※この作品はR-18です。

搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~   作:黒蓮/クロハス

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神デリ♡環いろは ~絶対勝てない超名器おまんこ~

 二週間は長かった。

 

 安いビジネスホテルの一室で、おじさんはベッドの端に腰を下ろしたまま、自分の膝を見つめていた。据え置きのエアコンが低く唸る音だけが部屋を満たしている。カーテンの隙間から差し込む西日が、くたびれたカーペットの上に細い線を引いていた。

 

 二週間のオナ禁。加えて精力剤を三種類。下腹の奥がずっしりと重い。金玉がパンパンに張って、歩くたびに鈍い疼きが腰の芯に響く。それもこれも、全部——あのおまんこのせいだ。

 

 前回の神デリで、水波レナちゃんという魔法少女に搾り取られた。あのツインテールの小悪魔は固有魔法で他人に変身できるらしく、途中で別の娘——環いろはに化けてみせた。そのときに味わったおまんこの感触が、二週間経った今も亀頭にこびりついて離れない。

 

 偽物であの快感なら、本物はどうなる。

 

 その一念だけで、今日ここにいる。指名料の上乗せも、二週間の禁欲も、全部あのおまんこにもう一度触れるための投資だった。

 

 こんこん。

 

 控えめなノックが二つ、薄い扉を叩いた。心臓が跳ね上がる。立ち上がり、ドアノブに手を掛け、回す——。

 

 制服姿の少女が、廊下の蛍光灯を背にして立っていた。

 

「お兄さん……ですか? 環いろはです。今日は、よろしくお願いします」

 

 ぺこりと小さく頭を下げる。薄いピンクの髪がさらりと頬を滑った。

 

 ——環いろは。本物の。

 

 レナちゃんの変身で見た姿と、確かに同じ顔だった。おっとりとした目に、薄紅の瞳。困ったように眉を寄せた微笑みは、初対面の相手を気遣っているようにも、自分自身がどうしていいかわからないようにも見えた。

 

 今日のいろはは紺のブレザーにグレーのベスト、胸元に赤いリボン。プリーツスカートは膝上で揃い、黒のニーハイソックスが細い脚を包んでいる。背中まで編み込まれた薄いピンクの長髪が、ブレザーの上にさらりと流れている。

 

「あの……入っても、いいですか?」

 

「あ、ああ、どうぞ——」

 

 慌てて身体を横にずらす。いろはが小さな歩幅で部屋に入ってきた。すれ違いざま、ほのかに甘い匂いがした。シャンプーか、それとも——もっと根源的な、女の子の体温に混じった何か。

 

 いろはは部屋をぐるりと見回して、少し困ったように首を傾げた。

 

「ビジネスホテルなんですね。ラブホテルの方が多いので、ちょっと新鮮です」

 

「す、すみません、なんか……その方が落ち着くかなと思って……」

 

「あ、いえ、全然大丈夫ですよ! お兄さんが落ち着ける場所が一番です」

 

 にこりと笑ってベッドの端に腰を下ろす。プリーツスカートがふわりと広がり、太腿の上で綺麗に畳まれた。ニーハイの上端から覗く素肌が、蛍光灯の白い光の中でもほんのりと色づいて見えた。

 

 ——この制服、やばい。

 

 レナちゃんの神浜の制服も可愛かったが、このブレザーは別の意味で危険だった。グレーのベストがウエストのくびれを拾って、その上にベストの編み目を押し上げるささやかな胸の膨らみがある。赤いリボンが鎖骨の間で揺れて、視線を胸元に誘導してくる。プリーツスカートの裾はぎりぎりの丈で、座っているだけで太腿がちらちらと見え隠れする。

 

 清楚だ。どこまでも清楚なのに、どこか——事務的に搾精してきそうな色気がある。その矛盾が余計にチンポを硬くさせた。

 

「あの、お兄さん」

 

 いろはが膝の上に手を揃えて、少し改まった口調で切り出した。

 

「今日の流れなんですけど、まずお兄さんに楽にしてもらって、それからゆっくり進めていきますね。途中で辛くなったり、休みたくなったりしたら、いつでも言ってください」

 

「は、はい」

 

「あと……お兄さんの気持ちいいところとか、好きなこととか、教えてもらえると嬉しいです。その方がお兄さんに合わせられるので」

 

 マニュアル通りなのだろう。だがいろはの口調にはマニュアルの硬さがなかった。本当に気遣っている声だった。笑顔の奥にある目が、こちらの緊張を読み取ろうとしている。

 

 ——優しい子だ。

 

 そう思った瞬間、下腹の疼きが一段強くなった。この子のおまんこに、チンポを入れる。あの偽物を超える感触が待っている。そう考えただけで、精力剤で膨れ上がった精嚢がずきりと脈打った。

 

「じゃあ……始めますね」

 

 いろはがベッドから腰を上げた。おじさんの正面に回り込み、ゆっくりと膝をつく。プリーツスカートが床に広がり、ニーハイに包まれた膝がカーペットの上に揃った。

 

 この光景だけで射精しそうだった。制服姿の女の子が、自分の股間の前に跪いている。

 

「ベルト、外しますね」

 

 細い指がベルトのバックルに触れた。かちゃり、と小さな金属音。ボタンを外し、ジッパーを下ろす。一連の動作に迷いがない。手慣れているわけではなさそうだが、丁寧で確実だった。

 

 下着越しに、膨れ上がったチンポの輪郭がはっきりと浮き出ている。いろはの視線がそこに落ちた。

 

「……あ」

 

 小さく声を漏らして、一瞬だけ目を瞬かせた。驚いたのか、それとも——。表情はすぐに困ったような笑顔に戻った。

 

「下着、下ろしますね」

 

 ゴムを引き下げた瞬間、ばねのように跳ね上がったチンポが、いろはの顔のすぐ前で脈打った。二週間溜め込んだ精液で重くなった金玉が露わになり、精力剤で充血しきった幹が天井に向かって怒張している。先走りがとろりと先端から垂れて、糸を引いた。

 

 いろはが、ほんの一拍だけ、チンポを見つめた。

 

 それからいつもの困り笑顔に戻って——

 

「……二週間分、ですね。いっぱい、溜まってる」

 

 その言い方が妙に淡々としていて、健康診断の結果を読み上げる看護師みたいだった。

 

「に、二週間溜めてきたんで……」

 

「二週間……。それは、大変でしたね」

 

 労わるような声。しかしその目は、チンポの状態を冷静に観察しているようにも見えた。

 

 いろはの右手がそっとチンポに伸びた。

 

 ブレザーの袖口を少しだけ捲り上げて、細い指がそっと幹に触れる。

 

 ぴくんっ——。

 

 指先が触れた瞬間、チンポが激しく跳ねた。二週間の禁欲で過敏になりきった神経に、いろはの体温がダイレクトに突き刺さる。

 

「あっ……ご、ごめんなさい。びっくりしましたよね」

 

 いろはが慌てたように手を引っ込めかける。だがすぐに思い直したように、今度はもっとゆっくりと、指を一本ずつ添えるようにして幹を包んだ。

 

 柔らかい。女の子の手だった。華奢で、温かくて、でもどこか——探るような手つき。

 

 握るというより、触診している。

 

 いろはの親指が、幹の表面をゆっくりと滑った。根元から中腹へ、中腹から亀頭の手前へ。一定の圧力で、丁寧になぞっていく。

 

 ——何をしている?

 

 手コキにしては動きが小さすぎた。しごくのでも、扱くのでもない。指先がチンポの表面を一センチずつ確認するように移動していく。時折、特定の場所で指が止まる。裏筋の中腹あたり。カリ首のすぐ下。亀頭の左側面。

 

 止まるたびに、おじさんの腰がびくっと跳ねた。

 

「……ここ、ですね」

 

 いろはが小さく呟いた。独り言のような、確認のような声。

 

 そしてその瞬間から、指の動きが変わった。

 

 さっきまでの探索的な動きが消え、特定の三点——裏筋の中腹、カリ首の下、亀頭の左側面——だけを、精密に、繰り返し刺激し始めた。

 

 ぞくっ——。

 

 背筋を甘い電流が駆け上がった。

 

「っ、い、いろはちゃ……っ、そこ……っ!」

 

「ここ、気持ちいいですか?」

 

 指が的確にチンポの弱点をなぞり続ける。速くもなく遅くもない、淡々としたリズム。だがそのリズムが恐ろしかった。早く擦れば興奮で射精できる。ゆっくりなら焦らしで耐えられる。このリズムは——ちょうど、射精の引き金だけを何度も何度も撫で続ける、最も効率的な速度だった。

 

「我慢しなくていいですよ?」

 

 いろはが見上げてきた。困り笑顔。優しい声。気遣いに満ちた薄紅の瞳。

 

 ——その言葉が。

 

 おじさんには「お前の我慢なんか意味がない」と聞こえた。

 

 指先がカリ首の下の窪みにぴたりと嵌まり、くりくりと小さな円を描く。先端から溢れた先走りが指と亀頭の間に溜まって、ぬちゃ、ぬちゃ、と粘着質な音を立て始めた。

 

「あ、ぐ……っ、いろはちゃ、だめ、もう——っ」

 

「出していいですよ。……全部、ください」

 

 許可だった。命令ではない。優しい、穏やかな許可。

 

 なのに身体は命令として受け取った。

 

 びゅるるっ——。

 

 精液が噴き出した。二週間の禁欲が一気に解放される。白濁の一射目がいろはの手の甲に降りかかり、二射目が指の隙間を通り抜けて手首に垂れた。三射目、四射目——溜め込んだ量が尋常ではなかった。精液がいろはの細い指を伝ってブレザーの袖口に染み込み、カフスのボタンの隙間から手首の内側へと流れ落ちていく。

 

 チンポを握ったままのいろはの手が、射精の痙攣に合わせてかすかに揺れていた。搾り取るのではなく、ただ静かに受け止めている。精液がどくどくと溢れ続けても、指の圧力は変わらない。最後の一滴が尿道口からじわりと滲み出して、いろはの親指の腹にぷくりと乗るまで、ずっと。

 

「……すごい量ですね」

 

 いろはが手元を見下ろして、困り笑顔で呟いた。白濁に塗れた自分の手と、袖口に広がる染みを交互に見つめて、小さく首を傾げている。

 

 嫌がっているのか。感心しているのか。それとも別の何かなのか。

 

 ——読めない。この子の顔が、まるで読めない。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「お掃除しますね」

 

 いろはがそう言って、精液まみれのチンポに顔を近づけた。

 

 ——え?

 

 反応する間もなかった。ぺろ、と小さな舌先がチンポの幹を舐め上げた。付着した白濁をすくい取るように、丁寧に、ゆっくりと。根元から中腹へ。中腹からカリ首へ。射精したばかりの敏感な肌を、温かい舌が一筋ずつ這い上がってくる。

 

「ん……ここも、ついてますね」

 

 竿に垂れた精液の筋を、舌の腹で幅広に拭う。指についた白濁は袖で拭えばいいのに、チンポの上の精液はわざわざ舌で回収していく。

 

 掃除だ。あくまで掃除。そのはずだった。

 

 だが舌先が亀頭の裏筋に差し掛かったとき、チンポがびくんっと大きく跳ねた。射精直後の過敏な亀頭を、湿った舌がじかに撫でる感触。身体の芯をえぐるような刺激に、おじさんの腰が反射的に浮いた。

 

「あっ……ごめんなさい、敏感なところでしたね」

 

 謝りながら、舌は離れない。むしろ裏筋の溝に舌先をぴたりと押し当てたまま、精液を舐め取るフリで往復を繰り返す。上から下へ、下から上へ。ねちゅ、ねちゅ、と唾液と精液が混ざり合う音が耳に届くたびに、射精で萎えかけていたチンポが硬さを取り戻していく。

 

 精力剤の効果もあった。だがそれ以上に——いろはの舌が、チンポに火を点け直している。

 

 気づいたときには、いろはの唇が亀頭をすっぽりと包み込んでいた。

 

「——っ、い、いろはちゃ……それ、もうお掃除じゃ——」

 

 言いかけた声が途切れた。口腔の中で、舌が亀頭の全周をくるりと一周したのだ。ぬるりとした粘膜が鈴口を覆い、裏筋を撫で、カリ首の段差をなぞる。掃除から愛撫への切り替わりがあまりにも自然で、どこから「フェラ」が始まったのか、境目がわからない。

 

 いろはの目が伏せられている。睫毛がかすかに震えて、頬にうっすらと赤みが差していた。唇がチンポを咥えたまま、ゆっくりと前後に動き始める。

 

 ちゅ、ちゅぷ、にちゅ……。

 

 静かなフェラだった。レナちゃんのような暴力的なスピードもない。ただひたすらに——丁寧。亀頭の表面を舌先で読み取るように、一ミリずつ、確認するように舐め回していく。

 

 さっきの手コキと同じだ。チンポの弱点を探っている。

 

 そして手コキのときと同じように、弱点を見つけた瞬間、舌の動きが変わった。

 

 裏筋の溝に舌先が嵌まり、そこだけを重点的に擦り始めた。小さな動きで、正確に。何度も、何度も。同じ場所を、同じ圧力で、同じリズムで。

 

 ぞわっ——。

 

 背筋を駆け上がる快感の質が変わった。気持ちいいのではなく、「抜かれる」感触。舌先が射精のスイッチを見つけ出して、それを淡々と押し続けている。

 

「い、いろはちゃん、そこ……そこ舐められると……っ」

 

 いろはが舌を動かしたまま、上目遣いでこちらを見上げた。チンポを咥えた唇がわずかに弧を描く——困り笑顔の、口だけの部分。

 

 その瞬間、吸引が始まった。

 

 ずぢゅっ——。

 

 口腔の内圧が一気に変わった。頬の内側がチンポの表面に密着し、舌が幹に巻き付く。唇が鈴口を塞ぐように窄まり、亀頭全体を真空パックするように吸い上げてきた。

 

 バキュームフェラ。

 

 あの清楚な、控えめな、笑顔の女の子の口の中が——真空ポンプに変わった。

 

「っ——!? い、いろはっ、ちゃ——!!」

 

 声が裏返った。いきなりだった。さっきまでの丁寧な舌使いは布石でしかなかったのだ。弱点を特定し、そこに舌先を固定したまま——吸う。亀頭を口の奥に向かってずるずると引きずり込むような、精液そのものを尿道から直接汲み出すような吸引。

 

 じゅぷっ、じゅるるっ、ぢゅぷっ……。

 

 狭い部屋に湿った音が反響する。いろはの頬がきゅっと窪んで、唇の隙間から唾液が泡立つ音がした。華奢な顎の筋肉が動くのが見える。チンポを咥えたまま、いろはの喉がごくりと一度鳴った。

 

 おじさんの手が無意識にいろはの頭に伸びた。ピンクの髪に指が触れる。柔らかくて、細くて、甘い匂いがする。だが今はその髪の下で、この子の口が信じられない力でチンポを吸い上げている。

 

 ——やばい。もう、全然もたない。

 

 二発目の射精が、下腹の奥から猛烈な速度で込み上げてきた。さっき出したばかりなのに。精力剤で補充された精液が、いろはの舌と吸引に煽られて、もう尿道の入り口まで持ち上がっている。

 

「い、いろはちゃ……出る、出ちゃう……っ」

 

 いろはの目が、チンポを咥えたまま、静かに見上げてきた。

 

 薄紅の瞳。潤んでいるようにも、凪いでいるようにも見える。口は窄めたまま、目だけが——「大丈夫ですよ」と語っていた。

 

 こくり、と小さく頷く。チンポを咥えたまま。

 

 それが合図だった。

 

 びゅくっ、びゅるるっ——。

 

 精液がいろはの口の中に噴き出した。一射目が舌の上に叩きつけられ、二射目が口蓋に跳ね返り、三射目が喉の奥に直接流れ込む。

 

 いろはは咥えたまま微動だにしなかった。チンポを口に含んだ姿勢のまま、精液が注ぎ込まれるのを静かに受け止めている。嚥下の動きだけが、細い喉をこくり、こくりと上下させた。

 

 びゅく、びゅく、びゅく……。

 

 射精が長かった。二週間の禁欲を精力剤が増幅して、一発目で出し切れなかった分が今になって溢れ出している。いろはの口腔はそのすべてを呑み込み続けた。頬に精液が溜まって膨らむこともなく、零れることもなく、射精のタイミングに合わせて嚥下を繰り返す——タイミングが、完璧だった。

 

 最後の一滴が搾り出されて、チンポの痙攣がゆっくりと収まっていく。

 

 ちゅぷ、と小さな音を立てて、いろはの唇がチンポから離れた。亀頭の先端と下唇の間に、唾液と精液が混ざった半透明の糸がきらりと光って、ぷつんと切れた。

 

「ん……」

 

 いろはが口元を手の甲で軽く拭った。袖口はさっきの手コキの精液でもう汚れていたから、今さら気にしていないのかもしれない。

 

「……たくさん、出ましたね」

 

 舌の上に残った精液の味を確かめるように、小さく唇を舐めた。嫌がる素振りはない。かといって美味しそうでもない。ただ「事実を確認した」という顔。

 

 おじさんは肩で息をしながら、いろはを見下ろしていた。射精直後の脱力感で視界が滲んでいる。だが目の前の少女の顔は——さっきと変わらない顔のまま、汗一つかいていなかった。

 

 ——二発抜かれて、この子は汗すらかいていない。

 

 膝の間に座ったままのいろはが、精液の付着した指先を見つめて、小さく首を傾げた。それからふと思い出したように、おじさんの股間に視線を戻す。

 

 チンポは萎えていなかった。精力剤の効果と——いろはの唾液がまとわりついた亀頭に残る、じんわりとした刺激。射精したばかりなのに、幹は硬度を保ったまま、いろはの顔の前でとくん、とくんと脈打っている。

 

「あ……まだ、立ちますね。……じゃあ、続けますね」

 

 いろはがチンポを見上げて、少し驚いたような顔をした。

 

 ——けど、その驚きの中に。

 

 何か別の感情が混じっていたような気がした。安堵か。期待か。それとも——。

 

 読めない。この子の表情が、やっぱり読めない。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「じゃあ……本番、しますね」

 

 事務連絡だった。「次の工程に移ります」とでも言うような、淡々とした声。いろははベッドに上がり、おじさんの隣で仰向けになった。プリーツスカートの裾に手を掛け、するりと腰の上まで捲り上げる。

 

 ニーハイの上端から太腿へ。太腿から——ピンクの下着。シンプルな、リボンもレースもない、飾り気のない白。その布地の真ん中が、うっすらと濡れて透けていた。

 

「……あ」

 

 おじさんの口から声が漏れた。いろはがちらりとこちらに視線を送り、少し困ったように眉を下げた。

 

「見ないでください、とは……言えないですよね」

 

 そう呟きながら、自分で下着の布地を横にずらした。

 

 薄いピンク色の花弁が露わになった。髪の色と同じ、ほのかな薄紅。小さく引き締まった膣口は、花弁の間にきゅっと隠れるように窄まっている。その周囲がてらてらと濡れて光っていた。

 

 そして——匂い。

 

 甘い愛液の匂いが鼻腔を突いた。嗅いだだけで金玉の底から精液が持ち上がってくる——花の蜜でも果実の甘さでもない、もっと原始的な雌の匂い。下腹の奥がぎゅうっと引き攣れ、チンポがどくんと一際大きく脈打つ。

 

 ——これが、本物のいろはちゃんのおまんこ。

 

 レナちゃんの変身で味わった感触が、記憶の底から蘇った。あのときの偽物でさえ、おじさんの精液を根こそぎ搾り取るほどの名器だった。

 

 その本物が、今、目の前で濡れている。

 

「いつでも、入れられますよ。……どうぞ」

 

 いろはが脚を少しだけ開いた。膝を立てて、スカートの裾が太腿の付け根まで落ちる。ニーハイに包まれた脚の間に、薄紅色の秘裂がひっそりと口を開けている。

 

 あまりの緊張で、逆に頭が冷えた。深呼吸を一つ。覆いかぶさるようにいろはの上に身体を乗せ、チンポの先端をおまんこの入り口に宛がう。

 

 ぬるりと、愛液が亀頭を撫でた。それだけで意識が一瞬飛びそうになった。

 

 そして——押し込んだ。

 

 ずぷ、と小さな音がした。

 

 亀頭が膣口を通過した——その瞬間。

 

 チンポの芯に、甘い熱がじわぁぁぁっと染み込んできた。

 

 プリプリの膣肉が亀頭を包み込む。温かいなんてものではなかった。灼熱でもない。絶頂感そのものが液体になって、チンポの芯に注ぎ込まれているような——言葉にできない、圧倒的な快感。

 

 レナちゃんの変身版のまんこの感触が蘇る。あのときも凄かった。相当な快感がくることは覚悟して腰を進めた。しかし、このじわっと染みてくる温かさ、この締め付け、この——

 

 ——違う。

 

 次元が、違う。

 

 偽物は「いろはのおまんこを再現した何か」だった。本物は——おまんこそのものが一つの臓器として、一つの生き物として、チンポを受け入れ、品定めし、搾精の準備を整えている。偽物で感じた快感が十だとすれば、本物は桁が違う。百ではなく、別の単位。比較することに意味がない。

 

 亀頭が奥に進むたびに、膣壁がぴったりと密着してくる。少しも隙間がない。チンポの形をなぞるように膣肉が寄り添い、亀頭の凹凸に合わせて襞が吸い付く。

 

 そして——奥で何かに触れた。

 

 こつん。

 

 子宮口だった。思いのほか浅い場所にある。亀頭の先端が小さな突起に触れた瞬間、プシュッ❤と静かな音がして、膣内の空気が僅かに抜けた。

 

 その音を合図にするように——膣肉が、チンポに完全に密着した。

 

 一切の隙間が消えた。亀頭の全周を、薄いピンク色の膣肉がぴったりと抱きしめている。外見は湖畔のように静かなのに、チンポが受け取っている情報量は暴力的だった。膣壁の温度、圧力、微細な脈動、愛液のぬめり——そのすべてが、チンポの芯にじわじわと、休むことなく染み渡っていく。

 

 そして。

 

 亀頭を、何かが掴んだ。

 

 ギュッ——。

 

 見えない手だった。膣の奥に、透明な指があるとしか思えなかった。亀頭の冠を正確に握り込み、クチュクチュと小さな動きで揉み始める。外から触れているのではない。膣肉の内側から、亀頭そのものを手の平で握られているような——正気を疑う感触。

 

「っ、あ——っ!?」

 

 おじさんの喉から引き攣った声が迸った。腰を動かしていない。ただ挿入しただけだ。なのにチンポが既に射精の準備を開始していた。見えない手が亀頭を揉みながら、奥へ、奥へと引きずり込むような吸引が始まっている。

 

 息が止まった。寒気がした。快感が強すぎて、身体が恐怖として処理している。

 

「お兄さん、大丈夫ですか?」

 

 いろはの声が、遠くから聞こえた。見下ろすと、仰向けのいろはが困り笑顔でこちらを見上げている。制服のブレザーが乱れて、ベストの下の白いブラウスが覗いていた。頬にうっすらと赤みが差しているが、それ以外は——何も変わっていない。こんな化け物みたいなおまんこを持っているくせに、本人はどこまでも穏やかな顔をしている。

 

 腰を動かした。動かさなければ、動かないまま射精してしまう。それだけは——プライドが許さなかった。

 

 ずちゅっ——。

 

 引いて、押す。たった一往復。それだけで膣内の快感が爆発的に跳ね上がった。ピストンによる上下の摩擦に加えて、膣肉が渦を巻くように横方向の刺激を加えてくる。竿の全面を螺旋状に撫で上げられて、チンポの輪郭がぐにゃりと溶ける錯覚。

 

 二往復目。見えない手が亀頭を握ったまま、引き戻そうとする吸引が更に強まった。

 

 三往復目——。

 

「——っぐ、ぅ、あぁっ……!」

 

 無理だった。

 

 びゅるっ、びゅくびゅくっ——。

 

 三発目の射精が膣内に叩き込まれた。子宮口に向かって精液が噴き上がり、膣壁を伝って亀頭の周囲に逆流してくる。見えない手は射精中もチンポを放さず、精液を吐き出す尿道口を丁寧に揉んで、最後の一滴まで搾り出そうとしてくる。

 

「あっ……」

 

 いろはが小さく声を漏らした。目を僅かに見開いて、下腹に手を当てる。

 

「中に、出ましたね。……受け止めました」

 

 ——それだけだった。怒るでもなく、喜ぶでもない。ただ、事実を確認した声。

 

 おじさんは腕を震わせながら、挿入したままの体勢を保っていた。三回ピストンしただけで射精した。手コキやフェラとは比較にならない。あのおまんこの中にチンポを入れて、まともに腰を振ることすらできなかった。

 

 ——嘘だろ。

 

 悔しさが込み上げてきた。二週間溜めて、精力剤を飲んで、万全の態勢で来たのに。手コキで一発、フェラで一発、本番は三回動いただけ。レナちゃんのときは煽られて悔しかったが、今回は煽られてすらいない。いろはちゃんは優しく受け入れてくれただけだ。それなのにこの体たらく。

 

 ——もう一回。もう一回入れたら、今度こそ。

 

 チンポを引き抜いた。ずるりと膣肉の名残惜しい圧力を感じながら亀頭が膣口を通過し、外気に晒される。

 

 精液まみれのチンポが、いろはの太腿の間でぶるぶると震えていた。射精直後で敏感なはずの亀頭が——萎えない。精力剤の効果もあるが、それだけではなかった。おまんこの中で受けた快感が、亀頭の周囲にじんわりと残っている。膣の温度、膣肉の圧力、見えない手の感触——それらの「残り香」が亀頭にまとわりついて、離れない。

 

 まだ揉まれている気がする。もう抜いたのに。

 

 もう一度確かめたい。あの快感が本物だったのか、錯覚だったのか。

 

 再び挿入した。

 

 ただ入れるだけ。海に素潜りするみたいに、息を止めて覚悟を決める。

 

 ずぷっ——。

 

 亀頭が膣口を通過した瞬間、答えが出た。

 

 錯覚ではなかった。

 

 一度目と同じだった。いや——さっき射精した精液が潤滑剤になって、膣肉の密着が更に深まっている。亀頭が奥に進むたびに、じわぁぁ❤っと芯まで染みてくる絶頂感の波。見えない手がおかえり、とでも言うように亀頭をギュッと掴み直す。

 

「っ、はぁ……っ、くっ……!」

 

 チンポの芯に響く快感で視界が歪んだ。一回目の挿入で感じた衝撃を、身体が正確に思い出している。脳がこの快感を「知っている」せいで、恐怖と期待が同時に押し寄せてくる。

 

 腰を引いた。突いた。

 

 ずちゅっ——。

 

 やっぱり無理だった。二回突いただけで、もう精液が尿道を駆け上がり始めている。膣肉の螺旋が竿を捻り上げて、見えない手が亀頭の先端を揉みしだく。

 

 ——逃げろ。

 

 本能が叫んだ。おじさんは弾かれたようにチンポを引き抜いた。亀頭が膣口を通過する瞬間、見えない手が名残惜しそうに——いや、引き留めるように亀頭の冠をきゅっと掴んで、最後まで離そうとしなかった。

 

 ずぽんっ。

 

 引きちぎるようにして抜いた。チンポが外気に晒される。助かった——そう思った刹那。

 

 びゅくっ——。

 

 射精が始まった。

 

 膣の外で。

 

「な——っ」

 

 チンポがびくびくと痙攣して、精液がいろはの太腿の上に散った。抜いたのに。おまんこの中にいないのに。亀頭の周りにまとわりつく膣の残り香が——見えない手の感触が、幻のように消えずに残って、膣外でも射精を促し続けている。

 

「ぁ、ぐ……っ、なんだこれ……止まらな……っ」

 

 止まらない。膣内にいたときほどの激しさではないが、射精がだらだらと続いている。亀頭を包んでいた膣肉の記憶が感覚神経に焼き付いて、まるでまだ膣の中にいるかのように尿道を刺激し続ける。精液がぶるぶると震えるチンポの先端から溢れ、いろはのニーハイの上端を汚していく。

 

 いろはが上半身を少し起こして、自分の太腿に降り注ぐ精液を見つめていた。困り笑顔のまま、少し首を傾げて。

 

「お兄さん……大丈夫ですか?」

 

 大丈夫じゃない。全然大丈夫じゃない。抜いたのに射精が止まらないなんて、こんなことは今まで一度もなかった。

 

 ようやく精液の最後の滴が途切れて、射精が収まる。チンポはまだびくびくと痙攣していたが、白濁はもう出てこなかった。

 

 ——四発。まだ四発目だ。

 

 精力剤がある。金玉はまだ空じゃない。チンポも萎えていない。いける。次こそ——次こそ、ちゃんと腰を振ってやる。

 

 再び腰を進めた。

 

 三度目の挿入。亀頭が膣口に触れた瞬間、身体がびくりと強張った。恐怖と快感の区別がつかない。だがチンポは正直で、おまんこの入り口に触れただけで先走りが溢れ、亀頭が自分から膣内に滑り込もうとする。

 

 ずぷ、と呑み込まれた。

 

 膣肉が即座に密着してくる。さっきの射精の精液が膣内に残っていて、ぬるぬると滑りながらも、吸着力は一切衰えていない。見えない手がまた亀頭を掴み、クチュクチュと揉み始める。三回目なのに——慣れない。膣の中は毎回、初めてのように鮮烈な快感を叩きつけてくる。

 

 腰を振った。一回、二回、三回——。

 

 びゅるっ。

 

 五発目。また中出し。また数回突いただけ。

 

 抜く。残り香。膣外射精。

 

 入れる。出す。抜く。まだ止まらない。

 

 おじさんのチンポは入れるたびに返り討ちにされ、逃げるたびに追いかけられた。おまんこの中にいれば見えない手に搾り取られ、外に出れば残り香に射精させられ、射精が止まったら止まったで亀頭にこびりついた膣の記憶がチンポを焚きつけて、もう一度入れたくなる。中毒だった。チンポがいろはのおまんこに完全に中毒を起こしている。

 

「お兄さん」

 

 何度目かの射精の後、いろはが静かに声を掛けた。仰向けのまま、汗一つかかず、下腹に手を当てている。精液がおまんこの入り口から溢れて花弁を伝っていたが、いろは本人は困り笑顔のまま、まるで他人事みたいな顔をしていた。

 

「そうなっちゃう人、多いんですよ。……みんな、最後は諦めて気持ちよくなってくれますから」

 

 ——多い。

 

 おじさんは膝をついたまま、いろはの顔を見た。

 

「一度入れると止められなくなっちゃうみたいで。抜いても気持ちよくなっちゃうから、また入れたくなるって……前の人もそう言ってました」

 

 前の人。前の人も。この子は何人ものチンポを、こうやって静かに搾り取ってきたのか。この清楚な顔で、この穏やかな声で、この笑顔の下に——何人分の精液を吸い上げてきたのか。

 

「だから、無理に我慢しないでくださいね。入れたいときに入れてもらって、出したいときに出してもらえれば……それが、一番体に優しいので」

 

 体に優しい。搾精しておいて体に優しい。

 

 いろはの言葉は全部正しくて、全部優しくて、そして全部——残酷だった。我慢しなくていい、と言われることが、「お前に我慢は無理だ」という宣告に等しい。

 

 おじさんは精液と汗にまみれた顔で、まだ硬いままのチンポを見下ろした。

 

 ——何回やっても同じだ。正面から挑んでも、この子のおまんこには勝てない。

 

 だが精力剤はまだ効いている。金玉はまだ張っている。チンポはまだ立っている。

 

 やり方を、変えるしかない。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「いろはちゃん」

 

「はい?」

 

「後ろ向いてもらって、いいかな」

 

 いろはが少し目を丸くした。それからすぐに得心したように頷いて、身体を翻す。ベッドの上で四つん這いになり、おじさんに背中を向けた。

 

 ブレザーの裾が背中の上で皺を作り、プリーツスカートが腰の上にくしゃりと溜まっている。ニーハイに包まれた膝がシーツに沈み、その間から——さっきまで何度も射精させられたおまんこが、無防備に晒されていた。

 

 薄紅色の花弁が精液で光っている。膣口から白濁が緩やかに溢れて、太腿の内側を伝い落ちていく。小さく窄まった入り口は何発も受け止めたはずなのに、締まりのよさそうな形を崩していない。

 

 ——バックなら。

 

 正面から挑んで何度も返り討ちにされた。いろはのおまんこは確かに化け物だ。挿入しただけで射精に追い込まれ、抜いても残り香に追いかけられる。だがあれは——全部、いろはのペースだった。正常位はいろはが仰向けで受け止める体勢だ。おじさんが腰を振って、膣に「お相手してもらっている」構図。

 

 バックなら違う。こっちが腰を振る主導権を完全に握れる。速度もタイミングも自分で決められる。

 

 ——射精は覚悟する。

 

 あのおまんこに入れて耐えようなんて、もう考えない。そんなのは最初から無理だった。だから逆だ。射精を前提にして、射精までの数秒間で——この子を喘がせる。

 

 さっきの正常位のとき、子宮口を突いた瞬間だけ、いろはが「あっ」と声を漏らした。あの澄ました顔が一瞬だけ歪んだ。あそこだ。あそこを——なりふり構わず叩く。

 

 射精と引き換えでいい。この子のおまんこに、一矢報いる。

 

 チンポを握った。精液と愛液でぬるぬるに濡れた幹はまだ硬く、怒張した亀頭が赤黒く充血している。先端をいろはの膣口に宛がう。精液まみれの花弁が亀頭を迎え入れるように微かに開いた。

 

「入れるよ、いろはちゃん」

 

「はい」

 

 静かな返事。いつもと同じ中身が読めない顔——が、背中を向けているから見えない。見えなくていい。今は顔じゃなくて、おまんこだけに集中する。

 

 一気に突き入れた。

 

 ずぶっ——。

 

 根元まで。

 

 膣肉がチンポを呑み込み、見えない手が亀頭をギュッと掴む。じわぁぁっと染み込んでくる甘い熱。さっきまでと同じだ。この瞬間に射精してもおかしくない快感が、チンポの芯を貫いて脳天まで突き抜ける。

 

 だが今回は——止まらなかった。

 

 腰を引く。膣壁がチンポを引き留めるように吸い付く。見えない手が亀頭を掴んだまま付いてきて、引き戻そうとする吸引が背筋を灼く。

 

 構わない。

 

 叩きつけた。

 

 ばちゅんっ——。

 

 腰骨がいろはの尻に衝突する音が部屋に響いた。亀頭が一直線に膣の奥を突き貫き、子宮口にぶつかった。

 

「——っ、あっ」

 

 いろはの声。さっきの正常位のときと同じ——子宮口を突かれた反応。だが今回は止まらない。

 

 ばちゅっ、ばちゅっ、ばちゅっ——。

 

 なりふり構わず腰を叩きつけた。もう我慢なんかしない。射精のカウントダウンは挿入した瞬間から始まっている。脳に射精の予約が入っている。あと何秒もたない。五秒か、三秒か。その数秒間に持てる力の全部を腰に注ぎ込む。

 

 チンポが溶けるような快感だった。腰が吹き飛びそうだった。膣肉が螺旋を描いてチンポを絞り上げ、見えない手が亀頭を揉みしだき、子宮口が亀頭の先端をこつん、こつんと叩き返してくる。

 

 だがその子宮口を、叩いた。突いた。全力で、容赦なく、射精の予約が執行されるまでの残り時間を全部使って——いろはの一番奥を殴りつけた。

 

「あ、んっ……! お、お兄さ……っ、そこ、奥、当たって……っ」

 

 いろはの声が変わった。

 

 あの穏やかな、事務的な、困り笑顔の声が——初めて、乱れた。

 

 四つん這いのいろはの背中が小さく仰け反り、肩甲骨がブレザーの下でびくりと震えた。薄いピンクの髪が揺れ、うなじが紅潮している。指がシーツを掻いた。

 

「あっ、あっ、んっ——そこ、だめ……っ、奥、ぁ……!」

 

 膣壁が痙攣した。チンポを掴んでいた見えない手の動きが一瞬だけ乱れる。いろはの膣が——初めて、制御を失いかけた。

 

 ——やった。

 

 この子を喘がせた。あの澄ました顔を崩した。何度も返り討ちにされたチンポで、ようやく一矢報いた。

 

 その達成感が、脳を焼いた。

 

 びゅるるっ——。

 

 射精が始まった。限界だった。数秒間の全力ピストンの代償を、金玉が一気に支払いにくる。精液が子宮口に向かって噴き出し、奥の奥にぶちまけられる。

 

 ——そして、しっぺ返しが来た。

 

 射精の一射目が子宮口を叩いた瞬間、膣の空気が変わった。

 

 さっきまでの「静かで丁寧な搾精」が消え失せた。乱れかけた見えない手が、一瞬で統率を取り戻す——いや、取り戻したどころではない。暴れたチンポに「お説教」するみたいに、膣肉がぐわっと脈動した。

 

 一射ごとに、おまんこが煽動する。

 

 びゅくっ——と精液が噴き出すたびに、その射精に合わせて膣壁が波打ち、チンポを搾り上げるタイミングを加速させていく。まだ一射目の精液を吐き出し切っていないのに、二射目が尿道を駆け上がらされ、三射目がその直後に押し出される。射精と射精の間隔がどんどん短くなっていく。

 

 子宮口が、亀頭の尿道口に吸い付いた。

 

「——っっ!? あ、ぐっ、がっ……!!」

 

 尿道の先端を、子宮口が直接くわえ込んでいる。亀頭の先っぽをクルクルと擦りながら、精液をじゅう❤じゅう❤と吸い上げてくる。精子を注がれるのではなく——自分から吸い出しにきている。能動的に、貪欲に、一滴も逃さず。

 

 暴れたチンポに対する報復だった。さっきまでのおまんこは、静かに、丁寧に、事務的にチンポを射精に導いていた。それはいわば通常運転だった。だがおじさんが全力で子宮口を叩いたことで、おまんこが本気の搾精モードに切り替わった。

 

 暴れた分だけ、倍にして返される。

 

 びゅく❤びゅく❤びゅく❤っ——。

 

 射精が止まらなかった。子宮口の吸引に引きずられて、精液が際限なく絞り出されていく。おまんこに強引に射精の脈動を引き延ばされ、もう精液が出ているのか止まっているのかさえ分からなくなってきている。ただ射精の快感だけがずっと続いている。

 

 腰が痙攣して、支えていた腕が崩れた。いろはの背中に覆いかぶさるようにして倒れ込む。ブレザー越しに伝わるいろはの背中は——驚くほどまだ涼しかった。

 

「お兄さん、大丈夫ですか」

 

 いろはの声が、四つん這いのまま振り返ってきた。さっきの喘ぎは嘘のように消えていて、いつもの穏やかなトーンに戻っている。

 

 困り笑顔。

 

 あの困り笑顔が、肩越しにこちらを見ている。

 

「ちょっと、激しかったですね。……無茶しなくていいんですよ」

 

 ——無茶。

 

 おじさんの全力のピストンは、いろはにとっては「ちょっと激しかった」程度のことだった。確かにあの数秒間、いろはは喘いだ。子宮口を突かれて声を上げた。だがそれだけだった。崩れたのはおじさんの方で、いろはは——もう元に戻っている。

 

 チンポはまだ膣内に埋まったままだった。射精の痙攣が収まっても、見えない手はチンポを握り続けている。クチュ❤、クチュ❤、と小さな動きで亀頭を揉んでいる。労わるように。あるいは——次の射精の準備を始めるように。

 

「あれだけ……腰振ったのに……結局……」

 

 声にならない呟きが、いろはの背中に吸い込まれた。

 

「結局、何だったんだ、今の……」

 

「お兄さん」

 

 いろはが四つん這いの姿勢から身体を起こし、ゆっくりとチンポを抜いた。ずるり、と膣肉が名残惜しそうにチンポを送り出す。亀頭が膣口から出た瞬間、残り香がまた亀頭にまとわりついた。

 

 いろはが振り返って、おじさんの顔を覗き込んだ。困り笑顔のまま。汗一つかいていない。

 

「お兄さんが気持ちよくなってくれたなら、それでいいんですよ」

 

 声は穏やかだった。嘘のない、純粋な言葉に聞こえた。

 

 だがその目の奥の奥に、おじさんは——何か見えた気がした。さっき子宮口を突かれて喘いだときの、あの一瞬の乱れ。あれを「面白い」と思っている目。あのピストンを「ちょっと激しかった」で済ませた余裕。このおまんこに何度も挑んでは散っていくチンポを、静かに見つめてきた目。

 

 清楚だった。優しかった。笑顔だった。

 

 ——でも、この子は全部わかっていてやっている。

 

 確信はなかった。ただの勘だ。射精で頭がぼんやりしているせいかもしれない。だがその勘が、妙にはっきりと腹の底に落ちた。

 

 おじさんはベッドの上に仰向けに崩れ落ちた。全身から力が抜けて、天井の蛍光灯がぼやけて見える。チンポだけがまだ馬鹿みたいに硬いまま、天井を向いて脈打っていた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 ベッドのマットレスが、小さく沈んだ。

 

 いろはがベッドの端に立っていた。おじさんの方をちらりと見て、それから何の躊躇いもなく、ブレザーのボタンに手を掛けた。

 

 ひとつ、ふたつ。ボタンが外れるたびにブレザーの前が開いていく。肩から滑り落として、ベッドの脇に畳んで置いた。次にベストの裾を掴んで頭から引き抜く。白いブラウスだけになった上半身に、精液で汚れた袖口がやけに目立った。

 

「汚れちゃったので、脱いじゃいますね」

 

 事務的な声。着替えでもするみたいに、ブラウスのボタンを上から一つずつ外していく。鎖骨が覗き、胸元が開き、白い肌がすうっと露わになっていく。ブラウスが肩から落ちて——その下のブラも外した。

 

 小ぶりな胸がぽろんと零れた。華奢な身体に似合った、ささやかな膨らみ。薄いピンクの乳首が蛍光灯の白い光の下できゅっと立っている。

 

 おじさんは仰向けのまま、それを見上げることしかできなかった。

 

 いろはの手がスカートのホックに掛かった。かちゃり、と小さな音。ジッパーを下ろすと、プリーツスカートが腰を滑って床に落ちた。精液で汚れた下着もするりと脱ぎ捨てる。最後にニーハイの上端に指を入れて、片脚ずつ丁寧に脱いでいく。

 

 全裸だった。

 

 薄いピンクの髪と同じ色をした乳首。くびれた腰。白い太腿の内側を伝う精液の筋。そして太腿の間に覗く、薄紅色の花弁。さっきまで何度もチンポを呑み込んで、何発もの精液を搾り取ったおまんこが、無防備にひっそりと濡れている。

 

 制服を纏っていたときとは別の生き物のようだった。清楚な制服が隠していたのは、こんなにも華奢で、小さくて、それでいて途方もない搾精能力を秘めた身体だった。

 

「お兄さん、もう動けないですよね」

 

 いろはが見下ろしてきた。汗一つかいていない涼しげな顔。おじさんは口を開いたが、声になったのは掠れた吐息だけだった。

 

「じゃあ、ここからはわたしが動きますね」

 

 全裸のいろはがベッドに膝を乗せ、おじさんの腰を跨いだ。細い指がチンポを掴む。硬いまま天井を向いていた幹を傾けて——自分のおまんこの入り口に宛がう。

 

 しゃがみ騎乗位。いろはが爪先立ちで腰を浮かせ、おじさんの上で屈んだ姿勢。膝ではなく足の裏で体重を支えて、自在に腰の高さを操れる体勢。裸の肌がおじさんの腰骨に触れるたびに、いろはの体温がじかに伝わってくる。

 

「入れますよ。……今度は、わたしが動きますから」

 

 腰が沈んだ。

 

 ずぷ、と亀頭が膣口を通過して——また。

 

 あの甘い熱が、チンポの芯に染み込んでくる。何度目の挿入だろう。五回目か、六回目か。もう数えていなかった。だが膣の中は何度味わっても同じ鮮烈さで、同じ密着で、同じ見えない手で、亀頭を掴んでクチュクチュと揉み始める。慣れない。絶対に慣れさせない——そういう意志すら感じる精度で、チンポを搾りにかかる。

 

 いろはが腰を動かし始めた。

 

 ゆっくりだった。湖畔の水面が風に揺れるような、静かな上下運動。腰を僅かに持ち上げて、落とす。持ち上げて、落とす。チンポが膣肉の中を数センチだけ往復する。たったそれだけの動き。

 

 だがその数センチの中で、膣肉が全てをやっていた。

 

 引き上げるときは亀頭を見えない手で掴んだまま引っ張り上げ、カリ首を膣壁の襞でぎゅっと締めて擦る。落とすときは子宮口めがけて亀頭を押し込みながら、膣肉全体が渦を巻くように横方向の螺旋の刺激を加えてくる。上下と回転。二方向の搾精が同時に、静かに、精密に行われている。

 

 それが下品な感じではなかった。乱暴でも荒々しくもない。むしろ丁寧で、礼儀正しくさえある。チンポを搾り上げる動きの一つ一つが、まるで「これがお仕事ですから」と言わんばかりに事務的で、作業的で——だからこそ恐ろしかった。感情のない搾精。業務としての搾精。チンポはそれが当たり前であるかのように、何の抵抗もできず射精へと導かれていく。

 

 おじさんはもう抗う気力がなかった。仰向けのまま、いろはの腰の動きに身を委ねている。目を閉じれば暗闇の中で膣の快感だけが脈打ち、目を開ければいろはの瞳が見下ろしている。どちらにしても逃げ場がない。

 

 ぬちゅ、くちゅ、ぬちゅ……。

 

 結合部から漏れる湿った音だけが、静かな部屋を満たしていた。いろはの呼吸は乱れていない。おじさんだけが、汗だくで、息も絶え絶えで、下腹の奥から精液が何度目かの上昇を始めているのを感じている。

 

 びゅくっ——。

 

 射精。何発目かもうわからない。膣内にどくどくと精液が注がれる。いろはは腰の動きを止めずに、射精を受け止めながら同じリズムで上下を続けた。精液が溢れて結合部から垂れても、ペースは一切変わらない。

 

 搾り終わったら次、次が終わったらまた次。工場のラインのように、チンポから精液を引き出し続ける。

 

「まだ出ますよね」

 

 いろはが呟いた。困り笑顔に、かすかな感心が混じっている——ように見えた。

 

「精力剤、たくさん飲んできたんですか?」

 

「あ……ぁ……の、ん……」

 

 答える余裕がなかった。舌が回らない。頭がぼやけている。

 

「すごいですね。普通はもう少し早く止まるのに」

 

 普通は。この子の言う「普通」が何なのか、もう考える力がない。

 

 いろはの腰がふと止まった。

 

 チンポを根元まで呑み込んだ状態で、いろはが姿勢を変え始める。しゃがんでいた脚を、おじさんの身体に沿わせるように前方へ伸ばした。おじさんの腿の上に乗り、そのまま両脚でおじさんの太腿の外側を挟み込む。

 

 そして——おじさんの脚を、折り畳んだ。

 

 膝を持ち上げられ、太腿が腹に押し付けられる。いろはの手がおじさんの膝裏を掴んで、自分の体重で上から押さえ込んだ。

 

 ちんぐり返しの体勢。おじさんが下で身体を丸められ、いろはが上から覆いかぶさるように跨っている——逆種付けプレスポジション。

 

「っ——い、いろはちゃ、これ——」

 

「大丈夫です。楽にしてください」

 

 楽になんかできない。身体が完全に折り畳まれて、腰を動かす自由が奪われている。逃げ場がない。チンポは膣に根元まで埋まったまま、いろはの体重で固定されている。

 

 いろはが腰を動かし始めた。

 

 今度は——違った。

 

 さっきまでの湖畔のような静けさが、消えていた。

 

 ばちゅっ——。

 

 腰を叩きつけてきた。上から、重力を味方にして、チンポの根元まで一気に沈み込む。亀頭が子宮口を叩き、膣肉が渦を巻いてチンポを捻り上げる。引き上げて、叩きつける。引き上げて、叩きつける。

 

 明確に——搾りにきている。

 

 いろはのピストンだった。おじさんが腰を振るのとは質が違った。全身の力を腰に注いで乱暴に叩きつけるのではなく、骨盤の角度と落下の速度だけで、チンポの最も弱い場所に亀頭を何度もぶち込んでくる。効率的で、正確で、無駄がない。

 

 ばちゅっ、ばちゅっ、ばちゅっ——。

 

 腰が打ちつけられるたびに、おじさんの身体がベッドに沈み込む。折り畳まれた脚で逃げることもできず、チンポはただ膣の中で搾られ続ける。見えない手が亀頭を掴んで揉み、螺旋が竿を絞り上げ、子宮口が尿道口に吸い付く——全部が同時に、全力で、休むことなく。

 

 さっきまでの「事務的な搾精」は手を抜いていたのか?——いや、手は抜いていなかった。あれはあれで本物だった。ただ、これは——ギアが違う。さっきまでが業務ならこれは——。

 

 いろはの髪の三つ編みがほどけた。

 

 ばちゅっ、と腰を叩きつけるたびに、薄いピンクの髪がふわりと広がる。肩を越え、背中を覆い、腕の横をすり抜けて——おじさんの視界を侵食していく。

 

 ホテルの蛍光灯が、薄暗かった。エアコンの唸りが遠くなる。部屋の輪郭がぼやけて、おじさんの目に映るのはいろはの顔と、広がり続ける髪だけになっていく。

 

 ——髪の色が変わった、ように見えた。

 

 薄いピンクだったはずの髪が、毛先から暗く染まっている。意識の端で、ピンクの中に深い紫が滲み、紫が闇に溶けていく。広がった髪がおじさんの視界の端を覆い、天井の光を遮り、世界を閉じていく。

 

 いろはの顔だけが、ピンク色の闇の中に浮かんでいた。

 

 射精を誘うような優しい微笑。だがその背後に広がる髪が——底知れない深海のように暗く、広く、どこまでも沈んでいくような闇を作っている。

 

 光だったはずだ。この子は光だった。清楚で、優しくて、笑顔で気遣ってくれる、穏やかな光。それが今——反転している。

 

 闇に呑まれていく。チンポを通じて、快感の闇に引きずり込まれていく。いろはの膣が際限なく精液を吸い上げ、チンポの芯から快楽ごと中身を抜き取っていく。底が見えない。終わりが見えない。この闇にはどこまで落ちるのか、落ちた先に何があるのか——。

 

「お兄さん」

 

 闇の中から、いろはの声が降ってきた。

 

「まだ、出せますよね?……出してもらいますよ、全部」

 

 それは質問ではなかった。確認だった。答えを知っている人間の、確認。

 

 いろはの手が——おじさんの金玉に伸びた。

 

 細い指が、汗と精液で濡れた陰嚢を包み込む。柔らかく。優しく。そして——コリコリと、金玉を指先で転がし始めた。

 

「ぁ——っ、い、いろはちゃ、金玉、金玉は——っ」

 

 金玉を掴まれたまま、いろはの手のひらがほんのりと発光した。

 

 温かい。柔らかい光が、陰嚢を包み込む。魔法だった。回復魔法。金玉の中で枯渇しかけていた精液の素が、光に促されるように再生し始める。精巣が脈打ち、精管が蠕動し、さっきまで空だった精嚢にじわじわと精液が補充されていく。

 

 ——金玉のHPが回復していく。

 

 だが同時に、身体の奥底から何かが抜けていくのを感じた。体温が下がるような、血が薄くなるような、骨の髄から生命力を搾り出されるような——寒気。LP(ライフポイント)が精子に変換されて、おじさんの生命力そのものが金玉に集められ、精液に変えられ、いろはのおまんこに吸い上げられていく。

 

 わかっている。これはまずい。身体がまずい。このまま搾られ続けたら——。

 

 だが勃起が止まらなかった。

 

 金玉の回復魔法で精液が補充されるたびに、チンポが新たな射精の準備を始めてしまう。いろはのおまんこはその精液を即座に搾り取りにかかる。搾り取られた分だけ回復魔法が補充する。補充された分だけまた搾り取られる。無限の搾精ループ。

 

 びゅくっ、びゅるっ、びゅくびゅくっ——。

 

 射精が連続した。一発終わる前に次の射精が始まる。精液が途切れる間もなく子宮口に吸い上げられ、尿道が痙攣し続ける。金玉がコリコリと転がされるたびに回復魔法が発動して、空になったはずの精嚢がまた膨らみ、また搾り取られる。

 

 永遠に止まらないんじゃないか——。

 

 その恐怖と、恐怖を塗り潰す快感が同時に脳を灼いた。怖い。気持ちいい。死ぬかもしれない。でもチンポが止まらない。いろはのおまんこが止めてくれない。

 

 闇が深くなっていく。いろはの髪が視界の全部を覆って、天井も壁もベッドも消えた。あるのはいろはの顔と、おまんこの快感と、金玉を転がす指先の温もりだけ。

 

「お兄さん、大丈夫ですよ」

 

 闇の底から、いろはの声。優しかった。穏やかだった。

 

「全部、受け止めますから。……わたしのおまんこに、全部注いでください」

 

 いろはの顔がすっと近づいてきた。闇の中で、いろはの薄紅の瞳だけが鮮やかに浮かんでいる。おじさんの額に何か柔らかいものが触れた。唇だった。いろはがおじさんの唇にキスをした。

 

 優しい。温かい。

 

 なのにチンポは止まらない。おまんこの奥で子宮口が尿道口をくわえ込んだまま、じゅうじゅうと精子を吸い上げ続けている。金玉を転がす指が回復魔法を流し込み続けている。唇のキスは優しくて、おまんこは残酷で、そのギャップが意識の最後の糸を容赦なく引きちぎっていく。

 

 びゅく、びゅく、びゅく……。

 

 もう何発目かわからなかった。十発は越えている。精液の量はとっくに人間の限界を超えていて、回復魔法で補充された分だけ搾り取られ続けている。身体の輪郭が溶けていく。自分がどこまでで、いろはのおまんこがどこからなのか、わからなくなっていく。

 

「——……ぁ」

 

 声が出た。自分の声だと認識するまでに数秒かかった。

 

 いろはの顔が、闇の中で微笑んでいる。その微笑みがゆっくりと遠ざかっていく。遠ざかっているのか、自分が沈んでいるのか。

 

 チンポだけが最後まで律儀に射精を続けていた。意識がなくなっても精液を送り出し続けるチンポを、いろはのおまんこが静かに、丁寧に、事務的に受け止め続けている。

 

 視界が狭まる。闇が閉じる。

 

 最後に見えたのは——困ったような笑顔だった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 天井が白かった。

 

 蛍光灯の光が目に刺さって、おじさんは反射的に顔をしかめた。エアコンの唸りが耳に戻ってくる。身体中がだるくて重い。まるで高熱を出した翌朝みたいだった。

 

 ——生きてる。

 

 ゆっくりと首を動かして、部屋を見回す。ビジネスホテルの一室。カーテンの隙間から差し込む光は西日から夕暮れに変わっていた。どれくらい意識を失っていたのか、わからない。

 

 ベッドの端に、いろはが座っていた。

 

 既に制服を着直していた。ブレザーのボタンを留め、リボンを結び直し、プリーツスカートの裾を丁寧に整えている。まるで何事もなかったかのように——ほぼ完璧な制服姿に戻っていた。ただ、ニーハイの上端から覗く太腿を伝う白い筋だけが、さっきまでの行為の痕跡を残している。

 

「あ、起きましたか」

 

 いろはが振り返った。頬に赤みもなく、髪も乱れておらず、汗の一滴もかいていない。さっきの闇は——あの底知れない闇の髪の毛は、嘘のように消えていた。いつもの編み込まれた長髪。

 

「大丈夫ですか? ……やりすぎちゃいましたかね。でも、気持ちよかったでしょう?」

 

 困り笑顔に、申し訳なさが混じっている。本当に申し訳なく思っているのか、そういう顔をしているだけなのか——もう判別する気力がなかった。

 

「い……いろはちゃん……」

 

 声が掠れた。喉がからからだった。

 

「あの、おまんこ……なに、これ……」

 

 馬鹿みたいな質問だった。でも他に言葉が見つからなかった。

 

 いろはが小さく首を傾げた。

 

「え?」

 

 少し考えるような間があった。それから——

 

「普通ですよ、普通」

 

 当たり前のことを言うように。

 

「……普通に気持ちいいっていう」

 

 ——普通。

 

 おじさんは天井を見つめたまま、乾いた笑いを零した。普通。十何発も射精させられて、意識を飛ばされて、生命力を吸い取られかけて。それが「普通」。

 

 いろはがベッドから立ち上がった。太腿の精液をハンカチでそっと拭って、部屋の姿見でスカートの裾を直す。髪を指先で梳いた。ピンク色の髪が、蛍光灯の下で柔らかく揺れる。

 

 ドアに向かう途中で、いろはが振り返った。

 

 困り笑顔。

 

 ——その奥に。

 

 ほんの一瞬だけ、違う顔が見えた。

 

 笑っていた。困り笑顔ではなく——得意げに。満足げに。かすかに唇の端を持ち上げた、ほとんど気づかないような小さな微笑み。チンポを何度も返り討ちにして、全力のピストンを数秒で終わらせて、最後には意識を奪うまで搾り取った——その結果に、静かに充足している顔。

 

 見えたのは一瞬だった。次の瞬間にはいつもの困り笑顔に戻っていて、おじさんは自分の目を疑った。意識が朦朧としているせいで見間違えたのかもしれない。

 

「また、呼んでくださいね。……次も、いっぱい出してください♡」

 

 この子の声に、初めて甘い色が乗った。今日ずっと事務的で、丁寧で、感情の読めなかったいろはの声に、たった一音だけ——紛れもない媚態が混じった。

 

 ぺこりと小さくお辞儀をして、いろはがドアを開ける。廊下の蛍光灯がいろはの横顔を白く照らした。ピンク色の髪が光を受けて透ける。さっきの闇が嘘のような、綺麗な、澄んだピンク。

 

 扉が閉まった。

 

 足音が遠ざかっていく。静かな、小さな足音。

 

 部屋には精液の匂いと、汗と、愛液の残り香だけが漂っている。

 

 おじさんは仰向けのまま、天井を見つめ続けた。身体中の力が抜けて、指一本動かす気力もない。

 

 だがチンポだけが、まだ脈打っていた。

 

 半勃ちのまま、ぴくぴくと痙攣している。いろはが部屋を出て、もう何分も経っているのに——亀頭の周りに、まだあのおまんこの残り香がまとわりついて離れない。膣肉に揉まれる感触が幻のように消えずに残って、射精の衝動をちりちりと焚きつけ続けている。

 

 ——また、呼んでくださいね。

 

 あの声が、耳の奥で反響している。

 

 おじさんは腕で目を覆った。蛍光灯の光が眩しかった。身体は限界だった。金玉はすっからかんで、筋肉は痙攣して、意識もまだ半分戻りきっていない。

 

 なのにチンポが、萎えない。

 

 おまんこの残り香に焚きつけられて、もう一度あの膣の中に入りたいと、チンポが勝手に訴えている。

 

 ——次こそ。次こそ、ちゃんと腰を振ってやる。

 

 二週間前にも同じことを考えた気がした。レナちゃんのときも同じことを考えた気がした。そしてまた同じ結末を迎えるのだろうと、頭の片隅ではわかっていた。

 

 わかっていても——また呼ぶのだ。あのおまんこを。あの困り笑顔を。

 

 おじさんのチンポが、薄暗くなった部屋の天井に向かって、とくん、と脈打った。




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