※この作品はR-18です。

王位争奪戦-ラスボス婚約者と共にネトリ戦記-   作:ボルメテウスさん

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小さい手掛かり

 事件の証拠というものは、普通、机の上でおとなしくしているものだと思っていた。

 

 少なくとも、自分で菓子を盗んで逃げるとは思わない。

 

「それじゃあ、起動するよ!」

 

 翌朝。

 俺たちは談話室の大机を囲み、ララさんが修復した小型機械を見下ろしていた。

 

 昨日、自動お手伝いくんの内部から飛び出してきた、証拠隠滅用の黒い機械。掌ほどの胴体に六本の細い脚。中央にある赤い単眼は消えており、今はひっくり返された虫のように机へ転がっている。

 

 その周囲を、用途の分からない工具と細い配線が囲んでいた。

 

「本当に起動して大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫! 逃走機能も攻撃機能も全部切ったから!」

 

 ララさんは胸を張った。

 

 その発言を聞いた瞬間、百さんの眉間に一本の皺が刻まれた。

 

「前回も、安全機能は完璧だと言っていなかったか」

 

「今回はもっと完璧!」

 

「不安が増した」

 

「どうして!?」

 

 リンカが壁際から小さく手を挙げる。

 

「窓。閉めた?」

 

 全員の視線が窓へ向いた。

 

 開いている。

 

 朝の風が、白いカーテンを気持ちよさそうに揺らしていた。

 

「閉めます」

 

 俺が立ち上がろうとすると、アーサーが手で制した。

 

「まあまあ。逃走機能は切ってあるんでしょ?」

 

「うん!」

 

「じゃあ大丈夫だよ」

 

 アーサーの笑顔を見て、嫌な予感がした。

 

 この人は大丈夫だと思っているのではない。

 何か起きた方が面白いと思っている。

 

「念のため閉めませんか」

 

「ヤマタ君、慎重になったねぇ」

 

「誰のせいですか」

 

「ララちゃん?」

 

「半分くらいは」

 

「残り半分は?」

 

「アーサーです」

 

「光栄だよ」

 

 まったく光栄ではない。

 

 ララさんが小型機械の背中にある端子へ工具を差し込んだ。

 

「この子に残っている通信記録を逆方向に辿れば、命令を送った場所が分かるかもしれないの」

 

「完全に特定できるのか?」

 

 百さんが問う。

 

「途中で別の中継地点を使ってたら、そこまで。でも王城の中なら、かなり絞れると思う」

 

 ララさんの指が、起動用の光板へ触れた。

 

「いくよ。三、二、一!」

 

 かちり。

 

 小型機械の赤い単眼が点灯した。

 

 脚が一本動く。

 

 二本。

 

 六本すべてが机の上へ立ち、機械は小さく身体を揺らした。

 

「成功?」

 

 俺が覗き込む。

 

 赤い単眼がこちらを向いた。

 

『通信経路解析――』

 

「ほら、動いた!」

 

『機密保持命令を確認』

 

 ララさんの笑顔が固まった。

 

「え?」

 

『情報漏洩を防止します』

 

 六本の脚が、甲高い音を立てて回転を始めた。

 

「ララさん」

 

「待って。こんな機能、残してないよ?」

 

「それ、昨日も聞きました」

 

 小型機械は俺たちの間を駆け抜けた。

 

 机の中央に置かれていた菓子皿へ飛び乗り、焼き菓子を一つ口のような器官で挟む。

 

「どうして菓子を!?」

 

『携行食料を確保』

 

「逃げる気満々じゃないですか!」

 

 機械は菓子を咥えたまま、窓へ突進した。

 

「窓!」

 

 リンカが叫ぶ。

 

 俺は手を伸ばした。

 

 あと少し。

 

 指先が機械の脚に触れ――つるりと滑る。

 

 黒い身体は窓枠を蹴り、朝の光へ飛び出した。

 

「逃走機能、切ったんじゃなかったんですか!?」

 

「切ったよ! 切ったはずなのに!」

 

「“はず”が追加されましたね!」

 

「追いかけて!」

 

 ララさんが工具を放り出す。

 

 俺たちは一斉に談話室を飛び出した。

 

 朝の王城は静かなはずだった。

 

 使用人が廊下を掃除し、侍女たちが朝食の準備をし、貴族はまだ寝室で優雅に目を覚ます時間。

 

 その静けさを、証拠虫と呼ぶべき小型機械が全力で破壊していた。

 

『進路確保』

 

 機械が廊下を走り、清掃用の籠を蹴り倒す。

 

「待ってください!」

 

「証拠に待てと言って止まると思う?」

 

 隣を走るアーサーが笑う。

 

「思いませんけど、何か言わないと!」

 

「じゃあ、もっと心に響く言葉を」

 

「止まらないと分解しますよ!」

 

 機械の速度が上がった。

 

「逆効果じゃない?」

 

「知ってます!」

 

 小型機械は廊下の角を曲がり、開け放たれていた扉の隙間へ飛び込む。

 

 その向こうから、料理人の怒鳴り声が聞こえた。

 

「厨房です!」

 

「最悪だな」

 

 百さんが速度を上げる。

 

 俺たちが厨房へ飛び込んだ瞬間、皿が目の前を横切った。

 

「うわっ!」

 

 身を屈める。

 

 白い皿が頭上を飛び、背後の扉へぶつかって砕けた。

 

 広い厨房では、小型機械が調理台の上を走り回っていた。料理人たちが鍋や包丁を手に追いかけているが、機械は食器や野菜を次々と蹴り飛ばし、盾にして逃げている。

 

「殿下、どうにかしてください!」

 

「俺も追いかけてる途中です!」

 

『障害物を排除』

 

 機械が籠へ飛び込む。

 

 次の瞬間、リンゴ、玉葱、芋が一斉に宙を舞った。

 

「百さん!」

 

「分かっている!」

 

 百さんが片手を上げる。

 

 空気が重く沈んだ。

 

 飛んでいた野菜が、見えない力に掴まれたように空中で止まる。

 

 同時に、棚の鍋も、皿も、焼き上がったパンも浮かび上がった。

 

「百さん、全部浮いてます!」

 

「局所的にかけたはずだ!」

 

「厨房全体が局所になってます!」

 

 小型機械も空中で動きを止めていた。

 

 六本の脚をばたつかせ、逃げようとしている。

 

「捕まえられる!」

 

 ララさんが手を伸ばした。

 

 その直前、浮かんでいた大鍋がゆっくり傾いた。

 

 中から、湯気を立てたスープが見える。

 

「百さん」

 

「分かっている」

 

「本当に?」

 

「動くな」

 

 百さんのこめかみに汗が浮かぶ。

 

 鍋を元へ戻そうとした瞬間、小型機械が身体の一部を切り離した。

 

 外れた部品が床へ落ちる。

 

 機体が軽くなったことで、重力の範囲から弾かれるように飛び出した。

 

「そんな脱出方法ありですか!?」

 

 機械は壁へ着地し、走り出す。

 

 百さんが反射的に手を動かした。

 

 重力から解放された鍋、皿、野菜、パンが一斉に落ちた。

 

 厨房に金属音と悲鳴が響く。

 

 丸いパンが一つ、ものすごい勢いで壁へ飛び――めり込んだ。

 

 全員が止まった。

 

 壁から、パンの半分だけが突き出している。

 

 百さんも見ていた。

 

「……」

 

「百さん」

 

「見るな」

 

「でも」

 

「見るな」

 

 アーサーが口元を押さえた。

 

「ふっ……」

 

「笑うな、アーサー」

 

「だって、パンが……壁に……!」

 

「追え!」

 

「あはははっ! 待って、走れない!」

 

「置いていきますよ!」

 

 俺たちは厨房を飛び出した。

 

 背後では、アーサーの笑い声と百さんの怒鳴り声が重なっていた。

 

 機械の赤い光は、廊下の先で点滅している。

 

「西へ向かってる」

 

 リンカが俺たちを追い越す。

 

 音もなく壁を蹴り、柱の上へ飛び乗った。

 

「先回りする」

 

「お願いします!」

 

 小型機械は渡り廊下から洗濯場へ飛び込んだ。

 

 王城中のシーツや衣装が干された中庭。白い布が朝の風に揺れ、視界を何度も遮る。

 

 機械の赤い光が、布の向こうで点滅する。

 

「どこへ行った?」

 

 百さんが周囲を見回す。

 

「右です!」

 

 白いシーツの下を、黒い影が走る。

 

 俺は追いかけて布の間へ飛び込んだ。

 

 柔らかい布が顔へ張りつく。

 

「前が見えない!」

 

「ヤマタ、左!」

 

 ララさんの声に従って左へ曲がる。

 

 洗濯籠へ足を取られ、転びかける。どうにか踏みとどまった直後、頭上から何かが落ちてきた。

 

 白い布の塊。

 

「うわっ!」

 

 反射的に受け止める。

 

 中からリンカの顔が出てきた。

 

「リンカ?」

 

「……」

 

 身体中にシーツと下着らしき布を絡ませている。

 

 どうやら先回りしようとして、洗濯物の山へ落ちたらしい。

 

「大丈夫?」

 

「見なかったことにして」

 

「でも、今」

 

「見てない」

 

「はい」

 

 リンカは布の中から腕を抜き、何事もなかったように短剣を構えた。

 

 耳が少し赤かった。

 

「そこ」

 

 短剣が飛ぶ。

 

 白いシーツを貫かず、端だけを壁へ縫い止める。布が一気に張られ、小型機械の進路を塞いだ。

 

『進路変更』

 

 機械が方向を変える。

 

 こちらへ走ってきた。

 

「来ます!」

 

「好都合!」

 

 ララさんが腰の装置を展開した。

 

 筒状の機械が開き、中から粘着ネットの発射口が現れる。

 

「そんなもの、いつ用意したんですか?」

 

「散らかった荷物をまとめるための発明品!」

 

「人に使って大丈夫ですか?」

 

「たぶん!」

 

「また“たぶん”!」

 

 ララさんが照準を合わせる。

 

 だが小型機械は急角度で方向を変え、干された布の下へ潜った。

 

「速すぎる!」

 

「追い込めばいいよ」

 

 いつの間にか追いついたアーサーが、偽造商印の複製品を指で挟んでいた。

 

「さっき確認したけど、この虫さんはこれを回収しようとする」

 

「危なくないですか?」

 

「危ないよ?」

 

 アーサーは笑って、商印を頭上へ掲げた。

 

「ほら、欲しいんでしょ?」

 

 白い布の奥で、赤い単眼が点灯した。

 

『機密情報を確認』

 

「来た来た!」

 

 機械がアーサーへ突進する。

 

 彼女は笑いながら走り出した。

 

「アーサー、真っ直ぐ中庭へ!」

 

 百さんが叫ぶ。

 

「分かってる!」

 

「右へ曲がるな!」

 

「そっちは近道だよ!」

 

「浴場だ!」

 

 アーサーの足が止まった。

 

 開きかけた扉の奥から、女性たちの声が聞こえる。

 

「危なかった」

 

「本当に危なかったです!」

 

 アーサーは直角に方向を変えた。

 

 小型機械も追従する。

 

 百さんが腕を振り、廊下の左右へ重力の壁を作った。機械は逃げ道を失い、中庭へ向かう一本道を走る。

 

「リンカ!」

 

「準備済み」

 

 先回りしたリンカが短剣を投げる。

 

 地面へ突き刺さった刃が、機械の退路を塞いだ。

 

 俺たちは中庭へ飛び出した。

 

 中央には噴水。

 朝日を受けた水が、細かな光になって散っている。

 

 その美しい景色の中を、証拠虫とアーサーが全力で走っていた。

 

「あはははっ! 追ってくる! 本当に追ってくるよ!」

 

「楽しんでませんか!?」

 

「かなり!」

 

 アーサーが俺の横を通り過ぎる。

 

 その直後、小型機械が迫った。

 

「ヤマタ君、交代!」

 

「何を!?」

 

 アーサーが偽造商印を俺へ投げる。

 

 反射的に受け取った。

 

 機械の赤い単眼が、こちらへ向く。

 

「勝手に囮を交代しないでください!」

 

「ヤマタ君、何となく追いかけたくなる顔してるから!」

 

「どういう顔ですか!」

 

 小型機械が飛びかかってきた。

 

 俺は走る。

 

「ララさん、準備は!?」

 

「できてる! あと三歩右!」

 

「三歩!」

 

 一歩。

 

 二歩。

 

 三歩。

 

「そこから全力でこっち!」

 

「結局走るんですね!」

 

 方向を変える。

 

 小型機械が追ってくる。

 

 赤い単眼が近い。

 口元の刃が細かく開閉している。

 

「ララさん!」

 

「もう少し!」

 

「十分近いです!」

 

「もう一歩!」

 

「無理です!」

 

 俺は足を止めた。

 

 小型機械も地面を蹴り、こちらへ跳ぶ。

 

「今!」

 

 ララさんが引き金を引いた。

 

 筒から粘着ネットが射出される。

 

 白い網が大きく広がり、空中の小型機械を包み込んだ。

 

 同時に、俺も包み込んだ。

 

「えっ」

 

 視界が白くなる。

 

 粘着質な網が身体へ絡みつき、俺は小型機械と一緒に地面を転がった。

 

 噴水の縁へぶつかって止まる。

 

「捕まえた!」

 

 ララさんの明るい声。

 

 俺は網の中で小型機械と向かい合っていた。

 

 赤い単眼が目の前にある。

 

『捕獲状態を確認』

 

「俺もです」

 

『自爆――』

 

「させないよ!」

 

 ララさんが網の上から停止装置を押しつけた。

 

 小型機械の単眼が消える。

 

 完全に動かなくなった。

 

 静けさが訪れた。

 

 一瞬だけ。

 

「あはははははっ!」

 

 アーサーが地面を叩いて笑い始めた。

 

「ヤマタ君まで捕まってる! 証拠と王子を同時捕獲!」

 

「笑ってないで助けてください!」

 

「待って、今は無理……お腹痛い……!」

 

 百さんが深いため息をつく。

 

「だから、人に使って安全なのか確認しろと言っただろう」

 

「言われたのは今です!」

 

「前にも似たことを言った」

 

「そうでしたっけ?」

 

 ララさんが首を傾げる。

 

「ララさんも早く!」

 

「今外すね!」

 

 粘着ネットを切ろうとするが、刃が張りついて動かない。

 

「あれ?」

 

「まさか」

 

「粘着力を上げすぎたかも」

 

「今回も失敗じゃないですか!」

 

 ララさんの肩が少し下がった。

 

 俺は網の中で身動きが取れないまま、息を吐いた。

 

「でも、機械は捕まえられました」

 

「え?」

 

「今回は成功ということにしましょう。俺も一緒に捕まりましたけど」

 

 ララさんが瞬きをする。

 

 それから、ゆっくり笑った。

 

「うん。大成功!」

 

「大成功ではない」

 

 百さんが即座に否定する。

 

「中成功くらい」

 

 ココさんが、遅れて中庭へやって来た。

 

 その後ろには、厨房の料理人と洗濯場の使用人たちが並んでいる。

 

 全員、表情が怖い。

 

「ヤマタ君」

 

 ココさんが笑顔で言った。

 

「追跡の被害報告。聞く?」

 

「後にしてください」

 

「厨房の皿、十五枚」

 

「後で」

 

「鍋が三つへこんで、パンが一個壁に埋まった」

 

 百さんが視線を逸らした。

 

「洗濯物は?」

 

 リンカが小声で問う。

 

「ほとんど無事。ただし、誰かが下着を頭に載せて走ってたって証言が」

 

 リンカの短剣が、ココさんの足元へ刺さった。

 

「忘れて」

 

「はいはい」

 

 しばらくして、ようやくネットから救出された。

 

 ララさんは動かなくなった小型機械を操作盤へ接続する。赤い単眼の奥に残っていた通信記録が、青い光となって空中へ広がった。

 

「発信先、分かりそう?」

 

 俺が覗き込む。

 

「最初の命令地点は消されてる。でも、最後に使った中継地点が残ってるよ」

 

 王城の簡易地図が表示される。

 

 光の線が中央棟から西へ伸び、古い建物の一角で止まった。

 

「西棟」

 

 百さんが目を細める。

 

「今は共同倉庫として使われている場所だ」

 

 ココさんの笑みが少し薄くなる。

 

「商会の荷物も、王族の備品も置かれてる。誰が入っても不自然じゃない場所だね」

 

 ララさんがさらに記録を展開する。

 

「この子、王城内部の通行許可情報も持ってる」

 

「つまり、犯人は警備経路を知っている」

 

 リンカが短く言う。

 

 さっきまで笑い転げていたアーサーも、地図を覗き込んだ。

 

「西棟かぁ。楽しくなってきたね」

 

「アーサーがそう言うと嫌な予感しかしません」

 

「大丈夫。今度は窓を閉めてから調べよう」

 

「最初からそうしてください」

 

 ララさんは小型機械を両手で持ち上げた。

 

「この子、修理したら使えるかな?」

 

「使いません」

 

「でも、可愛いよ?」

 

「どこがですか」

 

「脚とか」

 

 六本ある。

 

「名前、虫ちゃんでいいかな?」

 

「飼いませんよ」

 

「通信経路を探せるし、王城の中も走れるし、お菓子も食べるよ?」

 

「最後の機能はいらないです!」

 

「じゃあ、ヤマタの部屋で飼おう」

 

「話を聞いてください!」

 

 ララさんは笑いながら、機械を胸元へ抱えた。

 

 百さんがその機械と俺を交互に見る。

 

「ヤマタ」

 

「はい」

 

「今夜は部屋の窓を閉めておけ」

 

「もちろんです」

 

「扉にも鍵をかけろ」

 

「そこまでします?」

 

 百さんはララさんを見る。

 

 ララさんは機械を抱えたまま、目を逸らした。

 

「……かけます」

 

 中庭には、追跡の名残が散らばっていた。

 

 白いシーツ。割れた皿。短剣。偽造商印。そして、噴水の水面には、どこから飛んできたのか丸いパンが一つ浮いている。

 

 朝日に照らされたパンは、妙に平和そうだった。

 

 俺たちの前には、西棟へ続く光の線が伸びている。

 

 事件は、まだ終わっていない。

 

 それでも今は、まず王城中へ謝って回る必要がありそうだ。

 

「ヤマタ君」

 

 アーサーが肩を叩く。

 

「王子なんだから、代表して謝罪よろしく」

 

「皆さんも一緒ですよ」

 

「私は囮として活躍したから」

 

「俺は囮になった上に捕まりましたよ!」

 

「じゃあ、一番適任だね」

 

「何がですか!」

 

 俺の声とアーサーの笑い声が、朝の中庭に響いた。

 

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