【完結】露蜜のカンバス~メスなボクでも幸せになりたい 作:渦螺しお
撮影の翌日。リオは再び『
「ふぁ……」
フランキンセンスの神秘的な、落ち着く香りの中……リオは目を閉じて、唇に意識を集中する。上唇、下唇と、横へすうっと引かれる加蓮の薬指にくすぐったさを覚え、背筋がぴくりとする。
「……いいわ、目を開けて」
目の前の大きな三面鏡。そこには、唇を紅く染めた「新しい自分」の姿があった。
「これが……ボク……」
紅花を使った
「思った通り、強い赤がよく似合う。とても綺麗よ」
肩越し、リオの横に顔を並べる加蓮。〝本物の女性〟の美しさの隣に、女に仕上げられた自分がいる。
「ボク……女の子みたい」
「みたい、じゃないの。それ以上よ。リオちゃんは自分の美しさを、もっと誇っていい。撮影でみんな虜になっていたでしょ? 見なくてもわかる。それが美しい者だけに許された『特別』」
「特別……」
自分の存在意義を認めてくれた、神代の言葉。それが加蓮の甘い囁きに乗って、リオの心を揺らす。顔を隣り合わせ、じっと鏡越しに自分を見る、憧れの〝女という性──加蓮の目に魅入られながら、リオはすっかり舞い上がり、上気した。
「嬉しい。加蓮さん。ありがとう……ぁん」
蜜たっぷりの唇を食べるように、加蓮の唇がやさしく重なる。次いで細い舌先がゆっくりとこじあけ、リオの舌を絡めとった。
「(くちゅ)……んぁ……ふああ……──んあっ」
加蓮とおそろいで着せられた、透けたシルクのキャミソール。そこへ、磨き上げられた爪先が滑り込み、リオの乳首をやさしく捉えた。
「ぁっ、ぁあ、んっ」
「喘ぎ声も素敵。ずっと聞いていられる」
「そんな……ひあっ」
蛇のごとき舌使いが耳穴に。キャミソールの肩紐を落しながら、うなじを這い、デコルテを伝い……ぷっくりと熟れた乳首を舐めた。
「──! んぁああんっ」
両の乳首を舌と指先に絶え間なく転がされながら、右手は
「あ、あ、あっ、イク、イッちゃ……あっ……」
不意に加蓮の手が止まった。
「まだダメよ。今日はちゃんと『男の子』でイッてもらうから。さ、ベッドに来て」
リオを仰向けに寝かせながら、自分のキャミソールをはらりと脱ぐ。加蓮はたわわな乳房の硬くなった先を、リオの乳首にそっと押し当てた。
「やっ……んあんっ」
「ほら、わかる? あなたの乳首は、私と一緒なのよ」
「ほんとだ……ぁっ」
「大きさもやわらかさも、全部女の子のもの。ん……敏感なところも、ね」
「あっ、いやっ、ああっ……んむ」
乳首が重なり合う、不思議な共有感覚。キスで口をふさがれながら、ぷにぷにと、ちくちくと。初めての刺激に呼応して、花芯が震えている。加蓮は下がり、それをぺろりと舐め上げながら、バスケットから再び『神代の張形』を取り出した。
「うふふ、今日もまずは、女の子から……ね」
「んぁあああんっ!」
履かずに手で持って、リオの蜜だらけの
忙しなく、ぴくぴくと跳ね続ける花芯。加蓮は舌なめずりしながらリオの上に
「お待ちかね。リオちゃんの、男の子の初めて、もらうからね……んんっ」
「──あああっ!?」
加蓮がぐっと腰を落としたと同時──ぬるりとして、ざらり。二つの舌で挟まれるような感触が、リオの花芯を一気に覆った。
粘膜にねっとりとまとわりつき、うねる膣。手でも口でもない溶かされるような感覚に、リオは早くも果てそうになる。
「「ふあああ……気持ち、いぃ……」」
「ダメよ、すぐにイッちゃ。私にもっ……んん、ゆっくり……味わわせて……──!?」
不意に加蓮を襲う快感。未成熟な大きさで、そう期待はしていなかった。なのになぜか、届かないところへ届いてくる。加蓮は驚いた。
(いやだこの子
かつて神代に性感を極められた反動。それ以来、身体に刻み込まれた不感症が……愛らしいペニスによって十年来の快感を得ようとしている。しかし……それがリオを介した「神代の
(──忌々しいっ。女と男、両方で徹底的に堕としてやる)
加蓮は激しくリオの花芯を出し入れしながら、右手で張り型を掻きまわす。神代に侵されながら加蓮に抱かれる。現実と非現実の狭間で、リオはもう判別がつかなくなっていた。
「ああ……ダメっ、ボク、もう、おかしくなるっ!」
「そうよ、もっともっと、おかしくなるのっ! 『壊して』って言うのよっ……私もっ、イク、からっ」
加蓮の激し過ぎる二つの責めに、リオは己の持つ「ふたつの本能」を果てさせた。
「ぃっ……ぁああああ──んっ!!!」
「くぅぅくんっ!」
同時に達し、盛大に潮を吹く加蓮。リオの花芯からほとばしる蜜が、加蓮の花園の中で精となる。倒錯の末の、男女の
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