【完結】露蜜のカンバス~メスなボクでも幸せになりたい 作:渦螺しお
「先生……何だか、怖い」
純白のベッドに横たわるリオ。レースの目隠し、両手首は頭上、レースの帯で美しく繋がれている。
視界を閉ざされ、手の自由を奪われ……これから行われる何かに、リオは怖れと期待を同時に抱いていた。
「何も心配いらないよ」
ふと頬に添えられる
「今からハプティック・セラピーの仕上げにかかる。まだ半分だけ閉じたままの君を、開放するためにね」
「ボクは……どうなっちゃうんでしょうか」
「今はただ、素直に快楽で自分を書き換えることを考えて。私がちゃんと導いてあげるから」
「は……い」
神代は親指ですっとリオの唇をなぞると、深くキスをした。ほぼ一方的な先ほどとは違い、リオは積極的に神代の味を、舌触りを求めようと絡めていく。今後、リオのスイッチのひとつになるとも知らず。
チューブワンピは腹部だけに巻きつき、胸と下半身を剥き出しに。
「私をこんなに乱すなんて、少しおしおきがいるな」
ぱちゃぱちゃと、何かを混ぜる音が響く。
「はぅんっ!?」
やがて筆先は
(何だか……熱い)
塗った場所が順番に熱くなっていく。それに身体から漂ってくる大人の香り。鼻をすんすんとしているリオに、神代が答え合わせをした。
「赤ワインにとろみをつけたものを、水彩画筆で塗っているんだ。君の敏感さをより際立たせるためにね。さあ、足を広げて」
香りに酔いながら、言われるがままに、ゆっくり開脚するリオ。
「ぁっ」
筆先が双胞の周りを何度もなぞっている。やがて熱に包まれ……ぴくぴくと
「ふふ、かわいいなあ。そろそろ味見をしてみようか」
神代は先端に軽くキスをし、ぺろりと粘膜を
「んぁ、ふぁあ」
ざらついた舌先でちろちろと暫くもてあそぶと……神代はぱくりと、口の中に入れた。
「ひぁうんっ」
双胞を指先で転がされつつ、ちゅばちゅばと口の中で嘗め回される花芯。リオの背がのけ反りはじめたところで、神代は口を放した。
「せ、先生。やめちゃ……」
「これでイってもらっては困るからね。それにしても……」
ペニスを愛おしく舐める日が来るなど。同性を対象にしようと考えたこともなかった神代にとって、己の欲情の原因を考察するのは、知的な刺激でもあった。
「まったく君は、特別が過ぎるよ」
「特、別……」
神代の言葉は、いつも自分に光を照らしてくれる。特異な自分を導くと、さまざまに肉体を検証された〝あの日々〟。しかし今は違う。
筆で焦らされ、口で焦らされて火照りきった身体。そんな中で過去と現在の幸せを照らし合わせ、感無量になったリオは、思わず泣いた。
「ぅう……ぐすんっ、すんっ」
「ん、どうしたんだいリオ君。どこか痛かったかな?」
神代はリオの手首の拘束をほどき、アイマスクを取る。そこには、涙をいっぱいにため、琥珀色の瞳が輝いていた。
心配そうにのぞき込む神代に、リオは力いっぱい首を振った。
「ごめんなさい、違うんです。先生の言葉が……嬉しくて。ボクを特別だって」
そんなことかと安心した神代は、ふっと鼻で嘆息をついた。
「そうだよ。いつも言っているし、これから何度も言ってあげる。君は何にも代えがたい、特別なんだ。少なくとも世界中で、私にとってはね」
「ああっ、先生ぇっ」
リオは歓喜に震え、半裸になっていた神代に、思いっきり抱き着いた。
「ボクを……ボクを、女の子にしてください。先生だけの、女の子に」
「元よりそうするつもりだよ、リオ君」
男女ではない、ただ本能に従った雄と雌。神代はリオ以上に、この超越した性の体験を支配することに、格別の悦びを見出していた。
神代は黒いボクサーパンツを脱ぎ捨てると、雄々しく屹立した
(ああ、本物……すごく、おっきい。こんなのが、ボクの中に……んんっ)
「はぁあああああんっ!」
大きな声とともに、背中が弓なりに反りかえる。
窪みの奥までぴったりと、硬いのに馴染む。そして熱い。指でもディルドでも、医療器具でもない。リオの知る全てが及ばない充足感と快感が、直腸から脳天へと一気に突き抜ける。
「くっ……まだひと刺ししただけなのに、これか」
直腸でも膣でもない、得も言われぬ肉壁が、得も言われぬ何かがねっとりとペニスに渦巻いていく。極上の快楽に、神代は全身の皮膚がさあっと湧き立つのを感じた。
「最高だ、最高だぞ、
「ぁうっ、ふぁん、あぅんっ」
突くたびにリオの乳首と花芯が嬉しそうに踊る。愛らしく鳴き声を上げ、上気して潤んだ瞳は、悦びに圧され、虚空を見つめるばかり。セックスが好きな女でもここまで悦びを全身で表すことはない。目、耳、舌……五感に捉えるリオの存在全てが、神代には悦楽そのものだった。
(まさにっ、魔性。こんなにも魅了してやまないものをっ……くっ、素晴らしいっ)
「んはっ、ん、ぁ、あ、いやっ、だめダメっ、あああっ」
乳首に吸い付き、右手で花芯をつかんでこすり、前立腺をぐりぐりと突く。自分という男を徹底的に覚え込ませようと、三つの極点を全て刺激していく。
「はっ、はっ、はっ」
「ぁん、ダメ、いく、イっちゃうっ」
(──頃合いか)
リオばかり悦ばせるのも
「さあ、仕上げだ。
「ぁあ、せんっせいぃ!」
「ぬんっ!」
「ぁあああああ──っ!」
精液と愛液が中で溶けあい、外へ飛ぶ。三つの絶頂
神代はペニスの奥底から、かつてないほど盛大に種が押し出されるのを感じた。その膨大な熱に、窪みの奥を満たされるのを微かに想いながら……リオは初めての
「くっ……はぁ、はぁ……」
「ぁ、ぁん、ぁぅんん……」
しばしの余韻を味わい終える二人。
神代とリオは抱きしめ合い、どちらともなく、激しくキスを
その下方……注ぎ込まれた種が、窪みの隙から溢れ出す。その白濁は真っ白なシーツの上で、赤ワインの染みと妖艶に混ざり合った。
リオが〝
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