搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~ 作:黒蓮/クロハス
窓の外の緑が、あまりにも多い。
マイクロバスが山道をうねるたびに、窓いっぱいの杉と広葉樹が右に左に流れていく。アスファルトは割れて苔が噛んでいる。対向車は三十分前のトラックが最後だった。電波は四本から三本、三本から一本、そして圏外。
「……マジかよ」
後部座席から誰かがうめいた。
総勢八人。二年目の同期旅行だ。幹事の高野が安さで選んだ「秘境の温泉宿」。一泊二食で一万二千円。パンフレットには「だいだいっこ取り体験」「清流釣り」「里山ガイド付き散策」と書いてあった。柿に似た果物の収穫。川で釣り。山を歩く。以上。
「釣りて」
「おい、仮にもレジャーの名前だぞそれ」
「合コンのほうが一万倍マシだった」
「お前が企画しろよ次は」
高野が前の席で首をすくめている。申し訳なさそうにしているが、格安プランを引いた時点でこうなることは全員わかっていたはずだ。わかっていたが、二年目の薄給に選択肢はなかった。
バスが大きくカーブを切った。揺れた拍子に窓の外の景色が開けて、谷あいの集落が見えた。古い茅葺き屋根。段々畑。煙が一筋。石垣の上を鶏が歩いている。
「うわ。ガチの田舎じゃん」
「タイムスリップかよ」
「コンビニあるかな」
「あるわけないだろ」
バスが集落の入口で停まった。砂利敷きのロータリーに、木の看板が一枚。手書きの筆文字で「霧峰村」。
扉が開いて、山の空気が流れ込んできた。土と草と、どこか甘い果物の匂い。都会にはない空気の厚みがある。湿度が高い。八人がぞろぞろとバスを降りて、砂利を踏んだ。
「——ようこそ霧峰へ」
声がした。凛とした、張りのある声。
振り向くと、少女が一人、道の真ん中に立っていた。
灰色がかった銀の長い髪をツインテールに結って、白い半纏のようなものを羽織っている。背筋がぴんと伸びて、顎がわずかに上がっていた。紫の瞳。色白の肌。和風の美少女だ。目を引くのは、その立ち姿の堂々とした威圧感だった。看板娘というより門番みたいな構えをしている。
「時女本家当主、時女静香よ。道中、ご苦労だったわね」
ため口。しかも労いの形をした上から目線。八人の空気が一瞬、固まった。
「え——お嬢さんがここの?」
「お嬢さんじゃないわ。当主よ」
訂正が早い。そして譲る気がない。
「荷物は——」
「はーい! 荷物はこっち持ってくるよー!」
静香の横から金色の旋風が飛び出してきた。
小柄な女の子だ。金髪ショート。片側にお団子。青いリボンがひらひら揺れている。一五〇センチあるかないかの小さな身体で、大人の男のキャリーケースをひょいと掴んだ。
「案内係のちゃるだよ! 広江ちはる! 長旅お疲れさま、こっちこっち!」
明るい。声がとにかく明るくて、太陽みたいに暑苦しい。さっきまで腐っていた八人の顔がわずかに緩んだ。小動物が目の前でぴょんぴょん跳ねているような既視感がある。
「ようこそいらっしゃいました。土岐すなおと申します。お部屋にご案内いたしますね」
三人目が、音もなく現れた。
水色の長い髪。青い瞳。右目の下にほくろ。穏やかな微笑みを浮かべた、三人の中で一番背の高い少女だった。一六〇センチ半ば。柔らかなワンピースの上にエプロン姿で、腰のあたりに名札が下がっている。
八人の視線が、一斉にすなおの胸元に吸い込まれた。
大きい。エプロンの上からでもわかるくらい、はっきりと主張している。慎ましいワンピースの布地が胸のところだけぱんと張って、歩くたびにたぷん、と柔らかく揺れた。
すなおはそれに気づいていないのか、気づかないふりをしているのか、にこにこと微笑んだまま荷物の札を確認している。
「……おい」
「……おう」
「……マジか」
後ろのほうでひそひそ声が始まった。
「いやあの子たち可愛くね?」
「銀髪の子、態度でかいけどそこがいい」
「金髪のちっちゃい子もいい」
「てか青髪の胸やばいだろ。こんな田舎になぜ……」
さっきまで「合コンのほうがマシだった」と文句を言っていた口が、もう閉じていた。
「さあ、行くわよ。ぐずぐずしないで」
静香が先に歩き出す。先導の仕方まで尊大だ。客に対する態度としては完全にアウトなのだが、この凛とした横顔で言われると不思議と腹が立たない。
「静香ちゃんは照れてるだけだから! ほんとは朝からそわそわしてたんだよ!」
「ちゃる、余計なことを言わなくていいの!」
すなおが最後尾から柔らかく一礼して、八人の後を追った。
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部屋は古い木造の和室で、畳の匂いがした。窓からは谷あいの景色が一望できる。悪くない。特産の「だいだいっこ」を使った茶菓子が卓袱台に置いてあって、すなおが丁寧にお茶を淹れてくれた。
「だいだいっこのジャムの試食もご用意してありますので、お口に合いましたらお土産にどうぞ」
すなおの所作は完璧だった。お茶の温度も、座布団の位置も、荷物を置く場所の案内も。旅館の仲居が何年もやっているような手慣れた空気を纏っている。
一方、静香が部屋の入口に仁王立ちしていた。
「だいだいっこは時女の里の誇りよ。しっかり味わいなさい」
命令。堂々たる命令だった。
「ありがとうございます。いただきます」
誰かが反射的に敬語を使った。旅館の客が従業員に敬語。立場が逆転している。
「静香ちゃん、お客さんに命令しちゃダメだよー。もうちょっと柔らかく……ね?」
ちはるが静香の袖を引っ張って、ぐいぐいと引き戻す。静香が「離しなさいちゃる」と不機嫌な顔をしたが、素直にドアの方へ下がった。
「温泉は夕方からがおすすめです。お湯の温度がちょうどよくなりますので。ご案内はちはるちゃんと私で参りますね」
すなおが最後にもう一度お辞儀をして、三人は部屋を出ていった。
扉が閉まった。
八人の男たちは、卓袱台の周りで顔を見合わせた。
「……なあ」
「……おう」
「この旅行、当たりかもしれない」
「一万二千円でこれは勝ちだろ」
「高野よくやった」
「えっ俺のこと褒めてる?」
◇ ◇ ◇
夕暮れの温泉は、湯気で視界が白かった。
源泉かけ流し。岩風呂。湯の色は少し乳白色がかっていて、ほのかに硫黄の匂いがする。山の端に沈みかけた夕日がオレンジ色の光を湯面に落として、ゆらゆらと揺れていた。
「あ゛ー。これはいいわ」
「こういうのでいいんだよ。こういうので」
八人が湯船に浸かって、ようやく全員の表情が緩んだ。都会の疲れが溶けていく。肩こりが温泉に溶ける。目を閉じて、ぼんやりと湯気を吸い込んだ。
「なあ。あの三人、めちゃくちゃ可愛くなかった?」
誰かが言った。全員が頷いた。
「銀髪のさ、静香って子。あの態度。あの上から目線。たまんねえ」
「わかる。あれ多分、お客さんとの距離感が掴めてないだけだよな。悪気ないんだよ」
「金髪のちっちゃい子は犬みたいだった。しゃべるゴールデンレトリバー」
「レトリバーはあんなに小さくねえよ」
「じゃあチワワ」
「それもなんか違う」
「青い髪の子の胸さぁ……」
「おい」
「いや見るだろ普通に。あれは見る」
「エプロンの上からあの存在感。中身どうなってんだよ」
不毛な妄想が湯気と一緒に立ちのぼっていく。若い男八人が温泉に浸かって女の子の話をしている。世界一平和な空間だった。
その平和が、ガラッという引き戸の音で終わった。
湯気の向こうに、三つの影。
バスタオル一枚。三人とも、バスタオル一枚だけを胸の前で押さえて立っていた。湯気を纏った肌。濡れた髪。引き戸の隙間から入り込んだ夕風が、湯気をふわりと払って、三人の姿がくっきりと浮かび上がった。
「お背中、流してあげるわ」
静香が真顔で言った。
「これも村おこしのサービスよ。時女温泉の名物なの。遠慮しないで」
誰一人、動けなかった。
脳が追いつかない。さっきまで妄想の中にいた三人が、バスタオル一枚で目の前に立っている。すなおの胸の谷間がバスタオルの上からこぼれそうになっていた。ちはるはタオルが大きすぎて膝下まで隠れているが、肩から鎖骨にかけての小さな骨格がむき出しで、そのアンバランスさが逆に生々しい。
「え——混浴、ですか」
「いいのいいの! 温泉旅館のサービスってこういうもんでしょ? テレビで見たことあるよ!」
ちはるが桶を片手にぱしゃぱしゃと入ってきた。何のためらいもない。
「ちはるちゃん、テレビのはちょっと違うと思いますけど……」
すなおが苦笑しながらも、桶とタオルを手際よく並べていく。その動作に迷いがない。慣れたものだった。
「ほら、端から順番に。まずは背中を流すだけよ。何をそんなに固まっているの」
静香が腰に手を当てて、湯船の中の八人を見下ろしている。バスタオルの裾から伸びた白い脚が、湯気の中でやたらと眩しかった。
「い、いやあの、本当にいいんですか? こんな可愛い子たちに——」
「可愛いかどうかは関係ないわ。お客様に満足していただくのが時女のおもてなしよ。さあ、上がって。背中を向けなさい」
命令形。客に対して命令形。だがこの状況で文句を言える男はいなかった。
八人のうち、元気のいい三人がまず湯船から上がった。風呂椅子に腰かけて、背中を差し出す。残りの五人は湯船の中から、ことの成り行きをぽかんと見守っていた。
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静香の手が、男の背中に触れた。
おっかなびっくりだった。タオルに石鹸を泡立てて、ごしっ、ごしっと力を込めて擦る。洗い方が完全に自己流で、洗濯板で衣服を洗うような手つきだった。
「こう、かしら……こうすれば汚れが落ちるわよね」
「い、いや静香さん、もうちょっとこう、やさしく——」
「やさしく? 汚れが落ちないじゃない」
力加減という概念がない。だが背中越しに伝わってくる少女の手の温度と、ほのかに香る石鹸の匂いが、不器用さを補って余りあった。バスタオルが濡れて肌に張りつき始めている。華奢な身体のラインが透けて、前のめりになるたびに鎖骨と肩の骨が浮いた。
「ねっ、お兄さん、力抜いていいよー。ちゃるに任せて!」
隣ではちはるが元気に泡を立てていた。小さな手のひらが器用に肩甲骨のあたりを滑っていく。手つきは悪くない。都会育ちで、こういうことに慣れているのかもしれなかった。
「くんくん……」
不意に、ちはるの鼻がひくひくと動いた。
「お兄さん、なんかドキドキしてない? 汗のにおいが変わったよ」
「え、そ、そんなことは——」
「嘘ー。だってさっきと全然違うにおいするもん。甘いっていうか、むわっていうか」
ちはるが無邪気に笑っている。悪気はゼロだ。ゼロだが、目の前の男の鼓動が加速したことを嗅覚で当ててくるのは反則だった。
一番端では、すなおが黙々と背中を流していた。
違いは歴然だった。指圧の要領で肩の筋肉をほぐしながら、石鹸の泡を首筋から腰のラインに沿って丁寧に滑らせていく。力加減が完璧。ツボを心得ている。男の口から、思わずため息が漏れた。
「ここ、凝ってますね。お仕事がデスクワーク中心ですか?」
「あ……はい、そうです」
「腰も硬くなってますよ。少し揉みますね……ここは痛くないですか?」
「ぜ、全然。むしろ気持ちいい……」
すなおの指が腰を捉えたとき、長い水色の髪が男の背中にさらりと落ちた。甘い匂いがした。それだけで背筋が泡立つ。
「では前も、流しますね」
すなおがさらりと言った。
「え?」
「背中だけでは片手落ちですから。お客様の疲れをしっかり取るのが私たちの仕事です」
にこにこと笑って、男の正面に回り込んだ。しゃがんだ姿勢で見上げてくる青い瞳。バスタオルの合わせ目から胸の谷間がこぼれそうになっている。男の視線がそこに吸い込まれて、戻ってこなかった。
すなおの手がタオルで胸板を拭いた。肋骨に沿って下に、下に。腹筋を撫でて、へその下を通過して——。
勃起していた。
湯の中にいた頃はごまかせていた。だが今、風呂椅子の上で正面を向いて座っている。ごまかしようがない。すなおの視線の先に、ぴんと反り返ったチンポがあった。
すなおが一瞬だけ目を瞬かせて、それから穏やかに微笑んだ。
「溜まっていらっしゃるんですね。長旅でしたものね」
声のトーンは変わらなかった。お茶を淹れているときと同じ声。
「す、すなおちゃん、これは、その——」
「大丈夫ですよ。自然なことです。……私に、任せてくださいますか?」
言い終わるより先に、すなおの指がチンポに触れていた。
柔らかい。指先が亀頭のふちをそっと撫でて、竿をするりと包み込む。石鹸の泡と湯の温度が混ざった滑らかな手のひらが、根元までをゆっくりとしごき上げた。手慣れている。明らかに、初めてではない動きだった。
「え——すなおちゃん、慣れて……」
「少し、経験がありますので」
すなおが微笑んだ。穏やかで、優しくて、どこか底の見えない笑顔。
静香がそちらを見て目を丸くした。
「す、すなお。何をしているの」
「おちんぽ、溜まっているみたいですから。ほぐしてあげているんです。背中と同じですよ、静香ちゃん」
「同じ……? 同じなのかしら。まあ、すなおがそう言うなら……」
静香が自分の目の前の男に視線を戻した。湯気の向こうで、同じようにチンポが勃起している。静香の眉が上がった。
「あら。あなたも、溜まっているのね」
「は、はい——すみません——」
「謝ることではないわ。長旅で疲れているんでしょう。時女本家として、お客様に不満を残すわけにはいかないもの」
静香の手がチンポに伸びた。
力加減がわからない。握力が強い。チンポを鷲掴みにして、ぎゅっと握った。
「っっっ——」
「こ、こうすればいいのかしら。こう、上下に……」
ごしごし。背中を洗っていたときと同じ力加減でチンポを扱いている。石鹸の泡が緩衝材になっているからまだ耐えられるが、コントロールも何もない素手のストロークだった。
「静香ちゃん。もう少し、やさしく。卵を持つくらいの力で」
すなおが隣から声をかけた。自分の手元は止めないまま。
「た、卵? 卵ってこのくらい——」
力が弱まった。今度は弱すぎて、指先がちんぽの表面をさするだけになっている。逆にそれが焦らしのようになって、男の腰が勝手に浮いた。
「おちんちんおっきくなってる!」
ちはるの声がぱあんと響いた。自分が流していた男の股間を覗き込んで、目を輝かせている。
「すっごい元気だねお兄さん! ビンビンじゃん!」
「ひ、広江さん——」
「ちゃるでいいよ! ねえ、わたしも触っていい?」
聞いている段階でもう手が伸びていた。小さな手のひらがチンポの竿を掴んで、きゅっきゅっと握る。力加減はすなおほど繊細ではないが、テンポがいい。元気に、リズミカルに、上下に振る。
「こうでしょ? 動画で見たことあるんだよね! こうやって、上下にしゅこしゅこって」
「動画て……」
「あ、でもすなおちゃんのほうが上手い。すなおちゃーん、コツ教えて!」
「亀頭の裏側に、ここ、筋がありますよね。ここを親指でくるくると……」
「こう? あ、ビクってした! ここ気持ちいいんだ!」
手コキ教室が始まっていた。温泉の湯気の中で、三人の少女が三人の男のチンポを扱いている。残りの五人は湯船の中から呆然とその光景を見ていた。誰も止めない。止める理由がない。止める理由はないのだが、これは一体何のサービスなんだろうという疑問だけがぼんやりと湯気の中に浮かんでいる。
すなおの手つきだけが、異質だった。
卵を持つように。そう静香に教えておきながら、自分の手はもっと複雑なことをしている。五本の指がそれぞれ独立して動いて、竿を握りながら亀頭を掌で転がし、根元を小指で圧迫し、中指で裏筋を擦り上げる。一度のストロークで三か所を同時に刺激する多重構造の手コキだった。
男の背中が反った。声にならない声が喉から漏れる。
「や、やば——出る——出ます——」
すなおの手が止まらなかった。むしろ速くなった。
「お湯が汚れてしまいますから……お口で、受け止めますね♡」
しゃがんだまま、顔を寄せた。長い水色の髪が男の太腿をくすぐって、温かい唇がチンポの先端に触れる。
ちゅぷっ♡
含んだ。亀頭をまるごと口の中に迎え入れて、唇の輪でぎゅっと締める。舌先がカリ首の裏を押さえて、手のひらが竿を根元から搾り上げた。
「っ——あ——」
びゅるっ♡
精液がすなおの口腔に噴き上がった。一発、二発、三発。どくんどくんと脈打つチンポから止めどなく溢れてくる。すなおの喉が小さく動いた。飲んでいる。噴き出すそばから飲み込んでいる。
こくり。こくり。
最後の一滴まで吸い尽くして、すなおがゆっくりと口を離した。
ちゅぽん♡
唇の端に白い糸が一筋。舌先でそれを拭って、すなおは何事もなかったように微笑んだ。
「……ごちそうさまでした。溜まっていたんですね。たくさん出ましたよ♡」
声のトーンが変わらない。受付でお茶を出していたときと同じ温度。それが逆に怖い。
堰が切れた。
すなおのフェラを見ていた男たちが、全員同時に限界を迎えていた。手コキで焦らされていた二人はもちろん、湯船の中で見ているだけだった五人まで、目の前の光景で沸点に達している。
「お、俺も——」
「出る、出ちゃう——」
「わたしも!」
ちはるがぱっと振り向いた。目がきらきらしている。自分が手コキしていた男のチンポに顔を寄せて、あーんと口を開けた。
「お口で出していいよ! お湯汚しちゃダメだもんね!」
ためらいがなかった。チンポの先端をぱくっと咥えて、ちゅるちゅると音を立てて吸い始める。テクニックも何もない。ただ元気に頬張っているだけだ。両手でチンポの竿を握って、口と手を同時にしゅこしゅこと動かす。型はめちゃくちゃだが、勢いと吸引力だけで成立していた。
「んっ、ん——んぐっ♡」
びゅるるっ♡
精液が口の中に飛んだ。ちはるの目がまん丸に見開かれた。
「んぶっ……! んん——っ」
量が多い。頬がぷくっと膨らんで、唇の隙間から白い液が垂れかけた。ちはるが慌てて口を押さえて、こくんと一気に飲み込む。
「——っぷはっ! ……すっごい量……こんなに溜まってたの?」
口の周りが精液でてらてらと光っている。ちはるは気にする素振りもなく、手の甲でぐいっと拭った。
「しょっぱ……でもなんか、変な味。嫌いじゃないかも」
感想を述べている。フェラの直後にレビューを始めている。
静香だけが、まだ動けずにいた。
すなおとちはるがフェラで精液を受け止めるのを、目の前で見ていた。見ていた。自分の手元では、手コキの途中で限界を迎えた男のチンポが、今にもはち切れそうに脈打っている。
「し、静香さん、俺もう限界——」
「わ、わかっているわ。私だって……巫として、逃げるわけにはいかないもの」
腹を括った顔だった。眉根を寄せて、唇を引き結んで、紫の瞳にぎらりと覚悟の光を灯して。その顔のまま、おそるおそるチンポに顔を近づける。
匂いが鼻を突いた。男の体臭と、先走りの粘っこい匂い。静香の鼻がひくっと動いて、一瞬だけ顔をしかめた。だが退かない。
「……いただきます」
食事の挨拶をした。
唇がチンポの先端に触れた。舌先で恐る恐る亀頭をちろりと舐めて、塩味を確かめるように舌をもごもごと動かす。初めてだ。完全に初めての味。初めての感触。それが全部、表情に出ている。
ぬちゅ……
ゆっくりと口に含んだ。唇がカリ首の手前で止まる。それ以上は入らない。口が小さい。無理に奥まで咥えようとして、げほっと軽くむせた。
「……っ。大きい、わね……口に、入りきらない……」
「先のほうだけで大丈夫ですよ、静香ちゃん。舌で亀頭をくるくるしてあげると喜びますから」
すなおが横から涼しい顔で助言を飛ばしている。自分はすでに二人目のチンポを片手でしごきながら。
静香が言われた通りにした。亀頭を口に含んだまま、舌先でくるくると先端を転がす。不器用だ。リズムもない。ただ真面目に、一生懸命に、舌を動かしている。
それで十分だった。
「っ——静香さん——もう——」
びゅくっ♡
「ん——っ!?」
静香の目が見開かれた。口の中にどろりと熱い液体が広がる。精液の味。苦くて、粘っこくて、生臭い。喉の奥に流れ込んでくるそれを、静香は反射的に飲み込んだ。
こくっ。
「……っ」
ちゅぽ、と口からチンポが抜けた。静香が口元を押さえて、数秒間じっと黙っている。紫の瞳が潤んで、頬が耳まで真っ赤だった。
「……変な、味」
「でしょー? わたしも思った!」
ちはるが横から首を突っ込んできた。静香がちはるの顔を見て、すがるような表情を一瞬だけ浮かべたが、すぐに巫の顔に戻った。
「……べ、別に不味くはなかったわ。慣れの問題ね」
強がっている。頬がまだ赤い。口の端にまだ白い筋が残っている。
湯気の中で、三人のフェラが同時並行で進んでいった。すなおが流れるように二人目、三人目のチンポを処理している。片手で竿を扱きながら口で亀頭を吸い、もう片方の手で別の男の竿を撫でる。一度に二本を同時に扱う手際は、もはやサービスの域を超えていた。
ちはるは楽しそうだった。「次わたし!」と自分から男の前に膝をついて、ぱくっと咥える。飲み込むたびに「んっ♡」と小さな声を漏らして、精液が喉を通る感触に慣れ始めている。二本目からは余裕が出てきて、舌を使ってチンポをちろちろと舐め回しながら、上目遣いで男の顔を見上げた。
「ね、気持ちいい?♡ わたし上手くなってきたでしょ?」
静香は二本目のフェラで、もう泣きそうだった。だが口を離さない。丁寧に、真面目に、一本ずつ受け止める。不器用だけど手を抜かない。その必死さが、男たちの射精欲を余計に煽っていた。
八人全員分の精液が、三人の口の中に収まった。
すなおが最後のチンポを口から離して、ちゅぷん♡ と音を立てた。唇に精液の光沢が残っている。
「全員分、お受けしましたね。お疲れ様でした♡」
にこり。完璧な接客スマイル。
「……っぷはぁ。八人分はさすがにお腹いっぱいかも。えへへ♡」
ちはるがお腹をさすっている。
静香が無言で立ち上がった。口元を手の甲で拭って、大きく息を吐く。紫の瞳に涙の膜が薄く張っていたが、声だけは毅然としていた。
「……ふう。これで、お客様の不満は解消されたかしら」
解消どころの騒ぎではなかった。されたのは追撃だ。八人の男たちは、フェラで一発抜かれた直後だというのに、チンポが一本も萎えていない。若い。回復が早い。むしろ三人の口技を味わったことで、血流が加速している。
すなおが、それに気づいていた。
「……あら。まだ元気な方ばかりですね♡」
目を細めて、にこりと笑う。その笑顔が、少しだけ深くなった。
静香がすなおの視線を追って、男たちの股間を見渡した。八本のチンポが八本とも、湯気の中でぎらぎらと反り返っている。フェラで射精した直後とは思えない回復力だった。
「……なるほど。お口だけでは足りないようね」
静香の声が変わった。さっきまでの不器用な初心さが消えて、当主の声に戻っている。覚悟を決めたときの静香は、こういう声を出す。
「いいわ。時女温泉の本当のサービスを、お見せしましょう」
バスタオルの端に手をかけた。
ぱさり。
白い布が湯けむりの床に落ちた。
銀髪のツインテールが裸の肩に揺れている。鎖骨。控えめな胸。細い腰のくびれから腹の平坦な線が下りて、薄い茂みの奥に、淡い色の割れ目がのぞいた。集落の労働で引き締まった脚が、湯気の中ですらりと伸びている。華奢だった。どこまでも華奢で、だからこそ視線が吸い寄せられる。
「ちゃる。すなお」
名前を呼んだ。二人が動いた。
「わたしも脱ぐよ!」
ちはるのバスタオルが勢いよくすっ飛んだ。投げ捨てた。畳む気もない。
小柄な裸体が湯気の中に弾けた。金髪が湿気で首筋に貼りついている。肩幅が狭い。胸はほぼ平坦で、薄桃色の乳首がちょこんと二つ立っているだけだ。腰のあたりから急にきゅっと丸みが出て、お尻だけが不釣り合いなほどぷりっとしている。股間は薄い産毛がうっすらと光っているだけで、小さなおまんこの輪郭がくっきりと見えた。
「……ふふ。静香ちゃんには敵いませんね」
すなおのバスタオルは、ゆっくりと解かれた。
胸が、こぼれた。
バスタオルの下から現れたそれは、さっきまでの想像を軽々と超えていた。大きい。たっぷりと重みを湛えた乳房が、二つ、ゆったりと揺れる。エプロン越しに見ていたときとは密度が違う。布一枚なくなっただけで、その存在感が数倍に膨れ上がった。乳首はやや大きめで、うっすらとピンクがかっている。水色の長髪が胸の谷間に落ちて、泣きぼくろのある横顔が妖艶に微笑んでいた。くびれた腰。柔らかそうなお尻。成熟した身体の、隅々まで行き届いた曲線。
三人が並んだ。
身長の階段。左からちはるの一五二センチ、中央に静香の一六〇センチ、右にすなおの一六二センチ。小柄で活発な裸体、華奢で凛とした裸体、豊満で柔らかな裸体。三人三様の女の子の身体が、湯気越しに八人の男の前に晒されている。
誰も、声が出なかった。
「次は本番のサービスよ」
静香が八人を見据えた。顔は赤い。赤いが、目は据わっている。
「霧峰の温泉は、ここからが本当の効能なの。……遠慮なく、選びなさい」
何を言ってるのかわからない。だが威厳がある。意味不明なことを意味不明な迫力で言い切るのが、この少女の持ち味だった。
「静香ちゃんが言うならそうだよね! ね、お兄さんたち、遠慮しないで!♡」
ちはるが無邪気に手を振っている。
「……ふふ。静香ちゃんには本当に敵いませんね。……では、皆さん。どうぞ♡」
すなおが目を伏せて微笑んだ。
三人が岩風呂の縁に腰を下ろした。並んで座って、ゆっくりと脚を開く。
三つのおまんこが、湯気の中に咲いた。
静香のそれは、薄い茂みの奥で淡いピンクの粘膜がうっすらと覗いている。閉じた花弁の内側で、何かがうねるように蠕動しているのが見えた。形は整っているが、奥にとんでもないものが潜んでいる気配がある。
ちはるのは小さかった。産毛に覆われた幼い丘の下に、きゅっと閉じた割れ目がある。ぷっくりと膨らんだ大陰唇が花のつぼみのようで、十三歳の身体がそのまま形になっている。
すなおのは、すでに濡れていた。ぷっくりとした大陰唇の間から蜜が糸を引いて、内側の粘膜がてらてらと光っている。成熟した女の匂いが、湯気に混じって漂い始めた。
静香が顔を赤くしたまま、手を伸ばした。自分の花弁を左右に開く。指先が震えている。だが声は震えなかった。
「時女本家の……おもてなしよ。好きなのを、選びなさい」
ちはるも脚を大きく開いて、ぴらっと自分のおまんこを見せた。
「わたしのもあるよ! ちっちゃいけどちゃんと入るからね!♡」
すなおは指を使わなかった。脚を開いただけで、とろりと蜜が垂れた。泣きぼくろの下の瞳が、静かに男たちを見つめている。
「お好きな子のところへ、どうぞ♡」
八人が動いた。
湯船から立ち上がって、砂利を踏んで、三人の前に殺到する。「選べ」と言われても無理だ。三人とも可愛い。三人とも欲しい。だがチンポは一本しかない。
「俺、静香さん——」
「じゃ俺はちっちゃい子——」
「すなおちゃんの胸がどうしても——」
じゃんけんが始まった。温泉の湯気の中で、裸の男たちが真剣にじゃんけんをしている。三人の少女がおまんこを開いて待っている前で。地獄のような天国だった。
最初の一人が、静香の前に膝をついた。
「し、静香さん。入れても——」
「入れなさい。当主の許可は出ているわ」
勃起したチンポが、静香の花弁に押し当てられた。先端がぬるりと粘膜を割って、膣口にめり込んでいく。
ずぷっ♡
「っ——」
静香の息が止まった。紫の瞳が大きく見開かれて、唇がわなないた。
チンポが入っていく。膣壁が熱い肉に吸い付いて、ぬるぬると奥へ導く。そして——男の腰が、がくんと止まった。
「なっ……なんだこれ……!?」
声が裏返った。
中で、おまんこが噛んでいた。一か所ではない。二か所でもない。膣の内壁の七か所が、それぞれ独立した意思を持つかのように、チンポの竿をゴリゴリと締め上げている。
ゴロゴロゴロ♡
雷鳴。膣の奥から雷が鳴るような振動がチンポを伝って、背骨を駆け上がり、頭蓋の裏側で炸裂した。
「あ——は——? え——なに、これ——」
十秒。いや、五秒だったかもしれない。チンポを挿入してから射精までの時間が、あまりにも短すぎた。
びゅるるるっ♡♡
「えっ」
静香自身が驚いていた。紫の瞳がぱちくりと瞬く。
「……もう出たの? 入れただけなのに」
悪気はない。本当に不思議そうな顔をしている。それがまた、男のプライドをずたずたに引き裂いた。
こうして、時女温泉の大射精大会が幕を開けた。
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二人目も、三人目も、結果は変わらなかった。
静香のおまんこに挿入した男は、例外なく数秒で射精した。七か所の締め付けが意味を理解する前にチンポを搾り尽くす。入れた瞬間にゴロゴロという雷鳴が竿を走って、亀頭が膣の奥に吸い込まれるように引きずり込まれて、気がついたときにはもう射精していた。
「早っ」
「いや無理だってあれ。入れた瞬間だぞ」
「名器ってやつ? マジで存在すんの?」
見ている側の男たちがざわついている。静香は岩風呂の縁に座ったまま、三人目のチンポから精液がとろりと溢れるのを見下ろしていた。少し得意げだった。
「……ふうん。やっぱり、そうなるのね」
「静香さん、今の知ってたの? 自分のおまんこのこと——」
「知っていたわ。母さまから聞いているもの。時女本家の女子に代々伝わるものよ。母さまもこれで父さまを骨抜きにしたって」
堂々と言い放った。家系の秘伝を温泉の真ん中で開示している。
「この中の七つの締め付けが、ちんぽを一息で搾り上げるの。時女の女は、男を一突きで仕留めるようにできているのよ」
口調が尊大だ。自分のおまんこについて当主の顔で解説している。客を見下しているのではない。純粋に、自分の身体の性能を誇りに思っている。それが時女の矜持なのだ。
「……次の方。どうぞ」
脚を開いたまま、顎で促した。
四人目が恐る恐る近づいた。さっきの三人が全員瞬殺されたのを見ている。チンポは勃起しているが、腰が引けていた。
「あの、俺、持つ自信ないんだけど——」
「持つかどうかは入れてみなければわからないわ。来なさい」
ずぷっ♡
ゴロゴロゴロ♡
「ぁ——」
びゅるっ♡
三秒。
「ふふ。お疲れ様」
静香が微笑んだ。戦場で敵を斬り伏せた武人みたいな顔で。
◇ ◇ ◇
「おい、次、お前だろ」
「え、俺——」
「お前まだ静香さんとしてないじゃん。行けよ」
仲間に背中を押された男が、よろよろと静香の前に出てきた。
グループの中で一番大人しい男だった。体格は普通。顔は悪くないが、目が泳いでいる。耳まで赤い。さっきからずっと湯船の端っこにいて、自分の番が来ないことを祈っていたタイプだ。
「お前、童貞だもんな。ここで卒業しろよ」
「やめろって——みんなの前で言うなよ——」
「いいじゃんいいじゃん。静香さんが先生だぞ。最高の童貞卒業だろ」
仲間が容赦ない。にやにやしながら背中をどんどん押してくる。
静香がまっすぐにその男を見た。
「初めてなの?」
「…………はい」
蚊の鳴くような声だった。静香の紫の瞳がすっと細まった。嘲笑ではない。品定めでもない。ただ、まっすぐに見ている。
「ふうん。……なら、私が教えてあげるわ。時女本家の当主として、おもてなしに手は抜かないから」
静香が手を伸ばした。男の手首を掴んで、自分の方へ引き寄せる。小さな手だが、力がある。
「怖がらなくていいわ。ゆっくりでいいから……ここに、入れて」
指先で自分のおまんこの入口を示した。淡いピンクの粘膜がぬるりと光っている。精液と愛液が混ざった滑りが、膣口の縁でとろりと泡立っていた。
童貞の手が震えていた。チンポは勃起している。怖いのと興奮しているのが同時に来ていて、膝がガクガクと揺れている。
「い、入れます——」
亀頭が膣口に触れた。
ずっ——。
入った瞬間だった。
びゅるるっ♡♡
「——えっ」
入れただけ。亀頭が膣口をくぐっただけ。腰を動かす前。突く前。奥まで入れる前。チンポの先っぽが時女の名器に触れた、それだけで。
精液がドクドクと溢れ出した。膣の入口から白い液が逆流して、つながったままのチンポの根元を伝い落ちていく。
静寂。
それから、爆笑が来た。
「入れた瞬間かよ!!」
「童貞すぎるだろ!!」
「いやでも無理だって、あのおまんこは——」
「それにしても早えよ!! ノーストロークだぞ!!」
仲間たちが湯船の中で腹を抱えて笑っている。童貞の男は真っ白になっていた。顔が真っ赤を通り越して、血の気が引いている。静香のおまんこの中にチンポを入れたまま、放心していた。
静香も動揺していた。
「え、えっと……入れただけ、よね? 動いてない、わよね?」
確認している。自分の名器の性能を知ってはいたが、さすがにこれは想定外だったらしい。
「ご、ごめんなさい——俺——すみません——」
男が泣きそうな顔で謝っている。チンポはまだ静香の中に入ったままだ。萎えかけている。初めてのセックスが、ノーストロークの瞬殺射精。地獄だ。
「……謝ることはないわ」
静香の声が、不意に柔らかくなった。
「初めてなんでしょう。無理もないわ。……私のおまんこは、少し特殊だから」
少し、ではない。かなり特殊だ。だが静香なりのフォローだった。紫の瞳がまっすぐに男を見つめている。威厳のある眼差しの奥に、ほんのわずかな申し訳なさが混じっていた。
「初めてなんですから、仕方ないですよ」
横から、すなおの声が差し込まれた。
別の男の腰の上で対面座位の姿勢を取りながら、すなおが穏やかに微笑んでいる。腰をゆっくりと前後に揺らしながら、跨った男のチンポを深々と呑み込んだまま、童貞の男に目を向けた。
「大丈夫。もう一回しましょうね。……私のところにいらっしゃい。ゆっくり、教えてあげますから♡」
すなおの声が、湯気の中に甘く溶けた。
「——でもその前に」
静香がチンポの中に残ったまま、男の目を覗き込んだ。
紫の瞳が、至近距離で輝いている。逸らせない。逸らすことを許さない、凛とした光。
「もう一回。今度はちゃんと、動いてみなさい」
静香の腰がくいっと動いた。膣壁がチンポを絞るように蠢いて、萎えかけていた竿に血が戻っていく。
ゴロゴロ♡
七か所の締め付けが、ゆっくりとチンポを揉み上げた。さっきの瞬殺とは違う。静香が意識して、速度を落としている。じわじわと。じっくりと。名器の真の恐ろしさが、そこにあった。
「わ、私の目を見なさい」
静香の瞳が男を捕らえた。紫の虹彩の奥に炎が揺れている。瞳合わせ。阻止の巫が持つ精神的な合わせ技。目を見るだけで相手の心を射抜く。
「逸らしちゃ、ダメよ……♡」
男の腰が勝手に動いた。静香の瞳に吸い込まれるように、ゆっくりとチンポが出入りする。膣壁の七か所がその一突きごとにゴロゴロと転がって、チンポを舐め上げて、搾り上げて、根元から先端までをくまなく刺激していく。
瞳合わせのせいだ。目を逸らせない。静香の顔だけが世界の全部になって、快感が逃げ場を失って、頭の中で爆発する。
「あっ——また——出る——静香さん——」
「いいわよ。出しなさい♡」
びゅるっ♡ びゅるるっ♡♡
二発目の射精が静香の膣の奥に叩き込まれた。今度は挿入だけではない。ちゃんと動いて、ちゃんと感じて、ちゃんと射精した。持ったのは三十秒足らずだったが、ゼロ秒よりはずっとましだ。
「……ふう。今度はちゃんと動いたわね。よく頑張ったわ」
静香が小さく笑った。得意げというより、どこか満足そうだった。本家の当主として客をもてなすという使命を、自分の身体で果たしている充実感。
「すなお、この人をお願い。……もう少し、練習させてあげて」
「はい♡ お任せください」
すなおが、童貞だった男に手を差し伸べた。
---
ちはるは、待っていなかった。
静香が名器で男たちを薙ぎ倒している横で、すなおが童貞を引き取る横で、ちはるはもう二人目のチンポの上に跨っていた。
「ねっ、お兄さん、わたしともしよ♡」
言い終わる前に自分でチンポを掴んでいた。小さな手のひらで竿を握って、ぐいっと角度を合わせて、自分の腰を落とす。
ぬぷっ♡
「んっ……おっき……♡」
入った。小柄な身体がチンポを根元まで呑み込んで、きゅっと膣壁が締まった。物理的に狭い。十三歳の身体の中に大人のチンポが入っている。それだけで男の背筋が反り返った。
「きつ——ちはるちゃん、中きつい——」
「えへへ、そう?♡ わたしのおまんこ、気持ちいい?」
嬉しそうだった。心の底から嬉しそうに笑いながら、腰を動かし始めた。
ぱちんっ♡ ぱちんっ♡
小さなお尻が男の太腿に打ちつけられるたびに、湿った肌同士がぱちんぱちんと鳴る。ちはるの腰振りは上手くない。リズムも一定じゃない。だが速い。とにかく速い。元気だけが取り柄みたいな全力騎乗位で、金髪が汗に濡れてぴょんぴょんと跳ねていた。
「あっ、やばっ、これすごい……おちんちんが奥まで来る……っ♡」
接客のはずだ。サービスのはずだ。だがちはるの顔を見ると、サービスで腰を振っている顔ではなかった。気持ちいいから振っている。自分が気持ちいいから、もっと欲しいから、腰が止まらない。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ、いいっ、ここ——おちんちんがここに当たると——すごっ♡♡」
声がでかい。我慢する気がない。温泉場の壁に声が反響して、静香が振り向いた。
「ちゃる、もう少し静かに——」
「むり!♡ だって気持ちいいんだもん!♡」
一蹴された。静香が呆れた顔をしたが、ちはるの目に入っていない。ちはるの瞳には、今、自分が跨っているチンポと、それが出入りしている自分のおまんこしか映っていなかった。
「くんくん……♡」
不意に、ちはるの鼻がひくひくと動いた。騎乗位で腰を振りながら、首を傾げて男の匂いを嗅いでいる。
「におう……お兄さん、もう出したくなってるでしょ♡」
「え——」
「汗のにおい変わったもん。さっきと違う。もっと甘くなった。ここから」
人差し指で男の首筋をつうっとなぞった。こめかみの汗を指先ですくって、ぺろりと舐めた。
「しょっぱくて、でもちょっと甘い。出したいにおい♡」
嗅覚で射精の気配を嗅ぎ取っている。欲情のにおいを嗅ぎ分けるこの鼻が、セックスではこう使われるのだ。
「いいよ、出して♡ わたしのなかに出して♡ いっしょにイこ?♡」
腰の速度が上がった。ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ 小さな身体全体を使って、チンポを根元まで叩き込むように腰を打ちつける。平坦な胸の乳首がぴんと硬くなって、汗に濡れた肌が湯気の中でてらてらと光っていた。
「あっ、あっ、やば——わたしもイきそ——♡」
サービスのことなど完全に忘れている。自分が気持ちよくなることしか頭にない。チンポがおまんこの奥を叩くたびにぴくぴくと痙攣して、膣壁がきゅうっとチンポを締め上げた。
「あっ、あっ、だめ——イっちゃ——イくイくイく——っ♡♡♡」
がくん、とちはるの腰が止まった。チンポを根元まで咥え込んだまま、小さな身体がぶるぶると震えている。目がとろんと蕩けて、口が半開きになって、舌先がちろっと覗いていた。
びゅるっ♡
男も同時だった。ちはるの膣がイった瞬間にきゅうっと締まって、我慢の糸が切れた。精液がちはるの中にどくどくと注がれて、ちはるの身体がもう一度びくんと跳ねた。
「あ♡ 出てる……なかに出てる……あったかい♡♡」
ぺたん、と男の胸に倒れ込んだ。金髪が男の鎖骨に散って、ちはるの小さな背中が荒い呼吸で上下している。
三秒。
がばっと起き上がった。
「……えへへ♡ 気持ちよかった♡ お兄さんも出た? やったぁ♡」
回復が早い。異様に早い。さっきまでイッてがくがくしていた身体が、もうけろっとしている。チンポを抜いて、ぬるりと精液が太腿を伝い落ちるのも気にせず、きょろきょろと周りを見渡した。
「ねーねー、次、誰とする?♡ わたしまだまだイケるよ!」
自分から次の相手を探している。サービスというより、完全に自分が楽しんでいる。
「お兄さん、わたしとしよ!♡」
近くにいた男の手を掴んだ。有無を言わさず引っ張って、岩場の平らなところにぺたんと四つん這いになった。小さなお尻がぷりっと突き出される。おまんこが後ろからぱっくりと見えて、さっきの精液がまだ中からとろりと垂れていた。
「こっちから入れて!♡ こうするの、やってみたかったんだ!」
自己申告。やりたい体位を自分でリクエストしている。
男が後ろから入れた。
ずぷっ♡
「んあっ♡♡ おっき——奥まで——きたっ♡」
後背位のちはるは騎乗位よりも声が大きかった。背中を反らして、金髪を振り乱して、ぱんぱんと腰を打ちつけられるたびに甲高い声を上げる。
「あっ♡ あっ♡ すごっ♡ 後ろからだと当たるとこ違——あっ♡♡」
快感に正直すぎる。身体が正直すぎる。どこが気持ちいいか全部声に出る。何がどう当たっているか全部実況してしまう。
「そこっ♡ そこがいい♡ もっと奥——もっと——♡♡」
男の腰が加速した。ちはるの小さな身体が前にずりずりと押されて、両手で岩場を掴んで踏ん張る。お尻がぱんぱんと叩かれて赤くなり始めていた。
「まだっ♡ まだダメっ♡ わたしまだイってない——お兄さんだけ先にイッちゃダメだからね!♡」
ワガママを言っている。接客とは。サービスとは。この子にとってセックスは完全に遊びだった。楽しくて気持ちいい遊び。相手が客であることなど、もう頭にない。
「くっ……御用だ——って言いたいけど……♡ 捕まったのわたしのほうかも……っ♡」
探偵のセリフが口をついて出かけて、快感に呑まれて崩れた。それが最後の理性だった。
「あっ♡ あっ♡ イく——いっしょにイこっ——いくよっ♡ いくいくいくっ——♡♡♡」
ちはるの背中が弓なりに——ではない。がくんと折れた。膝が崩れて、岩場にぺたりとうつ伏せになって、お尻だけが持ち上がったまま痙攣している。チンポが奥まで刺さったまま、男も射精した。
びゅるるっ♡♡
「あ♡♡ また出てる……♡ いっぱい……♡♡」
ぺたんと岩場に突っ伏したまま、ちはるが幸せそうに笑った。頬が上気して、目が蕩けていて、全身から湯気が立っている。
五秒。
むくっと起き上がった。
「すなおちゃんすごいなぁ……わたしももっと頑張る!♡」
横でセックスしているすなおの方を見て、対抗心を燃やしている。そしてまた、別の男に向かって突進していった。
「お兄さん!♡ 次、わたしとっ!♡」
---
すなおは、静かに待っていた。
静香が引き渡した童貞——だった男が、おぼつかない足取りですなおの前に立っている。チンポは静香の名器に搾られた後で半勃ち。目が赤い。さっき仲間に笑われたのが効いているのか、うつむいて肩を落としていた。
「こっちにおいで。座って?」
すなおが岩風呂の縁に腰を下ろしたまま、両腕を広げた。抱きしめるように。迎え入れるように。
「……すなおちゃん」
「大丈夫ですよ。さっきのことは気にしないで。静香ちゃんのおまんこは特別だから。あれで我慢できるほうがおかしいんです」
声が甘い。声だけで男を許している。
「私のところで、ゆっくり練習しましょうね♡」
男の手を取って、自分の膝の上に誘導した。対面座位。男がすなおの太腿に跨って、向かい合う形で座る。すなおの顔がすぐ目の前にある。青い瞳。泣きぼくろ。穏やかな微笑み。
そして、胸。
すなおの胸が、至近距離で男の視界を埋めた。大きい。濡れた肌の上でたゆんと揺れる白い乳房が、二つ、男の顔の高さにある。乳首がうっすらとピンクに色づいて、湯気に濡れて光っていた。
「ほら。ここに顔を埋めてもいいですよ♡」
男の後頭部にそっと手を添えて、胸に引き寄せた。柔らかい肉の壁に顔が沈む。甘い匂いがした。石鹸と汗と、もっと奥にある女の体温の匂い。
「んっ……♡」
すなおの息が漏れた。男の顔が胸に押し当てられた拍子に、鼻先が乳首をかすめた。小さな刺激。だがすなおの身体はそれだけで反応して、膣の入口がじゅくりと蜜を溢した。
「入れますね。……力を抜いて。ゆっくり、ですよ」
すなおの手がチンポを掴んだ。半勃ちだった竿を柔らかく包み込んで、根元から先端までをとろとろと撫でる。二往復で完全に硬くなった。手慣れている。フェラのときと同じだ。この手は、チンポの扱い方を熟知している。
亀頭がすなおの膣口に触れた。とろりと蜜が絡む。
ずぷ……♡
ゆっくりと、沈んでいった。
静香の名器とは、まったく違う感触だった。締め付けて搾るのではない。包み込んで、溶かす。膣壁がチンポの形に合わせてぬるりと変形して、吸い付くように密着する。温かくて、湿っていて、どこまでも柔らかい。母親の胎内に戻ったような、と言えば大げさだが、それに近い安心感があった。
「……ん♡ 入りましたね。大丈夫? 痛くない?」
「だ、大丈夫です……すなおちゃんの中、すごい……あったかくて……」
「よかった♡ じゃあ、ゆっくり動いてみて。自分のペースでいいですからね」
男の腰が、おずおずと動き始めた。
すなおの膣壁がそれに応えた。チンポが引かれると吸い付くように追いかけ、押し込まれると奥がぬるんと開いて受け入れる。男の動きに合わせて、膣の中が自在にうねっている。
「そう……上手ですよ♡ そのまま、気持ちいいところを探って……」
すなおが囁いた。胸に男の顔を埋めたまま、腰をゆっくりと前後に揺らしている。男のぎこちない腰振りを、すなおの動きが補完していた。上手くなくていい。すなおの身体が勝手に調整する。
「すなおちゃん……すなおちゃん……っ」
「はい。ここにいますよ♡」
男の目に涙が浮かんでいた。さっきの屈辱と、今の快感と、それからすなおの優しさが全部ごちゃ混ぜになって、感情の処理が追いついていない。すなおの胸に顔を押しつけて、泣きそうな声でしがみついている。
(……あの頃とは、違う)
一瞬よぎった影を振り払うように、すなおが男の背中に腕を回した。
「もっと気持ちよくなっていいですよ♡ 出したくなったら、いつでもどうぞ」
腰が深く沈んだ。おまんこがチンポを根元まで呑み込んで、ぬちゅ♡と甘い音を立てた。膣壁が脈を打つように収縮して、チンポ全体をぐいぐいと搾り始める。
「あっ——すなおちゃ——出ちゃう——もう——」
「いいですよ♡ 出して♡」
びゅるっ♡
「あ……♡」
すなおの瞳が細まった。精液が中に注がれる感覚。温かい液体が子宮口を叩いて、膣の奥に溜まっていく。すなおの膣壁がそれを一滴も逃さないように、きゅうっとチンポを締めた。
「たくさん出ましたね♡ お疲れさまです」
「——まだ、出ますよね?」
声のトーンが変わった。
男がびくりとした。射精したはずのチンポが、すなおの中に入ったまま萎えない。すなおの膣が離さない。射精の余韻で痙攣するチンポを、膣壁がぬるぬると包み込んで、柔らかくしごき続けている。
「え、あの——もう出した——」
「ええ、出ましたね。でも、まだ残ってますよ♡ 私にはわかるんです」
にこにこしている。穏やかに微笑んでいる。声もお茶を淹れているときと変わらない。なのに膣の中は止まらない。吸い付くようにうねって、搾って、チンポを根元から先端まで舐め上げていく。
「ひっ……待って、すなおちゃん——感じすぎて——」
「大丈夫ですよ♡ 男の人は、思っているより出るんです。もう少しだけ、頑張りましょうね」
二発目。
びゅくっ♡
「あ——」
「ほら♡ まだ出た」
三発目。
びゅる……っ♡
「もう出ない——ほんとに——」
「そうですか?♡」
膣壁がぐにゅりとチンポを締め上げた。卵を殻ごと潰すような圧力ではない。ゆっくりと、じわじわと、逃げ場を塞ぎながら全方位から搾っていく。すなおの笑顔は一度も崩れなかった。
四発目は、精液というよりほぼ透明な液がちょろっと出ただけだった。それでもすなおの膣は満足しなかった。
「……ん♡ もう少し。もう少しだけ♡」
にこり。
男が白目を剥いた。
◇ ◇ ◇
童貞を搾り尽くしたすなおが、次の獲物に向かった。
岩場にぐったりと横たわっている男がいた。静香の名器で瞬殺され、ちはるの騎乗位で追い打ちをかけられ、もう二回射精した後だ。チンポは完全に萎えている。意識はあるが、身体が動かない。
「お疲れのようですね。少し、元気を出しましょうか♡」
すなおが男の横に膝をついた。水色の髪が男の腹に落ちて、くすぐったさに男がぴくりと反応する。
「す、すなおちゃん……俺もう無理——」
「大丈夫ですよ。任せてください♡」
すなおが身体を前に屈めた。
胸が、チンポの上に落ちた。
たゆん♡
柔らかい。信じられないくらい柔らかい肉の塊が、萎えたチンポをまるごと包み込んだ。乳房の谷間にチンポが埋もれて、先端すら見えなくなる。すなおの胸は、萎えたチンポを完全に呑み込めるだけの質量を持っていた。
「ここは、私の担当ですね♡」
すこし誇らしげに言った。胸を左右の手で寄せて、チンポを挟み込む。肉の壁がぬるりと動いて、竿を上下に擦り始めた。
にゅる♡ にゅる♡
「あ——あれ——」
男が混乱している。萎えていたはずのチンポが、すなおの胸の谷間で硬くなり始めていた。柔らかい乳肉の圧力と、汗と湯で滑る肌の感触と、時折のぞく亀頭をちろっと舐めるすなおの舌先。三つの刺激が同時に来る。
「ほら、元気になってきましたよ♡」
完全に勃起した。すなおの胸の谷間から、亀頭がぴょこんと顔を出している。すなおがそこに唇を寄せて、ちゅっ♡と音を立ててキスした。
「美味しそうなおちんぽですね♡ ……いただきますね」
パイズリとフェラが同時に始まった。胸で竿を挟んで上下させながら、谷間から突き出た亀頭を口に含む。舌先で尿道口をちろちろとくすぐり、カリ首の裏をねっとりと舐め回す。
じゅるっ♡ にゅちゅ♡
「む、無理無理無理——もう出ない——出ないってば——」
「出ますよ♡」
にこり。
出た。
びゅっ♡
すなおの口の中に、わずかな量の精液が噴き出した。こくんと飲み込んで、すなおがチンポから口を離した。唇に精液の糸が一本、つうっと伸びて、切れた。
「……ごちそうさまでした♡」
男は完全に動かなくなっていた。意識はあるが、身体が言うことを聞かない。すなおに搾られすぎて、魂ごと抜かれたような顔をしている。
すなおが濡れたタオルで男の額を拭いた。それから水を汲んできて、男の唇に当てた。
「お水、飲んでくださいね。脱水になりますから」
世話焼きに戻っている。たった今チンポを搾り尽くした相手に、タオルと水を用意している。この切り替えの速さが、すなおの一番怖いところだった。
---
乱交が佳境に入っていた。
温泉の湯気はもう、硫黄よりも精液と汗の匂いのほうが濃い。八人の男たちは半分以上がへたり込んでいて、まだ動ける数人が三人の少女に群がっている。いや、群がっているというより、群がらされている。
「次はあの人ね」
静香が顎で示した。岩場の端で荒い息をついている男。まだ二回しか射精していない。体力が残っている。
「くんくん……♡ うん、あの人まだイケるにおいする!」
ちはるが鼻をひくつかせて同意した。
「では、私が仕上げますね♡」
すなおが微笑んだ。
「お兄さん。まだ元気そうですね♡」
すなおが男の前にしゃがんだ。目の前にチンポ。半勃ちだが、まだ反応する余地がある。すなおの手がするりと竿を包んで、二、三度しごいた。完全勃起。
「はい♡ 準備できました」
すなおが背を向けて、四つん這いになった。大きな胸が下に垂れて、ぷるんと揺れる。水色の髪が濡れた岩場に散って、泣きぼくろがちらりと振り返った横顔に見えた。
「後ろから、どうぞ♡」
男が腰を進めた。
ずぷっ♡
「ん……♡」
すなおの中にチンポが沈んだ。膣壁がぬるりと吸い付いて、じわじわと搾り始める。男が腰を振る。すなおの大きなお尻がぱんぱんと音を立てて、乳房が揺れるたびにたゆんたゆんと波打った。
だが、仕上げはすなお一人ではなかった。
「静香ちゃん♡」
すなおが呼んだ。
静香が男の正面に回った。男の顔の前に、静香のおまんこがある。岩場の縁に腰かけて、脚を開いた姿勢。淡いピンクの粘膜が、何人分もの精液でぐちゃぐちゃに濡れている。
「……口も使いなさい。時女のおもてなしは、手を抜かないわ」
静香が男の頭を掴んで、自分の股間に押しつけた。命令。有無を言わせない。
「舐めなさい」
男の舌が静香のおまんこに触れた。精液と愛液の混じった味が口に広がる。静香の太腿がぴくっと震えた。
「んっ……そう、そこ……悪くないわ……♡」
口で静香のおまんこを舐めて、後背位ですなおのおまんこにチンポを入れている。一人の男が二人の少女に同時にサービスされている。いや、サービスしているのは男のほうだった。二人に使われている。
「ちゃるも来て♡」
すなおが三人目を呼んだ。
ちはるが飛んできた。
「なになに? わたしなにすればいい?♡」
「お兄さんのここ、空いてるでしょう?」
すなおが男の手を取って、ちはるに差し出した。男の右手。何もしていない。
「あ、わかった♡」
ちはるが男の指を掴んで、自分のおまんこに導いた。小さな割れ目に、男の中指と薬指がずぷっと呑み込まれる。
「んっ♡ お兄さんの指、おっきい♡ 指でもいいから動かして?♡」
一人の男の身体が、三人に占領された。
口は静香のおまんこを舐めている。チンポはすなおの中でピストンしている。右手はちはるのおまんこに指を入れている。三か所の粘膜が同時に男の身体を使っていて、男は自分の快感を感じる余裕すらなかった。三人に奉仕させられている。
「っは……んっ……舌、もっと奥まで……♡」
「お兄さん、腰止まってますよ♡ 動き続けてくださいね♡」
「指もっと速く!♡ そこそこ、いいとこ——♡」
三方向から指示が飛ぶ。男は必死で応じた。舌を動かし、腰を振り、指を出し入れする。人間の処理能力の限界を試されている。
「あっ——っ——もう——」
限界は、あっけなく来た。
びゅるるっ♡
すなおの膣の中で射精した。すなおの膣壁がきゅうっと締まって、精液を一滴残らず搾り取る。男の腰が痙攣して、舌の動きも指の動きも止まった。
「あら、止まっちゃいましたね♡」
すなおがチンポを抜いた。ぬるり、と精液が溢れる。
射精直後の男が、ぐったりと岩場にへたり込もうとした。
させなかった。
「おちんちん、静香ちゃんのおまんこの味がする♡」
ちはるだった。射精したばかりのチンポに、ちはるが横から顔を寄せてぱくっと咥えた。お掃除フェラ。すなおの膣液と精液が混ざったチンポを、ちゅるちゅると舐め回している。
「ん♡ んっ♡ すなおちゃんの味もする♡ 混ざってておもしろい♡」
味の感想を述べながら、元気に吸っている。萎えかけたチンポが、ちはるの口の中でびくりと反応した。
「あ♡ 起きた♡ お兄さんのおちんちん、まだ元気じゃん♡」
再勃起。ちはるの口腔から引き抜かれたチンポが、精液の糸を引きながらぶるんと揺れた。
「じゃあ次はわたし——」
「こちらに♡」
すなおがチンポを横取りした。ちはるの口から抜けたチンポを手で掴んで、自分の唇に導く。ちゅぷっ♡と含んで、舌先で亀頭を転がした。
「ちょっとすなおちゃん! わたしが先に——」
「ふふ♡ じゃあ、一緒にしましょうか」
二人が並んだ。チンポの左右に、金髪と水色の頭が寄り添う。二つの舌が左右からチンポの竿を舐め上げて、先端で合流した。舌先と舌先がチンポの上でちろっと触れて、ちはるがきゃっと笑った。
「すなおちゃんの舌、触った♡」
「ふふ、ちはるちゃんったら♡」
ダブルフェラ。二人の舌がチンポを左右から挟んで、交互に舐め上げていく。ちはるが亀頭を咥えている間にすなおが竿の裏筋を舌先で辿り、すなおが亀頭に口づけしている間にちはるが根元をちゅぷちゅぷと吸った。
二人とも、いつの間にか騎乗位の姿勢で別の男に跨って腰を振っていた。
ちはるの腰が止まっていない。ダブルフェラしながら、別の男のチンポの上でぱんぱんと腰を振り続けている。器用というか、止まれないのだ。
「んっ♡ ん♡ っは——お兄さん、出そう?♡ わたしの下のお兄さんも出そうだよ♡」
すなおも、跨った男の上でゆっくりと腰を揺すっている。ダブルフェラの合間に、膣壁がぐにゅりとチンポを締めた。跨られている男が「ひぐっ」と悲鳴を上げた。
「いっしょに出しましょうね♡」
すなおが囁いた。
連鎖した。
ダブルフェラされているチンポが先にイった。びゅるっ♡ 精液が二人の顔の間に飛んで、ちはるの頬とすなおの唇に同時にかかった。
それを見た瞬間——ちはるの下の男が腰を跳ねさせた。
びゅるるっ♡
「あっ♡♡ なかに出てる♡♡」
ちはるがイった。おまんこに精液を注がれた瞬間にぴくんと全身が痙攣して、口に含んでいたチンポから口を離して甲高い声を上げた。
すなおの下の男も、限界だった。
びゅくっ♡
「ん……♡♡」
すなおが目を閉じた。三発の射精が一秒の間に連鎖して、温泉場の空気が精液の匂いで飽和した。
三人同時。男も三人同時。六人がかりの連鎖射精。
崩れ落ちた男の上に、静香が歩いてきた。
ダブルフェラされていた男だ。ちはるとすなおの顔射で果てて、へたり込んでいる。チンポは精液にまみれたまま、射精の余韻に震えたまま、まだ半勃ちを保っている。
静香がその上に跨った。
「まだ終わりじゃないわよ」
精液でぬるぬるのチンポを掴んで、自分のおまんこに押し当てた。
「時女のおもてなしは、まだまだ続くのよ♡」
ずぷっ♡
ゴロゴロゴロ♡
名器が、再びチンポを呑み込んだ。七か所の締め付けが、萎えかけた竿を一瞬で完全勃起に叩き戻す。男の目がかっと見開かれた。
「あ——は——待って——さっき出したばっかで——」
「待たないわ♡ もう一回、出しなさい」
静香が腰を振り始めた。名器の雷鳴がチンポを包んで、男の悲鳴が温泉の天井に響いた。
◇ ◇ ◇
夕食の広間に、おかしな光景が広がっていた。
八人の男たちが卓袱台の前に座っている。正座だ。正座しかできない。腰が砕けていて、あぐらをかく筋力すら残っていなかった。全員が浴衣姿で、全員が同じ虚ろな目をしている。戦場から帰還した兵士みたいな顔だった。
その前に、料理が並んでいく。
「だいだいっこの甘酢和え、こちらは山菜の天ぷら、それから川魚の塩焼きです。炊き込みご飯もありますので、おかわりは遠慮なく」
すなおが給仕をしていた。エプロン姿。髪を結い直して、浴衣の上にきちんと前掛けをしている。一時間前まで裸で男のチンポを搾り尽くしていた人間と同じ人間とは思えない。
「お味噌汁、熱いのでお気をつけてくださいね♡」
にこり。完璧な仲居だった。
「はーい、お漬物追加ー! だいだいっこの漬物、おいしいよ! 騙されたと思って食べてみて!」
ちはるがお盆を持ってぱたぱたと走り回っている。元気だ。異常に元気だ。何人もの男とセックスした後とは思えない体力で、広間を駆け回っている。
「しっかり食べなさい。体力つけておかないと」
静香が広間の上座に座って、腕を組んでいた。浴衣に半纏を羽織った当主スタイル。堂々と。尊大に。さっきまで名器で男たちを薙ぎ倒していた少女が、今は村の顔として食事を見守っている。
「体力、つけ……?」
「ええ。夜は長いわよ」
八人が同時に箸を落とした。
「えっ」
「まだあるんですか」
「温泉だけじゃなく——」
「当然よ。一泊二食のプランには、夜のサービスも含まれているの」
含まれていない。絶対に含まれていない。だがこの当主の目は本気だった。
「お酒もありますよ。……飲みすぎないでくださいね。夜が長いですから♡」
すなおがとっくりを差し出した。穏やかな笑顔。底の見えない笑顔。
八人は無言で飯を食った。必死で食った。体力をつけなければ死ぬと、本能が理解していた。
◇ ◇ ◇
部屋に戻ると、布団が敷いてあった。
八人分の布団が広間いっぱいに敷き詰められていて、枕元に水のペットボトルとタオルが一本ずつ。完璧な準備だった。
そして、部屋の中央に三人が正座していた。
浴衣姿。三者三様の座り方。静香は背筋を伸ばして膝を揃え、ちはるは正座が苦手なのかもぞもぞしていて、すなおは手を膝の上に重ねて穏やかに微笑んでいる。
「時女のおもてなしの、後半です」
静香が告げた。
「覚悟はいいかしら♡」
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後半戦は、温泉とは違う種類の濃密さだった。
布団の上。肌と肌が直に触れ合う距離。湯気のフィルターがない分、三人の身体の匂いも声も熱もぜんぶ近い。
静香は正常位を選んだ。仰向けに横たわって、男を受け入れる。布団の柔らかさが背中を包んで、温泉の岩場とは違う安心感があった。紫の瞳がまっすぐに男を見上げていた。瞳合わせ。目を逸らすことを許さない、あの視線。
「……ちゃんと私を見なさい。最後まで、逸らしちゃダメよ……♡」
静香の手が、男の背中にそっと回された。指先がわずかに震えている。温泉では当主の顔で命令していた手が、今はただ、縋るように男の肌に触れていた。
名器の七つの締め付けが、ゆっくりとチンポを揉み上げていく。温泉での瞬殺とは違う。静香が速度を落としている。じっくりと。丁寧に。ゴロゴロと鳴る雷鳴も、今は遠くで優しく響いているだけだった。正常位で見つめ合いながら、男が果てるまでの時間を、静香自身が味わっている。
「んっ……♡ あ……こうして見つめ合うのも……悪くない、わね……♡」
チンポが奥をかすめるたびに、静香の紫の瞳が潤んで、細められた。巫としての矜持も、当主としての威厳も、今はどこかに置いてきた顔だった。ただ一人の女の子として、男の体温を受け止めている。
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ちはるはしゃがみ騎乗位だった。男の上にしゃがんで、自分で腰を落として、ぴょんぴょんと跳ねている。布団が沈むたびに小さな身体がふわっと浮いて、落ちてくる勢いでチンポが奥までずぷっと刺さった。そのたびにちはるのお腹がぴくんと跳ねて、口から勝手に声が漏れる。
「んひゃっ♡ 奥、奥だめ——あ、でもきもち——♡」
「もういっかいイこっ♡ 何回でもイこっ♡」
温泉より静かな部屋の中で、ちはるの声だけがやけに大きく響いた。汗のにおいが布団に染みて、動くたびに金髪からぽたぽたと雫が落ちる。疲れを知らない。回復力がおかしい。布団の上でぱんぱんと音を立てて、夜が更けても止まらなかった。
「あっ♡ あっ♡ またイく——♡♡」
何回目かのオーガズムに全身を震わせながら、ちはるが笑った。汗だくで、髪がめちゃくちゃで、目がとろとろに蕩けていて、それでも楽しそうだった。倒れ込んだ拍子に男の首筋に顔を埋めて、くんくんと鼻を鳴らす。
「……お兄さんのにおい、さっきより濃くなった♡ もっとシたくなっちゃった♡」
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すなおは寝バックで囁いていた。
男の身体の下に伏せて、背中から覆いかぶさられた姿勢。男の体重が全部すなおの背中にかかっていて、逃げられない。水色の髪が枕に散って、泣きぼくろのある横顔が振り返る。その目は、静かに笑っていた。
「朝まで……搾ってあげますね♡」
耳元で囁く声が、毒のように甘い。すなおの大きな胸が布団に押し潰されて、横から白い肉がこぼれている。男が腰を動かすたびに、胸が布団の上でぐにゃりと形を変えた。膣壁がチンポをねっとりと締め上げて、離さない。男がイッても、イッても、すなおの身体が止まらない。
「まだ、出ますよ♡ 私が、全部受け止めますから……♡」
射精のたびにすなおの中がきゅうっと熱くなって、チンポを締めながら次の勃起を促す。優しい声とは裏腹に、身体は容赦がなかった。それでもすなおの手は、ちゃんと男の指に絡められていて、その温かさだけが、かろうじて人間だった。
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夜が明けていく。
障子の向こうがうっすらと白んで、鳥の声が聞こえ始めた頃。八人の男たちは、一人残らず布団の上で沈没していた。
三人の少女は、けろっとしていた。
◇ ◇ ◇
朝。
マイクロバスの前に、三人が並んでいた。
昨日と同じ並び順。ちはる、静香、すなお。朝の光の中で、三人とも綺麗な顔をしている。一晩中セックスしていた痕跡は、どこにもなかった。
八人の男たちが、よろよろとバスに乗り込んでいく。足腰が死んでいる。顔色が悪い。精気を抜かれすぎて、全員が五歳くらい老けて見えた。
「またお越しくださいね♡」
すなおが深くお辞儀をした。
「次はだいだいっこ狩りもしようね! ちゃるが案内するから!♡」
ちはるがぶんぶんと手を振っている。
静香が、最後に一歩前に出た。
「——また、来てくれるかしら」
声が、少しだけ小さかった。
尊大な当主の声ではない。閉鎖的な集落で育った少女の、素の声だった。外からお客が来てくれることが嬉しくて、それが去っていくのが少し寂しい。時女本家の当主として村おこしを背負っている十五歳の女の子の、本音だった。
「……来ます。絶対来ます」
バスの窓から、誰かが叫んだ。
「次も一万二千円のプランでお願いします!!」
「高野ぉ!! 次の幹事もお前だからな!!」
バスの中が一瞬だけ盛り上がって、すぐにまた全員が座席にぐったりと沈んだ。体力の限界だった。
バスが動き出した。砂利を踏んで、ゆっくりと山道を下っていく。窓からちいさくなっていく三人の姿が見えた。
三人は手を振っていた。
「くんくん……♡」
ちはるが鼻をひくつかせた。
「次のお客さん、いつかな♡」
「もう、休ませなさいよ……」
静香がため息をついた。だがその顔は、少しだけ笑っていた。
「ふふ。三人とも、お疲れ様でした♡」
すなおが二人の肩にそっと手を置いた。
朝日が山の端を超えて、霧峰の谷あいに光が落ちてくる。三つの影が一つに重なって、長く長く伸びていた。
時女温泉。一泊二食、一万二千円。
大射精大会つき。