※この作品はR-18です。

君の身(からだ)は。〜入れ替わる体温と、忘れない快楽〜   作:坂本太郎

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第7話:友情の不可侵領域:瀧(中身は三葉)× 藤井 司&高木 真太(BL)

【男子の連帯感】

「……なあ瀧、今日はお前、マジで変だぞ」

 

放課後の瀧の部屋。いつものように集まって課題を片付けるはずが、司が眼鏡の奥の目を細めて瀧(中身は三葉)をじっと見つめていた。隣では高木がコーラを飲みながら、「まあ、いつものことだろ」と笑っている。

 

三葉(中身)は冷や汗が止まらなかった。瀧の身体に慣れてきたつもりだったが、司の鋭い観察眼と、高木の屈託のない距離感にはいつも心臓が跳ねる。

「そ、そうかな? 普通だよ、普通!」

三葉は必死に瀧らしい低い声を出すが、語尾がどうしても上ずってしまう。

 

「……ふーん」

 

司が立ち上がり、ゆっくりと瀧(三葉)に歩み寄る。そして、逃げ場をなくすように肩を掴んだ。

 

「お前、最近奥寺先輩とも上手くいってるみたいだし……なんか、色っぽくなったよな」

「ちょ、司くん!? 何言って……」

 

三葉が驚いて顔を赤らめた瞬間、背後から高木に羽交い締めにされた。

 

「ほら、こういう反応だよ。今の瀧、なんか放っておけないっていうかさ。試してみたくなるんだよな」

 

高木の太い腕が、瀧の身体をがっしりと拘束する。三葉の精神は、男同士の荒っぽくも容赦ない接触にパニックを起こしていた。

 

男子高校生特有の、冗談と欲望が入り混じった空気。司の指が瀧のシャツのボタンを一つ外したとき、三葉(中身)は気づいた。彼らは、瀧が「中身が違う」ことに気づいているわけではない。ただ、瀧の身体から漏れ出る「三葉の女らしさ」が、彼らの中に眠っていた未知の衝動を呼び起こしてしまったのだ。

 

「……待って、二人とも……っ」

 

三葉の拒絶は、瀧の肉体が発する熱と、司たちの真剣な眼差しの前にかき消される。親友だと思っていた二人からの、逃げられない「雄」の視線。三葉は瀧の身体の中で、抗いがたい力に屈していく背徳感に震えていた。

 

【友情の綻び、三つの火照(ほとほり)】

 

司の指が瀧のシャツのボタンを一つ外した瞬間、三葉(中身)は背筋に電流が走るのを感じた。それは危機感と同時に、身体が予期せぬ反応を示していることへの混乱だった。

 

「なあ瀧。お前のカラダってさ……なんか最近、美味そうだよな」

 

司が低い声で囁き、露わになった鎖骨をペロリと舐め上げた。その舌の感触に、瀧の身体は反射的にビクッと跳ねる。

 

「なっ……司くん!? 嘘でしょ!?」

 

抵抗しようと身を捩るが、高木の太い腕が背後からガッチリと胴体を固定する。

 

「おいおい逃げんなよ瀧ぃ。今日のお前、マジで『いい匂い』なんだよな」

 

高木の鼻息が首筋にかかり、その野性的な視線に三葉は震え上がった。目の前にいるのは親友のはずなのに、今はただ獲物を狙う狼のようだ。

 

「嫌だっ! 離してよ!」

 

瀧の低い声で叫ぶが、その語尾は自分でもわかるほど震えていた。司はそんな瀧(三葉)の葛藤を楽しむようにニヤリと笑い、ベルトに手をかける。

 

「素直になれよ。奥寺先輩との時も……もっと求めてきたじゃん?」

 

その言葉に、三葉は息を飲んだ。奥寺先輩との出来事……それがきっかけで今こうなっているのだと理解した瞬間、もう何も言い返せなくなってしまった。

 

司の手が瀧のスラックスを下ろし、下着越しに股間を鷲掴みにする。

 

「うおっ……やっぱ硬くなってるじゃん。正直だなお前」

 

耳元で高木が嘲るように言うと同時に、その大きな手が瀧の胸板をまさぐり始めた。三葉は自分の胸が女性である時とはまったく違う反応をしていることに愕然とした。男の手に触れられて、乳首が固く勃ちあがっていくのを感じる。

 

「さあ、本気で遊ぼうか」

 

司が床に跪き、瀧(三葉)の下着をずり下げた。露わになった男性器は、意志とは無関係に半ば勃ち上がっていた。

 

「いただきまーす」

 

司の唇が竿先に触れた瞬間、三葉(中身)の脳裏に火花が散った。

 

ぢゅるるるっ!

 

吸引音と共に温かく湿った粘膜が男根全体を包み込む。三葉は「あうっ!」と短い声を上げて腰を引こうとしたが、司は逃さず根本を掴んでいる。そのまま舌先で鈴口を抉られ、袋を揉みしだかれると、瀧の身体はガクガクと震え始めた。

 

「やめ……ろぉ……っ!」

 

絞り出すような声が出るが、それは高木の嗤い声にかき消された。

 

「瀧~、めっちゃ感じてんじゃん。ほら、もっとよくしてやるから」

 

高木が反対側から右手を伸ばし、司の唾液で濡れた幹をギュッと握り締めた。ゴツゴツした手の感触と荒々しい力加減に、三葉の意識は朦朧とする。

 

シュッシュッシュッ!!

 

高木の手コキが始まった。皮がズル剥けて敏感な亀頭部分が露出し、そこを執拗に擦られる。

 

「ひぃぃぃっ!! やだぁぁっ!」

 

女の子のように高い悲鳴が自分の喉から迸る。男同士の荒々しい愛撫が、瀧の身体と三葉の意識を蹂躙していく。フェラと手コキが連動し、瀧のペニスはあっという間に完全な硬度に達した。

 

司が一旦口を離し、舌で唇を拭いながら笑う。

 

「すげーな瀧。奥寺先輩に搾られてんのかと思ったら全然元気じゃん」

 

挑発するような言葉が三葉の羞恥心を刺激するが、それ以上の快楽が思考を麻痺させていく。高木が背面座位のように瀧(三葉)の腰を掴むと、そのまま上から押し潰すように体重をかけてきた。

 

「次はこっちの穴……空いてんだろ?」

 

ぐりっ……!

高木の指が瀧の肛門に触れた途端、三葉は全身の毛穴が開くのを感じた。

 

「ひぃぃっ!! そこはダメぇっ!!」

 

必死に抵抗しようとするが、司が正面から竿を口いっぱいに頬張り直し、高木は中指をゆっくりと穴に押し込んでいく。

 

「へっへっ……締め付けよすぎだろ。これも才能かぁ?」

 

無遠慮に指が腸内を進み、腹側の一点をグリッと押された瞬間、瀧(三葉)の身体はエビ反りになって跳ねた。

 

「んあああぁーっ!! そ……そこのぉぉっ!!」

 

叫び声が部屋に響く。高木は調子づいて二本目の指を加え、ぐちゅぐちゅと前立腺を叩き続ける。司は相変わらず玉袋を弄びながら竿の根元まで深く咥え込み、喉で締め付けてくる。

 

「出ちゃうっ……司くん! 司くんが汚れるっ……!」

 

絶叫に似た懇願も空しく、三葉(中身)の意識は快楽の波に飲み込まれた。

 

ドピュッドピューーッ!!

 

熱い飛沫が司の喉奥を打ち、溢れ出た精液が口の端から滴り落ちた。その量と濃さに司は目を丸くしたが、ゴクリと喉を鳴らして嚥下した。

 

「……マジかよ。いくらなんでも出しすぎだろ」

 

三葉は瀧の身体の中でぐったりと弛緩する。射精後の虚脱感が凄まじく、男の身体が放つエネルギーの大きさに呆然とするしかない。

だが安堵する暇はなかった。司が立ち上がり、瀧(三葉)を抱き起す。

 

「さあ本番だぞ瀧。今度は俺たちが気持ちよくならなきゃな」

 

高木がベッドに仰向けになると、司は瀧をその上に跨がらせた。いわゆる騎乗位の姿勢だ。

 

「自分で動けよ。奥寺先輩の時みたいにさ」

 

司に臀部を掴まれ、無理やり高木の屹立の上に引き降ろされる。

 

ずぶっ!

「ぐああっ!! 硬いぃぃっ!!」

 

瀧の直腸が悲鳴を上げる。高木の巨根が一気に根本まで刺さり、腸壁が押し拡げられる感覚に三葉の意識が飛びそうになる。司はそんな瀧(三葉)の背中を押しながら自分も後ろに回り込み、瀧の尻の谷間に自身の怒張を擦り付けてきた。

 

「ほら瀧ぃ。こっちもご奉仕してくれないと」

「ん……無理……!」

 

息も絶え絶えに抵抗するが、司は容赦なく瀧の口元に自身のモノを突き出した。

 

「口でやってくれれば楽になるかもなぁ?」

 

選択肢などない。三葉は涙を堪えながら司の亀頭を口腔に迎え入れた。

 

(なんで……親友なのに……こんな酷いこと……)

 

心で泣き叫びながらも、身体は勝手に快楽の予兆に震え始める。高木が下から突き上げを開始し、司は三葉の舌を弄びながら腰を落とさせてアナルの縁にカリ首を引っ掛ける。

 

パンッ! パンッ! ジュポッ! グッチュ!

 

結合部から生まれる打擲音と湿った粘液の摩擦音が部屋中に響き渡る。三葉の口腔内は司の精臭で満たされ、背後からは司の荒い鼻息がかかる。騎乗位の状態で腰を動かすうちに、腸内の圧迫感が快感に変わりつつあった。

 

「もっと激しく動けよ瀧!」

 

高木の叱咤に応えるように瀧の腰が上下する。前立腺を抉られるたびに内腿が痙攣し、司の陰茎を口から離して喘ぎ声を漏らしてしまう。

 

「んっ……! あぁぁっ!! そこぉぉっ!!」

「いい声だな。やっぱお前すげーわ」

 

司は三葉の頭を押さえつけて再度根元まで咥え込ませる。喉を塞がれる苦しさと腸奥を貫かれる快楽が同時進行し、三葉の理性は粉々に砕けていく。

 

やがて高木が限界を迎えた。

 

「出すぞっ! 全部飲み込めよ!」

どびゅーーっ!! どぷっ! どぷっ!

 

熱い塊が腸内に直接注ぎ込まれ、三葉(中身)は絶頂寸前の波に攫われる。高木が引き抜くと同時に司が背後から押し入り、一気に挿入してきた。

 

「今度はこっちだ」

ズンッ!

「ひあぁぁっ!!」

 

高木の精液と腸液で濡れた穴はあっさりと司を受け入れ、律動が始まると同時にお互いの性感が螺旋を描いて急上昇する。

 

パンッ! パンッ! パンッ! ズチュ! ズブ!

 

司の鋭角な亀頭が前立腺を正確に捉え続け、三葉のペニスは二人の腹筋で押し潰されながら硬さを取り戻していく。二人に挟まれるような体位で上下から攻め立てられ、もはやどこが自分なのか判別できなかった。

 

「出すぞっ……瀧…っ!」

 

司が低く唸り、猛然と腰を打ち付ける。

 

「俺も……もうダメっ……!」

 

高木が横から瀧(三葉)の竿を掴んで扱き上げた。三人分の熱と快楽が爆発しそうになっている。

 

「あぁぁぁーーっ!! 来るっ!!」

 

三葉(中身)は叫んだ。司が最奥で射精し、それと同時に高木に弄ばれていた瀧のペニスも白濁を噴き上げた。床や高木の腹部を汚しながら、三葉は崩れ落ちた。司が抜去した際にドロリと二人分の精液が溢れ出て、三葉の太腿を伝い落ちていく。

 

男同士の生々しい欲望が、瀧の身体を通して三葉の心に深く刻み込まれた。友情の延長線上にあるはずだった行為は、もはや後戻りできない境界線を越えてしまっていた。

 

【熱の引かない放課後】

カーテンを閉め切った薄暗い部屋には、三人の荒い吐息と、微かに残る汗の匂いが充満していた。

瀧(中身)は、ベッドの上で司と高木に挟まれるようにして横たわっていた。

 

「……瀧、悪かったな。でも、お前があんな顔するから……」

 

司が眼鏡を掛け直し、少しだけ気まずそうに、けれど満足げに瀧の頭を撫でる。

高木も反対側から瀧の腰に手を回し、幸せそうに目を閉じている。

 

「……最強だな、お前。男の俺らでも、あんなに気持ちよくなれるなんて」

 

三葉(中身)は、瀧の身体が刻む深い余韻に身を委ねながら、言葉にならない吐息をついた。

男同士の愛撫は、奥寺先輩の時とは全く違う、暴力的なまでの力強さと充足感があった。二人から向けられた剥き出しの独占欲が、瀧の肉体を通じて三葉の心をも熱く染め上げている。

 

(……これ、明日からどんな顔して会えばいいの?)

 

三葉は瀧の腕で自分の顔を覆った。けれど、不思議と嫌な気分ではなかった。

むしろ、瀧が大切にしている「親友」という絆が、性愛という禁断のスパイスによって、より強固に、より濃密なものに変化してしまったような、不思議な連帯感を感じていた。

 

「……責任、とってよね」

 

三葉は瀧の声で小さく呟いた。

司と高木は顔を見合わせ、それから同時に吹き出した。

 

「ああ、一生面倒見てやるよ」

 

都会の喧騒が遠くで聞こえる中、瀧の部屋には、壊れてしまった「友情」の代わりに、熱く重苦しい「特別な秘密」が深く沈殿していった。

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