初投稿です。
文章にあまり自信はないです。
ストーリー進行もきっといらん部分盛っちゃって
展開は遅いと思います…多分。
今回は本当に序章って感じで書きました。
もし少しでも先が気になっていただけたら、
もう数話ほど生ぬるい目で見守ってやって下さい。
更新は不定期ですが長時間たたせずにやってく
つもりなので、よろしくおねがいします。
ううっ…ぐすっ…うっ………
何もない真の闇の中、
どこからか少女のすすり泣く声が聞こえる──。
それは何か大事なものを無くしてしまった時のような、
悲しいというよりは困って泣いているかのよう。
私はそれに気づき、全く光のない中で
何かの衝動に駆られるように少女を探した。
微塵もアテにならない視界の中を、目を凝らして
ひたすらに駆け出す。
けれどどの方向で泣いているのかすら分からない。
どこに走っていってもずっと声との距離が
変わらないからだ。
一刻も早く少女の力になってあげたい。
いや、というよりは力になってあげなくてはならない…
何とかしてあげなくてはならない…
という必死な思いによって突き動かされている。
それは正義感とか使命感とか…そういうものではなく、
❮早く何とかしないと大変な事になる❯…というような
弱みのある
しかし、どこを見ても闇だけ。
不思議なことに、その中で自分の体だけが
鮮明によく見える。
まるで星のない宇宙にでも放り投げられたかのような
錯覚さえ覚える。
どこまでも見渡せるようで、それでいて何も見えない…
奇妙で不気味な空間。
その中でずっと付きまとい続ける少女の声…
うう…うっうっ…ぐすっ…ひぐっ…………ひっ…
うわぁーん!うわぁああん!!
少女の泣き声が、次第に激しいものに変わっていく。
それに合わせて私もより必死になる。
頭では何も理解していないが、感覚的に…そう、
本当に直感的に、“残り時間が少ない”という焦りが
私を襲う。
「どこ…? どこにいるの!?」
叫んでも、少女からの返答はない。
息を切らして走っている中、ふとある違和感に気付く。
声が…泣き声が異様に近い。
まるですぐ後ろにいるかのような…。
うわぁああん!!うわぁあ゙あ゙あ゙あん!!!
しかし振り向いても誰もいない。
どこを向いても、どこに行っても泣き声の激しさが
増すばかりで、一向に縮まらない泣き声との距離。
いや、違う…距離はもう充分に近くはある。
最初から。
そして、少女の声はもはや悲鳴のような泣き声に
変わっていた。
叫ぶようにして発される声が裏返り、
悲惨さを訴えるような耳障りな悲鳴…。
うぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!
虐待をされているのか…体でも切り刻まれているような
尋常ではない叫び声。
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!
私は、少女の叫び声の激しさに直感的に絶望した。
まるで目の前に時限爆弾があって、そのカウントが
ゼロになった瞬間のような…。
もうだめだ…終わりだ、という念が私の体から力を奪う。
何がと聞かれれば全くわからない。
だが、私はその何かを諦めた。諦めてしまった。
「ごめんね……ごめんね……」
私は訳もわからないまま強烈な罪悪感に襲われ、
そう呟くと耳をふさいでしゃがみこんだ。
頬を伝う涙が…鼻を塞ぐ液が…自分の情けなさや無力さを
強く胸に叩きつける。
その瞬間、けたたましく響いていた少女の泣き声が
ぴたりと止んだ。
急に静まり返る周囲に唖然としながらも、
私は内心、卒倒しそうなほどにゾッとしていた。
ドクン…ドクン…
過度の緊張により自分の心臓の音が大きく頭に響く。
「おね゙ぇ………ぢゃ……ん…」
また少女の声がした。
同時に、ようやくどこから声がしていたのかも
わかった。
けれどもそんなことより今度の声はまるで……
まるで───
頭上を見上げると、そこには目の無い少女の顔があった。
「……キャッ!!?」
少女を見て短い悲鳴をあげると、私は尻餅をついた。
私のすぐ頭の上。
他のどこでもない、彼女はそこにいたのだ。ずっと。
ずっとついて来ていたのだ。
尻餅をついて少女と距離ができたことで全身が視界に入った。
少女の体は…それぞれが正しい位置にはあるが、バラバラだった。
腕が、足が、胴が、首が…繋がっていない。
そして、目だけが…どこにもない。
「お゙………ねぇ……ちゃ……」
少女の口から漏れる声…離れた片腕が私に向かって伸ばされた。
「いや……いやっ…!! 来ないで…っ!!」
私の必死な懇願を無視して、もう片方の腕も私の方へ進んでくる。
後ずさりしようにも、足に力が入らない。
「いや………いやぁぁああああっ!!!!」
頭を抱え込むように身を固める私を、巻き付くように両腕が
がっしりと掴む。
ブルブルと震える私のむき出しの耳元に、頭だけがやってきた。
そして、囁いた。
「……待って……る……」
意味深な言葉に、私は「…え…?」と腕を少しゆるめてしまった。
そのゆるめた腕の隙間から少女の頭部が見えた。
みるみると不気味なほどに彼女の口は大きく開き…
メリメリ…と音を立てて人ひとり飲み込めそうなまでに広がった。
「………ひ……ッ!!?」
私はあまりの異様な光景に声にならない悲鳴をあげた。
そして私は…頭から彼女の口の中へ──