※この作品はR-18です。

fate/Apocrypha偽書 千人斬りのアストルフォ   作:鰻天ぷら

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インターバル⑳

ロンドン郊外のエーデルフェルト別邸。

古代ローマのテルマエを思わせる、総大理石造りの広大な大浴場は、立ち込める甘い湯気と、世界最高峰の美女たちの弾むような笑い声に包まれていた。

 

「……あぁ、極楽ですわね。コッツウォルズの遠征で冷えた身体に、この魔力を帯びたお湯が染み渡りますわ」

 

ルヴィアゼリッタが、湯船の縁に優雅に腕を乗せ、豊かな金髪をかき上げた。

お湯の表面すれすれに浮かぶ、彼女の豊満極まりない二つの双丘は、息をするたびにプルプルとたわわに揺れ動いている。

 

「本当に。アイリスフィールさんたちも、お湯の温度は大丈夫ですか?」

 

桜が、自身の紫の髪をお湯につけないようにアップにまとめながら、隣に浸かる純白のホムンクルスたちに優しく微笑みかけた。

桜のプロポーションもまた、ルヴィアに勝るとも劣らない、いや、アストルフォに愛され続けたことでさらに艶やかなボリュームを増した、圧巻の曲線美を誇っている。

 

「はい、桜様。……あたたかいお湯に浸かるという行為が、これほどまでに身体を解し、心を落ち着けるものだとは知りませんでした。……お湯の熱も心地よいですが、あの方に抱きしめられた時の熱の方が、ずっとずっと奥まで溶かされるようで、好きですわ」

 

アイリスフィールは、雪のように白い素肌をほんのりと上気させ、艶然と微笑んだ。

感情を知らなかったはずの彼女だが、今や自らの美しい裸体を隠すこともなく、その豊満な胸元を堂々と見せつけながら、アストルフォとの情事をうっとりと回想している。

 

「あ、アイリスフィール様っ……! お顔が、緩みきっておりますっ……!」

 

隣で顔を真っ赤にしているセラもまた、そのスレンダーな出で立ちに見合わぬ、形の良い豊かな膨らみをお湯の中に隠しきれずにいた。リーゼリットに至っては、すでに湯船の端でぽかぽかと幸せそうにうたた寝をしている。

 

そんな豊満組の和気藹々とした様子を、湯船の少し離れた場所から、ギリッとハンカチを噛むような目で見つめている少女がいた。

 

「……なによ。どいつもこいつ、無駄に脂肪ばっかり蓄えちゃって。……魔術回路の質なら、私の方が絶対に上なんだからっ」

 

遠坂凛は、お湯に肩までしっかりと浸かり、自らの控えめな(しかし形の良い可憐な)胸元を隠すように腕を組んでいた。

 

「あら、遠坂。何か仰いました? お湯の音が反響して、貴女の『小さな』呟きはよく聞こえませんわ」

 

ルヴィアが、わざとらしく胸を張り、その圧倒的な渓谷の深さを誇示してくる。

 

「っ……! 誰もあんたの牛みたいな胸の話なんてしてないわよ! だいたい、アストルフォだって、大きければいいって思ってるわけじゃないんだから! 昨日の夜だって、私のここを……すっごく優しい手つきで、大切そうに撫でて……っ」

 

凛は言い返そうとして、無自覚に自らの情事を暴露してしまい、顔から火が出るほど赤面した。

 

「ふふっ。お姉ちゃんも、あの方の愛情と魔力(熱)をたっぷり注がれ続ければ、きっと私みたいに『女の子らしい』身体に成長しますよ?」

 

桜が、悪気のない(だからこそ致命的な)笑顔で、自らの豊満な胸を両手でふわりと持ち上げてみせた。

 

「さ、桜まで……っ! あんたたち、アストルフォに愛されてるからって、調子に乗らないでよね!」

 

「まあまあ、遠坂。そう僻むないことね。確かにあんたは私たちみたいに『豊満』じゃないかもしれないけど、あいつはそんなこと全く気にしないわよ。むしろ、あんたのその小ぶりで可憐な胸や、華奢な背中のラインを愛おしそうに舐め上げるのも、同じくらい好きみたいだからね」

 

青子が、湯船の縁に腰掛け、ルヴィアや桜にも引けを取らない、大人の色気を孕んだ豊満で美しい肢体を惜しげもなくさらしながら、余裕たっぷりに笑う。

 

「青子……フォローになってないし、結局あんたも自慢じゃないのよ……っ」

 

凛ががっくりと肩を落とした。

 

その周囲では、現代魔術科を裏で牛耳る次期当主、ライネスも悪戯っぽく笑いながら会話に加わる。

 

「その通りじゃないか。遠坂、私たちは気品と知性で勝負だ。……それに、アストルフォの手は本当にデタラメでね。私のこの華奢な胸元でも、彼に触れられると、信じられないほど甘く熱く疼いてしまうのだから」

 

かつては血で血を洗う魔術の抗争を繰り広げていた彼女たちが、今や裸の付き合いで、一人の男にいかに愛されているかを競い合う。

(もちろん、この大人の空間に、まだ子供であるオルガマリーは同席していない。彼女は健全に先にお風呂を済ませ、愛する『お兄ちゃん』がいつか自分を本当のお嫁さんにしてくれる日を夢見て、すでに自室のベッドでスヤスヤと眠りについている頃だろう。)

 

それは、アストルフォという絶対的な肯定感がもたらした、最高に平和で、最高に淫らな日常の風景だった。

 

その、極上のガールズトークが最高潮に達した、まさにその時。

 

「やあやあ! みんな、お風呂すっごく気持ちよさそうだね! ボクも入れてー!」

 

ガラッ!と大浴場の扉が勢いよく開き、湯気の向こうから、一糸纏わぬ姿の桜色の騎士が、満面の笑みで飛び込んできたのだ。

 

「「「ひゃああっ!?」」」

 

「ア、アストルフォ!? あんた、女子のお風呂に堂々と……っ!」

 

凛が慌ててお湯に深く潜り込み、顔だけを出して抗議する。

 

「だって、外までみんなのすっごくいい匂いと、楽しそうな声が聞こえてきたんだもん! ボクも仲間外れは嫌だ! ほら、背中流してあげるから、みーんな順番に並んで!」

 

アストルフォは全く恥じらう様子もなく(彼の目には邪淫など微塵もなく、ただ純粋なスキンシップの延長として)、豊かな湯船の中へとザブンと飛び込んだ。

 

「きゃあっ! お湯が跳ねますわ!」

「ああっ、アストルフォさん……っ、そんな、お湯の中で、急に抱きつかれたら……っ」

 

彼が湯船に入った瞬間、大浴場のお湯の温度が、魔術的な意味で一気に数度跳ね上がった。

彼のがっしりとした素肌から直接放たれる、圧倒的な体温とむせ返るようなオスのフェロモン。

お湯という媒体を通じて、その熱がヒロインたちの全身の皮膚、そして最も敏感な部分へと直接染み渡っていく。

 

「ルヴィアも桜も、すっごく柔らかいね! お湯の中で触ると、いつもよりツルツルしてる!」

 

アストルフォは、ルヴィアと桜の間に入り込み、二人の豊満な双丘をお湯の下で無邪気に揉みしだいた。

 

「んんひぃッ……!! あ、ああっ……! アストルフォ……お湯の中で、直接……っ、そんな……っ」

 

ルヴィアの青い瞳が、一瞬で情欲に濁り、彼女は彼のがっしりとした肩にすがりついた。

 

「はぁっ……あ……っ、アストルフォさん……っ、だめ、私……お湯に、溶けちゃいそうです……っ」

 

桜もまた、甘い吐息を漏らしながら、自らの豊かな身体を彼へと擦り寄せる。

 

「アイリスフィールもセラも、背中流すね! ほら、こっちおいで!」

「あ……はい……っ。アストルフォ様に流していただけるなら、私……っ」

 

アイリスフィールが、恥じらうこともなく自ら進んで彼の前へと背中を向ける。その真っ白な背中を、彼の手のひらが火傷しそうな熱を持って撫で下ろしていく。

 

「凛は、どうしてそんなに遠くにいるの? こっちおいでよ、一緒にあったまろ!」

アストルフォが、湯船の端で顔を真っ赤にして縮こまっている凛に向かって手を差し出す。

 

「わ、私は……っ、ここでいいわよ! あんたたちみたいに、見せびらかすような身体じゃないし……っ」

 

意地を張る凛だったが、アストルフォはザバァッと音を立ててお湯を掻き分け、一瞬で凛の目の前まで移動した。

 

「凛の身体、ボクはすっごく綺麗だと思うよ。……小さくて、可愛くて、ボクがいっぱいいっぱい触って、大事にしてあげたくなるから」

「あ……」

 

至近距離で囁かれた、鼓膜を直接溶かすような甘い声。

お湯の中で、彼の大きな手が、凛の華奢な腰を引き寄せ、そのまま彼女の可憐な胸元へと優しく触れる。

 

「ひゃうっ……!! あ、あつ……っ。お湯より、あんたの手の方が……っ」

 

凛の全身から一瞬で力が抜け、彼女は完全にアストルフォの腕の中へと崩れ落ちた。

胸の大きさのコンプレックスなど、彼からのこの絶対的な肯定感と熱の前には、何の意味も持たなかった。

 

「みんな、すっごく綺麗で、すっごくいい匂い! ボク、幸せすぎてのぼせちゃいそう!」

 

広大な大浴場は、もはやお風呂としての機能を失い、最強の騎士と世界最高峰の美女たちが、一切の羞恥を捨てて肌と肌を重ね合い、互いの熱を共有する、極限まで甘く、濃密な愛の泉へと完全に変貌していた。

湯気に紛れて響き渡る、彼女たちの狂おしいほどに艶めかしい嬌声と水音は、夜更けまで絶えることなくお湯の表面を揺らし続けていたのだった――。

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