搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~ 作:黒蓮/クロハス
夢の中で、おなかの上に猫が乗っていた。
みかづき荘では猫なんて飼っていないのに、温かくて重たい何かが、おへその下あたりにずっしりと座り込んでいる。寝返りを打とうとしても、その重みが動かない。むずがゆい。熱い。じんじんと脈を打つような圧迫が、布団の中で、ういの意識をじわじわと水面に引き上げていく。
——朝だ。
薄いカーテン越しの光が、瞼の裏をぼんやりと白く染めている。隣の布団から、お姉ちゃんの寝息がかすかに聞こえていた。すう、すう、と規則正しい呼吸。いつもの朝だ。いつもの、みかづき荘の朝。
なのに。
おなかの上の猫が、まだいる。
ういは寝ぼけた頭のまま、布団の中に手を伸ばした。パジャマのお腹を撫でて、もう少し下へ——。
指先が、何かに触れた。
硬い。温かい。パジャマの布地を押し上げるように、そこに、ういの身体の一部ではないはずの何かが——在った。
ういの目が、開いた。
布団を、がばりとめくる。朝の光が差し込んで、パジャマのズボンの上から、それが見えた。薄い水色の布地を、内側からぐいっと持ち上げている小さな膨らみ。
ういの手が、もう一度、それに触れる。今度はちゃんと指を当てて、形を確かめるように。硬い芯があって、温かくて、触れた瞬間にびくっと跳ねた。おへその下から腰骨のあたりまで、ぞわりと鳥肌が走る。
「…………え?」
声が、掠れて出た。
パジャマのウエストのゴムに指をかけて、そろそろと、下ろす。
あった。
ういの股の付け根に、おちんちんが生えていた。
小さい。可愛らしい、と言ってしまえるくらいに小さい。なのにぴんと上を向いて、ういの心臓の鼓動に合わせるみたいに、とくん、とくん、と脈を打っている。先端以外はうっすらと皮を被っていて、てっぺんだけが薄いピンク色の粘膜を覗かせていた。
三秒。
ういの頭が、完全に覚醒するまでに、三秒かかった。
「——お、おおお姉ちゃんっ!!」
叫び声が、みかづき荘の朝を切り裂いた。
隣の布団で丸くなっていたいろはが、弾かれたように目を開ける。
「うい……? どうしたの、こんな朝から……」
寝ぼけ眼をこすりながら起き上がったいろはが、ういの顔を見て——固まった。
妹が、半泣きだった。パジャマのズボンを膝まで下ろした格好で、自分の股間を指さして、唇をわなわなと震わせている。
「お、お姉ちゃん……これ、これ……っ」
「えっ……ちょ、うい、落ち着いて。なにが……」
いろはの視線が、ういの指先の方向を辿った。
薄いピンクの瞳が、まんまるに見開かれる。
「……………………え」
沈黙が、落ちた。
朝日に照らされた六畳間に、パジャマのズボンを下ろした妹と、それを凝視する姉。ういの股間に生えたそれは、二人の視線を浴びて居心地が悪そうに、ぴく、と一度だけ身じろぎした。
「…………おちんちん?」
いろはが、ぽつりと呟いた。
「おちんちんだよぉ……っ!」
ういの声が裏返る。目にじわりと涙が浮かんでいた。
「朝起きたら生えてた……! なんで……っ、わたし女の子なのに、なんでおちんちんなんか……っ!」
「お、落ち着いて、うい。落ち着こう。まず深呼吸して——」
「できないよぉ……! だってこれ、すっごく変な感じがするの……おなかの奥がむずむずして、ずっとドクドクして……気持ち悪いのに、気持ち悪くないの……っ!」
ういが両手で顔を覆って、べそをかいた。小さな肩が震えている。
いろはは一瞬だけ目を閉じて、ふう、と息を吐いた。
それから、努めて穏やかな声で——姉の声で、言った。
「うい。パジャマ上げて。風邪引くから」
「そ、そんな場合じゃ——」
「上げて」
有無を言わせない、静かな強さだった。ういがびくっとしてから、おずおずとパジャマを引き上げる。布地の下で、それがもこっと膨らんでいるのが、痛ましいほどはっきり分かった。
「……みたまさんのところ、行こう」
いろはが立ち上がって、ういの肩にそっと手を置いた。
「調整屋さんなら、何か分かるかもしれない。着替えよう、うい」
「……うん」
ういが鼻をすすりながら頷く。
着替えの最中、制服のスカートを穿いたういが小さく「あ」と声を漏らした。プリーツの布地がそこに触れるたびに、腰がびくっと跳ねてしまうのだ。結局、スカートの下に体操着の短パンを重ね穿きして、二人は部屋を出た。
みかづき荘の廊下を足早に歩きながら、いろはがちらりと隣を見る。
ういは短パンの上からスカートの裾を両手で押さえて、内股気味に歩いていた。歩くたびに太腿の内側がそこに擦れるのか、耳まで真っ赤にして、唇をきゅっと噛んでいる。
——ただ事じゃない。
いろはの胸の内で、不安がじわりと広がった。笑顔は崩さない。妹の前では、絶対に。
◇ ◇ ◇
調整屋・八雲みたまの店は、神浜の雑居ビルの一室にある。
扉を開けた瞬間、線香とハーブティーが混ざったような独特の匂いが鼻をくすぐった。薄暗い室内に、調整用のソウルジェムスタンドや魔力測定器が整然と並んでいる。その奥で、銀髪の女性がカウンター越しにこちらを見ていた。
「あら、いろはちゃん、ういちゃん。いらっしゃい。予約なしで来るなんて珍しいわね」
みたまが、いつもの柔らかな微笑みを浮かべている。だがその目は、入ってきた二人の様子をすでに観察していた。
「みたまさん、あの……」
いろはが言いよどむ。横のういが、いろはのブレザーの袖をぎゅっと掴んでいた。
「相談が、あるんです。ういの身体に、その……ちょっと、変なことが起きていて」
「変なこと?」
みたまが小首を傾げる。
いろははういの方を見て、小さく頷いた。ういが唇を震わせながら、おずおずとスカートの裾を持ち上げて——短パンの上から、それを、見せた。
薄い布地を、内側からぐいっと押し上げている膨らみ。
みたまの目が、一拍、止まった。
それから。
「あらあら」
と、言った。声のトーンが、一ミリも変わっていない。
「これは、珍しいケースね」
みたまがカウンターの向こうから歩いてきて、ういの前にしゃがみ込んだ。白い指が、短パンの上からそれの輪郭をさらりとなぞる。ういがひっ、と小さく身を竦めた。
「触診させてもらっていい? ソウルジェムと合わせて見たいの」
「は、はい……」
ういが頷くと、みたまは短パンの裾を少しだけ持ち上げて、もう片方の手にソウルジェムの測定器を構えた。淡い光がういの下腹部を照らす。みたまの表情は涼しいままだったが、測定器の数値を見る目だけが、ほんのわずかに鋭くなった。
「——ああ、なるほど。そういうことね」
みたまが立ち上がって、カウンターに戻る。手帳に何かを書き付けながら、淡々と説明を始めた。
「ういちゃん、最近、穢れの回収……ずいぶん頑張ったでしょう?」
ういの肩が、びくっと跳ねた。
「え……っと……」
みたまの言う「穢れの回収」が何を指しているか、この場にいる三人は全員知っている。神デリのお客さんの精液を、ういのおまんこで搾り取って魔力に変える——回収とは、その行為の呼び名だった。
ういの耳が、みるみる赤くなっていく。ちらりといろはを見上げると、姉もまた微妙な顔でそっぽを向いていた。
「う、うん……最近、ちょっと、立て込んでて……」
「ちょっと、ね」
みたまが手元の測定値に目を落としながら、くすりと笑う。
「体内に溜め込んだ穢れの量、かなりのものよ? 相当な回数——」
「み、みたまさんっ!」
いろはが遮った。その顔も、妹に負けず劣らず赤い。——もっとも、いろは自身も神デリの常連出勤組なのだから、強く言えた義理ではなかった。みたまはそのことも当然知っていて、姉妹を交互に見やる目元には、隠しきれない愉しさが滲んでいる。
「ともかく」
みたまが手帳をくるりと回して、二人に見せた。図解入りのメモが走り書きされている。
「穢れを取り込みすぎて、体内の魔力が臨界を超えたの。身体が免疫反応を起こして、溜まりすぎた魔力を外に出すための……まあ、排出器官を、臨時で作っちゃったのね」
「排出器官……」
いろはが、ちらりとういの股間に目をやった。
「つまり、あれが」
「そう。あのおちんちんから精子の形で魔力を放出——つまり射精すれば、体内の魔力が正常値に戻って、おちんちんも消えるはずよ」
みたまの口から「おちんちん」「射精」という単語が、天気予報の降水確率でも読み上げるような平坦さで飛び出してくる。いろはとういは揃って耳まで赤くなった。
「放っておいたら、どうなりますか……?」
いろはが、かろうじて訊いた。
「んー」
みたまが人差し指を唇に当てて、少し考える素振りを見せた。
「魔力の過剰蓄積が続くと、ソウルジェムへの負荷が増えるわ。最悪の場合——」
言葉を切って、意味ありげに二人を見る。
「——魔女化のリスクも、ゼロとは言えないわね」
ういの顔から、血の気が引いた。いろはが反射的にういの手を握る。
「大丈夫。そうならないために、ちゃんと出せばいいだけの話よ」
みたまが、安心させるように微笑んだ。……微笑んではいるのだが、その目の奥に、ほんのわずかに、面白がっているような光が混じっているのを、いろはは見逃さなかった。
「いろはちゃん」
「は、はい」
「お姉ちゃんが、ちゃんと助けてあげてね?」
にっこり。何の含みもない笑顔。なのにいろはの背筋を、何かがすうっと撫でた。
「……はい。もちろんです」
いろはは、姉の顔で頷いた。
帰り道、並んで歩く二人の間に、しばらく沈黙が落ちた。
ういが、ぽつりと呟いた。
「……でもお姉ちゃん」
「ん?」
「射精って……どうやるの?」
いろはの足が、止まった。
「え」
「だって……わたし、おちんちん生えたの今朝が初めてだよ? 男の子の気持ちよくなり方なんて、分かんないもん……」
ういが、不安そうに姉を見上げている。大きな紅玉色の瞳に、信頼と、ほんの少しの怯えが滲んでいた。
いろはは、ういの視線をまっすぐに受け止めた。
数秒。
「——大丈夫だよ、うい」
いろはが、妹の手をきゅっと握り返す。
「お姉ちゃんが、教えてあげるから」
穏やかな笑顔だった。いつもの、ういの前だけで見せる、少し口うるさくて、でもどこまでも優しい、お姉ちゃんの顔。
その頬が、ほんのわずかに、朝の日差しのせいだけとは言えない色に染まっていたことには——ういは、気づかなかった。
◇ ◇ ◇
みかづき荘、いろはの部屋。
カーテンを閉めると、朝の光が薄い布越しの乳白色に変わって、六畳間をぼんやりと満たした。床に敷きっぱなしの布団の上に、ういが体育座りで縮こまっている。スカートと短パンはもう脱いでいた。パジャマの上だけ着た格好で、膝の間に顔を埋めている。
その膝の下から、小さなおちんちんが、ぴんと上を向いていた。
「うい。見せて」
いろはが、ういの正面に膝をついた。
「……恥ずかしいよ」
「お姉ちゃんだよ? 恥ずかしくないから」
ういが、おずおずと膝を開いた。
朝見たときと変わらない。小さくて、可愛らしくて——でもぱんぱんに硬くなったそれが、ういの呼吸に合わせてとくん、とくんと脈を打っている。先端だけ皮の縁から顔を覗かせた、薄いピンク色の粘膜。そこからじわりと透明な雫が滲んでいて、乳白色の光を受けて、つう、と一筋、竿を伝い落ちた。
いろはの目が、ほんの一瞬だけ、妹のそれに吸い寄せられるように細くなった。すぐに、何でもない顔に戻る。
「皮が被ってるね。このままだと刺激が届きにくいから……まず、これを剥かないと」
「む、剥く……?」
「大丈夫。ゆっくりやるから」
いろはの細い指が、ういのおちんちんに伸びた。
根元に、そっと、添える。
「ひゃっ」
ういの腰が跳ねた。いろはの指が触れただけで、全身に電流が走ったみたいに、太腿から背筋まで一気に鳥肌が立つ。
「力、抜いて。大丈夫だから」
いろはの声は穏やかだった。左手でういの太腿をそっと押さえて、右手の親指と人差し指で、竿の根元をやわやわと摘まむ。小さなおちんちんが、いろはの指の間できゅっと握られて、先端がぷくりと膨らんだ。
「まず滑りをよくしないと……舐めるね、うい」
「な、舐っ——え?」
返事を待たず、いろはが顔を寄せた。
薄いピンクの髪が、ういの太腿にさらりと落ちる。そして——温かくて、湿った舌先が、おちんちんの表面に、ちろ、と触れた。
「ぅあっ……!」
ういの手が、布団のシーツをぎゅっと握り締める。
いろはの舌が、竿の表面をゆっくりと舐め上げていく。皮の上からでも伝わる舌の温度と湿り気が、ういのおちんちんを根元から先端まで丁寧に濡らしていった。唾液がてらてらと光って、指の滑りが変わる。
「ん……これで大丈夫。じゃあ、いくね」
いろはの指が、唾液で滑りやすくなった皮の縁にかかる。ゆっくりと、ゆっくりと——下へ引く。
ずるり。
薄い皮が亀頭の丸みを越えて、その下に隠れていた粘膜が、するりと姿を現した。
剥きたての亀頭。
先端から根元まで、嘘みたいに綺麗な桜色をしていた。生まれたばかりの赤ん坊の肌みたいに薄くて、透き通るような粘膜の下を、細い血管が走っているのが見える。亀頭の頂点の小さな裂け目から、透明な先走りがぷくりと浮いて、光を受けてきらりと光った。
そして——皮を剥かれた亀頭が、部屋の空気に触れた瞬間。
「ひぁっ……!!?」
ういの全身が、弾かれたように震えた。
背中が反り、両手がシーツを引き裂かんばかりに掴む。目が見開かれて、口からは声にならない息だけが漏れた。
「す、スースーする……っ! ひゃ、ぁ……なにこれ、空気が当たるだけで……っ!」
「剥いたばかりだから、すごく敏感なんだね」
いろはが、剥いた皮が戻らないよう根元を軽く押さえながら、ういの顔を見上げた。妹の目に涙が浮いている。痛いのではない。今まで皮に守られていた粘膜が、初めて外界に剥き出しになった衝撃。
「大丈夫。すぐ慣れるから」
「な、慣れるの……? これに……?」
「慣れるよ」
いろはの声は柔らかかったが、視線は妹の亀頭に据えられたままだった。剥きたてのそれがひくひくと脈打って、空気に触れるたびに、ういの身体をびくりびくりと震わせている。
——次は、口で。
いろはが身を屈めた。薄桃色の前髪が、ういの太腿に散る。
「あったかくしてあげるね」
ぱくり。
剥きたての亀頭を、いろはの唇が、まるごと包み込んだ。
「っ————!!!」
ういの声が、裏返った。
口の中。舌の上。剥きたてのむき出しの粘膜が、いろはの唾液と舌の熱に、じかに晒されている。さっきまで空気が触れるだけで震えていたそこに、姉の口腔の温度と湿り気と、柔らかな舌の感触が、全方位から一度に押し寄せてきた。
「んっ……ちゅ、れろ……」
いろはの舌が、亀頭の裏筋を、ちろちろと舐め上げる。カリの段差を舌先がなぞって、くるりと一周。てっぺんの裂け目を、ちょん、と舌先で突く。
「ひゃあっ……! お、おね、おねえちゃ……っ、そこ、そこすごい……っ!」
ういの手が、無意識にいろはの頭を掴んだ。薄桃色の髪をぐしゃりと握って、引き寄せるでも押し返すでもなく、ただしがみついている。
いろはは目を閉じたまま、口の動きを止めない。きゅう、と頬を窄めて吸い上げると、ういのおちんちんが口の中でびくんと跳ねた。
「んんっ♡ ちゅぷ……じゅる……」
唇の隙間から唾液が溢れて、つう、とういの恥毛のない白い肌を伝い落ちていく。舌が亀頭の裏を圧しながら、ゆっくり、ゆっくり上下する。
凄まじい快感だった。
ういの頭の中で、何かが焼け焦げるみたいに白く弾けている。おなかの奥から腰骨の裏側まで、熱い塊がぐるぐると渦を巻いて、出口を探して暴れ回っていた。おしっこが出る直前みたいな——でもおしっこじゃない——何かが、おちんちんの奥のほうで、ぎゅうっと持ち上がっては引っ込む。
出そうなのに、出ない。
出し方が、分からない。
「おねえちゃんっ……! おねえちゃん、なんか変……っ、おしっこ出そうなのに出ないの……っ!」
ちゅぽ、といろはが口を離した。唇と亀頭の間に、唾液の細い糸がかかって、ぷつんと切れる。
「おしっこじゃないよ、うい」
唾液で濡れた唇を軽く舐めながら、いろはが微笑む。
「それが、射精したいっていう気持ちだよ」
「射精、したい……? でも、出ないよ……?」
「出し方を、まだ身体が覚えてないんだと思う」
いろはの指が、涎まみれの亀頭を、くり、と指先で撫でた。ういの腰がびくんと跳ねる。おちんちんは痛いくらいに硬く張り詰めていて、亀頭から先走りが止まらなかった。透明な雫といろはの唾液が混ざり合って、てらてらと光っている。
射精したい。でもどうすればいいのか分からない。
身体の奥で、精液が出口を求めて暴れている。下腹が熱い。腰骨の裏がじんじんする。おちんちんがびくびく跳ねるたびに、快感だけが天井知らずに積み上がって、でもその頂点に手が届かない。
ういの目から、ぼろりと涙がこぼれた。
「出ないよぉ……きもちいいのに、出ないの……っ。おなかの中がパンパンで、破裂しそうなのに……っ!」
いろはが、ういの涙を親指でそっと拭った。
「泣かないで、うい。大丈夫」
姉の声は、静かだった。ういの震える頬を両手で包んで、おでこに、こつん、と額を合わせる。
「もっと奥まで、刺激してみようか」
「奥……?」
「お口だけじゃ足りないみたいだから。……ういのおちんちん、私の中に、入れてみる?」
ういの息が、止まった。
いろはの薄紅の瞳が、すぐ近くで、まっすぐにういを見つめている。穏やかで、優しくて——でもその奥に、ういが見たことのない熱が、ほんの一瞬だけ、ちらりと過った。
いろはは微笑んだ。いつものお姉ちゃんの笑顔で。
「怖くないよ。お姉ちゃんが、ぜんぶ受け止めてあげるから」
◇ ◇ ◇
怖い。
いろはが制服のリボンに手をかけて、するりと解いた。白いブラウスのボタンを上からひとつずつ外していく。その手つきは丁寧で迷いがなくて、ういの方をちらりとも見ないまま——でも見られていることを、知っている指の動きだった。
ブラウスが床に落ちる。プリーツスカートのホックを外して、それも足元に落とす。白い下着だけになったいろはが、ういの目の前で、ブラの留め金に手を回した。
ぱちり、と小さな音。薄桃色の肌が、カーテン越しの乳白色の光を受けて、ほのかに透けていた。小ぶりの胸が零れて、淡いピンクの乳首が、部屋の空気に触れてきゅっと硬くなる。
最後に、ショーツ。するりと太腿を滑り落として——いろはが、ういの前に、全裸で立っていた。
ういは知っている。
姉のおまんこを。
神デリで——あのとき。ういのおまんこでおじさんが一突きで気絶して、それを回復させたお姉ちゃんのおまんこでも、結局おじさんは何度も何度も絞り上げられていた。環姉妹のおまんこに挟まれて、あの大人の男の人が泣きながら射精し続けていた姿を、ういは覚えている。
あのおまんこに、今から、自分のおちんちんを入れる。
怖い。怖いのに——おちんちんが、ドクンと脈打った。
「……お姉ちゃん。おじさんが、一瞬でダメになったやつだよね」
声が、かすかに震えていた。
「あれは、ちょっと特殊なケースだったから」
いろはが苦笑いして、ういの前にぺたんと座る。
「大丈夫。うい相手に、あんなことしないよ」
嘘だ、とういの本能が叫んでいる。おまんこに嘘も本当もないことくらい、ういだって分かっていた。お姉ちゃんの意思で手加減できるものじゃない。あの中に入ったら、どうなるか分からない。
でも。
おなかの奥で、精液が暴れている。さっきから一秒ごとに膨らんでいく射精欲求が、もう限界を超えかけていた。怖いのと、早く入れたいのと、両方で頭がおかしくなりそうだった。
「……入れて、みたい」
ういが、唇を噛んで言った。
「お姉ちゃんのおまんこ、怖いけど……このままだと、もっとおかしくなっちゃう」
いろはが、ういの目をじっと見つめた。
それから、ふわりと微笑んで——くるりと、背を向けた。
布団の上に両手をつく。膝をつく。腰を上げて、四つん這い。
いろはの背中が、ういの目の前にあった。薄桃色の髪がうなじの横に流れて、華奢な肩甲骨の線がカーテンの光を受けて浮かんでいる。引き締まった腰のくびれから、小さな尻の丸みへ。その尻が、すこしだけ——ういの方へ、持ち上げられた。
太腿の隙間から、見えた。
薄いピンク色の、小さなおまんこ。
閉じた花弁のように寄り添った二枚の肉が、かすかに濡れていた。その縁を透明な雫が伝って、ぷるりと揺れて、太腿の内側に一筋の光を引く。甘い匂いが、ふわりと、ういの鼻先を撫でた。
おちんちんが、どくん、と脈打った。
さっきまで上半身全体に散っていた熱が、一瞬で、下腹の一点に集まった。
「ういのペースでいいからね」
いろはが、肩越しにういを見る。穏やかな笑顔だったが、頬がほんのりと色づいていた。
「ゆっくりでいいから。怖かったら、止まっていいから」
ういは、震える両手を伸ばした。
いろはの腰に、指をかける。柔らかくて温かい肌。自分とそっくりの華奢な骨格。その奥に、あの——おじさんを壊したおまんこが、待っている。
おちんちんの先端を、手で支えて、あてがった。
亀頭の先に、ぬるり、と温かいものが触れた。
いろはの愛液。おまんこの入り口の、とろりとした熱。フェラの時の口の中とは全然違う——もっと粘っこくて、もっと甘くて、亀頭が触れた瞬間にじゅわっと滲み出してくる蜜の感触。
「あ……」
ういの口から、息が漏れた。
入り口に、亀頭を押し当てる。
にゅるり——。
おまんこが、ういのおちんちんを、飲み込んだ。
「————っ!!!!」
声が出なかった。
口は開いた。喉が引き攣った。でも音にならない。全身の血液が一瞬で沸騰して、脳の奥で何かが白く弾ける。視界が歪む。指先が痺れる。
熱い。
きつい。
何もかもが、口の中とは、桁が違った。
剥きたての亀頭が——生まれたばかりの赤ん坊みたいに敏感なその粘膜が——いろはの膣壁に、じかに、包まれている。四方八方から灼熱の肉が押し寄せてきて、亀頭の表面をぐにゅりと圧し潰す。きゅう、きゅうと、脈打つように吸いつく粘膜。粘液がぬるぬると亀頭を撫でて、カリの段差を一周舐めるように流れていく。
——精通前のスキー初心者おちんぽが、リフトで超上級者用おまんこコースの頂上に連れてこられた。
見渡す限り白い急斜面。足元から先は見えない。もう戻れない。立っているだけで重力に引き摺られて、止め方を知らないまま、加速していく。
腰を止めたかった。まだ亀頭しか入っていない。ここで止まって、慣れてから、ゆっくり奥へ——そう思った。思ったのに。
いろはのおまんこが、許さなかった。
膣壁が、うねった。亀頭を包む肉のひだが、ぐにゅりと蠢いて、ういのおちんちんを——奥へ、奥へ、引きずり込んでいく。
「ひ、ぁ……っ、ま、待って……っ、勝手に、入ってっちゃ……っ!」
ういの声が裏返る。腰を引こうとした。引けない。おまんこの中に見えない手があって、亀頭をぎゅっと掴んだまま離さない。こちらが引けば引くほど、その手は強く、亀頭を握り込む。
ずず、ず、ずるぅっ——。
竿が、根元まで呑み込まれた。
全部、入った。
膣の奥の奥。いちばん深いところで——こつん、と、亀頭の先に、丸くて柔らかい壁が触れた。
子宮口。
触れた瞬間、ういの全身を雷が貫いた。子宮口が、亀頭の先端にぷしゅっと吸い付いて、ぎゅうっと締め上げる。同時に膣壁全体が一斉にきゅるきゅると締まって、竿を丸ごと灼熱の肉で絞り上げた。
「あ——あ、ああ——っ、おねえちゃ、おねえちゃんのおまんこ——っ!!」
ういは泣いていた。涙がぼろぼろと溢れて、いろはの背中に落ちる。快感が、もう処理できる量を超えている。おちんちんの先端から全身の隅々まで、灼熱の粘膜が送り込んでくる快感の信号が、爆発的に駆け巡っていた。
おまんこの中で、見えない手が動いている。亀頭を握って、くちゅくちゅと揉みしだく。指の腹で赤ん坊の頬を撫でるみたいに丁寧に、でも容赦なく、カリの裏の最も敏感なところを、こりこりと圧し上げてくる。
膣肉が渦を巻いた。ピストンの上下だけじゃない。横方向に、螺旋を描くように、膣壁全体がぐるりとうねって、竿を精密に搾り上げる。静かで、丁寧で、でも恐ろしいほど正確な快感。
雪だるまだ、とういは思った。斜面を転がり始めた小さな雪玉が、一転がりごとに巨大になっていく。止まらない。止め方を知らない。お姉ちゃんのおまんこが一度きゅうっと締まるたびに、快感の雪だるまが二倍三倍に膨れ上がって、ういの頭の中を真っ白に塗り潰していく。
なのに——射精が、来ない。
おちんちんの中で精液が暴れているのが分かる。竿の奥を、熱い塊が何度もせり上がっては引っ込んでいく。出たくて出たくてたまらないのに、出口が見つからない。フェラの時と同じだ。快感だけが天井知らずに積み上がって、頂上に手が届かない。
「でないっ……! おねえちゃん、でないよぉ……っ! きもちいいのに、でないの……! もう、破裂しちゃう……っ!」
ういが背中に額を押しつけて、泣き叫んだ。
いろはは、振り返らなかった。ういの声を聞きながら、ゆっくりと、自分の腰を前後に動かし始めた。
ずるっ——ずぷっ。
「ひっ——ああぁっ!?」
おまんこの中で、おちんちんが前後に動いた。膣壁の肉ひだが亀頭を舐め上げ、引き戻す。そのたびに子宮口が亀頭の先をちゅるんと吸って、離して、また吸う。
いろはの腰が、ういを導いている。焦らず、急がず。妹のおちんちんが最も感じる角度を、探るように。
「うい。力、抜いて」
いろはの声が、肩越しに届いた。穏やかで、いつもの、お姉ちゃんの声。
「おまんこが、教えてくれるから」
いろはの腰が、ゆっくりと沈んだ。
ういのおちんちんが、また奥へ引きずり込まれる。膣壁がずるりとうねって、亀頭の先を一番奥の壁——子宮口へ、まっすぐに、導いていく。
こつん。
亀頭が、子宮口に触れた。
その瞬間——子宮口が、ういのおちんちんの先端に、ぴたりと口づけした。
吸いついた。
赤ん坊がミルクの乳首に吸いつくみたいに、無意識に、本能的に、子宮口の小さな穴がういの尿道口にぴったりと密着して——「ここだよ」と教えるように、ちゅう♡と吸い上げた。
「っ————」
ういの頭の中で、何かが繋がった。
ぶつりと回路が接続する音が聞こえた気がした。それまでバラバラだったもの——おちんちんの快感と、精液を押し出す筋肉と、射精という行為の一連の流れが、子宮口の吸引を引き金にして、一本の線に繋がる。
交尾のオスの本能。
ここに出せ、と身体が叫んでいる。ここがお前の精液を出す場所だ、と。
「あ——あ、あっ——なんか来るっ……! 来る、来るっ、おねえちゃん……!!」
「うん。出していいよ、うい」
いろはの声が、どこか遠くから聞こえた。
「ぜんぶ、受け止めてあげるから」
——びゅるっ。
出た。
おちんちんの奥の奥から、熱い塊がせり上がって、尿道を駆け抜けて、亀頭の先端から——いろはの子宮の中へ、噴き出した。
「でっ……で、でちゃ、でちゃうっ——!! おねえちゃ——っ!!!」
びゅくっ、びゅるるるっ——。
止まらなかった。
下腹がぎゅうっと収縮するたびに、精液が竿の奥からせり上がって、子宮口に吸い上げられていく。一度、二度、三度——四度、五度。子宮口がちゅう、ちゅうと脈打つように吸引して、一射ごとに、ういのおちんちんから精液を搾り取る。
生まれて初めての射精だった。
声も出せなかった。目の前が真っ白に焼けて、全身の力が竿の一点に集まって、ただただ出し続けることしかできない。ういは姉の尻にしがみついて、全身をぶるぶると震わせていた。指が白くなるほどいろはの腰骨を掴んで、小さな身体を丸ごと押しつけるみたいに、一ミリでも深く、一滴でも多く——本能が、そう命じている。
「上手だよ、うい」
いろはの声が、ういの耳に届いた。震えてもいない。乱れてもいない。穏やかで、温かくて、たくさん泣いた後のういの頭を撫でてくれる時と同じ声。
「ちゃんと射精できてるよ。えらいね」
おまんこの中で、膣壁がきゅるきゅると柔らかく蠕動して、ういの射精に合わせるみたいに、竿を優しく絞っている。搾り取るのではなく、促すように。チンポの方から出してもらう——いろはのおまんこの流儀。
最後の一射が、弱々しく、子宮口に吸い込まれた。
ういは、いろはの背中に突っ伏したまま、動けなかった。おちんちんはまだいろはの中に埋まっていて、余韻のびくつきに合わせて、時折ひくっと跳ねる。そのたびに膣壁がきゅっと応えて、使い終わった射精回路にぴりぴりと電流が走った。
「……はぁ……はぁ……っ」
息が、荒い。心臓が、耳の中で鳴っている。全身の骨が溶けたみたいにぐにゃぐにゃで、指一本動かすのがやっとだった。
——出た。
出た。生まれて初めて、射精した。お姉ちゃんのおまんこの中で。
それは、ういがこれまでの人生で体験したどんな感覚よりも凄まじくて、美しくて——怖かった。こんなに気持ちいいものが、世の中に存在していいのかと思った。
「おねえ、ちゃん……」
「ん?」
「すごかった……」
いろはが、ふふ、と笑った。肩越しに、ちらりと妹を見る。
「よかった。もう、おなか、楽になった?」
ういは、自分の下腹に意識を向けた。さっきまでパンパンに詰まっていた圧迫感が、嘘みたいに軽くなっている。一回の射精で、あれだけ溜まっていた精液が——。
「……うん。だいぶ、楽に——」
言いかけた。
その瞬間——ういの腰が、勝手に動いた。
「——えっ」
ういの声と、いろはの声が、同時に重なった。
ずぷっ。
おちんちんが、いろはのおまんこの中で、前に突き出された。ういの意志じゃない。腰が勝手に。膝が勝手に。射精したばかりのおちんちんが、まだ子宮口に繋がったまま——勝手に、ピストンを始めた。
「ちょ——わたし、動いてない……っ! 勝手に、腰が……っ!」
ずぷ、ずぷ、ずぷっ——。
止まらない。一回射精して、ここが精液を出す場所だと覚えてしまったおちんちんが、本人の意志とは無関係に、もっと出せもっと出せと腰を動かしている。
「お、おねえちゃんっ、ごめんなさい、止まらないの……っ!」
「う、うい……っ、大丈夫、大丈夫だから……」
いろはの声に、初めてかすかな揺れが混じった。それでも崩れない。四つん這いの姿勢を保ったまま、勝手に暴れるういの腰を、おまんこで受け止め続ける。
ずぷっ——びゅるっ。
一回突くたびに、射精した。もう一発ごとの区切りがない。ピストンの奥で亀頭が子宮口に当たるたびに、ちゅるんと吸い上げられて、精液が搾り出される。出しながら動いて、動きながら出す。
「でちゃう、でちゃう、でちゃうっ——! やだっ、止まんない、止まんないよぉ……っ!」
ういは泣きながら腰を振っていた。精液が溢れて結合部からどろりと垂れ、布団に白い染みを作っていく。何回目の射精なのか、もう数えられない。おちんちんが空っぽになるまで出し続けて、空っぽになったそばから精液が補充されて、また出る。
みたまの診断が頭をよぎった。溜まりすぎた魔力を精子の形で放出する——つまり、全部出し切るまで、ういの身体は精液を作り続ける。
「っ、は、あっ——おねえちゃん、おねえちゃんっ、おねえちゃんのおまんこぉ——!」
語彙が砕けていた。お姉ちゃんのおまんこ、という単語だけが、壊れたラジオみたいに繰り返される。思考が快感に押し流されて、それ以外の言葉が出てこない。
いろはは、黙って、妹を受け止めていた。
「何回でも出していいから」
その声だけが、快感の濁流の中で、ういの耳にはっきりと届いた。
「お姉ちゃんのおまんこ、ういの精液、ぜんぶ受け止めてあげるから」
ういの目から、また涙が溢れた。気持ちいいのと、止まらないのと、お姉ちゃんが優しいのとで、何が何だか分からなくなって——ただ、腰を振り続けた。
姉の背中にしがみついて。泣きじゃくりながら。射精し続けるだけの、小さな獣になっていた。
◇ ◇ ◇
どれくらいの時間が経ったのか、分からない。
ういの腰が、ようやく止まった。
最後のひと突きの余韻で、おちんちんがひくっ、ひくっと弱々しく痙攣している。いろはのおまんこの中で、精液を出し切った竿がぐったりと力を失いかけていた。
ずるり——と、おちんちんが抜ける。
膣口からどろりと白濁が溢れた。いろはの太腿の内側を伝って、布団の上にぼたぼたと落ちていく。量が、尋常じゃなかった。何回分もの射精をまとめて注ぎ込まれた子宮が、蓋を失って、中身をとろとろと吐き出し続けている。
ういは布団の上に仰向けに倒れ込んだ。両手両足を投げ出して、天井を見つめている。頬は涙の跡でぐしゃぐしゃだった。息が荒い。全身が、汗ばんだ肌のまま、時折びくりと痙攣する。
放心。
それ以外に、この状態を表す言葉がなかった。
「うい、大丈夫?」
いろはの声がした。姉が四つん這いの姿勢を解いて、ういの横に来ている。乱れた薄桃色の髪を耳の後ろにかき上げて、妹の顔を覗き込んだ。
「……おねえ、ちゃ……」
「お掃除するね。じっとしてて」
いろはが身を屈めて、ういの股間に顔を寄せた。
精液まみれのおちんちん。竿の表面に白い雫がべったりとこびりついて、根元まで濡れている。いろはの唾液と、ういの精液と、いろはの愛液が混ざり合った、生温かい粘液。
いろはの舌が、竿の根元に、ちろりと触れた。
「んっ……」
下から上へ。丁寧に、一筋ずつ、精液を舐め取っていく。舌先が竿の溝をなぞるたびに、こびりついた白濁がいろはの唾液に溶けて、舌の上に乗る。
「ちゅる……れろ、んっ……ちゅぷ♡」
竿の表面を綺麗にしてから、唇が亀頭にたどり着いた。射精しすぎて敏感になった亀頭を、唇でそうっと包んで——ちゅう、と吸う。
「ひぁ……っ」
ういの腰が小さく跳ねた。もう力は残っていないのに、舌先が尿道の出口をちょん、と突くたびに、奥に残った精液の最後の一滴が、ちゅるりと吸い出されていく。
ちゅぷ、ちゅぷ。静かな水音が、薄暗い部屋に響いていた。
いろはの舌がおちんちんの表面を往復するたびに、白い汚れがすこしずつ消えていく。精液の代わりに、いろはの唾液がてらてらと光る膜になって、竿を覆っていった。
口を離したいろはが、唇の端についた白い雫を、ぺろりと舌で拭う。
「ん。きれいになったね」
穏やかな声だった。ういのおちんちんから精液を舐め取って飲み込んだばかりの口で、何でもないことのように微笑んでいる。
ういは、ぼんやりとそれを見つめていた。
お掃除の間も、おちんちんは完全には萎えていなかった。ぐったりと半勃ちの状態で、いろはの唾液に濡れて、時折ひくりと脈打っている。まだ奥に残り香がある。いろはのおまんこの中にいたときの——灼熱の膣壁に包まれて、子宮口に吸い上げられて、全身丸ごと搾り取られたときの、あの感触の残響が。
ういの視線が、いろはの股間に落ちた。
太腿の内側を白い筋が伝い落ちている。ういが何度も何度も注ぎ込んだ精液が、おまんこの奥からとろとろと溢れ出し続けていた。薄いピンク色の花弁が、射精の余韻でまだかすかにひくついている。
——あのおまんこが。ういのおちんちんを、あんなに気持ちよくした。
ふと。
ういの視線が、自分の股間に戻った。おちんちんの根元——その少し奥に、ういの、本来の場所がある。おちんちんが生える前から、ずっとそこにあった、ういのおまんこ。
——わたしにも、おまんこ、あるんだよね。
おちんちんに気を取られて忘れていた。でも、ある。お姉ちゃんと同じ——いや、おじさんを一突きで気絶させた、あのおまんこが、ういにも付いている。
——おじさんが、わたしのおまんこに入れた途端に、白目剥いて倒れちゃったの。
あの時は分からなかった。なんでそうなるのか。おまんこが気持ちいいらしい、ということは知識としては知っていたけれど、おじさんたちがあんなに壊れてしまう理由が、実感として分からなかった。
今は——すこしだけ、分かる。
お姉ちゃんのおまんこの中が、どれほど凄まじかったか。あの灼熱に包まれて、あの透明な手に亀頭を握られて、子宮口に吸い上げられて——それがどれだけ、頭が溶けるほど気持ちよかったか。ういは、たった今、身をもって知った。
おじさんたちも、こういう気持ちだったのかな。
わたしのおまんこに入って。一瞬で、ぜんぶ搾り取られて。あの目の裏が白くなるような快感に飲み込まれて——ああなったのかな。
不思議な気持ちだった。申し訳なさとも、誇らしさとも違う、もっと素朴な——ああ、そうだったんだ、という、小さな気づき。
でも——それよりも。
おちんちんが、また、硬くなり始めていた。
半勃ちだったそれが、ういが姉のおまんこを見つめている間に、むくむくと膨らんで、また上を向いた。精液で満たされた下腹が、再びじんじんと脈を打ち始めている。
まだ足りない。まだ、出し切れていない。
「……お姉ちゃん」
ういが、身を起こした。
紅玉色の瞳が、いろはをまっすぐに見ている。さっきまで泣きべそをかいていた目に、今は、別の熱が灯っていた。
「もう一回、おまんこに入れさせて」
いろはの目が、わずかに見開かれた。
ういが——あの大人しいういが——自分から「入れさせて」と言った。命じられたのでも、必要に迫られたのでもなく。自分の意志で、自分の欲望で。
「……うい」
「お願い。まだおなかの中に、いっぱい溜まってるの。お姉ちゃんのおまんこじゃないと、出せないの」
ういの声は、もう震えていなかった。
いろはは、数秒、妹の顔を見つめた。
それから——ふ、と、唇の端がほころんだ。
「顔が見たいな」
「え?」
「さっきは後ろ向きだったから、ういの顔が見えなくて。今度は——正面で、しよう?」
いろはが仰向けになった。布団の上に薄桃色の髪を広げて、膝を立てて、足をそっと開く。ういの目の前で、ピンク色のおまんこが、ぱくりと花弁を開いた。さっき注ぎ込まれた精液がまだとろりと奥から覗いていて、愛液と混ざった白濁が、蜜のように光っている。
「おいで、うい」
ういは、飛びついた。
文字通り——発情期の子犬が飼い主に飛びかかるみたいに、いろはの身体の上に覆いかぶさった。おちんちんを手で支えて、おまんこに当てがう。焦っていた。手が震えて、先端が花弁の上を滑る。入り口が見つからない。
「あっ、あ……入んない……っ」
「落ち着いて。ここだよ」
いろはの手が伸びて、ういのおちんちんをそっと掴んだ。先端を穴の入り口に導いて、ちょん、と当てる。
「ん——」
にゅるっ。
おまんこが、ういを飲み込んだ。
「っあ——!!」
二度目の挿入。でもバックの時とは、感じ方がまるで違った。正面から入ると、亀頭の頭側が膣壁の天井にぴったりと擦れる。いろはのおまんこの奥の、あのざらりとした肉の凹凸が、亀頭のいちばん敏感なところを、ぐりぐりと直接こすり上げてくる。
「あぁっ、ああ——おねえちゃ、おまんこ、すご——っ!」
ういは腰を止められなかった。
挿入した瞬間から、がむしゃらに、めちゃくちゃに、腰を振り始めた。リズムも角度もない。ただおちんちんが気持ちいい場所を求めて、がくがくと前後するだけの、稚拙で無我夢中なピストン。
ぱん、ぱん、ぱんっ——。
ういの小さな腰が、いろはの太腿にぶつかる音が、部屋に響いた。
「うーっ、うぅーっ……!」
唸っていた。言葉じゃない。交尾に没頭した動物が漏らす、低い、切迫した鳴き声。大人しくて真面目で、お姉ちゃんの言うことをよく聞く妹が——おちんちんの快感に突き動かされて、射精覚えたてのサルになっていた。
ぱんっ——びゅるっ。
数回腰を振っただけで、射精した。子宮口に亀頭が当たる。吸い上げられる。精液が噴き出す。止まらない。射精しながらピストンを続けて、出し切る前に次の射精が始まる。
「でちゃう、また、またでちゃう……っ! おねえちゃん、きもちいいよぉ……っ!」
「うん……いいよ、うい。いっぱい出して」
いろはが、ういの頬に手を添えた。涙と汗で濡れた妹の顔を、優しく包む。
「大好きだよ、うい」
びくん、とういの全身が跳ねた。
大好き。その言葉が、快感の真っ最中に、胸の真ん中に落ちてきた。お姉ちゃんが好き。おまんこが気持ちいい。精液を出したい。全部がごちゃ混ぜになって、ういの目からまた涙が溢れた。
「わ、わたしもっ——わたしも、おねえちゃん、だいすき……っ!」
ういの腰が、さらに速くなる。ぱんぱんぱんぱんっ——息もつかない速さで、いろはの奥に打ちつける。
いろはの足が、ういの腰に巻きついた。
きゅう、と。細い足首が、ういの腰骨の上で交差して、ぎゅっと引き寄せる。
「んっ……♡」
いろはの唇から、小さな声が漏れた。ういの腰を足で締めつけたまま——離さない。抜かせない。大好きホールド。
「おねえちゃ……あしが……っ」
「逃げちゃだめだよ♡ ういの精液、ぜーんぶ、おまんこの中に出してね」
甘い声だった。姉の声であり——でもそれだけじゃない、もっと深いところから出てくる、女の声。いろはの薄紅の瞳が潤んで、頬がうっすらと上気している。穏やかな笑みは崩れていない。崩れていないのに、足の力だけが、ういを逃がすまいと、きつく、きつく締めつけていた。
「おねえちゃんっ、おねえちゃんっ、だいすき、だいすきぃ……っ!」
「うん♡ お姉ちゃんも、大好き」
ういは、もう何も考えられなかった。
大好きなお姉ちゃんのおまんこに、おちんちんを突っ込んで、射精して、また射精して、また射精する。大好きと言いながら精液を出す。足で締めつけられて逃げられなくて、逃げたくもなくて、もっと奥に、もっと深くに、全部出し切りたくて——泣きながら、笑いながら、腰を振り続けた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——びゅるっ、びゅるるっ——。
何度目かの射精で、ういの腰から力が抜けた。
いろはの上に、ぱたりと倒れ込む。姉の柔らかい胸に顔を埋めて、荒い息を吐きながら、おちんちんをおまんこに繋いだまま——動かなくなった。
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
「がんばったね、うい」
いろはが、ういの汗ばんだ髪をそっと撫でた。
おまんこの中で、おちんちんが、まだひくひくと脈打っている。精液の最後の残りかすが、子宮口に吸い込まれていく微かな感触。
ういの瞼が、重くなった。
「おねえちゃん……まだ、したい……」
「うん。分かってるよ」
「でも……腰が、動かない……」
「大丈夫。少し休もう」
いろはの声が、とても遠くに聞こえた。
ういは、姉の心臓の音を耳に当てたまま——意識が、すう、と落ちていった。
◇ ◇ ◇
目を開けると、カーテンの光が、さっきより少しだけ傾いていた。
昼を過ぎたのかもしれない。いろはの胸の上で、どれくらい眠っていたのか分からない。頬に当たる姉の肌が温かくて、心臓の音が規則正しくて、それだけで安心して意識が落ちていた。
でも——下半身が、安心を許してくれない。
おちんちんが、また、硬くなっていた。
眠っている間にいろはのおまんこから抜けてしまったらしい。股間がぬるぬると濡れたまま、おちんちんだけがぴんと天を突いている。亀頭が腫れたように赤く充血して、先端から先走りがだらだらと垂れ落ちていた。下腹は、また、あのパンパンに詰まった感覚に戻っている。
「おねえちゃん……」
「起きた?」
いろはの声は、最初から起きていた人間の声だった。ういの髪を撫でていた手が、頬をそっと包む。
「まだ、出したい……」
「うん。知ってるよ」
いろはが、ういの頬を見て、小さく笑った。
「腰、まだつらい?」
「……うん。ぜんぜん力入らない……」
ういが情けない声で言った。おちんちんはびんびんに勃っているのに、腰から下がぐにゃぐにゃで、自分で腰を振れる気がしない。悔しかった。もっとしたいのに。もっとお姉ちゃんのおまんこに入れて、いっぱい出したいのに。
「じゃあ、今度は、私が動くね」
いろはが身を起こした。
ういを仰向けに寝かせたまま、その上に跨がる。足の裏を布団について、和式便所に跨るみたいに、ういの腰の上にお尻を置いて——しゃがみ騎乗位の体勢。
ういの真上に、いろはの顔があった。
薄桃色の髪がういの頬にさらさらと触れる。穏やかな薄紅の瞳が、まっすぐにういを見下ろしている。カーテン越しの午後の光が、いろはの白い肌を透かすように照らしていた。小さな胸が、浅い呼吸に合わせて、かすかに上下している。
「入れるね」
いろはの手が、ういのおちんちんを掴んだ。先端を自分のおまんこに当てがって——腰を、落とす。
ずぷっ。
「んっ……♡」
いろはの唇から、小さな息が漏れた。
三度目の挿入。もう身体が覚えている——はずなのに、入るたびに、初めてみたいに凄まじかった。膣壁がういのおちんちんを迎え入れて、灼熱の肉でぎゅうっと包む。亀頭が奥へ進むたびに、膣の中の無数のひだが、歓迎するみたいに次々と絡みついてくる。
「あっ……あぁ、おねえちゃんのなか……っ」
「うん……ぜんぶ入ったよ」
根元まで呑み込んだいろはが、一度だけ腰を揺らして、角度を合わせた。こつん——亀頭が子宮口に当たる。吸い付かれる。ういの全身に、あの雷が走った。
そして——いろはが、腰を振り始めた。
ぱん。
ぱん。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——。
ういが腰を振ったときとは、まるで違った。
速い。正確。一定のリズムで、一定の深さまで、ぶれない。ういの拙いめちゃくちゃなピストンとは比べ物にならない——慣れた、大人の腰振り。
ういのおちんちんが、一番感じる角度を、最初から知り尽くしている動き方だった。亀頭の先端を膣壁の天井でぐりぐりとこすりながら、カリの段差を膣口のきつい部分で引っかけて、そのまま根元まで呑み直す。一往復ごとに、名器の全要素が——透明な手が、螺旋刺激が、子宮口の吸引が——精密に、同時に、ういの竿を搾り上げる。
「っあ——あ、ああっ——! おねえちゃ、はやっ——すごっ——!!」
ういは目を見開いた。自分で腰を振ったときの快感が十だとしたら、これは百だった。名器の性能は同じはずなのに、いろはが動くと、おちんちんのいちばん弱いところを、いちばん気持ちいい角度で、いちばん効率よく抉ってくる。
びゅるっ——。
あっという間に射精した。三回目のピストンで。
でもいろはは止まらない。
「まだだよ、うい。もっと出せるでしょ?」
射精の最中にもピストンが続く。ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——。子宮口がちゅるんちゅるんと精液を吸い上げながら、いろはの腰は緩まない。射精で過敏になった亀頭を、膣壁がぐりゅっと搾り上げる。
「ひっ——あ、あぁっ、だしたばっかなのに——またくるっ——!」
びゅくっ、びゅるっ——。
二回目の射精が、最初のが終わる前に重なった。快感の波が引く前に次の波が押し寄せて、ういの意識を根こそぎさらっていく。
「あーっ、あーーっ、おねえちゃ、おねえちゃんっ——!!」
ういは泣きながらいろはの足首を握りしめた。自分では動けない。いろはの腰が、ういのおちんちんを、一方的に搾り続ける。射精しても射精しても止まらない。精液を出し尽くしたと思った瞬間に、下腹の奥からまた新しい塊がせり上がってきて、子宮口に吸い込まれていく。
ぱんっぱんっぱんっぱんっ——。
いろはのピストンが、さらに速くなった。汗が、いろはの額から顎を伝って、ういの胸にぽたりと落ちる。
その時——ういは、見た。
いろはの目が、変わっていた。
さっきまでの穏やかな薄紅の瞳に、うっすらと、霞がかかっている。頬が、明らかに紅い。唇が薄く開いて、歯の隙間から、短い息が漏れていた。
——お姉ちゃんも、気持ちいいんだ。
ういは、初めてそれを見た。姉の顔に浮かんだ、快感の色を。崩れてはいない。穏やかな笑みの形は保っている。でも目の奥の温度が、ほんの少しだけ、高くなっていた。
ぱんっ——。
ひときわ深く腰を落とした拍子に、いろはの身体がびくっと跳ねた。
髪の結び目が、ほどけた。
ぱさり、と。長髪を留めていたピンが弾けて、薄桃色の髪が、ふわりと広がった。肩を越え、背中を越え、腰のあたりまで——隠されていた長い髪が、午後の光の中に解き放たれる。
光っていた。
薄桃色の毛先が、うっすらと、発光している。蛍の腹みたいな、淡い、やわらかな光。ういがおまんこに注ぎ込み続けた精液——そこに溶けた魔力を、いろはの身体が吸収して、髪を通じて放熱しているのだ。光る薄桃色の髪が、ういの顔の両側にさらさらと垂れて、二人だけの天蓋を作った。
「おねえ、ちゃん……かみ……きれい……」
「ん……ういが、いっぱい出してくれるから……♡」
いろはが、息を乱しながら微笑んだ。
崩れた。一瞬だけ——ほんの一瞬だけ、いろはの顔が、歪んだ。眉がきゅっと寄って、唇が震えて、喉の奥から、押し殺しきれない甘い声が、ひとつだけ漏れた。
「……っ、ん♡♡」
ういのおちんちんが子宮口をこつんと突いた、そのタイミングだった。いろはのおまんこが、ぎゅうっと全力で締まる。膣壁が痙攣するように波打って、ういの竿を根元から先端まで一気に搾り上げた。
——お姉ちゃんのおまんこが、今までで、いちばんきつい。
「おねえちゃんっ、またでちゃう——でちゃ、でるっ——!」
「うん……っ、うい——一緒に……っ♡」
いろはの手が、ういの手を握った。指を絡めて、きゅっと。
「一緒に、イこう」
いろはの腰が、最後に、深く、沈んだ。
亀頭が子宮口を押し潰すほど密着して、子宮口がきゅうぅっと亀頭の先端を吸い上げて——その瞬間、いろはの膣壁が、内側から弾けるみたいに、ぐるんっ、と、竿を丸ごと搾り上げた。
「あ————っ!!!!」
ういの叫びと——いろはの、小さな、けれどはっきりとした嬌声が——重なった。
びゅるるるるっ——。
何度目か分からない射精が、今までで一番深い場所に、一番たくさん、噴き出した。いろはの子宮が、精液を受け止めるたびに、きゅんきゅんと収縮して、もっと出せもっと出せと、おちんちんの中身を残らず吸い上げていく。
いろはの全身が、震えていた。
光る髪が揺れる。白い肌に汗が浮いて、カーテンの光を弾く。瞳が潤んで、焦点が合わなくなって——でも、唇だけは、笑っていた。
ういも、震えていた。
握られた手を握り返す力だけが、最後に残った。姉の手は温かくて、ういの手も温かくて、指の隙間から汗がにじんで、それでも離れなかった。
びくっ、びくっ、と。二人の身体が、同じタイミングで跳ねる。
長い。長い。終わらない。
射精の最後の一滴が、子宮口に吸い込まれて——ういのおちんちんが、ひくり、と最後の脈を打って——止まった。
光る髪が、すう、と消えていく。蛍が朝を迎えるみたいに、ゆっくりと。
いろはが、ういの上に、崩れ落ちた。
胸と胸が重なる。汗ばんだ肌と肌が、ぺたりとくっつく。いろはの長い髪が二人の身体を覆って、薄桃色の繭みたいになった。
しばらく、息の音だけが聞こえていた。
「……おねえちゃん」
「ん」
「きもちよかった……」
「……うん♡ 私も」
いろはの声が、耳のすぐそばで聞こえた。いつもの穏やかな声。でも——その声が、ほんのわずかに、蕩けていた。
ういは、いろはの背中に腕を回した。力なんてほとんど残っていないのに、ぎゅっと、抱きしめた。
その日——みかづき荘のいろはの部屋からは、深夜まで、嬌声が途切れることはなかった。
◇ ◇ ◇
翌日。
四時間目の算数が、永遠に終わらなかった。
ういは教科書を開いたまま、一文字も読めていなかった。黒板の数式がぼやけて見える。先生の声が、遠い国のラジオみたいに聞こえる。ノートの上に置いたシャーペンを、指が無意識に転がしていた。
おなかの奥が、疼いている。
朝起きた時点で、もう限界だった。おちんちんはパジャマの中でぱんぱんに硬くなっていて、制服に着替える時にスカートの内側がそこに擦れるたびに、ぞくぞくと背筋が震えた。昨日——あの日——お姉ちゃんのおまんこの中で何度も何度も射精した記憶が、下半身に焼きついている。あの灼熱の粘膜。あの子宮口の吸引。全身を搾り取られる快感。
あれを、もう一度。今すぐ。
授業中ずっと、そればかり考えていた。算数の公式よりも、お姉ちゃんのおまんこの方が、ういの頭を完全に支配していた。
勉強してても、ぜんぶ、お姉ちゃんのおまんこのこと考えちゃう。
チャイムが鳴った。
ういは、弾かれたように立ち上がった。教科書もノートも机に放り出したまま、教室を飛び出す。廊下を小走りに進んで、階段を駆け上がって——上の階の、中等部の教室の前に辿り着いた。
扉が開くのを待って、中を覗き込む。
いろはが、ちょうど席を立つところだった。目が合う。
「お姉ちゃん」
ういの顔を見た瞬間、いろはは全てを察したらしかった。妹の紅い頬と、潤んだ瞳と、内股で太腿をすり合わせている仕草を見て——一瞬だけ、目を伏せた。
「……トイレ、行こっか」
小声で。
ういが、こくこくと頷いた。
---
校舎三階、東棟の奥。
普段はあまり使われない女子トイレ。昼休みの廊下の喧騒が、ここまではほとんど届かない。水道の蛇口がぽた、ぽたと水滴を落とす音だけが、タイルの壁に反響していた。
個室の扉が閉まった。
がちゃり、と鍵が回る音。
狭い。二人で入ると、肩が触れ合うくらいの距離しかない。便器の蓋を閉じて、その上に鞄を置く。照明の白い光が、二人の顔を均一に照らしていた。
「お姉ちゃん……もう、我慢できない……」
ういが、スカートの裾をぎゅっと掴みながら言った。
「授業中ずっと、お姉ちゃんのおまんこのことばっかり考えてた……おちんちん、ずっとカチカチで……」
「うい。学校では、あんまりこういうこと……」
いろはが口では嗜めながら——その手は、もう自分のスカートの裾に伸びていた。
プリーツスカートを腰までたくし上げる。白いショーツを、するりと太腿まで下ろす。そして——背中をこちらに向けて、便器の横の壁に両手をついた。
小さな尻が、ういの目の前に突き出される。太腿の隙間から、薄いピンク色のおまんこが覗いていた。花弁がかすかに開いて、奥がしっとりと濡れている。
「……学校で、こんなことしちゃダメなのにね」
いろはが、肩越しにちらりと振り返った。困ったような笑顔。いつものお姉ちゃんの顔。
でも——おまんこは、もうとろとろだった。ういが個室に入る前から。もしかしたら、授業中から。
いろはの指が、自分のおまんこの花弁に触れた。人差し指と中指で、くぱ、と開いてみせる。奥の肉ひだが愛液でてかてかに光って、ういを待つみたいに、きゅう、と収縮した。
「ほら。早くして、うい。お昼休み、終わっちゃうよ?」
ういは、もう限界だった。
スカートをめくって、ショーツの脇からおちんちんを引っ張り出す。昨日から何度も射精したはずなのに、ぱんぱんに張り詰めた竿が、いろはのおまんこに向かってまっすぐに伸びていた。
手で支えて、あてがう。
にゅるっ——。
「っは……♡」
いろはの喉から、小さな息が漏れた。
ういが、腰を突き出す。ずぷっ、と根元まで一息に呑み込まれた。もう身体が覚えている。おちんちんが、お姉ちゃんのおまんこの中で、いちばん気持ちいい場所を、一直線に探り当てる。子宮口にこつん。吸い付かれる。
「あ——っ、おねえちゃんっ——!」
「しっ——声、小さく……っ」
いろはがういの唇に、人差し指を当てた。ういは自分の口を両手で押さえて——でも腰は止まらない。ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——小さな尻がいろはの尻にぶつかる音が、個室の中に響いた。
「んっ……ん……っ」
ういは声を殺していた。唇を噛んで、鼻から荒い息だけを漏らしながら、がむしゃらに腰を振る。
外で、足音がした。
二人の動きが、ぴたりと止まった。
かつ、かつ、と。ローファーの硬い音が、トイレの入り口を通り過ぎていく。遠ざかる。消える。
「…………」
「…………」
見つめ合った。おちんちんはいろはの奥に根元まで埋まったまま、子宮口にぴったりと密着している。膣壁が、静止したういの竿を、きゅるきゅると締め上げていた。動いていないのに、おまんこだけが勝手にういを搾っている。
「……行ったね」
いろはが、囁いた。
ういは、答える代わりに——腰を、動かした。
ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ——。
さっきよりも激しく。もう足音なんか気にしていられない。おちんちんが、お姉ちゃんのおまんこの中で、限界まで膨れ上がっていた。
「でちゃう——おねえちゃ、もう、でちゃう……っ!」
「ん……っ、いいよ……出して……♡」
いろはの声が、トイレの壁に吸い込まれた。声を抑えているのに、語尾だけが甘く蕩けている。壁についた指が、タイルの上で白くなるほど力を込めていた。
びゅるっ、びゅくっ——。
ういの精液が、いろはの子宮に噴き出した。おちんちんが脈打つたびに、いろはの背中が小さく跳ねる。膣壁がきゅうぅっと締まって、射精を一滴残さず搾り取った。
「はぁ……はぁ……っ」
ういが、いろはの背中に額を押しつけて、荒い息を吐いた。
おちんちんは、まだ硬かった。
「……お姉ちゃん」
「ん」
「もう一回」
「……うい、もうお昼休みが——」
「もう一回!」
ういが、腰を引いて——また突き出した。
ずぷっ。
「んっ……♡」
いろはは——ため息のような、笑い声のような、曖昧な息をひとつ吐いて。
壁に預けていた腰を、くいっ、とういの方へ押し返した。
「……もう。しょうがないなぁ」
怒っていない。呆れてもいない。困ったような、でもどこか嬉しそうな声だった。
ぱんっ、ぱんっ——。個室の中に、また、二人分の肌がぶつかる音が響き始める。
もう一回が、もう一回を呼んだ。
一発出して、すぐまた硬くなる。いろはが「最後ね?」と言って受け入れて、ういが「うん」と頷いて——三ピストンで射精して、また硬くなる。いろはのおまんこが精液を受け止めるたびにきゅうっと締まって、その締まりがういのおちんちんをまた奮い立たせる。終わらない。終わらせてくれない。
五時間目のチャイムが鳴った頃には、十発は超えていた。個室の中は二人の体温と吐息で蒸し風呂みたいに蒸れていて、便器の蓋から床のタイルまで、精液と愛液の白い飛沫が飛び散っていた。
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ようやくういのおちんちんが萎えかけた時、二人は壁と便器にもたれかかるようにして、狭い個室の中に崩れ落ちていた。
ういはいろはの肩に頭を預けている。汗ばんだ薄桃色の髪が頬に貼りついて、半開きの唇から、ぼんやりとした息が漏れていた。太腿の内側が精液でぬるぬるに光っている。スカートはめくれ上がったまま、ショーツは片足の膝にひっかかっている。おちんちんの先端から、最後の精液の名残がとろりと垂れて、タイルに落ちた。
ぐったり。幸せ。頭がぼうっとして、指の一本も動かしたくない。身体の芯に、じんわりと甘い疲労が広がっている。下腹にずっとあったパンパンの圧迫感が、嘘みたいに消えていた。
隣のいろはも、似たようなものだった。壁にもたれた姿勢で、うっすらと目を閉じている。白い肌が汗と愛液で濡れて、照明の白い光を受けてつやつやと光っていた。太腿の間から、ういに注ぎ込まれた精液がとろとろと溢れ続けて、タイルに小さな水溜まりを作っている。
「……お姉ちゃん」
「ん」
「すごかった」
「……うん♡」
いろはが、目を閉じたまま、ふふ、と笑った。満足の色が、隠しきれずに滲んでいた。
それから——二人は、トイレの掃除に取りかかった。
精液がタイルの目地にこびりつく。愛液の匂いがこもった個室の空気は、扉を開けたくらいでは抜けない。いろはが回復魔法の応用で匂いを薄めている間に、ういがトイレットペーパーを何ロールも使って床を拭いた。便器の蓋の裏まで丁寧に。二人並んで這いつくばって、タイルの溝を指先でこする姿は、数分前まで十発以上絶頂し合っていた姉妹のそれではなかった。
鏡の前で制服を整える。ういのスカートの裏地に精液の染みを見つけて、いろはがウェットティッシュで叩き拭き。互いの髪を梳かして、襟元を直して。頬の火照りだけは、どうにもならなかった。
「五時間目、完全にサボっちゃったね」
「ごめんなさい、お姉ちゃん……」
「いいよ。でも——明日からは、もうちょっと我慢しようね?」
ういが、こくこくと頷いた。
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六時間目の始まりに教室に戻ると、レナがジト目で待っていた。
「遅い。先生、怒ってたからね」
「ごめんごめん、ういの用事で……」
「はぁ——。っていうかさ」
レナの鼻が、ひくっと動いた。目が細くなる。
「あんた——ザーメンくさっ!」
素っ頓狂な声が教室に響いた。いろはの顔が引き攣る。
「れ、レナちゃんっ、声……!」
「だって臭いんだもん! レナがこの匂い間違えるわけないし。あんた最近やたらツヤツヤしてるし、授業サボって、ソウルジェムの浄化とか言い訳して男とヤッてんじゃないでしょうね?」
「ヤッ!?…ヤッて…ないよ……?」
「ほーん。じゃあなんでザーメン臭いの」
いろはは——ふわり、と。困ったような。穏やかな。完璧な笑顔で。
「えへへ……気のせいだよ、レナちゃん」
「…………………………」
レナのジト目が限界まで細くなった。信じていない。一ミリも。だがこの笑顔を崩す手段を、レナは持っていなかった。
「……もういい。先生んとこ行ってきなさいよ、サボり魔ビッチ」
「うん。行ってくるね」
いろはが教室を出る。その背中——妙にツヤツヤした薄桃色の髪、軽い足取り、鼻歌でも歌いだしそうな上機嫌。
扉の前で、ふと振り返った。
レナと、目が合った。
——笑っていた。口元だけ。穏やかに。いつもの、環いろはの、困り笑い。
でもその目の奥で——ほんの一瞬、きらりと何かが光った。何もかも分かった上で何も知らないふりをしている人間だけが浮かべる、ぞっとするほど涼しい光。
いろはは、教室を出ていった。
残されたレナは、深いため息をついた。
「……ぜったい、ヤッてる」