久遠妖妻奇譚〜おくさまはロリババア?!〜 作:Grand.D
それは夕餉の時――、今日も牧歌的田園風景の中心に立つ、小さな古い田舎日本家屋風の愛の巣にて、勇士郎の妻となった大妖狐にして元
なんとも地味めな紺色の着物を着てる姿は、遠目で見れば平凡な何処にでもいそうな狐娘に見えるが――、傍によれば相当な美少女であることが理解できる。
「妹さん……上手くやってるみたいだな久遠……」
「うむ……、初めは――、少しブツブツ文句を言っておったが……。
「……それは……、うん、良かった……」
そう言って笑う夫・勇士郎に、偽装幼妻(おい)・久遠は少し頬を膨らませて夫をジト目で見た。
「……ゆ、勇士郎が……、あのようなこと言い出さねば……、妹に迷惑など……」
――そうやって夫を頬を赤らめながら睨む姿は、幼めな美少女が拗ねているようにしか見えず夫・勇士郎はほっこりする。
その姿に少し怒って久遠がさらに言う。
「……もう! 聞いておるのか?!」
「うん……可愛い(感無量)」
その答えに――、顔を真赤にして怒り始める久遠。
「もう! そんな事……」
……聞いては……。
初めは大きかった声が、直ぐにか細い声になって、久遠は真っ赤になってモジモジする。
――うん可愛い(繰り返し)。
勇士郎は久遠を嫁に迎えて正解であったと改めて実感した。
その幸せそうな勇士郎の笑顔に、久遠は小さくため息を付いてかつてを思い出す。
その渦中に現れた、人間とは思えない膂力を持つ男・勇士郎――。
嫁を求めて諸国を漫遊していたと言った彼は、何故か玄狐の襲撃から久遠を救ってそのままこの地に定住して、久遠の片腕として常に戦場にあった。
――そう、今思えば……、勇士郎は、その時点で嫁を選んでいたのかも知れない。
――武功を立てて久遠を嫁に迎える……、それを望んで戦っていたのだ。
(
――まあ、それは仕方がないところがある。
まさか、齢千年を超える――、れっきとした
妖狐同士では、その纏う雰囲気で、高齢である事実はわかるという、見た目が幼くてもそれは確かに
でも、今回は勇士郎が人間であった。それゆえに――、こういう流れになってしまった。
(八大竜王の影に対応してきた人生(狐生?)……、恋や愛などと……関わることもなかったが……)
――この年齢になって、まさか若い男に囲われる――、みたいな身になろうとは久遠も思ってはいなかった。
そして、夕餉は終わりを告げて、そして静かな夜の会話の時間へと移る。
そして――、
「……久遠……こっち……」
「ん?」
勇士郎がその手のひらで久遠を招く。
久遠はその意味を理解して、小さくため息を付いて――、そして勇士郎のあぐらの内に収まった。
「……うむ……」
久遠は勇士郎に後ろから抱きしめられて、片手で頭をナデナデされる。
真っ赤になる久遠の――、その狐耳に勇士郎はそっと呟く。
「……布団敷いていい?」
「う……うむ……」
――久遠はその意味を理解して、そして頬を赤らめて頷いた。
◆◇◆
「う~~む……」
――いい眺めである。
敷布団の上で仰向けで寝そべる勇士郎のその目の前に、久遠の可愛く小さなお尻と――、そこから生える四本の狐尾がフリフリと揺れてる。
久遠は現在、いわゆるシックスナインで勇士郎のイチモツに、ぎこちなく舌を這わせている最中である。
何も身につけていない小柄な狐娘が、大柄の男の上でそうする様は、ハッキリ言って極めて危険に映ってしまう。
おまけに――、齢千年も過ぎたはずの妖狐なのに……、本当にぎこちないその様子は、もはや危険を通りこして逮捕に達しそうな雰囲気を出している。
――でも、まあ久遠は勇士郎の正式な妻なので――、問題はない!
そんな、ぎこちない様子で色々頑張る久遠を、邪魔しないように必死で我慢していたが――、もはや限界に達してきた。
爆発寸前の気持ちを抑えながら、その手を小さな尻に当ててナデナデする。
――即座に久遠がビクリとその身を跳ねさせるが……、初めての時分とは違い、そのままの行為を継続した。
「……では……」
その指を――、久遠の膣口に入れる。
「ひう!」
流石に久遠が、勇士郎のイチモツから口をはなして――その身を跳ねさせる。
すこしだけ勇士郎の顔の方に振り返った久遠は、――静かにイチモツへの愛撫に戻った。
「……ひう……、んん……、れろ……」
「く……ん……」
互いの性器を確かめ合いながら静かな行為は続く。
――しかし……、
「……ひ……あああ!!」
久遠の腟内をいじる指が幾重に曲がった時、久遠はたまらず意識を混濁させて、その身を痙攣させ始めた。
「う……ああ……ひん……」
ぐったりして動かなくなる久遠。それを起き上がった勇士郎が優しく抱えて、そしてシックスナイン状態から普通の状態へと戻す。
そして顔を真っ赤にして頬ける久遠の頭をナデナデした。
「……う……勇士郎……」
「久遠? どうした?」
「……なんでもない」
それだけ言うと――久遠は勇士郎にしっかりと抱きつく。
そして軽く口づけを交わしてその身を預けた。
(……ああ、もう……。本当に……この旦那さまは……)
ナデナデされながら久遠は再び勇士郎の顔を見る。
いつもの厳ついが、優しく大好きな笑顔があって――、
(……
もはや溢れる想いが募って――、そして――、
「……勇士郎……、お願い……来て」
そのか細い言葉だけで勇士郎の心は爆発した。
「……あ!」
そのまま上下が逆になって、久遠は勇士郎の下敷きになる。
そして――、その動きに身を任せて……、小さく苦しげに喘ぎ始めた。
「ん……あ……ゆう、し……」
「久遠! 久遠!!」
――そして……、その狐娘は――、その意識は――、大柄の夫による激しい波の向こうへと呑まれていった。
◆◇◆
――しばらく後……。
「ん……、んん……」
小柄な狐娘が、仰向けの勇士郎の上でその身を必死に揺らしている。
その必死な様子に感極まった勇士郎は、起き上がってそのまま久遠を抱っこした。
「……ゆう、し……ろう?」
「久遠!」
そしてそのまま押し倒す形で上に代わり――、
「ひあ! あああ……!!」
「久遠……!」
――その猛りの全てを久遠の中に吐き出していった。
静かに痙攣する久遠を――、勇士郎は抱きしめて口づける。
その腕の中で――久遠は……、
(……もう、……だめじゃのぅ……。威厳ある天狐――そして、当主には……、もう……)
――戻れぬなぁ……。
その幸福の中で――久遠はただ一人の、夫を持つ新妻としての幸せを噛み締めていた。