ToLOVEる 生まれ変わった意味を探して 作:雪だるま2世
~メアside~
わたしは彩南に来るまで…ずっと戦いの中で生きてきた。
マスター・ネメシスの導きのままに…
(マスター…もう、二週間近く連絡がない…三日以上コンタクトしてこない事なんて、今までなかったのに…)
───あなたがヤミちゃんの妹だというのなら、私にとっても妹だもの
───…親友が言ってたんだ、きっかけ1つで人は変わる。善人から悪人へ…悪人から善人へ…ヤミが兵器から人として生きる事を決めた様に…黒咲さんも変わる事ができるんだ
───それに黒咲さんがこの町から居なくなったら、ナナとヤミはすごい悲しむよ…もちろん、俺もだけどね…
ティアーユと優斗せんぱいの声がわたしを惑わせてくる。
「こわいよ、マスター」
彩南高校の屋上の貯水タンクの上に座りながら、思わず漏れてしまうわたしの本音。
(″惑わされるな″一言そう言ってくれれば、安心できるのに…どうして現れてくれないの?マスター……)
「探したよ黒咲さん、ここに居たんだ…そんな所で何をやってるの?」
「せんぱい…早退したんじゃなかったの?」
「…ちょっと色々あってね、戻ってきたんだ」
どうやら優斗せんぱいはわたしを探していたらしい。
…なんで、せんぱいがわたしを探してたんだろ。
「放課後とはいえ目立つよ?その格好…」
「何で?これがわたしの本当の姿だよ」
「黒咲芽亜じゃない″トランス兵器メア″としての姿」
「…君は兵器じゃない、彩南高校に通っている″黒咲芽亜″ …少し変わった力が使える″普通の女の子″だ」
「…っ!」
優斗せんぱいは真剣な顔でそれが当たり前の様に言ってくる。
…惑わしてこないでよ…これ以上わたしを惑わせないで…
「…もしかして、兵器としての生活が正しいか人としての生活が正しいか分からなくて迷ってる?」
「っ!?迷ってないもん!わたしはマスターの言うことしか…
「そのマスターが何も返事をしてくれてないんじゃない?」
「…っ」
優斗せんぱいはまるでわたしの心を中を読むように言ってくる。
「マスターに頼らず、黒咲さん自身で考えるんだ…自分がどう生きたいか」
「…どう、生きたいか」
そんなのわからないよ…どうすればいいかなんてわからない…
「…本当はわかっているはずだよ…自分がどう生きたいか」
「っ!しつこいよ!優斗せんぱい!!」
優斗せんぱいの所まで飛び降りた、わたしは、そのままトランスで優斗せんぱいの身体を支配する。
「サイコダイブの応用………せんぱいの身体を支配したから…」
「そうやって問題から目を逸らすのか?」
「…この状況になっても、まだそんな事言うんだ…しつこいせんぱいには、オシオキが必要だね」
わたしは体を支配されて動けない優斗を押し倒す。
「…何をするつもり?」
「そんなの決まってるじゃん、この前ティアーユに邪魔された時の続き」
わたしは優斗せんぱいが着ているワイシャツの一番上のボタンから順番に外していく。
…っ!優斗せんぱいの匂い…嗅いだだけでも身体が興奮してきちゃう…ステキ!!
「…ダメだ、黒咲さん」
「何で?あの時は良いって言ったじゃん」
「状況が変わったんだ…もう俺はそういう事は───」
「何か勘違いしてるみたいだけど…今の優斗せんぱいに拒否権は無いよ?」
ワイシャツのボタンを外して肌着を託しあげると優斗せんぱいの細いけどしっかり鍛えられた身体が顕になる。
…すっごい…ペロペロしたい…っ!
「わたし知ってるよ?ペロペロされるの得意じゃないんでしょ?」
「ッ!ダメだ!本当にダメなんだ!黒咲さんっ!」
「…もう、うるさいなぁーそんな声出してたら、また誰かにバレて邪魔されちゃうじゃん」
わたしはトランスで優斗せんぱいの口を塞ぐ。
″んーんっー!!″と何かを言いたげに抵抗する優斗せんぱいを見て、わたしはさらに興奮してきた。
「優斗せんぱいの身体、いただきまぁーす♡」
「んっ───んっ!!」
「ちゅっ…っ──────」
「…んっ…んぅ…」
何も抵抗できない優斗せんぱいのおへそに口付けをして、おへその中をペロペロするとビクッとせんぱいの身体が震えた。
…なんだ、気持ちいいんじゃん。
「っ─────────…♡♡」
「んっ!んぅ…ん……っ…」
わたしは優斗せんぱいのおへそから乳首にかけてゆっくりと味わう様に舐め進める。
「っ───────…はむっ♡ちゅぱっ♡ちゅぱっ♡」
「っ……んっ……ぅ……ん…」
最初は優しくせんぱいの乳首を咥えて弄ると少しだけ顔を赤くして気持ちよさそうにする。
優斗せんぱい…気持ちよさそう…嬉しいけど…これじゃあオシオキの意味ないよね?
「ちゅっ♡ちゅぅ…♡ちゅぅ…♡♡ちゅぅぅぅぅぅぅ─────♡♡♡」
「んっ───!??んっ!うっ!!んっ───!!」
優斗せんぱいを虐めたくなった私は優斗せんぱいの乳首を思いっきり吸いあげた。
乳首を思いっきり吸いあげた瞬間、快楽を逃がす様に″ビクッ!″と優斗せんぱいの腰が上がる。
「…せんぱい…乳首だけで気持ちよくなっちゃったの?」
「ん…………っ」
「せんぱいの身体、皆のせいでえっちぃ身体になっちゃったんだね」
サイコジャックで伝わってくる優斗せんぱいのえっちぃ気分…
「…もっと、ペロペロしたい」
「っ!!んっ───!」
「せんぱい…無駄な抵抗はやめなよ…ホントは気持ちいいんでしょ?」
わたしは優斗せんぱいにそう言うと再び舐め始める。
「っ──────♡♡」
「んっ!ん…ぅっ…んっ!!」
あれ?せんぱいのここ…すごい良い匂いがする…
乳首から脇にかけて舐めて進めているとせんぱいの脇からせんぱいの良い匂いがする。
「っ───……すっ───…はぁぁ───…せんぱいのいい匂い…♡♡このまま脇もペロペロするね」
「んっ!んっ───!!」
「抵抗しても拒否権ないよって言ってるじゃん…チロっ♡」
「んっ……ん!?ぅ…っ!」
「チロっ…♡ペロ♡ペロ♡ペロ…♡」
何これ…すごい幸せ…素敵!!
ペロペロすればするほど、せんぱいの匂いや汗の味をたくさん味わう事ができてわたしは幸せな気分になる。
(こんなの一度味わったら戻れるわけないじゃん♡)
わたしは優斗せんぱいの脇に顔を埋めてペロペロし続けていて、気づいた時にはせんぱいの脇はわたしの唾液でベトベトになっていた。
「ぅ──────…ふぅ──────…」
「…ぷはっ…こんなの味わったら…もう止められないよ…優斗せんぱい♡」
優斗せんぱいの顔の横に手を付き、せんぱいの目を見ながら私は言うが、せんぱいの目は何かを訴える様に私を見ていた。
「″もうやめろ″って言いたいんでしょ?わたしにはわかるよ?」
「……」
「だって感覚をシンクロ状態にしてあるから、せんぱいの焦りとえっちぃ気分が伝わってくるよ♡」
「…っ」
「せんぱいだってわかるでしょ?わたしがすっごくえっちぃ気分になってるの♡♡」
「…っ!?」
わたしが耳元で囁くと優斗せんぱいは″ビクッ″と身体を震わせる。
「そうだったね…忘れてたよ。優斗せんぱいって耳舐めが苦手だったもんね」
「っ!?ふぅ───!んっ───!!」
「何度も言ってるじゃん抵抗しても無駄だよって…こんなに言ってるのにせんぱいはまだ分からないんだ…」
モゴモゴと声をあげる優斗せんぱいの胸板をなぞりながら耳元で囁く。
「悪いせんぱいには、もっとキツイオシオキが必要だね♡」
「ん───っ!う──────っ!」
「ペロ…♡ちゅぱっ♡ちゅぱっ♡ペロ…♡ペロっ…♡ペロっ♡♡」
「んっ!?んぅっ───!!んっ───!」
わたしは優斗せんぱいの耳の中を舌で掻き回すように舐めながら両手で乳首をつねって引っ張りあげる。
優斗せんぱいは声は先程よりも気持ち良さそうで、せんぱいの感覚からもえっちぃくて気持ちのが、すごく伝わってくる。
せんぱいも気持ちよくなってる!素敵♡♡
「ペロ…♡ペロ…♡ペロ…♡ちゅっ…せんぱいのおちんちんも気持ちよくておっきくなってきたよ♡」
「んっ…ぅ…っ」
わたしはズボンの上からでもわかるくらい大きく膨らんだ優斗せんぱいのおちんちんに、わたしのおまんこをバトルドレス越しに擦り付ける。
(…それでもまだそんな目をするんだね…せんぱい)
快楽に堕ちる事なくわたしを見る真っ直ぐな優斗せんぱいの瞳。
…そんな目されたら壊したくなっちゃうよ♡せんぱい♡♡
「わたしもせんぱいの事気持ちよくしてあげるから、今度はせんぱいもわたしを気持ちよくしてね?」
「───ぷはっ!黒咲さん!もう───むぐっ!!?」
わたしはバトルドレスをずらしておまんこを優斗せんぱいの口に押し付ける。
「…ペロ…ペロ…ペロっ…」
「んっ…♡んん…♡はぁ…♡♡気持ちいいよ♡せんぱい…♡♡」
無理やり優斗せんぱいの身体をコントロールしてわたしのおまんこをせんぱいにペロペロさせる。
…っ♡油断したら…直ぐイッちゃう…♡
「わたしの…っ♡番だね…はっ…♡せんぱい…♡♡」
わたしが優斗せんぱいのベルトを外してズボンを下ろすと、せんぱいの巨大なケダモノおちんちんが姿を表した。
すっごい…♡おっきすぎだよ…優斗せんぱい♡♡
「んっ…♡あっ…♡いただきます…せんぱい…はむっ…♡」
「ペロっ…んっ!?」
優斗せんぱいのケダモノおちんちんはわたしが喉の奥まで咥えてやっと全てが入りきる。
…こんなおっきいケダモノおちんちん…わたしのおまんこに入るかな♡♡
「ちゅぅ…♡んっ♡じゅるっ…♡じゅるっ…♡んぅっ…♡」
「…っ!ペロ…っっ!ペロッ…ぅ…」
わたしは初めてのフェラチオに興奮しながら、ゆっくり口を動かすとせんぱいのケダモノおちんちんから我慢汁が溢れてくる。
んっ…♡これがせんぱいの我慢汁の味…♡♡素敵っ♡♡
「んっ♡じゅるっ…♡じゅる♡じゅるるっ…♡♡んぁっ♡じゅる♡」
「ぐっ…!ペロ…ペロペロっ…ちゅっちゅっ!…ちゅっぱ…」
わたしはサイコジャックでせんぱいの両手を動かして私のおしりを掴ませて、さらに激しく舌を動かせる。そしてわたしも無我夢中でせんぱいのケダモノおちんちんをしゃぶっていた。
優斗せんぱいのケダモノおちんちん、ビクビクしてる…そろそろイキそうなんだね…♡わたしももうイきそうだよ♡♡
「じゅるっ♡じゅるるっ♡じゅるるっ♡じゅるっ♡♡」
「ペロ…ペロ…ちゅぱっ…ちゅぱっ…ちゅぅぅぅ…」
ラストスパートをかける様にわたしは必死で激しく吸うようにケダモノおちんちんをしゃぶって、無理やりせんぱいの身体も激しくペロペロさせるために動かす。
「んっ…っ!!?んっ──────♡♡♡」
「んっ!!ぐっ──────っ!!?
わたしと優斗せんぱいは同時に果てて、わたしの口の中に大量の精液が流れ込んできて、せんぱいの口にはわたしの潮と愛液が″プシュっ″と流れ込む。
「んっ───♡ごっくん♡ごくんっ♡♡ごくっ… …♡♡じゅるるっ…じゅるるる──────♡♡」
これが優斗せんぱいの精液の味…すっごい美味しい…♡♡
わたしは大量の精液を飲み込んで奥の方に残っている精液も一滴も残らない様に吸い続ける。
「───…ぷはぁっ♡♡美味しかったよ…せんぱい♡」
「───…ゴホッ…ゴホッ…はぁ…はぁ…」
私のおまんこから開放された優斗せんぱいはむせ込みながらも必死に空気を吸い込む。
「せんぱい…わたしのえっちぃ気持ちわかったよね?このまま最後までやっちゃおうか…♡」
まだまだ元気な優斗せんぱいのケダモノおちんちんを見ながら私はそう言うと、そのまませんぱいのケダモノおちんちんの上に跨ろうとする。
「…あぁ、確かに流れ込んできたよ…黒咲さんの感情が…不安や孤独…暗闇の中でどっちに進めばいいか分からない…一人で置き去りにされた感覚が…」
「!?」
優斗せんぱいの言葉を聞いた瞬間、思わずサイコジャックを切り離して距離を取る。
「俺も…そうだった…大切な人を失ってから、ずっと暗闇を彷徨い続けた…でも、その暗闇にいた俺に何度も手を伸ばしたバカが居た…」
優斗せんぱいはズボンを入ってから、ゆっくりと立ち上がる。
「黒咲さんにもいるだろ?暗闇にいても手を差し伸べてくれる地球で出来た″最高の友達″が…」
「そ…そんなの!わたしはマスターの命令で″地球人ごっこ″をやってるだけ!!ヤミお姉ちゃんの日常を観察するために!!」
「なら、あの時…黒咲さんがトラックからナナを助けようとしたのもマスターの命令なのか?」
「っ!?」
優斗せんぱいの真剣な目がわたしを貫く。
「ナナは黒咲さんと友達になって心から喜んでいた…黒咲さんも嬉しかったんだろ?初めての友達ができて…
「……」
「…それを否定しないという事は答えはもう出てるはずだ。黒咲さんだってわかっているはずだ…」
″目を逸らすな″まるでせんぱいの目はそう訴えている様だった。
「見つけたぜェ!″赤毛のメア″」
わたしと優斗せんぱいの会話に水を差す様に黒い帽子を被った宇宙人がわたしを呼ぶ。
「手ェ出すなよ、てめェら!こいつらはオレ様が始末する!こいつのせいでオレ様の宇宙海賊バルロック団は壊滅に追いやられたんだからなァ…!」
「いーや、このコはボクの獲物だよ。全身サイボーグ化するはめになった借りを返さなくちゃ」
「私も退くわけにはいかぬな…!彼女への雪辱を果たすためにこの2年間、一睡もせずに鍛えてきたのだ」
「じゃあ本人に聞いてみようか!」
「そりゃいいぜ!誰にころされたいか…くくく…」
三人の宇宙人はわたしを見て話す。
でも、わたしはこの三人の宇宙人を全く覚えていない。
「…誰?」
「「「……」」」
思わず口から漏れてしまった疑問。
…せめて名前くらい言ってくれたら、思い出せたかもなぁ
「ぶざけんなァアアア!てめー!オレの一味を船ごと宇宙の藻屑にしたの忘れたのか───ッ!」
「あれだけボクを痛めつけといてェエエエエ───」
「…斬るッ!!」
三人の宇宙人は今にもわたしを襲ってきそうな程の殺気を放つ。
なーんだ…そんな殺気か…でもこんな感覚…ッ!!?
「チッ…うるさいから黙れよ、三流共。黒咲さんはもうお前らの知ってる黒咲さんじゃない…それに黒咲さんは絶対に殺させない」
会話に水を刺された優斗せんぱいは貯水タンクの上に立つ三人の宇宙人に向けて殺気を放つ。
…っ!何この殺気っ!前にせんぱいからわたしに向かって放たれた殺気とはレベルが違うっ!?
「今の黒咲さんは普通の女の子だ″赤毛のメア″なんて宇宙でのコードネームで呼ぶなよ」
「んだとっ!ただの宇宙人がオレ達の会話に入ってくんじゃねぇ!!」
「最初に割り込んできたのはお前だよ」
「黙れぇ!てめェから殺してやるよ!!地球人っ!!
もしかして…せんぱいは私のために怒ってくれてるの?
黒い帽子を被った宇宙人が優斗せんぱいに向かって大剣を振り下ろす。
「…殺してみろよ?」
「あ?ぐっ…ガァァ…」
優斗せんぱいは大剣を難なく避けて黒帽子の宇宙人の背後に周り、片腕を首に回して首を締め上げる?
「ガ…ァァ…ガァ…」
「……」
黒帽子の宇宙人はその場で倒れ込み、意識を失う。
「なっ!キサマ!殺したのか!!」
「よく見ろよサイボーグ。気絶しただけだ、そんな事も見て分からないなら、目も取り替えたらどうだ?」
「むぎぃぃぃっ!キサマ───っ!!」
全身サイボーグの宇宙人がせんぱいに向かって飛びかかる。
…ダメだよ、せんぱい…わたしの獲物だもん。
「ッ!?黒咲さん!!」
わたしは優斗せんぱいの身体をトランスで掴んで屋上から飛び立った。
「せんぱい…わたしはね、地球に来る前はヤミお姉ちゃんの情報集めも兼ねて賞金稼ぎっぽい事やってたからさ…割と恨みは買ってるんだよね───」
でも…何でわたしの居場所が?しかも同時に3人も───…
「情報がバラまかれたのだ!″ネメシス″という人物から!」
「何者か知らないが信じて正解だったネ!!」
「ネメシスだと!?」
っ!ネメシス!?
…あぁ…そっか…だからマスターは…
「死ねぇぇぇ───!!」
「黒咲さん!」
「大丈夫…言われなくてもわかってるよ…せんぱい」
サイボーグの宇宙人がわたしに向かって手から弾丸を放つ。
「何っ!?」
「…ははっ…」
わたしはトランスで腕に刃を作って、全ての弾丸を斬り落とす。
久しぶり…この感覚!
「はぁ♡素敵♡」
「ダメだ!黒咲さ…むぐっ!?」
わかるよ、マスター。こいつらを呼んだ理由…わたしが思いだせるようにでしょ?
何かを言おうとした優斗せんぱいを太ももに挟んでわたしは髪をトランスで複数の刃に変化させる。
(自分が″兵器″だって事)
これで、わたしはもう迷わない…だって、マスターが正しいから…!
◇
~ナナside~
「ケーキ!メアの分も買っちゃった!いきなり届けに行ったら、ビックリするだろーな!へへっ」
あたしは昼休みにメアに行くのを断られたケーキ屋のマロンモンブランを持ってメアの家まで歩く。
今日のアイツどーも元気なかったもんなー悩んでる事とかあったら、あたしに相談してくれたらいいのに…″友達″…なのにな…
「わっ!!」
あたしがそんな事を考えていると目の前に刃の様な物が地面を貫いた。
「く…くそっバケモノがっ!」
あたしが空を見ると二人の宇宙人が何かの攻撃から逃げていた。
「な…何だ!?」
「逃げるの?せっかく手加減してあげてるんだから、もう少し遊ぼうよ」
「…え?」
見知った声が聞こえた方を見るとそこにはあたしがよく知っている″友達″が…
「メア………?」
あたしの目の前にはヤミの様な黒いバトルドレスを着て、トランスを使っているメアが居た。
◇
「南雲瑠偉、わたくしと凛を呼び出してどうしましたの?」
「いいから、着いてきなさい」
南雲は沙姫と凛の前を黙って歩く。
何時も天条院家でもふざけている様子とは違い南雲は真剣な顔をしていた。
「ここは死体安置所か?」
「…今日は随分死体と縁がある日ですわね」
三人は広い建物内を黙々と歩き続けていると目の前には関係者以外立ち入り禁止と書かれた扉に南雲の部下と思わしき人物が立っていた。
「…今から見せるものねェ…時雨優斗に探して欲しいと言われていたものよ…」
「優斗がですの?」
「今、凛ちゃんが持っているその刀は11年前に見つかった物…その近くに必ずそれがあったはずって言われてねェ」
南雲はポケットからカードキーをスキャンして扉を開ける。
「…時雨優斗の読みは当たっていたけど、一つだけ間違えていた。コレが見つかったのは11年前じゃなくて…12年前」
「これは…遺骨ですの?」
「…何故、優斗がこれを?」
二人の目の前には、誰かの遺骨があった。
沙姫と凛は何故これを優斗が探しているのか分からないっと言った顔をする。
「…これが12年前の当時の写真よ」
「…ッ!?これは!!」
「な…何で…何で優斗がいますの!!」
沙姫と凛が見せられた写真には今よりも成長して大人びた優斗の遺体が写っていた。
優斗の遺体は迷彩服を着ていて、腹部には何発もの銃弾の後があり、右胸部と眉間には一発ずつ撃たれた痕跡がある。
「…その刀が見つかる一年前にこの死体は身元不明の遺体として発見されたわ」
「…え?」
南雲は部下に″アレを持ってきて″と指示を出すと部下は部屋を出て急いで何かを取りに行く。
「本当なら、身元がわからず行旅死亡人としてされるはずだったらしいわ」
「処理されるはずだった?それはどういう意味だ?」
「…処理しようにもできない理由がいくつかあったのよ」
南雲は成長した優斗の遺体を眺めながら、凛の質問に答えていく。
「遺体の状態とこの服装…迷彩服を着ていて死亡している挙句、眉間、右腹部に一発ずつ…胸には何度も撃たれた痕跡…そして自衛隊のこの身分証」
部下から受け取った身分証を沙姫と凛に見せる。
そこには″雨宮優斗″と書かれて優斗の顔写真が貼られていた。
「…12年前、警察は最初はコスプレか何かだと思ったみたいだけど、銃弾の痕跡とそしてこれが″本物の自衛隊の身分証″とわかって何らかの事件性があると踏んで殺人事件で捜査を開始した」
「……」
「ただ、捜査は一切進まなかった…」
南雲は写真に写る優斗の遺体に残った銃弾の跡を見ながら言う。
「捜査が進まなかった理由は、自衛隊の情報の何処に雨宮優斗という名前の人間は存在していなかった事、血液検査等、色々調査をしたら、出生届すら出ていない存在しない人間だということが判明して、どうしようもできなかったらしいわ」
「……」
「…そしてもう一つがこれよ」
「…それは!まさか!、スマホですの!!」
「そう少し前に発売されたスマートフォン…最近皆、ガラケーから乗り換え始めてるでしょ?」
南雲は二人に少し前に発売されてスマートフォンを見せる。
「12年前にこれを見つけた警察は殺人事件として世間に発表する事が出来なくなった」
「…そうか、そんな物を発表すれば…」
「未来人だのなんなのと騒ぎ始めて国どころか世界は大混乱になりますわね」
身元不明の自衛隊の死体に12年前にあるはずのないスマホがある事が分かれば間違いなく日本は大混乱になる。
「…その結果、この遺体はこの12年間、火葬もされずに腐って遺骨になるまでここで保管されていたわ」
「…っ」
「さて…貴方達が知っている事を聞かせてもらいましょうか?時雨優斗は何者なの?」
南雲は近くの椅子に本題だと言わんばかりに座る。
「…それは…」
「凛、話しましょう」
「…沙姫様」
「南雲瑠偉には知る権利がありますわ」
「…わかりました」
「南雲瑠偉…今から話す事は絶対に誰にも言わないと約束できますわね?」
「えぇ、もちろん」
沙姫と凛は南雲の返事を聞いて、自分達が知っている優斗の事を全て話した。
「…なるほどね。時雨優斗には、雨宮優斗いう特殊部隊ハウンズにいた前世があって生まれ変わってこの世界に来たと…」
「あぁ、その通りだ」
「でも、一つ疑問があるわねぇ…″雨宮優斗は本当に生まれ変わったのかしら″」
「…え?」
南雲の言葉に凛は困惑する。
「…時雨優斗と朝比奈桜と矛盾点があるのよ」
「どういう事ですの?」
「朝比奈桜の時は右利き、時雨優斗はなった時は左利きに変わっているわ」
「利き手を変えたのではなくて?」
「利き手を左から右に変えるっていうのはよく聞くわよ、でも利き手を右から左に変えるってあんまり聞かないわ」
″それにそんな事をする必要も無いでしょ?と南雲は沙姫の言葉を否定する。
「時雨優斗は少し前に朝比奈桜の情報を渡して欲しいと言ってきたわ」
「…優斗がか?」
「どうして優斗がそんなことを…?」
「これはアタシの推測よ。恐らくだけど、雨宮優斗は朝比奈桜に″転生″した訳じゃなくて″憑依″したんじゃないかしら?」
南雲の思いも寄らない推測に二人は″ …えっ?″と声をあげる。
「そして、それを時雨優斗は気づき始めている…いや、もう確信してるのかもね…」
「憑依…」
「そうなれば、元々の身体の持ち主、朝比奈桜はどこにいったのかしら?」
沙姫と凛に何か言いたげな目をしながら、南雲は言う。
「何が言いたい?」
「…これはあくまでアタシの推測だけど、時雨優斗は朝比奈桜に身体を返すつもりなんじゃない?」
「っ!でもどうやって返しますの…」
「…彼女達の…宇宙人の力を借りればそれもできるんじゃないかしら?」
南雲は″タイムレインズで時雨優斗を救いに来たようにね?″と言う。
「…何故、そんな事を私達に教える?それに何故、優斗の遺骨を私達に先に見せた?」
「貴方達にこの遺骨を先に見せたのは、アタシみたいに何も知らずに取り返しがつかない状況にならない様によ…」
南雲の顔が一瞬だけ曇る。
南雲の言葉が沙姫と凛は、心の底から二人に自分の様な思いをして欲しくないと願う様に聞こえた。
「…それとお礼もあるわね」
「…お礼ですの?」
「春馬ちゃんを暗闇から救ってくれたお礼よ」
南雲は″アタシには春馬ちゃんを救う事はできなかったから…″と呟く。
「…アタシの様に後悔しない選択をしてね?」
静かな部屋に南雲の言葉が響き渡った。
感想やお気に入りなど、ありがとうございます。
誤字報告は本当に助かっています。
今日一日暇になったので頑張って続き書くぞーっ!