よう実の世界に転生してしまったから 作:糸屯ちおり
『気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い』
坂柳の心が透けて見える。
満員電車で見る超至近距離の後ろ姿はちょっと守ってやりたくなる感じ。つまり可愛い。膝でグイグイ押しちゃってごめんね。めっちゃ満員だから仕方ないんだわ。でも良かったじゃん。こっち側のドア全く開かないし、人も全然減らないぜ?
次の駅は山中山空山だってさ。宗教めいた何かを感じるね。ひとつ前は空海砂空海だった。お坊さんの修行かなにかかな?
────坂柳の写真にぶっかけてしまった
キモいわ。動画見て抜くだけにしとけ
この前の体育祭のやつあげとく。見学だけど体操服だし需要あるっしょ
仕事できる奴は尊敬する
誰か付き合ってハメ撮りプリーズ
この前のみくちゃん最高だったから、あれの坂柳バージョン求む
いや無理だろ。付き合えるならとっくに誰か付き合ってるって。坂柳は無理。誰が告っても相手にしてねーもんあいつ────。
さて、過去の劣情注入タイムが始まっております。
複数の男子がえっっぐい会話をしております。声だけ聞こえてる。坂柳と俺だけに。最初はツンとした顔で手すりを睨んでた坂柳は、十分くらい経ったところで小刻みに震え始めました。
歯軋りしてるから怒ってるんだろうな。まだめちゃくちゃ怯えてる感じではない。
『本当に気持ち悪い。吐き気がします』
こうやって追い詰められてくのを、俺は密着しながら見てればいいってわけか。もし逃げ出そうとしたら押さえつけて捕まえろと。
こういう辱めもあるんだな。普通はありえないけどこの世界は普通じゃないからヨシ。
「なんで電車乗ってるんだっけ? つーか大丈夫か? 苦しそうな顔してるけど」
「……ッ、実際に苦しいんですよ。わかりませんか? もう少し、後ろに下がって頂けませんかね」
「ごめん無理。めっちゃ押されてるもん。もうちょい我慢して」
すっとぼけて話しかけたら怒られた。目がつり上がってかなり殺気立っていらっしゃる。
どうやら俺にも聞こえていることについて、坂柳は確証が持てていないみたいだ。実は気づいてたとしても別にいい。このまますっとぼけて適当に心配してるフリをしとこう。
「……」
「なるべく触んないように頑張ってるから、もうちょい辛抱して」
思いっきり尻に膝をめり込ませて、我ながらよく言えたもんだと笑える。あー柔らか。これ気持ち良いけど辛いな。気を抜くと揉みしだきたくなる。尻じゃなくて胸をな。貧乳上等。坂柳みたいなタイプはむしろ小さい方が似合う。
────坂柳のことマワさね?
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笑
俺は口借りるねー
じゃあ俺はバックで
穴なくなるじゃねえーか。下からケツで。ケツ穴確定。
しゃーねえ、手に出すわ。お前ら知ってる? 坂柳の手って真っ白でめっちゃ綺麗なのよ。あーチンポ握らせてえ
もう見抜きでいいから顔にぶっかけたいわ。
俺は使い終わってからでいいわ。一緒に風呂入って綺麗にしてから犯す。
今起きた。つーか何の話してんだよ笑
女子のジャージ姿の写メが流れてきたから、誰をマワしたいかって話してたら坂柳になった
あー、たしかにヤリたい
あの上品すぎる感じがイラッとすんだよな。チンポで口塞ぎたいわ────
押さえつけて舐め回したい
胸に吸い付きたい 坂柳の唇がエロい
咥えさせたい
坂柳に精液飲んで欲しい 対面座位で無理やりキスしながら中に出したい 泣いてるとこ思っくそレイプして中出ししてやりたい
バックで尻叩きながら犯したい
誰かほかに坂柳の画像ない? 顔だけで抜けるからなんでもいいぞ
これは多分、中学時代の同級生達の会話。というよりグループチャットの内容だろうな。めちゃくちゃ闇を感じる学校だな。そして、どういう原理で当人たちの声で再生されてるのかは知らん。
知らんけども、恐怖やら嫌悪感やら屈辱やらで坂柳がどんどん弱っているのが伝わってくる。俺の足を踏みつけるのも諦めたようだ。どんだけ踏んでも尻はグリグリされるし、スカートはめくれたままだもんな。
「どいてください」
「は? どした?」
よくわからん駅に着いたところで、坂柳が思い切り背中をぶつけてきた。ドアが開いたのを見て体をそちらに傾ける。
俺は体重をかけて押し返した。
「いうっっ」とくぐもった悲鳴を発した坂柳は、なんと涙ぐんでいる。こいつ、苦しそうにしてる方が美人じゃないか?
「なにを、するんですか」
「そんな怖がるなって。実際にレイプされるわけじゃないみたいだし、いい機会だから男にどう見られてるか分析でもしてみれば?」
坂柳が凄い形相で振り返った。ガンガンと俺の顔を肘でどつきながら。腕振り上げやがった。結構痛かったんだけど、お前顔はダメだろ。可愛いから許すけどブスだったらデコピンしてるとこだ。
「あなた、やっぱり聞こえて」
「えっぐい会話してる奴らのことは知らないけど、この状況見たら泣いて悔しがりそうだな。坂柳と向かい合って密着。よくわかんない状況には恐怖を覚えるけど、それより興奮が勝つんじゃね?」
「な、な……」
流石の坂柳も目が泳いでいる。一応羞恥心はあるのか、途端に目を合わせなくなった。更に睨みつけてくれても全然良かったんだが、もう終わりか?
「猿みたいな男子ばっかだとエグいな。みんな坂柳で抜いてたんじゃねーの?」
「あの……知性の欠けらもない、クズども……」
おっと本性出てきたな。
いいぞもっとやれ。クソみたいな下半身トークをもっと聞かせて欲しい。一人で聞いてたら気持ち悪いだけだが、性的に集中砲火されてる坂柳と一緒に。それも抱き合うみたいな格好で。
これは興奮するわ。つまり勃起しないわけがないって話で、ゴリゴリぶつけられてる坂柳が気が付かないわけがないってこと。やめろとも何も言ってこないけど、それならそれで、このまま押し付けてやるだけだ。丁度いい位置にお腹があるから、嫌でも想像させてやるよ。サイズとか色々。