搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~ 作:黒蓮/クロハス
水面が揺れている。
ピンクとブルーのLED照明が水底から立ち昇り、ゆらゆらと光の模様を天井に映している。フローティングライトの球体が波間にぷかぷかと漂い、まるで小さな月が水に落ちたみたいだった。ガラス張りの壁の向こうには神浜の夜景が広がっていて、ビルの明かりが星の代わりに瞬いている。ヤシの木のシルエット。南国みたいな空気。夜のプールは昼間とはまるで別の施設だった。
ナイトプールの客は、泳ぎに来た者と泳ぐ気のない者に二分される。
今夜は後者が圧倒的だった。プールサイドの白いビーチチェアに腰を下ろし、ドリンクのグラスを傾けながら入口をちらちら見ている男たち。泳いでいるやつも水に浸かっているだけで、目線はプールの縁に沿って入口のほうを向いている。全員がソワソワしていた。
「なあ、本当に来んのかよ」
「知らねえよ。でもネットの書き込み結構あったぞ。『あのプールに行けば可愛い子とヤレる』って」
「嘘くせえ。こういうの大体デマだろ」
「デマだったらデマでいいじゃん。俺はナイトプール楽しみに来ただけだし」
「お前水着持ってきてねえだろ」
男たちの目はちっとも楽しそうではなかった。期待と疑念がぐちゃぐちゃに混ざった顔。下心が服の上から透けて見えるような、わかりやすい連中だった。
ナイトプールの入口のガラス扉が開いたのは、そういう空気がプール全体に充満しきったタイミングだった。
最初に目に飛び込んできたのは、色だった。
ピンクと、水色。
二本の紐。
正確には紐を身に着けた二人の少女が、LED照明の光を浴びながらプールサイドに踏み出してきた。
スリングショット水着。首の後ろから一本の紐が前に垂れ、胸の間をすり抜け、股間をかろうじて覆い、お尻の間を通って背中に戻る。背中は丸出し、胸の横も丸出し、お尻もほとんど丸出し。水着というよりは、紐を体に巻き付けただけと言ったほうが正確だった。要所要所に金色のリングパーツが光っていて、それが唯一の装飾品。
ピンクの紐が、環いろは。
薄いピンクのロングヘアが腰まで流れている。右側の一房だけ三つ編みにして前に垂らしていて、歩くたびにゆらゆら揺れていた。華奢で小柄な体。スリングショットの紐は胸の谷間を通るはずなのだが、谷間がほぼないので紐が平坦な肌の上をまっすぐ降りている。白い鎖骨が照明に照らされて、やけにきれいだった。
水色の紐が、水波レナ。
水色のツインテールをピンクの花飾りで束ねている。前髪の下から覗く青い瞳は鋭くて、薄く笑みを刷いた唇とセットで、見る者を威圧するような顔立ちをしていた。いろはと同じスリングショットの色違い。ただし胸の部分の事情がまるで違った。水色の紐が左右の乳房に押し潰されるように食い込んでいて、はち切れんばかりの肉がはみ出している。低身長にこのボリュームは反則だった。耳元ではティール色の宝石のドロップイヤリングが揺れている。紐同然の格好だからこそ、アクセサリーで差をつけたいらしい。
プールの中にいた男が足を滑らせた。壁際で腕を組んでいた男がグラスを傾けすぎてドリンクをこぼした。入口近くに固まっていた三人組が声も出せずに口をぱくぱくさせた。
どよめきは、最初は音にならなかった。
それが数秒の沈黙のあとに、ざわざわと波紋のように広がっていく。
「マジかよ……」
「来た。ほんとに来やがった」
「あの格好、水着か? あんなの水着か?」
「紐じゃん。紐巻いてるだけじゃん」
「うおっ、あっちの水色の子おっぱいすげえ……」
ピンクの紐の少女が、困ったように片手で胸元を押さえた。
「レナちゃん、やっぱりこの水着ちょっと……」
「堂々としてなさいよ。恥ずかしがるから余計に恥ずかしいの」
水色の紐の少女が腕を組んで顎を上げた。堂々たる佇まい。ツインテールが夜風にさらりと揺れて、イヤリングの宝石がLEDの光をきらりと弾く。
堂々としているように見えた。
見えたのだが、レナの太ももは微かに内股だった。視線を意識して無意識に足を閉じかけている。首筋にうっすらと汗が浮いていて、腕を組んでいるのも胸を隠す動作の一種だった。巨乳を見せびらかすように張った胸は、もう少し観察すれば、腕の力で胸を「押さえている」ことがわかる。態度と身体が正反対のことを言っている。
いろはがちらりとレナの横顔を見て、ふっと口元を緩めた。
(レナちゃん、恥ずかしいんだ)
自分だって恥ずかしい。みたまに「これが一番効率的に男を集められるわよぉ♡」と押し切られて着てしまった紐水着。もともと断りきれない性格だ。着てしまった以上は仕方ない、というのがいろはの基本スタンスだった。仕方ないから着る。仕方ないから来た。
最近、二木市のプロミストブラッドが神浜にちょっかいをかけてきている。マギウスの翼に加えてもう一つの敵。対抗するにはドッピュルシステムの燃料、つまり精液がもっと必要だった。でもマギウスみたいにウワサで施設をぽんと作れるような魔法はユニオンにはない。
だから既存のナイトプールを使う。「あそこに行けば可愛い女の子とヤレる」という噂をネットに流して男を集めて、搾精スポットに仕立てる。泥臭いけれど、ユニオンらしい知恵と身体で勝負する作戦だった。いろはとレナはその先鋒。下見と実地テストを兼ねた第一陣。
マギアユニオンのリーダーとして、自ら先鋒を買って出た責任感。それと、もう少し正直な部分の、密かな期待。
「レナちゃん、今日はありがとうね。付き合ってくれて」
「はぁ? 別にアンタのために来たんじゃないし。レナはただ、暇だっただけ」
「うん♡」
レナの耳が赤いのを、いろはは見逃さなかった。
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プールサイドの白いビーチチェアに並んで腰を下ろす。
いろはは膝を揃えて浅く座った。レナは足を組んで深く体を預ける。座り方ひとつとっても性格が出る。いろはの膝の隙間から、スリングショットの股間部分がちらちら見え隠れしている。レナのほうは足を組んだ拍子に水色の紐がずれて、太ももの付け根のきわどいラインが露出していた。
男たちの視線が二人の股間とレナの胸に集中する。もはや隠す気があるのかないのかわからない水着だった。隠す気がないのは水着のほうであって、着ている本人たちは一応隠しているつもりなのだが、紐に隠す能力がない。
レナが胸を張った。紐の間から巨乳がこぼれそうになる。
「さ。はじめるわよ」
いろはが首をかしげた。
「えっと……何を?」
「搾精に決まってるでしょ。何しに来たと思ってんの」
「あ、うん。そうだよね。えっと、でも……どうやって声かけたらいいのかな」
いろはが困り笑いで辺りを見渡す。視線の先にはそわそわしている男たち。近寄りたそうにしているくせに一歩が踏み出せない、典型的な草食系の群れ。
「……待ってたら来るんじゃない? こっち見てるし」
「うーん。待つだけだと時間かかりそう」
いろはが視線をプールの中に泳がせた。何人かの男が水の中でこちらをちらちら見ている。その中の一人と目が合った。二十歳前後の、少し線の細い青年。いろはと目が合った瞬間、泳ぎが止まった。
いろはの手が動いた。
水着のクロッチ部分に指先を添えて、直すような仕草で、横にずらす。
薄ピンクの、つるつるの。
無毛のおまんこが、一瞬だけ露出した。ぷっくりと閉じた縦のスジ。ナイトプールの青い照明に照らされた薄ピンクの肌。水際のいろはが足を軽く開いた隙間に、それがあった。
男の目が見開かれた。
水着がずれただけだ。直しただけだ。そう思おうとした。だが今の動き、明らかに自分に見せるようにタイミングを合わせていた。偶然にしては目が合いすぎている。
いろはが目を細めた。
普段の穏やかな笑顔より少しだけ目尻が下がった、いつもの愛想笑い。困っているのか楽しんでいるのか判別がつかない、あの表情。そしていろはの片手がさりげなく股間に伸びて、人差し指と中指で。
くぱり。
一瞬だけ膣口が開いた。薄ピンクの粘膜がちらりと覗いて、すぐに足が閉じる。
その間、コンマ数秒。だが男の網膜にはくっきりと焼きついた。LED照明に照らされた膣の内側。濡れていた。ぬらりと光を反射する粘膜の色。
水中で、男のチンポが一瞬で勃起した。水圧を押しのけて海綿体が膨張する。思考が一拍遅れてからようやく追いつく。
(……今の、ぜったいわざとだ)
わざとだった。間違いない。水着を直すフリをしておまんこを見せて、さらにくぱりと開いて見せた。あの困り笑いの少女が。あの顔で。
いろはは何事もなかったかのように足を揃え直して、ビーチチェアの上でぱたぱたと足を揺らしている。
隣のレナが半目でいろはを見ていた。
「……アンタ、今なにした?」
「え? 水着がずれてたから直しただけだよ?」
「嘘つけ。あの男の顔見なさいよ。プールの中で固まってんじゃん」
レナがプールに目を向ける。確かに、さっきの男は水の中で棒立ちになっていた。視線がいろはの股間に釘付けで、口が半開きになっている。
「だって……自分から声かけるの、恥ずかしいから」
「だからって、まんチラって……」
レナの声がかすれた。ドン引きしている。紐同然の水着を着ている自分が言えた義理ではないのだが、それとこれとは話が違う。水着がエロいのと、自分からおまんこを見せるのは、レベルが違う。
「どうかしてるでしょ、アンタ」
「効果はあったよ? ほら、こっち来る」
プールの縁に手をかけて、まんチラの男が水から上がろうとしている。勃起を海パンで隠しきれていない。その後ろから二人、三人と男たちが続いた。いろはのまんチラは一人にしか見えていなかったはずだが、男が動き出したことで空気が変わった。周囲の男たちも釣られるように腰を上げ始めている。
レナが額を押さえた。
「……まあいいわ。結果が出てるなら文句は言わない」
そう言いながらも、内心で思った。
(いろはの天然って、たまに怖いのよね)
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男たちが寄ってきた。
五人。先頭がさっきプールの中で固まっていたまんチラの男で、その後ろに大学生くらいのグループが四人続いている。全員が海パン一丁で、全員が多かれ少なかれ股間のあたりがもっこりしていた。下心を隠す気がないのか、隠し方を知らないのか。
「なあ、お二人さん。よかったら一緒にどう?」
先頭の男がなけなしの余裕を搾り出して声をかけた。まんチラの記憶がまだ網膜にこびりついているのか、視線がいろはの股間に吸い寄せられては慌てて顔に戻る、という動きを三回繰り返している。
いろはが困り笑いで首をかしげた。
「一緒にって、何をですか?」
天然なのか、試しているのか。男が一瞬だけ言葉に詰まる。
その隙間にレナが割り込んだ。
「ねえ、アンタたち。どんだけ出せるの?」
「……へ? お金?」
「違う。どんくらい射精できるのかって聞いてんの」
プールサイドに沈黙が落ちた。
男たちが顔を見合わせる。一拍の間。それから笑い声が弾けた。
「マジかよ、この子ストレートすぎるだろ」
「いきなり射精の話すんの!?」
いろはが頬を赤くして隣を見た。
「レ、レナちゃん……もうちょっとこう、段階を踏んでからのほうが……」
「めんどくさい。レナは回りくどいの嫌いなの」
男の一人がニヤリと笑った。
「そりゃ、お二人みたいな可愛い子が相手なら何発でもイケるけど?」
「言ったわね」
レナの青い瞳が、ぎらりと光った。
「2発や3発でヘバったら許さないから。アンタたちのチンポ、レナが全部搾り取ってあげるわ」
「おいおい、搾り取るって」
「どうせレナのおっぱい揉みたいんでしょ。胸チラしてんの知ってんだから」
男たちの視線がレナの胸に落ちた。スリングショットから溢れそうな巨乳。水色の紐に食い込んだ乳肉が、呼吸のたびにぷるぷると微かに震えている。目のやり場に困っていたのが正直に困らなくなった。
「いいからチンポ出しなさいよ。口だけじゃないとこ見せて」
レナの煽りに男たちの目の色が変わる。あっけにとられていたのが、だんだん興奮に変質していく。こんなに可愛い顔で、こんなに過激なことを言う女の子。その落差に、脳の回路が焼き切れかけている。
いろはが男たちの後ろから、おずおずと手を挙げた。
「あ、あの。楽しくやりましょうね? 無理しなくていいですから」
「いろは、アンタは黙ってて」
「うん……」
レナがいろはに向き直った。ツインテールがバサリと肩を叩く。
「ねえいろは。どっちが多く搾れるか、勝負しない?」
「勝負?」
「レナといろは、どっちが射精させた回数多いか。レナが負けるわけないんだから」
いろはが困り笑いで目を泳がせた。
「えっと……うーん、勝負かぁ……」
「なによ、やらないの?」
「ううん。……ちょっと楽しそうだなって♡」
楽しそう、という感想であって、勝ちたいとは言わなかった。レナはそこに引っかからない。すでに勝負モードに入っている。
レナがプールサイドに置いていた小さなポーチから、二本のマーカーを取り出した。ピンクと、水色。
「ルール。アンタたちは射精したら、手首にマーカーで正の字を書いて。いろはに抜かれたらピンク、レナに抜かれたら水色」
「え、正の字?」
「あとで数えるのよ。勝負なんだからスコアつけなきゃ意味ないでしょ」
マーカーを男たちに放り投げるレナ。ピンクのマーカーをキャッチした男が、手の中で転がしながら呟いた。
「……なんかスゲえことになってきたな」
「やるの? やらないの?」
レナが腰に手を当てて男たちを睨みつける。煽っているのか誘っているのか。おそらく両方。
「はいはい、やりますよ。こんな可愛い子にそこまで言われてやらない男はいないでしょ」
「当たり前よ。じゃあ……」
男の一人が海パンの紐に手をかけた。ゴムを引き下ろす。期待でガチガチに勃起したチンポが、びくんと跳ねるように飛び出した。亀頭がてかてかと光っている。先走り汁がすでに糸を引いていた。
レナの青い瞳がそれを見下ろす。
「ふぅん。まあ、サイズは普通ね」
開戦だった。
---
レナはチンポの扱い方に迷いがなかった。
男が海パンを下ろした瞬間、ダルそうな目で一瞥して、おもむろに右手を伸ばす。指先がチンポの竿を掴んだ。掴んだ、と思った次の瞬間にはもう手が動いていた。
速い。
手の残像が見えるくらい速い。手首のスナップを効かせた高速ストロークが、亀頭から根元まで往復している。潤滑なんかない。先走りの透明な汁だけがぬるぬると竿を濡らして、レナの小さな手のひらの中でちゅぱちゅぱと水音を立てた。
しゅくっ、しゅくっ、しゅくっ♡
手のひらが竿を擦り上げる乾いた摩擦音が、テンポよく響く。
「ちょ、もうちょっとゆっくり——」
「うるさい」
一言で切り捨てた。
雰囲気作りも前戯もない。男を楽しませる気がない。手っ取り早く射精させるための、無駄を全て削ぎ落とした集中攻撃だった。
レナの手が速度を上げた。竿をしごく手のひらの圧力が亀頭に集中するたびに、男の膝がかくんと折れそうになる。立っているのがやっとだった。腰を引こうとすると、レナの指が竿をぎゅっと引き戻す。
「逃げんな。まだ出てないでしょ」
チンポの先端から先走りが糸を引いて垂れる。男の太ももが震え始めた。手コキだけでここまで追い詰められるのか。速すぎて気持ちいいのか痛いのかわからない。快感の分類ができないまま、射精だけが猛スピードで近づいてくる。
レナの左手が男の金玉に伸びた。こりこりと指先で転がしながら、右手の鬼ストロークは一切緩まない。
「ほら。出そうでしょ?」
煽りの声。青い瞳が半目で男を見上げている。挑発的な唇の端が、かすかに上がっている。
男の腰が引きつった。
「ッ——出、でる……!」
「はっや♡」
びゅるっ♡ びゅるるっ♡
精液が飛んだ。レナの手の中で暴れるチンポから、白い液体が弧を描いてプールサイドのタイルに着弾する。一発、二発。
射精の最中、レナの手は止まらなかった。
止まるどころか速度が上がった。射精でびくびく痙攣しているチンポの亀頭を、親指の腹でぐりぐりと擦り回す。射精の脈動に合わせて手のひらが締め付けを変え、一射ごとに精液を搾り出す。
「あ、ちょ、いま出てッ——」
「知ってる」
出ているから止めない。出ているからもっと搾る。レナの手コキに慈悲はなかった。射精中のチンポのトリガーを、容赦なくガチャガチャと何度も引く。精液がまだ尿道を通過している最中に、次の射精のスイッチが押される。
男の膝が完全に折れた。
「ま——ッ、もう無理——」
「無理じゃない。もう一発出るでしょ」
レナが身を屈めた。ツインテールが肩から垂れる。口が開いた。先走りと精液でぐちゃぐちゃになったチンポの先端を、容赦なく口に咥え込む。
じゅぶっ♡
きつく亀頭に唇が吸い付いた。歯は当てない。唇と舌だけの密着。その状態で舌がぬるりと亀頭の裏筋を舐め上げて、そのまま先端をぐるりと一周する。舌先がカリ首の段差をなぞるたびに、男の背筋が跳ねた。
口で先端を吸いながら、手は竿から離れない。鬼ストロークが根元から亀頭の手前まで往復して、到着地点で口のバキュームが待ち受けている。上から口、下から手。逃げ場がなかった。ちゅぷっ、しゅくっ、ちゅぷっ、しゅくっ。口と手の交互攻撃が規則正しいリズムを刻む。
男が泣きそうな声を出した。
「やべ——もう一回、出る……ッ!」
「……はぁ。チョロすぎでしょ」
射精。二発目。一発目よりは量が少ないが、快感は倍だった。射精しているチンポをレナの口がじゅるじゅると吸い上げて、手が根元からしごき上げる。精液が口の端から垂れた。レナは構わず吸い続けた。
男の全身が痙攣して、がくんと膝から崩れ落ちる。
レナが口からチンポを引き抜いた。ぷはっと息をつく。唇の端に白い精液の筋が残っている。舌でぺろりとそれを拭い取って、男を見下ろした。
「はい。これで2発いただき」
男は白目を剥きかけて、プールサイドに尻餅をついていた。手首にマーカーで正の字を書く余裕なんかない。レナが水色のマーカーを拾って、倒れている男の手首に自分で「正」を途中まで書いた。二画。2発分。
周りの男たちが唖然としている。三十秒もかかっていない。ナンパの空気がまだ残っている時間帯に、もう2発搾り取っている。
レナが口の周りを手の甲で拭った。立ち上がる。ツインテールが揺れる。イヤリングの宝石がきらりと光る。
煽りの目で、次の男を見た。
「ざっこ♡」
ぞくりとした。男たちの背筋に、恐怖に似た興奮が走った。
「次」
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一方そのころ、いろはの方では全く別の時間が流れていた。
いろはがプールサイドのタイルに膝をついている。目の前に男が立っていた。海パンはもう下ろされていて、勃起したチンポがいろはの顔の前で揺れている。
いろはが両手を膝の上に揃えて、チンポを見上げた。
「いただきます」
小さく呟いて、口を開いた。
咥え込む。ゆっくりと。舌の上にチンポの腹が乗り、唇がじわじわと竿を呑み込んでいく。男は身構えていた。隣でレナが高速でチンポをしゃぶり倒すのを見ていたから、同じような速度の攻撃が来ると思っていた。
来なかった。
いろはの口は深かった。
舌がチンポの腹を舐めながら、喉の奥まで、さらにその奥まで。ずるりと呑み込む。男が声を漏らした。
「深ッ——深い深い深い!」
慌てた声が響いた。亀頭が喉奥の粘膜に触れている。嘔吐反射がない。まるで最初からチンポを受け入れるために作られた喉みたいに、するりと奥までを許した。
そこから引き抜く。
一気に、先端まで。定規で線を引くような、長く精密なストローク。唇がカリ首を通過するとき、ちゅぷっと小さな音が弾けた。先端まで引き抜いたいろはの唇に、透明な唾液の糸がチンポと繋がっている。
いろはが上目遣いで男を見た。
薄紅の瞳。真剣な目。困り笑いではなく、真っ直ぐな眼差しだった。チンポを咥えている状況で「真剣」という表現がどうかしているのだが、いろはの目は本当に真剣だった。お前のチンポを気持ちよくすることに、全神経を集中しています、と訴えてくる瞳。
二度目のストロークが始まった。
じゅぽ、と深く咥え込んで、ずるりと引き抜く。じゅぷ、と咥え込んで、ちゅるりと引き抜く。長い。ゆっくり。一回ごとに丁寧に、根元まで呑んで先端まで戻す。速度はレナの三分の一もない。それなのに快感の密度が凄まじかった。
痛みがない。圧力が一定で、唇の締め付けが亀頭の太さに合わせてぴったり変化する。舌がチンポの形を覚えるように裏筋を撫で、血管の凸凹を舌先でなぞる。チンポを舐めているのではなく、チンポに話しかけているような舌使いだった。
気持ちいい、としか表現のしようがなかった。レナのフェラが「搾り取る」ならば、いろはのフェラは「湧き上がらせる」。チンポの中から射精感が自然に持ち上がってくる。いろはが吸い上げているのではなく、チンポの方からいろはの口に精液を届けたがっている。
こんな美少女がフェラしている姿。薄ピンクの髪が揺れて、三つ編みがチンポの竿に触れるか触れないかの距離でふわふわと揺れる。真剣な目で上目遣い。薄い唇が濡れた竿を包んでいる。視覚の興奮と舌の快感が重なって、射精感がまっすぐに上ってくる。
「く——出る、出ちゃう……!」
男が腰を浮かせた。いろはが動きを止めない。亀頭を口の中に含んだまま、舌がくるりと先端を撫でた。最後のひと押し。
射精。
男の全身が硬直した。精液が口の中に放たれる。いろはの唇がきゅっと竿に密着して、一滴も外に出さない。じゅるる、と吸い込む音がした。精液を飲んでいる。射精の脈動に合わせて喉がこくん、こくんと動いて、一射ごとに精液を嚥下していく。
天国に昇るような射精だった。口の中が温かくて、舌が亀頭を優しく包んでいて、射精の最後の一滴まで丁寧に吸い取られる。搾り取られるのではなく、受け止められている。
いろはがゆっくりとチンポを口から出した。
竿がぬるりと唇の間を通過する。出てきたチンポはいろはの唾液でべっとりと光っていたが、精液は一滴もついていなかった。全部飲んだ。
最後に、いろはの舌がぺろりと亀頭を舐めた。よしよし、頑張ったね、と言わんばかりに、舌先でくすぐるように撫でる。
「また気持ちいいことしようね♡」
チンポに語りかけるように、穏やかな微笑み。
男は放心していた。膝が笑っている。意識が戻るまでしばらくかかった。手首にピンクのマーカーで正の字を書くことを思い出すまで、さらに数秒。一画目の線がふにゃふにゃに曲がっていた。
「次の方、どうぞ♡」
いろはが座り直して、次の男を見上げた。穏やかな笑顔で、まるで窓口の受付みたいに。
隣でレナが横目で見ていた。
「……アンタ、なんでそういう言い方するわけ」
「え? 何か変だった?」
「『次の方どうぞ』って。銀行じゃないのよ」
「えへへ」
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お互いのやり方で、男たちが次々と抜かれていった。
いつの間にか、二人の前にそれぞれ行列ができていた。レナの前に七人、いろはの前に八人。数だけ見ればほぼ同数だが、列の進み方が全然違った。
レナの列はベルトコンベアだった。一人あたり一分もかからない。口に咥えて、手でしごいて、出させて、「ざっこ♡」と言って、次。高速回転。列がみるみる短くなる。
いろはの列はゆっくりだった。一人あたり三分から五分。丁寧に咥えて、丁寧に舐めて、丁寧に飲む。時間はかかるが、いろはのフェラを受け終わった男は、例外なく恍惚とした顔でフラフラと離れていく。
「いろはちゃんのフェラ、もう一回受けたい……」
抜かれたばかりの男が、ふらふらといろはの列の最後尾に並び直した。一回だけでは足りない。もう一度あの口の中に入りたい。二人目も同じことをした。三人目も。リピート率が異常に高い。
「なあ、いろはちゃんの口ヤバくない? あれ人間の舌じゃないだろ」
「わかる。なんていうか、チンポのほうからイキたくなるっていうか……」
「でもレナちゃんの方は速くて強くて、あれはあれで最高なんだよな……」
「射精したあと一秒も休ませてくんなかったぞ。鬼かよ」
「鬼だろ。可愛い顔して鬼。『ざっこ♡』って言われた瞬間にもう一回イキそうになった」
じゅるっ♡ ちゅぽっ♡ びゅくっ♡
口から、手から、精液が乱れ飛ぶ。プールサイドに精液の匂いが漂い始めた。タイルの上にぽつぽつと白い染みが増えていく。LED照明が精液を照らして、妙にきらきらと光っていた。
数でいえば、レナが先行していた。いろはの倍近いペースで男を射精させている。レナが6人目に取りかかった頃、いろははまだ3人目。
レナがフェラの合間にちらりといろはの方を見た。口の端から精液を垂らしたまま、得意げに鼻を鳴らす。
「ふん。当然ね。いろはのノロマフェラじゃレナには追いつけないわ♡」
いろはがチンポを咥えたまま、視線だけでレナを見た。口が塞がっているので喋れない。代わりにこくりと頷いて、穏やかな目で微笑んだ。フェラしながら微笑むな。
---
レナが切り札を出した。
「ほら、こっちも使ってあげるわよ」
スリングショット水着の紐に手をかけて、横にずらす。紐が乳房から外れた瞬間、ぶるんと巨乳が弾けるように飛び出した。
どよめきが走った。
低身長のレナの体に不釣り合いなボリューム。白い肌に映える、張りのある上向きの胸。谷間がくっきりと深く、紐で押さえられていた分の反動で、おっぱいがぷるぷると数秒間揺れ続けた。薄いピンクの乳首がぴんと立っている。
「すっげ……」
「あのサイズで、あの形……」
「おっぱいだけでご飯三杯いける」
レナが誇らしげに胸を張った。視線がいろはの胸にちらりと向く。スリングショットの紐が通過するだけの平坦な胸。谷間なんて存在しない。
「ね。おっぱいは大きい方が正義なのよ♡」
「えっ、私そんなに小さいかな……?」
いろはが自分の胸を見下ろして困り笑い。見下ろしてもスリングショットの紐しか見えない。気にしているのか天然なのかわからないリアクションに、レナのマウントが空を切った。
レナは気を取り直してチンポに向き合った。次の男。立っているチンポを両手で持ち上げた巨乳の谷間に挟み込む。じわりと肉がチンポを包む。弾力のある乳肉が竿の両側から密着して、亀頭が谷間の上端からにょっきりと顔を出した。
「ほら。おっぱいの方が気持ちいいでしょ♡ いろはにはこれ出来ないもんね」
腕で胸を押さえて上下に動かし始めた。ぬるり、ぬるり。先走りと唾液で滑りをつけた乳肉が竿を挟んで滑る。谷間から突き出た亀頭を、レナの舌がぺろりと舐めた。
パイズリも手コキと同じで、速い。
おっぱいの上下運動が加速して、柔らかい乳肉が竿をむにゅむにゅと揉みしだく。胸の谷間から飛び出す亀頭を、レナの口がぱくっと咥えて先端をちゅるりと吸う。放して、また胸で挟んで、上下して、飛び出したところを舐めて吸う。パイズリフェラの連続コンボ。
男が呻いた。おっぱいの弾力が竿を包む感触と、先端を吸われる鋭い快感が交互にやってくる。乳圧で温められた竿から射精感がじわじわと這い上がる。
「も——出る……ッ」
「出しなさい♡」
レナが胸を強く押しつけた。亀頭が谷間の奥に押し込まれ、むにゅっと乳肉に埋もれた状態で射精。精液がぶちゅっと谷間に噴出して、白い液体がレナのおっぱいの上を流れた。レナは構わず胸を上下させ続ける。射精中のチンポの亀頭に口を寄せて、ちゅるるっと先端を吸い上げた。
「ん。まあまあね。はい2発目」
パイズリでも2連続ヌキ。性の捕食者。
レナが手首の水色マーカーの正の字を数えた。いろはの列を横目で見る。いろはのペースはやっぱりゆっくりだ。数えるまでもなく、レナがリードしている。
胸にかかった精液を指先で拭って、ぺろりと舐めた。
「いろは。スコア、聞きたい?」
「えっと……私は数えてないんだけど」
「数えなさいよ、勝負でしょ。レナは今のでもう8発。アンタは?」
「うーん……4人目かな?」
「ダブルスコアじゃない♡」
レナが勝ち誇った笑みを見せた。おっぱいを見せびらかすように腰に手を当てて、精液がまだ残っている谷間をきらりと光らせる。
「ね、やっぱりおっぱいは武器よ武器。パイズリ最強」
いろはが穏やかに頷いた。
「レナちゃん、速いね。すごい」
「……なんか、素直に褒められると調子狂うんだけど」
「えへへ♡」
レナの勢いは止まらない。次の男、また次の男。パイズリと高速フェラを組み合わせて、テンポよく射精させていく。レナの前の列が回転するたびに、水色の正の字が手首に増えていく。
いろはの列は相変わらずゆっくりだった。丁寧に、一人一人に時間をかけて。ただし、いろはのフェラを受けた男たちの間で、ひそひそ声が広がっていることに、レナはまだ気づいていなかった。
「おい……いろはちゃんの口、マジでやべえぞ」
「ああ。あれ味わったら戻れなくなる」
中毒の種が、静かに撒かれていた。
---
フェラとパイズリのラウンドが一段落した頃には、プールサイドのタイルがあちこち精液で汚れていた。
「そろそろ本番ね」
レナがビーチチェアに腰を下ろした。いろはも隣のチェアに浅く座る。
二人が同時に足を開いた。
スリングショット水着の股間の紐に手をかけて、横にずらす。ピンクの紐と水色の紐が、それぞれの太ももの付け根にかかった。
左右に並ぶ、二つの無毛のおまんこ。
男たちの足が止まった。
いろはのおまんこは、薄ピンクの膣肉が閉じていて、穏やかで清楚な印象だった。小さめの膣穴がきゅっと締まっている。いろはの顔と同じで、優しく微笑んでいるようにも見える。その奥に何が潜んでいるかなんて、外見からは想像もつかない。
レナのおまんこは対照的だった。ほんのり青みがかったピンクの膣肉がぷっくりと膨らんでいて、陰唇の肉付きがいい。見た目から肉感的で、触ったら気持ちいいだろうと直感させるムチムチ感がある。
「どっちでも好きな方からでいいわよ♡」
二人揃っておまんこくぱぁ。指先で膣口を左右に開いて、中のピンクを見せる。
レナは得意げな笑み。
いろはは困り笑い。困った顔をしているのにおまんこは全開という、このちぐはぐさ。
「セックス天国、開幕よ!さあ、やりまくるわよ♡」
レナの宣言が、ナイトプールに響いた。
---
いろはが足を広げて、ビーチチェアに浅く腰掛けている。膝を立てて、おまんこを正面に晒す姿勢。指でくぱりと開いたまま、目の前に立つ男を見上げた。
「ゆっくり焦らなくていいですからね。おまんこは逃げませんから♡」
穏やかな微笑み。そんなことを言われても、目の前にこんな美少女のおまんこが咲いていたら、焦るなという方が無理だった。
男が膝をついた。勃起したチンポを手で掴んで、いろはの膣口に亀頭を押し当てる。
熱い。
まだ入れていない。亀頭が膣口に触れただけだ。それなのに、先端に伝わる温度が異常だった。お湯より熱い。体温とは思えない、灼けるような熱。
一気に押し込んだ。
ずぷっ♡
チンポが膣の中に呑み込まれた瞬間、男の思考が白くなった。
外見は湖面のように静かだったのに、中は灼熱だった。亀頭が膣壁に触れるだけで温度差に脳が痺れる。熱い、というよりも、溶かされている。チンポの皮膚が溶けて膣壁に融合していくような、境界線が消えていく感覚。
それだけじゃない。
膣の奥で、何かが亀頭を掴んだ。
にゅくっ♡ くちゅ♡ にゅくっ♡
透明な手があるみたいだった。膣壁ではありえない動きで、亀頭をきゅっと指先で摘むように掴んで、くちゅくちゅと揉みしだく。仮性包茎の亀頭が直接膣肉に擦られて、快感が脊髄を駆け上がる。膣肉全体がうねるように動いている。ピストンの上下だけじゃなく、横方向に渦を巻く螺旋。ぬちゅ……ぬちゅ……と湿った蠕動音が膣の中から聞こえてくる。精密に。丁寧に。チンポ全体を包み込みながら、一番敏感な先端だけを狙い撃つ。
「なんだこれ……ッ!?」
男が声を上げた。数回腰を振っただけだった。三往復。それでもう射精が目の前にある。
「このまんこヤバい! やばい! 出る出る出るッ——!」
プールサイドに叫び声が響いた。周囲の男たちが振り向く。
「まだ入れたばかりじゃねえか。早漏かよ」
笑い声が上がった。だが当事者の男には笑い返す余裕がなかった。
「お前も入れてみりゃ分かるって、このまんこ普通じゃねえ!」
腰が勝手に前に突き出た。出る。出る。
びゅくっ♡ びゅくっ♡
精液がいろはの膣の奥に注がれた。射精の瞬間、子宮口がきゅっと亀頭に吸い付いて、一射ごとにリズミカルに収縮した。精液を吸い上げている。吐き出したそばから吸い取られていく。射精なのに搾精されている。
いろはが穏やかに目を細めた。
「ん……♡」
小さく声を漏らしただけ。表情は崩れない。穏やかな微笑み。おまんこの中は全然穏やかではないのに、顔だけが完璧に平静を保っている。
男がチンポを抜いた。ずるりと膣から滑り出た竿が、いろはのおまんこの残り香をまとっている。外に出てもまだビクビクと痙攣して、精液を垂れ流していた。膣の感触がチンポにこびりついている。抜いたのに、まだ中にいるような気がする。
信じられないものを見たような顔で後ずさる男。
「そんなにかよ……?」
次の男がすかさず腰を進めた。いろはのおまんこに亀頭を押し当てて、一息に突き入れる。
ぬちゅんっ♡
「うお、これかぁ……ッ!」
二人目も同じ反応だった。灼熱。見えない手。螺旋。子宮口が浅いところにあって、ことんと当たる。当たった瞬間、ぷしゅっ♡と膣壁が密着して、真空パックみたいにチンポに張りつく。じわぁっと温かさが芯まで染み込んでくる。ぬぢゅ……♡と膣肉がチンポの形に沿って蠕動する音が腰の奥で鳴っている。
「ヤバいヤバい出る出る出る——ッ!」
五回もピストンしていない。精液を絞り出すように腰が痙攣した。
「気持ちいい……ッ! 気持ちいい——ッ!」
絶叫しながらいろはの膣の中に精子をぶちまける。
前の男が頷いた。な? という顔。
「それほどかよ。どんだけ名器なんだよ」
「速く替われ、次は俺だ!」
男たちがざわめく。押し合いが始まりそうになった。
「ちゃんとみんなの分もあるので、順番にね♡」
いろはが穏やかに諭した。余裕。名器で男を瞬殺しておきながら、窓口対応みたいな笑顔で列の整理をしている。
---
レナは背中を男たちに向けていた。
ビーチチェアの端に両手をついて、お尻を突き出す姿勢。白い尻肉が二つ並んで、その間に水色のスリングショットの紐が食い込んでいる。紐をずらすと、ぷっくりと膨らんだ陰唇が露出した。
レナが腰をくねらせて、片手の指をクイクイと曲げた。
「ほら、来なさいよ♡ 待ってたら日が暮れるわ」
たまらず男がレナの背後に回り込んで、チンポを膣口に押し当てた。弾力のある尻肉が腰に当たる。押し込む。
ぬぷっ♡
レナのおまんこにチンポが沈んでいった。
いろはとは違う感触だった。灼熱はない。代わりに、膣口から数センチ奥で、カリ首にぴったりフィットする狭窄部がチンポを噛んだ。ぎゅっと。歯を立てるみたいに鋭く引っかかって、出入りのたびにカリを削るような摩擦快感が走る。
レナの膣壁がきゅっきゅっとリズミカルに収縮した。テンポがいい。パンチを連打するみたいに、短いスパンで快感の打撃が飛んでくる。いろはの螺旋蠕動が「丁寧に搾る」なら、レナの収縮は「テンポよく殴る」。
「どう。レナのおまんこ、気持ちいいでしょ」
振り向かずに煽る。お尻を突き出したまま、男の反応を待つ余裕がある。
男が腰を動かし始めた。引き抜くたびにカリ首を噛まれて、押し込むたびにきゅっと締められる。テンポよく、リズミカルに。レナのおまんこは短い周期で快感を叩きつけてくるタイプだった。
ぱんっ♡ ぐちゅっ♡ ぱんっ♡ ぐちゅっ♡
肉がぶつかる乾いた音と、結合部から漏れる湿った水音が交互に響く。突くたびにレナのお尻がぶるんと揺れて、その上で巨乳がブルンブルンと跳ねた。
次々と男たちが入れ替わる。レナのおまんこも十分に気持ちいい。いろはほどの瞬殺力はないが、煽り声と巨乳の視覚効果と噛みつきおまんこの三段攻撃で、確実に仕留めていく。
何番目かの男が、背後からレナの胸を鷲掴みにした。巨乳を揉みしだきながら、腰を豪快に叩きつける。レナのおまんこの奥を何度も突く。
「んっ……」
レナの声が変わった。眉が寄って、唇を噛む。ほんの少しだけ、煽りの顔に感じている表情が混じった。
そのタイミングで、いろはが穏やかな微笑みを浮かべたまま、レナの隣にいる男にそっと耳打ちをした。
「あのね。レナちゃん、乳首が弱いの。こうやって、つまんであげると……♡」
人差し指と親指で、つまむジェスチャー。
男が頷いた。即座にレナの乳首に指を伸ばす。背後からピストンしながら、左右の乳首を親指と人差し指で挟んで、くりくりと捻った。
「ちょッ——乳首! やめっ、乳首ダメ……ッ!」
レナの声が跳ね上がった。腰がびくんと震える。目が見開かれて、顔が一気に赤く染まった。
「チクビイクッ!♡ チクビイクッ!♡」
絶頂。レナのおまんこが男のチンポをぎゅうっと締め上げて、男も同時に射精した。膣の奥に精液が注がれるのと、乳首への刺激が重なって、レナの全身がびくびくと痙攣する。
「ふー……っ、ふー……っ」
荒い息を吐くレナ。アクメの余韻で身体が震えている。乳首がぴんと立ったまま、おっぱいが上下に揺れていた。
その余韻が冷める前に、次の男がレナのおまんこにチンポをねじ込んだ。間を置かず、全力ピストン。
「ちょッ!? 待ちなさいよ! 今イッたばっかり——ッ!」
レナが悲鳴を上げながら、いろはの方を振り向いた。いろはは穏やかな笑顔で、別の男のチンポを受け入れている最中だった。名器で男を数回のピストンで射精させて、「いっぱい出たね♡」と天然で褒めている。
「いろはッ! 余計なこと教えてんじゃないわよッ!!」
「え? 何のこと?」
にっこり。
いろはの目がかすかに細められた。困り笑いではなく、少しだけ楽しそうな目。レナにはわかる。この女、わかってやっている。
(……絶対わざとだ。絶対にわざと)
だがレナにはそれを追求する余裕がなかった。背後からの鬼ピストンで、声が途切れ途切れになっている。
そんな中、いろはのおまんこで射精したばかりの男がふらふらと列に戻ろうとして、ふと足を止めた。レナの列に並ぶか、いろはの列に並び直すか。数秒だけ迷って、いろはの列の最後尾につく。
小さな動きだった。まだ一人だけ。
だがレナの視界の端で、その男の手首のピンクの正の字が、やけに大きく見えた。
---
セックスが加速していった。
いろはは体勢を変えていた。ビーチチェアの上で四つん這いになって、お尻を突き出している。後ろから男のチンポを受け入れながら、正面に立った別の男のチンポを口に咥えている。さらに左右の手でそれぞれ一本ずつ竿を握って、手コキ。同時に四人を処理していた。
レナも負けじとビーチチェアに浅く座った姿勢で、おまんこに男を迎え入れながらフェラと手コキを並行している。おっぱいに男のチンポを挟ませて、パイズリまで同時進行。フル稼働。
搾精工場のラインが全開になったような光景だった。
男たちが群がっている。何度も射精しているのに、二人の魅力的な身体を前にすると性欲が一向に収まらない。一度列を離れた男が、休憩もせずにまた並び直す。手首のマーカーの正の字がどんどん増えていく。
ぬちゅっ♡ ぱんっ♡ じゅるっ♡ びゅくっ♡
おまんこの水音、尻肉を叩く衝突音、フェラの吸い上げ、射精の噴出。四種類の音がプールサイドで重なり合っている。精液の匂いが空気を支配していた。タイルのそこここに白い水溜まりができている。LED照明が精液を照らして、退廃的な光の模様を作っていた。
均衡が崩れ始めたのは、その頃だった。
レナのおまんこでピストンしていた男が、ふと腰を止めた。射精が近い。カリ首を噛みつくレナの膣壁が、テンポよく竿を締め上げてくる。あと数回の突きで出る。出る。
出るのだが。
男の脳裏に、フラッシュバックが走った。
さっき味わったいろはのおまんこ。あの灼熱。あの見えない手。亀頭を掴んでくちゅくちゅと揉みしだく膣壁。そして射精の瞬間、子宮口がきゅっきゅっと精液を吸い上げてくれたあの。
あの中で出したい。
レナのおまんこの中ではなく、あの中で。
「ごめんレナちゃん! やっぱ出すのはあっちで!」
男がレナのおまんこからチンポを引き抜いた。ずぼっと抜けた竿が先走りと愛液でてらてら光りながら、持ち主の足に引きずられていく。男は速足でいろはの方に向かっていた。
「はぁ!?」
レナが振り向いた。だがもう男はいろはの背後に回り込んでいる。四つん這いのいろはのお尻に腰を密着させて、射精寸前のチンポをいろはのおまんこにずぷっと押し込んだ。
ぬちゅんっ♡
「うおぉぉぉ——ッ! 出る寸前のチンポでいろまんに射精確定ピストン、たまんね~!」
レナの膣壁で限界まで高められた射精感を、いろはの名器の中に注ぎ込む。バスバスと数回腰を叩きつけると、痺れるような射精が全身を駆け抜けた。
どぷっ♡ どぷっ♡ どくんっ♡
腰が抜けそうになりながら精液を放つ。いろはのおまんこの子宮口がきゅっきゅっと吸い上げて、一滴も残さず搾り取っていく。
「ちょっとッ! それレナが育てたやつなのに!」
レナが叫んだ。手コキ中のチンポを握ったまま叫んでいるので、声に怒りと間抜けさが同居していた。
「あぁ、分かる分かる。いろまんで中出しすんの最高だよな」
別の男が笑った。いろまん。いつの間にかいろはのおまんこにそんな略称がついていた。
「なによ、いろまんって!」
「いろはちゃんのおまんこ、略していろまん。名器すぎてブランドだよもう」
「ブランドとかバカじゃないの!? レナのおまんこだって充分気持ちいいでしょ!」
「気持ちいいよ? 気持ちいいけど、出すならいろまんで出したいっていうか……」
「は?」
レナの声が低くなった。
もう一人。入れ替わりにレナの膣でピストンしていた男が、射精の寸前にチンポを引き抜いた。速足でいろはの方へ。数回腰を振って射精。
「気持ちいい……ッ! やっぱ中出しするならこっちだよな……」
恍惚とした声で呟く男。レナのおまんこで気持ちよくなって、いろはのおまんこで出す。搾精の前戯はレナが担当、仕上げはいろはが担当。いつの間にか役割分担ができていた。
レナの顔が強張った。
いろはの名器がヤバいことは、レナだって知っていた。神デリの仲間として、いろはのおまんこの噂は嫌でも耳に入ってくる。だから内心では覚悟していた部分もある。
でも、こうやって目の前で「前戯役」に成り下がるのは、覚悟とは別の話だった。
その後も、射精が近づくとレナの膣からチンポが引き抜かれて、いろはの方へ走っていく。一人、また一人。レナのおまんこはいつの間にか中継地点になっていた。温めて、高めて、でも最後のゴールはいろまん。
いろはのおまんこは名器すぎて長時間ピストンできる男がいない。入れたら数回で射精する。だから回転は速い。その分、おまんこが空く時間帯も多かった。その空き時間に、レナから流れてきた射精寸前のチンポが殺到する。需要と供給が噛み合ってしまっている。
いろはの方は大盛況だった。おまんこに男を受け入れながら、口と手でも別の男を処理して、さらに流出組のチンポまで対応する。フル回転。穏やかな微笑みを浮かべたまま、どこか嬉しそうにさえ見えた。
「もぉー、頭ったまきた!」
レナが声を張り上げた。フェラの合間に横目でいろはを睨む。
「レナのチンポ返しなさいよ、ドロボウ猫ッ!」
いろはが口にチンポを咥えたまま横目でレナを見た。口が塞がっているので喋れない。代わりに首をふるふると横に振った。違うよ。そう言いたげな目。チンポを咥えたままそんな顔をするな。
「レナちゃん、口空いてるならしゃぶってくんない?」
男がレナの口にチンポを突っ込んだ。
「んぐぅッ!」
声を封じられた。喉の奥にチンポの先端が当たって、涙が滲む。言いたいことは山ほどあるのに、口と手とおまんこが全部塞がっていて、もう何から怒ればいいのかわからなかった。
レナがフェラしながら横目でちらりと男たちの手首を見た。
水色の正の字。ピンクの正の字。
最初はレナの水色がリードしていた。フェラとパイズリの高速回転で差をつけていた。でも今はピンクが追い越している。差が開きつつある。いろはの名器に一度入った男がリピートして、ピンクの正の字が加速度的に増えている。
レナが奥歯を噛んだ。チンポを咥えたまま。
(レナだって……レナのおまんこだって、気持ちいいはずなのに)
悔しさが胸の底で煮えている。名器の性能差。わかってはいた。わかってはいたけれど、こうやって数字で突きつけられると、プライドがギシギシと軋む。
おっぱいで対抗した。パイズリで差を詰めようとした。でもおまんこの差は、おっぱいでは埋まらない。
レナの脳裏に、一つの選択肢が浮かんだ。
固有魔法。変身魔法。
他者の姿に完全に変身できる。外見も、体型も、おまんこの特性も。
(……あの手を使えば)
切り札になる変身先は、一人だけ。男たちが絶対に飛びつく、芸能級の知名度と美貌。使えば確実にスコアが跳ね上がる。
ただし本人の許可は取っていない。
(やちよさん、ごめん)
ぜんぜんごめんと思っていない顔で、レナの目がぎらりと光った。
---
レナの身体が光に包まれた。
水色のツインテールがほどけるように消えて、代わりに紺色の長い髪が背中を流れ落ちる。身体のシルエットが伸びて、脚が長くなり、肩幅が変わる。胸の膨らみは少し落ち着いて、代わりにすらりとしたモデル体型のラインが浮かび上がった。
光が収まる。
プールサイドに立っていたのは、七海やちよだった。
腰まで届く紺色のストレートロング。やや青みがかった黒が、照明を吸い込んで深い光沢を放っている。深い青の瞳。整った顔立ちに知的な涼しさが同居していて、男たちの視線を一瞬で引きつけた。
「え?」
「うそ……七海やちよ?」
「ほんとだ、七海やちよだ! テレビで見たことある!」
「なんで芸能人がここに……ていうかレナちゃんは?」
男たちの間にどよめきが走った。つい数秒前までレナがいた場所に、テレビや雑誌で見たことのある美女が立っている。混乱と興奮がごちゃ混ぜになった空気が広がった。
偽やちよが、紺色のスリングショット水着に手を通した。いろは・レナと同型の紐同然の水着。やちよの品のある容姿に紐が巻きついている。胸部分に小さなフリル飾り、首元にティール色の宝石のチョーカー風装飾。やちよの気品とスリングショットの破廉恥さのギャップが凄まじかった。
いろはが冷や汗をかいていた。
「レナちゃん……やちよさんに許可取った……?」
偽やちよが振り向いた。やちよの顔で、レナの表情をした。にやり。
「取ってないわ、かしら」
「……取ってないよね。後で怒られると思うよ……」
いろはの乾いた笑い。声が完全に冷や汗の色をしていた。
偽やちよは聞こえなかったフリをして、ビーチチェアに座った。長い脚を組んで、大股を広げる。紺色の紐をずらすと、やちよのおまんこが露出した。スラリとした高級感のある形。薄いピンクの膣肉が整っていて、うっすらと陰毛がある。いろはやレナの無毛とは違う、大人の女性の色気。
普段のやちよが絶対にしないような、蠱惑的な流し目で男たちを見渡す。
「……ふぅん。私に会いたかったの? 仕方ないわね」
やちよの口調を模倣した、冷静沈着な物言い。ただし唇の端がレナ特有の挑発的な角度で上がっている。
ビーチチェアの端に手をついて立ち上がると、背中を男たちに向けて、お尻をふりふり。やちよの美しい紺色の長髪がさらりと背中で揺れた。
「ほら。誰から来るの?」
やちよが。あの七海やちよが。紐水着でお尻を振ってセックスを誘っている。
ありえない光景だった。
---
「やちよちゃん……ッ!」
声を上げたのは、一人の男だった。
他の男たちより少しだけ年上に見える青年。さっきまでプールの端で大人しく順番を待っていた、目立たない男。だがその目が今、異常な光を帯びていた。見開かれた瞳が潤んで、唇が震えている。
「本物の、やちよちゃんだ……」
ジュニアモデル時代からの、やちよの追っかけだった。グラビア写真集は全巻初版で所持。撮影会には毎回参加して最前列を死守する。やちよの髪型が変わればすぐ気づくし、インタビュー記事の文字起こしを自分のノートに書き写すような男だった。写真集のどのページに何が載っているか全部言える。お気に入りはビーチ撮影のやちよが振り返った一枚。あの写真の、水着からほんの少しだけはみ出したお尻のラインを、何度オカズにしたかわからない。何百回と数えてもまだ足りない。やちよの身体を思い浮かべながら射精した夜は、数えきれなかった。
そのやちよが。
紐同然の水着で、お尻を突き出して、セックスを誘っている。写真集の中でしか見たことのない肌が、目の前で照明に照らされている。
理性が消し飛んだ。
男が偽やちよの背後に駆け寄った。勃起したチンポが海パンを突き破りそうなほど膨張している。偽やちよのお尻に腰を密着させて、膣口にチンポを押し当てた。手が震えていた。憧れのアイドルのおまんこに、自分のチンポが触れている。
「入れて、いい……?」
「いいわよ。アナタ、私のファンなんでしょう? 嬉しいわ♡」
やちよ風の微笑み。優しくて、冷たくて、大人の余裕がある声色。中身がレナだと知っている人間には、その余裕の下にレナの「さっさと入れなさいよ」が透けて見えるのだが、やちよファンの男にそんな余裕はなかった。
腰を前に出した。
ずぷっ♡
やちよのおまんこにチンポが沈んでいく。
頭が真っ白になった。
「うおぉぉ——ッ! 俺やちよちゃんと繋がってる! 交尾してる!」
叫んだ。プールサイドに絶叫が響いた。周囲の男たちが振り向くほどの声量。恥ずかしいとかそういう感情は全て吹き飛んでいた。
やちよの膣の中は、レナの変身魔法でオリジナルを超える仕上がりになっていた。やちよの膣特性である精密な収縮コントロールに、レナの煽り連動収縮が混ざっている。冷静沈着な膣壁の締め付けの合間に、テンポよくカリ首を噛みつく打撃が飛んでくる。
ずちゅっ♡ ぬぷっ♡ ずちゅっ♡
金玉が稼動限界を超えた。やちよの膣壁がチンポを締め上げるたびに湿った水音が弾ける。精子が通常の何倍もの速度で増産されていくのが、下腹の奥でじんじんと感じられた。憧れのアイドルとの交尾。それだけで射精十発分の興奮が身体中を駆け巡っている。
「やちよちゃんの髪ッ! やちよちゃんのおまんこッ! やちよちゃんのお尻ッ!」
腰を振りながら叫ぶ。やちよの長い紺色の髪が、男の胸に触れるたびに全身が痺れた。撮影会で遠くから眺めるしかなかった髪が、今は自分の肌に触れている。その下で自分のチンポがやちよのおまんこに呑み込まれている。
男の手がやちよの尻たぶに伸びた。両手でぐっと左右に広げる。
「やちよちゃんのお尻の穴……ッ! 尻穴! 尻穴ッ!」
おまんこの上に、剥き出しのアナルがあった。きゅっと窄まった薄ピンクの皺。アイドルがおまんこよりも絶対に見せてはいけない場所。グラビア写真集にも載っていなかった。水着の隙間を何度凝視しても見えなかったもの。それが今、自分が尻たぶを広げた指の間にある。
その下に、自分のチンポを咥え込んだやちよのおまんこ。ぬちゅっ♡と膣肉が竿を締め上げるたびに、アナルの皺がきゅっと連動して収縮する。
何百回とやちよの写真でオナニーした。脳内で想像するしかなかった景色が、今は全部目の前にある。しかも想像の千倍気持ちいい。
夢としか思えなかった。なのにチンポからは凄まじい快楽信号がひっきりなしに送られてきて、これが現実であることを証明している。
「出る——ッ! やちよちゃんッ、出るッ!」
我慢できるわけがなかった。
びゅくっ♡ びゅくくっ♡
盛大に射精。やちよの膣の奥に精液がどくどくと注がれる。射精しても腰は止まらなかった。チンポの底が抜けたような射精を繰り返しながら、ピストンが続く。
「やちよちゃん! 出る~ッ! まだ出る~ッ!」
「いいわよ。全部出しちゃいなさい」
偽やちよがにやりと笑った。やちよの顔で、レナの笑みが浮かんでいる。男はそんなことに気づく余裕もなく、ただ射精し続けていた。
---
男はやちよの身体から離れなかった。
背後から羽交い絞めにする体勢。やちよの両腕を背中から抱え上げて、後頭部に自分の顔を埋める。やちよの紺色の長髪に鼻先を突っ込んで、胸いっぱいに息を吸った。
「やちよちゃんの髪の匂い……ッ!」
甘くて、少しだけ冷たい匂い。写真集の紙面から想像するしかなかった匂いが、鼻腔を満たしている。
憧れのやちよの美しい髪に触れることさえ、ファンにとっては奇跡だ。それを顔面に押しつけて匂いを吸って、あまつさえ生のおまんこにチンポをハメまくっている。羽交い絞めの体勢から見下ろすと、やちよのすらりとした背中が汗で光っていて、その先に丸いお尻があって、自分のチンポがそのお尻の間に埋まっていた。引き抜くたびに結合部が見える。やちよのおまんこがチンポを咥え込んでいるところ。その上にあの尻穴。ぐちゅっ♡とピストンするたびにアナルの皺がひくひくと震えている。
グラビアでは絶対に拝めなかった角度。道徳も理性もとっくに消し飛んでいた。
いくら射精しても金玉の底から精子が湧き上がってくるヘブン状態が続いていた。やちよの膣壁が射精するたびにきゅうっと搾り上げて、次の射精をすぐに呼び起こす。レナの変身ボーナスが乗った膣は、射精した直後のチンポを休ませてくれなかった。
偽やちよは羽交い絞めにされたまま、空いた口で別の男のチンポを咥えていた。やちよの顔が絶対にしないような表情で竿にしゃぶりつく。唇を尖らせて、亀頭をちゅぽちゅぽと吸い立てる。精液がはみ出して唇から顎に垂れた。やちよの顔が精液で汚れていく。
「おい、あの七海やちよが目の前で生セックスしてるぞ」
「動画に撮っとこうぜ」
「いいな。どうせなら配信しちまおう」
何人かの男がスマホを取り出した。カメラが偽やちよに向けられる。
偽やちよはカメラに気づいた。気づいて、一瞬だけ目が泳いだ。
ほんの一瞬。
次の瞬間にはにやりと笑って、カメラに向かって両手でダブルピースを突き出していた。背後から男にハメられて腰をガクガクと揺すられながら、口の周りにはフェラした男の精液とチン毛がくっついていて、やちよの顔で下品に舌を出して笑っている。
自分の姿なら死んでもできない痴態。でもこれはやちよの顔であってレナの顔ではない。他人事。他人の顔だから恥ずかしくない。歯止めが完全に外れていた。
いろはが遠くから見ていた。
四つん這いでチンポを受け入れている最中のいろはが、横目で偽やちよの痴態を見つめている。穏やかな微笑みが、ひきつった困り笑いに変わっていた。
「あとで、やちよさんに怒られると思うよ、レナちゃん……」
声が小さかった。聞こえていないのか、聞こえていて無視しているのか。おそらく後者。
偽やちよがカメラに向かってウインクした。やちよの顔で。精液まみれの顔で。
「そんなのアンタが黙ってれば分からないでしょ!」
一瞬だけレナの声が漏れた。慌てて咳払い。
「……分からないのではなくて、かしら」
やちよの口調に戻す。無理があった。
---
やちよファンの男は、それからもずっと偽やちよにしがみついていた。
他の男たちが順番を替われと言っても、離れない。「嫌だ。全部出す。やちよちゃんの中にチンポの中身全部出す」と泣きそうな声で叫んで、腰を振り続ける。
偽やちよのおまんこの中で、何度射精したか数えていなかった。五回は超えている。亀頭がもう痛いのに、それでも射精が止まらない。憧れのやちよのおまんこが、射精するたびにきゅうっと精液を吸い上げて、次をねだるように締め付けてくる。
「やちよちゃん……夢みたい……」
涙が頬を伝っていた。感涙だった。射精の快感と、憧れの存在に受け入れてもらえた感動と、ごちゃまぜの涙。
(偽物のおまんこだということを、この人は知らない)
いろはが心の中で合掌した。
やちよファンの男は、最後にはチンポから精液どころか何も出なくなっていた。空撃ちの射精が三回続いて、全身が引きつるように痙攣して、口から魂が半分出かかったような表情で、プールサイドに倒れ伏した。
手首には正の字がびっしり。ピンクも水色もない。紺色のマーカーで書かれた正の字だけが並んでいた。いつの間にか偽やちよ用の紺色マーカーが追加されていたらしい。
本日の搾りカス一号。再起不能。
偽やちよが倒れた男を見下ろして、小さく息をついた。
「……ふぅん。なかなか頑張ったじゃない」
やちよの口調。でも声の奥に、ほんの少しだけレナの照れが混じっていた。
あんなに夢中になられたら、悪い気はしない。偽物だけど。
---
偽やちよの紺色の長髪がぶれた。
一瞬、水色が混じった。紺色のストレートロングが揺らいで、先端だけがふわりとカールする。やちよの深い青の瞳が明るい水色に点滅した。
偽やちよが、別の男に背後からハメられながら、ぐっと歯を食いしばった。変身を維持しようとしている。だがおまんこの中でぐりぐりと奥を突かれるたびに集中が途切れて、身体の輪郭がちらちらと元の姿に戻りかける。
「ちょ、やちよちゃんの顔が……」
「なんか変わってない?」
男たちがざわめく。
限界だった。
ぱちん、と何かが弾けるような感覚と共に、偽やちよの全身が光に包まれた。紺色の長髪が縮んで、水色のツインテールが花飾りごと復活する。すらりとしたモデル体型が縮んで、レナ本来の低身長の身体に。ただし胸だけは巨乳に戻って、ぶるんっと弾けるように揺れた。
「あ。レナちゃんに戻った」
「やちよ終わり? まあいいか。レナちゃんもエロいし」
男たちの切り替えが早すぎた。レナが少しだけ傷ついた顔をした。
「……ふん。レナの方がいいに決まってるでしょ」
強がり。でも声に張りがなかった。変身の維持が解けたのは、アクメで集中力が切れたせいだ。感じすぎた。やちよの膣特性とレナの膣特性が合わさった変身ボーナスは、男を搾る力と同時に、レナ自身への快感のフィードバックも強かった。
レナの太ももが、まだかすかに震えている。
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ここからは二人並んでの搾精だった。
スリングショットの紐は、もうとっくに邪魔になっていた。精液と汗と愛液でぐちゃぐちゃに汚れた紐が肌に張りついて、ずらしてもずらしても元に戻る。いろはが「もう脱いじゃおっか」と言って、紐を首の後ろから外した。ピンクのスリングショットがタイルの上に落ちる。レナも無言で水色の紐を剥ぎ取った。
全裸。
二人の少女が、ナイトプールの照明の下で一糸纏わぬ姿を晒している。
いろはの華奢な身体。白い肌に薄ピンクの乳首。鎖骨のライン。腰のくびれ。おへその下のなめらかな腹部から、無毛のおまんこに至る曲線。
レナの肉感的な身体。張りのある巨乳がぷるぷると揺れて、くびれた腰から丸いお尻のラインへ流れる。太ももの間に、ぷっくりと膨らんだ無毛のおまんこ。
全身が精液で薄くコーティングされていた。照明が精液を照らして、二人の肌がぬらぬらと光っている。
男たちが二人仰向けに寝転んだ。並んで。いろはとレナがその上にまたがる。
しゃがみ騎乗位。
膝を深く曲げてしゃがみ込み、おまんこにチンポを呑み込んだ状態で腰を上下させる体勢。二人が横に並んでいる。ピンク色の髪と水色のツインテールが、同じリズムで揺れた。
いろはが腰を落とした。
ぬちゅっ♡
名器がチンポを根元まで呑み込む。男が仰向けのまま背筋を反らせた。いろはが腰を持ち上げると、チンポがずるりと膣壁に擦られながら引き出される。ぬぷっ……と先端だけが膣口に引っかかったところで、もう一度腰を落とす。
ずぷんっ♡
根元まで。膣肉がチンポを螺旋状に絞り上げながら、亀頭を見えない手がくちゅくちゅと揉む。
レナも負けじと腰を振った。
ぱんっ♡ ぱんっ♡
レナの尻肉が男の腰骨に叩きつけられる音がテンポよく響く。噛みつきおまんこがカリ首を引っかけて、高速収縮で竿を締め上げる。ガンガンと腰を打ちつけながら、手は隣に立っている別の男のチンポを握ってしごき、口はさらに別の男のチンポを咥えている。
いろはも同じだった。騎乗位でおまんこにチンポを受け入れながら、左右の手で一本ずつ竿を握り、フェラも同時進行。穏やかな微笑みのまま、四人を同時処理している。
搾精工場のダブルライン。
お尻の側から見れば、二つの白いお尻が並んで上下に動いている。いろはの小ぶりで形のいいお尻と、レナのむっちりと丸いお尻。腰を落とすたびに尻肉がぷるんと揺れて、その隙間からチンポがおまんこに呑み込まれていくのが見える。結合部から溢れた愛液と精液が、男たちの太ももを伝って流れ落ちた。
正面から見れば、二つの顔が並んでいる。いろはの穏やかな微笑みと、レナの煽り顔。いろはは目を細めて「気持ちいい?♡」と男に語りかけながら腰をくいくいと動かし、レナは「ほら、腰振りなさいよ! レナが気持ちよくしてやってるんだから!」と男の胸を叩きながら腰を叩きつけている。
男が次々と射精した。
ごぶっ♡ どぷっ♡
いろはの名器に数回の上下運動で射精する男。レナの噛みつきおまんこと煽りに耐えきれず射精する男。精液が飛び散って、二人の太ももを白く汚す。結合部からは精液混じりの愛液がぐちゅぐちゅと溢れて、男たちの腹の上に垂れ落ちていった。
「いろは、今何人目?」
レナが息を弾ませながら聞いた。
「えっと……数えてなかった。えへへ」
「数えなさいって言ってるでしょ! 勝負なんだから!」
「でもレナちゃんも楽しそうだよ?」
「楽しくなんか……っ、べ、別にっ……んぁっ♡」
チンポが奥を突いて、レナの声が裏返った。煽りの顔がほんの一瞬だけ崩れて、気持ちよさそうな表情が覗く。すぐに煽り顔に戻したが、頬が赤い。
「う、うるさい……っ、レナは余裕だし……っ♡」
余裕ではなかった。
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体勢が変わった。
二人が横に寝転がる。頭を突き合わせて、足を反対方向に伸ばす。それぞれの片足を持ち上げて、男が足に抱きつくようにしながら横から挿入する。
頭側がいろはとレナの顔。足側に男たち。
いろはの薄紅の瞳と、レナの青い瞳が、至近距離で向かい合っていた。呼吸が触れ合う距離。互いの吐息が唇に当たる。
男たちが腰を動かすたびに、二人の身体が小さく揺すられる。顔が近づいたり離れたり。いろはの三つ編みがレナの頬に触れて、レナのツインテールがいろはの首筋をくすぐった。
ぬちゅっ♡ ぱんっ♡
二人のおまんこから、それぞれ違う水音が響く。いろはの膣が螺旋状にチンポを締め上げて、レナの膣がカリ首を噛みつく。横向きの体勢で、チンポが膣壁の側面を擦る角度が変わって、二人ともいつもと違う場所に快感が走っていた。
「いろは……」
レナが小さく呟いた。煽りの声ではなかった。ただの声。少し上ずった、素の声。
「なに? レナちゃん」
いろはも小さく応えた。穏やかな微笑み。でもいつもより少しだけ頬が紅潮していて、息が甘い。
男たちの射精が近づいていた。二人のおまんこが同時にチンポを締め上げる。片方はじわりと絞るように、片方はきゅっと噛みつくように。
「出る——ッ!」
二人の男が、ほぼ同時に射精した。
精液が二人の膣の奥に注がれる。その瞬間、いろはとレナの視線が絡み合った。
いろはが目を細めた。快楽が全身に広がる表情。穏やかに微笑んだまま、目尻にほんの少しだけ涙が滲む。
「レナちゃん……♡」
声が、甘く溶けた。
レナの目が潤んだ。唇を噛んで、でも噛みきれなくて、声が漏れた。
「う、うるさいっ……♡」
レナの目の奥に、怒りでも煽りでもないものが浮かんでいた。
友達としての。悪友としての。いろはとこうしてバカをやれることへの、言葉にならない何か。同じタイミングで同じ快楽に身を浸して、同じ息を吐いて、至近距離で見つめ合っている。それだけのことが、レナの胸の奥をじんわりと温めていた。
認めたくないけれど。
楽しかった。
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レナが仰向けに押し倒された。
男が覆いかぶさるように圧し掛かって、レナの両脚を持ち上げてM字に開かせる。全体重を乗せるようにのしかかって、チンポを膣の奥まで押し込んだ。
ぐぷっ♡
もう何発中出しされたかも数えていなかった。おまんこの中は精液でぐちゅぐちゅに溢れていて、チンポが出入りするたびにぶじゅっ♡と白い泡が膣口から噴き出す。ありえない回数を抜いている。金玉がカラになった男から順に脱落していくはずなのに、まだ挑んでくる。
「もうダメ……ッ! 頭チカチカする……!」
レナが悲鳴に近い声を上げた。さっきからアクメの連続でグロッキー気味だった。頭の中で小さな花火がパチパチと弾け続けている感覚。意識が途切れそうになって、戻って、また途切れかける。
男が腰を叩きつけながら、レナの左の乳首に唇を寄せた。ちゅっと吸い付く。
「ひぁッ——!」
背筋が弓なりに跳ねた。乳首からの電撃が脊髄を駆け上がって、頭のてっぺんで炸裂する。同時に男が射精。熱い精液が膣の奥に叩きつけられて、乳首の刺激と中出しの快感が脳の中で合流した。
「じぐび……ッ♡ イグッ! イグゥーッ!♡♡」
レナの目が白く裏返りかけて、舌がだらりと口から突き出た。涙と涎がぐちゃぐちゃに顔を濡らして、全身がガクガクと痙攣している。
「レナちゃん気持ちよさそー。このまま休ますな!」
男たちが煽った。レナの絶頂顔を見て、興奮が加速している。
一秒も間を置かず、次の男がレナのおまんこにチンポをねじ込んだ。アクメの余韻で膣壁がヒクヒクと痙攣しているところに、全力ピストン。
ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡
「ッ——ひっ、ぎ、ぃ……ッ♡♡」
レナの声が壊れた。甲高い引きつった音が喉から漏れる。アクメから着地しようとしていた身体が、着地する前にまた突き飛ばされた。遥か高みまで。
周りの男が手を伸ばして、左右から乳首をクリクリと弄る。ピストンしている男とは別の手が、レナの最大の弱点を的確に攻めていた。
「ッひぃ——やめッ、乳首、やめ、ダメ、ダメダメ……ッ♡」
「死ぬ! 死ぬッ! じぬぅッ! 止めて! 止めなさいよぉーッ!♡♡」
半狂乱。足をバタバタさせて逃れようとするが、男の体重に押さえつけられて動けない。一秒でも早くピストンを止めさせるために、お尻を振っておまんこを喰い縛った。膣壁が全力でチンポを締め上げる。命がけの搾精。
「うおぉッ——レナちゃんのおまんこすっげ締まッ——出る——ッ!」
男がつられて射精した。レナの必死の搾精に耐えきれなかった。
どぷっ♡ どぷぅっ♡
膣の奥に熱い精液が注がれる。
「イグゥーーッ!♡♡」
レナも白目を剥いて絶叫。男の射精に同期するように、レナの全身がびくんびくんと跳ねた。
男がチンポを抜いた。精液がどろりとレナのおまんこから逆流する。レナは白目を剥いて半分気絶していた。口が半開きで、涎が顎を伝っている。ぴくり、ぴくりと身体が痙攣を繰り返す。
すぐさま次の男が挿入して全力ピストン。
「〜〜〜ッ!?♡♡♡」
もはや声にならなかった。口が開いているのに音が出ない。喉の奥で空気だけがひゅうひゅうと鳴っている。目は完全に白く裏返って、両手がタイルの上をばたばたと叩いている。
アクメの彼方。レナの意識が快楽の向こう側に連れ去られていく。
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一方、いろはは。
同じように仰向けに押さえつけられて、男に圧し掛かられていた。両脚をM字に開かされて、奥までチンポを突き入れられている。レナと同じ体勢。
だが表情がまるで違った。
「うぅ~、私も頭チカチカするぅ~」
声は甘いが、まだ余裕がある。レナが白目を剥いて悶絶している隣で、いろはは頬をほんのり紅潮させて、穏やかに微笑んでいた。
「いろはちゃん、いっしょにイこう!」
男がピストンを速めた。
ぬちゅっ♡ ぬちゅっ♡ ぬぢゅっ♡
いろはの名器が、速度の変化に応じて膣壁の締め付けを滑らかに変える。速いピストンには速い螺旋蠕動で応じて、亀頭への快感を途切れさせない。結合部から溢れる水音が甘く粘度を増していく。
「イッちゃいそう……♡」
いろはの目が閉じた。
「イクッ♡ イクッ♡」
いろはの絶頂顔。
笑っていた。
目を閉じて、口元がにまぁっと上がって、舌が密かにぺろりと上唇を舐めた。大好きなお菓子を頬張るみたいな、アクメの隅々まで味わい尽くす表情。穏やかで、幸福そうで、満足げで。
レナの壊れたアヘ顔とは、何もかもが違った。
表情こそ穏やかだが、味わっている快楽の量はレナを上回っている。同じだけの快楽を浴びて、レナは崩壊し、いろはは微笑んだままそれを飲み込んでいる。大酒飲みが上等な酒を一升空けて、まだ顔色ひとつ変えないような凄み。
いろはのおまんこが、アクメの瞬間に変貌した。
膣の奥で、見えない手が亀頭をくちゅりと掴んだ。優しく。まるで「いっしょに天国にいこ?」とでも言うように、チンポをやわやわと揉みしだき始めた。
射精を促しているのではない。チンポを天国に連れていこうとしている。
膣壁全体がうねるように蠕動して、亀頭を包み込みながら螺旋状に撫で上げる。子宮口がちゅっと亀頭の先端に吸い付いて、くるくると小さな円を描くように擦った。射精のトリガーが引かれるのではなく、精液が亀頭の先端から自然に溢れ出すような、やわらかい搾精。
いろはのアクメに居合わせた幸運な男は、腰が浮き上がるような快楽に飲み込まれた。
「あ——ああ——ッ!」
声にならない叫びと共に射精。
ごぶっ♡ どくんっ♡ ごぶっ♡♡
精液が放たれた瞬間、いろはの子宮口がきゅっきゅっと吸い上げて、一射ごとに快感を上乗せしていく。射精しているのに、もっと射精したくなる。精液を出し切った後も、子宮口が亀頭をちゅうちゅうと吸い続けて、空っぽの金玉の底からもう一滴を搾り出そうとしている。
頭が真っ白になった。
まるで女神にチンポを掴まれて、螺旋階段をいっしょに駆け上がっていくような。天国の門をくぐった先で、穏やかに微笑むいろはが待っていて、チンポの全てを受け止めてくれるような。
男は腰が砕けたように崩れ落ちた。意識が半分飛んでいる。
いろはが目を開けた。
「ん……♡ いっぱい出たね」
穏やかな微笑み。頬がほんのり桜色に染まっている。汗が鎖骨を伝って、全裸の白い肌をつつっと流れ落ちた。
満足そうだった。レナのように壊れない。崩れない。ただ静かに、深く、快楽を味わい尽くした女の顔をしていた。
◇ ◇ ◇
それからどれだけ時間が経ったのか、いろはにもわからなかった。
ナイトプールは静かだった。
LED照明だけが変わらずピンクとブルーの光を投げかけている。フローティングライトが水面をぷかぷかと漂って、ガラス越しの夜景が遠くで瞬いている。最初に来た時と同じ景色。でも決定的に違うのは、プールサイドに転がっている二十体ほどの男の身体だった。
死屍累々。
動ける男は一人もいなかった。仰向けに大の字で倒れている者、うつ伏せで微動だにしない者、壁にもたれかかったまま口を半開きにして白目を剥いている者。手首にはピンクと水色の正の字がびっしりと刻まれていて、マーカーのインクが汗で滲んで読みにくくなっている。
タイルの上は精液の海だった。白い水溜まりがそこかしこに広がっていて、照明がそれを照らして妙にきらきらと光っている。退廃的で、馬鹿馬鹿しくて、美しかった。
中央に、二人の少女が仰向けに並んで寝ていた。
全裸。全身が精液で白くコーティングされたような状態。髪の先まで精液が絡みついて、おまんこからはとめどなく白い液体が逆流している。
レナは口を開いて半分失神していた。白目がわずかに覗いて、身体がひくひくと痙攣を繰り返している。水色のツインテールが精液まみれでタイルに貼りついている。巨乳の上に溜まった精液が、呼吸のたびにぷるぷると波打っていた。
いろはの方も、さすがに疲れ切っていた。ふぅ、ふぅと浅い息を繰り返して、全身が脱力している。薄ピンクの髪が精液に濡れて頬に貼りついている。
でも、穏やかな微笑みは崩れていなかった。
今夜、二人が搾り取った回数。
レナ、107発。三桁。常軌を逸している。
いろは、168発。圧勝だった。
もっとも、集計を取れる人間はもう一人も立っていない。二人が結果を知ることはなかった。
---
「レナちゃん」
いろはが横を向いた。隣に寝ているレナの横顔を見る。レナの目はまだ半分閉じていて、意識が戻りかけているところだった。
「レナちゃん。今日はありがとう」
「…………」
返事がない。
「レナちゃん?」
「……………もう二度と付き合わないわよ、こんなの」
かすれた声だった。喉が潰れかけている。
いろはが微笑んだ。
「えへへ。楽しかったね♡」
「…………」
沈黙が数秒。ナイトプールの水面がちゃぷんと小さな音を立てた。LED照明が二人の全裸を、精液を、タイルの上の男たちの残骸を、等しく照らしている。
「……まあ、別に、そこそこ楽しかったかも」
レナの声が、ぽつりとこぼれた。
目を逸らしたまま。頬が赤いのは、照明のせいか、それとも。
いろはが嬉しそうに目を細めた。
「うん♡」
二人は並んで、天井を見上げていた。照明がゆらゆらと揺れて、光の模様がガラスの天井に映っている。
精液まみれで、全裸で、ボロボロで。
でも、なぜか悪くない夜だった。
◇ ◇ ◇
みかづき荘のリビング。
七海やちよがスマホを握っていた。
画面に映っているのは、一本の動画。ナイトプールのLED照明の下で、紺色の長髪の女がダブルピースをしている。口の周りに精液とチン毛がくっついた状態で、下品に舌を突き出して笑っている。紐同然の水着は半分ずれ落ちていて、背後からチンポを突っ込まれながら腰をガクガクと揺すられている。
七海やちよの顔で。
やちよの手が、ぷるぷると震えていた。
「……レナ」
低い声だった。静かで、冷たくて、底が見えない声。般若のような表情が、スマホの画面の明かりに照らされている。
「なんだなんだ? やちよ、何見てんだ?」
フェリシアがソファから身を乗り出して覗き込もうとした。
「フェリシア、見ちゃダメ!」
鶴乃がフェリシアの目を両手で覆って、ソファの反対側に引きずっていった。
「うわっ、なんだよ鶴乃! 離せって!」
「あはは……見なくていいから! うん! 絶対に見なくていいやつだから!」
鶴乃の笑い声が引きつっていた。冷や汗が額を伝っている。
リビングの隅で、ももこが額を手で押さえていた。
「あちゃー…レナのやつ……またやらかしたのか……」
深い溜息。
そしてその隣で、かえでが静かに下を向いていた。両手を膝の上で組んで、ほとんど動かない。
「ふゆぅ……レナちゃん……」
虫が鳴くような弔いの声だった。
後日、レナはやちよからこっぴどくお仕置きを受けた。
その内容については、レナが口を割らない限り誰も知ることはないだろう。