※この作品はR-18です。

搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~   作:黒蓮/クロハス

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やちよとエロガキ ~ボクの夏休み交尾天国~

 夏の盛りの、午後三時。

 

 みかづき荘の二階、やちよの部屋。カーテンの隙間から差し込む西日が、フローリングに細い光の帯を引いている。蝉の声が窓の外で輪唱を繰り返し、エアコンの風が天井でゆるく旋回している。

 

 その部屋の中央に——七海やちよは膝をついていた。

 

 黒いドレスのスカートが床に広がっている。白い襟と袖口のコントラスト、水玉柄の裾、腰元で結ばれた黒いリボン。黒いストッキングに包まれた膝が、フローリングの硬さを吸い込んでいる。長い青髪が前に垂れて、ダウンライトの光を柔らかく弾いた。

 

 その目の前に——少年が立っている。

 

 全裸で。

 

 日焼けした褐色の肌。坊主頭。やちよの肩にも届かない小さな体。痩せた胴体には肋骨の影がうっすらと浮き、へその下から薄く産毛が這っている。

 

 そして、その産毛の先で——チンポが天井を向いていた。

 

 子供のチンポだった。やちよの細い指なら五本で余裕をもって包み込める程度の、短く、細い竿。だがその硬度だけが異常だった。まるで体温のすべてがそこに集中しているかのように紅潮して、皮の縁から覗く亀頭がてらてらと光っている。血管がひとすじ、竿の側面を走って脈打つのが見えた。

 

 やちよの右手が、そのチンポを握っている。

 

 左手は少年の尻を掴んでいた。汗ばんだ、小さな、引き締まった尻。指を食い込ませているのは、少年が前後にふらつかないようにするためだった。——決して、それ以外の理由ではない。

 

 握ったチンポを上下に動かす。くちゅ、くちゅ、と指の隙間で我慢汁が潰れる音がした。

 

「自分でする方法は教えたでしょう」

 

 やちよの声は平坦だった。怒りを通り越して、もう呆れの残りかすしか残っていない。青い瞳が少年のチンポを見下ろしている。正確には、チンポの「向こう側」を見ている。何も映していない目だった。

 

「どうして自分でやらないの」

 

「やだ!」

 

 即答。

 

「お姉ちゃんにしてもらうのがいい!」

 

 少年の声は甲高くて、元気で、一切の恥じらいがなかった。全裸で勃起したチンポを年上の女性に握られている状況に対する羞恥心が、この少年にはゼロだった。むしろ誇らしげですらある。「お姉ちゃん」の手に包まれたチンポが、びくんと一段跳ねた。

 

 ——なぜ、私はこんなことをしているのか。

 

 やちよは手を動かしながら、何度目かも分からない自問を繰り返していた。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 この少年がみかづき荘にやって来たのは、夏休みに入って間もない頃のことだった。

 

 やちよの親戚にあたる子供で、両親が旅行に行く間、面倒を見てほしいという話が舞い込んできた。やちよは乗り気ではなかった。女所帯のみかづき荘に男の子を上げるのは何かと気を遣うし、そもそも子供の相手が得意ではない。だが親戚の頼みを無碍にもできず——「数日だけよ」と、渋々引き受けた。

 

 迎えに行った駅のホームで最初に見たとき、やちよは少しだけ安心した。

 

 美少年、というタイプではない。日に焼けた丸坊主。目はくりくりと丸いが、どちらかというとサルに似ている。ういと同じくらいの年齢で、やちよの腰あたりまでしか背丈がない。Tシャツと半ズボンからは細い手足が突き出ていて、落ち着きなくきょろきょろと周囲を見回していた。

 

 ——まあ、この程度の子なら大丈夫でしょう。

 

 そう判断した自分を、やちよは後に心底呪うことになる。

 

 みかづき荘に連れて帰ると、案の定、住人たちはそれぞれの反応を見せた。

 

 フェリシアが真っ先に食いついた。「おっ、弟分じゃん!」と少年の肩を組み、「ゲームしようぜゲーム!」とリビングに引きずっていく。ういは同年代ということもあって自然に打ち解け、夕食の席では隣に座って話し込んでいた。さなは——いつも通り、部屋の隅で少し離れたところから様子を窺っている。いろはは「いらっしゃい、ゆっくりしていってね」と優しく笑って麦茶を差し出し、鶴乃は万々歳から駆けつけて「うっわー男の子! 弟キャラ! 最高じゃん!」と騒いだ。

 

 最初の数日は平和だった。フェリシアとゲームで遊び、ういと宿題をし、いろはの手料理を「おいしい!」と頬張る。やちよも、子供の相手にしては悪くないかもしれない、と思い始めていた。

 

 異変に気づいたのは——四日目の夜だった。

 

 リビングでテレビを見ていたとき、やちよの隣に座った少年が、ふと視線を動かした。その目が追ったのは——キッチンに立ついろはの尻だった。エプロンの紐が腰で結ばれ、その下でスカートが丸みを描いている。少年の瞳孔が、わずかに開いた。

 

 一瞬のことだった。すぐに視線はテレビに戻り、何事もなかったような顔をしている。

 

 ——気のせいかしら。

 

 気のせいだと思いたかった。だが翌日、やちよの目はもう一つの光景を捉えた。フェリシアと並んでソファに座っている少年の手が、「偶然」フェリシアの胸に触れた。フェリシアは「おっと」と笑って気にしなかったが——少年の指は、確かに一瞬だけ、布地の上の柔らかさを確かめるように沈み込んでいた。

 

 翌々日には、いろはの膝の上に座った少年が、「偶然」尻を密着させてもぞもぞと動いていた。いろはは「甘えん坊さんだね」と笑って頭を撫でている。少年はにこにこ笑っている。

 

 ——違う。これは甘えじゃない。

 

 やちよの直感が警鐘を鳴らしていた。この少年の目は笑っていない。笑顔の奥で、別の何かがぎらぎらと光っている。

 

 やちよに対しては、さらに露骨だった。

 

 ソファで隣に座ると太腿に体重を預けてくる。その体勢で股間をやちよの腿に擦りつけてくるのだ。最初は「ちょっと、離れなさい」と引き剥がしたが、五分もすればまた同じことをしている。半ズボンの薄い布越しに伝わる熱は——明らかに、子供の体温だけでは説明がつかなかった。

 

 まあ、年頃の子だし。多少はそういうこともあるでしょう。男の子だもの。

 

 やちよはそう自分に言い聞かせた。言い聞かせ続けた。

 

 ——限界が来たのは、ある晩のことだった。

 

 お風呂に入っていた。一日の終わりに、湯船で手足を伸ばす。みかづき荘の風呂はそれなりに広く、やちよの長い足を投げ出しても余裕がある。湯気の向こうで天井のライトがぼんやりと滲んでいた。

 

 ——脱衣所に、気配がした。

 

 かすかな衣擦れの音。息遣い。

 

 やちよは湯船の中で息を止めた。耳を澄ませる。気のせいか、と思おうとした矢先——がさがさ、という布が擦れる音がはっきりと聞こえた。

 

 風呂から上がった。

 

 脱衣所の床に、やちよが脱いだ衣類が散らばっていた。畳んで置いたはずのドレスがずれて、ストッキングが丸まっている。そしてその中から——ショーツだけが、不自然な位置に移動していた。

 

 手に取った。広げた。

 

 白い精液が、布地に染み込んでいた。

 

 ——やちよの指が、震えた。怒りだった。

 

 少年を問い詰めたのは、その直後だった。

 

 リビングでゲームをしていた少年を二階に呼び、自室の扉を閉めた。他の住人には聞かせられない話だった。

 

「これ、あなたがやったの」

 

 汚れたショーツを突きつけた。少年の顔が一瞬引き攣り——すぐに、開き直った。

 

「だって! ちんちんが大きくなるんだもん!」

 

 そう叫びながら、半ズボンの前を引き下ろした。ぱんっ、と弾けるようにチンポが飛び出す。子供のチンポ。だが完全に勃起して、先端から透明な液が一筋垂れていた。

 

「やちよお姉ちゃんの下着、いい匂いがして、触ったら止まんなくなっちゃって——」

 

「……もういい。黙りなさい」

 

 やちよは額を押さえた。怒鳴りたかった。だが怒鳴れば他の住人に聞こえる。この状況を説明するのは——考えただけで頭が痛い。

 

「自分で処理する方法は知っているでしょう。ティッシュにしなさい、ティッシュに。人の下着を使わないで」

 

「やだ! ティッシュじゃ気持ちよくない!」

 

 目の前で勃起したチンポを振り回す少年と、眉間に皺を寄せるやちよ。

 

 数秒の沈黙があった。

 

「……今回だけよ」

 

 自分でも信じられない言葉が口から出た。

 

「分かった? 今回だけ。二度とこんなこと、しないと約束するなら——」

 

 手コキで、抜いてやった。

 

 子供のチンポは呆気ないほどすぐに果てた。やちよの指の中でびくびくと痙攣して、精液がぴゅっと飛び出す。量は少ない——と思ったのは最初だけだった。二射、三射と続き、やちよの手のひらが白く汚れていく。体の大きさに見合わない量だった。

 

 ——これで終わり。もうしないと約束させて、手を洗って、寝る。

 

 そのはずだった。

 

 だが少年のチンポは、射精した直後にもう硬さを取り戻していた。やちよの指の中で、まるで生き物のように膨張していく。

 

「お姉ちゃん、もう一回……」

 

「は? 今ので終わりよ」

 

「やだ! やだやだ! もう一回! もう一回してぇ!」

 

 二回目の手コキ。三回目。止まらなかった。射精しても射精しても萎えない。指がべとべとの精液にまみれて、掴むたびにぬちゅぬちゅと粘着質な音が鳴る。少年は快感で涙を浮かべながら、それでもチンポだけは元気にやちよの手の中で暴れ続けた。

 

 ——そして、四回目の射精のあと。

 

 気づいたときには、少年のチンポはやちよの中にいた。

 

 どういう経緯でそうなったのか、やちよ自身にもよく分からない。疲弊した判断力と、「もうどうにでもなれ」という投げやりな気持ちと、精液にまみれた指でチンポを扱き続けることへの限界が、重なった結果だった。

 

 少年は「お姉ちゃんの中、すごい」と震える声で言って、五秒もしないうちに射精した。

 

 それが——この少年の童貞卒業だった。

 

 交尾の味を覚えた猿は、もう止められなかった。

 

 翌日から、少年はやちよに対して完全に発情した獣と化した。朝起きれば勃起、昼食のあとに勃起、夕方に勃起、夜に勃起。そのたびにやちよのところに来て「して」とねだる。手コキでは満足しなくなり、「入れたい」「入れさせて」と騒ぐ。

 

 他の住人に気づかれるわけにはいかない。やちよは少年を自室に連れ込み、鍵をかけ、手短に処理するしかなかった。

 

 ——そうして今に至る。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 思いにふける間も、やちよの手は止まっていなかった。

 

 くちゅ、くちゅ、くちゅ。指の腹がチンポの裏筋をなぞり、掌が亀頭を包み込む。手慣れた動作だった。もう何十回とやらされている。最短で何秒で射精させられるか、やちよはこの子供のチンポの癖を完全に把握していた。

 

 亀頭の裏、カリの縁。ここを親指で押し上げながら擦ると——。

 

「お姉ちゃんっ! でるっ、でるぅっ!」

 

 予想通りの反応だった。

 

 少年が腰を突き出す。やちよの左手が少年の尻をぐっと引き寄せ、射精の衝撃で体勢が崩れないよう固定した。外から見れば、大人の女性が少年を抱え込むようにして、その股間を貪っているようにしか見えない。

 

 びゅるっ、びゅるっ、と精液が噴き出した。

 

 やちよの右手の甲を白い飛沫が汚す。二射目が指の隙間を縫って手首まで垂れ、三射目がやちよのドレスの袖口をかすめた。子供の体から出たとは思えない量と勢い。腹の底から搾り出すように痙攣するチンポが、やちよの掌の中でびくびくと跳ねている。

 

「ぁ——はぁっ——はぁっ——」

 

 少年が快感の余韻で膝を震わせている。チンポはまだやちよの手の中にあった。精液にまみれた指が亀頭を包んだまま、最後の一滴が尿道口からとろりと押し出されるのを待っている。

 

 やちよはチンポから手を離した。

 

 べとついた右手を軽く振って、ベッドサイドのティッシュ箱から数枚を引き抜く。指の一本一本を丁寧に拭い、爪の間に入り込んだ白濁を掻き出す。表情は無だった。

 

「スッキリしたなら、夏休みの宿題でも終わらせなさい」

 

「うんっ!」

 

 少年はけろりとした顔で答えた。ついさっきまで全身を痙攣させていた人間とは思えない回復力で、パンツとTシャツを拾い上げ、ぱっぱと身につける。

 

「ありがとお姉ちゃん!」

 

 弾むような足取りで部屋を出ていく。ぱたん、とドアが閉まった。

 

 廊下を駆けていく足音が遠ざかる。階段を下りる音。一階から「おーい、ゲームしようぜー!」というフェリシアの声と、「うんー!」という少年の返事が聞こえた。

 

 ——何事もなかったかのように、日常に戻っていく。

 

 やちよはベッドの縁に腰を下ろし、天井を仰いだ。

 

 エアコンの風が汗ばんだ額を冷やす。指先にはまだ、ぬるついた感触が残っている。ティッシュで拭いたはずなのに、精液の匂いが鼻の奥にこびりついて離れなかった。

 

 ——あと、何日。

 

 カレンダーに目をやった。少年の両親が迎えに来る日まで、あと数日。赤ペンで丸をつけた日付が、途方もなく遠くに見えた。

 

 深い、深いため息が——やちよの唇からこぼれ落ちた。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 その日の夜。

 

 みかづき荘の浴室は、一階の奥にある。白いタイルの壁、磨りガラスの窓、浴槽は四人でも入れそうなゆったりした造り。みかづき荘の住人が多い分、風呂も広い。

 

 やちよは湯船に沈んでいた。

 

 肩まで浸かると、一日分の疲労がお湯に溶け出していくような錯覚がある。長い青髪を後ろで束ねて、うなじが湯気に晒されている。天井の照明がタイルに反射して、水面にゆらゆらと光の模様を描いていた。

 

 ——今日も、三回やらされた。

 

 午前中に一回。昼食後に一回。そしてさっきの手コキが三回目。少年の性欲は日を追うごとに加速している気がする。最初は一日一回で済んでいたのに、今日は三回。明日は四回になるかもしれない。

 

 湯船の中で、やちよは目を閉じた。せめてこの時間だけは——

 

「お姉ちゃーん! いっしょに入ろー!」

 

 がらり、と脱衣所の扉が開いた。ぱたぱたと素足が走る音。続いて浴室のドアがばんっと勢いよく開く。

 

 湯気の切れ目から現れた少年は、すでに全裸だった。脱衣所で服を脱いできたのだろう。日焼けした体が浴室の照明に照らされて、褐色の肌に水蒸気が薄く膜を張る。

 

 そして——当然のように、チンポが勃起していた。

 

 やちよは目を開けた。湯船の中から、少年のチンポを見上げる形になる。浴室の照明を背にして立つ少年のシルエットの中心で、小さな竿が天井を指していた。

 

「……あなたはもうお風呂は済ませたでしょう」

 

「もう一回入りたい!」

 

 嘘だ。入りたいのは風呂ではない。やちよの目が少年の股間に一瞬だけ向けられて、すぐに逸らされた。

 

 ——どうせ、エロ目的でしょう。

 

 怒る気力はもう残っていなかった。ため息ひとつ。

 

「……鍵は閉めたの」

 

「閉めた!」

 

「脱衣所の鍵よ。浴室じゃなくて」

 

「あっ」

 

 少年がぱたぱたと脱衣所に戻っていく。かちゃり、と鍵が掛かる音。すぐに戻ってきて、ざぶん、と湯船に飛び込んだ。お湯が波打ってやちよの鎖骨を洗った。

 

「大人しく浸かっているだけなら、いてもいいわ」

 

 言った瞬間に無駄だと分かっている。案の定、少年は大人しく浸かる気など微塵もなかった。

 

「ねえお姉ちゃん、ちんちん洗って」

 

 湯船の中で立ち上がり、腰を突き出す。勃起したチンポが湯面から飛び出して、先端がやちよの顔の高さに来た。お湯の雫がぽたぽたと亀頭から滴り落ちる。

 

「……自分で洗いなさい」

 

「お姉ちゃんに洗ってほしいの!」

 

 やちよは湯船の縁に背を預けたまま、少年を見上げた。水蒸気で潤んだ青い瞳が、子供のチンポと、その持ち主の無邪気な笑顔を交互に映す。

 

 ——仕方ない。洗えば気が済むならそれでいい。

 

 ボディソープを手に取った。掌の上できめ細かい泡を作り、少年のチンポに手を伸ばす。泡立った指がチンポを包み込んだ瞬間、少年の腰がぴくんと跳ねた。

 

「あっ——きもちい……」

 

 洗っているだけだ。ただ洗っているだけ。泡を滑らせて竿を擦り、亀頭の周りを指で丁寧にくるくると撫でる。だがその「洗う」動作が、手コキとほとんど変わらないことに、やちよは気づいていた。湯気の中で泡がぬるぬると音を立て、少年のチンポがやちよの掌で硬度を増していく。

 

 少年の手が伸びてきた。

 

 やちよの胸に触れた。

 

「——っ」

 

 お湯の中で、小さな指がやちよの乳房を掴む。

 

「お姉ちゃんのここも洗ってあげる」

 

 にこにこ笑いながら、揉む。子供の手の力は弱い。だがやちよの胸は柔らかく、少年の指が沈み込むたびに、乳肉の形が変わるのが水面越しに見えた。

 

「触らないで……っ」

 

 やちよが少年の手首を掴んだ。だが払いのけた手が、今度は下に潜った。お湯の中を少年の指がするすると泳いで、やちよの太腿の内側を這い上がり——

 

「こっちも洗ってあげる!」

 

 おまんこに、触れた。

 

 小さな指が、やちよの割れ目をなぞった。湯の中の指は滑りがよく、あっという間に陰唇の輪郭をなぞり終えて、中指の先端がくぷりと中に沈みかけた。

 

「やめなさいっ」

 

 今度は強く手を払った。水飛沫が上がる。少年が湯船の中でよろめいて、ざぱんと派手な音を立てた。

 

「もう……! 私の身体をおもちゃにするのはやめて」

 

「えー、だっておまんこ気持ちいいのに」

 

 悪びれもしない。この子にとって、やちよの身体は世界で一番面白いおもちゃなのだ。叱っても効かない。拒否しても五分後には忘れている。

 

 ——もう、いい。どうせこの後おまんこに入れたがるのだから、風呂で済ませてしまった方がいい。ベッドのシーツを汚されるよりはましだ。

 

 やちよは湯船の中で体勢を変えた。浴槽の縁に両手をつき、膝をついて四つん這いに近い姿勢を取る。お湯から上半身が出て、背中を伝う雫が腰の窪みに溜まった。白い肌が浴室の照明を受けて、湯気の中でぼうっと光る。

 

「……早く終わらせなさい」

 

 振り向かずに言った。

 

 少年の目が輝いた。

 

 小さな体がやちよの背後に回り込む。お湯を掻き分けて近づく水音。褐色の手がやちよの腰骨に触れて、位置を確かめるように尻を撫でた。子供の掌はやちよの尻の片側を覆い切れない。それでも必死に掴んで、腰の高さを合わせようとしている。

 

 ぬるっ——。

 

 チンポの先端が、おまんこの入り口に触れた。

 

 お湯で温まった粘膜同士が接触して、ぬるりと滑る。少年のチンポは子供のサイズだが、硬さだけは異常で、亀頭が陰唇を押し広げていく感触がやたらとはっきり伝わった。

 

 ずぷっ。

 

 入った。

 

「あっ——お姉ちゃんのおまんこ、あったかいっ! 気持ちいい——!」

 

 少年が叫んだ。浴室に声が反響する。タイルの壁に跳ね返って、二重三重にこだまする。

 

「声っ——出さないで……!」

 

 やちよが歯を食いしばって言った。浴室は音が響く。みかづき荘の一階にはリビングがあり、今頃フェリシアやういがテレビを見ている。壁一枚向こうに彼女たちがいるのだ。

 

 だが少年には関係なかった。

 

 腰が動き始めた。ぱちゃ、ぱちゃ、とお湯が二人の動きで波立つ。小さな体で精一杯の腰振り。ぎこちないリズムだが、チンポは正確にやちよの膣内を往復している。子供の本能が、快感を貪るための最短ルートを見つけていた。

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅっ。

 

 水音と粘膜の音が混ざり合う。お湯の中では愛液の粘度がぼやけて、代わりに温められた膣壁がチンポの全周をぴったりと吸い付いた。大人の女性の成熟した膣は、少年の小さなチンポを包み込んでなお余裕がある。だがその余裕こそが——柔らかく、緩やかに蠕動する膣肉の動きとなって、チンポの全面を撫で上げていた。

 

 少年にとっては、それが世界のすべてだった。

 

 やちよお姉ちゃんのおまんこ。熱くて、柔らかくて、吸い付いてくる。自分の手とは比べものにならない。オナニーの百倍——千倍気持ちいい。もっと奥に、もっと早く、もっともっと。

 

「でるっ——お姉ちゃんっ、でるぅっ!」

 

「……っ、中に出しなさい。お風呂なら……流せるから」

 

 やちよが唇を噛んだまま呟いた。浴槽の縁を握る指が白くなっている。

 

 びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ。

 

 少年のチンポが膣の中で痙攣した。精液がやちよの奥に注ぎ込まれる。お湯の中で、チンポと膣の隙間から白い濁りがじわりと漏れ出して、ゆらゆらとお湯に溶けていった。

 

 少年は射精の余韻で腰を震わせながら——抜かなかった。

 

 チンポが、膣の中で硬さを保っている。

 

「……嘘でしょう」

 

 やちよが振り向いた。信じられないものを見る目で少年の顔を見た。少年はへらっと笑っていた。額に汗が浮いて、頬が紅潮して、息は荒い。だがチンポだけは涼しい顔で、やちよの膣の中で再び脈打ち始めていた。

 

「もう一回!」

 

「もう一回じゃないでしょう、あなた今——」

 

 抗議は最後まで言えなかった。少年がまた腰を振り始めたからだ。

 

 二発目は、一発目よりも長く持った。少年なりに射精直後の余韻を引きずっていたのだろう、腰の動きがやや緩慢で、ぐちゅ……ぐちゅ……とゆっくりした水音が浴室を満たした。やちよはもう何も言わなかった。壁に額を預けて、歯を食いしばって、少年が果てるのを待つ。

 

 二発目。三発目。

 

 お湯が精液の白濁で薄く濁り始めていた。浴槽の縁にやちよの指の跡が残っている。四発目に入る頃には、やちよの腕が震え始めていた。快感ではない。体勢を維持する筋肉の疲労だ。膝がタイルの上で痛い。

 

 そのとき——

 

「おーい!」

 

 浴室の外から、声がした。

 

 フェリシアだった。

 

「風呂にいんのかー? いっしょにゲームしようぜ!」

 

 脱衣所の扉越しに響く、無邪気で元気な声。やちよの全身が凍りついた。

 

 少年のチンポはまだ膣の中にある。バックの体勢のまま、二人は浴室の湯船に繋がっている。やちよの心臓が胸を殴りつけるように跳ねた。

 

 ——バレる。

 

 少年が口を開きかけた。やちよが振り向いて目で制止する——間に合わなかった。

 

「うんっ! やちよお姉ちゃんに入れさせてもらってるー!」

 

 やちよの鼓膜を、自分の心臓の音が塞いだ。

 

 入れさせてもらってる。お風呂に。おまんこに。少年はどちらの意味で言ったのか——たぶん両方だ。だがフェリシアに伝わるのは前者だけ。

 

「やちよと? お子様だなー。オレでももうたまにしかいっしょに入ってないのに」

 

 フェリシアの声に、疑いの色はなかった。笑っている。

 

 やちよは喉を押さえた。声が裏返りそうだった。

 

「フェリシア——先にリビングで待っていてあげて。すぐ出るから」

 

 奇跡的に、平静な声が出た。自分でも驚くほど普段通りの、冷静な七海やちよの声。浴槽の中で子供のチンポを膣に咥えたまま発せられた声とは、誰も思うまい。

 

「おーう。じゃあ早く出ろよー」

 

 ぱたぱたと、フェリシアの足音が遠ざかっていく。

 

 やちよは長い息を吐いた。肺の中の空気を全部入れ替えるような、深い深い呼気。額の汗が目に染みた。

 

 ——危なかった。心臓がまだ暴れている。

 

 だがその安堵は、三秒で砕かれた。

 

 ぐちゅっ。

 

 少年が腰を動かしている。フェリシアとの会話の間も、ゆっくりと——しかし確実に、チンポを出し入れし続けていた。やちよのおまんこの中で、亀頭がくるりと角度を変えるのが分かった。

 

「……あなたねぇ……!」

 

 怒りを込めて振り向く。だが少年は涼しい顔で——いや、涼しくはない。頬を真っ赤に上気させて、汗だくで、口を半開きにして、完全に交尾に没入した猿の顔をしている。やちよの怒りなど、耳に入っていない。

 

 諦めた。

 

 やちよは前を向き直した。壁に両手をつき直す。濡れたタイルに指が滑った。

 

 ——早く、終わらせてちょうだい。

 

 五発目。六発目。

 

 少年は射精のたびに「でるぅ!」と叫び、やちよが「声を出すなと言っているでしょう」と歯を剥いた。だがその叱責ももう惰性で、お湯の中に溶け出す精液と一緒に、浴室の排水口に流れていくだけだった。

 

 結局——風呂の中で六発。

 

 六発目の射精が終わったとき、ようやく少年のチンポが膣の中で硬度を失った。ぬるりとした感触が抜けていく。根本まで埋まっていたものが引き抜かれると、おまんこの入口から白い精液がとろっと零れ落ちて、お湯に溶けた。

 

「……出なさい」

 

 やちよが湯船から立ち上がった。お湯が体を伝って滝のように流れ落ちる。長い髪が背中に張りつき、水滴が腰の窪みから尻の谷間を流れていった。太腿の内側に精液が一筋残っている。シャワーで手早く流して、浴室を出た。

 

 脱衣所の空気がひんやりと肌を刺す。浴室の蒸気に慣れた身体が、ぶるりと震えた。

 

 やちよはタオルハンガーから白いバスローブを取って羽織った。厚手の布地が濡れた肌に吸い付く。帯を腰で結び、髪を後ろに払う。絞りきれなかった水が背中を伝って、バスローブの内側でじわりと布地を湿らせた。

 

 ——やっと、終わった。

 

 洗面台の鏡に映る自分の顔が、ひどく疲れている。目の下が翳って、頬が上気したまま冷めきっていない。青い髪が濡れて額に貼りつき、普段はきっちり整えている前髪が乱れていると、やちよの顔はどこか幼く、無防備に見えた。

 

 少年は浴室でまだシャワーを使っている。さすがに六発も出せば落ち着くだろう。やちよは棚の上のドライヤーを取ろうと前かがみになった。

 

 バスローブの裾が——持ち上がった。

 

 やちよの脚は長い。バスローブは膝丈だが、前かがみになると裾が太腿の裏まで上がる。ストッキングもなにも穿いていない素肌の太腿が露わになり、その上——モデルのように引き締まった白い尻が、バスローブの裾から覗いた。

 

 浴室の扉が音もなく開いていた。

 

 少年が立っている。シャワーを浴びたはずの体はまだ湯気を纏っていて、褐色の肌が脱衣所の天井のダウンライトに照らされて鈍く光っている。

 

 そしてその股間に——まっすぐ天井を指すチンポが、そびえていた。

 

 六発出した直後。さっき浴槽の中で萎えたはずのチンポが、やちよの尻を見た瞬間に完全復活を遂げている。

 

 やちよは気づいていなかった。ドライヤーに手を伸ばしたまま、背中を少年に向けている。

 

 少年が動いた。

 

 猿だった。発情したサルが雌に飛びかかるのとまったく同じ動作で、やちよの尻に跳びついた。小さな両手がバスローブの裾を掴み、一気に腰まで捲り上げる。

 

「あっ——!」

 

 やちよが声を上げた。冷たい空気が尻を打つ。振り向こうとした——その瞬間、

 

 ずぶっ。

 

 断りもなく、入れた。

 

「コラっ——やめなさ——っ」

 

 声が途切れた。反射的に洗面台の縁を両手で掴んでいた。前のめりの体勢が崩れかけて、腕の力だけで踏ん張る。鏡にやちよの顔が映っている。目を見開いて、頬を紅潮させて、唇を噛んだ顔。その後ろに——背中にしがみつく少年の坊主頭が映っていた。

 

 体格差が歴然だった。

 

 やちよの背中の半分ほどしかない小さな胴体が、バスローブの上から密着している。褐色の腕がやちよの腰に回りついて、短い脚がやちよの太腿の内側で踏ん張っている。小さな体の全体重をやちよに預けて、腰だけが必死に動いている。

 

 ぱんっ、ぱんっ。

 

 少年の腰がやちよの尻に打ちつけられる。乾いた音が脱衣所に響いた。浴室と違ってお湯がない分、肌と肌がぶつかる音がそのまま鳴る。チンポがおまんこを出入りするたびに、ぐちゅっ、ぬちゅっ、と先ほどまでの六発分の残りが攪拌される粘着質な音が混じった。

 

「あと一回っ! これで終わりにするからっ!」

 

 少年が背中越しに叫んだ。耳元で聞こえる。近い。熱い息が首筋にかかる。子供の体温は高い。風呂上がりで火照った小さな体が、やちよの背中にぺたりと貼りついていた。

 

「……本当に、最後よ」

 

 やちよは洗面台を握ったまま言った。もう何度聞いたか分からないセリフだった。「あと一回」が本当に最後だったことは、一度もない。だが今回だけは——六発出した直後だ。さすがにもう出ないだろう。出し尽くしているはずだ。

 

 少年の腰が加速した。

 

 ぱんぱんぱんぱんっ——。

 

 テンポが上がる。規則正しかった腰振りが乱れて、奥に、奥にと叩きつけるような動きに変わる。背中に張りついた少年の呼吸が荒くなって、小さな指がバスローブの布地をぎゅっと握りしめた。

 

「でっ——でるっ——お姉ちゃ——でるぅぅっ!」

 

 びゅくっ、びゅくっ。

 

 七発目。膣の中で精液が弾けた。六発目までの残りに新しい白濁が重なって、おまんこの奥をどろどろに満たしていく。量は明らかに減っている。だがチンポの痙攣は相変わらず激しくて、やちよの膣壁にびくびくと脈を打ちながら、最後の一滴まで搾り出そうとしていた。

 

 ずるり、と抜けた。

 

 おまんこの口から、精液がとろりと垂れ落ちた。白い糸を引いて太腿の内側を伝い、フローリングにぽたりと一滴落ちる。

 

 少年がやちよの背中から滑り降りた。自分のチンポを見下ろす。さすがに萎えていた。皮が亀頭を覆い直して、くたりと下を向いている。

 

「……よし」

 

 少年が呟いた。チンポがもう立たないことを確認すると、ふぅ、と満足げな息をついて——パンツとTシャツを拾い上げ、さっさと身につけた。

 

「フェリシアお姉ちゃんとゲームしてくるー!」

 

 脱衣所の扉を開けて、廊下に消えていく。ぱたぱたぱたと元気な足音が遠ざかった。

 

 やちよは洗面台に両手をついたまま動けなかった。

 

 バスローブが腰まで捲れたまま、尻が剥き出しになっている。太腿を精液が二筋伝っている。鏡の中の自分の顔が、呆然としていた。

 

 ——せっかく、お風呂に入ったのに。

 

 体を洗ったのに。髪を流したのに。精液を全部流したはずなのに。また、おまんこの中がどろどろに汚されている。

 

 やちよはバスローブの裾を下ろし、帯を結び直した。乱れた髪を手で梳いて、深呼吸を一つ。

 

 洗面台の蛇口を捻って、冷たい水で顔を洗った。精液の匂いが鼻腔にこびりついている。何度洗っても落ちない気がした。

 

 ——あの子は、猿だ。発情期の猿。

 

 タオルで顔を拭きながら、やちよは天井を仰いだ。怒りとため息が半分ずつ混ざった、形容しがたい感情が胸の底で渦を巻いていた。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 トイレにすら、一人で行けなくなった。

 

 翌日の昼下がり。やちよが廊下を歩いてトイレに向かうと、背後からぱたぱたと素足の音がついてくる。振り向くまでもない。

 

「……ついてこないで」

 

「やだ」

 

「トイレよ。分かるでしょう」

 

「おまんこするの」

 

「しません」

 

 しない、と言った。言ったのに——トイレの個室に入った瞬間、扉が閉まる前にするりと少年が滑り込んできた。

 

 狭い。みかづき荘のトイレは一般的な家庭用サイズで、大人一人と子供一人が入ると、もう身動きが取れない。少年の褐色の肩がやちよの腰に触れている。便器のタンクが背中に当たる。壁のタオルハンガーが肘を掠めた。

 

「出なさい」

 

「やだ」

 

「出なさいと言っているでしょう」

 

「お姉ちゃんのおまんこ、してから出る」

 

 交渉の余地がなかった。この子は「やだ」しか言わない。ドアを開けて追い出そうにも、廊下をいろはやさなが通るかもしれない。子供のチンポが勃起している状態で扉を開けるわけにはいかない。

 

 やちよの手がスカートの裾に伸びた。黒い水玉柄の布地を腰まで引き上げて、ショーツを太腿のあたりまでずらす。自分からやっている——この行為が日常になりつつあることに、やちよは気づかないふりをしていた。

 

「……早く済ませなさい」

 

 便器の蓋に両手をついて、前かがみになった。狭いトイレの中で、やちよの白い尻が少年の目の前に突き出される。ショーツが太腿の半ばで張って、ストッキング越しに下着の黒いレースの縁が覗いている。

 

 少年のチンポは、とっくに準備完了だった。

 

 ずぷっ。

 

 後ろから入った。もう何度目か分からない挿入。やちよのおまんこは抵抗もなくチンポを受け入れて、膣壁がぬるりと亀頭を包み込んだ。

 

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。

 

 少年が腰を振る。狭いトイレに肌が打ち合う音が反響する。便器の蓋がやちよの手の下でかたかたと鳴った。

 

 ——もうこれで、今日五発目。

 

 朝に一回。昼前に一回。昼食後に一回。午後のおやつの前に一回。そして今。もはや数える気力もない。この子の金玉はどうなっているのか。底なしの井戸でも抱えているのか。

 

「一体何回出すつもりなの」

 

 肩越しに言った。声は平坦だ。怒る気力は昨日の風呂で使い果たした。

 

「いい加減にしなさい」

 

「まだできる!」

 

 少年の腰は止まらない。チンポが膣の奥を突くたびに、ぐちゅっ、と先ほどまでの四発分の精液が攪拌されて音を立てた。やちよのおまんこの中はもう朝からずっと精液が注ぎ足され続けて、膣壁がぬるぬると滑っている。

 

 こんこん。

 

 ドアを叩く音がした。

 

 やちよの心臓が止まった。

 

「やちよさん?」

 

 いろはの声だった。

 

 ドアの向こう、三十センチ先に——いろはが立っている。やちよの体から血の気がすべて引いた。背筋を氷の指が這い上がるような感覚。口の中がからからに乾いた。

 

「おトイレに入って長いから……大丈夫ですか?」

 

 やちよは少年を振り向いた。目だけで「静かにしなさい」と命じる。声を出す余裕がなかった。少年の腰はまだ動いている。ぐちゅ、ぐちゅ、と粘膜が擦れる音が狭いトイレの中で鳴っている。この音が、ドアの向こうに漏れていないという保証はどこにもない。

 

 少年が動いた。

 

 やちよの右足を、下から掬い上げるようにして持ち上げた。

 

「——っ!」

 

 体勢が崩れた。片足を抱え込まれて、やちよの重心が一気に傾く。便器の蓋から手が滑りかけて、壁に手をつき直して辛うじて体を支えた。少年の両腕がやちよの太腿に巻きつき、しがみつくようにして体を密着させている。チンポは繋がったまま。角度が変わって、膣の違う場所を圧迫した。

 

 少年なりの配慮だった——のかもしれない。やちよの足を持ち上げて体を密着させることで、声が漏れにくい体勢に変える。同時に、もっとくっつきたいという本能の発露でもある。どちらが先かは少年自身にも分からないだろう。

 

 結果として、やちよは片足を少年に抱えられたまま、壁に片手をついて、もう片方の手で自分の口を塞ぐしかなくなった。

 

「やちよさん……?」

 

 いろはの声がもう一度響く。心配の色が濃くなっている。

 

 やちよは口を覆った手を、ほんの一瞬だけ離した。

 

「大丈夫よ」

 

 声が震えそうだった。唇を噛んで、空気を吸って、押し出す。

 

「ちょっと……お腹の調子が悪くて……」

 

「お腹……? 最近、お疲れみたいですし……あの子のお世話なら、私も手伝いますから」

 

 いろはの声は優しかった。純粋に、やちよを心配している声。それが胸に刺さった。

 

 ——こんなこと、手伝わせられるわけがない。

 

 トイレの中で子供のチンポを膣に咥えながら、片足を持ち上げられて壁に張りつけられている自分の姿を、いろはに見せるわけにはいかない。七海やちよとして。みかづき荘の年長者として。いろはの先輩として。——絶対に。

 

「心配しないで。大丈夫だから。すぐ出るわ」

 

 平静を装った。装いきった。声は震えなかった。

 

「……分かりました。無理しないでくださいね、やちよさん」

 

 いろはの足音が遠ざかっていく。スリッパが廊下のフローリングを踏む音。リビングの方に消えていく。

 

 やちよは長い息を吐いた。口を覆っていた手が下りる。こめかみに汗が流れた。

 

 ——助かった。

 

 安堵が全身を弛緩させた。便器の蓋に再び手をつき、前かがみの体勢を立て直す。少年はまだ太腿にしがみついていて、チンポは膣の中に埋まったまま——

 

 ばちゅっ。

 

 少年が腰を叩きつけた。

 

「——っ!!」

 

 声が出かけた。口を手で塞ぐ前に、喉の奥で潰す。

 

 いろはとの会話の間、少年はじっと耐えていた。腰を止めて、息を殺して、おとなしくしていた。それは確かにお姉ちゃんを守るための我慢だったのだろう。だが今——いろはが去った瞬間、堰を切ったように溜まった分が爆発した。

 

 ばちゅっ、ばちゅっ、ばちゅっ——!

 

 全力のピストン。さっきまでの腰振りとは比べものにならない、子供の全体重を乗せた膣奥への突き上げ。太腿にしがみついた腕に力がこもり、チンポがやちよの一番奥に何度も何度も叩きつけられた。

 

「っ——、ぁ——」

 

 やちよの口から、声が漏れた。

 

 手で塞ぎきれなかった。安堵で全身の力が抜けた直後に、この不意打ちだった。壁についた手が滑る。膝がかくんと折れかける。子供のチンポが子宮の入り口を叩く角度で、がんがんと突かれている。

 

「でるっ——でるぅ——お姉ちゃんのおまんこにっ——!」

 

 びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ——!

 

 膣の奥で精液が弾けた。子宮口を押し開くような勢いで、白濁がやちよの最深部に叩き込まれる。

 

 そのとき——やちよの体の内側で、何かが弾けた。

 

 膝が笑った。腹の底が熱く痙攣した。指先がびりびりと痺れて、視界の端が一瞬白んだ。口を塞いだ手の下で、押し殺した声が喉を震わせた。

 

 ——イッた。

 

 軽く。ほんの微かに。だが確実に——やちよの体が、絶頂の波を拾っていた。

 

 少年のチンポが膣の中でびくびくと最後の痙攣を終える。やちよの太腿に巻きついた腕がゆるみ、持ち上げられていた足がゆっくりと床に降りた。

 

 二人の荒い呼吸だけが、狭いトイレに響いている。

 

 やちよは壁に額を預けたまま、動けなかった。

 

 ——今、私。

 

 感じた。

 

 この子の——おちんちんで。

 

 心臓がどくどくと耳の奥で暴れている。頬が熱い。手の甲で触れると、耳たぶまで紅潮しているのが分かった。

 

 恥ずかしかった。情けなかった。子供のチンポで、しかもこの状況で、不意打ちとはいえ絶頂してしまった自分が——七年間戦い続けたベテランの魔法少女が——信じられなかった。

 

 少年はやちよの太腿にほっぺたを押し当てて、快感の余韻でふるふると震えていた。何も気づいていない。やちよがイッたことも、その意味も。ただ気持ちよかった顔をして、やちよの肌のぬくもりに甘えている。

 

 それがまた——たまらなく、恥ずかしかった。

 

「……出なさい。先に」

 

 声が掠れた。

 

「んー」

 

 少年が名残惜しそうにやちよから離れた。くたりとしたチンポを半ズボンにしまって、トイレの扉を開ける。廊下を確認して——誰もいないのを見てから、ぱたぱたと走り去った。

 

 やちよは便器の蓋に座り込んだ。

 

 スカートがめくれたまま。ショーツが太腿に引っかかったまま。おまんこから精液がとろりと便座に垂れた。

 

 天井の小さなライトを見上げて、やちよは唇を噛んだ。

 

 ——気のせい。

 

 気のせいだ。疲れていたから。不意を突かれたから。身体が勝手に反応しただけ。あの子のチンポが気持ちいいなんて、そんなことは——

 

 太腿の内側がまだ、じんわりと熱かった。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 少年の滞在、最終日。

 

 朝の六時。窓の外はもう明るいが、みかづき荘はまだ静かだった。いろはの目覚まし時計が鳴るのは七時。フェリシアが起きてくるのは八時を過ぎてから。ういとさなは七時半。

 

 やちよの部屋で、少年が目を擦りながらむくりと起き上がった。

 

 昨晩から、やちよの部屋で寝ている。最初の数日は客間に布団を敷いていたのだが、少年が夜中にやちよの部屋に忍び込んでくるようになり——結局、同じ部屋で寝かせる方がまだ管理ができた。ベッドはやちよが使い、少年は床に敷いた布団。それが建前で、夜中には大抵ベッドに潜り込んでくるのだが。

 

 少年がパンツの中に手を突っ込んだ。ごそごそと股間をまさぐる。朝勃ちだった。パンツの前が三角に張り出して、小さなテントを作っている。

 

 布団を蹴って立ち上がり、ベッドの縁に歩いていく。やちよは横向きに眠っている。布団から肩が出ていて、青い髪が枕の上に扇のように広がっていた。薄い掛け布団の輪郭が、やちよの腰から太腿にかけてのラインをなぞっている。

 

 少年がやちよの肩を揺すった。

 

「お姉ちゃん」

 

「…………」

 

「お姉ちゃん、して」

 

「…………ん……」

 

 やちよが薄く目を開けた。寝起きの焦点が合わない瞳に、少年のパンツのテントが映る。

 

「……朝から……いい加減にしなさい……」

 

 声が嗄れていた。寝起きの喉と、ここ数日の疲労で、やちよの声はいつもの凛とした響きを失っている。

 

「してぇ……お姉ちゃんのお口がいい……」

 

 少年がパンツを下ろした。勃起したチンポが目の前に突き出される。朝の光を受けて、亀頭がてらりと光っていた。

 

 やちよは枕に顔を埋めた。数秒。ため息が布に吸い込まれる。

 

 それから——ベッドの上で身体を起こした。

 

「……ここに座りなさい」

 

 ベッドの端を叩く。少年が嬉しそうにちょこんと腰かけた。やちよがベッドの脇に膝をつき、少年の股間に顔を近づける。チンポが目の前で脈打っている。

 

 ——最後の日だ。今日さえ乗り切れば終わる。

 

 やちよは唇を開いて、少年のチンポを口に含んだ。

 

 ぬるり。

 

 舌が亀頭の裏を舐め上げる。唇がカリの傘を越えて、竿に吸い付いた。子供のチンポは小さい。根本まで咥えても喉の奥には届かない。だがその分、口腔の中でチンポ全体を自在に転がすことができた。

 

 やちよの舌がチンポを巻き取るように絡みつき、頬の内壁で竿を押し、唇のすぼめで亀頭を搾る。一つ一つの動作が正確で、容赦がなかった。

 

「あっ——お姉ちゃっ——きもちい——!」

 

 少年が声を上げた。やちよの頭を両手で掴もうとして、指が青い髪に絡まる。腰が勝手に浮いて、チンポがやちよの口の中でびくびくと震え始めた。

 

 ちゅぷっ、じゅるっ、ちゅるるっ。

 

 粘膜と唾液が絡み合う音が、静かな朝の部屋に響く。やちよの頭がゆっくりと上下する。髪が少年の太腿を撫でて、その下でやちよの唇がチンポの根本と先端を規則正しく往復していた。

 

「でっ——でるっ——!」

 

 あっけなかった。一分も持たない。少年のチンポが口の中で膨張して、尿道がひくついて——

 

 びゅるっ、びゅるっ。

 

 精液がやちよの口腔に注ぎ込まれた。舌の上に熱い白濁が広がる。粘度のある液体が舌の裏に回り込み、歯茎の隙間に入り込み、喉の奥に垂れかけた。

 

 ——普段なら、ここで口を離す。ティッシュに吐き出して、「はい、おしまい」と突き放す。いつもの流れ。

 

 だが今日は——やちよは口を離さなかった。

 

 精液を舌の上に溜めたまま、チンポを咥え続ける。射精の痙攣が収まりかけたチンポに、舌を押しつけた。射精直後の——過敏になりきった亀頭を、ざらついた舌先でぐりっと擦り上げる。

 

「ひぁっ——! お姉ちゃっ、ま、待っ——もう出た、出たってば——!」

 

 少年が悲鳴を上げた。腰を引こうとする。だがやちよの左手が少年の尻を掴んでいた。大人の手。子供の尻。力の差は歴然で、少年は一ミリも後退できなかった。

 

 じゅるるるっ——。

 

 バキュームが始まった。

 

 やちよが頬を窪ませて、チンポ全体を口腔の真空で吸い上げる。射精直後の敏感すぎる亀頭に、口蓋の肉と舌の面がぴったりと密着して、逃げ場のない圧が全方位からチンポを締め付けた。

 

「いっ——いやぁっ! やだっ、やめてぇ——!」

 

 少年の目から涙が溢れた。快感が痛みに反転する境界線を、やちよのフェラは平然と踏み越えていた。腰を引いても逃げられない。頭を押しても止まらない。やちよの指が尻の肉に食い込んで、チンポを口の中に繋ぎ止めている。

 

 ——今日一日、みかづき荘のメンバー全員がいる。夕方には鶴乃も来る。

 

 この子を放っておけば、人目もはばからず私にまとわりついてくる。フェリシアの前で。いろはの前で。鶴乃の前で。「おまんこ」だの「ちんちん」だの叫ばれたら、何もかもが終わる。

 

 我慢しろと言っても無理。鍵をかけて閉じ込めても、泣き喚いて騒ぎになる。

 

 ならば——方法は一つしかない。

 

 朝のうちに。金玉の中身を。一滴残らず。全部、搾り取る。

 

 それが七海やちよの作戦だった。

 

 ぢゅるるっ、ぢゅぷっ、ちゅぱっ——。

 

 やちよの口が止まらない。舌が亀頭を嬲り、唇が竿を締め、頬の肉がチンポの側面を押し潰す。七年間の戦闘で培った集中力が、この行為に全振りされていた。敵の動きを読み、隙を突き、仕留める——その本能が、今はチンポの反応を読み、射精のタイミングを操り、精液を搾り出すことに注がれている。

 

「あぁっ——またっ——でるっ——でるぅぅっ——!」

 

 二発目。やちよの口の中で射精が弾けた。一発目の精液がまだ口腔に残っている中に、新しい白濁が注ぎ足される。やちよは眉一つ動かさなかった。精液を奥歯の内側に溜めて、舌でチンポを舐め続ける。

 

 少年が泣いていた。快感の涙だった。気持ちよすぎて止まらない涙。なのにチンポは止めてもらえない。搾られ続ける。

 

 三発目。もう少年の腰から力が抜けていた。ベッドの上に仰向けに倒れて、両手がシーツを掴んで震えている。やちよは体勢を変えず、少年の股間に顔を埋めたまま吸い続けた。

 

「ぁ——、あ゛——、おねえ、ちゃ……もう、むりぃ……」

 

 声が壊れていた。言葉になっていない。目は涙でぐしゃぐしゃで、鼻水も垂れている。だがチンポだけは——やちよの口の中で、びくびくと脈打ち続けていた。

 

「あなたが悪いのよ」

 

 やちよが一瞬だけ口を離して言った。唇の端から精液と唾液が混ざった糸が垂れる。冷静な目だった。仕事をしている目。

 

「金玉の中身——全部、抜かせてもらうから」

 

 再びチンポを咥えた。

 

 四発目。精液の量が目に見えて減っていた。一発目二発目の勢いはもうない。どろりとした白濁がちょろちょろとしか出てこない。やちよはそれを確認して、ようやくチンポを口から解放した。

 

 ぷはっ、と唇が離れる。精液と唾液の糸が、やちよの下唇と亀頭の間で光って切れた。

 

「はい。これで金玉からっぽになったかしら」

 

 やちよの手が少年の睾丸に伸びた。柔らかい袋を指で挟んで、中身を確かめるように転がす。少年がひくっと腰を震わせた。

 

 ——まだ、硬い。

 

 睾丸の中に、まだ精液の気配がある。やちよの経験——もはや豊富と呼べるほどの経験——が、そう告げていた。

 

 そして案の定。

 

 チンポが——また、立った。

 

 くたりと萎えていたはずの竿が、やちよの指が睾丸を触れた刺激で、むくむくと持ち上がっていく。四発出した直後とは思えない回復速度で、亀頭が皮を押し退けて顔を出した。

 

「……信じられない」

 

 やちよの声は低かった。怒りではない。呆れでもない。もうそういう感情の域を超えている。ただ、事実を確認する声だった。

 

 フェラを再開した。

 

 今度は容赦がなかった。金玉の底を浚うように、根本から亀頭まで舌で舐め上げ、頬肉で圧迫し、バキュームで吸い上げる。少年はもう声すら出ていなかった。口を開けて、目を見開いて、白目が覗いて、全身が細かく痙攣している。

 

 五発目。ほとんど何も出なかった。透明な液がちゅるっと漏れた程度。睾丸が限界まで萎んで、もう搾り出すものがない。

 

 やちよが口を離した。

 

 チンポはぐったりと萎えて、少年の太腿の上に倒れていた。ぴくりとも動かない。先端から唾液と精液の残りが一滴垂れて、それっきりだった。

 

「これでもう発情することもないでしょう」

 

 やちよはティッシュで唇を拭いた。口の中に残った精液の味が舌の奥にこびりついている。洗面所でうがいをしなければ。

 

「少しは……懲りた?」

 

 仕返ししてやった。やちよの胸に、小さな満足感があった。

 

 少年はベッドの上に大の字で転がっていた。目が焦点を失って天井を見ている。口が半開きで、涙と鼻水が頬を濡らしたまま乾きかけている。チンポは完全に沈黙して、精液のカスがこびりついた亀頭が所在なげにくたりとしていた。

 

 快感で意識が飛びかけている。

 

 ——これなら、今日一日は大丈夫。

 

 やちよは少年の額の汗をタオルで拭いてやり、布団を被せた。しばらく起きてこないだろう。その間に身支度を済ませて、何事もなかったような顔で朝食の席に着けばいい。

 

 洗面所で念入りにうがいをした。歯も磨いた。口の中から精液の痕跡を完全に消して、鏡の中の自分に向かって軽く微笑んでみる。

 

 ——完璧。いつもの七海やちよだ。

 

 この作戦は成功する。今日一日、あの子は大人しくしているはず。金玉を空にされた少年に、発情する余力は残っていないはずだ。

 

 ——はずだった。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 夕食後のみかづき荘は、賑やかだった。

 

 リビングのソファにフェリシアが陣取って、コントローラーを振り回しながらゲームの画面に向かって叫んでいる。その隣でういが足を抱えて笑っていて、さなはテーブルの隅で紅茶を啜りながら穏やかに微笑んでいた。鶴乃が万々歳から持ってきた中華まんを皿に並べて「鶴乃スペシャルだよ!」と胸を張り、いろはが「鶴乃ちゃん、多すぎない?」と苦笑している。

 

 やちよの作戦は——午後まで有効だった。

 

 朝のバキュームフェラで五発抜かれた少年は、午前中は完全に沈黙していた。大人しくフェリシアとゲームをし、ういと宿題をし、いろはの昼食を食べた。チンポは一切立たず、やちよに対する発情行動もなかった。やちよは内心で勝利を確信していた。

 

 午後になっても平和は続いた。少年はリビングでテレビを見て、おやつを食べて、フェリシアとまたゲームをした。やちよは二階で本を読んで過ごすことができた。数日ぶりの、穏やかな午後だった。

 

 夕方、鶴乃が到着してからも問題は起きなかった。少年は鶴乃に対しても大人しく——いつものようなエロい目つきも、触る素振りもなかった。金玉が空だと、性欲そのものが消えるらしい。

 

 ——大成功ね。

 

 やちよは心の中でそう呟きながら、キッチンで夕食の後片付けをしていた。シンクに張った湯に食器を沈めて、スポンジで一枚ずつ洗っていく。リビングからは笑い声が聞こえる。フェリシアと鶴乃がゲームの勝敗で言い争っている声。いろはの仲裁。ういの笑い。平和な、いつものみかづき荘の夜だった。

 

 背中に——何かが触れた。

 

 小さな手。腰のあたり。ドレスの布地越しに、子供の体温が伝わってくる。

 

 やちよの手が止まった。スポンジから泡が垂れる。

 

 ——嘘。

 

 少年が、やちよの背後にいた。

 

 両手がやちよの腰に回りついて、腹にぺたりと張りつく。そして——腰を、前後に動かし始めた。やちよの尻に股間を擦りつけるように。ドレスの布地を挟んで伝わってくる硬さは——まぎれもなく、勃起したチンポだった。

 

 ——朝、五発も抜いたのに。

 

 やちよのこめかみに青筋が浮いた。

 

「……あなた、まだ——」

 

 声を出しかけて、唇を閉じた。リビングは——すぐそこだ。カウンター越しに、ソファの背もたれが見えている。鶴乃がコントローラーを振り回す腕が見える。いろはが紅茶のカップを口に運ぶ横顔が見える。距離にして四メートル。声を出せば、全員に聞こえる。

 

 少年の手がスカートの裾をまさぐり始めた。布地を下から掬い上げて、太腿を這い上がってくる。ストッキングの上を小さな指が滑り、ガーターベルトの縁に引っかかり——ショーツの横に指を潜り込ませた。

 

 やちよはシンクの縁を握った。ステンレスに爪が当たってカチリと鳴る。

 

 ——何を考えているのこのエロガキは。

 

 全員がいるのに。鶴乃が。いろはが。ういが。さなが。フェリシアが。すぐそこにいるのに。

 

 ずぷっ。

 

 入った。

 

 スカートの裾が腰まで捲り上げられ、ショーツが横にずらされ、チンポが背後からおまんこに押し込まれた。少年は身長が低いから、つま先立ちをしているのだろう。角度が浅い。亀頭が膣の入り口付近でぐりぐりと押し広げている。

 

 やちよの歯が奥歯に食い込んだ。声が喉の奥で潰れる。蛇口から流れる水の音がかろうじて周囲のノイズに紛れているが、チンポがおまんこを出入りする粘着質な音が——

 

 ぐちゅっ。

 

 ——聞こえたら、終わる。

 

 少年が腰を動かし始めた。小さな、だが執拗なピストン。やちよの尻に腰が当たるたびに、ドレスの布地が擦れてかすかな衣擦れの音を立てた。

 

「やちよー、どうかしたー?」

 

 鶴乃の声が飛んできた。

 

 やちよの心臓が跳ね上がった。ソファの上から、鶴乃がこちらを見ている。——見ている。やちよの上半身を。カウンターの向こう側にある腰から下は見えない。見えないはずだ。カウンターの高さを信じるしかない。

 

「な、なんでもないわ」

 

 声が裏返りかけた。必死に押し戻す。水道の蛇口を少し強く捻って、水音を大きくした。

 

「お皿がちょっと……滑っただけ」

 

「えー、やちよ師匠が手ェ滑らせるとかめずらしー。疲れてんじゃないの?」

 

「疲れてなんかいないわ」

 

 疲れている。精神的に。下半身的に。あらゆる意味で。

 

 鶴乃の視線がテレビに戻った。「おい鶴乃、早くやれよー!」というフェリシアの声に引き戻されたらしい。

 

 やちよは長い息を吐いた——喉の奥で、声にならないように。

 

 少年の腰は止まっていない。やちよが鶴乃と会話している間も、チンポは膣の中をゆっくりと出入りし続けていた。粘膜が引き攣れて、朝のフェラで空になったはずの精液が——いつの間にか、新しい我慢汁で膣内をぬるつかせている。

 

 ——もう、限界。

 

 やちよは水道を止めた。

 

 振り向かずに、両手をシンクの縁から離す。体を沈めた。膝を曲げて、しゃがむ。カウンターの陰にやちよの全身が隠れる。同時に少年のチンポが抜けて、ぬるっと外気に触れた。

 

 少年の目が丸くなった。やちよが消えた——と思ったのだろう。下を見ると、目の前にやちよがしゃがんでいた。スカートが床に広がって、ストッキングの膝がタイルに着いている。

 

 やちよが少年の肩を掴んで、床に押し倒した。

 

 音を立てないように——だが有無を言わせない力で。子供の体が仰向けにキッチンの床に転がされる。少年は一瞬きょとんとして、次の瞬間——やちよが跨ってきたことに目を見開いた。

 

 しゃがみ騎乗位。

 

 カウンターの陰で、やちよが少年の上に座った。スカートが少年の下半身を覆い隠すように広がっている。外から見ればやちよがキッチンの床にしゃがんで何かを拾っているようにしか見えない。

 

 やちよの手が少年のチンポを掴んだ。位置を合わせて、自分のおまんこに導く。

 

 ずぷっ。

 

 入った。上から一気に沈み込む。少年のチンポがやちよの膣に根本まで呑み込まれた。

 

「出すなら、さっさと出しなさい」

 

 やちよが少年の耳元で囁いた。声は氷のように冷たかった。

 

 おまんこが——絞まった。

 

 やちよの膣壁が、チンポの全周をぎゅっと締め上げた。ただ締めたのではない。膣の奥から入口に向かって、蠕動するように筋肉が波打った。チンポの根本から亀頭に向かって、搾り出すような圧が走る。

 

 少年の目が飛び出すほど見開かれた。

 

 ——今までで、一番。

 

 風呂のときとも、トイレのときとも、違う。お姉ちゃんのおまんこが、初めて「本気」を出した。チンポを包んでいる膣壁のすべてが、一つ残らず精液を絞り出そうと意志を持って動いている。

 

 少年は声を出せなかった。出したら全員にバレる。それは少年にも分かっていた。口を両手で塞いで、目を白黒させて、腰だけがびくびくと痙攣する。

 

 びゅくっ——びゅくっ——。

 

 声のない射精だった。やちよの膣の中で、チンポが無言で果てた。精液が膣奥に押し込まれていく。やちよはその感触を確認しながら、少年の上からゆっくりと腰を上げた。

 

 ぬるっ、とチンポが抜ける。

 

 やちよは何事もなかったようにスカートを直した。ショーツを元の位置に戻し、膝についた埃を手で払う。立ち上がって、シンクの前に戻った。水道の蛇口を捻る。水音が復活した。

 

 ——残りの皿を、洗わなければ。

 

 カウンターの向こうでは、フェリシアと鶴乃がまだゲームで争っている。いろはがういに明日の予定を聞いている。さなが空になったカップを持ってキッチンに向かいかけて——やちよと目が合って、小さく微笑んで引き返した。

 

 誰も、気づいていない。

 

 キッチンの床に、少年が仰向けに転がっている。目が虚ろで、口が半開きで、パンツの中でチンポがぐったりと萎えている。やちよの足元で、天井を見上げたまま動けないでいた。

 

 やちよはちらりと足元に目をやった。

 

「……いつまで寝ているの。リビングに戻りなさい」

 

 小声で。平坦に。

 

 少年がふらふらと起き上がって、よろめきながらリビングに戻っていく。やちよは皿を拭きながら、深く、長く、息を吐いた。

 

 ——乗り切った。

 

 洗い物を終えたやちよは、タオルで手を拭いてからリビングに戻った。ソファの端に腰を下ろして、いろはが淹れてくれた紅茶を啜る。鶴乃がフェリシアに「もう一回!」と食い下がっている。ういがさなと何かの本をめくっている。少年はフェリシアの隣でぼんやりとテレビを見ていた。大人しい。キッチンでの一発が効いたのだろう。やちよと目が合うと、少年はへらっと笑った。

 

 ——明日、この子は帰る。

 

「少し早いけど、休ませてもらうわ。この子も寝かせないといけないし」

 

 カップを置いて立ち上がった。時計は九時を少し過ぎたところだった。

 

「えー、もう寝るの?」

 

 鶴乃が不満げな顔をした。

 

「明日の朝、ご両親が迎えに来るから。この子にも早く寝てもらわないと」

 

「おやすみなさい、やちよさん」

 

 いろはが微笑む。ういが「おやすみなさーい」と手を振った。

 

「なんだよ、やちよと寝んのかよ」

 

 フェリシアがソファの背もたれ越しに振り向いた。口を尖らせている。

 

「オレとゲームしようぜって言ってんのに」

 

「明日も遊べるでしょう。朝、ご両親が来るまでの間に」

 

「ちぇ」

 

 少年の手を引いて、二階に上がった。階段を昇る足音と、リビングから漏れるテレビの音が背後で混ざり合う。

 

 ——あとは、寝るだけ。明日の昼前には迎えが来る。あと半日。もう半日の辛抱。

 

 部屋の扉を閉めて、鍵をかけた。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 やちよは洗面所で着替えてきた。

 

 青いネグリジェ。薄手のサテン地で、膝丈。首元と裾にレースの縁取りがあり、胸元で小さな紺色のリボンが結ばれている。袖はない。白い肩と二の腕が剥き出しで、鎖骨の窪みに照明の光が溜まっていた。

 

 透ける、とまでは言わないが——薄い布地の下で体のラインがはっきりと浮かぶ。乳首の影。腰の括れ。太腿の付け根の稜線。ショーツの輪郭すら布越しに読み取れた。

 

 少年は——すでにパンツ一丁で布団の上に座っていた。

 

 やちよが部屋に入った瞬間、少年の目がネグリジェに釘付けになった。薄い青の布地の下を透かすように、視線がやちよの全身を舐め回す。パンツの前が、みるみるうちに持ち上がっていった。

 

「……寝なさい。明日は早いのよ」

 

「やだ」

 

 知っていた。こうなることは分かっていた。

 

 少年がやちよに飛びついた。腰に両腕を回して、ネグリジェの上からしがみつく。褐色の頬がやちよの腹に押しつけられて、腰がもう前後に動き始めている。パンツ越しのチンポがやちよの太腿に擦りつけられた。

 

「お姉ちゃん……最後だから……して……」

 

「…………」

 

 やちよは少年の坊主頭を見下ろした。

 

 ——これが最後。明日には帰る。もう二度と、この子のチンポの相手をしなくていい。

 

 その思いは、なぜか胸の奥で微かな引っかかりを生んだ。安堵であるはずのその感情に、ほんのわずかな——何か別のものが混じっているような。

 

 気のせいだ。

 

「……これが、最後よ。分かった?」

 

 ベッドに腰を下ろした。少年がパンツを脱ぎ捨てて、裸になる。チンポが完全に勃起して、やちよの膝の前で揺れていた。

 

 やちよがベッドの上に横たわった。枕に頭を預けて、少年に背を向ける。

 

「ここからなら、入れられるでしょう」

 

 ネグリジェの裾を腰まで引き上げた。ショーツだけが残された尻が、少年の目の前に晒される。

 

 少年は一瞬呆然として——それから、やちよの背中にぴったりと体を寄せた。

 

 側位。少年がやちよの背中にしがみつく形。日焼けした細い腕がネグリジェの腰のあたりに回りついて、サテンの布地を握りしめた。小さな胸がやちよの肩甲骨に押しつけられる。子供の心臓の鼓動が、背中越しに伝わってきた。速い。どくどくと、全力で打っている。

 

 ショーツが横にずらされた。チンポの先端がおまんこの入口を探り当てて——

 

 ずぷっ。

 

 入った。

 

「……ん」

 

 やちよの喉から、微かな声が漏れた。

 

 ——今までと、違う。

 

 同じチンポだ。同じ子供の、同じサイズの、同じ形のチンポ。なのに——挿入された瞬間の感覚が、これまでとは質が違った。膣壁がチンポの輪郭をくっきりと捉えている。亀頭の傘の形、竿の血管の凹凸、根本の付け根の太さ。すべてが手に取るように分かる。

 

 慣れた、のだ。

 

 やちよのおまんこが、この子供のチンポに。

 

 少年が腰を動かし始めた。背中にしがみついたまま、小さな腰がリズムを刻む。ネグリジェがずるずると引っ張られて、肩紐が片方ずり落ちた。

 

 ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅ。

 

 ゆっくりとした水音。キッチンでの激しいピストンとは違う、夜の静けさに溶け込むような、穏やかなリズム。少年の腕がやちよの腰をきつく抱いていて、背中に張りつく小さな体温が——妙に、温かかった。

 

「お姉ちゃん……」

 

 耳元で囁かれた。吐息が首筋にかかる。子供の声。甘えた声。

 

「きもちいよ、お姉ちゃん……」

 

「…………」

 

 やちよは答えなかった。枕を掴む指に力を込めて、唇を引き結んでいた。

 

 少年の腰が速くなる。

 

「でるっ——お姉ちゃ——でるぅっ——」

 

 びゅくっ、びゅくっ。

 

 精液がやちよの中に注がれた。膣の奥をぬるりと満たしていく熱い感触。やちよは目を閉じたまま、射精が終わるのを待った。

 

「……まだ続ける気?」

 

 肩越しに言った。分かっている。答えは決まっている。

 

「うん!」

 

 チンポは萎えていなかった。

 

 少年がやちよの体をうつ伏せに転がした。ネグリジェが背中で捲れ上がって、腰から下が露わになる。やちよが四つん這いの体勢を取ると——少年は背後に回り、バックの姿勢でしがみついてきた。

 

 小さな体がやちよの背中に覆いかぶさる。腕がやちよの腹に回って、褐色の指がネグリジェの布を掴む。顔がやちよのうなじに押しつけられた。汗ばんだ坊主頭が青い髪の隙間に潜り込む。

 

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。

 

 今度は速い。遠慮も何もない全力の腰振り。ネグリジェが前後の衝撃で肩から完全にずり落ちて、やちよの白い背中と肩甲骨が露わになった。ベッドのスプリングがぎしぎしと軋む。

 

 二発目。三発目。

 

 射精のたびに少年は「でるぅ!」と叫び、やちよは「声を出さないで」と言った。だがその叱責の声が、少しずつ——力を失い始めていた。

 

 四発目が終わったとき、少年の腰が止まった。

 

 さすがに限界か——とやちよが思った矢先、少年がぐったりとやちよの背中に倒れ込んできた。汗びっしょりの小さな体が、まるで電池の切れた玩具のように動かなくなる。

 

「……疲れたの」

 

 やちよが振り向いた。少年は目を半開きにして、はぁはぁと荒い息をついている。チンポはまだ硬いが、体力が追いついていない。

 

 ——ここで終わりにすればいい。

 

 少年をベッドに寝かせて、布団を被せて、自分も寝ればいい。明日の朝には迎えが来る。もう、終わる。

 

 やちよはそうするべきだと分かっていた。

 

 分かっていたのに——体が動いた。

 

 少年をベッドに仰向けに寝かせた。そこまではいい。布団を被せようとした。だが手が布団ではなく、少年の腰に伸びた。

 

 跨った。

 

 やちよが、少年の上に座った。背面騎乗位の形で、少年のチンポにおまんこを合わせて——ゆっくりと、腰を沈めた。

 

 ずぷ……っ。

 

「ぁ——」

 

 声が出た。やちよの口から。押し殺す前の、生の声が。

 

 ——何を、しているの。

 

 自分に問いかけた。答えは返ってこなかった。

 

 腰が動いた。やちよの腰が。少年に言われたからではない。少年が求めたからでもない。自分の——自分の意思で。おまんこの中のチンポを、自分の欲しい角度で、欲しい深さで、欲しいリズムで動かすために。

 

 ぐちゅっ——ぬちゅっ——ぐちゅっ——。

 

 やちよの膣がチンポを咥えたまま上下する。ネグリジェが腰まで捲れ上がって、白い尻が少年の褐色の太腿の上で揺れている。青い髪が背中を流れ、乱れた肩紐が二の腕まで落ちていた。

 

 ——気持ちいい。

 

 認めた。認めてしまった。この子供のチンポが、気持ちいい。トイレの不意打ちは事故だと思おうとした。キッチンのしゃがみ騎乗位は仕方なかったと言い訳した。だが今——自分から跨って、自分から腰を振っているこの瞬間に、もう言い訳は通用しなかった。

 

「お姉ちゃん……すごい……自分で動いてる……」

 

 少年が下から見上げている。汗と涙でぐしゃぐしゃの顔が、恍惚で溶けていた。

 

「黙りなさい」

 

 やちよの声が掠れた。

 

 腰が止まらなかった。

 

 びゅくっ——。

 

 少年が下から射精した。やちよの膣の中にぶちまけられた精液が、背面騎乗位の重力で奥に沈み込んでいく。チンポの先端がやちよの一番深いところで脈打つのを、膣壁がはっきりと感じ取っていた。

 

「ん……っ」

 

 やちよの唇から声が漏れた。押し殺そうとして——やめた。もう、押し殺す意味がない。

 

 少年を見下ろした。仰向けの褐色の体。汗で光る坊主頭。焦点の合わない目。口が半開きで、涎が顎を伝っている。全身が快感で溶けきった子供の顔。

 

 その上で——やちよの腰は、まだ動いていた。

 

 少年のチンポを膣の中で握ったまま、ゆっくりと腰を前後に揺する。射精直後の敏感なチンポを、膣壁で撫でるように。搾るように。

 

 少年が背面で見えないままに仰け反った。

 

「お、お姉ちゃっ——もう出た——出たのにぃ——」

 

「……分かっているわ」

 

 分かっている。それでも止まらない。やちよの腰が。おまんこが。この子供のチンポを咥えたまま、自分の欲望を満たすために動いている。

 

 ——情けない。恥ずかしい。子供相手に、自分から腰を振っている。七海やちよが。みかづき荘の年長者が。七年間戦い続けたベテランの魔法少女が。

 

 それなのに。

 

「あ……っ——」

 

 気持ちいい。腹の底がじんわりと熱い。じわじわと、蓄積された快楽が背骨を這い上がってくる。

 

 やちよは体の向きを変えた。背面騎乗位から対面へ。少年の上で体を回して、少年の顔を見下ろす形になった。チンポは繋がったまま。膣の中で亀頭がぐるりと角度を変えて、違う壁を擦った。

 

 少年の目が、やちよの顔を見上げている。

 

 やちよの目が——潤んでいた。

 

 青い瞳に薄く涙の膜が張って、唇が半開きで、頬が上気している。乱れたネグリジェが片方の肩から完全にずり落ちて、鎖骨と乳房の上辺が剥き出しになっている。青い髪が汗で額に貼りつき、普段の凛とした面影はとっくにどこかへ消えていた。

 

「……なに見ているの」

 

 掠れた声で言った。

 

「お姉ちゃん、きれい……」

 

 少年が手を伸ばした。小さな手がやちよの頬に触れた。汗ばんだ指が、やちよの頬骨をなぞる。

 

 やちよは——その手を、払わなかった。

 

 腰を落とした。深く。チンポの根本まで、おまんこで呑み込む。少年の腰がびくんと跳ねた。やちよの膣壁がチンポの全長をぎゅっと締めて、そのまま——腰を、前後に振り始めた。

 

 ぐちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ、ぬちゅっ——。

 

 やちよの白い太腿が少年の褐色の腰を挟んで、ネグリジェの裾がふたりの結合部を隠しきれずに揺れている。ベッドのスプリングがぎしぎしと鳴り、ヘッドボードが壁を叩く音が、夜のみかづき荘に響いた。

 

 ——ここから先は、二人の獣の時間だった。

 

 体位が変わった。何度も。少年がやちよの下から這い出して、後ろに回って、しがみついて。やちよが少年を押し倒して、上から被さって、腰を叩きつけて。少年がやちよの足を持ち上げて、小さな体で精一杯にのしかかって。やちよが少年の頭を胸に抱き込んで、足を絡めて、離さなくて。

 

 声が漏れた。最初は「ん」だけだった。そのうち「あ」になった。「やめ」は「やめ……っ、そこ……っ」になり、やがて「もっと……」になった。

 

 少年は叫び続けていた。「お姉ちゃん!」「気持ちいい!」「でる!でるぅ!」「お姉ちゃんのおまんこぉ!」——いつもと同じ叫び。だがやちよは、もうそれを叱らなかった。

 

 何発出したか、分からない。

 

 精液はとっくに薄くなっていた。透明に近い液がちょろちょろと膣の中に注がれるだけだった。それでもチンポは萎えなかった。少年の無限機関は、最後の最後まで稼働し続けた。

 

 ネグリジェの擦れる音。肌が打ち合う音。押し殺した喘ぎ。甲高い叫び。スプリングの軋み。吐息。汗の匂い。精液の匂い。夜の空気に溶けた、二人の体温。

 

 窓の外が——白み始めていた。

 

 カーテンの隙間から、朝の光が細く差し込んでいる。蝉の声はまだない。夜明け前の静寂の中に、二人の荒い呼吸だけが残っている。

 

 やちよはベッドの上に横たわっていた。

 

 ネグリジェはぐちゃぐちゃだった。片方の肩紐は千切れかけていて、裾は腰の上で丸まっている。髪が汗で額に貼りつき、首筋を濡らし、枕の上に散乱していた。太腿の内側を精液が何筋も伝っている。シーツには体液が染みて、やちよの体の形に人型の跡が残っていた。

 

 隣で、少年が眠っている。

 

 仰向けに大の字で倒れ伏して、口を開けて、涎を垂らして、完全に意識を手放している。全てを出し尽くした——文字通り一滴も残っていない、からっぽの体。緩みきった顔は、満足以外の何も表現していなかった。チンポだけが最後の未練のように半立ちのまま、やちよの太腿の上にぺたりともたれかかっている。

 

 やちよは天井を見つめていた。

 

 情けない。恥ずかしい。子供相手に、朝まで交尾を続けた自分が信じられない。

 

 ——でも。

 

 身体の奥が、まだじんわりと熱かった。腹の底に残る、くすぶるような余韻。おまんこの中がひくひくと脈打っていて、少年のチンポの形を、まだ覚えている。

 

 やちよは目を閉じた。少年の寝息が耳に届く。小さな、規則正しい呼吸。

 

 ——認めたくない。でも。

 

 その先は、言葉にしなかった。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 翌日——昼前。

 

 こんこん。

 

 やちよの部屋のドアを叩く音で、やちよは目を覚ました。

 

「やちよさん、あの子のご両親がお迎えに来ましたよ」

 

 いろはの声。やちよは跳ね起きた。時計を見る。十一時を過ぎている。——寝過ごした。

 

 ベッドから下りて、部屋の中を見回した。

 

 すさまじい惨状だった。

 

 ベッドのシーツは体液でべとべとに濡れて、やちよの体の形にくっきりと人型の跡が残っている。さっきまでセックスしていた証拠。枕カバーは汗で変色し、掛け布団は床に落ちている。

 

 ベッドだけではない。サイドテーブルの上に精液の飛沫が点々と付着している。壁にも一筋、白い痕がこびりついていた。丸めたティッシュがそこら中に散乱して、ゴミ箱はとっくに溢れかえっている。床にも何枚か落ちていた。

 

 そして——部屋の空気。

 

 扉を開けたら終わる、と直感した。精子の匂いと、汗と体液が混ざり合った甘ったるい臭気が、部屋全体に充満している。一晩中続いた交尾の証拠が、空気そのものに染みついていた。

 

 やちよはネグリジェの乱れを最低限直して——直しきれなかった。肩紐は片方が伸びきっているし、裾には精液の染みがいくつも残っている。髪を手で梳いたが、乱れは隠しきれない。目の下にはクマが浮いていた。

 

 扉を開けた。

 

 最小限の隙間から、するりと廊下に出る。後ろ手で素早く扉を閉めた。部屋の中の空気と光景を、一切外に出さないように。

 

 いろはが廊下に立っていた。

 

「やちよさん……大丈夫ですか? 顔色が……」

 

 いろはの目が、やちよの姿を捉えている。昼前なのにネグリジェ。乱れた髪。目の下のクマ。唇が乾いている。いつもの七海やちよからは程遠い姿。

 

「大丈夫よ。すぐ連れていくわ」

 

 平静を装った。もう何度目か分からない、この数日間で完全に習得した技術だった。

 

 いろはが何か言いかけたが、やちよは微笑んで遮った。部屋に戻って、扉を閉める。

 

 ——部屋の中心で、少年が仰向けに倒れ伏していた。

 

 昨夜のまま——いや、今朝のままの格好で。全裸で大の字に転がって、口を開けて、満足しきった緩みきった顔で眠りこけている。全てを出し尽くしたエロ猿の、完全燃焼後の姿。チンポは完全に萎えて、股間でくたりと横たわっていた。

 

「起きなさい」

 

 やちよが少年の肩を揺すった。

 

「ん……」

 

「ご両親が迎えにいらしたわよ。服を着て出なさい」

 

 少年がもぞもぞと目を開けた。やちよの顔を見上げて、へらっと笑う。

 

「お姉ちゃん……」

 

「早くしなさい」

 

 少年がのろのろと起き上がった。パンツとTシャツを探して身につける。半ズボンを穿いて、靴下を片方だけ見つけて履く。もう片方はベッドの下に落ちていた。

 

「……ねえ、お姉ちゃん」

 

「なに」

 

「また冬休みに来ていい?」

 

 やちよは少年を見下ろした。

 

 呆れた顔を作った。作ったはずだった。だが唇の端が——ほんの僅かに、持ち上がったのを自分で感じていた。

 

「…………」

 

 数秒の沈黙。

 

「……それまでに、おちんちんをもう少し鍛えておきなさい」

 

 やちよの手が伸びて、少年の半ズボンの上からチンポを掴んだ。萎えて布地の中でくたっとしているそれを、指でぎゅっと握る。

 

 少年がびくっと体を震わせた。

 

 ——鍛えておきなさい、というのは。「また相手をしてあげる」という意味だ。やちよ自身がそれに気づいているのかいないのか、本人にも分からなかった。

 

 少年の顔がぱあっと輝いた。

 

 そして——半ズボンの中で、チンポが硬さを取り戻し始めた。やちよの指の中で、くたりとしていた竿がむくむくと持ち上がっていく。あれだけ出したのに。朝方まで搾り尽くされたのに。やちよが「鍛えておけ」と言った——つまり「また会える」と言った——その言葉だけで、復活した。

 

「……最後にもう一発、ハメていい?」

 

 少年が上目遣いで言った。

 

「いい加減にしなさい」

 

 やちよが少年の坊主頭をぱこんとはたいた。

 

 いつもの七海やちよの声。呆れと叱責。——だが。

 

 やちよは少年に背を向けた。

 

 ネグリジェの裾を、両手でゆっくりと腰まで持ち上げた。ショーツを横にずらす。白い尻が少年の目の前に突き出された。指がおまんこの縁に触れて、くぱりと広げる。昨夜の精液がまだ膣の奥に残っていて、広げた瞬間にとろりと一筋垂れた。

 

「早く終わらせるのよ」

 

 肩越しに振り返った。

 

 やちよの唇が——弧を描いていた。

 

 冷静で、大人びた、七海やちよの微笑み。その奥に——ほんの微かな、悪戯っぽい光。

 

 少年のチンポが完全に勃起した。

 

 みかづき荘の二階、やちよの部屋。真昼の光がカーテンの隙間から差し込んで、フローリングに細い帯を引いている。一階からはいろはの「やちよさーん、まだですかー?」という声が聞こえた。

 

 ——あと、一回だけ。

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