ToLOVEる 生まれ変わった意味を探して 作:雪だるま2世
窓の外から朝日が差し込む。
[今日も寝ずに戦闘訓練してたんすか、マスター。たまにはぐっすり眠って休んだらいいのに]
夜から朝にかけて戦闘訓練をしてた私は、ベッドに座りバトルドレスから制服に着替えているとルナに話しかけられる。
「平和な生活で鈍った感を取り戻したいんです、それにジャンク屋であなたを拾って以来、私がこのベッドでゆっくり眠った所を見た事はありましたか?」
「いや…無いから言ってんスけど」
それにルナティーク号では眠る事はないが、優斗と一緒にならぐっすり眠ることができる。
「それと…ルナ」
[あい?]
「私を″マスター″と呼ぶのはやめてください、これからは″ヤミちゃん″でよろしく…」
この街に来てから優斗に貰った名前…この名前だけは…もう手離したくない。
ティアを失ったあの日以降の事は、あまり覚えていないけど…
この街に来て優斗からたいやきを貰った以降の事なら、何もかも鮮明に覚えている───…
「優斗…あなたが好きです…」
この想いもあなたが教えてくれたんですよ…優斗。
「ヤミちゃん、今何か言ったスか?」
「…なんでもないです」
制服に着替え終わった私は学校に行く準備を始めた。
◇
~優斗side~
「……優…兄…」
「……」
謎の腰の痛みで目を覚ました俺は、俺の上に全裸で寝ている美柑を見て、昨日のことを思い出していた。
(俺は…美柑に散々犯されたんだったな)
俺の精液や美柑の愛液でお互いの身体はベトベト…俺の勃起したアソコは未だに美柑のまんこの中に入っている。
「…ぐっ…っ」
「…んっ!あぁっ…♡」
抜く為に動こうとすると寝ている美柑がいやらしい声を出す、その声と同時に俺のアソコが搾り取られる様に締め付けられる。
───…私の初めて…やっと…優兄に…あげられたよ♡
───んぁッ!!優兄の…熱いのが…っ…中に…っ
───…イクッ…んぅぅはああぁ♡
───…大好きだよ、優兄♡
…っ!ダメだ!昨日の夜の事は思い出すな!何も考えるな!!
これ以上、小学生の美柑に負担はかけさせない…
「優斗さん、おはようございます♡」
「…っ!?モモ」
「とても激しい夜だったみたいですね」
小悪魔のように笑うモモ。
美柑にハーレム計画を伝えた挙句、御門先生に何をされたか教えたと思われる張本人。
「しっかり結合していますね?」
「…モモ…触らないで…っ」
「…ゆう…んっ……にぃ…あっ… ♡」
モモがいやらしい手つきで股間辺りを触ってくる。
触られて度に身体がビクッと浮いてしまい、美柑の中に入っている俺のアソコが子宮を突く。
「…おまんこから抜かないと…また美柑さんに襲われちゃいますよ?」
「…っ…わかってるよ…でも美柑を起こさずに…どうやって抜けばいいんだ…」
「お手伝いしますね?」
「っ!何を…」
「…はむっ…ちゅるっ」
モモは俺の股間に顔を近づけて睾丸を口に咥えて舐め始める。
待て!今そんなことされたら!!?
「あぁああぁぁあっ!!?」
「…んぁっ!!っ─────…!!?」
睾丸を舐められた快楽で俺は美柑の中で絶頂してしまう。
そして美柑も中に出された快楽によって絶頂した。
「おはようございます、目は覚めましたか、美柑さん♡」
「っ!…あっ!はぁ…はぁ…え?モモ…さ…んっ!」
プシュっ…ピシュっ…と潮を撒き散らす美柑にモモはニコッと笑いかける。
「早く抜かないとナナが来ちゃいますよ?」
「きゃっ!んっ!モモさんっ!いきなり…身体を…持ち上げたら…んあっ♡」
「…ぐっ…ぁっ…あ!?」
美柑の身体を持ち上げて、狭い美柑のまんこからアソコが抜ける時、まんこが最後までアソコを抜く事を抵抗するのかの様にギュッと締め付けて離さない。
最終的には俺のアソコを″にゅ───ぽんっ♡″と音を立てて何とか抜けた。
「…はぁ…はぁ…強引すぎだよ…モモさん」
美柑のおしりや未だに俺のアソコの形に開いたまんこからは、昨日出した俺の精液が溢れ出ている。
…嘘だろ、俺は…昨日…こんなに出したのか…
「いっぱい出しちゃいましたね、優斗さん」
「……」
「…美柑さん、ホントに赤ちゃん出来てしまいますよ?」
モモは近づいてきて、俺の耳元で囁く。
ダメだ…美柑はまだ、義務教育すら終わってないのに…妊娠なんてさせたら…
「…優兄ィ…はぁ…私ね…はぁ…生理…来てるんだよ…」
「ッ!?」
「…赤ちゃん…はぁ…産める体なんだよ…?」
…美柑が妊娠したらもちろん責任は取る…だけど、今はダメだ…もし妊娠したら、美柑は学校に行けなくなる…
「美柑。とりあえず、今から病院に───いや、病院の人になんて言えば…」
病院に行ってなんて言う?″小学生と中出しセックスしました″なんて言ったら、美柑と俺は間違いなく社会的に終わるぞ
「私がデビルーク製のピルを持ってますから安心してください、優斗さん」
「…そのピル…副作用は?」
「このピルは副作用等はありませんので心配しないでください」
モモから手渡されたピルを受け取ってた俺は、そのまま美柑に…
「美柑、これ──」
「…やだ、飲まないもん」
「…どうして」
「…優兄の赤ちゃんが欲しいから」
わがままを言う子供の様に美柑はそっぽを向く。
…そんな子供じゃないんだから…いや、待て…美柑は十分子供だろ…
「…小学生で妊娠なんてしたらどうなるか、賢い美柑ならわかるでしょ?」
「…わかるけど」
「美柑が大人になった時でも───」
「…私が大人になる前に優兄が死んじゃってるかもしれないじゃん」
「…それは───」
「月城って人に殺されるかもしれないんだよっ!」
美柑は大きな声で叫ぶ。
何も言い返せない…次に月城と戦った時、俺が必ず生きてるという保証はどこにもないのだから…
「……」
「…ごめん、優兄を困らせるつもりじゃなかったの」
「…いや、事実だよ」
いつ死ぬか分からない人を好きになった場合、その人と何らかの繋がりを残しておきたい気持ちはわかる。
…俺も優華さんから貰ったプレゼントを最期まで肌に離さず持っていたから…
「…口移し」
「…え?」
「優兄が口移しで飲ませてくれるなら、飲んであげる」
「…わかった」
ピルを口に含んでゆっくりと美柑へ近づいていく。
「っ──────────」
「んっ─────────ぅ……ん……」
お互いの唇が重なると同時に美柑の口内に舌を入れて、ゆっくりと味わうように舌を絡め合うようなディープキスをする。
「───むぐっ!?ぅ──────…」
「ぅ────ちゅっ…はむっ──────っ」
口を離そうとすると美柑に顔を抑えられて徐々にディープキスは激しくなっていく。
美柑から離したくない、失いたくないという想いが伝わってくる。
…いつか…必ず幸せにしてみせる…その為には何としても生き残らないとな…
「…はぁ…はぁ…優兄の…キスで…はぁ…赤ちゃんの部屋が…キュンキュンしてるよぉ… ♡」
「…美柑っ」
キスが終わると蕩けた顔をした美柑が指で溢れ出た精液を掬いぺろっと舐める。
…っ、その顔は…やめてくれ、美柑…
美柑が精液を舐めとった姿を見ると昨日されたフェラが頭に過り、再び性欲が湧き上がってくる。
「…すごいキスでしたね?」
「……」
「優斗さん、美柑さんを見て…ナニを想像したんですか?」
「…俺は何も…」
「…嘘ですよね?優斗さんのココはこんなに興奮していますよ?」
モモはえっちぃ顔をしてヨダレを垂らしながら、俺のアソコを見つめていた。
「ベッドに落ちている歯ブラシや洗濯バサミで虐められた事ですか?」
「違う、何も想像なんかして───」
「美柑さんにフェラチオされた事ですか?」
「っ!?」
モモの言葉を聞いて思わず動揺する。
昔ならこんな事で同様なんかしなかったのに…
「…美柑さんのフェラチオがそんなに気持ちよかったですか?」
「…そんなわけ…ない…」
───…はむっ…じゅる…チロっ………出して…じゅる…いいよ……じゅるるっ
───んっ!?ぅ…んっ…ゴクッ…ん…んぅ…
最後の一滴まで搾り取られたあの感覚が…あの快楽は…気持ちよかった…なんて、言えるわけない。
「宜しければ今から私が───」
「…っ!?」
「そんな距離を取って逃げなくても…取って食うわけじゃありませんよ?」
「…それは絶対嘘だ」
このままフェラなんてされてみろ、絶対学校休まされて一日中二人に犯される。
俺はベッドから飛び起きてモモから距離をとり、床に落ちていた掛け布団で身体を隠す。
「…仕方ないですね、今は警戒されてますし、また次の機会に…」
「……」
…待て、次の機会?まさか、俺はモモにも犯されるのか?…身体中舐められたり、乳首やお尻を虐められたり、セックスしたり…そんなの耐えられるわけない。
「…ところで話は変わりますが、優斗さんはハーレムをお認めになったのですか?」
「…やっぱり、それが目的だったのか」
あのタイミングでモモがナナを連れて結城家に行ったのも、美柑が襲ってきたのも全部二人には仕組まれてたわけだ。
「…皆を幸せにできるか、分からない」
「……」
「けど、美柑や皆がハーレムでいいって了承するなら、俺も構わないよ」
「フフフ…これで一番の難関だった優斗さんも堕ちましたね?」
心の底から俺を見て嬉しそうに笑うモモ。
…俺を犯した美柑がハーレムでいいって言うなら、俺もそれでいい…ただ出来れば性行為は…なんて言っても無駄か…
「美柑さんにお任せしたのは正解でした」
「…はぁ…はぁ…そうでしょ…モモさん」
「…けど、少しやりすぎじゃないですか?廊下やお風呂場も凄いことになってましたよ?」
美柑に散々犯された風呂場に移動してくる時に美柑のまんこから溢れ落ちた精液…とんでもない事になってるだろうな。
「…掃除しないとな」
「そこは安心してください、優斗さん。お二人が力尽きていると思ったので掃除しておきましたよ」
「…ありがとう」
…正直助かったけど、事後の処理を第三者にされるのはなんだか辛いものがある。
「それで久しぶりのセックスはいかがでしたか?」
「…久しぶり…初めてだけど?」
「…え?」
俺の言葉を聞いたモモは固まる。
…久しぶりってなんだ?俺はこの世界でも前世でもセックスなんてした事ないんだが?
「…まさか、前世でした事ないんですか?」
「…前世でもした事ない」
「っ!?」
モモは驚いた顔をして後ろに後ずさる。
…そんな驚くことか?
「じゃ…じゃあ!初めてだったんですか!?」
「…そうだけど」
「なっ!?」
「へぇ~モモさん、知らなかったんだ。前世の優兄は彼女とか居なかったんだよ?」
小悪魔のような笑みを浮かべた美柑は、モモを煽るように自分のまんこから溢れ落ちる精液を見せつける。
「…悔しいの?モモさん」
「……っ」
「私は優兄に初めて捧げられたし、初めてを貰ったよ?」
「……」
モモは美柑の言葉を聞いて無言で拳を握りしめている。
…まさか、前世でヤった事あるって思われてたのか?
「…ゆ…優斗さんっ!どうして前世でもセックスした事ないって教えてくれなかったんですかぁ!!」
「…え?」
「…初めてだって知ってたら、美柑さんに譲りませんでしたよぉ!」
モモは″私だってぇ…優斗さんの初めて欲しかったです!″と言って涙目になる。
…これ…俺が悪いのか?
「優兄、今日の夜もエッチしようね♡」
「ダメですよ!美柑さん!しばらく美柑さんは禁止に決まってるじゃないですか!それに次は私が──────」
「…嫌だ、えっちぃのは嫌いだ…」
「「あっ、逃げた(ましたね)」」
あんなの毎晩やってたら俺が壊れる。
俺の部屋から飛び出して、犯され続けてベトベトになった身体を洗う為に風呂場へと逃げ込んだ。
◇
学校が終わった放課後。
「…腰が痛い」
朝、起きてからずっと痛かった腰をさすりながら呟く。
…美柑に風呂場の硬い床や浴槽であんなに激しく犯されて、ベッドの上でもあんなにヤラれたら腰も痛くなるか…
「…コンドーム買わないと…」
───このピルは副作用等、ありませんので心配しないでくださいね?
モモにそんな事を言われたが、ピルでも妊娠してしまう可能性はある。
コンドームなら相当な事がない限り大丈夫だと思うが…
(一番は性行為をしない事、なんだけど無理だろうな)
それにコンドームすら、付けさせてくれない気がすると思ってしまうのは俺だけか?
「優斗、腰が痛いのですか?」
後ろから声をかけられて、振り返ると制服姿のヤミが居た。
「…あぁ、ちょっと痛めちゃってね」
「痛めた…あなたはまた無茶な事でもしたのですか?」
「…まあね」
…美柑に犯されて腰が痛いなんて絶対に言えない。
「あなたはもう少し自分の事を大切に───」
「まう──っ」
「セリーヌ?」
俺とヤミが話していると保健室の方から、セリーヌが来て俺達に向かって何かを手渡そうとする。
…セリーヌはまた保健室から抜け出したのか?
「何ですか?それは」
ララさんの発明品…だよな?なんでセリーヌがこんな物を持って…
「「…あ」」
セリーヌが渡そうとした物を取ろうとした時、同じタイミングで手を伸ばしたヤミの手に触れる。
そしてヤミの手に触れた瞬間、ララさんの発明品から″バチッ″と謎の音が鳴った。
なんだ?今の音…まるで身体に電流が走ったような…気の所為か?
「ごめん、ヤミ。手が触れ──」
「優斗!ヤミ!それ触っちゃダメだ───っ」
リトが叫ぶがもう遅い。ヤミの左手と俺の右手は重なるように機械に触れている。
…もう触ったんだが…それにさっきの音はなんだ?
「…は?」
「優斗、どうしたのですか?」
「…いや、手が動かない」
「…はい?」
ヤミの左手に重なった俺の右手は強力な磁石でくっついたようにぴくりとも動かない。
「遅かったか!」
「…リト、これ何?」
「優斗、それララの発明品で人同士がピッタリくっついちゃうやつなんだけど、効果が切れるまで絶対離れないんだ」
「…ちなみに効果時間は?」
「分からない」
相変わらず、面白い発明品を作るな…ただララさん、君はこの発明品を一体何の為に作った?それにいつ取れるか分からないのはちょっと困るな。
「悪いリト、このまま教室に行くと色々騒ぎになる気がするから俺の荷物もってきてくれ、後ヤミの荷物は…ナナかモモに連絡してとって来てもらう」
「わかった!優斗の荷物だな!今すぐ取ってくる」
リトはそう言って俺の荷物を取りに行く為に走って教室に向かう。
…正直、里紗達に見られたら説明するのも大変だし、猿山あたりがうるさいからな、後はナナとモモに連絡してヤミの荷物を持ってきてもらうか。
俺は携帯でナナとモモにメールをする。
「送信完了…後は三人を待つだけだな」
「…はい」
二人にメールは終えたから後は来るのを待つだけだ。
「は?優斗にヤミヤミ…何してんの?」
「…なんで二人は手を繋いでるの?」
「ちょ…ちょっと、何よそれ」
俺とヤミがリト達を待っていると後ろから声が聞こえてくる、恐らく声的に里紗と紗弥香と唯だろうな。
俺とヤミが振り返って後ろを見ると予想通りの三人だった。
…手を繋いでるだけなのに三人の目が怖い。
「姉上の発明品の誤作動で手と手がくっついちゃったんだってさ!」
「えぇっ!?」
俺とヤミの手を睨むように見る三人にヤミの荷物を持って現れたナナが説明する、ナナの後ろにいたメアは″ほぇー″と興味深そうに見ていた。
…あなた来るの早くない?連絡してまだそんな経ってないんですけど?
「ララちぃの発明品かー」
「…いいなぁ」
「でも、なんでそんな事になったのよ」
「コレ…以前リトさんとお姉様の時に同じ事があって危ないから私がしまっていたんですけど、セリーヌさんが持ち出しちゃったみたいで……」
唯の疑問にセリーヌから回収したと思わしき発明品を見せながらモモが答える。
…あなたも来るの早いね、もしかして俺の制服にGPSとか盗聴器とか着いてるのか?
「おもしろーい!絶対にとれないんですか?」
「あぁ、強力な磁石かなってくらい取れないけど…」
まあこの状態から離れる方法は一つあるが…
「俺の手を斬り落とせば離れるだろうね」
「「「っ!?」」」
「…絶対斬りませんよ」
「いや、冗談だからね?そんな怖い顔しなくても…」
俺の言葉を聞いた皆は驚いた表情で俺を見る。
冗談を言ったつもりだったが皆は本気で捉えてしまったらしい。
まあ、前世の俺が任務の途中でこうなった場合、もしくは今、月城が現れた場合は容赦なく俺の手を斬り落としてたかもしれないけど…なんて言ったらまた心配させるから黙っておこう。
「…あんたが言うと洒落になんないのよ」
「ユウトならやりそうだしな」
「…俺ってそんなに信用ないのか?」
「…いつも大怪我負ってるあなたを信用するわけないわ」
「「「うん」」」
唯の言葉に黒咲さん以外の全員が反応する。
…こんなに信用ないとは思わなかったな。
「…無茶をするあなたに信頼がないのは周知の事実ですからどうでもいいです、時間がもったいないので行きますよ、優斗」
「…あれ、ヤミ?どこ行くの?」
「…せっかくだからデートを───いえ、たいやきを買いに行きます、放課後の日課です」
ヤミは俺にそういうと先を急ぐように廊下を歩いく。
…今、一瞬デートって言わなかった?手を繋いだこの状況を利用してデートしようとしてない?
「あ…私もご一緒しますよ、何かと不便があるかも知れませんし」
「…チッ…邪魔ですね」
モモが後ろからヤミと俺に駆け足で着いてくる。
今…ヤミ、舌打ちしたよね?しかも明らかに歩くスピードが早くなってますよね?モモのこと振り切るつもりだよね!?
「まさかヤミヤミ、あのまま優斗をホテルまで連れていくつもりじゃ」
「…絶対させない」
「ホ…ホテル…なんて…ハ…ハレンチよっ」
…里紗達が何を想像してるのか知らないが、俺はもう二度とホテルには行かない。
もし、連れ込まれそうになったら、俺は右腕を斬り落としてでも逃げるぞ。
「ッ!あ…あたしも行く!ヤミがユウトに変なことしないか監視する!メアも行こうぜっ」
「ごめんナナちゃん!楽しそうだけど、今日は用事があるんだァ」
「そ…そっか…それじゃあしょうがないな、じゃあ明日な!」
徐々に遠くなっていくナナと黒咲さんの話し声。
…黒咲さんの用事ね、一体どんな用事なんだろうな?
俺はナナに向かってウインクをしている黒咲さんの姿を見てながら考える。
もしかしたら、黒咲さんのマスターが何かしらの命令でも出したのか?
「…優斗」
「どうし───ぐっ…!?」
「…今は私を見てください」
トランスで無理やりヤミの方に顔を向けさせたられた。
◇
ナナとモモを振り切ったヤミに連れられて来たのはたいやき屋の屋台、ヤミが言うにはここが一番美味いらしい。
「ヤミちゃん、彼氏と手つないでラブラブだねぇ~♡」
「はい、ラブラブです」
「ふぅ〜!そんなヤミちゃんにオマケするぜ!」
「……」
リーゼントをした定員はそういうと紙袋に追加で6個程たいやきを入れてから″ちゃんとリードしてやれよ!″と俺に向かって笑いかけた。
「このたいやき美味しいね」
「優斗、私の舌に狂いはありませんよ」
焼きたてで生地が甘く、つぶあんがシッポまでぎっしり入っていて美味いな…
ベンチに座って、ヤミから貰ったたいやきを二人で食べる。
「おまけして貰えたし…手を繋いでいたら、こんないい事があるのか…ヤミ、今度アイス屋でもやってみない?」
「…優斗、あなたはアイスや甘いものになるとどうしてそんな子供っぽくなるのですか」
″まあ、あなたが望むなら…やってあげなくもありませんが…″と言ってヤミは顔を赤くする。
「…こうして手を繋いでいると…少しだけ…幼い頃を思い出します」
「…幼い頃か…ヤミの子供の頃ってどんな子だった?」
「っ!?」
俺がヤミに聞くとヤミは目を見開いた。
月城の目的と関わっている可能性が高いから、いつか聞きたいとは思っていたけど…まだ聞くのは早かったか…
「…ごめん、言いたくなければ、言わなくても───
「ティアーユ・ルナティーク博士…」
「え?」
たいやきを食べ終えたヤミが真剣な表情で俺を見る…まさか話してくれるのか?
「…少しだけ───…昔話をしましょうか」
ヤミは覚悟を決めたように自分の昔話をし始めた。
投稿が遅くなってすみません。
長くなるのでここで分けます。