※この作品はR-18です。

Imperial Diva ~天空の歌姫~   作:るるーし

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第三話です!!

続いては、ルルにとって特に大切なキーパーソンの登場です!!




Disc1 Track3~ver2.0 屋敷の朝

 

──時刻は6:00……

 

ここは屋敷の『リビング』。

 

屋敷に、リビングはいくつか存在しているのだが、こちらは厨房と直結している───『最も大きな』リビングである。帝国の名だたる大貴族が、各地から古都に集った際……全員を収容できるほど、スペースにはゆとりがある。まあゆうて100人くらいだけど。

 

ちなみに壁には、様々な壁画が立てかけられている。何枚か、私と同僚のメイド───『ベル』がいたずらで描いた、ご主人様の肖像画(髪型を───いつもの『スキンヘッド』から『七三』に変えたり)が隠れているが……今のところはバレていない!!……はず……

 

 

ヴィークはまだ着替え中のようだ。特にやることもないので、何となく肖像画を眺めていると……

 

 

??「あっルルちゃん!!おはよう〜」

 

 

リビングの入口の方向から『のほほん』とした明るい声で、何者かが話しかけてきた……

 

 

ルル「あっ……!!ベルちゃん……!!おっはよ〜~~」

 

 

声をかけてきたのは……既にメイド服に着替えていた──『ベル』であった。

彼女は軽く手を振りながら、私の元へ歩み寄ってきた。

 

 

ベル「おはよーーーなんか昨日なかなか眠れなくて、それで変な時間に目覚めちゃったから、もう着替えちゃった!!」

 

ルル「そうなの??」

 

ベル「なんか……天井に描いてある絵がさぁ〜〜気になっちゃって。」

 

 

天井に『大きな絵』が描いてあるのは──やはり私の部屋だけではないらしい。

 

 

ルル「私の部屋にも描いてあるよ〜〜!!ベルちゃんの部屋の絵は、どんなやつ〜〜??」

 

 

ベル「……なんだろう〜〜なんかぁ……背中にでっかい羽を生やしているのね。それで、ルルちゃんみたいに──『かわいい子』が半裸になっているやつww」

 

 

ルル「えっ……なにそれ……??私の部屋のやつと全然違う!?」

 

 

私の部屋の絵を描いた作者とは異なるのだろうか。

 

 

ルル「まあでも、寝不足で体調崩さないように気をつけてね。」

 

ベル「それはお互い様だよー!!」

 

 

長いまつ毛にあつらえられた瞼をゆっくりと落とし、彼女は慈しみに満ちた笑顔を浮かべる。

 

 

───ベルは本当に綺麗だ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

白蝶真珠のように──煌めいている瞳、高くて整った鼻筋、真紅のバラの花弁を彷彿とさせる上品な唇、雪のように白くて瑞々しい柔肌……

 

肩まで、ギリギリ届かないくらいの長さに切り揃えられた──ボブカットは彼女の整った顔立ちを際立たせるのに、最適なヘアスタイルだ。

 

出会った当初は───ロングヘアだったのだが、数週間前にバッサリと髪の毛を切ったのだ。事情を聞いたところ、「失恋&元々はボブだったから」らしい。

 

 

出会ってからしばらく経つが……未だに毎朝、顔を合わせる度に「ドキッ!」───としてしまう。

 

ベルも同様で、今は手持無沙汰らしい。私たちは定刻まで、お喋りをして時間を潰すことにした。

 

 

………………

 

 

その後5分ほど経って、着替えを済ませたメイド長補佐のヴィークが、リビングへやってくると……彼女は、本日の業務の『洗い出し』と『割り振り』を開始した。

 

ヴィークはタスクの割り振りが本当に上手い。2分も経たないうちに済んでしまったので、私たちは今……さっそく本日最初の業務───『朝食の準備』に取り掛かっていた。

 

ここで、私はお皿をテーブルに並べていると……『ある人物』がリビングへ、足を踏み入れるのを横目で確認した。

 

 

ルル「『ご主人様』!!おはようございます……!!」

 

マリオ「……」

 

 

『屋敷の当主』である──『マリオ』こと、『シグマリオ様』だ。悪戯で描いた肖像画の中の『いで立ち』とは異なり、スキンヘッドが特徴的でワイルドだ。

 

以前、『お寺』の近くを散歩していたところ───「お疲れ様です。」と、同じ頭をした修行僧らしき男性に挨拶をされたそうだ。

 

ちなみに帝国には、屋敷のような───『バロック式』の建築物とは異なる様々なデザインの建物が乱立しており、『世界観』に統一性がない。色んな『宗教』が共生しているためだろう。いい加減だなと思うけど。

 

私はメイド服のスカートを軽くつまみ、足をクロスしながら、小さく頭を垂れて挨拶をする。

 

しかし、ご主人様は怪訝そうな様子だ……私の所作に、何か不手際な所でもあったのだろうか……

 

 

ルル「あの……?どうされました……??何かお気に触ることでも……??」

 

マリオ「いや──皿……そこに置いて大丈夫……??」

 

ルル「えっ……??……あっ……!!危ない……!!」

 

 

ご主人様が「スッ」───と指差した指先を目で辿ると、テーブルの端に絶妙なバランスで積まれた皿が──無造作に置いてあった。

 

 

ルル「……失礼いたしました!!!!」

 

 

私は、すぐさま皿が落ちないように横から支え、お皿を並べる作業に再度とりかかる。こういう時に私はよくやらかすのだ。

 

 

基本的に2つ以上の物事を同時にこなせない。頭では分かっているし、自分にも散々言い聞かせているのだが……どうも苦手である。

 

しかし、数学やチェスなどに取り組んでいる際は、複数のパターンを瞬時に頭の中で整理することができる──不思議である。

 

 

ヴィーク「ご主人様……!!おはようございます……!!!!」

 

マリオ「……うん。」

 

 

厨房から、サラダボウルを両手に抱えてきたヴィークは、ご主人様の姿を認識するや否や──テーブルの真ん中に「そっ」とボウルを置き、恭しく頭を垂れる。

 

 

ヴィーク「ご主人様……申し訳ございません……メイド長の『モニカ』は今朝も……」

 

マリオ「また??……いいよ別に……今更でしょ??」

 

ヴィーク「はい……」

 

マリオ「いや謝らなくていいよ……もうあいつの好きにしていいよ。」

 

ヴィーク「ですが……」

 

マリオ「まあ……あれでも、ちゃんと自分の仕事はやってくれるから。最近は特に、『魔天祭』前で色々忙しくさせているし。それより早く食べよ。お腹空いてるでしょ?」

 

 

ご主人様は仏頂面のまま、気怠そうではあるものの……誰も咎めることなく食卓についた。

 

そして数分後、台車を押したベルがリビングへ戻ってきた。台車の上には──スープの入った鍋や、食パンやコッペパンなどが盛られたバケット等が乗せられている、

 

危うい場面もあったが、今日も無事───朝食の準備完了。

 

ご主人様の「『魔天際』の準備で忙しくさせている」──という言葉が少し気になったが……自分の仕事は終わったんだ。

 

余計なことは気にしないようにしよう。

 

 




スーパー美少女のベルちゃん登場です!!

そして、何気ない日常の裏では───何やら不穏な影がうごめいているようです……

次回はルルの秘密が明らかになる重要回です!!

お見逃しなく……!!
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