※この作品はR-18です。

悪魔「孕ませ卿」   作:乳酸菌が美味い

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 プロローグなので、短め。


プロローグ

 悪魔の歴史……それはかつての大戦から復興を目指すものだった。

 敵対していた天使や堕天使よりも被害が多く、悪魔の総数は激減した。

 悪魔たちはこの現状を打破しようと、種族を悪魔に転生させる「悪魔の駒」を以て、悪魔の総数増加を狙った。

 しかし、かつての大戦を生き残った純血の悪魔たちは、悪魔の駒で誕生した転生悪魔たちを自分たちと同じ悪魔と認めなかった。挙句の果てに、同胞であるはずの転生悪魔を虐げるものが現れ、悪魔の駒は根本的な解決にはならなかった。

 

 

 

 そこで、一体の悪魔が立ち上がった。

 彼はゼパルの祖である初代。大戦が起きるまでは、ゼパル家の能力である「魅了」を行使することがなかった、品行方正な礼儀正しい悪魔だった。

 しかし、大戦で瀕死になったことから子孫を残す本能が強くなり、率先して魅了を行使することに。

 彼が気に入った女性たちの自身に対する愛情を燃え上がらせた。同胞である女性悪魔たちはもちろん、人間の女性たち、天使の女性たち、堕天使の女性たちを魅了した。

 驚くことにその中には、初代魔王レヴィアタンの娘であるツファーメも存在し、魔王の娘すら彼は魅了した。

 彼に魅了された数多の女性たちは、彼の「自身の子を産んで欲しい」という頼み事を承諾。妊娠し、出産。その結果、純血と混血の悪魔たちを数多く増やした。

 ある悪魔は称賛を。またある悪魔は非難を。別の悪魔は嫉妬を。

 人間は愛する女性を奪われた嘆きを。

 天使は女性天使が堕天使に堕とされたことに対する怒りを。

 堕天使は女性堕天使が彼に快楽堕ちしたことに対する呆れを。

 各地の神話勢力は彼のポテンシャルの高さに対する警戒を。

 各々が彼に抱いた反応は異なっていた。

 彼は各勢力の思惑を無視し、変わらず子作りに励んでいた。

 その成果として、悪魔の出生数が激増した。

 しかし、そんな彼を危険視した各勢力が遂に動いた。

 彼に対して、各勢力は暗殺者を差し向けたのだ。何回も暗殺されかけるほど、彼は幾度も危機に瀕していた。

 彼は同胞である悪魔たちに助力を求めた。

 だが、返ってきたのはどっちつかずのあやふやな返答のみ。各勢力に目をつけられたくないがため、そのような返答をしたのだった。

 彼は激怒した。かの邪智暴虐で理不尽な同胞に。

 悪魔の出生数増加に貢献した自分への仕打ちを彼は忘れない。

 そして、各勢力に舐められないように強くならなければと決意した。

 

 

 

 そこから、彼は自身を鍛えた。

 魅了の能力を向上させた。

 心技体を鍛えた。

 有力な魔法や術を覚えた。

 それらの努力を認められ、同胞の優秀な悪魔たちを配下に加えた。

 そして、強く、美しい非悪魔の女性たちを悪魔の駒で眷属にし、転生悪魔として迎え入れた。

 やがて、サキュバスやドラゴン。さらには全世界で一体しかいない唯一の種族たちを使い魔にし、同胞の悪魔はおろか、各勢力が無視できないほどにまで彼は成長した。

 遂には、女性向けの事業を多く展開。種族を問わない全世界の女性たちに好評なこともあり、全世界の女性向け事業の市場における7割を牛耳る大富豪になった。

 さらにその資本を使い、最高科学技術研究所を設立。その代表取締役社長と協力し、自領であるゼパル領を全世界で最も発展させている。

 そうして、強い影響力を持つようになった彼は冥界に住む悪魔たちの負の部分を是正するため、あらゆる手段を使った。

 その甲斐あって、この世界における悪魔たちは以前の冥界より過ごしやすくなった。

 悪魔たちから持て囃される彼を、悪魔の上層部が排除することはもうない。

 一定の目的を達成した彼は、自身が持つ最大の本能である子孫繁栄のため、今日も沢山の女の子と愛し合う。

 

 

 

 これはそんな彼、ゼパル家の初代でもある悪魔、カイラウザ・ゼパルが主人公の物語。

 女性の心を魅了で捻じ曲げる外道でクズな心を持つ悪魔。

 出生率が低い悪魔の出生率を大きく引き上げた悪魔。

 同胞から裏切り同然の仕打ちを受けても、めげずに立ち上がった悪魔。

 魔王派や大王派など、多くの派閥が対立している悪魔たちはそんな彼を「孕ませ卿」と呼ぶ。

 これは、彼が歩む子孫繁栄の物語。

 そして、子孫と触れ合う物語でもある。




 どの悪魔にしようかなと思い、調べたらゼパルが魅了の能力を持つこと。それに加え、FGOのゼパルがアレだったので、せめて本作では強い悪魔として描写しようと思い、ゼパルにしました。
 なお、主人公は描写された通りのクズです。
 聖人君子のような人柄の悪魔なんているわけがないんだよなぁ。
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