搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~ 作:黒蓮/クロハス
神浜マギアユニオンが運営する風俗サービス「神デリ」——神浜デリバリーヘルス。指名した魔法少女がホテルに派遣されてきて、搾精を行う。ドッピュルシステムによる魔力回収の一環であり、いまや神浜の搾精インフラの中核だった。
常盤ななかは、その神デリに所属する魔法少女ではない。
神浜マギアユニオンとは距離を置く独立派のグループ——通称「ななか組」のリーダー。志伸あきら、夏目かこ、純美雨。いずれも一筋縄ではいかない仲間を束ね、独自の路線でこの街を渡り歩いてきた策士。
その策士が今、神デリの新人嬢を装って、ラブホテルの廊下を歩いている。
——まったく。こんなことまでしなければならないとは。
小豆色のセーラー服の裾を指先で軽く整えながら、ななかは小さく溜息をついた。ピンク色の間接照明が壁から滲み、黒い壁紙との境界を甘ったるくぼかしている。安っぽい芳香剤の匂い。どこかの部屋から漏れる低い振動音。
ユニオンが神デリを通じてどれほどの精液を——つまりは魔力の源を回収しているのか。その実態を掴むために潜入した。蓋を開けてみれば、なるほど効率的なシステムだった。デリヘル形式で魔法少女を派遣し、男の精液を直接体内に取り込んで魔力に変換する。組織的に、安定的に。このまま放置すれば、神浜の精力豊富な男たちはユニオンに囲い込まれ、独立派が魔力を確保する手段は先細りになる。
とはいえ、潜入したからには仕事をこなさなければ怪しまれる。今日の客は一人。この男を搾精して、ついでにどの程度の精力があるか品定めする。それだけのことだ。
——華心流の技を使うまでもないかもしれませんが。
華心流。江戸時代から続く華道の名門・常盤家の表の顔。しかしその裏には、芸者が男を夜伽で骨抜きにするための性の技が脈々と受け継がれていた。花を活ける指さばきの精密さ、手首のしなやかさ、呼吸の制御——それらすべてが、実は男を射精に導くための技術体系と表裏一体だったのだ。代々常盤家の子女に口伝で伝えられてきたその秘技を、ななかもまた幼い頃から叩き込まれている。
馬鹿げた話だ。華道の名門の裏稼業が搾精術だなんて。しかし事実として、その技はおそろしく効く。
ななかは部屋番号を確認し、ドアの前で足を止めた。表情を整える。穏やかな微笑み、底の見えない目。いつもの顔だ。
こんこん。
ノックが二つ。数秒の間を置いて、内側からドアが開いた。
中年の男が立っていた。神デリの常連特有の、期待と欲望を隠しきれないぎらついた目。ななかはそれを一瞥して、内心で冷静に値踏みした。
——体格は中肉中背、顔色は良い。精力はそこそこありそうですね。手早く搾って終わりにしましょう。
◇ ◇ ◇
ラブホテルの部屋は、足元から天井までピンク色に染まっていた。
壁に埋め込まれた間接照明が甘ったるい光を垂れ流し、黒い壁紙との境界を曖昧にぼかしている。ダブルベッド、ミラー天井、安っぽい芳香剤の匂い。絵に描いたようなラブホテルの一室。
おじさんはベッドの端に座り直して、目の前の少女を見つめていた。
神デリ——魔法少女が派遣されてきて搾精してくれるという、この街でしか成立しない風俗サービス。何度か利用して、そのたびに普通の風俗では味わえない快感を知った。魔法少女のおまんこは別格だ。締め付けも、濡れ方も、中の構造そのものが違う。一度知ったら普通の女では満足できなくなる。
今日の指名は——常盤ななか。
ホームページの写真で見た通りの少女だった。小豆色のセーラー服に、赤みがかった髪、銀縁のメガネ。穏やかに微笑んでいるのに、どこか底の見えない目。プロフィール欄には『華道の名門出身。丁寧な接客をお約束します』とだけ書いてあった。レビューはまだない新人。
新人の魔法少女。そのフレーズだけで、下腹がじわりと熱くなっていた。
部屋に入ってきたとき、白檀に近い冷たい香りがふわりと漂った。ななかは部屋を一瞥し、感想なのか皮肉なのか判別がつかない声色で呟いた。
「……なるほど。随分と分かりやすいお部屋ですね」
ベッドの端に腰を下ろし、スカートの裾をすっと手で押さえた。膝を揃え、背筋を伸ばし、おじさんを真っ直ぐに見上げる。
その姿勢が、まるで面接官だった。
「それでは、始めましょうか」
前置きも世間話もない。ただ淡々と、仕事に取り掛かる宣言。
「あ、う、うん……よろしく——」
「ベッドに横になっていただけますか」
遮るように指示が飛ぶ。有無を言わせない、しかし声音だけは穏やかなまま。おじさんは言われるがままにベッドに仰向けになった。ピンク色の照明がミラー天井に反射して、自分の間抜けな姿が真上に映っている。
ななかがベッドの脇に立ち、おじさんの腰元を見下ろした。メガネの奥の瞳が、ベルトのバックルに焦点を合わせる。
「失礼しますね」
細い指がベルトに触れた。かちゃり。ボタン。ジッパー。淀みのない手つきだが、色気や甘さを匂わせる気配は微塵もない。生け花の枝を整えるような——作業としての正確さだった。
下着が下ろされる。溜め込んだ欲望で怒張したチンポが、ばね仕掛けのように跳ね上がった。先走りがじわりと先端に滲み、ピンクの照明を受けててらてらと光っている。
ななかの目が、チンポの上で一瞬止まった。
メガネ越しの視線が竿の根元から先端までをすうっと辿り、亀頭に溜まった先走りの雫を認めて——小さく息をついた。
「……まったく。ご自分がどのような立場か、分からせる必要がありそうですね」
呆れを含んだ声。しかしその口元には、かすかに——ほんのかすかに、面白がるような弧が浮かんでいた。
「え? 立場って——」
「貴方は今から、私に搾られる側です。それだけ覚えておいていただければ」
言い終わるより先に、ななかの右手がチンポを握った。
——冷たい。
最初に感じたのは、指の温度だった。ななかの指は冷えたセラミックのように冷たい。その冷たさが、怒張して熱を持ったチンポの表面にぴたりと吸い付いた。
だが——次の瞬間、指が動いた。
片手で竿を握ったまま、五本の指がばらばらに蠢き始めた。親指が裏筋をなぞる間に、人差し指と中指が竿の側面を交互にタップし、薬指と小指がその下で根元をくるくると締めたり緩めたりする。一本一本の指がまるで別の生き物のように独立して動き、しかもそのすべてが噛み合って一つの快感を紡いでいる。
ぞわっ——。
背筋に電流が走った。普通の手コキとは根本的に何かが違う。握って上下にしごくだけの動きではない。五本の指が五方向から同時にチンポの弱点を突いてくる。しかも速い。手首はほとんど動いていないのに、指先だけが万華鏡のように変化し続ける。
「ぐっ——!? な、なんだこれ——っ」
「華心流、乱れ桜」
ななかが技名を静かに告げた。表情は変わらない。メガネの奥の瞳は、チンポの反応を観察する研究者のような冷静さで。
「片手の指をそれぞれ独立させて刺激する手技です。見た目は地味に見えるかもしれませんが——」
言いながら、親指の腹が亀頭の先端をくりっと撫でた。鈴口を塞ぐように押し当て、溜まった先走りを指先でこねくり回す。同時に薬指が裏筋の根元をくいっと引っかけ、中指の腹がカリ首の段差を精密になぞる。
「——男の方には、かなり効くようですね」
効くなんてものではなかった。
指が動くたびに、射精の予兆が下腹から競り上がってくる。まだ三十秒も経っていない。なのにもう、精液が尿道の入り口まで持ち上がっている感覚がある。
「ちょっ——待っ——速い、速いって——!」
「何がですか?」
ななかが小首を傾げた。本気で分からないのか、とぼけているのか。指の速度は微塵も緩まない。むしろ亀頭にひねりを加えるように、親指と人差し指がカリ首のくびれを挟んでくるりと回転させた。
ぐにゅっ——。
亀頭が指に捻じられる感触で、視界が白く弾けた。
「あっ——ぐぅっ——!! 出、出る——っ!!」
「どうぞ」
許可とも突き放しとも取れる、涼しげな一言。
びゅるっ、びゅくびゅくっ——!
精液が噴き出した。仰向けの姿勢から、白濁の一射目が腹の上に降り落ちる。二射目、三射目が続けざまに溢れ、臍のあたりに白い水溜まりを作った。
ななかの指は射精中も動きを止めなかった。噴き出す精液を意に介さず、亀頭の周囲を指先がくるくると撫で回し、最後の一滴まで搾り出すように根元をきゅっと締め上げる。
びゅく、びゅく……びゅくっ……。
痙攣が収まるまでの数秒間が永遠のように長かった。射精し終わっても指は離れず、亀頭に残った精液を丁寧に指先で拭い取っていく。
ようやく手が離れた。ななかは精液で汚れた指先をちらりと見下ろし、ティッシュで淡々と拭き取った。
「——一発目。まずまずの量ですね」
まるで花の出来栄えを品評するような口調だった。おじさんは天井の鏡に映った自分の惨めな姿を見上げながら、荒い息を吐いていた。腹の上に溜まった白濁が、ピンクの照明に照らされてぬらぬらと光っている。
「さて。次は——」
息をつく間もなく、ななかの左手がチンポの竿を握り直した。射精したばかりの敏感な肌に、再び冷たい指が張りついて。
「もう一つ、お見せしましょう」
右手が降りてきた。
今度は竿ではない。その下——睾丸に、ななかの右手がそっと添えられた。冷たい指先が精巣を包み込むように支え、親指の腹でころころと転がし始める。
「ちょっ——そこ——っ」
「華心流、雪柳」
二つ目の技名。それを聞いた瞬間、左手が動いた。
竿を握っていた左手が、亀頭を上からすっぽりと覆った。掌の中心に亀頭の先端が収まり、ななかの手首がくるりとスナップした。
——ビール瓶の栓を抜くような動き。
ぬぎゅっ。
おじさんの身体が、弓なりに跳ねた。
亀頭を掌で包んだまま、手首を回転させる。精液と先走りでぬるぬるになった掌が亀頭の先端を磨き上げるように回り、同時に右手が睾丸を軽く引っ張りながら揉みしだく。
上と下からの挟撃。射精で過敏になりきった亀頭を、ぬるぬるの掌が容赦なく刺激し続ける。しかも柳のようにしなやかな手首の返しで、一定のリズムではなく不規則に回転の向きが変わる。右回り、右回り、と思わせて急に左。亀頭が翻弄されて、どこに快感の波が来るか予測できない。
「ぁ——あぁぁっ——!? 無理、無理無理むりっ——!!」
「栓が抜ければ、あとは流れ出るだけですよ」
ななかの声は、花を活ける手順を説明しているときと同じトーンだった。
掌が亀頭の先端を擦り上げるたびに、ぐちゅっ、ぬちゅっ、と精液と先走りが泡立つ音がした。睾丸を揉む右手が精巣の奥を刺激し、作られたばかりの精液を無理やり押し上げてくる。
さっき射精したばかりなのに。まだ一分も経っていないのに。
もう限界だった。
「で——出る、また出る——っ!」
「ええ、出してください。そのための技ですから」
ぬぎゅるっ——と掌が亀頭を捻った瞬間。
びゅっ、びゅるるるっ——!
二発目の射精が、掌の中で炸裂した。ななかの手のひらの窪みに精液が噴き付けられ、指の隙間から溢れて竿を伝い落ちる。一発目より量は減ったが、快感の鋭さは段違いだった。亀頭を直接磨かれながらの射精は、精液を搾り出されるというより、引き抜かれるのに近い。
びゅくっ、びゅく……。
睾丸を揉む右手が、射精の波に合わせてきゅっきゅっとリズミカルに精巣を圧迫する。一滴でも多く搾り出すように。精嚢の最後の在庫まで棚卸しするように。
おじさんの全身から力が抜けた。四肢が投げ出され、口が半開きになって、天井の鏡にだらしなく弛緩した自分の姿が映っている。チンポだけが精液まみれでひくひくと痙攣していた。
ななかが手を離した。精液に塗れた両手を、再びティッシュで丁寧に拭き取る。
「——二発目。量が落ちましたね。しかし反応は良好です」
品評が続く。花の出来を確かめる華道家の目で、ななかはおじさんの使い物にならなくなったチンポを見下ろしていた。
メガネの奥で、ほんの一瞬——唇の端が持ち上がった。
勝ち誇るような笑みではない。もっと小さな、内側で静かに満足しているような表情。花を思い通りの角度で生けられたときの、職人の微かな喜びに似た何か。
——この女、楽しんでいやがる。
そう気づいたとき、おじさんの中で悔しさと興奮が同時に燃え上がった。完全に手のひらの上で転がされている。たった二発の手コキで、一言の色っぽいセリフもなく、事務的に搾り取られた。
だがその屈辱すら、チンポを硬くする材料になる。
「さて」
ななかがメガネの位置を直した。指先で銀のフレームをくいっと押し上げる仕草が、やけに様になっている。
「次はお口でいただきます。精液は空気に触れると魔力変換の効率が落ちますので——直接、体内で回収させていただきますね」
効率。回収。変換。色気の欠片もない単語が並ぶのに、ななかがベッドの脇に膝をつき、精液まみれのチンポに顔を近づけていく光景は、背筋が痺れるほど淫靡だった。
小豆色のセーラー服の少女が、おじさんのチンポの前に跪いている。メガネ越しの冷たい目で、べっとりと白濁に汚れた亀頭を至近距離で観察している。
——ぞくり。
萎えかけていたチンポが、びくん、と小さく脈打った。
ななかの舌が伸びた。
ぺろり——と、亀頭の表面にこびりついた精液を一舐め。ちろちろと舌先が動いて、白濁を丁寧に舐め取っていく。掃除だった。あくまでも、こびりついた残液の処理。だが舌先が鈴口を掠めたとき、おじさんの腰がびくんと浮いた。
「動かないでください。まだ準備段階です」
窘めるような声。舌は止まらない。亀頭の表面を一周して、カリ首の溝に溜まった精液を丁寧にすくい取る。精液と唾液が混じり合って、ぬちゅ、と小さな水音が鳴った。
掃除が終わった。ななかが一度口を離し、メガネの奥から冷静な目でチンポを検分する。
「では——」
唇が、亀頭を包み込んだ。
ちゅぷ、と吸い付く音。柔らかい唇が亀頭の首のくびれにぴたりと嵌まり、密閉する。温かい口腔の中で、舌先がそっと亀頭の表面に触れた。
そこから——異様な動きが始まった。
舌先が亀頭を口の中でくちゅくちゅとゆすぐように転がしている。頬の内側に押し付けて、反対側に戻して、また押して。まるでマウスウォッシュで口をすすぐような、小さくて素早い反復。
「ん、くちゅ……くちゅ、くちゅ……」
水音が、狭い部屋に響いた。
気持ちいい。気持ちいいが——気持ちよさの質が、おかしい。手コキのときの鋭い快感とは違う。もっとぼんやりした、しかし芯の奥まで沁み込んでくるような、不思議な刺激だった。
三十秒ほどそれが続いた。やがて、ななかの口の中の動きが変わった。
ゆすぐような動きが止まり——代わりに、じわりと、吸引が始まった。
ずず……。
静かな吸引だった。バキュームフェラのような激しさはない。ストローでゆっくりとジュースを飲むような、一定の、精密な陰圧。舌先が裏筋に固定されたまま、口腔の内圧だけがゆっくり、ゆっくりと下がっていく。
——なんだ、これ。
おじさんの眉が歪んだ。
射精の気配がない。気持ちいいのは気持ちいい。だが「イきそう」という山が見えない。普通のフェラなら快感が積み上がって、頂点に達して、射精する。それが当たり前の流れだ。なのに今、快感はあるのに射精への階段が見当たらない。
ずず……じゅ、ずずず……。
吸引が止まらない。一定の圧力で、一定の速度で、ひたすら吸い続けている。舌は亀頭の裏筋に張り付いたまま微動だにしない。唇の密閉は完璧で、空気が入る隙間がない。
——そして。
不意に、尿道の奥で何かが動いた。
射精ではない。射精の快感がないのに——精液が、動いている。尿道をゆっくりと、粘性の高い液体が這い上がってくる感覚。まるでスポイトで吸い取られているように、精巣の奥から直接引きずり出されている。
「——は?」
おじさんの目が見開かれた。
精液が出ている。射精していないのに。チンポは硬いまま、腰の痙攣もない。なのに鈴口から——とろり、とろり、と白い液体がゆっくり滲み出て、ななかの口の中に吸い込まれていく。
ず、ずず……ずるるっ……。
「な……なんだ、これ……? 出てる……出てるのに、イってな——」
「華心流、陽根枯らし」
ななかが一瞬だけ口を離して、技名を告げた。亀頭と唇の間に精液の糸がとろりと垂れ、ぷつんと切れる。
「最初に亀頭をゆすいで男根の栓を外し、そこからバキュームで精巣の精液を直接吸い取る技です。射精の快感はほとんど感じないまま、精液だけが吸い出されていきますよ」
淡々とした解説。研究発表のような口調だった。
「このまま精巣がカラになるまで絞らせていただきます。まだ吸引の快感は感じられるでしょうから、今のうちに楽しんでおいてください」
唇が再びチンポを含んだ。
「——精液が枯れてからは、地獄ですよ」
最後の一言が、亀頭をくわえたまま震えた吐息として漏れた。
ず、ずずず……じゅるっ……ずるるるっ……。
吸引が再開した。精液が、止まらない。射精感のない射精——いや、これは射精ですらない。ただ精液が、ストローで吸い上げられるように、延々と流出し続けている。
気持ちいい。気持ちいいのだ。吸われている感覚そのものは柔らかな快感を伴っている。だが射精の絶頂がないから、その快感がどこにも行き着かない。登っても登っても頂上が見えない山を延々と歩かされているような。
チンポは萎えない。むしろ硬いままだ。射精による弛緩がないから、勃起が持続し、感度も維持される。ずっと気持ちいい。ずっと吸われている。ずっと精液が出ている。
なのに——射精後の倦怠感だけが、回を重ねるごとに蓄積していく。
「う……ぁ……なんだこれ、身体が……重い……」
一分。二分。三分。体感では十分にも感じた。ななかの吸引は一度も途切れなかった。一定の圧力、一定の速度。まるで機械のような精密さで、精巣から精液を汲み出し続けている。
ずるる……ず、ずず……。
途中から、精液の出が悪くなった。当然だ。もう底が見えている。なのにななかの吸引は止まらない。空っぽの精巣から最後の残滓まで吸い出そうとするように、陰圧がじわじわと強まっていく。
「も、もう出ない……出ないって……」
「もう少しですね。最後まできちんと吸い取りますから」
ずず——じゅるっ。
最後に一滴、ほんの小さな雫が鈴口から滲み出て、ななかの舌先に乗った。
ちゅぷん、と唇が離れる。
ななかは口元を手の甲で軽く拭い、ごくり、と喉を鳴らした。精液を一滴も零さず嚥下する。喉仏が上下する動きが、セーラー服の襟元からちらりと覗いた。
「——以上で、精液の回収は完了です」
事務報告のような一言。
おじさんは動けなかった。身体が鉛のように重い。精液を搾り取られたのではなく、吸い取られた。射精の快感はほとんどなかったのに、精巣が空っぽになった虚脱感だけが、べったりと全身に張り付いている。
チンポは——まだ硬い。射精で萎えるという過程を経ていないから、勃起だけが取り残されている。中身のない、張りぼてのような勃起。
ななかがベッドの脇で立ち上がった。メガネを外し、セーラー服の胸ポケットにしまう。裸眼の瞳が、横たわるおじさんを見下ろした。メガネがないと、顔つきが少し変わる。穏やかな微笑みの奥に隠れていた鋭さが、剥き出しになったような。
「お疲れさまでした。手技とフェラで合計三回分の精液を回収しましたので、これで——」
と。
ななかの視線が、おじさんの股間で止まった。
チンポが——まだ勃っていた。それは分かっている。陽根枯らしのせいで萎えないのだから当然だ。だがそれだけではなかった。
おじさんの目が、ななかの脚に釘付けになっていた。
小豆色のプリーツスカートの裾。膝上で揺れるその下から覗く白い太腿。ベッドの脇に立ち上がった姿勢で、スカートが微かに捲れて、太腿の奥にほんの一瞬——下着の縁が見えた。
それだけで。
ずくん、とチンポが脈打った。枯れたはずの精巣の奥から、じわりと熱が込み上げてくる。
「……嘘でしょう」
ななかが小さく呟いた。その声には——初めて、純粋な驚きがあった。
陽根枯らしで精巣をカラにした男が、こんな短時間で再勃起する。それもただの残り勃起ではない。亀頭が充血して膨張し、先端に新しい先走りが——わずかだが確かに——じわりと滲み始めている。
「……なるほど。思った以上に精力がおありのようですね」
ななかの目が細くなった。品定めの目だ。値踏みから、もう一段——食指が動いたときの目に変わっている。
「もしまだ勃起させられるなら、ここで搾って差し上げますよ」
そう言って、ななかはスカートの裾を指先でつまんだ。
ゆっくりと——持ち上げる。
プリーツが折り畳まれて太腿の上を滑り、白い肌が露わになっていく。内腿の柔らかな曲線。その奥に——白い下着。清楚なデザインの布地が、股間の形にぴたりと沿って張り付いている。
「どうしますか?」
声は涼しげだった。しかしスカートを持ち上げたまま、おじさんの反応を待つその姿勢には——ほんのわずかに、挑発が混じっている。
答えは、チンポが返した。
びくんっ——と一際大きく脈打って、先端から透明な雫がぷっくりと盛り上がり、つう、と亀頭の表面を伝い落ちた。
ななかがそれを見て、ほんの一瞬——唇の端を噛んだ。笑いを堪えるような、あるいは予想外の手応えを楽しんでいるような。
「……よろしいでしょう。では、おまんこで直接搾らせていただきますね」
スカートの裾から手が離れた。布地がふわりと元に戻り、白い下着を再び隠す。
ななかの指がセーラー服のリボンに掛かった。
◇ ◇ ◇
ななかは淀みなく服を脱いだ。
黒いリボンを解き、小豆色のセーラー服を肩から滑り落とす。下に着ていたシャツのボタンを一つずつ外して、白い肌が鎖骨から腹部へと露わになっていく。スカートのホックを外してストンと足元に落とし、最後に白い下着に指をかけて——ためらいもなく、するりと下ろした。
メガネも外す。銀のフレームがサイドテーブルの上に置かれた。
——全裸のななかが、そこにいた。
おじさんは息を呑んだ。
服を着ているときは華奢な印象だったが、脱ぐと印象が変わった。年齢の割に大きめの乳房が、重力に従って自然な涙滴型の曲線を描いている。肌は驚くほど白く、ピンクの照明を受けて陶磁器のような光沢を帯びていた。くびれた腰から広がる腰骨のラインが女性的で、その下に——。
薄い茂みの奥に、おまんこがあった。閉じた花弁が微かに潤んで、照明の光を受けてぬらりと光っている。
裸になっても、ななかの表情は変わらなかった。恥じらいもなければ、誘うような色気を作る気配もない。ただ、仕事の次の工程に移っただけだという顔。
「横になったままで構いません」
ななかがベッドに上がった。おじさんの腰を跨ぐように膝をつき、勃起したチンポの真上に腰を据える。
見下ろす形になった。上からおじさんを見つめるななかの裸眼の瞳は、メガネがないぶん、感情が直に伝わってくるようだった。冷静さの奥に、ほんの微かな好奇心——あるいは、獲物を前にした猟師の余裕。
ななかの手がチンポの根元を掴んだ。亀頭を自分のおまんこの入り口に宛がう。
花弁にぷにりと亀頭が触れた。温かい。濡れている。しかしまだ挿れない。
「華心流、一花一枝」
四つ目の技名。
ななかの腰が沈んだ——が、亀頭の先端だけが膣口に呑み込まれたところで、止まった。
にゅぷ、と先端が花弁に咥え込まれる。亀頭の傘の部分がぎりぎり収まる深さ。それ以上は入れない。膣の入り口が亀頭をくわえたまま、きゅう、と締まった。
「ぅ——っ」
おじさんの喉から声が漏れた。亀頭だけが膣の中にいる。竿は外に出たまま。膣口の肉壁が亀頭の首に巻き付いて、くちゅくちゅと蠢いている。
そしてななかの片手が、竿の露出した部分を握った。
亀頭を膣で含みながら、竿をしごく。上と中からの同時攻撃。
にゅちゅ、くちゅ、にゅちゅちゅ——。
膣口が亀頭を揉みしだいている。奥まで挿れたときの締め付けとは全く質が違う。入り口だけの浅い接触なのに、膣壁の粘膜がひだを使って亀頭を全方向から細かく揉み上げてくる。ななかの内壁が、花弁のようにうねって、亀頭の傘の裏側をこね回す。
同時に、竿を握った手が根元から亀頭の手前までを上下にしごいている。指の動きは乱れ桜のときほど複雑ではないが、膣の刺激と手の刺激が合流する亀頭の首——カリ首のすぐ下で、快感が衝突して弾ける。
「あ、あぁっ——先っぽだけなのに——!」
「花に例えれば、貴方のものは枝。私が花です。枝の先端だけを花に含ませて、丁寧に精を搾る。これが一花一枝」
解説しながらも、ななかの腰は止まらない。小さく、精密に、上下に揺れている。亀頭を浅く出し入れするたびに、ぬちゅっ、ぬちゅっ、と膣口と亀頭が接吻を繰り返す粘着質な音が鳴った。
「ぐっ——う、ぅぅっ——!」
陽根枯らしで精液を吸い尽くされた精巣が、必死に新しい精液を作り出そうとしている。下腹の奥で何かが軋むような圧迫感。射精の衝動はある。だが出るものがあるのかどうか——身体が自分でも分からない。
「出そうですか?」
「わ、かんねぇ……出そうなのに、出るかどうか……」
「出ますよ。精巣は空でも、前立腺に残っている分がありますから」
ななかの膣がきゅうっと一段強く締まった。亀頭を万力で挟むような圧迫。同時に手がカリ首の下をくりっと擦り上げる。
「——搾り出して差し上げます」
にゅちゅっ——!
膣口が亀頭を吸い上げた。
びゅくっ——。
出た。量はわずかだった。陽根枯らしで枯れた精巣の底に残っていた最後の精液が、膣の吸引に引きずり出されるようにして噴き出す。おじさんの全身が痙攣し、腰が跳ね、背中がベッドから浮いた。
びゅく、びゅく……。
射精の感覚そのものは鋭かった。出る量が少ないぶん、快感が凝縮されて突き刺さるような鋭さになっている。枯れた精巣を無理やり搾られる苦痛に似た快感が、下腹から背骨を駆け上がって脳天を突いた。
「んっ……」
ななかが小さく息を漏らした。膣の中で精液を受け止めた反応——と見せかけて、その吐息は快感の色ではなかった。査定するように、膣に注がれた精液の量を体内で量っている、そんな表情。
「少ないですね。でも、よく出ました」
ななかが腰を浮かせた。ぬぷっ、と亀頭が膣口から抜ける。少量の精液が花弁の隙間から糸を引いて垂れた。
おじさんは動けなかった。三発目——いや、陽根枯らしの分を含めれば何発分の精液を出したのか、もう数えられない。全身が虚脱して、指一本動かすのも億劫だった。
ななかは余裕の表情で、おじさんの腹の上にまたがったまま腰の位置をずらした。
「さて、もう少し深く搾りましょうか。背面の方が角度がいいので——」
ななかがくるりと身体の向きを変えた。おじさんの腰にまたがったまま、百八十度回転する。今度はななかの背中がおじさんの顔の方を向き、ななかの顔がおじさんの足の方を向く——背面騎乗位の姿勢。
おじさんの目の前に、ななかの背中が広がった。白い肌に浮かぶ肩甲骨のライン。くびれた腰。そして——その下に。
ななかの尻が、目の前にあった。
形のいい双丘が、ピンクの照明を受けて白く光っている。背面騎乗位の姿勢で前傾するななかの臀部は、おじさんの腹の上に鎮座したまま——無防備に、晒されていた。
双丘の谷間。その奥に、小さく窄まった菊座が見えた。
——尻の穴だ。
ななかの肛門が、おじさんの目の前にある。背面騎乗位でチンポをおまんこに挿れようと腰を浮かせたその姿勢が、無防備にもほどがあった。
おじさんの頭の中で、何かが弾けた。
ベッド脇のティッシュ箱に忍ばせていたものがある。いつか使おうと思って、調整屋から密かに手に入れた座薬型の媚薬。「一錠で象の群れが三日三晩交尾に狂う」と、あのみたまという女がにこにこ笑いながら渡してきた代物だ。正直、話半分に聞いていた。こんなものが本当に効くのかと。
だが——今、目の前にチャンスがある。
散々搾り取られた。手コキで二発、フェラで精巣を空にされ、騎乗位でさらに一発。悔しかった。気持ちよかったけど、ずっとずっと悔しかった。あの涼しい顔で技名を告げて、花を品評するみたいに精液の量を測って、一度も乱れなかったあの女。
——やり返してやりたい。
右手がティッシュ箱に伸びた。指先が小さな座薬の包装に触れる。
ななかは背面を向けたまま、チンポを自分のおまんこに宛がおうと腰の位置を調整している。意識が股間に向いている。背中側への警戒はない。
おじさんは包装をそっと剥いた。音が出ないように。指先に、つるりとした小さな弾丸型の座薬が乗った。
ななかの尻穴が、手を伸ばせば届く距離にある。
——ここだ。
おじさんの右手が、ななかの臀部に伸びた。左手でななかの腰を掴み、動きを一瞬だけ固定する。
「——?」
ななかが怪訝そうに振り返りかけた。
その隙に——右手の人差し指が、座薬をななかの肛門にぐっと押し込んだ。
ずぷ、と小さな音を立てて、座薬が肛門の括約筋を突破した。ななかの身体がびくんっと跳ねる。
「な——っ!? 何を——!?」
ななかが振り返った。裸眼の瞳が見開かれている。冒頭からずっと崩れなかった冷静な仮面に、初めて亀裂が入った。
「私のお尻の穴に、何を入れたんですか——!」
声が震えている。怒りか——それとも。
おじさんの指はもう離れていた。座薬はななかの肛門の奥に完全に呑み込まれ、直腸の粘膜に張り付いている。座薬型媚薬は体温で溶け、粘膜から急速に吸収される。もう遅い。
三秒。
ななかの目の色が変わった。
「——嘘」
呟きが震えた。肛門の奥から、火山が噴火するような熱波が這い上がってきたのだ。粘膜が媚薬を吸収し、血流に乗って全身に回り始める。その速度が——常軌を逸していた。
「お尻が——こんな——っ」
ななかの背中が弓なりに反った。腹筋が痙攣し、太腿が震え、背面騎乗位の姿勢が崩れかける。おじさんの腹の上にまたがったまま、ななかの全身がぶるぶると震え始めた。
ぴゅうっ——。
おまんこから透明な液体が噴き上がった。潮だ。媚薬が血流に乗っておまんこの神経を直撃し、膣が痙攣して愛液を噴射している。ななかの太腿を伝い、おじさんの腹の上に温かい飛沫が降り注いだ。
「あ、ぁ……っ、な、にこれ……身体が……止まら——」
ななかの声が途切れ途切れになった。ピンクの照明に照らされた白い肌が、みるみるうちに紅潮していく。首筋から胸元にかけて、火照りが広がっていくのが見えた。
——効いた。
おじさんの口元に、初めて笑みが浮かんだ。話半分どころではない。これは本物だ。あのみたまという女、とんでもないものを売りやがった。
ななかの身体はまだ震えている。潮を噴いたおまんこが、ぐじゅぐじゅと音を立てて愛液を垂れ流していた。背面騎乗位の姿勢を保てなくなった身体が、前のめりに崩れかける。
——今だ。
おじさんはななかの腰を掴み、横に転がした。うつ伏せに近い姿勢でベッドに倒れ込んだななかの背後に回り込む。
立場が——逆転した。
◇ ◇ ◇
ななかの身体が震えていた。
うつ伏せでベッドに突っ伏した姿勢。白い背中が痙攣するように波打ち、肩甲骨の間に薄く汗が滲んでいる。腰が小刻みに跳ね、太腿の間からはぐじゅぐじゅと愛液が溢れ続けていた。
「やめ……やめなさ——っ」
ななかが身体を起こそうとする。だがおじさんの手が背中を押さえつけた。体重をかけて、ベッドに縫い止める。
「やめてほしけりゃ、さっきの態度を思い出してみろよ」
「な——」
「乱れ桜だの陽根枯らしだの、散々いいようにしてくれたよな。花がどうの枝がどうの。こっちは人間だっつーの」
言いながら、おじさんの右手がななかの臀部に伸びた。双丘の間に指を差し入れ、窄まった肛門に触れる。媚薬を入れられた直後の肛門は、括約筋が痙攣して小さくひくひくと震えていた。
「ひっ——! そこは——っ!」
ななかの全身がびくんと跳ねた。肛門に触れただけで、その反応。
おじさんの指が、肛門の縁をくるりと撫でた。
「ぁ——っ!! だ、だめ——っ、お尻は——!」
ななかの声が裏返った。あの冷静で底の見えない声が、裏返った。
指先が括約筋の輪をそっと押し広げると、ぷくっと肉が抵抗した。だが媚薬の効果で肛門の筋肉は弛緩しかけており、ぬるりと指先が滑り込んでいく。
ずぷ、と第一関節が沈んだ。
「ひぃっ——!! 抜い——抜いて——っ!」
直腸の内壁が指に絡みついてきた。灼熱の温度。媚薬が浸透しきった粘膜は、触れるもの全てを快感に変換する過敏さで、おじさんの指をぎゅうぎゅうと締め上げている。
指をゆっくり回転させた。直腸の壁をなぞるように、くるり。
「——っ!!!」
ぴゅうっ——!
ななかのおまんこから潮が噴いた。指一本で、尻穴を回しただけで。透明な液体がシーツを叩き、飛沫がおじさんの腹に散った。
「す、ごい噴き方だな……」
おじさん自身も驚いていた。尻穴に指を入れて少し回しただけで、潮吹き。あの媚薬は本物だった。象が三日三晩交尾に狂うという売り文句は、あながち嘘ではないのかもしれない。
指を二本に増やした。
「ぁあああっ——!!」
直腸がぐにゅりと広がる。二本の指が内壁を左右に押し広げると、ななかの背中が反り返り、顔がシーツに埋まった。くぐもった悲鳴が布地に吸われる。
ぐちゅ、ぐちゅ、と指が尻穴の中で蠢くたびに、ななかの身体が暴れた。腰が跳ね、足が布団を蹴り、拳がシーツを握りしめて白くなる。
ぴゅるっ、ぴゅうっ——。
潮が止まらない。尻穴をほじくるたびにおまんこが痙攣し、愛液を断続的に噴き上げる。天井のミラーに、仰向けの自分と四つん這いで震えるななかの姿が映っていた。
「これがお前の弱点か。華心流の策士サマが、尻穴でこんなに——」
「黙りなさ——あぁっ——!!」
怒鳴りかけた声が、指の動きで砕け散った。おじさんは指を抜くと、ななかの腰を掴んで引き寄せた。四つん這いの姿勢に固定する。
ぬるぬるに濡れたおまんこが、ぱっくりと開いて後ろを向いている。その上に、媚薬で火照ってひくつく肛門。
チンポは——硬かった。ななかの潮と愛液を浴びて、枯れたはずの精巣が再び脈打ち始めている。陽根枯らしで空にされた中身が、ゆっくりと補充されているのを感じた。
おじさんはチンポをななかのおまんこに宛がった。
「入れるぞ」
「待ちなさ——」
ずぷんっ——。
待たなかった。一突きで奥まで挿入する。膣が、ぐちゅりとチンポを呑み込んだ。媚薬の効果で粘膜が異常なまでに敏感になっているらしく、膣壁がチンポに吸い付いて離さない。ぎゅうぎゅうと蠕動する内壁が、挿入しただけで射精を促してくるような圧迫感。
「ぅ、くぅっ……!」
おじさんの腰が震えた。気持ちいい。先ほどの一花一枝とは比べものにならない。膣全体がチンポを包み込んで、全方向から絞り上げてくる。
だが今はこちらのターンだ。
バックの姿勢でピストンを開始しながら、おじさんの右手がななかの尻穴に伸びた。親指を、ずぷり、と挿し込む。
「ひぁっ——!! おまんこと——同時に——っ!」
おまんこにチンポ、尻穴に親指。二穴同時の刺激に、ななかの声が壊れた。あの落ち着いた丁寧語が溶けて崩れて、ただの叫びになっていく。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——。
腰を打ちつけるたびに、ななかの臀部が波打つ。尻穴に突っ込んだ親指が、ピストンの振動で直腸の中をかき回す。おまんこと尻穴の薄い壁を隔てて、チンポと指がお互いの存在を感じ合っている。
ななかの上半身が崩れ落ちた。顔がシーツに押し付けられ、腰だけが突き上がった格好。背中が紅潮で赤く染まり、肩が震え、口から涎が糸を引いてシーツに垂れている。
空いた左手でななかの胸を下から掬い上げた。年齢の割に大きい乳房が掌にずしりと収まる。柔らかい。指を沈めるとむにゅりと形が変わり、乳首がつんと硬く尖っていた。
「おっぱいも大きいじゃねえか。制服着てると分かんなかったけど——」
「触らないで——っ、あ、ぁあっ——!」
乳首をくりっと指で転がすと、ななかの膣がきゅうっと締まった。おっぱいと尻穴とおまんこ、三点同時の刺激。ななかの身体はもう、おじさんの手の中で完全に壊れかけていた。
「い、やだ……こんな……華心流が……こんなところで……」
途切れ途切れの呟きが、シーツに吸い込まれていく。
おじさんはチンポを抜いた。
「——っ?」
ななかが振り返る。涙目。顔がぐちゃぐちゃだった。涎と汗と涙が混ざって、品のいい顔立ちが崩壊している。
おじさんはチンポを、今度はななかの尻穴に宛がった。
「……嘘。嘘でしょう。まさかお尻に——」
「おまんこも尻穴も、両方味わいたいんでな」
ずぷぷっ——。
肛門がチンポを呑み込んだ。媚薬で弛緩しきった括約筋は、抵抗らしい抵抗もなくチンポの侵入を許した。直腸の中は灼熱だった。おまんこの中とは違う、ぎゅっと密着する肉の圧迫。媚薬で過敏になった粘膜が、チンポの表面に吸い付いて離さない。
「ぎ——ぃぃっ——!! お尻——お尻にチンポ——っ!!」
ななかが絶叫した。声にならない声。プライドも策略も華心流もすべて吹き飛んだ、生の叫び。
ぱんっ、ぱんっ——!
尻穴でのピストン。おまんこよりも締め付けがきつく、摩擦が強い。だがその分、ななかの反応は壊滅的だった。一突きするたびに全身が痙攣し、おまんこから潮が噴き上がる。
「あぁっ、あぁぁっ——!! だ、だめ——お尻でイく——イっちゃ——!!」
数回の突きで、ななかの身体がびくんびくんと大きく跳ねた。尻穴でイッている。おまんこから噴き上がった潮がシーツを叩き、おじさんの太腿を濡らした。
おじさんはチンポを尻穴から抜いた。てらてらと光る竿を、今度はまたおまんこに挿し入れる。
ずぷっ——。
「ひぁっ——! お、おまんこ——今度はおまんこ——」
おまんことアナル、交互の挿入。媚薬で疼きに疼いている尻穴を犯された直後のおまんこは、チンポを迎え入れるようにぐちゅりと開いた。膣壁が歓迎するように蠕動し、チンポを奥へ奥へと引きずり込もうとする。
数回突いて、また尻穴に戻す。
「ぁっ——あぁっ——!! もう、やめ——交互は——身体が——!」
ななかの懇願は聞き入れられない。おまんこに五回突いて、尻穴に三回突いて、またおまんこに戻す。二つの穴がそれぞれ違う快感をチンポに返してきて、おじさん自身も限界が近づいていた。
——最後だ。
おじさんはチンポをおまんこに深く挿し込んだまま、ななかの身体をひっくり返した。仰向けにして、脚を持ち上げる。膝を折り畳んでななかの胸元まで押し込み——種付けプレスの姿勢。
ななかの顔が、間近にあった。ぐちゃぐちゃの泣き顔。涎と涙で光る頬。裸眼の瞳は焦点が合わず、口は半開きで、荒い息が唇の隙間から漏れている。
あの冷静な策士の面影は、もうどこにもなかった。
「中に出すぞ」
「……っ、好きに……してくだ、さ——」
返事を待たずに、ピストンを加速させた。種付けプレスの角度でチンポが膣の最奥を抉り、子宮口にこつんこつんと突き当たるたびに、ななかの全身がびくんびくんと弾ける。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっぱんっぱんっ——!
そして——おじさんの右手が、ベッド脇のティッス箱に忍ばせていた残りの媚薬に触れた。
まだ数錠ある。
種付けプレスの姿勢。ななかの脚が折り畳まれ、尻穴が丸見えの状態。
——もう一回だけ、ちょっとした悪戯だ。
ピストンしながら、おじさんの右手がななかの尻穴に伸びた。媚薬を二錠、指先に乗せて——
ずぷっ、ずぷっ。
二錠同時に、ななかの肛門に押し込んだ。
「——〜〜〜っ!?!?」
声が出なかった。
ななかの口が大きく開いたまま、音が出ない。目が見開かれ、瞳孔が拡大し、全身の筋肉が一斉に硬直した。
一錠で象の群れが三日三晩交尾に狂う媚薬を——二錠。合計三錠が、ななかの直腸で溶けている。
粘膜が吸収した瞬間、ななかの身体が爆発した。
ぴゅうううっ——!!
おまんこから噴き上がった潮が、天井に届いた。ミラー天井に飛沫がぶち当たり、跳ね返ってななか自身の顔に降り注ぐ。仰向けの種付けプレスの姿勢で、自分の愛液の雨を浴びるななか。
身体が痙攣を超えた痙攣を起こしていた。背中がベッドから浮き上がり、手足が痙攣し、おまんこがチンポをぎゅうぎゅうと絞り上げる。常軌を逸した膣圧だった。膣壁がめちゃくちゃにうねり、蠕動し、チンポを締め上げては緩め、締め上げては緩める。
——やばい。
おじさんの頭が白くなった。ななかのおまんこが、チンポを搾り取ろうとしている。媚薬で暴走した膣が、コントロールを失って本能のままにチンポを締め上げ、精液を要求してくる。
「ぐ——っ、あぁっ——!!」
びゅるっ、びゅるるるっ——!!
耐えられなかった。精液が噴き出した。枯れたはずの精巣が、ななかの膣圧に刺激されて絞り出した最後の在庫。子宮口に向けて白濁が叩きつけられ、びゅくびゅくと脈打つたびに膣の奥に注ぎ込まれていく。
射精しながらも、ななかのおまんこの締め付けは止まらなかった。射精の痙攣に合わせて膣壁がうねり、精液を一滴残らず搾り取ろうとする。おじさんの腰が自分の意志とは無関係にびくんびくんと跳ね、精液が出尽くしても射精反射が止まらない。
——もう本当に何も出ない。なのにイキ続けている。
おじさんの意識が白く染まった。
ななかは——もう反応がなかった。
目は開いているが、焦点が合っていない。瞳孔が拡大したまま天井のミラーを見つめ、口は半開きで涎が頬を伝い落ちている。全身が細かく痙攣しているが、それは意識的な反応ではなく、身体だけが律儀に繰り返している絶頂反応。おまんこから潮が断続的にぴゅるぴゅると漏れ出し、チンポの根元を濡らし続けていた。
普通の人間ならショック死していてもおかしくない快楽刺激。だが魔法少女の身体は——ソウルジェムが本体であるがゆえに——肉体が壊れても死ぬことはない。
ななかの意識が、途切れた。
糸が切れたように、全身の力が抜ける。頭がベッドに沈み、腕が投げ出され、目が閉じた。
気絶——した。
だがおじさんのチンポは、ななかの膣の中に埋まったままだった。気絶してもなお、膣壁は蠕動を続けている。媚薬に支配された身体が、意識の有無に関係なく、チンポから精液を搾り取ろうとする本能的な動きを止めない。
——まだ、動いてる。
おじさんはチンポを引き抜いた。ぬぷっ、と音を立てて膣口から白濁が溢れ出す。気絶したななかの身体は人形のようにぐったりとしているが、おまんこだけが、ぴくぴくと小さく痙攣していた。
おじさんは息を荒げながら、ななかの身体を見下ろした。全身が汗と潮と精液に塗れて、ピンクの照明に照らされたぬめった白い肌が艶めかしく光っている。
チンポは——まだ硬い。ななかの膣圧で刺激された勃起が、射精後も萎えていない。
——もう少しだけ。
おじさんはななかの身体を抱え上げた。気絶した身体は驚くほど軽い。魔法少女の華奢な体躯を、背後から両腕で抱き抱える。ななかの両腕を背中側から掬い上げ、後頭部の後ろで交差させるように固定した。両脚はだらりと垂れ下がり、股間が完全に晒される姿勢。
羽交い絞めにしたまま、チンポをななかの尻穴に宛がった。
ずぷぷぷ——。
気絶したままの尻穴が、チンポを吸い込んでいく。括約筋の抵抗はほとんどなかった。媚薬でとろとろに蕩けた直腸がチンポを歓迎するように開き、奥まで一気に呑み込む。
おじさんは腰を動かし始めた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ——。
意識のないななかの身体が、ピストンの衝撃で揺れる。頭が前後にがくがくと揺れ、乳房が弾むように上下する。口から涎が垂れ、ぽたぽたと胸の谷間に落ちた。
気絶しているのに、身体だけが反応していた。尻穴にチンポが入るたびに、おまんこが、ぴゅるっ、と小さく潮を漏らす。膣口がひくひくと痙攣し、何も入っていないのに締まったり開いたりを繰り返す。
身体だけが、快感に忠実に動き続けている。
おじさんは時間を忘れて腰を振り続けた。
何発出したか、もう分からない。尻穴に出して、おまんこに入れ直して出して、また尻穴に戻して。気絶したままのななかの身体は、どこに出されてもただ律儀に絶頂の痙攣を繰り返し、おまんこから潮を噴き上げ続けた。
やがて、おじさんの意識も朦朧としてきた。
◇ ◇ ◇
——目を開けた瞬間、ななかは自分の状況が理解できなかった。
天井が見える。ピンク色の照明。ミラー天井に映る人影——自分だ。だが、その姿勢が、おかしい。
脚が——持ち上がっている。両足が頭の方に折り畳まれ、膝が耳の横にある。腰が高く持ち上げられ、背中の上部だけでバランスを取っている——まんぐり返しの姿勢。
しかも、動けない。手首と足首が、ベッドの脚に何かで固定されている。紐かタオルか——とにかく、ななかの両手両足は、まんぐり返しの姿勢のまま縛り付けられていた。
おまんこと尻穴が、天井に向かって丸出しになっている。
——そして。
尻穴に、何かが刺さっていた。
硬くはない。細くて、しなやかな何か。複数本が束になって、肛門の穴から突き出している。
ななかはミラー天井を見上げた。
天井に映った自分の姿が、信じられないものを見せてきた。
まんぐり返しの姿勢で縛られたななかの尻穴から——花が、生えていた。
生け花だった。
小さな花束が、尻穴を花瓶に見立てて生けられている。白い小花と緑の葉が、肛門の縁から上に向かって伸びている。花びらがピンクの照明を受けて淡く光り、ななかの白い臀部の上で揺れていた。
——華心流の……生け花……?
理解が追いついた瞬間、全身の血が凍った。
華道の名門。花を活ける技術と、男を搾る性技を表裏一体で伝承してきた常盤家。その家の娘の尻穴に——花を生けた。
これ以上の屈辱が、あるだろうか。
身体中がべたべたしていた。精液だ。胸の上にも、腹の上にも、顔にまで——白濁が乾きかけてこびりついている。おまんこと尻穴からは、いったい何発分なのか見当もつかない大量の精液が、ぬるぬると逆流して太腿を伝い落ちていた。
「……あ、起きた?」
声がした。ベッドの脇に、おじさんが座っていた。パンツだけ履いた姿で、手には缶のコーヒーを持っている。
「おはよう、華心流さん。よく寝てたね」
ななかの目に、怒りの光が戻った。
「……この縄を解きなさい。こんなことをして、貴方がどうなるか——」
「どうなるの?」
おじさんが缶コーヒーをすすりながら聞いた。気楽な声。ななかを犯し尽くした男の声とは思えないほど、普通の声。
「貴方のことは徹底的に調べ上げて——」
「ああ、そうだ」
おじさんが立ち上がった。ポケットから何かを取り出す。
小さな弾丸型の座薬。
ななかの全身が強張った。
「——それは……」
「まだ三錠あるんだよね」
おじさんがにこりと笑った。悪意のない笑顔だった。ただ単純に、面白いものを見つけた子供のような笑み。
「やめ——それだけは——」
ななかの声が震えた。怒りが恐怖に変わった。身体が覚えている。あの媚薬の効果を。一錠で世界が溶けたのだ。二錠追加されたとき、意識が消し飛んだのだ。
それをさらに三錠——。
「それだけは許してください——」
ななかが初めて、懇願した。
策士の仮面も、華心流の誇りも、すべて脱ぎ捨てた純粋な懇願。声が震え、裸眼の瞳が潤み、まんぐり返しの屈辱的な姿勢のまま、頭を精一杯下げようとして——姿勢のせいで下げることもできない。
「お願いします。何でもしますから。それだけは——」
「何でもする?」
「……はい」
「じゃあ——」
おじさんが媚薬を引っ込めた。ななかの目にわずかな安堵が浮かぶ。
「——嘘」
次の瞬間、おじさんの手がななかの尻穴に伸びた。生けてあった花を引き抜き、空いた穴に——三錠まとめて押し込んだ。
ずぷぷっ——。
「騙し——っ! 騙しましたね——っ!!」
ななかの声が裂けた。怒りと恐怖と絶望が混ざった叫び。
だがもう遅い。三錠の媚薬がななかの直腸に落ちていく。先ほどまでの三錠分がまだ体内に残っているところへ、さらに三錠。合計六錠。
吸収が始まった。
一秒。
ななかの目が見開かれた。
「——あ」
二秒。
全身の肌が、首元から一気に紅潮した。真っ赤に。まるで火傷したかのように。
三秒。
「——ぁ、あぁ、あぁぁぁぁぁぁっ——!!!!」
絶叫。
ぴゅうぅぅぅぅっ——!!!
おまんこから噴き上がった潮が天井のミラーに直撃した。跳ね返った飛沫がななかの顔に降り注ぎ、胸に降り注ぎ、まんぐり返しの姿勢で丸出しになった腹に降り注ぐ。自分の愛液の雨を、ななかは全身で浴びた。
身体がめちゃくちゃに痙攣していた。縛られた手足がバタバタともがき、背中がベッドから何度も何度も跳ね上がる。おまんこが開いたり閉じたりを繰り返し、膣の奥から先ほど注ぎ込まれた精液がどろどろと押し出されてくる。尻穴も痙攣して、媚薬が溶けた直腸液がぬるりと漏れた。
「いやっ——いやあぁぁっ——!! お尻が——噴火する——っ!!」
まんぐり返しの姿勢で全身を拘束されたまま、ななかは自分の愛液と潮の雨に打たれ続けた。潮が噴き上がるたびに天井に跳ね、降り注ぎ、ななかの白い肌を濡らし、シーツを濡らし、ベッドを濡らす。部屋中に水音と絶叫が反響した。
おじさんはベッドの脇に立って、その光景を見下ろしていた。
——やりすぎたか?
一瞬だけそう思った。しかし、ななかは魔法少女だ。ソウルジェムが本体である以上、身体がどれほどの快楽刺激を受けても、生命に関わることはない。
ななかの叫びが変わった。言葉にならなくなった。
「あ——あ、ぁ——あ゛——」
壊れたレコードのように、同じ音が繰り返される。目は開いているが何も映していない。涙が絶えず溢れて頬を流れ、汗と潮と精液と涙が混ざって、顔面がぐちゃぐちゃに光っている。
おじさんはまんぐり返しの拘束を解いた。
解放されたななかの身体がベッドに崩れ落ちる。だが痙攣は止まらない。身体が勝手に震え続け、おまんこからぴゅるぴゅると潮が漏れ続ける。
おじさんはもう一度、ななかの中に入った。おまんこに挿れて、射精して、尻穴に入れ替えて、また射精して。ななかの身体はもう人形のように抵抗せず、ただ挿入されるたびにおまんこから潮を噴き、膣が痙攣してチンポを締め上げ、精液を搾り取った。
何時間経ったのかわからない。窓の外のカーテンの隙間から、ほんのりと朝の光が差し込み始めた頃——おじさんはようやく、ななかの身体の上から退いた。
◇ ◇ ◇
朝のラブホテルは、静かだった。
エアコンの低い唸りと、水道管がときおり鳴らすかすかな音だけが残っている。ピンク色の照明はいつの間にか消えていて、カーテンの隙間から差し込む白い朝の光だけが、惨状を照らしていた。
ベッドの上に、ななかが横たわっている。
全裸。身体中が精液と汗と潮の跡でべたべたに汚れ、赤みがかった髪が顔に張り付いている。閉じた瞼の下で眼球がかすかに動いていた。浅い眠りだ。
おまんこと尻穴から、白濁がとろりと溢れ出している。何発分の精液が注ぎ込まれたのか——本人にも、おじさんにも、もうわからない。
シーツは使い物にならなかった。潮で湿ったベッドの中央に水たまりのような染みが広がり、精液の乾いた跡がまだら模様を作っている。
おじさんはとっくに服を着て、部屋を出ていた。
サイドテーブルの上に、ななかの銀縁のメガネが残されている。傷一つない、きれいなまま。そのすぐ横に、ティッシュの上に置かれた小さな花が一輪——尻穴から抜かれた生け花の残骸が、照明の消えた部屋の中で、ひっそりと萎れかけていた。
常盤ななか。
華道の名門・華心流宗家の娘にして、神浜の策士。その身体は一晩で搾り尽くされ、プライドは砕け散り、華心流の秘技は何一つ通用しなかった——ただ一人の、媚薬を持ったおじさんの前で。
咲き誇る美しい一輪の花が、散らされた朝だった。