ToLOVEる 生まれ変わった意味を探して 作:雪だるま2世
「…フッ、こういう時は″初めまして″と言うのか?人間は…人との接触は、メアに任せていたので、そういう事には疎くてな…」
美柑の姿から肌が黒くなり、長く伸ばされた黒髪の黒いワンピースを着た少女に変わる。
…コイツがネメシス…ヤミやメアとは、全く別のプロジェクトから生まれたトランス兵器…メアが信じる絶対の存在…
「会いたかったぞ、雨宮優斗」
「…会いたかった?それはどういう…っ!?」
俺達の目の前にいた筈のネメシスは、一瞬で姿を消す。
…消えた…いや、違う!移動したな!!
「……っ!!」
「やるではないか!だが、お前の攻撃は当たらないぞ?」
ネメシスが目の前から消えた瞬間、背後から気配を感じた俺は後ろを振り向き、拳を叩き込もうとすると″何か″によって足が滑り、俺は地面へと倒れ込む。
「…なっ!?」
「あの一瞬で姿を消した私の気配を気取った挙句、攻撃するとは思わなかったよ」
倒れた俺に跨るネメシスは心底興味深そうな顔で俺を見る。
…さっきネメシスに拳を叩き込もうとした時、一瞬、俺の足元から黒いモヤが俺の足を引っ張っていたのは気の所せいか?
「しかし…愚かでもある。雨宮優斗、私に逆らうなんて少し″下僕″である自覚が足りてないみたいだな?」
「は?下僕だと?」
「そうだ、下僕だ」
ネメシスはワンピースをずらして自分の胸をさらけ出す。
…何を考えてるんだ…コイツ。
「っ!お前…何して───」
「見てわかるだろ?お前のユカタとやらを脱がしてるんだ」
ネメシスは俺が着ている浴衣の帯を一瞬で外し、浴衣をはだけさせる。
コイツ、正気か?此処は外だぞ!?
「何だ?恥ずかしがっているのか?今まで散々女とヤッてきただろ…今更恥ずかしがるな」
ネメシスは自身の胸を俺の胸板へ押し付けて、ゆっくりとアソコの方へと手を伸ばしていく。
「…離れろ、ネメシス」
「雨宮優斗、ご主人様に向かってその口の利き方か?」
「お前はご主人様でも何でもない…いいから離れ…」
「…躾が必要だな?んむっ──────」
「っ─────────」
躾が必要だと言ったネメシスは俺の口を強引に塞ぐと無理やり舌を口の中へとねじ込んでくる。
今まで何度もディープキスをされてきたが、ここまで強引で犯される様なキスは初めてだ。
「っ───…はっ…やめ…んむっ──────」
「んっ─────────」
首を振って一度逃れても再び口を塞ぎ、舌をねじ込んで掻き回し、ネメシスの唾液を無理やり飲み込まされる。
…っ…苦しい…息が…っ…
「───…ぷはっ…おっとこのままだと死んでしまうな」
「───…ゴホッゴホッ」
ディープキスから開放された俺はむせ込み、体内に酸素を取り込む為に全力で息を吸う。
「私の唾液は美味しかったか?雨宮優斗」
「…美味いと思うか…むぐっ」
「雨宮優斗、お前は確か胸よりも足が好きだったな?なら、私の足も存分に舐めて味わえ」
話している途中だった俺の口にネメシスは無理やり右足の指をねじ込む。
俺がネメシスを睨むと″フフ…本当に壊したくなる様な良い顔をするな…そそられるぞ″と何故か逆に興奮させてしまった。
「金色の闇とメアがお前を好きになり、身体を重ねた…人としての道を見つけ歩み出す″きっかけ″を与えたお前が欲しくなった」
「…ふぐっ!ぐっ……!」
「だから、お前を私専用の下僕にすると決めたんだ」
ネメシスは俺の下着の上からアソコを″早く固くしろ…下僕…″と言いながら、中指と薬指でなぞり出す。
…誰がお前の下僕になんてなるか!
「おぉっ!硬くなってきたぞ!コーフンしてきたか?」
「うっ───!!(ふざけんな、生理現象だ!)
「そんな急かさなくてもちゃんと乳首も弄ってやる」
「っ──────!!」(そんな事、言ってないし、頼んでいない!)
「知っているか?雨宮優斗よ″破壊″には2種類存在する…″物理的″な破壊と…″心理的″な破壊だ。私はどちらも大好きだが、特に好きなのは後者でな……」
俺が興奮したと勘違いしているネメシスは、左足で俺の乳首をクリクリと弄りながら不敵な笑みを浮かべる。
「お前を私の専用の下僕として調教してやる」
「調教っ!?」
「そうともモモ姫……雨宮優斗にありとあらゆる苦痛と快楽与え、私でしか絶頂できず、ご主人様ぁ♡と言いながら、犬の様に私の足やマンコをペロペロ舐めて奉仕する私専用の下僕へ仕立て上げるのだ…!!」
コイツ…とんでもない事を言ってるぞ…誰がそんな下僕に成り下がるか。
「そして、その姿をお前の大好きな結城美柑や他のハーレムに加わった者に見せつける…おおう…想像しただけでコーフンするではないか!!」
俺の口へ足を深くねじ込みながら、ネメシスは″早くお前が私をご主人様…♡もっと虐めてくださいっ♡♡と叫ぶ姿が見てみたいぞっ!と言って興奮する。
…コイツの頭の中で俺はどうなってる?もうただの変態にしか見えなくなってきたんだが?
「ちょっとあなた!いい加減に優斗さんから離れて!それに優斗さんに対してそんな事、私が…ッ!?」
ネメシスはモモに肩を掴まれた瞬間、先程の様に一瞬で姿を消す。
…っ!?あの変態!今度はどこに行った!
「っ!ふぁあぁぁっ」
「モモっ!?」
浴衣が乱れてほぼ裸な俺にモモは悲鳴をあげて倒れ込んでくる。
…ッ!モモの顔が俺のパンツの近くにっ!?
モモの荒い息が下着越しにアソコへと伝わってくる。
「いい声だな、モモ姫よ…だが、ソコに顔を近づけるな…それもこれからは、私のモノだからな」
「あっ…はぁっ…やぁ…」
「…言ったはずだが…私の下僕に唾液を零すとは…躾がいるなぁ?モモ姫よ」
甘い声を上げたモモは、俺の下着に唾液を垂らしてしまう。
それを見たネメシスは顔色を変えて掴んでいた尻尾をクリクリと弄りながら舐め始める。
「な…何で尻尾の事を……っ」
「ん?私はメアの主だぞ?その位のデータは入ってくるさ…」
″んっ…ふぅぅ…あぁっ…っやぁっ…″と喘ぎ声をあげるモモは何かを耐えるように俺の下着を口に咥えた。
…っ!モモ…寄りによってソコを咥え…くっ…
「…ほう?雨宮優斗のソコがさっき以上に硬くなってきたな?モモ姫に唾液をたらされて…パンツを咥えられて、コーフンしたのか?」
「ッ!黙れ!」
″お前はこういうのが好きなのか…フフっ…調教に使えるな、いい事を知ったよ″と言ってネメシスは先程と変わって上機嫌に笑みを浮かべる。
…っ!本当にヤバい…モモの息が当たって力が…っ
「ところで夏祭りで着るユカタという衣装……なかなか良いな…戦闘時、手元も隠せるし暗器も仕込みやすく、雨宮優斗の服も脱がせやすい…良いデザインだ」
ネメシスは″足は──────動きやすく、私の下僕は足の方が好きなようだし見やすい方がいいだろう…″と言って黒いワンピースから浴衣姿へと姿が変わる。
…っ!コイツ下着くらいつけろっ!?
下から見えるネメシスの大切な場所…下着もつけていないため、完全に丸見えだった。
「こうか?似合うかな…ん?返事はしてくれないのか?雨宮優斗とモモ姫よ」
「んっ───はぁあ…見ないでぇ優斗さん…っ」
「ぅ…っ──────」
「フフ…はしたないぞ。デビルークの王女ともあろう者が、私の下僕のパンツを咥えて悶えるなど…おおっ!今雨宮優斗のチンポがビクッとしたぞ!!」
浴衣姿になったネメシスはモモの尻尾をレロレロ…と舐めながら、俺のアソコがビクッとしたのを見て興奮する。
とりあえず、このままだと本当に不味い…コイツをモモから引き剥がして…何とかしないと…
「おふざけはそこまでです。″私の優斗″から離れてください」
「金色…」
ヤミは後ろから黒いオーラを放ちネメシスの首に刃を向ける。
明らかに強調された″私の優斗″という言葉、間違いなく″私専用の下僕″といったネメシスに対してキレている事がわかる。
「ッ!?」
モモも尻尾をバチバチとさせてネメシスへ向けてビームを放つ。
放たれたビームはネメシスに躱されて、背後にあった店の看板に穴を開けた。
「危ない危ない…そんな技があったのか?」
「ハァハァ…ッ!!」
息を切らしたモモは電柱の上に飛び乗ったネメシスを睨みつける。
「おお怖い、悪かったよ、許してくれモモ姫。イジワルするつもりはなかったんだが、どうも私は衝動を抑えるのと、私の目の前で下僕に手を出されるのが嫌いでね…ついスイッチが入ってしまう」
ネメシスの言葉を聞きながら、俺は落ちた帯を拾いあげ、乱れた浴衣を着直す。
俺はお前の下僕じゃない…と声を上げたいが、今それを言えばネメシスはまた躾だの口答えするなとか言って襲ってきそうだからやめておく。
…これ以上ヤミとモモを怒らせれば、後が怖い…絶対収拾つかなくなる。
「私は別に喧嘩をしに来たんじゃない、挨拶に来たんだよ」
「挨拶?」
「ああ…仲良くしたいのだよ、金色の闇……そしてそれをとりまく者達とね……」
「なっ!!そんな事!誰があなたみたいなドS───むぐっ!」
「…今まで姿を隠しておきながら、何故今ごろそんな事を?」
話している途中のモモにたい焼きで口を塞いだヤミは、ネメシスに向けて言う。
「身を隠していた理由は大した理由じゃないさ。この街でお前の現状を探るにはメアの方が適任だっただけだよ。なんせ私はこんな性格だろ?トラブルを起こさず、人とうまく付き合う自信がなくてね」
…確かに…コイツは色んな意味でトラブルを起こすだろうな…
好奇心とはいえ人気のない街中で俺を下僕にしようと襲ってきたり、モモの尻尾を弄りまくって喘がせたり…知らない人が見てたり、聞かれたりしてたら、最悪だった。
「だが何時までも隠れていては、お前達から警戒される一方だし…勇気を出して一歩踏み出してみたわけだ」
「納得できません。あなたは私に結城リトを抹殺させ兵器としての道に戻したかったのではないのですか?」
ヤミの言葉を聞いたネメシスは″確かにそう考えた″と言ってニヤリと笑う。
「あの頃はデータが少なくて、お前の心がどの程度″人間″に寄っているか、わかっていなかったからな…」
…メアはヤミの心がどの程度、人間に寄っているか知る為にネメシスが学校に送り込んだのか。
「だからこそ、メアとこの彩南の者達との関わりを継続させた…メアを観察する事で間接的に知ろうと思ったからだ、お前が地球で経験した事…その心の変化を…そしてやっと見えてきたんだ、お前の本心が」
「本心?」
「そうさ、金色の闇。お前は自分が″ココにいるべき存在ではない″と自覚している″いつか出ていく事になるかもしれない″と理解している…だから、思い出として雨宮優斗を犯した時、記録として残る様に撮影をしたんだろ?」
「……」
「さ…撮影っ!?」
撮影と言う言葉を聞いたモモは目を見開いて俺を見て、″私もいつか───″と小さく呟いた。
あの撮影…そういう事だったのか…俺的には出来れば消して欲しいんだが、あの汚点は…
「何故そう思うのか、それはお前が無意識に気づいているからだ、心の底に眠る本当の自分に…人とは決して相容れる事のない兵器としての本質…″ダークネス″に……!!」
「…っ!ダークネスだと!?」
…待て、ダークネスだと?何で…っ!?
───金色の闇───いや、イヴちゃん~今の君には用はないんだ!少し引っ込んでてくれないかな?
───今の君には興味がないんだ~早く″あれを″使いこなせるようになってね?
───イヴちゃんの覚醒の為、本当は優斗くんを殺すつもりはなかったんだけど~代わりはまだいるみたいだしーいいよね~?
ずっと疑問に思ってた。月城はヤミを狙っている割には今は用がないや早くアレを使えるようになれってと言って殺す事も攫うこともなかった。
まさか、ヤミの中にあるのか…ダークネスが…
「…させない。ヤミにはダークネスを使わせない」
「ほう?雨宮優斗も知っていたか、ダークネスの事…残念だがお前が私を止めようとしても意味が無い…私が導かなくともいずれ自然に金色の闇は目覚める」
…ネメシスが導かなくても目覚めるだと?
月城も確か…覚醒の為、俺を殺すつもりはなかったと言っていた…何か覚醒の為の条件があるのか?
「その時まで…私は気長に待つとするよ…退屈したら調教しに行くからヨロシクな雨宮優斗よ」
「誰がお前に調教なんてされるか…それより答えろ!ダークネスの発動条件は───」
「優斗くん!?」
俺がネメシスに問いただそうとすると、俺の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。
「モモちゃんにヤミちゃんも…こんな所でどうしたの?」
浴衣姿の唯が慣れない足取りで、俺達の方に向かって歩いてきていた。
…チッ、今の一瞬でいなくなかったか…
先程までネメシスがいた場所を見るが、目を離した一瞬でネメシスは俺達の前から姿を消していた。
「あ…えっと…ゆ…優斗さんが古手川さんの浴衣姿を早く見たいと言うので、お迎えにあがったんです!」
「…は?え…え?」
「そ…そうなの?」
まさかモモが俺に振ってくるとは思わず、俺はどう返そうか一瞬だけ困惑する。
…まあ、正直な感想を言えばいいか。
「…唯の浴衣姿、凄くいいよ…似合ってる」
「は…」
「いつもは可愛いけど、今は浴衣と髪型も相まって綺麗の方が正解かな?俺はこっちの唯も好きだよ」
「き…綺麗…こっちの唯も好きっ!?」
俺の言葉を聞いた唯は、頭から煙が出るんじゃないかってくらいに顔を真っ赤に染め上げる。
…何言ってんだ?俺は…いくら何でもバカ正直に言い過ぎだろ。
「ゆ…優斗くんの浴衣も…カッコイイわ…写真撮りたいくらい…って私は何言って───忘れて!今のは言葉は忘れて優斗くん!!」
「あらあら~お二人ともお熱いですねぇ」
「モ…モモちゃん!からかわないで!」
「後で優斗さんと一緒にツーショット撮って貰いますか♡」
「ツーショットっ!?」
顔を赤くした唯にモモは″今がチャンス″と言わんばかりにグイグイと攻め込む。
「…ヤミ」
「……」
そんな二人の様子をヤミはただ呆然とした顔で見ていた。
◇
「わ!見た見た!?リト!春菜!リサ!ミオ!今のスゴーい!!」
「あはは、ララちぃってばはしゃぎすぎ~」
夜空を彩る花火を見て笑うリト達。
「まさか、マスターと会っていたとはね…」
「どんな相手だった?」
そんな皆を他所に俺達は美柑と一緒に御門先生とティアーユとネメシスについて話していた。
「イヤーな感じの人でした!!優斗さんを下僕にするとか言って!浴衣を無理やり脱がして!調教だとか躾だとか言って優斗さんが窒息するくらいキスをした後、素足まで優斗の口につっこんで…」
「…は?」
「挙句、私専用の下僕にして、私でしか絶頂できなくしてから美柑さん達の前で───」
「モモ、ちょっとストップ」
「……は?」
モモの止まらないネメシスに対する文句。
それを聞いた美柑は″私よりも先に浴衣の優兄を堪能された…しかも優兄を私専用の下僕にするって何?″と明らかに少し怒っている。
…モモやめてくれ、この後、美柑と控えてるんだ…それ以上変に焚き付けたら、俺が終わる。
「あら、私の知らないところでそんな事していたの?優斗くん…そんなに調教されたいなら、前みたいに私が───」
「…なんか、仲良くしたいみたいですよ、ヤミとか俺達とかと…」
余計な事を言う御門先生の言葉を俺は何とか遮る。
…本当にやめてくれ、リト達もいるんだ…聞かれたら不味いんだよ。
「え───そんなメチャクチャうさんくさいじゃないですか!何か狙いがあるのでは!」
「そんな心配いりませんよ~」
村雨さんの言葉を否定するように綿菓子を持ったメアが言う。
「マスター言ってたもん、わたしがココでの生活でヤミお姉ちゃんの心に近づいているのはいい事だって…きっと自分も試したくなったんだよ!人との触れ合いってヤツ!」
…触れ合いの意味が違ってる気がするのは気の所為か?俺を下僕にする事は触れ合いでもなんでもないぞ?
「そんなの…信用できません!皆さんはともかくわたしはまだメアさんも信じたワケじゃないですし…」
「あらら…わたしは別にいいですよ~村雨せんぱいに好かれなくたって」
「ヤな感じです」
″文句があるなら受けて立ちますよ!闘ります?″と煽るメアに対して″望む所です!!″と言って村雨さんは変な構えを取る。
…村雨さん、その構え隙ありすぎ…手前の手を払われて、ナイフを首に突きつけられて負けるよ。
「ま…まあまあお静ちゃん、落ち着いて!」
「メアもそういう態度辞めろって、ケンカは駄目だぞ」
「はーい」
二人を止めに入るナナと御門先生。
意外にもメアの方が素直に引いて、俺の元へ近づいてくる。
「優斗せんぱい花火見ながら一緒にわたあめ食べよー!」
「え?いや、まだ話は終わってないっ!ティアーユ先生に聞かないといけないことが…って浴衣、引っ張らないで───」
「あっ!ずるいぞメア!!あたしも!」
「っ!メアさん!優兄にくっつきすぎ!!」
俺はメアに無理やり引っ張られて皆がいる場所に連れて行かれる。
その後を美柑とナナが走って着いてくる。
…仕方ない、ティアーユ先生には今度聞くか。
「あ!頬っぺたにわたあめついちゃった!優斗せんぱ~い!″今日の朝までやってた″みたいにペロペロして───♡」
皆が花火を見ている場所でメアは俺の腕に抱きついて、綿菓子が着いた頬を近づけてくる。
「ちょっ!何をやってるのよ!ペロペロなんてハレンチな事…え?今日の朝までやってたみたいにペロペロして?メアちゃん、それってどういう事?」
隣でメアの言葉を聞いた唯がいつもの様にハレンチなっ!と怒るはずだった。
メアの言った″今日の朝までやってた″というワードを聞くまで…
「え?あ、そっか!ハレンチせんぱいは知らないですもんね!」
「誰がハレンチせんぱいよ!!」
待て…メア、まさか言うつもりか?この場で?リトとララさんと西連寺さんとルンさんとか他にもハーレムを知らない人だって…
「メアっ!ちょっとまっ───」
「わたしとナナちゃんが昨日の夜から今日の朝までラブラブでセックスしてた事♡」
「「「「「は?」」」」」
「お…おいっ!メア!!あたしは別に───」
その場にいた何人が言ったか″は?″と言ったか分からない…だが、メアの言葉を聞いた皆は一斉に俺とメアとナナを見た。
「優斗せんぱいのハーレムに加わってたくさんペロペロしてもらったり…セックスしてもらったんだぁ…♡♡思い出すだけでも素敵♡」
「「「……」」」
「?セックスってなーに?」
皆が無言になる中、ララさんだけは不思議そうに首を傾げる。
「ゆ…優斗…お前、ハーレムって…ど…どうゆう!?」
「…リト、とりあえず、説明するから…」
「私が優兄を襲って認めさせた、それだけだよリト」
美柑さん!?いくら何でもちょっと直球すぎませんかね!!
「…は?美柑が襲った…?っ!優斗、お前まさか…美柑とシたのか?」
「…あぁ、風呂に入ってる所を襲われた」
俺の言葉を聞いたリトは″だ…だから最近…家にも帰ってこないし…今日、ランドセルとか服とか全部優斗の家に持って行ってたのか…″と言って驚愕する。
…待て、ランドセルと服を俺の家に持って行った?は…?
「…待て、その話は俺知らないんだけど…ランドセルと服全部持って行ったって何?」
「そんなの優兄の部屋をこれからは私と優兄の部屋にする為に決まってるじゃん」
「…は?」
「明日勉強机も持ってくから」
…駄目だ…全然理解が追いつかない…。
「…と…時雨くんがハーレム!?」
「そうだよ。西連寺せんぱい、優斗せんぱいが好きな人全員囲ってみんなで幸せになるんだよ!」
「…全員で幸せに…」
メアの言葉を聞いた西連寺さんは″結城くんがハーレムを作れば…私もララさんと幸せになれる?″と呟く。
「優斗くんが美柑ちゃんとも…ハレンチだわ…でも、ハーレムなら…私も…優斗くんと…」
「…優斗の童貞を奪ったの…美柑ちゃんだったんだ…私も急がないと…」
唯と紗弥香はブツブツと独り言を言い始める。
「時雨くんってもしかして、ロリコン?」
「ルン、あらぬ疑いをかけてやるな…いや、まあ、もしかしたらそうかもしれないが…」
ルンさんとレンくんからはあらぬ疑いをかけられる。
「へぇー?認めたのね、ハーレム…それに童貞を美柑ちゃんに奪われただけじゃなくて他の子にまで先を越されているとは思わなかったわね」
「み…御門先生から黒いオーラ見えます!!?」
「ゆ…優斗くんがハ…ハーレム!?」
フフフ…と不敵に笑う御門先生からは黒いオーラが出ていてティアーユ先生は困惑する。
…待て、何か思ったより収拾つかなくなってきた。
「…とりあえず、リト。俺を殴っていいぞ」
「な…なんでだよ!」
「…俺は、お前の妹と身体を重ねた挙句ハーレム作ろうとしてるんだぞ…」
「…で…でも、美柑に襲われたんだろ?それに美柑は優斗が好きだったんだし…まあ確かに小学生だから、セ…セックスはあれだけど…元々オレは優斗なら、美柑を安心して託せるって思ってたからさ」
「…リト」
リトは″そんな事で殴らねーよ″と言って俺を許した。
「でも、美柑を泣かせたら殴るからな?」
「わかってる」
絶対に泣かせない…俺は皆を幸せにして″最後まで生きる″と決めた…もう、迷うつもりはない。
「ねーリト!セックスってなーに───!」
「ちょっ!ララ!抱きついてそんな事聞いてくんなよ!!」
リトはララさんに抱きつかれてセックスの事を聞かれる。
(この状況どうするかな…)
色々と飛び交う声、端っこにいたヤミもいつの間にか参加していて、メアに対抗する為、俺とのえっちぃ事をした時の内容を自慢げに話し始める始末。
俺は何も出来ずに呆然と立ち尽くしていた。
◇
~???side~
『私も優斗とセックスしています。もちろん動画もありますよ』
神社の裏側で座りながら花火を見ている僕は、イヤホンから聞こえてくる金色のヤミさんの声も同時に聞いていた。
「…この事は聞かなかった事にしてあげるよ、感謝してくれよ、優斗。」
僕はイヤホンを外して盗聴器の電源を落とす。
まさか、あの優斗が童貞を捨てていたとはね…優斗に先を越されてしまったよ。
「あ!買ってきてくれたかい?鳩サブレ」
「いや、夏祭りに流石に鳩サブレはないっすよ。その代わりたこ焼き買ってきたっす」
たこ焼きを2つ買ってきてくれた⬛︎は、一つを僕に差し出した。
鳩サブレないのか…何で優斗の大好きなアイスは売っているのに鳩サブレはないんだい?
「ありがとう、⬛︎」
「どういたしましてっす」
僕はたこ焼きを一つ⬛︎から受け取って割り箸で食べる。
まあ、このたこ焼き美味しいからいいか…
「…てか、いいんすか?こんな所で自分達も花火見てて」
「大丈夫だよ、花火終わったら帰るから」
「いや、それだと花火見るのが目的になってるじゃないっすか」
夜空を彩る花火を見ながら、⬛︎はたこ焼きを頬張った。
「…で?あれから情報はあったすか?」
「…なかった」
言えない…向こうはは今、優斗がハーレムを作る事を暴露されて、どんな内容だったか暴露されていることを…
「いやーそれにしても!大盛況だったね。僕の焼きそば!!」
「…そうっすね。猿顔のお客さんが泣きながら悲鳴を上げて…病院に運ばれていきましたけど…」
僕は話を逸らすように屋台の話を始める。
僕が作ったレモネード焼きそば・リンゴ飴を添えては大盛況で、猿顔の学生くんなんて美味しさのあまり口を抑えているくらいだった。
それにしてもなんで猿顔の彼は病院に運ばれたのかな?
「それと危なかったっすね…お祭りで周りの人の気配に溶け込んだ自分達を一瞬で察知されるなんて思いもしなかったっす」
「まあ、そこは流石優斗だよねー」
少し前、優斗とデビルークさんが二人で歩いている時に何かを探すように周りを見ていた優斗が焼きそば屋の屋台を運営していた僕達を見てニヤリと笑っていた。
「…バレたっすかね?」
「いや、バレてまではないかな。怪しまれはしただろうけど…」
流石に僕達を見た優斗の口の動きが″もしかしたら、何処かで見てるかもしれないな?″と言っていたのを見て時はさすがに焦った。
「心も身体も前世より明らかに強くなってるね」
「相変わらず、凄い人っすね」
「そうだね…優斗は過去を乗り越えて前に進んでいるみたいだからね」
優斗はこの世界に生まれ変わって、美柑ちゃんやリトくんや皆と出会い、優斗は明らかに成長している…
身体能力も全然とほぼ同等、寧ろ何かに怯える事なく、前を向いた今の優斗は過去の優斗よりも明らかに強い。
…今の僕で″ステイルメイト″になるか…少し不安だなぁ…
「それとやっと現れたね…マスターネメシス」
「あぁ、そうだね」
盗聴器から聞いたネメシスとの会話。
聞いていたのは僕だけだったからネメシスに優斗が何をされていたのか⬛︎は知らない。
「やっぱりダークネスが関係あったんすね」
「そうだね、あの力だけは、絶対に月城総司令に渡してはいけない…何としてでも止めるよ、⬛︎」
「わかってるっす!」
でも、一つ疑問がある。
月城総司令は何故、ダークネスを金色のヤミさんに与えたのか…″月城総司令自身″にその能力を付け加えなかったのか、そこがどうしてもそれが分からない。
「けど、こうやってネメシスとの会話が聞けたのも、⬛︎先輩がこの前の戦闘の時に金色さんのたい焼きとアイスのキーホルダーに小型盗聴器を仕掛けたおかげっすね」
「…まあ、命懸けだったけどね」
この前の戦闘時、僕は金色の闇さんが突きをしてきた時に彼女のキーホルダーに盗聴器を付けた。
───まさか防がれるとは…ですが、これで捕まえたつもりですか?舐めないでください
キーホルダーに盗聴器をつける事に専念していた僕は捕まえたと勘違いした彼女の拳を防げず、思いっきり殴り飛ばしされた。
…正直、死ぬかと思ったよ。
優斗に金色のヤミさんに付けた盗聴器の存在がバレる可能性も高かったが、僕達も月城総司令に関する情報が欲しかった。
…金色のヤミさんが肌に離さず持っていてくれて助かった…まあ、優斗にバレていないのが本当に奇跡レベルだけど。
「一つ聞いていいっすか?」
「なんだい?」
「なんで焼きそば屋だったんすか?それになんでわざわざ屋台なんて…」
「僕が作れる料理は焼きそばかケーキくらいしか作れないからだよ」
後、スイーツ全般とカップラーメンなら作れる。
「…なら、リンゴ飴とレモネードを焼きそばに混ぜないでくださいっす」
「某カップ焼きそばにショートケーキ味があるだろ?あれがあるならリンゴ飴でも───」
「…あれ、美味しくないっす」
まあ、味の好みは人によるよね。僕もショートケーキ味の焼きそばはあまり好きではなかったし…
「てか、レモネードはなんで入れたんすか…明らかにアレが一番悪さしてますよね」
「…焼きそばに酸っぱい炭酸…創作意欲が湧くだろ?」
「わかないっす。焼きそばを炭酸入りジュースにでもするつもりですか?」
「っ!その考えはなかった!!焼きそばジュース!次はこれを───」
「売らせないっすよ!これ以上の被害者を出さないためにも絶対に!!」
⬛︎は全力で僕の考えを止めに来る。
…ただ焼きそばをミキサーにかけてバナナジュースと混ぜようと思っただけなのに…きっと美味しいよ
「…で、優斗先輩にバレる危険があってまで、屋台を営業した理由はなんです?」
「弾丸や爆弾の素材を買う為の資金稼ぎっ!」
「…焼きそばの具材、全部自分に買わせておいてそれがマジの理由なら、今から自分は⬛︎先輩を鉄板で焼きます」
親指をグッ!と立てながら、⬛︎に言うと⬛︎は怒ったようにさっきまで焼きそばを焼いていたヘラを僕へ向けてくる。
「冗談だよ!そんな怒ることないじゃないか!そそれに本当の理由ならそろそろわかるよ」
「そろそろっすか?」
「見つけましたわ!」
「っ!?」
僕がそろそろわかると言った瞬間、後ろから声をかけられる。
…やっと来たね。
「あなた方があの時、優斗とわたくしたちを助けた村雨静の偽物ですわね!!」
「…なるほどっすね、そういうことっすか」
僕達の後ろに現れたのは、人物は天条院沙姫さんと九条凛さんの二人…てっきり僕達の跡をつけてたオカマも来ると思ってたけど…
「お祭りでつけられていたからね…そろそろ接触来ると思っていたよ」
「…まさか尾行に気づいて、敢えて私達を泳がしていたのか?」
優斗と一度戦ったオカマが最近、僕達を探し回っていたのを知っていたので、僕は敢えて彼女達を優斗がいないこの場所におびき寄せた。
「あぁ、もちろん…オカマの人が最近僕達を探し回って尾行していたのも知っていたよ。だから、僕達は君達を誘い出す為に泳がせたんだ」
僕の言葉を聞いた九条凛は誘き出されたと感じたのか天条院沙姫さんの前へ出て″沙姫様!お下がりくださいっ!″といって竹刀を構える。
「誘い出したけど、僕達は危害は加えない…約束するよ」
「…私達を助けたとはいえ、私と沙姫様を誘い出し、優斗の身近な人間に発信機をつけた人間の言葉を信じろと?」
「あぁ、僕を信じて欲しい」
僕は真っ直ぐ九条凛さんの目を見て言う。
いい構えだ、その構えはもしかして、優斗に教わっているのかな?
「凛、この二人は大丈夫ですわ」
「…ですが、完全に信用しては───」
「それを見極める為にここに居ましてよ」
見極めるか…情報を集めていて思ったが、優斗と出会う一年前まで、このお嬢様はいい人ではあるが、色々と無茶苦茶な事をしてしまう中々ワガママなお嬢様だった。
「君たちは僕達に話があるみたいだね?いいよ答えられる事なら答えようか」
「なら、遠慮はしませんわよ」
そう言った天条院沙姫さんは一度大きく深呼吸をする。
「…貴方達は何者ですの?」
「優斗と君達の味方だ…今はそれ以上は言えない」
「…目的はなんですの?」
「月城秋良を止める事…後、もう一つあるけど…」
「……」
僕は一度、⬛︎に視線で答えていいかと伝えると⬛︎は無言で首を振った。
「…もう一つはすまないが教えられない」
「教えられないもう一つは、優斗にも関係ある事でして?」
「…そうだね、″関係はしている″」
「…私と沙姫様を誘い出した理由は?」
質問に無駄がないね…いい質問ばかりだ…やっぱり″天条院沙姫さんと九条凛さんだけ″を誘い出して正解だった。天条院沙姫さん…優斗と出会って成長した今の彼女達なら、間違いなく合格ラインだね。
「君達の力を借りたいんだ」
一年前の天条院家の力を使いたい放題な天条院沙姫さんなら、僕達は頼る事はしなかった…だが、今の彼女は誰かの為にその力を使い、秘密を守ることも自身の権力の使い方もよくわかっている。
「わたくし達の力を借りたいですの?」
「あぁ、これから来る危機を乗り越える為にね」
今の僕達にとって天条院沙姫さんは絶対に必要な存在…断られれば後が苦しくなる。
「わかりましたわ…その代わり条件がありましてよ?」
「なんだい?」
「あなた達の正体を教えてもらいますわよ。優斗の味方ってだけで信用するのは危険ですもの」
乗ってくれたね。さっきは信用に足るか分からないから、名乗らなかったが今の彼女達ならいいだろう。
「わかった、その条件を飲むよ…いいよね?」
「先輩がいいなら自分もいいっすよ」
隣にいた⬛︎を見ると⬛︎も頷いてくれた。
「じゃあ自己紹介と行こうか!僕の名前は──────さ」
「同じく自分は─────っす」
「「なっ!?」」
天条院沙姫さんと九条凛さんは僕を見て亡霊を見る様な目で驚く。
「…あなた達が─────と─────である証明はできまして?」
「そうだね。″過去を話せばその証明は出来ると思うよ″」
優斗との思い出や過去の話をすれば、僕達の証明にはなるだろう。
「さあ、僕の正体は明かした。今度は僕達の願いを聞いて欲しい」
「…願いはなんですの?」
「────────────」
朝比奈真夜というカードを切った月城総司令は時期にダークネスを手に入れる為に動き出す。
それまでにできる限りの対策をしないとね。
(君に早く会いたいよ…優斗)
もう一度でいい。″時間は短いかもしれないけど優斗と三人でもう一度楽しかった日々を過ごしたい″でもそれは、ダークネスが片付いてから…″僕達は頼まれたんだ…優斗を助けて欲しい″と″彼女に最後のチャンスを与えられたんだ″
(絶対にこのチャンスを無駄にしない)
◇
~優斗side~
…本当に俺の部屋に美柑の荷物がある…クローゼットも美柑の服が…
あの惨状をどうにか乗り越えて美柑と一緒に家に帰って部屋を見ると、ランドセルや勉強道具…クローゼットには引き出しには下着や洋服と言ったものまで全部揃っていた。
「…あの、本当に引越してくるの?」
「そうだけど、今更じゃん。今まで住んでたようなものだったんだし…何かダメな事ある?」
浴衣姿の美柑が俺をジト目で見てくる。
…いや、無いけど…俺の部屋って…もう一つ空き部屋あるよ…
「…そんな事より早くエッチしよ?」
「……」
「しないなら一週間、口聞かないよ…」
「…わかってる」
…美柑にそれを言われたら勝ち目がない。
俺は浴衣姿の美柑をベッドへと押し倒す。
「モモさん達も今日はララさんの部屋で泊まるみたいだし、メアさんとナナさんにやったみたいに朝までたくさんエッチな事してね」
「…わかったよ」
俺はゆっくり美柑の浴衣の帯を外し始めた。
次回、再び美柑とのR18です。