王位争奪戦-ラスボス婚約者と共にネトリ戦記- 作:ボルメテウスさん
「や、ヤマタ皇子……もう、逃がさないわよぉ……」
酔いに潤んだ瞳が、至近距離で俺を覗き込む。ココさんの体重が腕にかかり、身体を自由に動かせない。個室の柔らかなソファに押し倒された俺は、為す術もなく彼女の下敷きになっていた。
「こ、ココさん……少し落ち着いて……ッ!」
抗議の声は、温かな唇によって封じられた。
触れるだけの、柔らかなソフトキス。甘い香りが鼻腔をくすぐる。しかし、それはほんの数秒の出来事だった。ココさんの舌が、俺の唇の隙間を割って侵入してくる。
「んっ……ぅ……!」
アーサー相手に培ったと自称するその技巧は、容赦がなかった。ぬるりとした舌先が俺の口腔内を犯し、歯列をなぞり、逃げる俺の舌を絡め取る。ねっとりとした唾液が混ざり合い、粘着質な水音が部屋に響く。
ディープキス。ただのキスじゃない。俺の口内の隅々まで味わい尽くそうとする、執着に満ちた交わりだ。息が苦しくなり、顔を背けようとしても、ココさんの手が俺の頬を固定して離さない。
「はぁ……んぅ……ヤマタ皇子の口の中、美味しい……♡」
ようやく唇が離れると、銀色の糸が引いた。酸素を求めて喘ぐ俺を見下ろし、ココさんは恍惚とした表情を浮かべる。その目には、明確な所有欲が灯っていた。
「アーサーよりも……私の印をつけなきゃ……♡」
意味深な呟きと共に、彼女の唇が俺の顎へと滑り落ちる。首筋、鎖骨。アーサーの痕跡など残っていないはずなのに、ココさんは俺の体に残るかもしれない彼女の気配を消し去ろうとするかのように、強く吸い付いてくる。
「っ……ぅあ……!」
痛みを伴う刺激。肌に残る赤い痕。それは彼女なりのマーキングだった。婚約者であるアーサーに向けられたものではない、俺だけに向けられた熱烈な愛着の証。
「ヤマタ皇子は……私のものなんだからぁ……♡」
耳元で囁かれる甘い言葉と共に、再び唇が重なる。今度は優しく、愛おしむように。けれど、その深淵にある独占欲は、俺の背筋を震えさせた。酔っ払いの戯言だと切り捨てるには、あまりにも熱く、そして甘すぎた。
俺の上に乗るココさんの身体は柔らかくて暖かいのに、どこか逃げられない檻みたいに感じて息が詰まりそうだ。酒臭い吐息と一緒に「皇子」と呼ばれて胸がザワつく。別に嫌なわけじゃないけど……こんなの初めてすぎて頭がパンクしそうだった。
「ココさん……ほんとに大丈夫ですか?無理やり飲まされたりとかじゃありませんよね?」
言いながら両肩を掴んで引き剥がそうとしてみるけど全然ビクともしない。力入れてるつもりだろうに自分よりずっと小さい女の子なのにどういう構造してるんだろうか?
「ふぇ?ムリヤリィ~?まさかそんなぁ……私が自分で選んだのお!!だってぇ……この方が楽しいって思ったからさぁ♪」
ニヘラッと笑いながら答えてきた途端また抱きつかれた。
「んふふ……そんなに怖い顔しないでよぉ、ヤマタ皇子。私が何をするつもりか……分かってるくせに♡」
ココさんは俺の肩から手を離すと、ふらつく足取りで立ち上がった。だが、その動作にはどこか艶めかしい計算高さがあった。彼女は上着のボタンに手をかけると、まるで舞踏会で自らを披露するかのように、ゆっくりと、一枚ずつ衣類を剥ぎ取っていく。
「私ねぇ……見ての通り、兄さんの婚約者候補として磨き上げられてきたのぉ。礼儀作法に、教養に……そして、男を悦ばせる技術にもねぇ……♡」
シャツの生地が滑り落ちると、露わになったのは、白磁のように白すぎる肌だった。照明の下で発光するかのようなその肌には、一つのそばかすも傷跡もない。完璧すぎるほどに整えられた、人工的なまでの白さ。
ブラウスの下から現れた胸元は、レースの施された下着によって覆われていたが、その膨らみは隠しきれていなかった。程良い大きさと言うべきか。決して巨大すぎるわけではないが、手に余るほどの質量を持ちながら、形良く凛と尖った双丘。重力に逆らうように主張するその存在感は、男の視線を釘付けにするために作られたかのようだった。
「どう?ヤマタ皇子。アーサーなんかより……私の方がいいと思わない?この肌も……この胸も……全部、あなたのためにあるんだよぉ♡」
彼女は背中に手を回し、ブラのホックに指をかけた。カチャリという小さな音と共に、最後の拘束具が解かれる。白い布地が床に落ちると、空気に触れた乳首がぷくりと硬化した。淡い桜色をしたそれらは、まるで熟れた果実のように诱うように尖っていた。
「ほらぁ……見てぇ……。これが欲しいんでしょ?触りたいんでしょ?……私の体はねぇ、そういう風に作られてるの。兄さんに選ばれるためじゃなくて……本当に欲しい人に、食べてもらうためにぃ……♡」
ココさんは自らの乳房を両手で包み込むと、形を変えるほどに揉みしだいた。白い肌が指の間から溢れ出し、官能的な形に歪む。彼女の瞳は酔いに潤みながらも、明確な媚肉の色を帯びて俺を見下ろしていた。
「アーサーはただの婚約者でしょぉ?でも私は違うわ……。私のこの体は……ヤマタ皇子専用の道具なんだからぁ……♡」
彼女はソファに座る俺の膝の上に再び跨ると、剥き出しの胸を俺の顔に押し付けてきた。柔らかい感触と甘い香りが脳を直接揺さぶる。耳元で囁かれる挑発的な言葉。
「ねぇ……味見してみない?アーサーよりもずっと美味しいはずだからぁ……♡」
ココさんの唇が再び俺の喉元に吸い付き、新たな赤い花弁を刻んでいく。これはもう単なる悪戯ではない。彼女は自らを売り物にして、俺の理性を崩壊させようとしているのだ。抗えない誘惑が、酒と欲望の匂いと共に迫ってくる。
「このお尻もぉ……おまんこもぉ……ぜぇんぶぉ……ヤマタ皇子が好きにしていいんだよぉ♡」