※この作品はR-18です。

ヤリチンリトに寝取られるお話   作:大軍

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籾岡里紗の場合(4)

 リトの腕が、腰に回っている。

 

離れなきゃ。突き飛ばさなきゃ。

頭の中でそう叫んでいるのに——身体が動かない。

 

ブラウス越しに伝わるリトの体温が、腰の皮膚をじんわりと焼いている。

指が——里紗の腰骨のすぐ上に添えられていた。

親指が、くるり、とブラウスの布地の上で小さな円を描いた。

 

「っ——」

 

声にならない声が漏れた。

背筋に甘い痺れが走って、膝がかくんと折れかけた。

 

「ちょ——結城、やめ——」

 

「嫌?」

 

リトの声が——耳元で鳴った。

近い。近すぎる。吐息が鼓膜に触れるような距離。

 

嫌——と言うべきだ。

言わなきゃいけない。

 

里紗は口を開いた。

 

「——っ」

 

言えなかった。

嫌、の一文字が——喉の奥に引っかかって、出てこない。

 

嫌じゃないから。

 

里紗は——その事実に、ぞっとした。

 

(うそ——アタシ、こいつのこと——)

 

リトの手が、里紗の腰から背中に移った。

掌が、肩甲骨の間にぴたりと当たる。

そこから——ゆっくりと、背骨に沿って上がっていく。

ブラウスの布地が肌の上を滑り、その下をリトの指の熱が追いかけてくる。

 

里紗の呼吸が——浅くなっていた。

 

「籾岡」

 

リトの手が——里紗の後頭部に触れた。

明るい茶色のセミロングに、指が差し込まれる。

髪の間を指がすり抜ける感触が——頭皮をぞわぞわと撫でた。

 

里紗の目が——リトの顔を捉えた。

整った顔。少し癖のある前髪。長いまつ毛。

その奥にある目が——里紗だけを見ていた。

 

(やだ——やだ——アタシ——)

 

好きなんだ——この男のこと。

 

いつからかは分からない。

ナンパから助けてくれた時か。交番に行ってくれた時か。「似合ってる」と言った時か。「嫌だし」と言った時か。

全部だ。全部が積み重なって——里紗の中で、もう無視できないほど大きくなっていた。

 

リトの顔が——さらに近づいた。

鼻先が触れそうな距離。唇が——。

 

「——ん」

 

柔らかい感触が、里紗の唇を塞いだ。

 

ちゅ、と小さな音。

 

里紗の目が——大きく見開かれた。

 

キスされている。

結城リトに——キスされている。

 

頭が真っ白になった。

思考が全部吹き飛んだ。

 

リトの唇が——里紗の唇の上で、ゆっくりと動いた。

噛むでもなく、舌を入れるでもなく、ただ——柔らかく、触れるだけのキス。

 

ちゅ、ちゅ、と唇が離れてはまた合わさる。

角度を変えて。少しだけ深くなって。

 

里紗は——目を閉じていた。

いつの間にか。

 

(……あったかい)

 

リトの唇が離れた。

糸が——引かなかった。それくらい優しいキスだった。

 

里紗は——目を開けた。

リトの顔が目の前にある。息がかかる距離。

 

「……最低」

 

里紗が——小さな声で言った。

 

「……ごめん」

 

リトが——謝った。

でも腕は——里紗の背中に回ったままだった。

 

里紗は——リトの胸に額を押し付けた。

 

顔を見られたくなかった。

真っ赤になっているのが——自分でも分かったから。

 

「……アタシの家、すぐそこ」

 

自分でも信じられない言葉が——口から出た。

 

(何言ってんの、アタシ——)

 

「……いいの?」

 

「いいとか悪いとかじゃなくて……ここ、外だし……人来るし……」

 

意味不明な言い訳だった。

でもリトは——それ以上聞かなかった。

 

         *

 

マンションのエレベーターの中は——沈黙だった。

 

里紗はエレベーターの壁にもたれて、自分の心臓の音を聞いていた。

リトは——反対側の壁に寄りかかって、里紗を見ていた。

 

目が——合った。

 

里紗はすぐに逸らした。

 

七階。

ドアの前に立つ。鍵を回す。

 

「……入って」

 

声が——小さくなった。

 

リトが——里紗の部屋に入った。

 

「おじゃまします」

 

靴を脱ぐ。里紗のローファーの横に、リトのローファーが並んだ。

 

里紗は——その光景を、一瞬だけ胸の奥が痛くなるほど見つめた。

靴が——二足ある。自分のだけじゃない。

 

リビングに入る。

広い部屋。きれいな内装。大きなソファ。テレビ。

 

リトが——ぐるりと部屋を見回した。

 

「……いい部屋だね」

 

「まあね。親が見栄張りだから」

 

里紗はブレザーを脱いで、ソファの背もたれに引っ掛けた。

ブラウスのボタンが一つ外れた制服。短いスカート。

いつもの——着崩したまま。

 

「一人暮らし?」

 

リトが——さらっと聞いた。

 

里紗の手が——止まった。

 

「……一人暮らしじゃないし。親は、いるよ。今いないだけ」

 

「いつ帰ってくるの?」

 

「……知らない」

 

声が——掠れた。

 

リトが——里紗を見た。

里紗は目を逸らした。

 

「お父さんは出張? お母さんは?」

 

「なんで分かんの」

 

里紗が——リトを見た。

リトは——穏やかな顔をしていた。

 

「冷蔵庫、なんか作り置きっぽいのがなかったから。洗い物もほとんどないし。家族で住んでる感じがしない」

 

「……見すぎでしょ。探偵かよ」

 

里紗は唇を曲げた。

いつもの生意気な顔——を、作ろうとした。

 

でも——目が、少しだけ潤んでいた。

 

「お父さんは海外。お母さんは介護。二人とも忙しいから——アタシは一人で大丈夫なの」

 

「大丈夫じゃないでしょ」

 

里紗の呼吸が——止まった。

 

「毎日この部屋に帰って来て。ただいまって言っても返事がなくて。飯も一人で食って。大丈夫なわけないじゃん」

 

リトの声は——責めているのではなかった。

怒っているのでも、同情しているのでもない。

ただ——同じ目線で、言っているだけ。

 

里紗の目から——涙が、一滴だけ零れた。

 

「……っ」

 

里紗は慌てて拭った。

袖で。乱暴に。

 

「泣いてないから。花粉で——」

 

「六月に花粉?」

 

「——うるさいっ」

 

里紗が——リトの胸を叩いた。

拳は——ぜんぜん痛くなかった。

 

リトが——里紗を抱き締めた。

 

両腕が、里紗の背中に回る。

肩甲骨を包み込むように。腰を引き寄せるように。

里紗の身体が——リトの胸にぴたりと密着した。

 

「——っ!」

 

里紗の全身に——電流が走った。

 

抱き締められると——気持ち良くなる。

里紗の身体は、それを知っていた。

 

膝から力が抜ける。

腰が——溶けたみたいに柔らかくなる。

リトの腕の中で、里紗の全身が——一瞬にして力を失った。

 

「あ——」

 

甘い声が——勝手に漏れた。

 

リトの手が——里紗の後頭部を支えた。

もう片方の手が——腰から、ゆっくりと下がっていく。

スカートの裾に指先が触れた。短いスカートの裾。いつもの——着崩した制服のまま。

 

里紗の唇を——リトがもう一度、塞いだ。

 

ちゅ、と音がした。

今度は——さっきより深い。

 

唇が重なって、角度が変わって——舌先が、里紗の唇を割った。

 

「んっ——」

 

舌が絡んだ。

ぬるっとした感触と、リトの唾液の温度。

里紗の舌が——リトの舌に押されて、引かれて、吸われた。

 

じゅる、と音がした。

里紗の口から、涎が顎を伝って落ちた。

 

「ぁ——は——ちゅ——」

 

キスしながら——リトの手が動いていた。

スカートの裾から、太腿に触れる。

指先が——内腿をゆっくりと滑り上がっていく。

 

里紗の脚が——ぴくっと震えた。

 

「や——」

 

ろれつが回らない。

舌がリトに絡め取られていて——言葉が出てこない。

 

リトが——里紗をソファに座らせた。

いや——座らせたというより、崩れ落ちたのを受け止めた。

 

ソファに腰を下ろした里紗の上に、リトが覆い被さった。

 

ブラウスのボタンが一つ外れている。胸元が開いている。

スカートが太腿の上まで上がっている。

制服は——着崩したまま。何も直していないまま。

 

リトの目が——里紗の身体を見下ろした。

 

「……エロいな、この格好」

 

「っ——バカ、言うな——」

 

里紗の顔が——耳の先まで真っ赤だった。

 

リトの手が——ブラウスの胸元に触れた。

外れているボタンの隣。まだ留まっているボタンに指がかかった。

 

ぷつん。

 

一つ外れた。

 

「ぁ——」

 

ぷつん。もう一つ。

 

ブラウスが——はだけた。

白いブラジャーが露出する。Dカップの膨らみが——ブラの中で重力に従って柔らかく揺れた。

 

リトの指が——ブラの縁に触れた。

指先がカップの中に滑り込んでいく。

 

くにゅ、と柔らかい肉が——指に押されて形を変えた。

 

「あっ——」

 

里紗が声を上げた。

指が——乳首の突起を、転がすように撫でた。

 

こり、こり。

 

硬くなった乳首を、人差し指の腹で円を描くように刺激する。

 

「んっ——やっ——」

 

ぴりぴりした快感が、胸から腹へ、腹から腰へ——波のように広がっていく。

 

リトが——もう片方の手で、里紗の腰を撫でた。

スカートの上から。布地越しに腰骨をなぞり、お腹の柔らかい肉を掌で包む。

 

「ひっ——」

 

身体が、リトの手に——吸い寄せられるように反応する。

触れられた場所から、甘い熱が広がっていく。

 

「籾岡って、めちゃくちゃ反応いいな」

 

「ぁ——う、うるさい——言うな——っ」

 

里紗が唇を噛んだ。

でも——噛んだ唇の隙間から、声が漏れ続けている。

 

リトの手が——スカートの裾から中に入った。

太腿の内側を指が滑る。ぬるっとした感触。

——汗だ。太腿の付け根が——もう、汗で濡れていた。

 

指が——下着に触れた。

 

「——っ!」

 

里紗の腰がびくんと跳ねた。

 

「濡れてる」

 

「っ——言うなって、言って——んぅっ!」

 

リトの指が——下着の上から、縦筋をなぞった。

布地がぐっしょりと湿っていて、指が触れるたびにぴちゃ、と小さな音がした。

 

「あぁっ——やっ——そこ——」

 

リトの指が——下着をずらした。

直接、指先が——秘所に触れた。

 

ぬるっ。

 

「ひぁっ——!」

 

里紗の背中がソファに押し付けられた。

腰が——勝手に動いている。リトの指に押し付けるように。

 

指が——花弁を割って、中に滑り込んでいく。

 

ずぷ、と音がした。

 

「あっ——あぁっ——だめ——」

 

一本の指が——里紗の中で、くるりと曲がった。

中の壁を——指の腹で押し上げるように撫でる。

 

くちゅ、くちゅ。

 

里紗の中が——指を絡め取るように締まった。

 

「やっ——あっ♡——な、にこれ——」

 

声に♡が混じった。里紗自身がそれに気づいて——でも、もう制御できなかった。

 

リトが——里紗のブラウスの裾をたくし上げた。

着崩した制服は脱がさない。スカートも——履いたまま。

ブラだけが胸の上にずらされて、Dカップの乳房が露になった。

白い肌。薄いピンクの乳首が、硬く尖って立っている。

 

リトの唇が——乳首に落ちた。

 

ちゅ、と吸われた。

 

「あっ♡——!」

 

里紗の背中が弓なりに反った。

 

ちゅぱっ♡ ちゅぱっ♡

 

舌先が乳首の先端を転がす。歯の先がかりっと擦る。その刺激が——下腹部に直接響いた。

 

「やっ——あっ♡ あっ♡——きもち——」

 

リトの指が抜かれた。

ぬぷ、と音がして——里紗の中が、名残を惜しむように震えた。

 

リトが——ズボンのジッパーを下ろす音がした。

 

里紗は——薄目を開けた。

リトの——硬く張り詰めたものが、見えた。

 

竿が太い。先端のカリが張り出していて、亀頭が怒ったように赤い。

血管が浮き出ている。脈打つように、びくんと跳ねた。

 

里紗の喉が——鳴った。

 

「だめ——それ——入んない——」

 

「大丈夫。ゆっくりやるから」

 

リトが——里紗の脚を開いた。

スカートが腰まで捲れ上がって——下着はもう横にずらされたまま。

秘所が——むき出しになっている。花弁が充血して赤く腫れていて、蜜が太腿を伝って垂れていた。

 

リトの先端が——花弁に触れた。

 

ぬるっ。

 

「ひ——」

 

カリが——入り口を押し広げた。

 

ずぶっ……♡

 

「あぁぁっ♡——!」

 

里紗の口から——甘い悲鳴が漏れた。

 

太い。熱い。中を押し広げられる感覚が——腰の奥まで響いた。

リトの硬いものが——里紗の中を、ゆっくりと、奥まで進んでいく。

カリの段差が膣壁を擦る感触が——一つ一つ、鮮明に伝わってくる。

 

ぬぷぷ……♡

 

根元まで——入った。

 

「ぁ——あ——おく、まで——」

 

里紗の指が、ソファのクッションを掴んだ。

爪が食い込む。

 

リトが——動き始めた。

 

ずちゅっ♡

 

「あっ♡」

 

ぬぷっ♡ ぐちゅっ♡

 

「やっ——あっ♡ あっ♡——」

 

ぱんっ♡ ぱんっ♡

 

腰と腰がぶつかる音。里紗の中から溢れた蜜が、結合部でぐちゅぐちゅと泡立つ。

 

着崩した制服が——リトの挿入を邪魔しない。

スカートは腰に巻き上がって、ブラウスは胸の上までたくし上げられて。

制服を着たまま——犯されている。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡——すご——っ♡」

 

リトの腰が——テンポを上げた。

 

ぱんぱんっ♡ ぱんっ♡

 

里紗の身体がソファの上で跳ねる。

Dカップの乳房が、突き上げのたびにぶるんぶるんと揺れた。

乳首にはリトの唾液がてらてらと光っていて、空気に触れるたびにきゅっと硬くなる。

 

「だめっ♡ だめぇっ♡ きもちいいのぉっ♡——」

 

里紗の声が——壊れた。

 

ずちゅっ♡ ぬぷっ♡ ぐちゅっ♡

 

リトのカリが——奥の壁を叩くたびに、里紗の全身を痙攣させるような快感が走る。

腰が——自分の意思とは関係なく、リトに合わせて動いている。

打ち付ける腰を——迎え入れるように、腰が跳ね上がる。

 

「あっ♡ あっ♡ やぁっ♡——なんで——こんな——っ♡」

 

涙が——零れた。

気持ちよすぎて。怖くて。嬉しくて。全部混ざって——涙になった。

 

リトが——里紗を抱き起こした。

座位の姿勢。リトの上に、里紗が跨る形。

 

ずん、と重力で奥まで入った。

 

「ひぁっ♡♡——!」

 

里紗の両腕が——リトの首に回った。

しがみつくように。抱き締められるように。

 

リトの腕が——里紗の背中に回った。

あの時と同じ。抱き締められる。

 

里紗の身体が——溶けた。

 

「あぁっ♡ すきっ♡ すき——っ♡」

 

言ってしまった。

快楽の波の中で——本音が——漏れた。

 

リトが——里紗の耳元で、何か呟いた。

 

「——ギャル、とやりたかったんだよな——」

 

小さな声だった。

里紗の耳には——届かなかった。

 

リトの腰が——最後の突き上げを放った。

 

どぷっ♡ びゅるるっ♡

 

熱い。熱いものが——里紗の中を満たした。

 

「あぁぁぁっ♡♡——!」

 

里紗の身体が——びくんびくんと痙攣した。

リトにしがみついたまま、腰が跳ねて、膣が絞るように脈打って——。

 

数秒——十秒——里紗の意識が白く飛んだ。

 

気がついた時——里紗はリトの胸にもたれかかっていた。

着崩した制服は、もう原型をとどめていなかった。

 

ブラウスのボタンはすべて外れて、はだけたまま。

スカートは腰に巻きついたまま。

ブラは胸の上にずり上がって、乳房がむき出しになっている。

 

里紗の太腿を——白い液体が伝って流れていた。

 

「……っ」

 

里紗は——リトの胸に顔を押しつけたまま、動けなかった。

 

(アタシ——やっちゃった)

 

あれほど嫌いだと言った、ヤリチンの男に。

絶対ついて行かないと思った男に。

 

「……後悔してる?」

 

リトが——里紗の髪を撫でながら聞いた。

 

里紗は——答えなかった。

 

代わりに——リトの胸板に、額をぐりぐりと押し付けた。

 

「……してないし」

 

小さな声。

たぶん、リトにしか聞こえない声。

 

リトが——笑った気配がした。

 

里紗は目を閉じた。

リトの心臓の音が、耳に伝わってくる。

 

広い部屋に——二人の気配が、あった。

 

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