※この作品はR-18です。

久遠妖妻奇譚〜おくさまはロリババア?!〜   作:Grand.D

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第一話 ある夜の一幕

 それは夕餉の時――、今日も牧歌的田園風景の中心に立つ、小さな古い田舎日本家屋風の愛の巣にて、勇士郎の妻となった大妖狐にして元東瀛影國(とうえいえいこく)当主・天狐久遠が、陶器製お茶碗に米飯を盛って夫である勇士郎に渡す。流石に今回は、巷で旦那様が喜ぶと絶賛されている、純白給仕衣装――エプロンを裸の上に身につける、などというスケベエな姿ではない。

 なんとも地味めな紺色の着物を着てる姿は、遠目で見れば平凡な何処にでもいそうな狐娘に見えるが――、傍によれば相当な美少女であることが理解できる。

 

「妹さん……上手くやってるみたいだな久遠……」

「うむ……、初めは――、少しブツブツ文句を言っておったが……。妾(わらわ)の幸せのため……と納得して東瀛影國(とうえいえいこく)当主の座に就いてくれた……」

「……それは……、うん、良かった……」

 

 そう言って笑う夫・勇士郎に、偽装幼妻(おい)・久遠は少し頬を膨らませて夫をジト目で見た。

 

「……ゆ、勇士郎が……、あのようなこと言い出さねば……、妹に迷惑など……」

 

 ――そうやって夫を頬を赤らめながら睨む姿は、幼めな美少女が拗ねているようにしか見えず夫・勇士郎はほっこりする。

 その姿に少し怒って久遠がさらに言う。

 

「……もう! 聞いておるのか?!」

「うん……可愛い(感無量)」

 

 その答えに――、顔を真赤にして怒り始める久遠。

 

「もう! そんな事……」

 

 ……聞いては……。

 

 初めは大きかった声が、直ぐにか細い声になって、久遠は真っ赤になってモジモジする。

 

 ――うん可愛い(繰り返し)。

 勇士郎は久遠を嫁に迎えて正解であったと改めて実感した。

 

 その幸せそうな勇士郎の笑顔に、久遠は小さくため息を付いてかつてを思い出す。

 東瀛影國(とうえいえいこく)を襲った八大竜王の悪しき影、その尖兵と成り果てた玄狐の一族の反乱。

 その渦中に現れた、人間とは思えない膂力を持つ男・勇士郎――。

 嫁を求めて諸国を漫遊していたと言った彼は、何故か玄狐の襲撃から久遠を救ってそのままこの地に定住して、久遠の片腕として常に戦場にあった。

 ――そう、今思えば……、勇士郎は、その時点で嫁を選んでいたのかも知れない。

 

 ――武功を立てて久遠を嫁に迎える……、それを望んで戦っていたのだ。

 

(妾(わらわ)も鈍感じゃのう……、勇士郎は結構好意を表に出す感じであったのに……)

 

 ――まあ、それは仕方がないところがある。

 まさか、齢千年を超える――、れっきとしたお(・)ば(・)あ(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)に、ここまで想いを向ける男がいようとは、久遠は分かっていなかった。

 妖狐同士では、その纏う雰囲気で、高齢である事実はわかるという、見た目が幼くてもそれは確かにお(・)ば(・)あ(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)でしかないのだ。

 でも、今回は勇士郎が人間であった。それゆえに――、こういう流れになってしまった。

 

(八大竜王の影に対応してきた人生(狐生?)……、恋や愛などと……関わることもなかったが……)

 

 ――この年齢になって、まさか若い男に囲われる――、みたいな身になろうとは久遠も思ってはいなかった。

 

 そして、夕餉は終わりを告げて、そして静かな夜の会話の時間へと移る。

 そして――、

 

「……久遠……こっち……」

「ん?」

 

 勇士郎がその手のひらで久遠を招く。

 久遠はその意味を理解して、小さくため息を付いて――、そして勇士郎のあぐらの内に収まった。

 

「……うむ……」

 

 久遠は勇士郎に後ろから抱きしめられて、片手で頭をナデナデされる。

 真っ赤になる久遠の――、その狐耳に勇士郎はそっと呟く。

 

「……布団敷いていい?」

「う……うむ……」

 

 ――久遠はその意味を理解して、そして頬を赤らめて頷いた。

 

 

 ◆◇◆

 

 

「う~~む……」

 

 ――いい眺めである。

 敷布団の上で仰向けで寝そべる勇士郎のその目の前に、久遠の可愛く小さなお尻と――、そこから生える四本の狐尾がフリフリと揺れてる。

 久遠は現在、いわゆるシックスナインで勇士郎のイチモツに、ぎこちなく舌を這わせている最中である。

 何も身につけていない小柄な狐娘が、大柄の男の上でそうする様は、ハッキリ言って極めて危険に映ってしまう。

 おまけに――、齢千年も過ぎたはずの妖狐なのに……、本当にぎこちないその様子は、もはや危険を通りこして逮捕に達しそうな雰囲気を出している。

 

 ――でも、まあ久遠は勇士郎の正式な妻なので――、問題はない!

 

 そんな、ぎこちない様子で色々頑張る久遠を、邪魔しないように必死で我慢していたが――、もはや限界に達してきた。

 爆発寸前の気持ちを抑えながら、その手を小さな尻に当ててナデナデする。

 ――即座に久遠がビクリとその身を跳ねさせるが……、初めての時分とは違い、そのままの行為を継続した。

 

「……では……」

 

 その指を――、久遠の膣口に入れる。

 

「ひう!」

 

 流石に久遠が、勇士郎のイチモツから口をはなして――その身を跳ねさせる。

 すこしだけ勇士郎の顔の方に振り返った久遠は、――静かにイチモツへの愛撫に戻った。

 

「……ひう……、んん……、れろ……」

「く……ん……」

 

 互いの性器を確かめ合いながら静かな行為は続く。

 ――しかし……、

 

「……ひ……あああ!!」

 

 久遠の腟内をいじる指が幾重に曲がった時、久遠はたまらず意識を混濁させて、その身を痙攣させ始めた。

 

「う……ああ……ひん……」

 

 ぐったりして動かなくなる久遠。それを起き上がった勇士郎が優しく抱えて、そしてシックスナイン状態から普通の状態へと戻す。

 そして顔を真っ赤にして頬ける久遠の頭をナデナデした。

 

「……う……勇士郎……」

「久遠? どうした?」

「……なんでもない」

 

 それだけ言うと――久遠は勇士郎にしっかりと抱きつく。

 そして軽く口づけを交わしてその身を預けた。

 

(……ああ、もう……。本当に……この旦那さまは……)

 

 ナデナデされながら久遠は再び勇士郎の顔を見る。

 いつもの厳ついが、優しく大好きな笑顔があって――、

 

(……妾(わらわ)……、おばあちゃんなのに……)

 

 もはや溢れる想いが募って――、そして――、

 

「……勇士郎……、お願い……来て」

 

 そのか細い言葉だけで勇士郎の心は爆発した。

 

「……あ!」

 

 そのまま上下が逆になって、久遠は勇士郎の下敷きになる。

 そして――、その動きに身を任せて……、小さく苦しげに喘ぎ始めた。

 

「ん……あ……ゆう、し……」

「久遠! 久遠!!」

 

 ――そして……、その狐娘は――、その意識は――、大柄の夫による激しい波の向こうへと呑まれていった。

 

 

 ◆◇◆

 

 

 ――しばらく後……。

 

「ん……、んん……」

 

 小柄な狐娘が、仰向けの勇士郎の上でその身を必死に揺らしている。

 その必死な様子に感極まった勇士郎は、起き上がってそのまま久遠を抱っこした。

 

「……ゆう、し……ろう?」

「久遠!」

 

 そしてそのまま押し倒す形で上に代わり――、

 

「ひあ! あああ……!!」

「久遠……!」

 

 ――その猛りの全てを久遠の中に吐き出していった。

 静かに痙攣する久遠を――、勇士郎は抱きしめて口づける。

 

 その腕の中で――久遠は……、

 

(……もう、……だめじゃのぅ……。威厳ある天狐――そして、当主には……、もう……)

 

 ――戻れぬなぁ……。

 

 その幸福の中で――久遠はただ一人の、夫を持つ新妻としての幸せを噛み締めていた。

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