【完結】露蜜のカンバス~メスなボクでも幸せになりたい 作:渦螺しお
薄紫の空を仰ぐ夕刻。
「んむん……(くちゅ、ぺろぺろ)……んんぐ……」
「そうそう、緩急をつけて。歯をたてないように」
寝室。窓の外に広がる夜景を背に、神代はベッドに腰掛け、リオに初めての
拙くぎこちないのに、やたらと感じることに驚き、また興奮する。一生懸命にしている様が、新鮮だからだろうか。
(……いや、リオの持つ全てがそうさせるんだ。仕草、匂い……それにこの無垢な表情に滲む
いじらしいから、いじめたい。辱めたい。好きなものほど壊したくなる衝動から、神代はリオの頭を後ろから押した。
「んぐぅっ?」
「喉を使うんだ。根元まで入るように。喉の奥にも私の形をしっかり刻んでおくんだ」
琥珀色の瞳がきらきらと滲む。苦しそうにしながら、尚も神代の期待に応えようと、必死に舌と喉を動かすリオ。
「……頑張ったご褒美をあげないとな」
神代は傍らの小さなリモコンのスイッチを入れた。
「──!? んんんんん────!!!」
リオの
「んっ、んっ、んんっ」
「ふふ、欲しくなるだろう。だけどまだまだ、こんなものじゃない。もっともっと、焦がれてもらう」
さらに、神代の両手指がぴんと硬くなったリオの乳首を弾く。爪で掻き、腹で撫で、つねり上げられるたび、リオの口が
「うっ……」
「んん、ぅんん……ぷふぁっ、あん、ぁあん、はぁん」
リオは堪りかねて
「先生……もう、許して……ください……」
眉尻を下げ、上目遣いで哀願するリオ。その切ない顔に、神代は全身が総毛立ち、ぞくぞくとした。
威圧的な言葉遣いと語気から、やさしくトーンダウンする。
「そうだね、よく頑張った。今日もしっかり注いであげるからね」
「ぁあ、嬉しい……んんっ」
窪みからずるりとディルドを抜き取り、拘束を解く。とろんとした目を己に向けるリオを、甲斐甲斐しくベッドへと横たえ……神代はその期待に応えるべく、一気に貫いた。
「ふっ!」
「んぁああああんっ!」
じゅくじゅくと
(ぐくっ……この締め付け……前回どころじゃ、ない。中の
突かれている間、虚ろな目で人差し指を甘噛みする。リオの無意識のクセらしく、その仕草までも目に毒。早々と持っていかれそうになる。
「くそっ、なんて奴だ!」
リオの左足を担ぎ上げ、背後から足を割り込ませる。少しでも長く味わうつもりで体位を変えたのだが……リオのうなじから発する香気にあてられ、思わず射精してしまいそうになった。
「ぁうんっ!」
神代はリオの
「さあ、こっちも出すんだ。イッて、イキまくれ!」
「あ、あっ、ああ、ああああ──んっ!!!」
ぴゅっと、リオの露が空を舞う。神代も我慢ならず、びゅるびゅるとリオの中へ種を注ぎ込んだ。
「はあ……はあ……」
「ぁん、ぁ、ぁんん……」
余韻の喘ぎ声も耳に心地よく、愛おしく。神代は背後から包み込むように抱きしめる。リオはそのたくましい腕を、愛おしそうに撫でた。
「先生……研究室ではごめんなさい。背中越しのハグで、ちょっと怖いことを思い出しちゃったから」
「構わないさ。今は何ともないのか」
「はい、上書きされました。あったかくて、大好き」
胸板に感じ取る、リオの上質なカンバスのごとき、きめ細かな背中の肌触り。神代はくっとリオの顔を傾け、キスを
「ん、ん……はぁ……」
「もしまだ怖いのなら、研究室では背中を見せないようにしないとな」
「ダメ。正面からだと、もっと抱かれたくなるから」
「まったく、
「きゃんっ」
上に回り、全身の体重をかけながらリオに被さる神代。リオもまた、全力でしがみついてきた。
逢瀬二回目。常勝を目論む神代も、今日は一敗を喫した気分だった。
(それにしても……私が〝初めて〟なのは、嘘ではないようだが……ここまで芳醇なエロスが仕上がっているのは、どういうことなんだ? あざとい仕草も、無意識にしては男心を得過ぎている)
腕枕ですうすうと寝息を立て始めるリオ。神代はその無垢で無防備な顔をじっと眺める。
リオの過去に、いったいどんな下地が塗り込まれているのか。いつかは訊いてみたいものの……さしもの神代も、リオを相手にまだ余裕を持てないでいた。
(ふ、魔性たる
神代は笑いがこみ上げる。
彼はまだわかっていない。リオがかつて、どれほどの
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