王位争奪戦-ラスボス婚約者と共にネトリ戦記- 作:ボルメテウスさん
「最高の勝利って、一体」
「君もとっくに気づいていると思うけど、王位争奪戦は“誰が一番多くの妃を得たか”で勝敗が決まる」
アーサーの指がヤマタの胸から顎にかけて滑るように触れる。
「だけど実際に妃を集める過程において重要なのは、“数を取る技術”ではなく、“どのように取るか”っていう魅力度合いなんだよ」
ヤマタは訝しげに眉を寄せた。
「魅力? どういうことだ?」
アーサーは嬉しそうに笑みを深めながら続けた。
「単純な話。“この人に捧げたくなる”と思われる王子を選ぶんだ」
「私はヤマタくんの人柄が好き。君と一緒にいると安心して眠れるし、食事もおいしいし、会話も面白い。そういう細やかな積み重ねで信頼される力が魅力というものだよ」
「それに比べて他の四人……君のお兄ちゃんたちの評判はさておきさ……彼らには何か欠陥があるよね」
アーサーはヤマタの顎を持ち上げてまじまじと瞳を見つめた。
「例えばアイダは完璧すぎて近寄り難いし……ヨルムンは脳筋すぎるし……」
「クルは根暗オタクっぽくて信用できないし……ズヌイは商売臭くて胡散臭い」
その指摘が核心を突いているので否定できなかった。
確かに彼らにはそれぞれ個性も能力もあるもののバランスが悪く尖ってる部分が目立つことも確かだった。
「君なら……丁度良さげだよね。欠点もあって人間味があって信頼性もある。こういう王子なら人々は支えたくなるだろうなぁ」
「だから私が全力サポートすれば不可能ではないよ!」
ヤマタは困惑しつつ尋ねた。
「しかし俺は政治的手腕も無い凡庸な青年でしかないと思うけど・・・」
アーサーはフッッと鼻で笑うと答えた。
「そんな事はないよぉ〜♡」
突然低い声音になりながら言い切った後ニコッと微笑んで続ける言葉によって更なる恐怖を与えられた。
『だって・・・・・・』
『君には・・・・・・』
そこで一旦区切られて間が開かれた途端ゾクッと鳥肌立ち背筋震える様な寒気が走り抜けた直後に発せられました最終宣告とも言える台詞によって魂ごと鷲掴みにされてしまったんです!!!
「ヤマタくんには・・・私という最高傑作な伴侶がいるじゃないかぁ♡♡♡」
恍惚とした表情を浮かべながら両手首捕まれグイッッ!!!!!!!!っと前方へ引っ張られて行く刹那感じる圧迫感・・・柔らかい感触・・・弾力性・・・ぬくもり・・・匂い・・・・
全て混ぜ合わされて溶け込んでしまえば良いと思いながら抵抗しようと試みますが全く効果なし。
寧ろどんどん加速していく速度に乗せられてついには寝室入口近くまで運搬されました。
床板に敷かれている絨毯材質特有ふわり柔らかさ故落下防止対策完備済とはいえ勢い良く投げ飛ばされてしまう程荒っぽく扱われてしまいました為相当痛かったですけど・・・それでもなお立ち上がろうとした瞬間さらに追い打ちかけるかのごとき形態変異致しました衣装によって拘束される。
「あっアーサー」
「私という存在を徹底的に刻み込むから、覚悟してね♡」