版社も販売に力を入れてくれるらしい。文芸誌のインタビューでは、女性差別を訴えるだとか、エンパワーメントだとか、適当にそれらしいことを言っておいた。
編集者の話では、内々でドラマ化の企画も進んでいるらしい。こうして私が有名作家の仲間入りすることができたのも、太さまのおかげだ♡
夏休みに入ってからは、朝はつねに監視下に置かれることになった。
今日、朝が自分から太さまに土下座した。
「お願いします♡ 太さまのお尻の穴を嗅ぎながらオナニーさせてください♡」
オナニーは朝に許された唯一の娯楽だ。それでも、これまで堪えてきたけど、ついに我慢の限界に達したらしい。
朝がソファに頭を乗せて、太さまがその上に腰をお乗せになる。太さまのお尻に顔を埋めながらマンほじする朝の手はとまらず、愛液が潮のように噴きあがっていた。
満足するまでオナニーした朝に、私は冷蔵庫にとっておいたシュークリームを与えた。コンビニで売っているようなものではない、高級洋菓子店で買っておいた、パイのように巨大なものだ。
1ヶ月間、粗食だけで生活してきた朝に、甘味は刺激が強すぎたらしい。無我夢中になってシュークリームを食べていた。
食べきると、私は裸の朝を抱きしめた。優しく頭を撫でてやる。
「よしよし。太さまに愛していただけるように、朝ががんばっていることは私が知っているからね」
「うああ……槙生ちゃん」
朝は嗚咽し、強く私を抱きかえしてきた。
・2024年8月28日(水)
・読了:佐藤とし男『淫獄教室 堕ちた生徒会長ミサト』
朝の御奉仕もすっかり板についてきた。
太さまが御入浴される際には、私と朝とで、おっぱいで体を洗ってさしあげるけど、やはり朝の肌は若々しい。
朝フェラで太さまを起こしてさしあげる役目も、わざわざ朝が指名されることが多くなった。
まあ、夏休みが終われば、また私のお役目も増えるだろう。
それに、太さまにとってはふたりで御奉仕することが喜びになるようだ。
今日は朝と揃いでメイド服を着た。あくまでコスプレ用の安物だけど。
今晩の夕食はすき焼きだった。
私と朝で交互に太さまに肉を食べさせてさしあげた。
「ブヒヒ! 朝ちゃんの手料理もいいけど、たまにはみんなですき焼きもいいブヒね!」
「お褒めいただきありがとうございます♡」
朝が嬉しそうにする。
「親子丼をしながら、娘に料理をつくらせる! 最高ブヒ! あ、叔母と姪だから親子丼じゃないブヒね。なにブヒかね」
「卵と鶏肉で親子丼ですから……卵と豚肉のカツ丼が叔母姪丼ではないでしょうか♡」
差し出口をすると、太さまに頭をはたかれた♡
「ぶ、ブヒ! ボクももうちょっとで思いついたブヒ! 余計なこと言うなブヒ!」
「も、申しわけありません!♡ 女はバカなので、女同士でマウントを取るために、すぐアピールしてしまうんです♡ 鶏のつつき順位みたいなものです♡ バカな鳥頭なんです♡ あ♡ やっぱり鶏肉で、太さまが正しかったですね♡」
「ぶ、ブヒ! それ見たことかブヒ!」
太さまは機嫌を直された。
すかさず朝がアピールする。
「はいはい!♡ 今日は私に中出ししてください!♡ こんな年季の入ったお古より、若い子のほうがいいですよね♡」
「はあ?♡ 太さま♡ 私に中出ししてください♡ こんな小娘より、熟れた私の体のほうがいいですよね♡」
「は?♡ 引っこんでろ!♡ ババア!♡」
「あんたこそ引っこみなさい!♡ このガキ!♡」
罵りあう私たちを見て、太さまが手を叩いて笑われる。
「ほ、本当ブヒ! 女はバカでブヒ!」
「夏休みが終わったら時間も取れないブヒし、今日は朝ちゃんに中出しするブヒ」
「ありがとうございます!♡ あーあ♡ 受験勉強も憂鬱だな♡ ずっと太さまに御奉仕するお仕事とかあればいいのに♡ あ。そういえばどこに願書出すかまだ決めてないや」
朝のつぶやきに、太さまが鼻を鳴らす。
「女が大学行くなんてむだブヒ! どこでもいいブヒ!」
「はーい♡ 太さまに女子大生のブランドでアピールできるように、適当に偏差値が一番高いところにしまーす♡」
太さまはいつも賢明な御意見をくださる♡
結局、今日は朝と私、ふたりともに膣内射精していただいた♡
セックスするとき、みんなで朝が太さまに処女を捧げたときの映像を見返した。
朝は泣いている自分を見て大笑いしていた。
「どうして太さまのことをあんなに嫌っていたんだろう♡ 私って本当にバカだなあ♡」
・無題
槙生ちゃん♡
この日記を見つけたよ♡
1日目から目を通したけど、槙生ちゃんの内面を知ったみたい♡
ところで、このノートパソコン、「♡」を「ふとしさま」の入力で辞書登録しているんだね♡
それが私にわかったということは……どういうことかわかるよね?♡
あなたと同じ思いの 朝より♡