あれから——結城くんは、毎日来るようになった。
「先生、ちょっと相談が」
「先生、指にささくれが」
「先生、なんか頭痛いかも」
理由は毎回違う。でも——来る。確実に、毎日。
放課後の保健室に、あの爽やかな顔で現れる。
最初の三日は——余裕だった。
私はいつも通り、胸元を見せつけ、お尻を向けて物を取り、ストッキングの太腿をちらつかせた。
結城くんはそれを見ていた。瞳孔が開くのも、脈拍が上がるのも、私の指先が全部検知していた。
(——かかっているわね)
そう思って、満足していた。
でも——結城くんは、一線を越えてこなかった。
触れない。
あの日、絆創膏を貼った時の偶然のような指先の接触——あれ以降、結城くんから距離を詰めてくることが一度もない。
視線は来る。確実に私の身体を見ている。胸も、脚も、お尻も。
なのに——手を出さない。
四日目。私は白衣を脱いで、ノースリーブ一枚で対応した。
Hカップの胸が布地に直接包まれて、乳首の輪郭がうっすらと浮いている。下着を着けていないことが——もう、隠しようもないレベル。
結城くんは——一瞬だけ、息を呑んだ。
でも——触れない。
その夜、ベッドの中で——乳首がまだ疼いていた。
あの子の視線が触れた場所が——じんじんと熱い。
布団の中で寝返りを打つたびに、薄いキャミソールが乳首に擦れて、身体がぴくっと反応する。
(……ばかばかしい。視線で感じるなんて、思春期の女の子じゃないんだから)
でも——ノーブラの胸を見せつけたのは、私の方だ。
見せておいて、触られなかったことに苛つくなんて——何をやっているんだろう。
五日目。私はわざと書類を床に落として、結城くんの目の前で拾った。
タイトスカートのお尻が結城くんの顔の高さに来る角度で——ゆっくりと腰を曲げた。
スカートの裾が上がって、ストッキングの境界線どころか——太腿の付け根まで見えたはず。
結城くんは——「先生、俺が拾いますよ」と言って、隣にしゃがんだだけ。
(——は?)
「拾いますよ」じゃないのよ。
そこは——スカートの中を覗くところでしょう。
いや——覗いてほしいわけじゃない。覗いてほしいわけじゃ……ないけど。
(あんた、パンツ履いてない女が目の前でお尻突き出してるのに——「拾いますよ」って何? 紳士気取り? それとも——あたしの尻に興味がないってこと?)
……「あたし」って。
口調が崩れている。心の中で。
二十六歳の御門涼子が、十六歳の男の子に無視されたことで——こんなにも取り乱している。
六日目。処置の時、わざと顔を近づけた。結城くんの耳元に息がかかるほどの距離で——「痛くない?」と囁いた。
私の吐息が結城くんの首筋にかかって、彼の肌がぶるっと震えたのが見えた。
でも——触れない。
保健室のドアが閉まった後——私は、自分の太腿をぱちんと叩いた。
(反応してるくせにっ! 肌が震えてたくせにっ!)
(触りなさいよ! この——鈍感なのかわざとなのか知らないけど——胸でもお尻でも好きにすればいいじゃないっ!)
口には絶対に出さない。
養護教諭が生徒に「触って」なんて言えるわけがない。
でも——心の中は、もうぐちゃぐちゃだった。
その夜、シャワーを浴びながら——下腹部がずっと熱かった。
石鹸で身体を洗う手が、胸の上で止まって——自分の乳首を指先で触れた瞬間、びくっと腰が跳ねた。
(——やめなさい。この子のことを考えながら——そんなこと——)
やめた。
やめたけど——身体は、一晩中、疼いていた。
七日目——。
(……この子、何を考えているの?)
苛々した。
自分でも驚くほど——苛々した。
あの日、瞳孔が開いたのを見た。脈拍が上がったのも知っている。
私の身体に反応しているのは——間違いない。
なのに——来ない。
毎日来るくせに。毎日私の身体を見ているくせに。
あの「ヤリチン」が——私には、手を出さない?
(——舐めてるの?)
(ねえ、あんた——ヤリチンなんでしょう? 何人も抱いてきたんでしょう?)
(Hカップの胸を毎日見せて、下着も着けないで、お尻も太腿も全部見せてるのに——この私を抱かないって、どういうこと?)
(プライドがズタズタよ。女としてのプライドが——)
……いや、違う。
舐めているんじゃない。
これは——焦らしだ。
気づいた瞬間——背筋がぞくっとした。
この子は——わかっている。
私が挑発していることも。私が反応を楽しんでいることも。
そして——「触れない」ことで、私の中の何かが変わっていくことも。
(——十六歳が、この駆け引きを?)
認めたくなかった。
でも——事実として、私は焦れている。
「惚れさせて満足する」はずだった遊びが——いつの間にか、私の方がヤキモキしている。
悔しい。
悔しいのに——次の日も、結城くんが来るのを待っている自分がいる。
待っている間——保健室の椅子に座ったまま、無意識に太腿を擦り合わせている自分に気づいて、愕然とした。
(——私、発情してるの? 生徒に? 二十六歳の養護教諭が?)
最低だ。
最低なのに——止められない。
結城くんが保健室のドアを開ける音を、身体が待っている。
あの爽やかな声を聞くと、心臓が跳ねる前に——下腹が、きゅっと疼く。
(もう——やだ。何なのよ、この身体——)
*
二週間が経った。
もう——限界だった。
寝付けない夜が続いていた。
ベッドに入ると——あの子の顔が浮かぶ。あの涼やかな目。片方だけ上がった口角。
目を閉じると——あの子の視線が身体を這う感触を、肌が再生する。
胸が。太腿が。お尻が。
見られた場所が——全部、熱い。
(……もし——あの手が。あの指が)
想像しかけて——首を振った。
シーツを握りしめた。
(やめなさい涼子。あんたは教師よ。いい女よ。安売りしない女よ)
(——でも)
(あの子に押し倒されたい。保健室のベッドに。白衣ごと——脱がされたい)
(抱きなさいよ馬鹿。いつまで焦らしてるの。こっちはもう——おかしくなりそうなのに)
枕に顔を埋めた。二十六歳。独身。処女。
十六歳の生徒に抱かれたくて眠れない夜を過ごしている——これが、「いい女の生き方」?
笑えない。全然笑えない。
私は——もう、理性的に考えることをやめた。
いや、やめていない。
計算はしている。ちゃんとしている。
ただ——計算の方向が、変わった。
「惚れさせて満足する」から——「この子に抱かせる」に。
もう認めよう。遊びじゃない。
私は——結城リトに触れられたい。触れてほしくて、おかしくなっている。
ここまで来たら——私の方から、場を作るしかない。
そして——その結果が、今。
「結城くん。今度の日曜、先生の家に来ない?」
自分でも信じられない言葉が——口から出た。
結城くんが——少しだけ、目を見開いた。
あの涼やかな目が、一瞬だけ——驚きを見せた。
(——ほら。あなたにも効くのね)
「家……ですか?」
「ええ。ちょっと本棚の整理を手伝ってほしくて。重い医学書がたくさんあるから、男手が欲しいのよ」
嘘。全部嘘。
「いいですよ。手伝います」
結城くんが——にこっと笑った。
あの、裏があるのかないのかわからない笑顔。
(——来る気なのね。教師の家に、二人きりで)
私の心臓が——どくんっと大きく跳ねた。
*
日曜日。
玄関の姿見の前で——一時間迷った。
一時間。
二十六年間生きてきて、服を選ぶのに一時間かけたことなんてなかった。
結局——選んだのは、こう。
黒のニットワンピース。
身体のラインがぴったり出る薄手のニット。首元はオフショルダーで、鎖骨と肩が全部出ている。
丈は膝上十五センチ。太腿の真ん中まで。
下着は——もちろん、着けない。ブラもショーツも。
ニットの柔らかい生地がHカップの胸を直接包んで、乳首の位置が——はっきりとわかる二つの突起になっている。
お尻のラインも——パンティラインがないぶん、臀部の丸みがそのまま布地に浮き出ている。
素足。ストッキングも履いていない。白い脚が——裸のまま。
髪は——少しだけ巻いた。栗色のショートボブに、ゆるいウェーブ。
香水を——手首と、耳の裏に。ほんの少しだけ。
姿見に映る自分を——見た。
(……これは——もう、演技じゃないわね)
自覚はある。
本棚の整理を手伝ってもらう格好じゃない。
男を迎える——女の格好だ。
チャイムが鳴った。
ドアを開けた。
結城リトが——立っていた。
カジュアルな服装。でも——清潔感があって、バランスがいい。十六歳の少年が着る服にしては、少し大人っぽい選び方。
結城くんの目が——私の全身を、上から下へと走った。
肩。鎖骨。胸元。ニットに包まれたHカップの輪郭。くびれた腰。ヒップライン。太腿。素足。
一秒もかからない視線の動き。でも——全部、走査された。
結城くんの瞳孔が——ぐっと開いた。前より——広い。
「……先生——すごい綺麗」
声が——少し低かった。いつもの爽やかなトーンより、半音低い。
(——効いてる)
「あら、ありがとう。さ、上がって」
部屋に通した。
マンション。片付けてある。花も飾った。コーヒーの準備もしてある。
本棚の医学書は——形だけ、少し乱した。手伝ってもらう口実が必要だから。
結城くんがリビングに入って、きょろきょろと見回した。
「先生の部屋って、落ち着きますね」
「そう? 一人暮らしだから、殺風景でしょう」
「いや、なんか——家庭的っていうか。先生がコーヒー淹れてくれる感じ、いいですね」
家庭的。
その言葉を拾って——私は。
「そうかしら。毎日こうやって帰ってきて、一人でコーヒー飲んでるだけよ」
コーヒーをドリッパーに注ぎながら——背を向けたまま。
「もし——誰かが『ただいま』って帰ってくるなら、もう少し頑張って料理するかもしれないけどね」
(……何を言ってるの、私は)
匂わせている。
家庭。帰ってくる誰か。一緒に過ごす生活。
十六歳の男の子に——二十六歳の女が——家庭を匂わせている。
(早く——)
心の中で——叫んでいた。
(来なさいよ。もう十分でしょう。二週間焦らされて、家に呼んで、下着も着けずにこんな格好して——これ以上何が必要なの? あんた本当にヤリチンなの?)
(押し倒しなさいよ——このソファでも、ベッドでも、床でもどこでもいいから——)
(私を——抱きなさいよ)
(もう一日でも待てない。この溜まりに溜まったもの——全部、あんたのせいなんだから)
背を向けたまま——私の太腿が、微かに震えていた。
ニットワンピースの下で——下着を着けていない下腹部が、とくとくと脈打っている。
もう——服の上からでもわかるくらい、身体が準備を整えてしまっている。
コーヒーをカップに注いだ。手が——ほんの少しじゃない。はっきりと震えていた。
振り向いて——カップを差し出した。
結城くんが——カップを受け取る時、指が触れた。
今度は——偶然じゃない。
結城くんの指が——私の指に、はっきりと重なった。
「——先生」
結城くんの声が——変わった。
低い。あの爽やかなトーンが消えて——地声が出ている。
「何?」
「俺——先生のこと、好きです」
——。
世界が——白くなった。
好き。
好き、と言った。
この子が——私に——。
脳の奥で——何かが弾けた。
どくんっ——と全身に熱い波が走った。頭頂からつま先まで。一瞬で。
耳の奥がキーンと鳴って、視界の端が白く飛んだ。
ドーパミンが——溢れている。
医師の私にはわかる。今、脳内でドーパミンとノルアドレナリンが爆発的に分泌されている。
報酬系が——全開になっている。
二週間。
二週間、焦らされて——待って——。
(来た——やっと——っ!)
膝が——笑った。がくんと力が抜けて、その場に立っていられなくなった。
結城くんの手が——私の腰を支えた。
「先生?」
「——大丈夫。立てる。ちょっと——立ちくらみが——」
嘘。立ちくらみじゃない。嬉しすぎて膝が抜けた。
こんなこと——初めてだ。
結城くんの顔を——見上げた。
結城くんが——にやりと笑った。
あの爽やかな笑顔じゃない。
口角が——片方だけ上がった、獲物を仕留めた獣の笑み。
(——ああ。この顔——)
この顔が——何人もの女を堕としてきた顔。
知っていた。わかっていた。全部——手口だって。
わかっていたのに——。
結城くんの手が——私の腰から背中に回った。
引き寄せられた。胸が——結城くんの胸板に押し付けられた。
「先生——ずっとこうしたかった」
耳元で囁かれた——その声で、背筋の芯が溶けた。
「っ——結城くん——あなた——」
結城くんの唇が——私の唇に重なった。
ちゅ……っ。
柔らかい。温かい。
十六歳の少年の唇が——二十六歳の女の唇を、そっと吸った。
(——キス——)
キスに弱い。
それは——私の最大の弱点。自分でもわかっている。
いつも気をつけていた。キスだけはさせない——と。
なのに——。
ちゅうぅ……っ♡
結城くんの舌が——私の唇の隙間に入ってきた。
ぬるり、と。躊躇いのない、確信に満ちた舌の動き。
んっ……♡
力が——抜けた。
全身の力が——唇から溶け出すように、抜けていく。
膝がガクガクと震えている。結城くんの腕がなければ——崩れ落ちている。
「んんっ♡——ま、待って——結城く——んちゅ♡」
待って、と言った口が——結城くんの舌を吸っている。
矛盾。わかっている。でも——止められない。
じゅるっ……♡
舌が絡まる。唾液が混ざる。粘膜が擦れて、ぬるぬると滑る音が部屋に響く。
「はぁ……♡ あっ……♡」
キスが——止まらない。
ずっとキスされている。何十秒? 何分? わからない。
脳が——蕩けている。
もう——「教師」とか「生徒」とか、そんな文字列が意味を失っている。
結城くんの手が——ニットワンピースの上から、胸に触れた。
くにゅっ♡
「ひっ——♡」
Hカップの胸が——結城くんの手のひらに包まれた。
下着を着けていないから——ニットの薄い布地一枚を隔てて、少年の手が直接胸の柔肉を掴んでいる。
「先生の胸——やっぱり、すごい」
「やっ——やっぱりって——見て——たのね——んっ♡」
「毎日。先生が見せてくれてたから」
見せてくれてた。
私が——見せていた。わざと。意図的に。
それを——全部、わかった上で、今、触っている。
ぐにっ♡ ぐにっ♡
胸が揉まれている。大きな柔肉がぐにぐにと形を変えて、指の隙間から白い肌がぷにりとはみ出す。
乳首が——ニット越しに、硬く尖っている。こりっと固い突起を、結城くんの親指が——。
こりこりっ♡
「あぁっ♡——そこっ——だめ——っ♡」
「だめ?」
「だめ——じゃなくて——あっ♡あっ♡」
ニットが——捲り上げられた。
Hカップの胸が——空気に晒された。乳首が硬く勃起して、薄紅色の先端がぷっくりと膨らんでいる。
結城くんの舌が——乳首に触れた。
れろっ♡
「ひあっ♡♡——っ!」
声が裏返った。
舌が——乳首の周りをゆっくりと舐め回す。ぺろぺろ♡——と粘膜が敏感な先端を撫でて、そのたびに腰の奥がきゅうっと締まる。
「先生、声すごい」
「っ——だって——こんなの——十年ぶり——じゃなくて——初めて——」
(初めて——?)
自分の言葉に——自分で驚いた。
初めて? そう——初めてだ。
胸を、こんなふうに触られるのは——こんなふうに舐められるのは——初めて。
二十六年間——誰にも明け渡さなかった身体。
それを——今——。
ずぷっ……♡
結城くんの指が——スカートの中に入った。
太腿の内側を——するすると滑り上がって——下着のないそこに、直接、触れた。
「——先生、下着着けてないんだ」
「っ——知ってたくせにっ♡」
「知ってた。ずっと」
指が——割れ目をなぞった。
くちゅ……♡
「あっ♡——うそ——こんなに——濡れて——」
自分の身体が——もう、びしょびしょだった。
指がぬるぬると滑って、水音が部屋に響いている。
ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡
「やぁっ♡——指——入って——きてるっ♡」
中指が——膣内にゆっくりと沈んでいく。
ぬるんっ♡——と粘膜が指を咥え込んで、きゅうっと締めつけた。
「先生——中、すごい締まってる」
「言わないでっ♡——そんなこと——はぁっ♡♡」
指が——中で曲がった。
膣壁の上側を——ぐりぐりっ♡——と押された。
「っっ♡♡!!——そこっ——だめっ♡♡♡」
目の前が——白く閃いた。
腰がびくんっと跳ねて、膝が完全に崩れた。
結城くんが——私を支えたまま、ソファに押し倒した。
ニットワンピースが——腰まで捲り上げられている。
胸が——むき出し。下半身も——むき出し。
二十六歳の、完成された女の身体が——十六歳の少年の前で、全部晒されている。
結城くんが——ズボンを下ろした。
私は——見た。
(——大きい)
それしか——思えなかった。
結城くんの——硬く張り詰めたそれが、私の入り口に当てられた。
熱い。カリの形が入り口をぐいっと押し広げている。
「入れるよ、先生」
「——来なさい」
自分の声が——震えていた。
でも——拒否する気は、もうどこにもなかった。
ずぶっ……♡♡
「あああぁぁぁっ♡♡♡♡」
入ってきた。
二十六年間——誰も入ったことのない場所に——結城リトが。
太い。硬い。熱い。
カリが膣壁を押し広げながら、奥へ奥へと沈んでいく。
ずちゅっ♡……ずぷっ♡
「はぁっ♡♡——あっ——奥——奥に来てるっ♡♡」
子宮口に——先端が触れた。
どくんっ♡——と身体の芯で爆発が起きた。
「先生——中、やばい。熱くて——締まってて」
「っ——動いてっ♡——もう——お願いっ♡♡」
自分が——こんな声を出すなんて。
御門涼子が——「お願い」なんて。
ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡
結城くんの腰が——動き始めた。
硬い肉棒がぬるぬると出入りする。引く時にカリが膣壁を引っ掻いて、突く時に奥をどんっと叩く。
ずちゅっ♡ ぬぷっ♡ ぐちゅっ♡
「あっ♡あっ♡あっ♡——すごいっ♡——なにこれっ♡♡」
わからない。こんな快感は——知らない。
医学書に載っている知識は全部——ただの文字だった。
実際はこうなのか。こんなに——頭が真っ白になるのか。
ぱんぱんっ♡ ぱんっ♡♡
腰が打ちつけられるたびに、Hカップの胸がぶるんぶるんと揺れる。
乳首が硬く突き出て、揺れるたびに空気に擦れて——それだけで痺れるように気持ちいい。
「先生——気持ちいい?」
「きも゛ちい゛い゛いっ♡♡——こんなのっ♡——初めてっ♡♡♡」
初めて。全部初めて。
キスも。胸を揉まれるのも。指を入れられるのも。挿入されるのも。
二十六年間守り抜いた身体を——十六歳の男の子に——。
ばちゅんっ♡ ばちゅんっ♡♡
ピストンが——激しくなった。
水音がぐちゅぐちゅと保健室——じゃない、自分の部屋に響いている。
腰が浮く。背中が弓なりに反る。爪先がぴんと伸びる。
「やっ♡——イくっ——イっちゃうっ♡♡♡——結城くんっ♡♡」
「リトでいい」
「っ——リ、リトくんっ♡♡♡——リトくんっ♡♡♡♡」
名前を——呼んだ。
教師と生徒の最後の一線を——名前で、越えた。
ぱんっ♡♡♡ ぱんっ♡♡♡ ぱんぱんぱんっ♡♡♡♡
「イくっ♡♡♡——イくイくイくっ♡♡♡♡——あああぁぁぁっ♡♡♡♡♡」
びくっ♡♡ びくっ♡♡♡ びくんっ♡♡♡
全身が——痙攣した。
膣が——ぎゅうぅぅっと締まって、結城く——リトくんのものを締め上げた。
意識が——白く飛んで——戻って——また飛んで——。
どくんっ♡♡ どくんっ♡♡♡
リトが——中で脈動するのがわかる。
奥で——熱い塊がびゅるるっ♡♡——と。
「あっ♡♡♡——中にっ——出てっ♡♡♡♡」
どぴゅっ♡——びゅるるっ♡♡♡
お腹の奥が——熱い液体で満たされていく。
どくっ♡——どくっ♡——と、脈打つように注がれて——子宮が、きゅうぅっと吸い上げるように締まった。
「はぁっ……♡♡ はぁっ……♡♡」
息が——できない。
全身の力が抜けて、ソファの上で仰向けに倒れたまま、天井を見ていた。
ニットワンピースは腰に巻きついたまま。胸は丸出し。脚は開いたまま。
二十六歳の養護教諭の身体が——十六歳の少年に犯された姿のまま——晒されている。
リトがまだ——中に入ったまま、私を見下ろしていた。
あの——にやりとした笑顔。
獲物を仕留めた獣の目。
「先生」
「……何、かしら……♡」
声が掠れている。身体がまだ痙攣している。膣が——リトのものをきゅうきゅうと締めている。止められない。
リトが——ゆっくりと、腰を引いた。
ずるっ♡——と、硬いものが膣壁を擦りながら抜けていく。
「ぁっ♡——抜かないで——」
自分の口が——そう言った。
止める間もなく。
リトが——笑った。
あの目の奥が——暗く、甘く、光った。
「先生——ひっくり返って」
「え——」
リトの手が——私の腰を掴んだ。
ぐるんっ——と、身体をひっくり返された。
うつ伏せ。
ソファに顔を押し付けられる格好で——お尻だけが、高く持ち上げられた。
ニットワンピースが背中まで捲り上がって——下着のないお尻が——完全に、晒された。
Hカップの胸がソファのクッションに押しつぶされて——横に潰れて——はみ出ている。
「リトくん——? この体勢——」
「先生」
リトの手が——私のお尻の丸みを、両手で掴んだ。
ぐにっ♡——と、臀肉が指に食い込む。
「——先生、こうされたかったんでしょう?」
——。
心臓が——止まった。
「毎日保健室で——胸を見せて、お尻を向けて。先生、俺に気づいてほしかったんですよね」
声が——出ない。
「ノーブラで乳首浮かせて。スカートの中見せるように屈んで。耳元で囁いて。——全部、俺を誘ってたんでしょう?」
全部——見抜かれていた。
「家にまで呼んでくれて——下着も着けないで——家庭の話までして」
リトの声が——耳のすぐ後ろで響いた。
身体が——上から覆いかぶさられている。十六歳の少年の体重が、私の背中に乗っている。
「先生——いつから、こうしてほしかった?」
「っ——」
否定しなきゃ。教師として。大人として。プライドを持った女として。
「——最初から」
口が——勝手に答えた。
「最初から——あなたの瞳孔が開いた時から——触ってほしかった——抱いてほしかった——っ」
リトの手が——腰を持ち上げた。
硬く張ったカリが——後ろから、入り口に押し当てられた。
ぬぷっ……♡♡
「ひぁっ♡♡♡——うし、ろ——からっ♡♡」
もう——まともに喋れない。
一回イッただけで——舌が、回らなくなっている。
一突きで——奥まで。
さっきの精液がまだ残っている膣内を、硬い肉棒がぬるぬると貫いた。
ずぶっ♡♡♡——ずちゅっ♡♡
「ひぃぃっ♡♡♡♡ ふ、ふかっ♡♡——さっきよ゛り゛っ♡♡♡」
バックの体勢は——角度が違う。
子宮口に——直接、先端が押し込まれるような角度で突き上げられる。
(——嘘。これ——さっきと全然——違——)
思考が——途切れる。
考えようとした瞬間にカリが子宮口を叩いて、脳が真っ白にリセットされる。
リトの体重が——背中に圧し掛かっていた。
押し潰されている。ソファのクッションに——胸も、顔も、押し付けられて。
身動きが取れない。逃げられない。
リトの腰が——動き始めた。
ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡♡
お尻に——リトの下腹が叩きつけられる。
ぱちんぱちんと肌と肌がぶつかる音。さっきの精液が泡立って——ぬちゅぬちゅ♡♡——と淫らな水音が部屋中に響く。
「あ♡ あ♡ あ♡♡ あ♡♡♡ おっ♡——おくっ♡♡♡ あ、あだっでっ♡♡♡♡」
日本語が——壊れている。
自分が何を叫んでいるのかすらわからない。舌がもつれて、母音だけが零れ落ちていく。
(——なに、これ。なにこれ。頭が——考えられ——な——)
顔をクッションに押し付けて叫んでいる。涎が——止まらない。クッションにじわりとシミが広がっている。
リトの唇が——私の耳に触れた。
「先生、二週間ずっと我慢してたの——わかってたよ」
ぱんぱんっ♡♡♡ ぱんっ♡♡♡♡
「保健室で太腿擦り合わせてたの。——見えてた」
「うひゅっ♡♡♡♡!! ちが——ちがっ♡♡ みな——みないれぇ♡♡♡」
(見ないで——と言いたいのに——言葉が——出て——こない——)
見られていた。
あの——無意識に太腿を擦り合わせていた、あの醜態を。
全部——バレていた。
「先生が家に呼んでくれた時——チャイム鳴らす前から、先生の心臓の音がドアの向こうから聞こえた」
(嘘——嘘に——きま——)
思考すら——まとまらない。
ぱんぱんぱんっ♡♡♡♡ ぱんぱんっ♡♡♡♡♡
ピストンが——加速した。
リトの体重で押し潰されながら——背中から犯されている。
Hカップの胸がクッションにぐちゃぐちゃに押しつぶされて、乳首がソファの生地に擦れて——それすらも気持ちいい。
「やぁ♡♡ む、むりっ♡♡ こわっ♡♡ こわれ——っ♡♡♡♡ こわれひゃうのぉっ♡♡♡♡♡」
ばちゅんっ♡♡ ばちゅんっ♡♡♡♡ ばちゅんっ♡♡♡♡♡
腰が——自分の意思とは関係なく、リトに押し付けるように跳ねている。
お尻がぱんぱんと打たれて赤くなっている。
(二十六歳——養護教諭——医師免許——理想の男——いい女——)
(全部——全部どうでもいい——もう何も——考えたく——ない——ただ——気持ちいいのが——止まらな——)
「先生——涼子さん」
名前を呼ばれた——それだけで——膣がびくんっ♡♡♡と締まった。
「ひぅっ♡♡♡♡♡」
「涼子さんは——俺に抱かれたくて——二週間、眠れなかったんでしょう?」
「ぁ——♡♡♡♡ ぅ——♡♡♡♡♡」
もう——返事にすらなっていない。
母音だけが喉から漏れている。言葉が——溶けてしまった。
(全部——バレてる。みっともない欲望が——全部——この子に——)
(もういい——もう——見透かされてもいい——気持ちよすぎて——死ぬ——死んじゃう——)
「俺も——涼子さんのこと——ずっとこうしたかった」
耳元で——囁かれた。
どくんっ♡♡♡♡——
身体の芯が——爆発した。
「りっ♡♡ りどくっ♡♡♡♡ りどくぅんっ♡♡♡♡♡♡ いっ♡♡♡ いっひゃ♡♡♡♡ いっひゃうっ♡♡♡♡♡♡♡」
名前すら——まともに発音できない。
ぱんぱんぱんぱんっ♡♡♡♡♡♡
「いっ♡♡ いっ♡♡♡ いぐぅっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
びくんっ♡♡♡♡ びくんっ♡♡♡♡♡ びくんっ♡♡♡♡♡♡
全身が——弓のように反った。
リトの体重の下で——痙攣しながら——獣のような声を上げた。
どぴゅっ♡♡♡——びゅるるっ♡♡♡♡——どくんっ♡♡♡♡♡
二回目の射精が——子宮に直接注ぎ込まれた。
奥を——熱い液体が満たしていく。溢れるほど。第一射で残っていた精液と混ざって——ぬるぬると太腿を伝い落ちていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡♡♡♡ は——あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡♡♡♡♡」
視界が——真っ白に弾けた。
意識が——飛んで——戻って——また飛んで——。
身体が——びくっ♡♡ びくっ♡♡ びくっ♡♡——と痙攣し続けている。
イッた——のに——止まらない。波が——次から次へと押し寄せて——余韻が——余韻じゃなくてまた頂点が——。
(——壊れた。私——壊れ——た——)
何秒経ったのか。何分経ったのか。
気づいた時——私は、ソファに押し潰されたまま、涎を垂らしていた。
ニットワンピースはもうめちゃくちゃ。身体中が汗と精液でぬるぬると光っている。
お尻が真っ赤に紅潮して——太腿の内側を、白い液体がつぅっと流れ落ちている。
指先が——まだ痺れている。爪先が丸まったまま伸びない。
リトが——私の身体の上から退いた。
私は——動けなかった。
うつ伏せのまま。顔をクッションに埋めたまま。
肩が——痙攣するように震えていた。
リトの手が——私の髪を、そっと撫でた。
「涼子さん?」
リトの声が——どこか遠くから聞こえた。
水の底にいるみたいだ。音が——歪んでいる。
私は——クッションから顔を上げようとした。
腕に——力が入らない。二回目で持ち上げて——顔だけ、横に向けた。
目元が——ぐしゃぐしゃだった。
涙と汗と涎が全部混ざって、顔中が濡れている。
髪はめちゃくちゃに乱れて、栗色のショートボブが額や頬に張り付いている。
口が——半開きのまま閉じない。舌が——ちろりと覗いている。
「いい女」の面影は——どこにも残っていない。
さっきまで鏡の前で自分を好きだと言っていた女が——涎を垂らしてクッションに潰れている。
(——ああ。これが——御門涼子の本当の姿なのかしら)
(いい女? 安売りしない女? 理想の男か一生独身?)
(——全部、嘘だった。この身体は——ずっと、こうされたかったんだ)
リトの顔が——ぼやけて見えた。
あの涼やかな目。あの——にやりとした笑み。
私は——口を開いた。
喉が枯れている。声が——掠れている。
でも——止められなかった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
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