※この作品はR-18です。

コトネイロ 再起エンド   作:むー

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ifかつて愛した人へ

激痛で動けない俺のの目の前で広がる光景に理解が追いつかない

というよりも脳と感情が猛とコト姉が何を言っているのか理解を拒んでいる

最後の瞬間コト姉らしきモノが猛の子種を受け入れ恍惚の表情を浮かべているのを見て意識が朦朧としてくる中頭の中にふとこんな言葉がよぎる

——誰だ?この女?——

それに疑問を覚えることができないまま俺の意識は闇に沈んでいった

 

 

「……?ッ!?」

目が覚めて身体を起こそうとすると下腹部に走る強烈な痛みと顔を顰めたことにより鼻を中心に激痛が広がる

(そうだ……)

痛みのせいで無理矢理覚醒させられた意識はその痛みの原因を思い出させる

「……」

猛の下卑た笑顔と琴音の恍惚とした表情

「オエ」

口元を抑えても漏れ出てしまうほどの量の胃酸に慌ててゴミ箱へ顔を突っ込む

ひとしきり吐いても治らない吐き気と脳裏にこびりつく2人の情事

情けなさに涙が止まらなくなる

なんで

どうして

いつから

色々な言葉が頭に浮かんでは消えていく

 

そうしてどのくらいの時間が過ぎただろうか

ようやく胃の痙攣が治ったころ

そのまま床に転がってしまいたくなるが痛む体に鞭を打ちベッドに入る

布団を被り目を閉じて一先ず休息を取ることにした

(バスケでもそうだ。焦っても上手くいかない今はとりあえず体力を回復させよう……)

目を閉じると2人の情事が浮かぶも無理矢理閉じ込める

当たり前だがまったく眠れないが目を閉じていると勝手に意識が薄くなりいつのまにか眠りに落ちていた

夢の中でコト姉は俺に笑いかけてくれていた

——ああ、これあの時のことか——

その瞬間なぜか俺はこれが夢の中であることに気がつく

コト姉がどんな人だ(・)っ(・)た(・)かを夢の中で見続ける

(夢は記憶の整理っていうからかな)

そんなことを思いながら彼女の夢を見る

そうして目の前が真っ白になっていき意識が現実に戻ってくる

「……」

夢で見たことなど普段ならすぐ忘れてしまうが今回だけはその内容と感情を鮮明に思い出すことが出来る

おかげで少しだけ気持ちの整理がついた

やる事も決めた

そして脳内に広がるあの言葉

——誰だ?あの女——

この言葉の意味を知る時はもう間も無くだ

 

 

猛を引きずり出し

「出て行け!!」

ありったけの罵詈雑言をぶつけながら猛を家から叩き出そうとする

それに軽い抵抗をしながらニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべる猛は

「そんなことを言っていいんですか?」

訳の分からない事を言い出す

「は?」

思わず口から漏れる疑問符

がすぐに答えがやってくる

「ご主人様!!」

そんな甘えるような声をあげて女が向かってくる

「暁人!!あんた何やってんの!!」

そういうと俺の腕掴もうとしてくるので腕を強く振りそれを避ける

「何ってゴミを追い出してるだけで(・)す(・)が(・)?」

「母さんたちには後で話をするから問題ないで(・)す(・)」

俺が自分に手を出してくるなんて思ってもいなかったらしい女は眼を見開くと

「そんなことするなら私も出ていくわ」

と言い出す

「???どうぞ?ご勝手に」

よくわからない脅しをしてくる女にそういうと呆然とした表情を浮かべ動かなくなる

何故動きが止まったのか知らないが丁度いいので猛を玄関先に放り出し鍵とチェーンを閉め、そのまま窓の鍵も閉める

「ふぅ…」

と一息つくと

「そうだ母さんたちに連絡しないと」

スマホを取り出し電話をかける

「あ、もしもし母さん?猛追い出したから」

電話先で混乱する母さんに続け様に

「色々あったから帰ってきたら話すよ、後俺コト姉と別れるから」

そう言うと通話を切る

直後に通知音が鳴り響くがうるさいので一旦機内モードにしてしまっておく

「ん〜よしとりあえずオッケー」

伸びをしながらソファに座ると視界の端になにかがうつる

先ほど猛を叩き出すときに変な事を言っていた女だ

口を半開きにしながら呆然と俺を見てくる彼女に

「???」

疑問符が浮かぶ俺

「…何でまだいるんですか?」

「」ビク

声をかけると床から身体が浮くほど跳ね上がる彼女

「ぷっ」

その様子に吹き出してしまうも誤魔化すように咳払いをして

「猛と一緒に行くんじゃないんですか?」

と告げる

「な、何言って…」

「?自分でさっき言ってたじゃないですか」

「それは…」

口籠る女性に対して

ため息を吐き

「何より知(・)ら(・)な(・)い(・)人(・)が(・)家(・)に(・)い(・)る(・)の(・)は(・)不(・)愉(・)快(・)な(・)ん(・)で(・)す(・)が(・)?」

と至極真っ当な意見をつげる

「……は?」

何を言っているのか理解できないらしい彼女に

「だから知らない人が自分の家にいるなんて不愉快だって言ってるんですよ?」

もう一度同じことを言う

目を見開くと顔を真っ赤にしながら鬼の形相になった彼女は

「暁人〜私に向かってそんな事言うなんて、なにか調子にのってるみたいだからお仕置きしないとね〜」

指を鳴らしながらこちらに近づいてくる彼女に

「は?何人の名前勝手に呼んでるんですか?キモイキモイ」

「そもそもあなた誰です?」

立ち上がりつつ距離を取る

「私の顔忘れたの?」

そう言いつつ距離を詰めようとする彼女に

「顔は俺の愛してる人に似てますけど…」

「でも俺の愛してる人は暴力とかは酷いけど正義感が強くて真っ直ぐで何より俺を裏切るような事する人じゃないので」

「貴方のような人を裏切っておきながら平然と暴力を振るおうとしてくるような女性では断じてないので」

ゆえに

「貴方は俺が知らない人ですし、俺が大好きで愛してた人はもういないみたいです」

と目を見て言ってやる

続け様に一息で言ってやったのでちゃんと伝わってるか不安だがまあいいや

口元覆って泣いて蹲ってるし

 

 

それからは急いで帰ってきたらしい母さんにありのままを伝え「証拠は」と言われたので動画を見せてやったら膝から崩れ落ちてしまった

動けなくなった母さんが使い物にならないのでおじさんとおばさんに連絡をして同じ説明を繰り返したらおばさんも崩れ落ちてしまい使い物にならなくなり唯一おじさんだけが顔を真っ赤にして琴(・)音(・)さ(・)ん(・)をぶん殴って引きずって家に連れ帰ってくれた

あ、忘れていたが弓月はあちらが引き取ることになるらしい

思うところは大いにあるけど急いでやらなきゃいけない大事な事もあるのでしょうがない

————と強がってみたが辛いもんは辛いたった数時間で今までの人生が全て露と消えてしまったのだから

涙と共にまた胃酸をトイレに向かって吐き続ける

これから俺の人生どうなるのかなぁ

 

 

 

 

人間を人間たらしめているのは知性ではなく理性である

獣にだって知性はある

下手をすれば人間よりもより効率を重視した高次の知性をもつ獣も存在するだろう

だが理性というものは人間にしか存在しない

目先の獲物や利益を認識した上で他との約束や長期的・社会的に正しいことを選択できる能力であるからだ

極論、約束事を守れないようなものは人間と呼ぶべき存在ではないと言える

そして人間をより社会的に見て良い存在に魅せるのは品性である

品性は生まれ持ったものだけではなく育てることのできるものである






最後の駄文は無視してください
考えをまとめる為に書いたので
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