搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~ 作:黒蓮/クロハス
朝の空気が、まだ冷たい。
ホームに滑り込んできた電車の扉が開いた瞬間、人いきれの熱気がさなの頬を撫でた。通勤ラッシュのピークにはわずかに早い時間帯——それでも車内は、ワイシャツの背中とスーツの肩がひしめき合って、つり革の隙間から床を見るのがやっとだった。
さなは俯いたまま、人の波に押されるようにして乗り込んだ。
水名女学園の紫の制服。プリーツスカートの裾が膝上で揺れて、緑がかった髪を束ねた黄色いリボンが、蛍光灯の白い光を吸い込んでいる。華奢な肩、伏し目がちな睫毛、誰が見ても——いや、誰にも見えていないのだけれど——おとなしそうな女の子にしか見えない。
扉が閉まる。
がたん、と車体が揺れて、さなは吊り革に指を伸ばした。届かない。背伸びをして、やっと指先が金属の輪に触れる。その拍子にスカートの裾がふわりと持ち上がって、太腿の白い肌がちらりと覗いた。
——誰も、見ていない。
当たり前だ。認識阻害の魔法が常にかかっているのだから。この車両に詰め込まれた何十人もの乗客の誰一人として、さなの姿を捉えることはできない。視界に映っていても、脳が「そこには何もない」と処理してしまう。存在そのものが、世界から透明に塗り潰されている。
さなはそっと息を吐いた。
(……また、来ちゃった)
みかづき荘を出るとき、いろはには「ちょっと散歩に」とだけ伝えた。嘘ではない。散歩には違いない。ただ、散歩の目的地がこの満員電車の中だというだけで。
心臓が、とくとくと速くなっていく。
いけないことをしている。わかっている。魔法少女としてこんなことをしていいはずがない。いろはさんが知ったら、きっと悲しむ。やちよさんには軽蔑される。フェリシアちゃんには笑われて、鶴乃さんにはきっと——
(——でも、止められない)
さなの指が、スカートの裾を摘まんだ。
ほんの少し。ほんの二、三センチ。プリーツの布地を指先で巻き上げるように持ち上げると、太腿の内側がすこしだけ多く露わになる。すぐ目の前に立っている中年のサラリーマンの視線の先——のはずの場所。もちろん、彼の目はスマートフォンの画面に落ちたままだ。
さなは、それを確認してから——もう少しだけ、裾を上げた。
薄緑のパンティー。リボンの色と揃えたわけではないのに、なんとなくお揃いみたいになってしまった下着の、その可愛らしい布地が、蛍光灯の無機質な光の下でひっそりと晒される。
——心臓が、跳ねた。
恥ずかしい。こんなの、絶対におかしい。電車の中でスカートをまくり上げて下着を見せるなんて、変態だ。自分は変態だ。わかっている。わかっているのに、身体の芯が、じわりと熱くなる。
さなは唇を噛んだ。
目の前のサラリーマンは微動だにしない。隣の学生も、その向こうのOLも。誰もさなを見ていない。見えていない。この車両の中で、さなだけが——さなの羞恥も、さなの興奮も、さなの震える指先も——世界のどこにも届かない。
その孤独が、背筋をぞくりと這い上がる甘い痺れに変わる瞬間を、さなはもう知ってしまっていた。
ぐっ、と片足を持ち上げた。
座席の縁に爪先を乗せる。目の前に座っている若い男——大学生だろうか、イヤホンをして目を閉じている——その顔のすぐ前で、さなは大きく脚を開いた。スカートが完全にめくれ上がって、薄緑のパンティーの布地が股間にぴったりと張り付いている。布越しに、ぷっくりと膨らんだ割れ目のかたちが浮き上がっていた。
男の閉じた瞼の、すぐ十五センチ先。
「……見えてない、よね」
さなは小さく呟いた。声は震えていた。心臓がうるさい。こめかみの血管がどくどくと脈打って、耳の奥で自分の鼓動が反響している。
指先がパンティーの脇の布地に触れた。ずらす。ほんの少し横にずらすだけで、薄桃色の粘膜が、蛍光灯の光にてらてらと濡れて覗いた。
——もう、濡れている。
スカートをまくっただけで。パンティーを見せただけで。それだけで、さなの身体はこんなにも正直に反応してしまう。恥ずかしい。恥ずかしいのに、その恥ずかしさ自体が、下腹の奥で蕩けるような快感に変換されていく。
指で、そっと開いた。
くちゅ、と小さな音がした。
秘裂を左右に押し広げる。薄い花弁のような内壁が、透明な蜜の糸を引きながら開いていく。目の前の男の顔に向けて——寝ている男の鼻先に向けて——さなは自分のいちばん恥ずかしい場所を、これ以上ないほど無防備に晒した。
「……っ」
ぞくり、と全身に鳥肌が立つ。
いけない。いけないのに。こんなこと、普通の女の子は絶対にしない。でも、さなは普通の女の子ではなかった。誰にも見えない透明な少女は、誰にも見えないからこそ——こうして、自分の中の、抑えつけてきた衝動を解き放つことができる。
(家族に拒絶されて、学校でも透明で、魔法少女になっても透明で——だったら、せめてこの透明さを、好きに使ったって)
言い訳だ。わかっている。でも今のさなには、それで十分だった。
パンティーを太腿の途中まで下ろした。
片足を座席の縁に乗せたまま、もう片方の手で自分の秘所に触れる。中指の腹が、ぬるりと滑って小さな突起を捉えた瞬間——
「ひっ……」
声が漏れた。
慌てて口を押さえる。誰にも聞こえていないと頭ではわかっているのに、反射的に声を殺してしまう。このあたりが、まだ、さなだった。みかづき荘でいつもおずおずと一歩退いている、あの二葉さなの名残。
でも指は、止まらない。
くちゅ、くちゅ、と小さな水音を立てながら、さなの中指が花芯を円を描くようにくるくると撫で始めた。電車の揺れに合わせて、身体が小さく前後に揺さぶられる。その振動が指先を通じてダイレクトに伝わって、意図しないリズムの変化が快感の波をうねらせる。
「ん……っ、ふ……」
吊り革を握る手に力がこもる。膝が震えている。背中を丸めて、自分の手元を覗き込むように俯くと、さなの指がぬらぬらと透明な蜜に塗れているのが見えた。愛液が指の腹を伝って手首まで垂れ、ぽたり、と床に雫を落とす。
——家でやるのとは、比べものにならない。
みかづき荘の自室で、布団に潜り込んで息を殺しながらするオナニーも嫌いではない。むしろ好きだ。毎晩欠かさないくらいには好きだ。でも、こうして——満員電車の中で、見知らぬ男の人たちに囲まれて、スカートをまくって、おまんこを晒して、自分の指でぐちゅぐちゅと音を立てる快楽は、自室でのそれとは次元が違う。
理性を焼く背徳感。誰かに見つかるはずのない安全な綱渡り。抑圧されてきた日常の全てを、ここでだけは解き放てるという、歪んだ解放感。
さなの頬が、紅潮していた。目がとろんと潤んで、半開きの唇からは熱い吐息が洩れている。制服の襟元が、荒くなった呼吸で小さく上下していた。
立ったまま弄っていた指を、ぐっと深く沈めた。中指が第二関節まで呑み込まれて、膣壁がきゅうっと指を締めつける。
「あ……っ、ふぁ……っ」
背筋が反った。
そのまま、座席に座っている男の目の前に——イヤホンをして目を閉じたままの大学生の顔の、もう拳ひとつ分もない距離に——腰を突き出した。片足を高く上げて、大きく脚を開いた姿勢のまま、自分の指をずぶずぶと出し入れする。
くちゅ、ぐちゅ、じゅぷ。
水音が、やけに大きく響く気がした。車内の走行音やアナウンスに紛れて、誰の耳にも届いてはいないのに——さなの耳には、自分が立てている淫らな音だけが、異常なほどクリアに聞こえていた。
(おじさんたちに囲まれて……電車の中で……おまんこ丸出しで……っ)
妄想が、火に油を注ぐ。
もしこの魔法がなかったら。もし今この瞬間、認識阻害が解けたら。目の前の大学生が目を開けて、さなの濡れそぼったおまんこを見てしまったら——
ぞくん、と子宮の奥が疼いた。
さなの指が、速くなる。ぐちゅぐちゅと音を立てながら、三本の指が浅く深くを繰り返す。親指がクリトリスを押し潰すように擦り上げるたび、腰がびくんと跳ねた。吊り革を握る腕がぷるぷると震えて、もう片足で立っているのがやっとだった。
「っ、あ、やっ……だめ、もう……っ」
額に汗が滲む。緑の前髪が張りつく。視界がちかちかと明滅して、思考がどろどろに溶け始めている。快感が下腹に集束して、ぎゅうっと絞り上げられるような圧迫感——もう、限界が近い。
さなは腰を突き出したまま、指を激しく動かした。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ——
「あ、ああっ——イっ、く——っ!!」
びくんっ、と全身が弓なりに跳ねた。
次の瞬間、さなの股間から透明な液体が勢いよく迸った。目の前に座っている大学生の顔に——閉じた瞼に、頬に、顎に——霧状の潮が、ぱしゃっと降りかかる。
男は、微動だにしなかった。
目を閉じたまま、わずかに眉をひそめただけ。まるで電車の空調が急に変わったとでも感じたような、ほんの些細な反応。顔に降りかかったさなの愛液が頬を伝い、顎の先から雫になって落ちていくのに——それすら、彼の意識には届かない。
さなは荒い呼吸を繰り返しながら、その光景を見下ろしていた。
自分の潮を浴びた男の顔。それに気づかない男。その無防備さ。その無反応。
——火が、消えるどころか、もっと大きくなった。
さなの唇が、うっすらと弧を描く。普段の——みかづき荘で見せる控えめで申し訳なさそうな微笑みとは、まるで別の表情。目を細めて、頬を上気させて、少しだけ口角を吊り上げた——いたずらが成功した子どものような、それでいてどこか淫靡な、危うい笑み。
(——まだ、足りない)
指を抜くと、透明な蜜の糸が指と秘所の間に幾筋も架かった。それを見下ろしながら、さなは静かに脚を下ろした。
太腿の内側を愛液が伝い落ちていく。パンティーはもうぐっしょりと濡れ切って、布地が肌に張りつき、用を成していなかった。
電車が次の駅に向かって加速する。車体の振動が、まだ余韻の残る下腹に甘く響いた。
さなは、パンティーを引き上げもせずに——その目で、車内の男たちを、ゆっくりと見回し始めた。
◇ ◇ ◇
最初に目が止まったのは、扉の脇に背中を預けて立っている男の子だった。
学生服の詰め襟。まだ身体が大人になりきっていない細い首筋。耳の後ろが赤い。ぼんやりとした目で車窓の外を眺めていて、鞄の持ち手を両手で握りしめている——たぶん、高校一年生か二年生。さなより少し背が高いくらいの、どこにでもいそうな男の子。
(この子……彼女、いるのかな)
いない。と、さなは勝手に断定した。根拠はない。でも、その子のまだ角張りきっていない顎のラインや、制汗剤を丁寧につけすぎて微かに匂う石鹸の香りが、なんとなく——女の子との距離の縮め方を知らない男の子のそれだった。
さなは、その子の前に膝をついた。
電車の床は冷たい。素膝がタイルに触れるひんやりした感触。パンティーを太腿に引っかけたまま、紫の制服のスカートが床に広がって、跪いた姿勢のさなは——まるで、何かに祈っているようにも見えた。もっとも、祈りの対象は神様ではなく、学生服のベルトのバックルだったけれど。
華奢な指がバックルに触れる。男の子の腰が、びくっと跳ねた。
——感じている。
認識阻害の魔法のせいで、さなの姿も行為も、相手の意識には届かない。でも、身体に触れられた感覚は白昼夢のようにぼんやりと伝わる。女の子の指が自分のベルトに触れている——そんな夢を見ているような、ふわふわとした快感の気配だけが、この少年の身体を掠めているはずだった。
バックルを外す。ボタンを外す。チャックを下ろす。
ひとつひとつの動作を、さなは丁寧にやった。急ぐ必要はない。誰にも見えないし、誰にも止められない。この世界で一番自由な手で、さなは男の子のズボンの前を開いた。
学生用の白いブリーフ。その布地を、ゆっくりと引き下ろす。
「——あ」
さなの口から、小さな吐息が漏れた。
まだ幼さの残るチンポだった。包皮が亀頭の半分ほどを覆っていて、青白い肌に薄く血管が透けている。毛もまばらで、陰茎の根元に産毛のような柔らかい縮れ毛がぱらぱらと生えているだけ。勃起していない状態のそれは、少年の身体に不釣り合いなほど無防備に垂れ下がっていた。
(ちっちゃい……かわいい)
さなの唇が、ふにゃりと綻ぶ。
指先で、そっと触れた。それだけで、少年のチンポはぴくんと反応して、さなの指を押し返すように熱を帯び始める。体温が指の腹に伝わる。とくん、とくん、と脈打つリズムが、心臓の鼓動そのもののように規則正しい。
軽く、根元から先端へ扱き上げる。包皮が亀頭の先まで引っ張られて、てらりと濡れたピンク色の先端が覗いた。
——あっという間だった。
さなが二度、三度と指を滑らせただけで、少年のチンポはもう完全に硬くなっていた。細いけれど芯がしっかりと張って、さなの小さな手のひらの中で熱い棒になっている。先端からは透明な先走りの雫がぷくりと浮いて、さなの親指の腹をぬるりと濡らした。
「好きな子とキスするより先に、わたしにおちんちん食べられちゃいますね」
声に出して言った。聞こえていないとわかっていて。でも、声に出すことで——自分がこれからすることの背徳が、もう一段、濃くなる。
さなは、口を開けた。
舌先が亀頭の先端に触れる。つるりとした粘膜の表面に、さなの舌の湿った温度が移る。少年のチンポが、反射的にびくっと脈打った。
そのまま——ぱくり、と咥え込んだ。
じゅる、と吸い上げる。頬が内側に凹んで、頬肉が亀頭の丸みにぴったりと密着する。舌の裏側で亀頭を包み込むように押し当てて、口腔全体でチンポを圧迫した。
ずぶ、と深く呑む。
少年のチンポは細めだから、さなの口にはすんなりと収まった。喉の奥に先端がこつんと触れて、さなの喉がこくりと動く。鼻がズボンの布地に押し付けられるほど根元まで呑み込んで、そこから——一気に引き抜く。
じゅぼっ。
真空状態になった口腔からチンポが引き抜かれる、下品で湿った音。唾液の糸がさなの唇と亀頭の間に何本も架かって、蛍光灯の光にきらきらと光っている。
また呑む。根元まで。そして引き抜く。
じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ。
頭を大きく前後に振るたびに、緑の髪が揺れ、黄色いリボンが跳ねた。水名女学園の制服を着た美少女が、電車の床に膝をついて、少年のチンポを凄まじい勢いでしゃぶっている——その光景を、誰も見ていない。
少年の膝が、がくがくと震え始めた。
鞄の持ち手を握る指が白くなるほど力が入って、腰が微かに前後に揺れている。意識の上では何が起きているかわからない。でも身体は確実に反応していた。夢の中で——あるいは白昼の幻覚の中で——何か温かくて柔らかくて、恐ろしく気持ちのいいものが自分のチンポを包んでいる。それだけが、霧の向こうからぼんやりと伝わっている。
さなは、目を上げた。
チンポを咥えたまま、上目遣いで少年の顔を見る。紅潮した頬、うっすら開いた口、焦点の合わない目。何が起きているかわからないまま、快感だけに翻弄されている——初めての快感に、なすすべもなく溺れている少年の顔。
(かわいい)
さなの目が、細くなった。
ずじゅるるるっ——と、さらに吸引力を強める。頬がべっこりと凹んで、亀頭に頬肉がべったりと張りつく。舌先が尿道口をちろちろと嬲りながら、口全体で圧搾するようなバキュームフェラ。少年のチンポから先走りがとめどなく溢れて、さなの唾液と混ざり合い、ぬるぬると粘度の高い泡になって口の端から垂れた。
十秒もたなかった。
少年の腰が、がくんと前に突き出された。声にならない吐息が漏れて——
びゅるっ、びゅるっ、と。
さなの口の中に、熱い精液が噴き出した。
舌の上に落ちた最初の一射が、とろりと重い。独特の粘り気と、青臭い匂い。二射目、三射目が続けざまに喉の奥を打って、さなは反射的に喉を鳴らした。
ごくっ。
飲み込む。精液の熱がゆっくりと食道を下りていく。その温度を感じながら、さなはチンポをまだ口に含んだまま、最後の一滴まで舌で絞り出すように亀頭を舐め回した。
少年のチンポから口を離すと、唾液と精液の混ざった粘い糸がぷつんと切れた。
「……ごちそうさまでした♡」
小さく呟いて、さなは手の甲で口元を拭った。唇の端に残った白濁を手の甲になすりつけて——その手をぺろりと舐める。
少年は、呆然とした顔で立ち尽くしていた。何が起きたかわからない。ただ、ズボンの前が開いていて、チンポが外に出されている。夢でも見ていたのだろうかという顔で、慌ててブリーフの中にしまい込んでいる。
さなはもう、その子を見ていなかった。
視線は、すぐ隣に立っている次の男に移っている。
——スーツ姿のサラリーマン。三十代半ばくらいだろうか。手に缶コーヒーを持って、ぼんやりと中吊り広告を眺めている。
さなは膝立ちのまま、横に移動した。距離にして数十センチ。跪いたまますり足で近づいて、サラリーマンのスラックスの前に顔を寄せる。ベルトを外し、チャックを下ろし、布地の中に手を差し入れた。
(この人のは——さっきの子のとは、全然違う)
取り出したチンポに、さなは目を瞠った。
大人のチンポだった。太くて長くて、根元から先端まで血管が浮き出ている。包皮が完全に剥けていて、赤黒い亀頭がてらてらと鈍く光っている。まだ勃起していないのに、その存在感は少年のそれとは比べものにならなかった。
さなの指が巻きつくと、それだけで熱い塊がむくむくと膨張し始める。エロい夢でも見せられているような曖昧な快の信号が、このサラリーマンの脳にも届いているのだろう。あっという間にカチカチに硬くなったチンポが、さなの小さな手のひらからはみ出した。
「おじさんのおちんちん、おっきい……♡」
さなの声に、先ほどまでのおずおずとした気配は薄い。オナニーとひとり目のフェラで火がついた身体が、もう抑圧だの羞恥だのを燃料にして走り始めていた。
亀頭に唇を当てる。ちゅ、と柔らかい音を立ててキスをしてから——ぱくり。
太い。少年のチンポとは口への収まり方が全く違う。顎が押し広げられて、頬の内側がぱんぱんに張る。亀頭の丸みが舌を圧迫して、口腔が完全に占領された感覚。
それでもさなは呑んだ。ずるずると奥へ。喉の入り口に亀頭がぶつかって、おえっ、と小さく嗚咽が漏れる。涙が滲む。それでも止めず、喉を開いて——ずぶりと根元まで。
鼻が腹に押し付けられる。下腹の体毛がさなの顔にちくちくと触れて、男の体臭がダイレクトに鼻腔を満たした。汗と、石鹸の残り香と、もっと根源的な——雄の匂い。
じゅぼっ、と引き抜く。
一気に根元まで呑んで、一気に先端まで引き抜く。そのストロークの長さと速さが、さっきの少年相手とは段違いだった。喉奥でチンポの先端を受け止めて、口先まで引っ張り出して、また呑む。口全体を使った容赦のないバキュームフェラが、ずじゅるっ、じゅぼっ、ずじゅっ、と卑猥な音を撒き散らす。
サラリーマンの手から、缶コーヒーが落ちた。
からん、と床に転がる音。その手が虚空を掴むように開いて——握り直すものがない。何が起きているかわからないのに、身体だけが快感に耐えようとして、指が震えている。
さなは手を止めなかった。頭を高速で前後に振り、緑の髪がめちゃくちゃに乱れるのも構わず、じゅるじゅると音を立ててチンポを貪る。唾液がだらだらと顎を伝い、スーツのスラックスに垂れ、床に水溜まりを作っていく。
ずるっ——と最後に深く呑み込んで、そのまま喉を絞るように動かした。喉の筋肉がチンポを締め上げて、嚥下するような蠕動運動で亀頭を搾る。
サラリーマンの腰が、がくっと砕けた。
びゅくっ、びゅくっ、びゅるるっ——
喉の奥に直接、精液が叩きつけられた。少年のそれよりも量が多くて、熱くて、粘度が高い。ごくごくと嚥下する間にも次の射精が来て、口の中が精液で溢れそうになる。白濁がさなの唇の隙間から漏れ出て、顎を伝った。
さなは最後の一滴まで飲み干してから、ぷはっ、と口を離した。
「……おじさんの、濃かった」
唇を舐めながら、もう次を探している。
ここからは——さなの独壇場だった。
三人目。二十代前半のスーツの男。引き締まった身体に似合わず、チンポは少し小ぶりで、上向きに反り返っている。さなが亀頭を舌先でくるくると舐め回すと、みるみるうちに先端が赤く充血して、先走りが止まらなくなった。
「反ってて硬い……これ、気持ちよさそう♡」
口に含んで、舌の腹で裏筋をぐりぐりと押し上げながら、リズミカルに頭を振る。じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ。三分ほど丁寧にしゃぶってから、最後に亀頭を唇で強く吸い上げた。ちゅぽんっ、という淫らな音と同時に射精——さなは口を大きく開けて受け止め、舌の上にどろりと精液を溜めてから、ごくんと飲み込んだ。
四人目。四十代の太めのサラリーマン。チンポは黒ずんでいて、ずっしりと重い。包皮の内側に溜まった恥垢の匂いがつんと鼻を突いたけれど、さなは顔をしかめもせずに舌を伸ばした。
(おじさんのおちんちん、すごい匂い……でも、嫌いじゃない)
包皮を唇でゆっくりと剥きながら、露出した亀頭を舌先で丹念に洗うようにぺろぺろと舐め上げる。恥垢ごと舐め取っていくさなの舌が、亀頭のカリ首を辿り、裏筋を滑り、尿道口の窪みに潜る。太いチンポが、さなの口の中で脈打ちながら限界まで膨張して——深く咥え込んだ瞬間、ずるっ、びゅるるっと大量の精液を吐き出した。
五人目は吸った瞬間だった。
さなが口をつけて一度吸い上げただけで、びくんっと腰を跳ねさせて射精した。あまりの速さにさなは目を丸くして——精液を飲み下しながら、くすりと笑った。
「……早い♡」
六人目。七人目。学生、サラリーマン、中年、若者——さなは次から次へと男たちの前に膝立ちで移動し、チャックを下ろし、チンポを取り出し、品定めするように一瞥してから口に含んだ。
皮を被っているの、先端が大きくて傘みたいなの、左に曲がっているの、色が薄くてピンク色のもの。ひとつとして同じ形はなく、味も匂いも、口の中での感触も全部違った。チンポの個性を舌先で確かめながら、それぞれに最適なフェラで——あるものは亀頭だけを集中的に吸い上げ、あるものは喉奥まで呑んでゆっくりとストロークし、またあるものは両手を添えて扱きながら舌で裏筋を弄り——確実に射精へ導いていく。
男たちは次々と、夢うつつのまま達していった。
フラフラと立ち尽くす者、座席でぐったりと脱力する者。全員が何が起きたかわからないまま、ただ下腹に残る余韻と、自分の股間がなぜか濡れているという事実だけを持て余している。
八人目を口から離したとき——さなの口の端から精液がだらりと垂れた。飲みきれなかった分が唇を伝って、顎に、襟元に白い線を引いている。
さなは手の甲で口元を拭いながら、にやり、と笑った。
普段のさなからは想像もつかない——底意地の悪い、でもどこか楽しそうな、獲物を仕留めた猫のような笑み。
(——おちんちん、いっぱい食べちゃった)
唇を舐める。八人分の精液の味が、もうごちゃまぜになって舌に残っていた。甘いとか苦いとかではなく、もっと根源的な——雄の匂いが、さなの口腔を完全に支配している。
——お腹がぽかぽかする。精液を飲み込むたびに、身体の奥から魔力が充填されていくのがわかる。魔法少女は搾精で魔力を回復する。それはさなが自分に言い聞かせてきた大義名分だったけれど——今のさなの顔を見れば、そんな言い訳がただの建前だということは、誰の目にも明らかだっただろう。
もっとも——その顔を見る目は、この車両のどこにもないのだけれど。
さなは膝立ちのまま、ゆっくりと立ち上がった。膝小僧が赤くなっている。電車の固い床に跪き続けたせいで、じんじんと痺れていた。
パンティーは太腿の途中に引っかかったまま。スカートの下で、おまんこがひくひくと疼いている。フェラに夢中になっている間に、太腿の内側を愛液がつうっと伝い落ちて、膝の裏まで濡らしていた。
口だけじゃ——もう、足りない。
◇ ◇ ◇
パンティーを脱いだ。
太腿から足首まで滑り落として、片足ずつ抜いて、手に取る。薄緑の布地はもうぐっしょりと重くて、絞ればじゅくりと愛液が染み出すくらいだった。さなはそれを丸めて、制服のポケットにねじ込んだ。
スカートの下は、もう何もない。
車内の冷房が、むき出しの秘所をすうっと撫でた。その冷たさと、おまんこがぬるぬるに濡れている熱さのコントラストで、さなは小さく身震いした。
——標的は、すぐそこにいた。
座席に座っている男子学生。ブレザーの制服で、膝の上に教科書を広げている。黒縁の眼鏡をかけた真面目そうな顔。たぶん電車の中で試験勉強をしているのだろう。さなと同い年くらいに見えた。
(この子も……たぶん、童貞)
さなは、その子の正面に立った。スカートの下にはもう下着がない。覗き込めば、さなの濡れそぼったおまんこが丸見えになる距離——もちろん、覗き込む目はどこにもなかったけれど。
華奢な指が、男子学生のスラックスに伸びた。ベルトを外す。ボタン、チャック。もう手慣れた動作で布地を掻き分けると、トランクスの中から半勃ちのチンポが覗いた。
掌で軽く扱いてやると、夢見心地の快楽に反応して、すぐにカチカチに硬くなる。適度な太さの、若くてまっすぐなチンポ。
さなは、そのチンポの先端に——自分の身体を合わせた。
スカートをたくし上げる。片手でチンポの根元を掴んで角度を固定し、もう片方の手で自分の秘裂を開く。亀頭の先端が、ぬるりとした花弁に触れた。
「……入れるね」
誰にも聞こえない声で囁いて——腰を、落とした。
ずぷ、と。
亀頭がおまんこの入り口を押し開いて、膣の中に沈んでいく。フェラで八人分の精液を飲み込んで蕩けきった身体は、抵抗らしい抵抗もなくチンポを受け入れた。膣壁がぬるぬると亀頭を包み込んで、内側のひだが次々と押し広げられていく。奥へ、奥へ。子宮口に先端がこつんと触れたところで、さなの尻がぺたりと男の太腿に着いた。
「あ……っ、はぁ……おちんちん、入った……♡」
根元まで呑み込んだ。座っている男の膝の上に跨がるように、さなの身体がすっぽりと収まっている。制服のスカートが男の太腿に広がって、外からは——見える人がいたとしても——ただ少女が男の膝に座っているようにしか見えなかっただろう。
男子学生の手から、教科書がぱさりと落ちた。
何が起きたかわからない。でも、下腹に——何か温かくて、きつくて、とんでもなく気持ちのいいものが自分を締め上げている。白昼夢のような曖昧な快感が、勉強に集中していた脳をぐちゃぐちゃに掻き乱していく。眼鏡の奥の目が泳いで、口が半開きになった。
さなは、腰を動かし始めた。
ゆっくりと腰を持ち上げて——落とす。じゅぷっ、と粘った音が鳴る。チンポが膣から半分抜けて、また根元まで飲み込まれる。その一往復で、膣壁のひだが亀頭を舐め回すように絡みつき、きゅうっと締め上げた。
「ん……っ、あ、気持ちいい……♡」
腰の振り方は、さなの方が主導だった。座っている男の上に跨がって、自分から尻を上下させる。教科書の上に落ちた男の手は力なく開いたまま、ただ快感に耐えるように指が痙攣している。
じゅぷ、じゅぷ、ぐちゅ、じゅぷ。
水音が、リズムを刻み始める。さなの中は、もうどろどろだった。フェラで飲んだ精液が胃の中で魔力に変換される温かさと、チンポが膣の奥をかき混ぜる快感と、電車の中で見ず知らずの男のチンポに跨がっているという背徳感——それらが全部混ざって、さなの思考をぐずぐずに溶かしていく。
(知らないうちに——この子、童貞じゃなくなっちゃうんだ)
さなの唇が、歪んだ笑みを浮かべた。
眼鏡の男子学生は、まだ夢の中にいるような顔をしている。何が起きているかわからない。ただ、生まれて初めて感じる膣の感触に——熱くて濡れていてきつくて、自分のチンポを全方位から搾り上げてくる肉の壁に——身体が勝手に反応していた。
男の腰が、微かに跳ねた。チンポがびくびくと脈打つ。
「あれ——もういっちゃうんですか?」
さなは腰の動きを止めずに呟いた。声に、かすかに嗜虐的な色が混じる。
「せっかく生のおまんこに入ったのに……もったいないなぁ♡」
でも、さなの膣は容赦しなかった。むしろ射精の兆候を感じ取ると、膣壁がきゅうきゅうと痙攣して、亀頭を奥へ奥へと吸い込もうとする。搾精——文字通り、チンポから精液を搾り取るための本能が、さなの身体を支配していた。
男の口から、くぐもった呻きが漏れた。意識の彼方で、何かとてつもなく気持ちのいいものに射精させられている——それだけが、霧の中からぼんやりと伝わっている。
びゅるっ、びゅるっ、びゅくっ——
さなの奥に、精液が噴き上がった。
「ひあっ……あ、中に、出てる……っ♡♡」
子宮口に叩きつけられる熱い塊。どくどくと脈打つチンポから、何度も何度も精液が押し出される。さなの膣がそれを一滴も逃すまいと締め上げて、奥へ奥へと吸い込んでいく。精液の温かさが子宮の入り口にじわりと溜まって——さなの背筋が、甘い電流に貫かれたようにぞくりと震えた。
「んっ……はぁ……いっぱい出た……♡」
余韻の中で、さなはゆっくりとチンポを引き抜いた。ずるり、と膣から抜けたチンポの先から、白濁した精液がとろりと溢れる。男の太腿に、さなの愛液と精液が混ざった粘い雫がぽたぽたと落ちた。
——物足りない。
一発で満足できるような身体では、もうなかった。
さなは立ち上がると、すぐ横に立っている別の男——吊り革を掴んだスーツ姿の男の正面に回り込んだ。
男に向き合ったまま、しゃがみ込んでスラックスのチャックを下ろす。半勃ちのチンポを引き出して、数回扱いてやるとすぐにがちがちに硬くなった。
さなは立ち上がると、男に背を向けた。
くるりと後ろ向きになって——ぐっと尻を突き出す。高く、男の腰の横まで脚を開く。制服のスカートがひらりとめくれて、愛液でぬらぬらに光るおまんこが、男の硬直したチンポのすぐ前に位置した。
後ろ手でチンポを掴み、先端をおまんこにあてがって——そのまま尻を押し付ける。
ぬちゅっ。
立ったままの姿勢で、後ろからチンポが入っていく。立ちバック——ただし、腰を動かすのはさなの方。男はただ立っているだけで、見えない力に股間を搾られている。
「んぁ……っ、この角度、奥に当たる……っ!」
さなの尻が、カクカクと規則正しく前後に動き始めた。ぱん、ぱん、ぱん、と乾いた音が鳴る。さなの尻が男の腰にぶつかるたびに、スカートが跳ね上がって、結合部がちらちらと見え隠れした。
ぐちゅっ、ずちゅっ、じゅぷっ——
水音と、肌がぶつかる音。男の正面に尻を突き出して、自分から激しくピストンしている少女の光景は——もし見える者がいたなら、信じがたいものだっただろう。清楚な制服の少女が、自分から腰を振って、立ちバックで見知らぬ男のチンポを搾っている。
男の膝が、がくがくと崩れかけた。吊り革を掴む手だけで辛うじて立っている。快感の正体がわからない。わからないのに、下腹の奥から持ち上がってくる射精の衝動だけは、はっきりと感じていた。
さなは腰を振りながら、前に回り込んでいるもう一人の男にも手を伸ばした。反対側に立っている別のサラリーマンのチャックを器用に下ろし、チンポを引き出す。
おまんこで一人。口でもう一人。
立ちバックの姿勢のまま身体を前に倒して、目の前のチンポをぱくりと咥え込んだ。
ずじゅるっ。
口と下半身を同時に使い始める。尻を後ろの男にぶつけながら、頭を前の男の股間に突っ込む。一往復ごとに、おまんこのチンポがずぷっと奥を突き、口のチンポがごりゅっと喉を抉る。二本のチンポに前後から貫かれて、さなの身体が大きく揺さぶられた。
「んぐっ、じゅるっ、ん、んんっ……!」
口がふさがっているから声が出ない。鼻からひゅうひゅうと荒い息を漏らしながら、さなは二人同時に責め続けた。おまんこの膣壁がぎゅうぎゅうとチンポを締め上げ、口のバキュームが亀頭から精液を吸い出そうとする。
後ろの男が先にいった。
がくん、と腰を痙攣させて、立ったままさなの奥に射精した。びゅるっ、びゅるっ——と膣の奥に熱い精液が注ぎ込まれる。さなの膣がそれを搾り取るように収縮して、チンポの脈動に合わせてきゅうきゅうと締めつけた。
その振動が、さなの喉に伝わる。呻くような声が漏れて、喉が震えた。その震えがそのまま口の中のチンポに伝導して——
前の男も、つられるように射精した。
びゅくっ、と喉奥に精液が叩きつけられる。後ろから注がれる精液と、前から喉に流し込まれる精液。さなの身体が二方向から熱い液体で満たされていく。
「——っ、んくっ、ごくっ、んぐ……っ♡♡」
喉を鳴らしながら精液を嚥下する。口から溢れた白濁が顎を伝い、前から後ろから精液まみれになりながら——さなは、快感で全身をぶるぶると震わせていた。
二本のチンポをゆっくりと引き抜く。おまんこからとろりと精液が流れ落ち、口からも唾液と精液の混ざった糸がだらりと垂れた。
さなは荒い呼吸を繰り返しながら、立ち尽くした。
制服は汗と体液で乱れて、スカートの裾には精液の染みが広がっている。緑の髪が額に張りつき、頬は真っ赤に上気して、目は潤んでとろんとしている。唇は精液で光っていて、半開きの口からは舌がちらりと覗いて——まだ足りないと言っている。
(もっと……もっと欲しい……)
さなの目が、ぎらりと光った。
制服の第一ボタンに指がかかる。
◇ ◇ ◇
ボタンを外す。ひとつ、ふたつ、みっつ。
紫のブレザーの前が開いて、白いブラウスが覗く。それも外す。胸元のリボンを解いて、ブラウスのボタンを上から順に。ぷちん、ぷちん、と布地が開くたびに、鎖骨の窪み、胸の谷間の影、薄い腹筋の上に浮かぶ汗の粒が、蛍光灯の光に晒されていく。
ブラウスを肩から滑り落とす。
白いブラジャー。華奢な肩紐を片方ずつ外して、背中のホックを外す。ぱさ、と薄い布地が落ちて、さなの胸が——小ぶりで、でも形のいい、薄桃色の乳首がつんと上を向いた胸が、車内の空気に触れた。
スカートのホックも外す。するりと腰から落ちて、足元にくしゃりと溜まる。
——裸だった。
朝の通勤電車の中に、スッポンポンの少女が立っていた。
靴下だけは履いている。それ以外には何ひとつ身につけていない全裸の身体が、サラリーマンと学生で埋まった車両の真ん中に、ぽつんと存在している。緑がかった髪が裸の肩に散って、黄色いリボンだけがまだ髪に残っている。汗で光る肌、精液で汚れた唇、太腿を伝う愛液の筋。
さなの全身が、微かに震えていた。
寒いのではない。
「あ……あ、ああ……っ」
興奮が——爆発した。
理性の箍が、音を立てて外れた。オナニーで火をつけて、フェラで煽って、セックスで更に燃え上がらせた欲望の炎が、衣服という最後の枷を失って、一気に制御不能になった。
さなの表情から、先ほどまでの余裕が消えた。いたずらっぽい笑みも、嗜虐的な色も——全部吹き飛んで、代わりに浮かんだのは、快楽に飢えた獣のような、剥き出しの渇望。
空いている座席に、ばたんと腰を落とした。
脚を——大きく開いた。
座席に座ったまま、両膝を限界まで左右に押し広げる。おまんこがぱっくりと開いて、充血して赤黒くなった内壁がてらてらと愛液に光っている。先ほど中に出された精液が膣口からとろりと溢れて、座席のシートを濡らしていく。
さなの指が、そこに突き刺さった。
「ああぁっ——!」
三本の指を一気に根元まで沈めて、がつがつと突き上げる。さっきのオナニーとは激しさが違った。焦らしも、徐々にも、何もない。最初から全力で、ぐちゃぐちゃと膣の中をかき回す。びちゃびちゃと愛液が飛び散って、座席の向かいに座っている人のスラックスにまで雫が跳ねた。
「はっ、あっ、あっ、あっ、気持ちいいっ——!」
声が出ていた。もう抑えるつもりもなかった。誰にも聞こえないのだから、好きなだけ叫べる。その事実が、さなの中の何かを完全に解き放っていた。
指を抜いて——ぐっと立ち上がる。座席の上に片膝をついて、腰を突き出した。
ぶしゃあっ。
愛液が、噴水のように迸った。透明な液体が放物線を描いて飛んで、向かいの座席に、床に、立っている男たちのスーツに降りかかる。さなは腰を震わせながら潮を吹き続けて、車内の床がびしゃびしゃに濡れていく。
「イクっ、イクイクイクぅっ——!!」
がくがくと痙攣しながら、それでも指を止めない。絶頂の波が引く前に次の波を呼び込んで、連続で、何度も何度も——さなの身体が跳ねるたびに愛液が飛び散る。
涎が垂れていた。
口が半開きのまま閉じられなくなっていて、唾液がだらだらと顎を伝い、裸の胸に糸を引いて落ちている。目は虚ろにとろけて、白目が見え始めている。紅潮した頬、汗で張りつく髪、びくびくと痙攣する裸の身体——さなは完全に、快楽の獣になっていた。
立ち上がった。
全裸のまま、車両の通路をふらふらと歩く。座席と座席の間に立って——腰を突き出して、脚を肩幅に開いて——
じょぼぼぼ、と。
愛液が、まるで立小便のように勢いよく噴き出した。
股間から押し出される透明な液体が、床にべしゃべしゃと叩きつけられる。さなは腰を前後にくねらせながら、立ったまま潮を吹き散らした。しゃがみ込んで、四つん這いになって、また立ち上がって——姿勢を変えるたびに違う角度から愛液を撒き散らす。
「あはっ……あはは……っ、止まんない……全部、出ちゃう……っ♡」
笑っていた。涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔で、さなは笑っていた。
車内に、さなの匂いが充満し始めていた。
甘くて、酸っぱくて、淫靡な——女の子の身体から滲み出る、抑えようのない性の匂い。愛液と汗と精液が混ざり合った、むわっとした熱気が車両全体を覆っている。
男たちの様子が、変わり始めていた。
認識阻害の魔法はまだ効いている。さなの姿は見えないし、行為も認識されない。でも——この匂いだけは、遮断しきれないのかもしれない。あるいは、これだけ濃密な性の気配を浴びせ続ければ、意識の深層に染み込む何かがあるのかもしれない。
サラリーマンが、ネクタイを緩めた。学生が、鞄を膝の上に乗せ直して前屈みになった。中年の男が、額の汗を何度も拭っている。
——スラックスの下で、チンポが勃っている。
一人も二人もではない。車両中の男たちが、理由もわからないまま——ただ漠然と身体が火照って、下腹が疼いて、チンポが硬くなっている。何かエロい夢でも見ているような、白昼夢の中にいるような、ぼんやりとした発情が、車両全体を包み込んでいた。
さなは、全裸のまま、その光景を見渡していた。
びしょ濡れの身体。震える膝。止まらない愛液。抑えきれない性欲。
(——まだ、足りない)
この身体は、指じゃ満足できない。
さなの目が——ぎらりと、光った。
◇ ◇ ◇
精液を魔力に変える。
さなは立ったまま目を閉じて、胃の中に溜まった精液の残滓——もう消化されかけているそれを、ソウルジェムを通じて一気に魔力へと変換した。身体の芯が、かっと熱くなる。魔法少女としての力が充填されていくのがわかる。それを全て、認識阻害の魔法に注ぎ込んだ。
魔法が、膨れ上がった。
通常の認識阻害は「さなの存在を知覚させない」だけ。でも今は、もっと深く。さなが相手に触れて、服を脱がせて、身体を重ねても——その全てが白昼夢の中の出来事として処理される。相手の意識に残るのは、霧の向こうのぼんやりとした快楽だけ。
——これで、好き放題できる。
さなは全裸のまま、近くに立っていた若い学生の前に歩み寄った。背が高い。さなより頭ひとつ分は大きくて、肩幅も広い。詰め襟の学生服を着た、たぶん大学に入ったばかりくらいの少年。
さなの手が、学生の制服のボタンにかかった。
ひとつずつ外していく。詰め襟の前が開いて、Tシャツが覗く。それも引き上げて——腹筋が露わになった。まだ柔らかさの残る若い身体。さなはその腹に、裸の胸を擦りつけるようにして密着しながら、学生のズボンのベルトに手をかけた。
ベルト、ボタン、チャック。全部外して、ズボンを膝まで引きずり下ろす。ボクサーパンツも一緒に。むき出しになったチンポが、既にびんびんに勃起して上を向いていた。車内に充満したさなの匂いに、無意識のうちに身体が反応していたのだろう。
さなは学生の身体を押して——床に寝かせた。
魔法のせいで、学生の意識は白昼夢の中にある。押されるがままに、ゆっくりと通路の床に仰向けに倒れていく。電車の床に寝転がっている——そのことすら、夢の中の出来事として処理されている。
さなが、跨がった。
全裸の少女が、仰向けの少年の腰の上に跨る。膝で少年の腰を挟んで、おまんこをチンポの先端に押し当てた。
「いただきます♡」
腰を、一気に落とした。
ずぶりっ。
チンポが根元まで呑み込まれた。膣壁がぬるりとチンポを包み込んで、きゅうっと締め上げる。さなの腰がぺたんと少年の太腿に着いて、結合部からじゅくりと愛液が溢れた。
「あっ——はぁっ……おっきい、の……っ♡」
背が高い分だけ、チンポも大きかった。膣の奥をぐいっと押し広げられる感覚に、さなの背筋がびくんと跳ねる。
間を置かず——ぐっと腰を持ち上げて、叩きつけた。
ばちんっ。
杭打ちピストン。上から一気に振り下ろすように、さなの身体が落下する。尻が少年の腰にぶつかる衝撃で、チンポが膣の最奥を突き上げて——
「ひあっ——!」
さなの声が裏返った。
でも止まらない。持ち上げて、落とす。持ち上げて、落とす。ばちんっ、ばちんっ、ばちんっ——杭を打ち込むような容赦のないピストンが、規則正しく繰り返される。さなの小さな身体が少年の上で跳ねるたびに、膣がチンポを根元まで呑んで吐き出して、ぐちゅぐちゅと猥雑な水音が車内に響いた。
少年の目が——うっすらと開いた。
魔法を全開にしていても、ここまでされれば意識の端に何かが届く。霧の向こう——白い靄がかかったような視界の中に、ぼんやりと。
緑色の髪。黄色いリボン。白い肌。揺れる胸。そして——自分の腰の上で、狂ったように腰を振っている、裸の少女。
夢だ、と。少年の脳が判断した。
こんなことが現実のはずがない。満員電車の中で、見知らぬ裸の美少女に跨がられて、チンポを搾られている——そんな白昼夢を見ているのだ。きっとそうだ。
でも、チンポが感じている快感だけは、夢にしてはあまりに鮮烈だった。
熱くて、きつくて、濡れていて、全方位からぎゅうぎゅうと搾り上げてくる肉の壁。一往復ごとに亀頭が子宮口をこつんと叩いて、そのたびに膣壁が痙攣するように震えて——
少年のチンポが、びくびくと脈打ち始めた。
さなは、それを感じ取った。膣の中でチンポが膨張して、射精の一歩手前まで張り詰めていくのがわかる。
「もう出ちゃうんですか? わたしがおまんこで気持ちよくしてあげてるの、夢だと思ってるでしょ♡」
声が届いているかはわからない。でも、さなの膣は容赦しなかった。ピストンの速度を上げて、膣壁をきゅうきゅうと収縮させて、チンポから精液を絞り出しにかかる。
少年の口から——声にならない呻きが漏れた。
腰が跳ねて——
びゅるっ、びゅるっ、びゅくっ、びゅるるるっ——
膣の奥に、大量の精液が噴き上がった。
「あぁっ——! 出てるっ、いっぱい出てるっ、中にぃっ……♡♡」
さなの背中が反った。子宮口に叩きつけられる熱い精液の感触で、さなも一緒にイッた。膣が痙攣して、チンポを絞り上げるように収縮して、精液を一滴も逃さず奥へ奥へと吸い込んでいく。
「はぁっ……はぁ……っ、すごい……まだ出てる……♡」
余韻に浸る間もなく——さなは腰を上げた。
ずるり、と精液まみれのチンポが膣から抜ける。少年の上から降りて、ふらりと立ち上がる。
次。
隣に立っている男のチャックを下ろして、硬くなっているチンポを引き出す。立ちバックの姿勢で自分からおまんこに突っ込んで——ぱんぱんぱんと尻を打ちつけながら、反対側に立っている別の男のチンポを手で扱き始めた。
「ん……っ、ふ、ぁ……♡」
おまんこで一人。手でもう一人。
それだけでは足りなかった。
さなは立ちバックの姿勢のまま前屈みになって、目の前にいる三人目の男のチャックに歯を立てた。器用に口だけでチャックを下ろし、布地の隙間からチンポを引っ張り出して、ぱくりと咥え込む。
三人同時。
おまんこと、口と、手と。さなの身体の全てが、チンポを搾るために稼働し始めた。
ずぷっ、じゅるっ、しゅこしゅこ——三種類の音が車内に溢れる。さなの身体が揺さぶられるたびに、緑の髪が散って、汗が飛んで、裸の肌が蛍光灯の光を反射した。
後ろの男が先にいった。がくんと腰を突き出して、さなの奥に射精する。びゅくっ、びゅくっ——膣の中が熱い精液で満たされて、結合部から白濁がどろりと溢れた。
口の中の男も限界だった。さなの喉がチンポを締め上げた瞬間、びゅるっと精液が喉に叩きつけられる。さなは嚥下しながら、鼻からひゅうっと息を抜いた。
手で扱いていた男のチンポを、口から手の平にペッと唾を吐いて、涎まみれの手で握り直す。ぬるぬるの潤滑で高速に扱き上げると——びゅるるっと白い弧を描いて精液が飛んだ。さなの裸の腹に、胸に、熱い精液が降りかかる。
「はぁ……はぁ……もっと……♡」
止まらなかった。
さなは次々と男を捕まえては、跨がり、咥え、扱き、搾り取っていった。座席に座らせてがちがちのチンポに跨り対面座位で腰を振る。別の男を寝かせて杭打ちピストンでイカせながら、隣の男のチンポを両手で扱く。口で一人射精させている間に、おまんこに新しいチンポを入れてカクカクと腰を振る。
全身が——搾精のための装置と化していた。
まるでサキュバスだった。いや、サキュバスよりもなお貪欲で、容赦がなかった。一人の男から搾り取った精液を魔力に変えて、その魔力で認識阻害を維持しながら、次の男を搾りにいく。永久機関のように、さなは回り続けた。
「あっ、あっ、あっ、イクっ♡、またイクっ——♡♡」
さな自身も、何度も絶頂していた。射精されるたびに、膣の奥に熱い精液が注がれるたびに——さなの身体が跳ねて、声が裏返って、愛液が噴き出す。一人目、二人目、三人目——数えるのをやめた頃には、さなの身体は精液と愛液と汗でどろどろに濡れて、車内の床も座席もべちゃべちゃに汚れていた。
——何人目かもわからない男を膣の中で射精させた直後。
アナウンスが鳴った。
『まもなく——』
終点。
電車が減速し始めた。ゆっくりと速度が落ちて、車体の振動が穏やかになっていく。
男たちが——ふらふらと立ち上がり始めた。
全員が、何か長い夢でも見ていたような顔をしていた。身体は怠くて、下腹に妙な脱力感があって、ズボンの中がなぜか濡れている。そんな困惑を抱えながら、よろめくように扉の方に向かっていく。
ホームに滑り込んだ電車の扉が、ぷしゅっと開いた。
男たちが、一人また一人と車両から出ていく。誰もが足取りがおぼつかなくて、肩が凝ったように首を回したり、額の汗を拭ったりしている。搾り取られたことに気づいてすらいない彼らの背中を——
さなは、車内から見送っていた。
全裸だった。
頭のてっぺんから爪先まで、精液まみれだった。緑の髪は精液で束になって頬に張りつき、黄色いリボンも白く汚れている。顔にも、胸にも、腹にも、太腿にも——乾きかけた精液の筋と、まだ生温かい精液の光沢が、蛍光灯の光を照り返していた。太腿の内側からは、とめどなく精液と愛液が混ざった液体が垂れて、床に水溜まりを作っている。
車内は——悲惨な状態だった。
座席のシートが精液で濡れて、床はべちゃべちゃ。吊り革にも、窓ガラスにも、白い飛沫の跡がこびりついている。むわりとした熱気と、甘ったるい性の匂いが、車両全体に充満していた。
さなは——笑っていた。
ぼんやりと、うすら笑い。快楽の余韻に浸りきった、とろんとした目で。全身を精液で覆われた裸体のまま、ふらりと一歩踏み出して——ホームに降り立った。
裸足。靴は脱いだのか脱げたのか、もう覚えていなかった。ホームのタイルが冷たい。その冷気が足裏から伝わって——
——ふっ、と。
頭の芯を覆っていた靄が、すうっと晴れていった。
さなは、立ち止まった。
裸の自分の身体を見下ろす。精液まみれの胸。お腹。太腿を伝って垂れている白濁。足元に広がっていく小さな水溜まり。
「…………」
耳が、赤くなった。
首筋まで紅潮が広がって、全身が——精液の白さの下で——真っ赤に染まっていく。
「わ……わたし、また……」
声が震えていた。
さっきまでの——サキュバスのように男たちを貪っていた、あの底知れない快楽の渇望が嘘のように消えて、代わりに押し寄せてきたのは、途方もない羞恥と後悔だった。
わたし、何人の人に——何をしたんだろう。
わたし、電車の中で裸になって——おまんこに何本もおちんちん入れて——口でもいっぱい飲んで——
(——うわぁぁぁぁ……)
さなは両手で顔を覆った。精液で汚れた手で顔を覆ったせいで、頬がぬるりとして、余計に恥ずかしくなった。
ホームのベンチの影に駆け込んで、しゃがみ込む。裸のまま。膝を抱えて丸くなって、赤くなった耳の先まで隠すように縮こまった。
「……ご、ごめんなさい……」
誰に謝っているのかもわからない呟きが漏れた。
しばらくして——もぞもぞと顔を上げる。
ホームの向こうに、無人の車両が停まっているのが見えた。扉が開いたまま、車内清掃を待っている。あの中は——さなが散々汚した精液と愛液でべちゃべちゃのはずで。
「……車内清掃の人、ごめんなさい……」
さなは膝を抱えたまま、小さく、小さく呟いた。
ホームを吹き抜ける風が、全裸のさなの肌を撫でていく。精液の匂いが、少しずつ薄まっていく。
——来週も、来てしまう気がする。
それだけは、確信に近い予感として、さなの胸の奥にぽつんと灯っていた。