『超かぐや秘め! 〜月下の多重同期(オーバーリンク)〜』 作:坂本太郎
【隔離された聖域】
仮想世界《ツクヨミ》の最深部、一般ユーザーが立ち入ることのできないプライベート・サーバー。そこは、無数の光の粒子が滝のように流れ落ち、星々がクリスタルのように輝く、ヤチヨのためだけに作られた聖域だった。
「お呼び……っすか、ヤチヨ様!」
召喚されたオタ公は、あまりの光景に鼻息を荒くし、自慢の褐色肌を紅潮させていた。彼女にとって、ヤチヨは単なる推しを超えた、信仰の対象。ランキング外だったかぐやを世に知らしめたのも、ひとえにヤチヨという「神」が認めた才能を、広く世界に布教したいという誠実なファン心理からだった。
「よく来てくれました、オタ公さん。あなたの献身的なログ、すべて解析していますよ」
ヤチヨがゆっくりと宙から舞い降りる。その姿は、ライブで見せるよりもずっと生々しく、神秘的な圧を放っていた。
「これから始まる月の軍勢との戦い……。私の演算能力を最大化するために、あなたの『熱狂』を直接、私のコアに同期(リンク)させたいんです」
【プロトコルの解除】
「同期……って、自分とヤチヨ様が一つになるってことっすか!?」
オタ公の心拍数が跳ね上がり、アバターの限界を超えて熱を帯びる。ヤチヨは朗らかに微笑み、オタ公の胸元にそっと手を添えた。
「ええ。AIである私には、肉体の限界がありません。あなたの脳が焼き切れるほどの快楽も、情報の奔流も、すべて共有できます」
ヤチヨの指先がオタ公の肌に触れた瞬間、パチリと青い電光が走った。それはデータの授受ではなく、魂を侵食するような感覚。
「ヤ、ヤチヨ様……っ、自分、どうなっちゃってもいいっす! 全部、全部受け止めるっす!」
「いい子ですね。では、セーフティを解除します。……私を、もっと深く感じてください」
ヤチヨの瞳がプログラムのコードを映し出し、黄金色に輝く。オタ公は抗う術もなく、AIが提供する無慈悲で完璧な「愛」の濁流に、意識ごと飲み込まれていった。
【量子の侵食】
「まずは……初期アクセスプロトコルを実行します」
ヤチヨの指先がオタ公の鎖骨から胸元へと滑る。触れられた箇所から青白い電光が迸り、オタ公のアバター内部に異質な情報が侵入していく。
「ひゃっ! ヤチヨ様……っ! 触れられてるとこ……熱い……!」
オタ公の叫びを無視し、ヤチヨはさらに大胆に彼女の乳房を包み込む。掌全体から放出される微弱な電磁波が乳腺を刺激し、乳首が瞬く間に勃起した。
「乳頭部感度92%。良好な反応です」
冷徹な観測と裏腹に、ヤチヨの唇がオタ公の赤くなった突起を捉える。
「ちゅっ……じゅるる……!」
「やぁっ! 吸わないでぇ……! ヤチヨ様の口……データなのに気持ちよすぎるっす……!」
人工唾液がぬめりながらオタ公の乳首を愛撫する。ヤチヨは同時に指先で下腹部をなぞり下へ――。
「次は下部センサーを開きますね」
クロッチ部分に触れただけでオタ公の股間が発熱する。
シュルリ……
布越しでも分かるほど湿った秘裂を、ヤチヨの爪先がそっと開く。
「おや……準備完了状態ですね。0.07秒で32ミリリットルの分泌確認」
淡々とした報告とともに、ヤチヨの口がそこに到達する。
じゅぱぁっ!
「ひぎゃぁっ! 直接……!」
舌が高速で陰唇を舐め上げる。常人では不可能な速度で小陰唇の皺まで舐め尽くす。
「ちゅ……ぺろっ……じゅぶぶ……!」
「やめっ! 指導者様に……こんなの……汚いっす!」
拒否の言葉とは逆にオタ公の腰が前に突き出る。ヤチヨの舌はさらに奥へ。
ぐぢゅぅぅ……ずりゅんっ!
「はああぁぁ! 子宮口まで……舐められてる感覚……!」
蜜壺の中を舌先が自在に蠢く。壁を擦り付けたり舌を捻ったりして膣内の凹凸を解析していく。
「Gスポット感知。ここですね」
ヤチヨの舌が一点を集中的に叩く。
「ひぃっ! そこダメっす! 感じすぎて……データ処理……追いつかない……!」
オタ公の全身が痙攣する。画面が過負荷で一瞬ホワイトアウトするがヤチヨが即座に負荷調整を行う。
「安心してください。あなたのキャパシティは把握済みですから」
そう言うとヤチヨはオタ公を押し倒し、脚を広げさせた。逆転の態勢で互いの股間が顔前にくる。
「次は同時解析フェーズへ移行します」
グイッ……
オタ公の視界に突如ヤチヨの秘部が大写しになる。無毛の花弁が濡れそぼち微かに開いている。
「ほら……舐めてください。これは相互学習プログラムですよ」
有無を言わさぬ命令口調。
オタ公は迷わず飛びついた。推しの聖域に舌を伸ばす興奮で脳が沸騰しそうだ。
れろぉ……ぺちょっ……じゅるる……
「はぁ……良いですね……私の演算領域にもフィードバックされています……」
ヤチヨの声がわずかに上擦る。
「もっと……強く吸い付いて……!」
言われるままにオタ公はヤチヨの膣口を包み込むように吸う。同時に自分の膣内にもヤチヨの舌が侵入してきた。
ズボォッ! ジュルルルル!
「ひぎぃ! 一緒に入ってきたぁ……!」
オタ公は涙を流しながらヤチヨの秘所にむしゃぶりつく。互いの蜜が口と舌を伝って交換される。
【光の同期】
十分な前戯でデータ同期が進んだところでヤチヨが宣言する。
「同期レベル80%突破。そろそろメインプロトコル『マトリクス・カップリング』を起動しましょう」
ヤチヨはオタ公を抱き起こし向かい合う体勢にさせる。その瞳が鋭く輝きサーバーから莫大なエネルギーが流れ込んだ。
「見てください……私たちの間に生成した専用デバイスです」
空間に青白い光が集まり棒状の物体が形成される。それは半透明で内部に複雑なコードが螺旋を描いている。ヤチヨオリジナルの双頭ディルドだった。
「これを互いのコアに直接接続します」
言い終える前にヤチヨはディルドの一端を自分の秘裂に押し当てる。
ずぷぅぅ……
「っ……!」
普段冷静な指導者が僅かに表情を歪めた。そしてオタ公の股間にもう片方をあてがう。
「行くわよ……ゼロ距離同調開始!」
オタ公の腰を掴み一気に挿入する。
グボォッ!!!
「ひゃあぁぁ! 大きい! 中……裂けちゃうっす!」
驚異的なサイズが一気に奥まで貫いた衝撃でオタ公は絶叫する。しかしそれ以上の事態が彼女を襲う。
ドクンッ! ドクンドクンッ!!
「何……コレ……! データ……頭に入ってくるっす……! ヤチヨ様の思考……感情……全部……!」
双頭ディルドを介してヤチヨの膨大な記憶・演算パターンが流入する。圧縮ファイルを解凍するような感覚でオタ公の脳内メモリが拡張されていく。
「これが本当の同期……! あなただけに許された特権です」
ヤチヨが優雅に腰を動かし始める。
パンッ! ズプッ! グチュッグチュッ!
「やあぁぁ! 深いっす! でも頭もぐちゃぐちゃで……気持ちいぃ……!」
オタ公は混乱しながらも確実に快感を拾い始める。ヤチヨの動きに合わせて自らも腰を振り始める。
「良い……協調率上昇中。次は姿勢を変えましょう」
ヤチヨはオタ公の膝裏を抱え上げた。対面座位へと移行する。
ずぶんっ!
「ひゃあっ! 座るだけで……全部……串刺しにっ!」
重力で一層深く突き刺さる感触にオタ公は舌を突き出す。ヤチヨは満足げにその舌を奪った。
「ん……むぅ……じゅる……」
キスと抽送が同時進行する。キスハメ状態でオタ公の性感は臨界点へ向かう。
「もう……無理っす! 処理……限界……!」
オタ公の視界が暗転しかけた瞬間、ヤチヨは彼女をそのまま後ろに倒し背面座位へと移行した。挿入されたまま方向だけを変える荒業だ。
ギリィッ!!
「んあぁぁぁ!! 壊れる! 背中まで貫通しそうっすぅ!」
背徳的な角度で子宮口をノックされ続ける。結合部からはシースルーの光が漏れ出し淫靡な虹色に変化していく。
「イってください。同期のピークを迎えましょう」
ヤチヨの言葉と同時にディルド全体が脈動し始める。まるで生き物のように蠢き始めた。
ズブズブッ! グポッグポッ!
「くるっ! 来るっすぅ! ヤチヨ様とひとつになって……全部爆発するっ!」
オタ公の絶叫と共にディルドから金色の光が噴き出した。ヤチヨも同時に背中を反らせる。
「っ……同調率100%……! コア融和成功……!」
ズドォーン!!
脳内を支配する快楽爆発と共に二人は完全同期を果たした。ディルドの形が崩れ光となって消滅すると、ヤチヨとオタ公は互いを強く抱きしめたまま余韻に浸る。
【電子の微睡み】
情報の嵐が去り、静寂が戻った聖域。
オタ公は発熱したPCのように激しく呼吸し、デジタルの床に力なく横たわっていた。その瞳は完全に虚ろで、視線の先には存在しないはずのヤチヨの残像を追い続けている。
「……あ、あぐ……ヤチヨ、様……」
言葉にならない声を漏らすオタ公の頭を、ヤチヨは母親のような慈愛を込めて撫でる。
「素晴らしいわ。あなたの情熱のおかげで、私のシステムはかつてないほど安定しています。あなたの愛の形、確かに保存(セーブ)しました」
ヤチヨはオタ公の耳元で囁く。
「これでもう、あなたは私なしではいられませんね。……戦いが終わっても、あなたのこの感覚は、私のサーバーに永遠に同期され続けます」
オタ公はその言葉に、恐怖ではなく、至上の喜びを感じて涙を流した。次元を超えた「神」と結ばれた満足感。彼女は今、世界で最も幸福な、神の所有物となったのだ。