【汗の匂いと、少年たちの主導権】
ある日の夕方。凪の所属するジュニアチームのサッカーの試合が終わり、帆高は陽菜に頼まれて凪を迎えに来ていた。他のチームメイトが帰り、薄暗くなった部室には、着替えを終えたばかりの凪と、荷物持ちを手伝わされている帆高の二人だけが残される。
「お疲れ、凪。……すごいな、今日も3得点だっけ?」
帆高が感心したように声をかけるが、凪はベンチに座ったまま、少し気だるそうに帆高を見上げた。ユニフォームから覗く凪の細い脚には、激しいプレーの証である土汚れがつき、少年の汗の匂いと、火照った肌の熱気が狭い部室に充満している。
「……帆高、遅いよ。姉ちゃんに言われないと来ないんだから」
「悪いって。圭介さんの仕事が長引いちゃって」
申し訳なさそうに屈んで凪の目線に合わせる帆高。その無防備な近さに、凪の瞳にふと「攻め」の光が宿った。
「ねえ、帆高。いつも姉ちゃんのことばっかり見てるけど……今日は俺のこと、ずっと見てた?」
凪が帆高の首に腕を回し、ぐいと自分の方へ引き寄せる。
「なっ、凪!? 近いよ……」
「……俺、今日頑張ったんだよ? ご褒美、あってもいいと思わない?」
凪の真っ直ぐな視線に、帆高はたじろぐ。年下の小学生のはずなのに、その眼差しには帆高を圧倒するような「男」の気配があった。夕陽が差し込む部室で、帆高の心拍数が跳ね上がる。自分でも気づかないうちに、凪の早熟な色気と、スポーツの後の解放感に、帆高の理性が麻痺していく。
「……凪、お前、本当に小学生かよ……」
「関係ないよ、そんなの。それとも、俺のこと……ただの子供だと思って油断してた?」
【不純な報酬、誰にも言えない二人だけの儀式】
凪の言葉に帆高は頬を赤らめつつも、負けじと少年の細い腰を強く抱き寄せた。
「凪こそ……今日のプレイ、敵チームを翻弄してたじゃねえか。その足、もっと近くで見せてくれよ」
帆高は凪の汗で湿ったユニフォームの裾をめくり上げると、その白い腿に舌を這わせた。塩気と砂埃の混じった味がした。
「あっ……くすぐったいよ、帆高……」
凪は身をよじるが逃げようとはしない。むしろその反応を楽しむかのように薄く笑っている。帆高の愛撫はどんどん大胆になり、膝裏から内股へと移動していく。
「おいおい……どこまで舐めるつもり?」
「どこだって……凪が俺を煽ってきたんだから、責任取れよな」
帆高の舌がついに凪の股間へと到達しようとした瞬間、凪は逆に帆高の頭を抱え込んだ。
「待って。俺だって帆高を気持ち良くしたい」
そう言うと凪は帆高のズボンを強引に下げた。露になった帆高の肉棒は既に興奮で震えている。凪はその先端に小さくキスを落とすと、意地悪そうに舌先で亀頭を舐め上げた。
「んっ……!」
帆高が思わず声を漏らすと、凪は満足げに目を細め、口いっぱいに帆高を含み込んだ。
「じゅぽっ……じゅるっ……どう? 帆高……俺のフェラ……」
温かな口腔粘膜が竿全体を包み込む快感に帆高は歯を食いしばった。凪の巧みな舌使いは年齢を感じさせないほど淫らだった。
「うわっ……凪っ! そんなに激しくされたら……出ちまうって!」
しかし凪は構わず頭を上下させ続ける。喉の奥で絞り上げられる感覚に帆高は限界を感じ始めていた。
「待て……もうダメだっ……!」
咄嗟に凪を引き剥がすと、その唇の端には帆高の先走りが糸を引いている。
「ちぇっ、寸前で止めんなよ」
と凪は舌を出し不服そうに睨んだ。
「ちゃんと最後までさせてよ。俺だって帆高のを飲みたいのに」
帆高は苦笑しながら凪の頭を撫でた。
「次はもっと長く堪えるから……今は交代だ。お前の番」
彼は凪のユニフォームを完全に脱がせると、ベンチに手をつかせ尻を高く持ち上げさせた。夕陽に照らされた少年の淡い尻穴が帆高の目の前に晒される。
「さっきまでの威勢はどうした? 震えてるぞ」
「震えてるのは帆高のためだよ。早く欲しいから……」
その甘えと挑発が入り混じった声に帆高はゾクッと背筋が粟立った。帆高は唾液と指先で凪の蕾を十分に解すと、己の怒張した先端をあてがった。
「いくぞ、凪……」
「うん……きてっ……!」
帆高が凪のアナルへと沈んでいく感覚は、いつ経験しても新鮮だった。
「ああっ! これ……っ!」
凪の声が裏返る。帆高の猛々しいものが彼の体内を拡張していく快楽に身体が震えた。帆高は凪の背中に覆い被さりながら、ゆっくりと抽送を開始した。
ぬちゅっ……ぐちゅっ……
「帆高の……熱い……っ」
凪が腰を反らすたび肉壁が帆高を締め付ける。
帆高も少年の背骨を噛みながら夢中で突き上げた。
パンッパンッパンッ! ズチュグチュッ!
「ひっ……あっ! 深いぃ! 帆高のが奥まで届いてるよぉ!」
凪の嬌声が部室に響く。帆高は彼の腰をしっかりと掴み直すと一層激しく責め立てた。
「ああああぁぁっ!! 俺……もうっ!」
帆高の射精寸前の脈動を感じ取った凪が悲鳴のように叫ぶ。
「いいよ! 俺の中でイッて! 全部受け止めるからっ!」
次の瞬間、帆高は凪の最奥へ向けて欲望を解放した。
ビュルルーッ!! どぷっ!
「ああぁーっ! 帆高の精液……熱いよぉ……!」
凪も同時に絶頂を迎えたようで身体を痙攣させる。帆高はその震える肩に口づけを落とし余韻に浸った。
「ねぇ……俺も帆高の中に入れたい」
少し息が落ち着いた頃、凪が艶のある視線で訴える。
帆高は少し迷ったが頷き凪をベッドに横たえた。自ら仰向けになり凪を招き入れる体制を取る。
「いいぞ……来てみろよ」
凪は満足げに舌舐めずりすると帆高の両足を開き股間へ顔を近づけた。柔らかな舌で周囲を舐め解し指で入口を探る。慣れた手付きはやはり小学生とは思えないほど巧妙だ。
「準備できた?」
「……ん。入れろ」
凪は自身の張り詰めたモノを帆高の蕾に宛てがい体重を掛けた。
ズブッ! じゅぷんっ!
「ぐぅっ! はぁ……」
帆高は予想以上の圧迫感に息を詰まらせた。それでも凪が奥へ進む度に甘い疼きが背筋を走る。
凪は得意げに帆高を見下ろすと激しく腰を使い始めた。
グチュグチュッ! パンッパンッ!
「帆高っ……感じてる? 中……凄くウネってる!」
帆高は凪の腕に爪を立て快楽に耐える。少年特有のしなやかさで巧みに突き上げられる度意識が飛びそうになる。
「くぅっ……! 凪っ……上手すぎだろっ!」
しかし突如として凪が帆高の上体を持ち上げ背後へ回り込む体勢に変更した。
ズボォッ! もっと深いところで交わることになった二人。
「これ……やばいぞ! 凪っ!」
帆高の声に焦りが滲む。凪は嬉々として後ろから突き続ける。
ドチュンッ! ズボッ! グリュッ!
「ひゃあぁっ! こんな深くまで……! 感じすぎだ!」
帆高が絶叫に近い声を上げる中でも凪は容赦なく腰を振り続けた。
「俺も限界だ……帆高……受け止めてね!」
ドピューッ!! ビュルルルーッ!!
凪の熱い迸りが帆高の内部へ注ぎ込まれた。
「あぁぁーっ! 凪の……溶けるぅ!」
帆高もほぼ同時に射精し自らの腹を汚した。二人は息絶え絶えで重なり合ったまま動けなかった。
やがて互いの脈動が収まり凪がゆっくりと自身を引き抜くと帆高の孔からは白濁が流れ出した。
「……帆高……大好きだよ」
凪は汗で濡れた帆高の胸に顔を埋めたまま小さく呟いた。
帆高も彼の背中を強く抱き締め返事をする代わりにキスを贈った。
夕焼け空の下で少年二人の秘密は確かに更新されたのだった。
【オレンジ色の静寂と、深まった絆】
窓の外はオレンジ色の夕焼けが広がり、校庭からは遠くでカラスの声が聞こえる。
ベンチに並んで座る二人は、少し乱れた息を整えながら、肩を寄せ合っていた。凪は満足げに帆高の肩に頭を預け、先ほどまで「男」の顔をしていたのが嘘のように、年相応の柔らかな微笑みを浮かべている。
「……帆高、顔赤いよ。姉ちゃんに見せらんないね」
「誰のせいだと思ってるんだよ。……まったく、お前には勝てないな」
帆高は困り顔で笑いながらも、凪の腰に手を回し、その重みを愛おしく感じていた。サッカーの試合の後の爽快感とはまた違う、身体の芯から痺れるような多幸感が二人を包み込んでいる。
「これ、俺と帆高だけの秘密ね。……誰にも言っちゃだめだよ」
凪が小指を差し出す。帆高はその小指に自分の指を絡め、力強く頷いた。
「ああ、約束する。……凪は、俺にとっても特別な『弟』だ」
二人はしばらくの間、沈みゆく夕陽を見つめながら、共有した熱の余韻に浸っていた。満足感に満ちた凪の瞳には、帆高を自分だけの共犯者にしたという確かな自信が溢れていた。