の第一話です!!
私───るるーしの初連載作品でございます!!
導入では主人公ルルの日常を精緻に描いております!!
ぜひ読んでください!!
不思議な夢を見た。
夢の中の私は──いつも通り『メイド服』に身を包んでいた。しかし、『何者か』と拳を交えていた。
拳、ひじ、膝、足…八つの部位を───私は自在に操り、対峙している『異形の者』に『必殺の一撃』を繰り出していたのだ。
その後ろで……これまたいつものメイド服に身を包んだ───『ベル』が両手に携えた大きな『大剣』……というより除夜の鐘でも轟かせるのか──と言わんばかりの巨大な『鉄槌』のようなものを振り回していた。
そして、『メイド長補佐』の───『ヴィーク』は私たちを心配そうに……背後から見守る。
すると、異形の者は……太古の海に生息していたであろう──巨大なサメを彷彿とさせる無数の『ノコギリのような歯』が並んだ口を開いた。
「『伝説の勇者』が復活した……戯言ではなかったか…」
…………
まどろみながら、長いまつ毛があつらえられた瞼を重そうに持ち上げると、携帯のアラームが鳴り響いていることに気がついた。
ベッドの枕元から四時の方向へ40cmほど離れた床に、携帯電話らしきものが置いてあるのを見つける。すると、私は画面に顔が張り付くのではないか──と思わせるほどの至近距離で、携帯の画面を凝視する。
時刻は──朝の5:30だ。
私は目が悪い。普段はメガネかコンタクトレンズで、視力を矯正しているのだが───裸眼の状態だと、ほぼ何も視認できない。
読者の諸君は……人生で何度か、『視力検査』と呼ばれるもの──を経験したことがあるだろう。私は、一番上の記号すら読めない。
仮に、検査技師から
「では!ルルさん!!視力検査を始めますので──メガネを一度、外してください。」
と声をかけられ、メガネを外した後に『遮眼子』……ではなく、しゃもじを渡された───と仮定しよう。おそらく、私は全く気がつかないだろう。
仰向けになったまま、利き手の左手を斜め上に伸ばす。そして、ベッドの脇に設置してあるデスク上に置いたはずの───『黒縁メガネ』を手探りする。
部屋に備え付けの大きなデスクの上は、物理学や微分積分学に関する小難しい書籍から……『月刊KARATE』、『一重瞼女子必見!!~クールビューティ&切れ長目元~メイク術!!』というタイトルを冠した、ポップな雑誌───などなど……
ジャンルを問わず、様々な書籍が乱雑に積まれている。私の左手が、その机上を練り歩く。あった───『私のメガネ』
私は、相変わらず仰向けになったまま、メガネを装着した。『屋敷メイド』の居室の天井には……一枚の大きな『絵』が描かれていた。
真ん中で立ち尽くしている人物は───『漆黒の装い』に身を包んでいた。見た目だけでは男性なのか女性なのか……判別が難しい───ここで朝を迎える度に、そんな姿に親近感を覚える。
そして、彼女or彼の背中には6つの『雄大な翼』が、はためいており……その背景には鮮血に塗れ、翼をもがれた『天使達』が無数に這いつくばっていた───グロい……
私が住む───『ルーサン帝国』で語り継がれている神話のワンシーンである。「どんな神話??」───という声が、ちらちら聞こえてきたような気がするが、説明はまた後で。一度に説明されても、情報過多になるだろうから。私も早くシャワー浴びたいし。
私は、上半身に掛けられた『かけ布団』を右手で剥がしながら、体を左方向に捻って、ベッドを脱出した。
…………
シャワールームにて……
───しまった……また、やってしまった。今週だけで『3回目』だ。
私は、シャンプーを自室に忘れたことに気がついた。
このままでは、『ボディーソープ』で頭を洗わなければならなくなる。
さて、どうしたものか……
??「ルルさん!!おはようございます!!もしかして……またシャンプー忘れたんですか……!?」
シャワー室のスリットドアの向こうに、誰かがいるようだ。
裸眼の状態では、はっきりと視認することはできない。しかし、雰囲気でなんとなくわかる。声の主は──メイド長補佐の『ヴィーク』こと、『ヴィクトリア』だった。
ルルが見た夢───今後のルル達に待ち構えている運命に関するものなのでしょうか??
それにしても……ルルはかなり『うっかり』さんのようですね。
そんなルルの様子を瞬時に察したヴィークとは、どんな人物なのか……
ぜひ次回も読んでくださいませ。