※この作品はR-18です。

搾精都市神浜~魔法少女たちのエッチな短編集~   作:黒蓮/クロハス

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神デリ♡環うい ~環姉妹と世界一豪華な壺比べ~

 神デリのマイページに、見慣れないひよこのアイコンが増えていた。

 

 おじさんはソファの上でスマホを握り直した。黄色い丸の中で、ちょこんと首を傾げた雛鳥のシルエット。——シルバー会員、のお客様へ。その下に小さな灰色の文字でそう書き添えられている。レナ、いろは。何度も神浜を訪れて、何度も搾り取られて、何度も金を落としてきた。その実績が、いつの間にか会員のランクを一段押し上げていたらしい。

 

 タップした。

 

 開いたページの空気が、いつものメニューとは明らかに違った。写真の顔立ちは、年齢を一段か二段、下に引き下げて見える。見覚えのある桃色の髪が、画面の上から二番目にあった。

 

 環うい。

 

 プロフィールの隅に「シルバー会員限定指名」とだけ記されている。姉のいろはが、困り笑顔で静かに搾り取る魔法少女だったとすれば——この子は、その姉が後生大事に抱えていた妹。

 

 指名ボタンを押した指は、自分でも驚くほど迷いがなかった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 二週間は、前回よりも長く感じた。

 

 オナ禁三週目の半ばから、下腹の奥に鉛の塊を抱えているような重みが続いていた。精力剤は前回の三種類から四種類に増やした。歩くだけで鼠径部に鈍い疼きが走る。いろはに搾り取られた夜から、チンポだけが独立した生き物のように、ずっと次の獲物を待っていた。

 

 指定された場所は、神浜駅から外れた、高台の上のホテルだった。ビジネスホテルでもラブホでもない、大理石とドアマンのある、海外リゾートのスイートみたいな一室。淡いシャンパンゴールドの壁紙に、ターンダウンされた白いシーツ、花瓶の百合の甘い香り。奥には、ガラス張りのバスルームが湯気を透かして見えていた。

 

 ——シルバー会員、か。

 

 ソファに腰掛ける前に、おじさんはもう一度手のひらを握り、開いた。指の関節がかすかに震えていた。

 

 コンコン。

 

 控えめなノックが二回。前回のいろはと同じ叩き方だった。

 

 扉を開ける。

 

 廊下の白い光を背に、小柄な少女が立っていた。いろはより、さらに一回り小さい。

 

 薄い桃色のふわふわした髪が肩の上で揺れて、サイドの髪をちょこんと結んだ赤いリボンが左右で跳ねている。大きな紅玉色の瞳が、少し困ったように、でも好奇心を隠しきれないように、おじさんの顔を見上げていた。

 

 赤いチェックのプリーツスカートに、白い襟、深緑のネクタイ。肘まで覆う黒いアームカバーと、太腿をぴったり包む黒いニーハイ。スカートの裾とニーハイの上端の間に、指二本分ほどの白い肌が覗いている。

 

「おじさん、はじめまして! 環ういです。今日はいっぱい、よろしくおねがいします」

 

 ういが素足のまま、ニーハイのつま先で絨毯を踏む。その一歩だけで、チンポが下着の中で重く傾いだ。

 

 部屋に入ってきたういは、ぱっと表情を明るくして、花瓶に小走りで近づいた。

 

「わぁ、すっごいお部屋! 百合のお花、いい匂い」

 

 後ろ姿のプリーツスカートが、細いふくらはぎの上でひらりと跳ねる。

 

 ——細い。

 

 それが、おじさんの頭に最初に浮かんだ言葉だった。姉のいろはも小柄だったが、この子はもう一段違う。二の腕はおじさんの手首ほどで、ふくらはぎは膝の皿のすぐ下で急に細くなって、靴下のゴムが食い込まないほどだ。折れそう、という比喩が、本気で通用してしまいそうなリアリティ。

 

 腕を掴んで強く引けば肩の関節が外れそうだ。抱き寄せれば肋骨が軋みそうだ。——その想像が、下腹をさらに重くした。庇護欲と、それと同じ場所から一歩踏み込んだ、暗くて熱い衝動。

 

 ういは振り返って、にこっと笑った。

 

「おじさん、座って? ちょっと、ぎゅってしてもいい? 緊張ほぐれるかなって」

 

「……っ、い、いいよ」

 

 言われるままベッドに腰を下ろすと、ういが床に両膝をつくようにして、おじさんの膝の間へ身体を割り込ませた。細い腕がそっと腰にまわる。頬がワイシャツ越しの腹に、ぽすんと当たった。

 

「おじさんのお腹、あったかい。ふわふわしてて、お布団みたい」

 

 綺麗に梳かされた桃色の髪が、おじさんの脂ぎった腹の上で広がる。その光景が、直接、下腹のチンポに血液を送り込んだ。ズボンの中で、ずしり、と幹が持ち上がる。細い腕の内側に、その動きが伝わったらしい。ういは顔を上げずに、ふふ、と吐息で笑った。

 

「おじさん、ここ、元気になってる?」

 

 悪戯を思いついた子どもの声だった。

 

「う、うん……」

 

「そっかあ。——じゃあ、おっぱい、見る?」

 

 あまりにも自然な流れで、あまりにも無造作に、その言葉が出た。ういはおじさんの腹から身体を離すと、自分のセーラーのリボンにちょこんと指をかけた。

 

「ちっちゃいけど、がんばって見せるね」

 

 深緑のリボンがするりと絨毯に落ちる。ういは首を傾けるようにしてセーラーを頭から抜き取った。

 

 ——薄い。

 

 肋骨の一本一本が、皮膚の下でうっすらと浮き出ていた。胸の膨らみは、ふくらみと呼ぶのを迷うほど控えめで、淡い桃色の乳輪を中心にほんの少し持ち上がっているだけ。小さく色素の薄い乳首が、部屋の冷気にぴんと尖って震えている。

 

 長い入院、絶対安静、点滴と食事制限——その結果としての、紙のように薄い肉付き。魔法少女の身体能力強化があるから見た目に反して壊れないらしい、という知識は頭の隅にあった。

 

 あった、のに。

 

 下腹の鉛が、今夜初めて、はっきりと熱を帯びた。

 

「おじさん? ……どうしたの、じーっとして」

 

 ういがちょこんと首を傾げた。細い両腕を隠そうともしない、その無防備さがさらに血流を加速させる。

 

 おじさんは、ずるり、とベッドから床へ膝をついた。自分から。太い両腕が伸びて、ういの細い腰を両側から抱える。指の先がすぐに反対側の親指に届いた。ウエストどころか、骨盤ごと握ってしまえそうな細さ。ほとんど吸い寄せられるようにして、ういの胸に顔を埋めた。

 

 ちゅぷ、と唇が小さな膨らみを捉える。

 

「ひゃっ、……っ、ん」

 

 頭上で、小さな声が跳ねた。姉のいろはの慎ましい喘ぎとはまるで違う、もっと素で、もっと近い、くすぐられた子どもみたいな声。ういの細い指が、おじさんの後頭部の髪をきゅっと掴む。突き放すでもなく、逃げるでもなく、近くに留めておこうとする手つき。

 

「おじさんのお口、あったかいね……私、お姉ちゃん以外にここ吸われたの、はじめて」

 

 ——お姉ちゃん以外。

 

 その引っかかりを考える余裕は、もうなかった。ズボンの中でチンポが限界まで膨れ上がっている。二週間、四種類、そして今この、折れそうな身体を腕の中に抱えている事実。下腹の奥で、何かがごぽりと熱を持った。

 

 ——風呂だ。

 

 プロ意識の欠片のような冷静さが、一瞬だけ戻ってきた。このまま押し倒せば、最初の一発は、素股だけで出る。それだけは避けたかった。絶対に、一発目はおまんこで味わう。

 

「ういちゃん……お、お風呂、入ろうか」

 

 ういはぱちくりと瞬きをして、にこっと笑った。

 

「うん! おふろ入ろ? 私、ここのおふろすっごいって聞いてたから、楽しみにしてたの♡」

 

 まるでプールに連れて行ってもらう子どもみたいに、少女は、おじさんの手を小さな手でぎゅっと握ってきた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 バスルームは、ひとつの小さな宮殿のように広がっていた。

 

 天井から床まで一枚ガラスで仕切られた浴室。大理石の洗い場は大人が四人寝転んでも余裕がある広さで、奥には丸みを帯びた深い浴槽が湯気を立てていた。淡いアイボリーの照明が水面に落ち、揺れる光が天井に波紋を描いている。洗い場の隅のトレーには、白いタオルと一緒に、ちょこんと桃色の布が置かれていた。

 

「あっ、着替えこれだ」

 

 ういが、布を摘み上げた。広げても、ほとんど広がらない。紐と、小さな三角形が二枚、繋がっているだけの代物。

 

「マイクロビキニだって。うわあ、ちっちゃ」

 

 嫌がる響きはなかった。

 

「おじさん、私が着替えてる間、あっち向いててね? ちゃんと着た後で見てほしいの」

 

 今から全裸で交わる相手の、着替えだけは見てはいけない。倒錯した順序が、ういにとっては「ちゃんとしたこと」らしい。おじさんは反対側の壁を向いた。衣擦れの音。紐を結ぶ小さな音。「んしょ」と小さな掛け声。

 

「おじさーん、もういいよ?」

 

 振り返った瞬間、おじさんの喉がひゅっと鳴った。

 

 桃色のマイクロビキニが、ういの身体に、ほとんど張り付くように収まっていた。胸を覆う三角形は小さく、両側の膨らみを申し訳程度に隠しているだけで、中央の谷間——というより胸骨のライン——がまっすぐ見えている。下は逆三角形の布が恥丘にちょこんと乗って、両脇を細い紐が腰骨に結ばれている。布の面積は、少女の薄い身体よりもさらに小さかった。

 

「どう? 似合う?」

 

 ういがその場でくるりと回った。背中側は紐だけで、お尻を覆う逆三角形はさらに小さい。薄い脂肪しか乗っていない小ぶりな尻が、回転に合わせてぷるりと揺れる。

 

「……似合い、すぎる」

 

「えへへ、ありがと!」

 

 褒められたことだけを受け取って、他意もなく笑う。ういはぱたぱたとバスチェアの横に屈み込んで、シャワーのコックをひねった。お湯がさらさらと大理石に広がる。

 

「おじさんも脱いじゃお? 私が洗ってあげる♡」

 

 ワイシャツのボタンを外す指が震えていた。ズボンを下ろした瞬間、下着の中で限界まで膨れ上がったチンポが、バネのように跳ね上がって勢いよく飛び出した。ぶるん、と音がしそうな勢いで空気を叩く。

 

 ういは、しゃがんだ姿勢のまま、そのチンポをまじまじと見上げた。

 

「……うわあ。おっきい。すっごい、おっきい」

 

「そ、そうかな……」

 

「うん、おっきい。本物、初めて見た」

 

 姉妹間で、何の情報共有がされているのか。おじさんは聞かないことにした。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 バスチェアに腰を下ろしたおじさんの背中に、温かいお湯が降り注ぐ。ういは小さなボディスポンジにボトルからたっぷりとボディソープを絞って、両手でくしゅくしゅと泡立てた。すぐに真っ白なふわふわの山ができる。

 

「おじさん、じっとしててね? 気持ちよくしてあげる」

 

 細い両腕が、後ろから回ってきた。泡まみれの手がおじさんの胸板にぴたりと張り付き、円を描くように胸から腹へ、腹から脇腹へと泡を塗り広げていく。ういの上半身が背中にぴったりくっついていた。マイクロビキニ越しの、小さな二つの膨らみと、その中心で硬く尖った乳首の感触が、おじさんの肩甲骨の間にぐりぐりと擦りつけられている。

 

「おじさん、お胸ふわふわ、気持ちいいね?」

 

 耳元で、ういの声。湯気の向こうから、きゅう、と甘く滲んで届く。

 

 泡まみれの手が、下腹へ降りてきた。へそのくぼみに指先が入り、円を描く。その下の肉の段をやわやわと揉みほぐし、さらに下へ、下へと降りていく。

 

 ういの手が、根元の茂みで一瞬だけ止まった。

 

「ここも、洗うね?」

 

 返事を待たずに、泡まみれの小さな手が、チンポの幹を横からふわりと包んだ。

 

「——っ、う、うぅっ」

 

 背中がビクンと跳ねた。二週間分の重みで限界まで張り詰めたチンポに、ういの細い指が、お湯と泡の滑りと一緒に、ぬるりと巻きついてくる。握る力は頼りないほど弱く、なのに指先で「ここ、泡いっぱいつけとこうね♡」と丁寧に擦ってくる、その丁寧さが逆にたまらなかった。

 

 泡まみれの親指が、亀頭のカリをぐるりと一周なぞる。根元からカリまで、親指と人差し指の輪が泡を押し上げて、また戻って、もう一度押し上げていく。手コキではなく、明らかに「ちゃんと洗うためにしている」動きだった。だが結果としてそれは、気絶しそうなほど緩やかな手コキになっていた。

 

「おじさん、ここ、すごくピクピクしてる。きもちいい?」

 

「……っ、きもちい、すぎる、ういちゃ……っ」

 

「えへへ、よかった♡」

 

 泡のついた指が、チンポの裏筋を一本の指先でつつーっと撫で上げる。裏筋の中腹、一番敏感な一点で指が止まり、爪の腹でちょこんと押された。

 

「うあっ!」

 

 腰が浮いた。ういがくすくす、と笑う。

 

「ここ、押すとピョンってなるね、おもしろい」

 

「あ、あそ、遊ぶな、ういちゃ……っ!」

 

「あっ、ごめんごめん♡」

 

 悪びれもなく謝って、優しく撫でる。「優しく撫でる」の何が悪いかというと、優しく撫でるのが上手すぎた。泡のついた指の腹が、チンポの裏筋をゆっくりと往復する。時々、根元の金玉まで下りて、袋のしわを一本ずつ丁寧になぞっていく。

 

「おじさんの、ここ、ずっしりしてるね。中にいっぱい入ってるんだね、精子♡」

 

 精子、という単語を、ういはどんぐりの数を数えるみたいにさらりと言った。

 

「いっぱいたまってるんだね? あとで私が、ぜんぶスッキリさせてあげるから」

 

 ——ダメだ。

 

 このまま手だけで達したら、絶対にダメだ。

 

「う、ういちゃん、も、もう、お、お風呂、洗うの、それくらいで……」

 

「ええっ? まだ、そんなに洗ってないよ?」

 

「いいから、いいから、お、俺、もう、清潔、清潔だから」

 

「んふふ♡ おじさん、早口だ」

 

 ういはくすりと笑ってシャワーを取った。泡まみれのチンポに丁寧にお湯をかけて、丁寧に洗い流してくれる。洗い流す、その手つきさえ丁寧すぎて危なかった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 洗い場の広い大理石の上に、バスマットを敷いて並ぶ。ういが言い出したのは、「次はおじさんのここ、私の口でお掃除する?」だった。「お掃除」という単語は姉から借りてきたのか、同じマニュアルを読んだのか。どちらでもよかった。おじさんはもう、反論する知能を持っていなかった。

 

 あぐらをかいたおじさんのチンポの前に、ういがぺたりと横座りで座る。桃色の髪の先が湯気で湿って頬に張り付いていた。紅玉色の瞳が、チンポを下から覗き込む。

 

「おっきいね、ほんとに」

 

 うっとりとした声。小さな手が幹の根元に添えられて、ういは一度ふう、と深呼吸をした。そして、ちゅ、と亀頭の先端に、小さなキスをした。唇の先が触れるか触れないかの軽さ。なのにチンポは内側からビクンと跳ね上がった。

 

「んふ♡ びっくりした?」

 

 ぺろ、と舌先が出て、尿道口のすぐ横をちょん、と突く。ちょんちょん、と子どもが水たまりを靴の先でつつくみたいな遊び半分の舌使い。そのたびにチンポが、びくん、びくん、と跳ねて先走りが滲む。

 

「んっ、おじさんのここ、ちょっとしょっぱい♡」

 

 素直な感想。

 

 舌は止まらない。今度は亀頭全体を、ぺろり、ぺろりと飴玉を味わうように舐め始めた。唇が亀頭のエラにぴたりと張り付いて、ちゅく、と小さな音を立てる。それから、口を大きく開けて、あむ、と。小さな唇が、亀頭をすっぽりと飲み込んだ。

 

 ——熱い。

 

 姉の口は、冷静で、淡々と構造を解析していくような口だった。この口は違う。入った瞬間から、口の中全体が、チンポを「歓迎している」ような、わくわくした熱を持っていた。舌が下から亀頭を押し上げて、上顎のざらざらがカリを包み、頬の内側がきゅう、と吸い付く。

 

「ん、ちゅ……ちゅく……」

 

 ちゅぷ、ちゅぷ、と音を立てて出し入れが始まった。深くは飲み込めない。喉の手前までで小さな口はいっぱいになる。だからういは、頭の小さな振り幅を、とても速く、軽やかに使ってきた。ちゅぽっ♡と抜く。ぺろ♡側面を舐める。あむ、また咥える。そのリズムが、とにかく楽しそうだった。

 

「ういちゃ、ういちゃん、ま、まって……っ」

 

 このままでは口の中で出してしまう。一発目はおまんこ、絶対におまんこ。

 

「ん? どしたの?」

 

 ういが口からチンポを離す。唇の端から、つ、と透明な唾液の糸が引いた。

 

「お、おまんこ、見せて、ほしい……っ、い、入れる前に、ちょっとだけ……」

 

「うん、いいよ? じゃあ、一緒に舐めっこしよ? おじさんが寝て、私が上に乗っかるの」

 

 シックスナイン、という単語をこの子は知らない。知らないまま、その姿勢を自分で発明している。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 バスマットの上に仰向けに寝そべったおじさんの腹の上に、ういは軽々と跨ってきた。本当に、軽々、だった。細い身体がちょこんと乗って、ほとんど体重を感じさせない。顔の方にお尻を向けて、上半身を前に倒す。マイクロビキニ越しの小さなお尻が、おじさんの顔のすぐ上にふわりと下りてきた。

 

 桃色の逆三角形が視界いっぱいに広がる。その下から、甘くて少しだけ乳臭い匂いが、湯気に混じって降ってきた。

 

「おじさん、布ずらすね? 見ていいよ♡」

 

 ういの指が後ろから手を回して、布の端を横にずらした。

 

 露わになったのは、小指の先ほどの小さなスリット。周りの皮膚は、日焼けを一度もしたことがないみたいに抜けるように白い。割れ目の中央は薄い桃色。まだ閉じたままの、小さな唇のような形。もうそこが、ほんの少しだけ、ほころびかけている。透明な蜜が、スリットの縁から、つ、と一筋、太腿の内側へ滑り落ちていった。

 

 ——これが。

 

 この、ちっぽけな、小指の先ほどの穴が、姉を超える名器だというのか。

 

 考えている間にも、ういはもう下で、おじさんのチンポを、あむっ、と咥え直していた。

 

「んむ、んちゅく、……」

 

 小さなお尻が、おじさんの顔の上でゆらゆらと揺れる。フェラの動きに合わせて、マイクロビキニの逆三角形が無防備にはためいている。

 

 おじさんは両手でういの細い腰を下から支えて、舌先をおまんこのスリットに、下からすくい上げるように、ぺろりと這わせた。

 

「ひゃんっ!」

 

 瞬間、ういの小さな身体が跳ねた。スリットの中から、ほとんど同時に、とろ、と透明な蜜が溢れ出す。

 

「うあ、やぁ♡ だめ、そっち、もっと、だめ……っ」

 

 やだ、と言いながら、ういの腰は、おじさんの顔の方へもっと、もっと、と押しつけられてくる。小さな口が思い出したようにチンポに戻って、甘えるようにちゅう、と咥えてしゃぶり始めた。ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぽっ。

 

 舌先を、小指の先ほどの穴の入り口に差し込んでみた。

 

 舌先の一点が触れる程度。それでも、信じられないほどの熱さだった。姉のおまんこも熱かった。だがこの奥は、熱というより灯火のようだった。粘膜が薄く、柔らかく、そして——吸い付く。舌の先をきゅう、と中へ引き込もうとする、小さな吸引が確かにあった。

 

 舌先を離して、右手の中指を口に含んでたっぷり唾液で濡らす。それを、ゆっくりと、小指の先ほどの穴にあてがった。

 

「ういちゃん……指、入れても、いい?」

 

 口の中のチンポを咥えたまま、ういはん、と頷いた。

 

「んちゅ、ぷはっ、……うん、ゆっくりね?」

 

 中指をゆっくり挿し込む。入り口は本当に小さかった。指先の腹を押し当てた瞬間、肉の縁がきゅう、と最初の関門を作る。しかしその関門は思ったほどの抵抗はなく、ゆっくり押していくと、ぬぷ、と指先を飲み込んだ。

 

 飲み込んだ、というのが一番正しかった。指が、引き込まれていく。外から押しているつもりなのに、途中から内側の肉が、指の腹を吸って奥へ奥へと勝手に誘導していく。第一関節、第二関節、根元まで——指が一本、完全にういの中に埋まった。

 

 ——あ。

 

 指の腹の全面に、細かいつぶつぶが触れていた。姉のいろはちゃんのおまんこで経験したあのカズノコ天井が、ここでは上だけでなく、下も横も、全面にびっしりと敷き詰められていた。指を一ミリ動かすだけで、つぶつぶが数え切れない粒になって指の腹を擦ってくる。

 

 そして一番奥——指の付け根まですっぽり入った、そのさらに奥に、小さな柔らかいドーム状の突起が、指先にちゅっ、と吸い付いてきた。子宮口だった。姉のものよりさらに浅く、さらに小さく、さらに吸引が強い。指先をちゅ、ちゅ、ちゅっ、と三回連続で吸ってくる。赤ちゃんがミルクを飲むような、無意識の、本能的な吸引。

 

 試しに、指をゆっくり引き抜こうとした。

 

 瞬間、ぐにゅ、と内側の肉が指を引き留めた。膣壁全体が「離さないで」と一斉にしがみついてくる。

 

「ひあ♡……ぁ、ゃあ、おじさん、っ、それ……っ、おまんこ、なんか、ぎゅって、なっちゃう♡」

 

 ういが口を離して、喘ぎながら言った。

 

 ——本人も制御していない。

 

 そのことがはっきり分かった。ういは自分のおまんこが何をしているのか認識していない。ただ、自分の中で何かが勝手に動いて、自分で戸惑っている。

 

 指をゆっくり引き抜く。ぷちゅ、と小さな水音。穴の縁がきゅう、と閉じて、元の小指の先ほどのスリットに戻る。指の表面には透明な蜜がたっぷり絡みついていた。

 

 ——ダメだ。

 

 このまま、指の感触だけで射精しそうだった。

 

「う、ういちゃん! おまんこ、おまんこ、しよう!」

 

 おじさんは悲鳴のような声で言った。ういが口からチンポをぽんっ、と離す。

 

「うん! 私もおじさんのおちんちん、入れてほしいなって思ってたの」

 

 ぴょこん、とお腹の上から降りる。マイクロビキニの結び目を、両腰とも、ちゅるん、と解く。桃色の布がほろりと大理石に落ちた。

 

 全裸のういが、湯気の中に浮かび上がる。紙のように薄くて、折れそうに細い身体。小さな胸。薄い桃色の乳首。下腹の真ん中で、あの小指の先ほどのおまんこが、指で広げたあとでまた閉じて、とろとろの蜜をももの付け根に一筋、垂らしている。

 

「じゃあ、ね? おじさん、私、どういう風にすればいい?」

 

 屈託なく首を傾げる。最初のゲームのルールを説明してもらう前の子どもみたいに。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「う、ういちゃん、そこの、エアマットの上……」

 

 おじさんは洗い場の隅のシルバーのエアマットを指差した。ういはぺたぺたと素足で駆けていって、マットの上に、ぽすん、と四つん這いになった。

 

 ——バック。

 

 おじさんの、計算のつかなくなった脳みその、最後のずる賢さだった。前回、姉にバックから射精覚悟で突いて、あの静かな顔を一瞬だけ喘がせた。あまりにも根拠の薄い実績だが、今それが背中を押していた。

 

「ういちゃん、お尻、ちょっとこっちに上げて……」

 

「こう?」

 

 マットの上で小さな白いお尻が、ちょこんと持ち上がる。さっきの指の刺激で、スリットが少しだけほころんでいた。桃色の粘膜が入り口で覗いている。蜜がももの内側へ、一筋、伝っていく。

 

 膝をつく。湯気の中で、自分のチンポがいつにも増してどす黒く、太く見えた。幹を掴み、先端をスリットにあてがう。小指の先ほどの小さな穴と、おじさんの大ぶりな亀頭。——入るのか? 一瞬本気でそう思った。

 

 ゆっくり腰を押し出す。亀頭の先が入り口にぴたりとはまる。

 

 瞬間、ぬるり。

 

 抵抗、というものが、ほぼ、なかった。入り口のスリットは、あれほど小さく見えたのに、亀頭が触れた瞬間、驚くほど素直にほろりと開いた。開いて、内側の肉が亀頭の先端を「ようこそ」とお辞儀をするように迎え入れた。

 

「ひゃ♡ ぁ……っ、おっきい……」

 

 ういの声は柔らかく漏れた。驚きの声ではあったが、拒絶の色はまったくなくて、むしろ新しい感触の到来を興味深そうに受け止めているような声だった。

 

 亀頭が半分、入った。

 

 狭い。ゴムホースに押し込むような、均等な、全周からの締め付け。根元から亀頭のエラまで、全ての面積に同じ圧力がぴったり張り付いてくる。しかしその圧力は、動きを止める方向には働いていなかった。中へ、中へ、と、内側の肉ヒダがぬるぬると亀頭を奥へ飲み込もうとしてくる。

 

 逆さ弁、のようだった。奥に進むほど肉が柔らかく引き込む方向にだけ動き、戻る方向には——おそらく、抵抗する。一度、入れたら。

 

 試しに、腰をわずかに引いてみた。

 

 瞬間、ぐにゅ、と中の肉が亀頭のエラにがっちり噛み付いてきた。

 

「——っ!?」

 

 均等な締め付けをしていた肉が、引き抜こうとした一瞬だけ、ぐるりと角度を変えた。カリ首の裏側にびっしり肉ヒダが食い込んで「抜いちゃだめ♡」と引き留めてくる。

 

 ——だめだ、これ、抜けない。

 

 物理的には力ずくで抜けないはずはない。だが本能が叫んでいた。抜いたらダメなやつだ。引き抜くその瞬間、カリに食い込んだ肉ヒダがおじさんの粘膜を強烈に刺激する。「この方向で動くな」と、ういのおまんこが無言で警告を飛ばしてくる。

 

 抜こうとする方向に、強烈な引き留めの快感。奥へ進む方向に、ぬるぬるのご褒美の導き。腰の筋肉が、意志とは別の場所で答えを出した。奥へ、行こう。

 

 ぬぷ、ぷぷ、ぷぷぷ——。

 

 亀頭がぬるぬると奥へ、奥へ、引きずり込まれていく。

 

「ぁ、ひ、ひゃあ、っ、奥……っ、奥まで、きちゃう♡……っ」

 

 ういの声が、マットの上で小さく弾む。

 

 全面カズノコ。指で触れたつぶつぶが、今、亀頭の全面で数百粒の単位で、同時に擦れていた。じょりじょりという言葉では足りない。細かいマッサージ器を亀頭の全表面に360度均等に押し当てて、そのマッサージ器がぬるぬると奥へ勝手に動いていく感覚。

 

「——ぐ、ぅ、ぅぁあっ」

 

 喉から自分のものとは思えない低い呻き。奥に進むたびに、つぶつぶが、亀頭のエラ、裏筋、カリ首の裏、亀頭の全面——全ての神経を同時に擦り上げる。チンポの芯に、じわぁっ、と絶頂感を伴う温度がじんわり染みてくる。姉と同じ、あの温度。

 

 腰が止められなかった。合気道の達人にチンポを握られたみたいに、中の肉がぬるぬると奥へ「もっと奥に、正しい位置に」と誘導してくる。従うことしかできない。

 

 ぷちゅ。

 

 亀頭の先端が、何かに当たった。ちゅっ、と柔らかいキスのような感触。

 

 子宮口が——おじさんの亀頭の先端を、「ここに止まれ」とぴたりと迎え入れていた。

 

「——ひゃ、ぅ、んぅっ♡ おじさん、奥、くっついちゃった……っ♡」

 

 ういがマットに額を押し付けながら、小さく震える声で言った。もう遊んでいる時のフレンドリーさはそこにはない。ただ、自分の身体で起きていることに本人が追いつけていない、そういう種類の震え。

 

「う、うい、ちゃ……っ、これ、やばい、これ、やばい……っ」

 

 おじさんは完全に止まっていた。腰が、動かない。物理的に動けないのではない。動こうという意志が、もう発生しない。

 

 亀頭の先端が子宮口に吸い付かれ、エラが全面カズノコの肉ヒダにびっしり食い込まれ、幹全体がゴムホースのような均等な締め付けに包まれている。そしてその奥で、子宮口は吸い付いたまま、亀頭をさらに奥へ奥へと引き込もうとしてくる。

 

 透明な手とでも呼ぶしかない内側の力が、亀頭をしっかり掴んだまま、一番射精に適した位置へ、角度へと、こまやかに微調整してきた。亀頭の向きが、かすかに上向きに補正される。カリの裏側の一番感じる一点が、つぶつぶの一番密度の高い場所へ、正確に押し当てられた。

 

「ぁ、ぁあ、あぁっ……」

 

 言葉以前の音が漏れる。

 

 ——動かさなくても、いい。

 

 腰を振る、という概念が、この穴の中では意味をなさなかった。こっちが動かなくても、全部勝手にしてくれる。そして勝手にされる方が、何十倍も気持ちがいい。

 

 ぞわ、と全身の鳥肌が逆立った。

 

 チンポとおまんこの境界が消えた。物理的には挿入しているとしか表現できないのに、感覚としては「融合」していた。どこから先が自分のチンポで、どこからがういのおまんこなのか。亀頭の先端の感覚と子宮口の粘膜の感覚が、ぐずり、と溶け合って一つの粘膜になっていた。快楽神経が繋がっている。ういの内側の熱が、そのままおじさんの亀頭の熱として戻ってきていた。

 

 ——ういちゃん、の、チンポだ。

 

 意味の分からない言葉が降りてきた。自分のチンポが自分のものじゃなくなっていた。ういの身体全体が、一本の巨大なチンポになっていた。そしてそのチンポの先端は、ういの子宮の奥に繋がっている。

 

 ——あ、怖い、これ、気持ち、いい、怖い、気持ちい、い——

 

 思考が断片になってぐずぐずに溶けていく。怖い、けれどそれは死の恐怖ではなく、ただ「気持ち良すぎて、どうしていいか分からない」の形をした、嬉しい悲鳴の恐怖だった。考える装置が溶けて使えなくなった。

 

「ひゃ♡ おじさ、……っ、なんか、おまんこ、勝手に、ぎゅう、ぎゅう、って、なっちゃう……っ♡」

 

 ういの戸惑う声が遠くから聞こえた。ういが動かしているんじゃない。ういのおまんこが勝手に動いている。子宮口が亀頭をきゅ、きゅ、と吸い付き始める。肉ヒダがカリの裏をじゅわじゅわとマッサージし始める。

 

 そして——射精、が、始まった。

 

 いや、始まったのか、既に始まっていたのか、おじさんには分からなかった。

 

 脈動が、なかった。

 

 通常の射精は、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、と尿道を収縮させる明確な脈動がある。一射、二射、三射と切れ目がある。だが今、おじさんのチンポの中で起きていることには脈動がなかった。あるのはただ、一本の連続した流れ。下腹の奥から、金玉の底から、精液がずるずるずる、と長い糸のように連続で引き抜かれていた。途切れる瞬間が、ない。一射目の最高潮の快感が延々と引き延ばされたまま続いている。

 

 じゅうううぅ♡♡

 

 言葉ではなく、身体の内側でそういう吸引の音が鳴り続けていた。子宮口の粘膜が亀頭の先端にがっちり密着したまま、ポンプのように精液を吸い上げ続けている。二週間、四種類、そして回復を待ちながら溜め込んだ人生で最大量の精液が、一本のストローで吸われる飲み物みたいに、途切れなく吸い取られていく。

 

「あ、おじさん、……なんか、おじさんのあったかいのが、いっぱい……っ、私の、おなかの、奥に、入って、きてる……っ♡」

 

 ういの声が降ってくる。脳がチカチカして、視界の端が白く弾けた。通常なら数秒で終わるはずの射精の最初の一射目が、最高潮の快感のまま、ずっと引き延ばされたまま続いている。十秒、二十秒、三十秒——途切れも終わりもないまま、金玉の中身がどんどん軽くなっていくのだけが、感覚として分かった。

 

 腰を引こうとして、引けなかった。力の問題ではなく、「引く」という動作が脳から筋肉へ伝わっていかない。亀頭がういの子宮口と融合してしまっているせいで、引き離すことは自分の神経を引きちぎるのと同じ感覚になっていた。

 

 怖くて、抜けない。気持ちよすぎて、抜けない。——抜かなくても、いい。このまま押し付けていれば、全部、吸ってくれる。

 

 ゆだねる——。

 

 その一単語だけが、脳の最後に残ったまともな領域でふわりと浮かんだ。その瞬間、おじさんの腰の残りの力がぜんぶ抜けた。マットの上にぺたりと尻を落として、四つん這いのういの背中にしがみつくみたいな情けない姿勢になる。チンポだけがういのおまんこの中で、まだじゅうううー♡と吸い上げられていた。

 

 一分——くらい、経っていたのかもしれない。時間の感覚はとっくに溶けていた。

 

「あ、おじさん……っ、すっごい、いっぱい……っ♡ おじさんの、精子……っ♡」

 

 ういの声が、どこかうっとりとした響きを帯びていた。本人も、今、自分の身体で起きていることを半分くらい分からないまま、その「いっぱい♡」を受け止めていた。小さなお尻がマットの上でかすかにぷるぷる、と震えていた。

 

 吸引がようやく少しずつ弱まってきた。金玉の中が空っぽになったからだった。あれだけ溜め込んだ人生で最大量の精液は、一度のピストンもないまま、一度の脈動もないまま、ただの一突きで、一回の長い射精で、ぜんぶ吸い取られていた。

 

 視界がぐにゃり、と歪んだ。天井の湯気が白くゆらゆらと波打って見える。おじさんの腕から力が抜けた。

 

「お、おじ……さん? おじさん、だいじょうぶ? なんか、おじさん、ぐにゃって……」

 

 ういの声が遠くから聞こえた。

 

 ——ういちゃんごめん、ちょっと、気持ち、よすぎ、た……。

 

 そう思った気がした。言葉にはならなかった。視界が白から黒に切り替わる。最後におじさんの脳に残ったのは、ういの小さな、戸惑った声だった。

 

「おじさん、あれ、あれ、私なんかした? ねえ、おじさーん——」

 

 そしてそのまま、おじさんの意識は湯気の中に、すうっ、と溶けて消えた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 ——もう、ダメだよ、うい。

 

 遠くから、聞き覚えのある声が降ってきた。困ったような、少しだけ小言めいた、姉の声。

 

 おじさんはまぶたを持ち上げた。湯気の向こう、頭上から、桃色と、もう少し濃い桃色の髪が、並んで覗き込んでいた。

 

「あっ、起きた。お姉ちゃん、おじさん起きたよ!」

 

 ういが嬉しそうに姉を振り返る。その隣で、環いろはが、前回とまったく同じ困り笑顔を浮かべていた。ただし、今日の彼女は、制服を着ていなかった。

 

「お兄さん、大丈夫ですか? うちの妹が、本当にすみません」

 

 いろはは全裸だった。薄いピンク色の髪を頭の上でざっくりまとめて、濡れないようにしてある。細い鎖骨の下、控えめな胸の膨らみが浴室の湯気で湿っている。その全裸の姉が、マットの横に正座をして、おじさんの金玉を両手でそっと包み込んでいた。

 

 掌の中が、じんわりと、温かい。

 

「——え」

 

「回復魔法、かけてます。金玉、もう空っぽになってたので」

 

 いろはの掌から、淡いピンク色の光が漏れ出ていた。湯気の中で光の粒が舞って、おじさんの下腹に、じわぁ、と温かさが染みていく。張り詰めていた金玉の内側で、何かが、しゅわしゅわと、炭酸が生まれるように、満ちていくのが分かった。

 

「お、おう、え、いろは、ちゃん、なんで……」

 

「うい、すごい心配してて。おじさんが急にぐにゃってなっちゃったって」

 

 いろはは、ちら、と妹に視線を送った。

 

「もう、何度言っても聞かないんだから、うい。全部吸い取っちゃ、ダメだって、あれほど言ったのに」

 

「だって、お姉ちゃん、おじさんのこと気持ちよくしてあげようって思ったら、おまんこが勝手に、ぎゅーって……」

 

「——うい」

 

 いろはの声が、わずかに低くなった。困り笑顔はそのまま。だが笑顔の奥の、あの、一瞬だけ垣間見える別の顔が、今、姉妹の会話の中で、普通に出ていた。

 

「あとでちゃんと、お話しようね?」

 

「はぁい……」

 

 ういが唇を尖らせる。その姉妹喧嘩を、おじさんは半分気絶した頭で眺めていた。

 

 ——回復、している。

 

 回復魔法の光がじわじわと下腹に染みていく。空っぽだったはずの金玉の奥で、ふたたび重みが戻ってくる。二週間かけて溜め込んだ量には届かないが、もう一度しっかり勃起できるくらいの、本来の貯蔵量。チンポの根元に、ずくり、と血液が戻り始めた。

 

 いろははそれを見下ろして、小さくため息をついた。

 

「はい、これでひとまず大丈夫です。お兄さん、ごめんなさい、妹がほんとに——」

 

「——い、いえ、こっちこそ、すみません、ちょっと、気絶、してしまって」

 

「あの、それでですね」

 

 いろはは両手を太腿の上にそっと置き直した。全裸のまま、真面目な顔で、正座のまま、少しだけ前のめりになる。

 

「お詫び、というわけじゃないんですけど、私も、ちょっと、ご一緒、してもいいですか?」

 

 ——は?

 

 おじさんは、一瞬、意味の処理ができなかった。

 

「お兄さん、ご存知ですよね? 私、前に、お兄さんのこと、ちょっと搾り取っちゃったじゃないですか」

 

「は、はい」

 

「あれ、実は、ちょっと、申し訳なかったかなって、ずっと思ってて」

 

 この子の「申し訳なかったかな」は、どこまで信用していいのか、おじさんには、もう永遠に分からないだろう。

 

「だから、今日は、お詫びも兼ねて、妹と一緒に、もう一回、頑張らせてください」

 

 笑顔の奥で、あの顔が、かすかに、覗いた。

 

 ——姉妹で。

 

 ——姉妹で、この、姉妹の、おまんこで、自分のチンポを。

 

 おじさんのチンポは、回復魔法で回復したばかりのはずのチンポは、その想像だけで、もうすっかり、みちっ、と勃起していた。

 

「よ、よろしく、お願い、します」

 

 情けない声だった。いろははぺこり、と小さく頭を下げた。ういが、ぱちぱち、と拍手をした。

 

「やった! お姉ちゃんと一緒だ!」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 マットの上に座ったおじさんの左右に、姉妹が並んで横たわった。

 

 左側、全裸のういが、小さなお尻をぷりんと突き出すように横座りで寄り添う。右側、全裸のいろはが、前回と同じ澄まし顔で、膝を揃えて横になる。薄いピンクの髪が二種類、マットの上で広がって、おじさんの両脇で桃色の扇を作っていた。

 

「じゃあ、まず、私の方から、でいい?」

 

 いろはが、小さく右手を挙げた。

 

「うい、見ててね。お客様を気持を気持ちよくさせるっていうのは、こういうことだから」

 

「はぁい、お姉ちゃん先生」

 

 ういがまぜっ返す。いろはは取り合わず、マットの上にゆっくりと仰向けになって、膝を軽く開いた。

 

「お兄さん、どうぞ。ゆっくりで、いいですよ」

 

 おじさんは、震える両手で姉の腰を掴み、チンポの先端をおまんこにあてがった。

 

 ——知っている穴。

 

 前回、意識を飛ばされた、あの、淡いピンクの粘膜。挿入する前から、入り口からしてもう、懐かしいくらいに覚えている。ぬぷ、と亀頭を押し込んだ瞬間、小さな子宮口がちゅっと先端にキスしてきた。あまりの快感に腰がびくんと跳ねる。

 

「ひあ……っ、まって、いろはちゃ、やばい、これ、もう——」

 

 二回ピストン。

 

 たった、二回。

 

 一回目、ずちゅ、と奥まで。二回目、半分だけ引いて、またずちゅ、と奥まで。それだけで、下腹の奥で、予約、のランプが灯った。射精の、予約。カウントダウンがもう始まっている。

 

 いろはが、小さく、うふ、と笑った。

 

「お兄さん、やっぱり、相性、いいですね」

 

 困り笑顔のまま、全然困っていない声で、そう言った。

 

「でも、今日は、ういの番ですから」

 

 いろはが、ふっ、と、内側の力を緩めた。

 

 肉ヒダがふわりと開いて、亀頭を奥へ引き込む方向の力を、一瞬だけ止めた。その隙に、おじさんは慌てて腰を引いた。ぬぽっ、と音を立てて、射精直前のチンポが、姉のおまんこから抜ける。

 

「は、は、はやく、出る、出る、ういちゃん……っ!」

 

 ほとんど転がるように、今度は左側のういの上へ覆いかぶさった。ういは「わっ」と小さく笑って、両手を広げておじさんを迎え入れる。四つん這いじゃない、今度は正常位。仰向けの、小さな身体の上に、大きなおじさんが乗る。圧倒的な体格差。小さな細い身体が、おじさんの下でほとんど隠れてしまう。

 

 ういのスリットに、射精寸前のチンポをあてがう。

 

「おじさん、きて♡」

 

 ういがにこっと笑った。

 

 ぬぷ、と亀頭が入った瞬間、もう終わりだった。

 

「——ひゅっ」

 

 おじさんの喉が鳴った。

 

 全面カズノコが、一瞬で亀頭全面に食い付き、子宮口が降りてきて亀頭にキスし、肉ヒダがカリの裏に噛み付き、透明な手が亀頭を正しい位置に握り直した。ういちゃんチンポ状態、再起動。

 

 三秒。

 

 たった三秒で、おじさんの下腹がまた、じゅうううー♡♡と吸い上げられ始めた。姉の穴で予約されていた射精が、妹の穴で発動した。精液が、回復したばかりの金玉から、ずるずると長い糸のように引き抜かれていく。脈動のない、途切れない、吸い上げられる射精。

 

「ひゃ♡、おじさん、また、また、いっぱい、きちゃう……っ♡」

 

 ういのおまんこが、また、勝手に動き始めていた。

 

 ——もってかれる。

 

 おじさんの最後の理性が悲鳴をあげた、その時——。

 

「うい。全部は、ダメだよ?」

 

 姉の、低い、静かな声。

 

 その声を聞いた瞬間、ういのおまんこが、びくん、と、一瞬、緩んだ。子宮口の吸引が、ほんの、一拍、弱まった。

 

 おじさんの本能だけが、その隙を捉えた。

 

「——っ!」

 

 ほとんど脱出だった。ずるり、と射精中のチンポを、ういの穴から引き抜く。抜いた瞬間もまだ尿道が痙攣していた。精液が、マットの上に、びゅく、びゅく、と、未練がましく数滴飛ぶ。

 

 おじさんは、ほぼ転がるように、右側のいろはのおまんこへ逃げ込んだ。

 

 ぬるっ。

 

「よしよし、お兄さん」

 

 いろはの中の透明な手が、射精中の亀頭をぐにゅぐにゅと、とあやすように包んだ。子宮口は、優しく触れるだけで、きつく吸い上げはしない。肉ヒダが、カリの裏を、ちゅぷ、ちゅぷ、と優しく揉んで、尿道に残った精液を、搾り取るのではなく、優しく送り出してくれる。

 

「全部、出して。残ってる分だけ、ね?」

 

 姉のおまんこは、射精の「アフターケア」をしていた。

 

 ——や、優しい……。

 

 妹のおまんこの後に姉のおまんこに入ると、あまりの優しさに、涙が出そうだった。いや、実際、おじさんは一瞬、目の端が熱くなったのを感じた。

 

「お姉ちゃーん、ずるいー」

 

 左側のういが、頬を膨らませていた。

 

「もうちょっと、私のおまんこに入っててほしかったのに」

 

「うい」

 

 いろはが、ぴしゃり、と、静かに言った。

 

「順番、でしょう?」

 

「はぁい……」

 

 ういは唇を尖らせたが、すぐに気を取り直したように、仰向けのおじさんの横顔にちゅっ、とキスをしてきた。

 

「じゃあ、次は、絶対、私の番ね?」

 

「は、はい……」

 

 おじさんは、いろはのおまんこの中で、残りの精液を、ちゅ、ちゅ、と優しく搾り出されながら、震える声で頷いた。

 

 ——世界一豪華な、壺比べ。

 

 頭の中で、その言葉だけが、ぐるぐると回っていた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 それからの時間は、おじさんにとっての夢と、身体にとっての地獄の、奇妙な混ざり合いだった。

 

 いろはのおまんこから、ういのおまんこへ。ういのおまんこから、いろはのおまんこへ。入れては射精し、射精しては抜き、抜いては移り、移ってはまた入れる。姉のおまんこで静かに搾られ、妹のおまんこで魂ごと吸い上げられる。その往復。

 

 姉のおまんこに入ると、全身の力が抜けるみたいに感じる。肉ヒダが全方向からぬるぬると粘膜にしがみついて、螺旋の動きで精液を優しく、けれど容赦なく搾り上げる。おじさんは腰を二、三回振ると、もう射精する。

 

 妹のおまんこに入ると、世界そのものが消える。ういちゃんチンポ状態が即座に発動して、亀頭と子宮口が融合する。思考が蒸発する。そのたびに、姉が「うい、ほどほどに」と止めに入って、おじさんは緩んだ隙に、姉の穴へ、逃げ帰るように移動する。

 

「お、おじさん、また、大きくなってるよ?」

 

 ういがおじさんのチンポを下から覗き込んで、きゃっきゃ、と笑う。

 

「お姉ちゃんのおまんこも、私のおまんこも、ぜんぜん違うのに、どっちでもすぐ勃っちゃうんだね。おじさん、欲張りさん♡」

 

 欲張りさん、という言い方の無邪気さが、今のおじさんには、もう、なぜか泣けるほど優しかった。いろはが隣で、薄く笑う。

 

「お兄さん、本当に元気ですね。うい、ちょっと交代ね?」

 

「えー、私、もうちょっと……」

 

「こら」

 

「はぁい」

 

 姉妹喧嘩を仲裁するみたいに、おじさんのチンポが姉妹のおまんこの間を行き来する。

 

 何発、出しただろうか。

 

 五発目くらいで、数を数えるのをやめた。回復魔法が断続的にかけられている。いろはが合間合間に、おじさんの金玉にぽんぽんと手を置いて、じんわり温かい光を送ってくる。その光が流れ込むたびに、空っぽになりかけていた金玉がまた満ちて、チンポがまたみちりと勃ち上がる。

 

「お姉ちゃん、今度は私も、上に乗ってみたい」

 

 ういが、マットの上に仰向けに寝たおじさんの腰に、跨ろうとした。直前で、いろはが、ちょこんと、手で止めた。

 

「——うい、今はまだ、ダメ」

 

「えー、なんでー?」

 

「お兄さん、また気絶しちゃうから」

 

 あまりに正しい理由に、おじさんは反論する気力がなかった。

 

 代わりに姉が、静かに、おじさんの上に跨ってくる。いろはの騎乗位は、前回と同じで、ほとんど動かない。腰を軽く前後させるだけで、中の肉ヒダが螺旋に動いて、チンポがまた、作業的に、射精へと導かれていく。

 

 ——淡々、と。

 

 六発目。七発目。八発目。

 

 九発目くらいで、今度はういの番、ということになった。正常位。姉の腕の中に抱きすくめられるようにして、妹のおまんこに、ゆっくり挿入する。「いっぱいはダメ」と釘を刺された妹のおまんこは、それでも最低限のういちゃんチンポ状態を発動してきた。融合は緩やかに、吸引も半分くらいに、でも怖いくらい気持ちいいのは変わらない。

 

 十発目くらいで、さすがに金玉が追いつかなくなった。

 

「あれ、お兄さん、ちょっと出なくなりましたね」

 

 いろはが、真面目な顔で、おじさんの金玉を指先でつん、と突いた。

 

「うい、回復魔法、もう三回かけたよ?」

 

「足りなーい」

 

「足りない、って、もう……」

 

 姉が、初めて、少しだけ呆れたような声を出した。

 

 おじさんはマットの上に大の字になって、荒い呼吸をしていた。もう、指一本動かせる気がしない。視界の縁が、快感の余韻でまだちかちかしている。チンポは半勃ちのまま、姉妹の最後の射精の余韻で、ぴくぴく、と痙攣している。

 

「お、お、俺、もう、これ以上は……」

 

「だめ、だよ?」

 

 ういが、ぴょこん、と、おじさんの顔の横に寝そべって、耳元で小さく囁いた。

 

「だって、まだ、私、上に乗ってないもん♡」

 

 ——最後の一手は、まだ、残っていた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

「うい、じゃあ、アレ、使う?」

 

 いろはが、膝立ちのまま、薄く、笑った。

 

「アレ、って、お姉ちゃん、あの、蘇生魔法……?」

 

「うん」

 

「え、でも、あれ、失敗すると、おちんちんが灰になっちゃう、危ないやつじゃ……?」

 

 ういの台詞の途中で、おじさんの全身が、ぞわりと、粟立った。

 

 聞き捨てならない、単語が、二つあった。

 

 蘇生魔法。おちんちんが灰。

 

「い、いろは、ちゃん、まって、まって、なに、なに、それ」

 

「大丈夫ですよ、お兄さん」

 

 姉は笑っていた。困り笑顔だった。目は、全然、笑っていなかった。

 

「私、ちゃんと、魔法少女なので。失敗したこと、一度も、ないですから」

 

「一度も、ないですから、っていうのは——」

 

「はい、大丈夫です」

 

「——いや、そうじゃなくて」

 

 反論する前に、いろはの細い指が、おじさんの腰の下、尻の割れ目に、するりと滑り込んできた。

 

 ——え。

 

「ちょ、ちょっと、いろはちゃん、ど、どこ、どこに」

 

「ごめんなさい、ちょっと、失礼しますね? 前立腺に、直接、魔法を、流し込みたいので」

 

「ぜ、前立腺、って、いや、そこ、そこじゃ——」

 

 ぬぷ、と、いろはの中指が、おじさんの尻の穴に、迷いなく入ってきた。

 

「ひいっ、!?」

 

 細い指が、おじさんの尻の中を、まっすぐに、前立腺めがけて進む。躊躇がまったくない、医療従事者みたいな手つき。そして、指先がぴたりと一点に触れた、その瞬間。

 

 ——!!!

 

 電気ショックだった。

 

 おじさんの身体がマットの上でびくんっと、海老反りに跳ね上がった。尻の奥から、雷が走るような感覚が、脊髄を駆け上がって、下腹へ戻ってきて、チンポの根元で爆発した。萎れかけていた幹が、一瞬で、前回の最大勃起を超える硬さにまで、ぎんっ、と、持ち上がる。

 

「わ、わぁ、お姉ちゃん、すごい!」

 

 ういが、ぱちぱち、と、手を叩いた。

 

「おちんちん、ぴーんってなった!」

 

「うい、そんなに大きな声で、はしゃがない」

 

 姉がたしなめる。妹は舌をぺろっと出した。

 

 ——な、な、なにこれ。

 

 おじさんの頭の中は、もう、まともな単語を組み立てられなかった。金玉の中が、パンパンだった。回復魔法の、さらに上位版だったのだろう。何もないところから、魔力で、精液を——いや、もっと根源的な、生命力みたいなものを、直接、金玉の中に、充填された、そんな感覚。

 

「はい、じゃあ、うい、どうぞ」

 

 姉が、妹に、手のひらで示した。

 

 マットの上に大の字で震えているおじさんの上へ、全裸のういが、嬉しそうに、ぴょん、と、跨ってきた。

 

「やったあ、お馬さんだ!」

 

 ういは、細い手で、ぎんぎんに勃ったおじさんのチンポを掴むと、自分のおまんこにあてがって——ためらいもなく、ずぶん、と、腰を落とした。

 

 ——うあ。

 

 意識の中で、一瞬だけ、光が弾けた。

 

 ういちゃんチンポ状態、再々々発動。でも今度は、ういが、自分から、腰を、振り始めた。

 

「えいっ、えいっ♡」

 

 両手をおじさんの胸板に突いて、小さな腰を、ぎこちなく、ぴょこぴょこ、と、上下させる。

 

 ——うい、ちゃん、が、動いてる。

 

 今まで、ういのおまんこの中では一度も動かなかった——動けなかったし、動く必要もなかった。だが今、ういは、自分から動いていた。

 

 ブラックホールの中から、チンポが強引に引き抜かれ、また強引に吸い込まれる。抜かれては吸い込まれ、融合した粘膜が、無理やり引き離されて、また無理やり再接続される。その反復の衝撃が、おじさんの脳を、ぐしゃぐしゃにかき混ぜていった。

 

「あっ、おじさん、また、いっぱい、きちゃう♡」

 

 ういがきゃっきゃ、と笑いながら腰を振る。蘇生魔法で満たされた金玉から、また人生で最大クラスの射精が噴き出した。今度はピストンで扱かれる分、ちゃんと脈動があった。びゅく、びゅく、びゅく、とういの中に精液が撒き散らされていく。

 

「んっ、あっ、おじさん、いっぱい♡ すっごいいっぱい……っ♡♡」

 

 ういの声に、初めて、小さな響きが混じった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 それからのことを、おじさんはよく覚えていない。

 

 ういが騎乗位で腰を振る。いろはが騎乗位で腰を落とす。姉妹が交代する。射精する。蘇生魔法がかけられる。また勃つ。また射精する。また蘇生魔法。また勃つ。また射精。

 

 孫の代の分まで精液を搾り取られた。記憶はもう、ぐちゃぐちゃに溶けていた。姉妹の桃色の髪が、湯気の中で、ふたつ、絡まり合って、ひとつの大きな桃色の雲になって、おじさんの視界を覆っていた。

 

 最後に、視界のすべてが、ふっと、白くなった。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 気がつくと、おじさんはマットの上に、大の字で、仰向けに、倒れていた。

 

 もう、指一本、動かなかった。

 

 身体の輪郭がない。チンポの輪郭も溶けて残っていない、もう、ない。金玉は、軽かった。羽のように軽い、というのを、おじさんは人生で初めて、文字通りの意味で体感していた。中身が、もう、ほんとうに、何も、残っていなかった。

 

 視界の端で、姉妹がタオルで身体を拭いていた。

 

「お兄さん、大丈夫ですか? ちょっと、やりすぎちゃいましたね」

 

 いろはが、少し困ったような笑顔で覗き込んできた。

 

「うい。おじさん、もう、ぜんぜん、動けなくなってるよ」

 

「あ、ほんとだ。おじさん、ぐったりしてる」

 

 ういが、顔を横から覗き込んできた。紅玉色の瞳が、心配そうに、でも、少しだけ、嬉しそうに揺れている。

 

「おじさん、今日、すっごく気持ちよかった?」

 

 おじさんは、目だけで、こくり、と頷いた。声は、もう、出なかった。

 

「えへへ、よかった♡」

 

 ういが、にぱっと、笑った。

 

「また、呼んでね? 絶対、絶対、絶対に、また呼んでね?♡♡」

 

 姉のあの仄かな媚態とは違う、ど直球の、子どもみたいなおねだり。それでも、そこにしかない、小さな爪のような淫靡な響きが、確かに、あった。

 

 ——あの、お姉ちゃんの、妹だ。

 

 おじさんは、霞みゆく意識の中で、ようやく、それを理解した。

 

「お兄さん」

 

 最後に、いろはが、穏やかな声で、言った。

 

「次は、もうちょっと、手加減するように、言っておきますから♡」

 

 困り笑顔の奥で、あの顔が、ほんの一瞬だけ、覗いた。

 

 前回と、同じ、得意げな、満足そうな、小さな微笑み。

 

 姉妹で、この、姉妹で、客を、ひとり、空っぽにした——その結果に、静かに充足している顔。

 

 おじさんの視界が、ゆっくり、閉じていく。

 

 天井の湯気が、白く、揺れている。百合の匂いが、どこか遠くから、していた。羽のように軽い金玉の奥で、それでもチンポは、半勃ちのまま、ぴくぴくと、まだ、二人のおまんこの残り香に、焚きつけられていた。

 

 ——また、呼んでね?

 

 ういの声と、いろはの「次は、もうちょっと」が、同時に、耳の奥で、重なって反響する。

 

 わかっていた。

 

 わかっていても——また呼ぶのだ。

 

 あの姉妹の、あの、信じられないくらいの、凶悪なほど気持ちいいおまんこと、優しく事務的なおまんこを。桃色の、二つの、壺を。

 

 視界が、閉じた。

 

 孫の代の精子まで、気持ちよく、吸い取られた、おじさんの、夢みたいな、夜だった。




Pixivに漫画版も投稿しています
https://www.pixiv.net/artworks/143713465
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