【ビッチ疑惑】の有名冒険者ちゃん!―責任取りたくないから処女は嫌だけど! ビッチなら!― 作:BIBI
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イタリア。幾つも並ぶ赤い屋根が特徴の街――フィレンツェ。広い敷地を持つ建造物の一室にて――。
「……ルナが行方不明?」
白髪の女――シュナは黒を基調としたギルドの制服を着用し、明らかに動揺した声で訊き返した。
『はい……』
折り畳み携帯から聞こえる声。その力なく肯定する返事を聞き、ギッとシュナは歯噛みした。
「私が本部を留守にしている間を狙って、襲撃……。そんな馬鹿が存在なんて、正直驚いたわ……」
『採掘員や荷物持ちの殆どに退職届を突き付けられました。既にギルドへの信頼は地の底と考えるべきかと……。更に経営難が深刻化しそうですね……』
「…………とにかく、私は今から本部に戻るわ。何としてでもルナは捜索し、助ける。これ以上の戦力低下は許されない」
そう言ってシュナは通話を切った。
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ダンジョンに入って早一ヵ月が経ち――。
「グオオオオオオオ!」
雄叫びを上げる大型のオーガ。全長3メートルはあろう巨体で拳を振るうが、それを僕はひらりと交わしてすれ違いざまに剣を振るった。
プッシュっと音を立て、首元から吹き出す鮮血。オーガは「ぐお、お……」と呻き声を零しながら地に伏した。
「よっし……。またレベルアップ♪」
ガッツポーズをしながら、僕はステータス画面を眺めていた。
【名前】七城凛(ナナシロ・リン)。
【レベル】16(上限レベル32)。
【スキル】魔力操作C(上限B)。魔力感知C(上限B)。剣術C(上限B)。体術C(上限B)回復C(上限B)。栄養補給C(上限B)。採掘D(上限B)鑑定。
【固有スキル】
何かレベルが上限に達する度に、ヤバそうな固有スキルを発現してんだけど……。流石に反則過ぎないか……?
それにスキルもヤバい……。確か大ギルドの中堅でも、スキル熟練度Cが二つあるかないか、だったよな。
だとしたら僕は今の時点でも――。
「…………ッ」
考えながら歩いていると、何か気配が漂ってきた。岩場に視線を向け、警戒しつつもズカズカと無遠慮に歩みを進める。
人間の魔力……? 救援では、なさそうだな……。救援にしては弱々しい……。死に掛けている誰かが、モンスターから身を隠しつつ体を休めているのか?
でも、もう死ぬ寸前だな。放置しておくと、数日も持たず死ぬ。
「…………アンタ、まさか」
洞窟の奥から這い出て来た長い金髪の少女を見て、僕は息を呑む。
何せ彼女は――。
「貴女……、ルナさん、ですよね。どうしたんですか、こんな所で……。貴女にそこまでの重傷を負わせるモンスター、ここにはいないはずですが……」
僕は近づきしゃがむ。ルナさんの体はボロボロで片腕が欠損した状態。残った腕も辛うじて繋がっている程度。腹部の傷も深く、生きているのが不思議なくらいの状態だった。
自然と手を伸ばして僕が〈回復〉を発動しようとした時、彼女が僕の手を掴んだ。
「私の、体は、好きにして……、いいから……。た……、助けて……」
必死の懇願。涙は既に枯れて出ないのだろうが、ルナさんの乾いた瞳には絶望と悲哀に満ちていた。
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「…………もう大丈夫ですよ。完治しました」
僕の〈回復〉は熟練度Cなので、時間は要するが瀕死の状態でも完治まで可能だ。もう一時間近くスキルを発動し続けていたので、流石に息切れする。
何でレベル上がっても、魔力量はレベル4の時点で成長しないんだよ……。流石に一人回復させるだけで限界とか……、貧弱すぎる……。
「……ごめんなさい。無理させちゃって」
申し訳なさそうに、涙ぐんで謝罪するルナさん。黒を基調としたギルドの制服をギュッと握り頭を下げる。
「顔を上げてください……。三大ギルドの一角、ガーネットの二番隊副隊長でしょ? 僕なんかに頭を下げる必要はありませんよ」
ギルドは民間企業と言っても、大ギルドともなれば軍の役割を担っている訳だし……。僕とルナさんじゃ、社会的な地位が違い過ぎる。
だがルナさんは「…………命を助けて貰って、魔力も枯渇寸前まで無理させちゃったから、謝るのは当然。ちゃんとお礼もする」と、服のボタンを外し始めた。
「…………は?」
戸惑う僕。それを
これには流石に僕も――。
「す……、スト――ップ!」
言葉とは裏腹に、ガッツリと血走った目で彼女の下着をガン見してしまった。