※この作品はR-18です。

札と札、重ねて【裏】   作:哀馬SAM

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幻覚


贈る想ひは紫羅欄花

 最近セトの様子がおかしい。

 教会に捨てられてから生ける屍と形容できるほど、ただ腐り落ちるのを待ち望んでいるように時を過ごしていたあの子があの教授を倒したというのだ。

 最近は仕事で忙しく、顔を見るのは確定申告をさせる為に尻を蹴りに向かう時ぐらいしかなかった故に、その報告を受けた際には思わず声を出して驚いてしまった。

 そして部下に様子を確認させにいけば店の内装は様変わりしている様で、また、今までの様な木の幹に垂れ下がる腐った果実だったとは思えないほどに生き生きとしている様子を報告を貰った。

 

「……この少年か」

 

 教授を倒したその時から数ヶ月遡り、あの子の転換点を探す。

 きっかけが何であれ、廃人の様に生きるあの子を見ているのは辛いものがあった為に嬉しく思う。

 しかし、だからこそ目に留まった情報を鵜呑みにしてはならない。

 

 あの子の転換点と同時にアルバイトとして雇われた茂札普夫という名前の少年。

 住民票などの表の情報から、部下を使い裏の情報まで色々と集めてみたが特におかしな点は見当たらない。

 唯一言える不審な点は、あの天儀ドロシーが所属する占光高校のLife部に所属していたらしいがある時に退部している所ぐらいか。

 

「し、市長! 大変です!」

 

 部下が慌ただしく駆け込んでくる。

 どうやらトコハが眠る病院に闇のファイターによる襲撃があったらしい。

 吾は一旦、手元の資料を机に置き支度を始める。

 デッキの枚数、問題無い。

 バトルボード、問題無い。

 連絡用端末、問題無い。

 

「さて、向かうとしようか」

 

 

 

 吾が現場に到着した時、丁度一台の車が病院に突っ込んで行くところだった。

 そこには人刹の小僧の娘と……例の少年!?

 実体化している幻獣(クリーチャー)を足場に衝撃を相殺しておる……こわい。

 

 先の光景に思わず固まってしまい初動が遅れてしまった。

 そして元凶が去ったのか、病院の壁に穴が空いたおかげもあって事態は解決へと向かう事ができた。

 主犯は……やはり101人目じゃったか。

 何故このような事件を起こしたのかは分からぬが、用心のためにトコハをセトのもとに預けよう。

 うむ、それを口実に久しくセトの店へと出向くことができるからな。

 それにあの子のレガシーカードを修復するから手立ても見つけられた故。

 

 そしていざ少年と顔を合わせて気付く。

 少年からはスピリットが溢れ出ていないのだ。

 通常ならば人は微量じゃがスピリットが溢れ出ている。

 しかし例の少年、茂札普夫には一片たりともその気配を感じることはない。

 あの時は遠目からだった故、対面してハッキリと言える。コヤツには裏がある、と。

 ……いや、件のコモンデッキとやらで薄々と感じてはいた。

 じゃが、魔王がわざわざスピリットがデッキに注がれないよう手袋をして組んで似たようなものを作っておったが故に、手袋を身に付けておる少年も同じだと思いたかった。

 杞憂だったならばそれで良い。

 しかし、妙に勘が良過ぎるな……。

 

 

 

「……いかんな」

 

 そして現在(いま)

 吾の自室に処分し損なった少年の個人情報がある。

 名前、生年月日、顔写真、経歴、家族構成……。

 気を抜くとつい、伴侶にある『なし』と言う文字に目がいってしまう。

 

「……顔も悪くない。ファイトの腕も、ファイトに向ける熱も素晴らしい。この少年ならセトの──……?」

 

 2人の並ぶ光景を浮かべた途端不意に胸が苦しくなる。

 歳のせいだろうが、いかんせんタイミングが悪い。

 それに時期が時期である故に、半袖から見える少年の逞しい腕を思い出す。

 伊達に人刹の小僧に扱かれているだけはある。

 あの逞しい腕に抱かれるのはさぞかし心地が──。

 

「──いやじゃから何を考えておるんじゃ吾は」

 

 資料を置き、床にダイブする。

 少年とファイトをして以来、(いとま)があればつい彼の顔を思い出してしまう。

 そうして決まって久しくそちらの意味で使っておらん身体が疼く。

 真剣に、しかし稚児が初めて遊びを覚えたように楽しそうに浮かべる笑み。

 “縛り手”と言う不具者特有の死んだ目をしておらんあの鋭い眼光。

 吾の手が無意識に下へと伸びる。

 普通ならば解呪の手立てを知れば喜んで解くだろうに、それを拒む変態ではあるが、覇手や魔王より断然にまともな部類。

 

「……んぁっ♡」

 

 ダメじゃ。

 今夜もついつい慰めてしまう……。

 顔を実際に合わせていればこうはならないはず。

 ……ならばいっそ、会いに行こうか。

 

 

 

 そうして定期的にセトとトコハの様子を見ると言う口実で少年と会う機会を設けることに成功した。

 そして堅苦しい呼び方から名前……まぁ流石にさん付けじゃが名前呼びに修正も出来た。

 秘書には最近色づいた事に変な感潜りをされたが、あくまでこれは少年がセトにふさわしい相手であるかどうかの視察じゃ。

 故に念なことを吐かす秘書には大好きであろう仕事をたんまり用意しておいたわい。

 

 何度視察に為に足を運んである程度の客の出入りも把握できたことだ。

 吾はそろそろ少年と一対一で話してみたくなってきた。

 ならば思い立てばそれは吉。

 書き置きをデスクに起き、気合を入れてセトの店、MeeKingへと向かう。

 念に入れて下着も気合いを入れておいてよかったわい。

 

 そして店へ到着して中に入れば下調べした通り客は居ない。

 

「うむ、今日もきちんと営業しておるな」

「……カドさん」

 

 時期が時期故、半袖と手袋の隙間から少年の二の腕が見える。

 うむ……何故かは知らんのじゃがこう……オツなものがある。

 

「して、セトは……」

「あー、店長ならさっきユウキちゃん達と買い出しに行っちゃいましたよ」

 

 つまり現状は少年独りが店にいる、と。

 

「ふ、ふむ……それならばちょうど良いか

 

 ならば2人気になりたいがために追い出す手間が省けたわい。

 それに、変に理由をつけて追い出すと辛辣な言葉を吐かれるからなぁ……。

 吾だって傷付く時は傷つくんじゃぞ?

 

「えーと、店長達が戻ってくるまでお相手しましょうか?」

「それも良いのじゃが……一旦はそのデッキは仕舞っておくれ、頼む」

 

 思考が逸れていると、少年はデッキを取り出してこちらを見ている。

 そのような期待に満ちた顔をされると非常に困るが、少年との対戦はカロリーが高すぎて本題が話せなくなるのはごめんじゃ。

 

「こほん、率直に言えば今日はお前さんと話がしたくて来た。故にそうじゃな……」

 

 ちらりと店を見渡す。

 確かあそこの休憩スペースの椅子の位置は防犯カメラの死角じゃったはず。

 吾はそこを指差して少年を誘導する。

 

「ほれ、こっちに近う寄れ少年」

 

 少年に向かって手招きしつつ、内緒話がしたいがためと言い訳を述べる。

 けれど動く気配が無い故に、彼の袖に手を伸ばして引っ張りながらそこへ向かった。

 あとは少年が逃げられぬよう彼の上に吾が座る。

 

「いや何してるんだアンタ!?」

 

 吾が少年の膝に座ると、彼は珍しく声を荒げる。

 そして吾が座り心地を堪能しようとした瞬間、少年は自身の頬を強くぐーぱんしおった。

 

「すみません、なんでも無いです」

「そ、そうか……なら良いのじゃが……」

「はい。……それで話とは?」

 

 少年が気にするなと言ってきた故にこれ以上は何も言えず、吾はそのまま彼の身体に身体を付ける。

 ()の子特有の筋肉質な胸板、腹筋が背中に広がる。

 それに、身嗜みもしっかりとしとるようで、柔軟剤の香りが吾の鼻をくすぐる。

 ふむ……なかなか悪く無い座り心地だ。

 話す内容はセトの近況や、トコハ……いや、バニラの様子。

 本来の目的は少年なのだが、やはり理由は必要じゃろう、ということで事前に用意しておいて良かった。

 

「そう言えばカドさんって店長のお母さんみたいですよね」

「そうか? まぁセトが教会から追い出された頃から面倒を見ておったゆえ、確かに吾はあやつの母代わりであろうな」

 

 その言葉に不意に、少年と夫婦(めおと)になっている情景を想像してしまった。

 べ、別に少年に惚れたわけでは無いはずだ。

 じゃが、なかなか悪く無いと思っている自分が確かにそこに居た。

 無意識に足をパタパタと揺らしてしまっていた所為か、吾の臀部がむにむにと少年の太腿に押しつけられている。

 

「おや……? 吾の臀部に何やら違和感があるのう」

 

 故に健全な青少年ならば特有の生理現象に吾は思わずニヤけてしまう。

 セトと比べてこの様な貧相な身体にも少年は興奮してくれている。

 それだけで嬉しさが込み上がる。

 

「す、すみません……生理現象です……。あの、不快に思われたのなら退いてもらっても構わないです。と言うか退いて下さい切実に……」

 

 少年の切実な頼みにふとした悪戯心が湧き上がる。

 だから更に彼の身体に身を預け、指で円をなぞりながら胸元に耳をあてる。

 トク、トク、と心ノ臓が脈打つ音が聞こえてくるのう……。

 

「吾としては現状、少年にセトを預けても問題とは思っておる」

「か、揶揄わないでください……市長」

 

 少年の口から咄嗟に溢れた「市長」と言う言葉に思わず固まってしまった。

 そしてらしくもなく、吾は頬を膨らませながら少年の顔を見る。

 先程まで夢見心地だったのじゃが、一気に覚めてしまった。

 

「……カドさん」

「うむ」

 

 じゃが、少年が名前で呼び直すと、すぐに怒りがおさまる。

 これほどまでチョロい女だとは吾自身気付かなかったわい。

 そして今度は少年と向かい合うように膝の上に座り直す。

 先程よりも少年の匂いが強く感じ取れる。

 面と面が向かい合う形となり、少年と吾は暫くお互いを見つめ合った。

 よくよく見れば程よく整った顔立ちで悪くはない。

 きっと、同級生の女子(おなご)からもそこそこ人気はあるだろう。

 

 まじまじと少年の顔を眺めていると、彼は視線を吾から外す。

 その耳が赤いところからして照れているのじゃろう。

 

「おや? 何故(なにゆえ)視線を逸らす?」

 

 少年のウブな反応に思わず笑みを浮かべてしまう。

 そして彼の頬に手を添えて、身を預けるように彼の身体に倒れこむ。

 

「か、カドさん!?」

「ほれ、あの小僧の所で鍛えておるのなら、華奢な吾なぞ簡単に引き剥がせるじゃろ? ん?」

 

 いくら経っても少年は吾を引き剥がさない。

 頬を撫で、首筋に吐息をかけても少年は葛藤しているのか、何もしない

 ならば接吻も許されるだろう。

 

「っ!?」

 

 頬、耳と言う順番に口を付ける。

 そこでやっと少年は、吾の両肩を優しく掴み引き剥がした。

 

「おや、たかが接吻だろうにもう限界かえ?」

「か、揶揄わないでくださいよ……本当に」

 

 照れている。

 その事実に吾は思わず嬉しくなる

 それに、少年に掴まれている両の肩のおかげか、興奮もおさまらない。

 今頃、吾が少年を好いているのではないかと思っておるだろう。

 そして少年は自身の勘違いと思い、否定しようとしている。

 

「──勘違いでは無いぞ?」

「っ!?」

 

 真っ直ぐと少年を見つめて言う。

 そして笑みを浮かべながらもう一度彼の頬に手を伸ばす。

 頬、顎、首筋、鎖骨という順番で撫でて少年を意識させる。

 その隙に少年のエプロンを吾は剥ぎ取った。

 

「な、何をするつもりですか?」

「くふふっ、言わんでも分かるであろう?」

 

 ここまできたら、と付け足して今度は少年のズボンに手を伸ばす。

 特に拒む様子はなく、吾の手はそのまま少年のズボンのファスナーまで届いた。

 

「いつかセトと行為をする際にあやつを満足させられるか分からんしな。謂わば“てすと”と言うやつじゃ」

「べ、別に()と店長はそう言う関係じゃ……」

 

 臨戦態勢の魔羅が現れる。

 反り立つように吾の目の前にある少年の魔羅は想像以上だった。

 

「これまた立派な魔羅じゃのう」

 

 ぺたぺたと、少年の魔羅を触り形状を確かめる。

 吾の様な小さな手では、握るのもやや難しい太さ。

 そして硬さもそこそこあり、これが膣に挿入ったらとつい想像してしまう。

 しこ、しこ、と軽く扱けば我慢しているのか少年の苦しそうな吐息が聞こえて来る。

 

「さてと。このまま手淫でも良いのじゃが、やはり口淫も試しておかねばな?」

 

 膝から降りぬ様、やや外側に座り直す。

 もし、少年の膝から降りてしまえばきっと彼は逃げてしまうだろう。

 じゃがそうはさせぬぞ?

 魔羅に顔を近づけると性器特有の香りがする。

 いかんな……匂いで余計に興奮してきたわい。

 

「なっ!?」

「んっ、んぷっ……はぁ……」

 

 口で咥えるのもやっとな大きさ。

 垂れて邪魔になった髪を耳にかける。

 そこ動作に少年が唾を飲む音が聞こえる。

 

「くふふ……なかなかに猛々しい魔羅よなぁ……れろ……」

 

 一旦顎を休ませる為に咥えるのを止める。

 うむ……匂いで膣が疼いてしまうなぁ。

 空いている手を自身の股に伸ばす。

 そして指を挿し込むと既に濡れていた。

 くちゅり、くちゅりと小さな水音が聞こえる。

 じゃが、少年は吾の口淫の音で自慰行為には気付いていない。

 

「んっ……ぷはぁ……。しまったなぁ、少年の生命力溢るる魔羅に吾の閉経してしまった子壺が年甲斐もなく疼きおるわ」

 

 頬に張り付いた自身の髪を退かしながら、一度魔羅を咥えるのを止める。

 もう少しで出してしまうところだったようで、少年からは残念そうな空気が漂ってきた。

 

「さてと、前戯はここまでにして次の“てすと”だな?」

 

 少年の膝にまたがる状態から腰を上げ、スカートをたくし上げる。

 今日は気合を入れた下着を身につけてよかった。

 

「だ、ダメですって! 流石にこれ以上は──」

 

 吾の下着が目に入ったのか、少年は咄嗟に視線を外へ逃す。

 ウブな反応がとても愛らしい。

 

「魔羅の“てすと”と言えば決まっておろう?」

 

 吾は少年の魔羅の真上に膣口がくるよう少年に躙り寄る。

 そして、魔羅が下腹部に軽く触れた処で挿入出来る様に一度腰を上げ、膣口にあてがった。

 少年はそこで我に返ったのか、咄嗟に吾の腰を掴んで挿入を阻む。

 その所為で掴んでいた魔羅を離してしまった。

 

「だ、ダメですって。俺、まだ高校生ですよ? 責任取れませんから」

「なに、さきも言ったが吾は既に閉経しておる。その心配は無い。それに万が一あっても吾は市長ぞ?」

 

 笑みを浮かべながら、少年の退路を断つ。

 いくら人刹の小僧の所で修行をしておっても、この姿勢では長時間は保たぬだろう。

 

「ほぅれ、抵抗するで無い」

 

 再び片手で少年の魔羅に触れ、そして下着をズラして自身の股の膣口にあてがう。

 その間にも少年の腕は上手く力を入れられぬようでジリジリと下がっていた。

 勃起した魔羅の先端には吾の膣口にチョンッと軽く触れる。

 その度に少年の腕に入れる力が一瞬だけ抜けそうになっている。

 

「……くっ! ──っ!?」

「お゛っ♡!?!?」

 

 不意に少年の魔羅が膣に侵入して来る。

 不意打ちだった故に魔羅の先端が奥へ当たり、吾は無様に果ててしまった。

 性交による快楽は久しい。

 それ故に自身がここまで弱いとは思わなかった。

 果てたばかりと言うのに、吾の膣はうねるように少年の魔羅に絡み付く。

 喉の甘い痒みに喘ぎ声が抑えられない。

 

「ふーっ♡ふーっ♡……っはぁ……っ♡はぁ……っ♡

 い、いかんな……んっ♡挿入れだけで果ててしまったわい……あっ♡」

「な、なら退いてもらっても……っ!?」

 

 少年の首に腕を回しながらゆっくりと腰をうねらせ、膣の壁に少年の魔羅を擦り付ける様に動く。

 ぬぷ、ぬぷ、と生々しい水音を立てながら膣で魔羅の形状を感じ取る。

 

「ゆ、油断したら……また果ててしまうなこれは……んっ♡」

 

 突如少年は行き場を失った腕を吾の腰に回してきた。

 そのため、自然と身体が密着する様に抱かれる。

 快楽と共に全身に少年の熱が感じ取れて堕ちそうになる。

 

「なっ♡!? い、今それをされたら──〜〜っ♡!!」

 

 再びの絶頂。

 年長者としての余裕でリードしたかったが、余裕が無い。

 それに、少年の汗の香りで余計に興奮してしまう。

 

「はぁ……はぁ……んっ♡きょ、凶悪な魔羅を持っておるな少年……ああっ♡」

 

 流石の2回連続で果ててしまったため、吾は腰を動かすのを中断していた。

 しかし、少年はそれを許さなかったのか、吾を抱きしめたままゆっくりとあの腰を動かし始める。

 

「や、やめっ♡い、いい一旦んっ♡休ませあっ♡休ませて、くれ……あんっ♡」

「俺が止めてくださいと言って止めなかったのは貴女の方じゃないですか」

 

 耳元でそう責められて思わず膣で魔羅を締め付けてしまう。

 それでも少年は抽送をやめず、ゆっくりと、吾を道具のように扱いながら自身の魔羅を扱いている

 

「ゆ、ゆっくりはダメじゃあっ♡じ、焦ったいいっ♡奥がせ、切なああっ♡」

 

 好き。

 好きが抑えられない。

 本当はとっくに気付いておったが、知らぬふりをしていた。

 しかし本能では少年を求め、弱い理性で理由を付けて少年と(まぐ)わった。

 好き、好き、好き、すき──っ♡!?!?

 

「〜〜っ♡!?!? フーッ♡! フーッ♡!」

 

 子宮口を突かれ、今までに感じたことのない強烈な刺激に無様に吾は果ててしまう。

 少年の首に回した腕に力が入り、そして思わず首筋に噛み付いてしまった。

 3回目の絶頂。

 対して吾は少年を一度も絶頂させられていない。

 

「また、イったんですね」

「ま、まだじゃ……あっ♡こ、このてっ♡程度ではああっ♡せ、セトは、ま、満足……せんんっ♡」

 

 虚勢でなんとか続けようと挑むが、既に少年の雰囲気は捕食者になっていた。

 ゆっくりと自分の腰を上げて、そして深く刺さる様に腰を下ろす。

 ただ、3回も絶頂をしまっているため、吾の足腰は子鹿のようにガクガクだ。

 その為、もどかしくなったのか少年は吾の腰を掴んで抽送のペースを上げる。。

 

「だ、ダメだっ♡またっ♡あっ♡果ててしまう……ぁんっ♡ゆっくり……っ♡もう少しゆっくり……ぃいっ♡」

 

 そう懇願するも、少年は動きを緩めてくれない。

 全く酷い男だ。

 しかし、どうしてか「好き」が溢れてしまっている。

 

「も、もうっ♡で…あんっ♡出そうかえ? な、なら中……に゛っ♡中に、出してあっ♡か、構わん……んぁっ♡」

 

 再び少年の首に顔を埋める。

 いや、正しくは快楽に耐えきれず、しがみついた結果だ。

 

「さ、流石に中はダメですって」

「か、構わんっ♡あ、吾はぁっ♡お、奥にっ♡少年のこ、子種が……ぁんっ♡欲し……ぃいっ♡」

 

 それに、と続けて服が汚れてしまったらどう言い訳するのかと尋ねる。

 故に少年の残された道は吾の中に子種を放つしか無い。

 激しくなる抽送。

 そして少年が吾の首筋に吸い付いてくる。

 数回の水音と共に、ついにお互いが限界を迎えた。

 

 

 

 

 中に放たれた熱い少年の性。

 少年の絶頂と同時に吾は思わず彼の首筋に噛み付いてしまった。

 これは……もしかしたらがあるやもしれん。

 多幸感に満たされた(ハラ)の熱を感じながら、彼に付けてしまった噛み跡を舐める

 

「す、すみません……中に出しちゃいました……」

「か、構わん……じゃ、じゃがもう少しこうさせておくれ……」

 

 繋がったままの少年の魔羅はまだ元気が有り余っている様子。

 しかし、同時の絶頂で吾の腰は砕けてしまった。

 

「まだ硬いな……んあっ♡」

 

 少し揺れただけで喘ぎ声が口から溢れ出る。

 まだ繋がっていたかったが、少年は吾を持ち上げて、結合を解除した。

 先程まで膣を押し広げていた感覚がなくなり、とてももの寂しい。

 そして少年はポケットティッシュで汚れを拭き取り、更に臭いが無いか確認もする。

 特に座っていた椅子の周辺。

 

「……とりあえず飛び散ってないみたいですね。あとは換気の為に空調の設定を変えて……と」

 

 優しく空いておる席に降ろされていた故に、その様子を見ていたが、離れていると落ち着かない。

 少年が隠蔽作業を終わらせると同時に、吾は少年の袖を摘んだ。

 

「……しょ、少年」

「とりあえず隠蔽は済みました。ただ……首筋の噛み跡どうしましょうか」

 

 よく見ると、少年の首筋には吾が付けた噛み跡がくっきりと残っている。

 襟のないシャツ故に、隠せないようだ。

 申し訳なさを感じるが、その跡を見ていると何処か優越感がある。

 

「す、すまぬ。そ、それと“てすと”の結果なんじゃが……」

「あー……それのことなんですが、僕と店長ってそう言う関係じゃないですからね?」

 

 少年の言葉にハッとする。

 そういえばそう言う体で誘っていたのじゃったな。

 夢中になって忘れてしまっていた。

 

「うん? 知っているぞ?」

「え?」

「お?」

 

 仕方が無いので知っていたことを正直に話す。

 不意打ちの情報に少年が固まっていると、焦ったかった為に吾は少年の袖を軽く引っ張って視線を合わせるように無言で強請った。

 流れるまま少年は屈み、吾に視線を合わせるとそのまま首筋に唇を付けた。

 それも、吾が付けた噛み跡の上に。

 

「合格、じゃ」

 

 耳元でそう囁く。

 耳元から離れて少年の顔を確認すると、愛らしくも間抜けや呆け面がそこにある。

 

「何を呆けておる……ふむ、えいっ♡」

 

 無防備な少年を押し倒して、その腰の上に跨る。

 まぁ、腰がまだ回復していない故に、やや不恰好に跨ってしまったが、計画通りじゃな。

 

「痛っ!?」

「隙だらけじゃぞ少年〜?」

 

 再びに首に腕を回して密着する。

 衣服越しに、少年の筋肉質な肉体の感触と熱を吾は堪能した。

 

「まぐわっていた時もそうじゃったが、少年はいい匂いがするな」

 

 スンスンと、少年の首に顔を近付けて匂いを嗅ぐ。

 乱れた後故に少年の匂いが強いが、安心する。

 

「運動したせいで汗臭いの間違えじゃないんですか?」

 

 しばらく吾と少年はこのままの状態で過ごした。

 特に面白かったのは、やはり吾の膣の感触はどうだったかと聞いた時だろう。

 目に見えて慌てる様はとても良かった。

 ……まぁ、返しに散々鳴されたことを指摘されてしまったのじゃが。

 

「フツオくんただいま〜」

「ただいまー!」

 

 すると自動扉が開き、セトとバニラの声が響く。

 その時は丁度、吾が少年の首筋を吸っている最中だった。

 

「チィッ! 良いところじゃったと言うのに……たいみんぐの悪い奴め」

「し、市長!? ()()()フツオくんに何しているんですか!?」

「セトー? 見えなーい!」

 

 一気に店内が慌ただしくなる。

 後から入ってきたユウキも、吾と少年の状態を見て思わず自身の手で目を隠して……いや指の隙間からちゃっかり見ておるな。

 ませておるなぁ……。

 そしてもう1人のアルバイト、サレンは少年を通報しようとしている。

 

「待てサレン。これは誤解だ。だから一旦通報しようとするにはやめてくれ」

「……申し分」

「吾が誘った。以上!!」

「以上じゃ無いよ!! と言うか早くフツオくんの上から退いて!!」

 

 もっと少年……いや、フツオを堪能したかったが、これ以上は迷惑をかけられぬ為に渋々彼から離れる。

 欲を言うならば二回戦目もうぇるかむじゃったが、セトたちが帰ってきた為に残念だ。

 故に置き土産をフツオに送る。

 

「ちゅっ……ではまた来るからのっ♪ フ・ツ・オ♡」

 

 不意打ちで彼の喉に接吻をする。

 すぐにフツオは吾を見てくれたので、小さく手を振って店を出た。。

 そしてセトは吾の置き土産に荒ぶる声が外からでも聞こえてくる。

 全く、さっさと襲わねばフツオは吾が貰っていくぞ?

 

「……それにしても今日はやけに暑いのう」

 

 鳴り止まぬ心ノ臓。

 少年が付けてくれた首筋へ無意識に手を伸ばし、吾はそれを撫でていた。




幻覚

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