勇者と聖女が敗北して勇者TSバッドエンドする話 作:バヤン
女神エレシアの神託が下された日から、セシルとモニカは世界の希望となった。
勇者セシルは二十歳の青年。金の短髪の下、鍛え抜かれた逞しい体躯。聖剣を握りしめ、青い瞳には揺るぎない正義を宿す。。
聖女モニカは十八歳。銀色の長髪は腰ほど、背中を流れる。純白の聖衣に包まれたやや豊かな胸と細い腰。モニカの佇まいと雰囲気は、癒しの聖術を操る聖なる象徴そのものだった。
二人は幼い頃からの幼馴染みであり、互いに。魔王を倒すまではと恋心を秘めた。しかし、決戦の前日と覚悟した夜、無事なうちに、と、ようやく互いの存在を、肌を重ね確かめ合っていた。
この決戦前夜、魔王トールの城塞を目前にした、森の奥深くの隠れ洞窟。焚き火の揺らめく炎が、二人の影を長く伸ばしていた。
モニカがセシルの胸に顔を埋め、震える声で囁いた。
「セシル……明日、勝てるよね? 私たち、生きて帰れるよね?」
セシルは彼女の細い肩を抱き寄せ、額に優しく唇を寄せた。
「大丈夫さ。女神様が俺たちを選んでくれたし、それを信じて打ち込んできたモニカを信じてる。」
二人は自然と唇を重ね、初めての熱に身を委ねた。
モニカの聖衣がゆっくりと解かれ、白い肌が炎の光に照らされる。セシルは震える指で彼女の豊かな乳房を優しく揉み、桜色の乳首を舌で転がした。モニカは甘い吐息を漏らし、セシルの逞しい胸板に爪を立てる。
「セシル……、嬉しい……あなたと、こうして……」
セシルは彼女の秘部に指を這わせ、すでに蜜を溢れさせた窄まりを、優しくほぐした。モニカは背を反らし、ただのモニカとして、セシルの前だけでの艶やかな声を上げた。
やがてセシルは自身を彼女の入り口に押し当て、ゆっくりと腰を沈めた。処女の膜が破れる痛みにモニカは一瞬泣き声を上げたが、すぐに快楽に変わる。二人は激しく絡み合い、セシルが最奥を突くたび、モニカは「セシル……愛してる……」と繰り返した。
クライマックスでセシルが熱い精をモニカの胎に注ぎ込むと、二人は汗まみれで抱き合い、未来への誓いを交わした。
運命の英雄たちにとって、最後の、純粋な幸福だった。
翌朝、決戦。
聖剣を振り上げ、モニカの聖なる光を背に、セシルは魔王の玉座の間へと突入。
しかし、それは周到に仕掛けられた罠だった。床に刻まれた魔術陣が輝き、黒い触手が二人の足を絡め取る。
聖剣はたちまち鈍色に染まり、モニカの聖術も封じられた。
魔王トール。漆黒の角と筋肉質の巨躯で背丈は3メートルはあろう、そして爛々と輝く赤瞳を持つ怪物—。その魔王が玉座から鷹揚に立ち上がる。
「愚かな英雄ども。女神の玩具が、よくぞここまで来たな」
戦いは全く一方的だった。
セシルは触手に全身を拘束されている間に、聖剣を奪われ封印されてします。押し返せず、膝をつく。
一方のモニカも、赤く光る鎖で壁に磔にされ、絶叫。「セシル! いやぁぁっ!」
魔王は嘲笑い、まずセシルに呪文を唱える。異様な魔力、非常に複雑な魔法構成。闇よりも黒い魔力がセシルの体を包む。
セシルの逞しい胸が内側から膨らみ、乳房へと変わる。腰は細くくびれ、骨盤はやさしく開き、尻は丸く女らしく膨らむ。
金色の短髪は腰下まで伸び、青い瞳は潤み、女のやさしい目元。
股間の雄々しい肉棒は縮み、クリトリスとなり、モニカを妊娠させるはずの睾丸は胎内に引っこみ、卵巣へと変容。子宮が形成され、外には柔らかな女陰が咲いた。
すっかりメゾソプラノに声変わりしたセシルは、自分の体を信じられず、絶叫した。
「うわぁぁっ! まさか…………女に……!?」
完全に女性化したセシルは、魔王の前に引きずり出される。トールは巨大な黒い肉棒を露出させ、それをセシルの新しい女陰に押し当てた。
モニカの目の前で。
「見ていろ、聖女よ。お前の愛する男が、俺の女になる瞬間を」
セシルは必死にもがいたが、女の体は力弱く抵抗にもならない。触手に四肢を大きく広げられる。魔王の太く熱い肉棒が、セシルの処女とを一気に貫いた。
「ぎゃあぁぁっ! 痛い……槍が…入ってくる……っ!」
激しい抽送が始まるたび、セシルの女体は勝手に蜜を溢れさせ、子宮が反応した。魔王の肉棒は最奥の奥壁を抉り、女としての快楽を強制的に刻み込む。
セシルは涙を流しながらも、腰が勝手に動き、甘い喘ぎを漏らしてしまう。
「あっ……あぁん……いや……こんな……感じる……俺、女に……っ!」
果たしてモニカは目を見開く。モニカも拘束されており、眼を背けられない。
愛する人の男らしい体が女に変わり、魔王に犯され、女の顔で喘ぐ姿を強制的に見せつけられた。
「セシル……! やめて……私のセシルが……ああ、許して……!」
クライマックスで魔王は大量の「魔精」をセシルの子宮に注ぎ込んだ。
抱かれて女となったセシルは、全身を情けなく震わせ、オルガスムスに達し、失神しかけた。屈辱と未知の快楽。セシルの心は粉々に砕け散った。
魔王は満足げに笑い、二人の額に黒い刻印を刻んだ。
「これよりお前たちにギアス(破れない制約)を課す。『自害を禁ず。自らを罰することを禁ず。他の者を殺傷することを禁ず』 お前たちは不老の薬を飲まされ、永遠に生き続け、互いを介錯することもできぬ。永劫、苦しみ続けるがいい」
自ら命を絶つことも、愛する相手を楽に死なせることも、魔王を殺すことも——すべて封じられた。このときの二人の心情は陳腐には言語化しがたい。
だが、魔王の残酷はまだ終わっていなかった。魔王は、二人を意識の残る状態で、玉座の前に並ばせた。
巨大な魔手が、二人の下腹部に触れた。
「次は、お前たちの子宮と卵巣を……俺の子しか孕めぬよう、改造してやろう」
魔王トール、特有の、黒い魔力が二人の子宮に流れ込む。
セシルの新しくできた子宮が熱くなり、卵巣が脈打つ。モニカの聖なる子宮も、同じく蝕まれる。
魔王は低く笑い、告げた。
「これで完成だ。お前たちの体は、俺の種だけを受け入れ、俺の子だけを産むようになる。そして……この女体化も、生殖能力の改造も、俺の意志によらず"不可逆"だ。たとえ俺が気が変わっても、元には戻せぬ。永遠に、このままだ」
その言葉が、二人の耳に突き刺さった瞬間。セシルは——今や完全な女の体で——崩れ落ち、嗚咽を漏らす。
「うそ……だ……、ずっと女のまま……? 子供も……魔王のしか……産めない……? 女神よ……なぜ……」
モニカは鎖の中で身をよじり、涙を池でもしとどに流す。
「セシル……私の愛するセシル……女にされて……そして、私も……永遠に魔王の子供を……自殺もできない……殺して救うこともできない……永遠に、この地獄を……!」
二人は互いの目を見つめ、絶望の底でただ抱き合う。
聖剣は砕かれ、戦闘や殺傷能力は封印された。英雄たちの運命は、永遠の奴隷と屈辱の果てへ、理不尽にも塗りつぶされた。
魔王トールは高笑いを響かせながら、二人の未来なき日々を、愉しむように見下ろしていた。