放課後の結城家。リビング。
姉上は自室。リトはまだ帰ってない。美柑は友達の家。
あたしとモモ——二人きり。
前と——同じ構図だった。
あの日と。モモにあたしの一番柔らかいところを全部剥がされた、あの日と。
ソファに座って、テレビを見ていた。
今日はニュースだった。地球の政治家が何か難しいことを言っている。
「——ナナ」
モモが——声をかけてきた。
「なんだよ」
「最近、あなた——変わったわね」
モモの緑色の目が——あたしを見ている。
探るような目。いつもの——腹黒い、計算する目。
「変わった? 別に何も変わってないけど」
「嘘。表情が違うわ。前のあなたは——もっと、刺々しかった」
「……ふうん」
あたしは——テレビに視線を戻した。
モモの言葉が——刺さらなかった。
前だったら——「お前に何がわかるんだよ」と噛みついていたはずだ。
でも——今のあたしは、違う。
何が違うのか——自分でもうまく説明できない。
ただ——あたしの身体には、あたしだけのものがある。
それを——知っている男がいる。それだけのことだ。
「……ナナ。聞いてるの?」
「聞いてるよ」
「この前のこと——わたし、言い過ぎたわ」
あたしは——少し驚いて、モモを見た。
モモの目が——いつもと違った。
腹黒い計算の目じゃない。少しだけ——気まずそうな。
「あなたの胸のこと——あんなふうに言うべきじゃなかった」
「……なんだよ。今さら」
「今さらだから、言ってるのよ。——ずっと気にしてた」
ふうん——と、あたしは鼻で笑った。
前のあたしだったら——この謝罪に泣いていたかもしれない。
モモが謝ってくれた、って。あたしの痛みをわかってくれた、って。
でも——今は。
「別にいいよ。事実だし」
「——え?」
モモが——目を丸くした。
「事実だろ。あたしの胸は小さい。ぺたんこだ。それは変わってない」
「ナナ——」
「でも——それだけじゃないって、わかったから」
モモの目が——戸惑っている。
あたしが傷つかない——というのが、想定外だったらしい。
「それだけじゃないって——どういう意味?」
「別に。あんたに教える義理はないだろ」
あたしは——ソファから立ち上がった。
台所に麦茶を取りに行くつもりだった。
「——ちょっと待ちなさい」
モモが——あたしの腕を掴んだ。
「なんだよ」
「あなた——何か隠してるでしょう。最近のあなた、おかしいわ」
モモの目が——鋭くなった。
猫かぶりが剥がれた、あの目。探るような。暴くような。
「何も隠してない」
「嘘よ。——まさか、リトさんと何か——」
「——は?」
あたしの声が——一瞬、固くなった。
モモの目が——光った。あたしの反応を、見逃さなかった。
「やっぱり。リトさんよね。何があったの」
「何もねぇって言ってるだろ——」
「ナナ」
モモが——あたしの前に立ちはだかった。
あたしより一センチ低い身長。でも——詰め寄られると、圧が違う。
「あなた、リトさんに何かされたの? されたなら言いなさい。わたしが——」
「されてない! 別に——」
「じゃあ何がそんなに変わったのよ! 前はあんなに傷ついてたのに——」
モモの手が——あたしの胸を、ばんっと押した。
突き飛ばすつもりだったんだと思う。
あたしを壁際に追い詰めて、問い詰めるための——腕の動き。
でも——モモの掌が、あたしの胸のど真ん中を押した瞬間。
掌の付け根が——左の乳首を、ぐにっと潰した。
「————❤❤❤⁉」
視界が——白く弾けた。
全身に——電流が走った。
ヤスリで薄くされて、毎晩リトに開発されて、異常な感度になった乳首が——モモの掌の圧力を、全部拾った。
ぐにっ❤——と潰された一瞬の、強い圧迫。
それだけで——あたしの脳が、一瞬で真っ白になった。
膝が——折れた。
がくん、と。糸が切れたみたいに。
「——ナナ⁉」
モモの声が——遠くで聞こえた。
あたしは——床に崩れ落ちていた。
目の前が暗くなって——身体の力が、全部抜けて——。
意識が——落ちた。
*
「——ナナ! ナナ!」
モモの声で——目が覚めた。
リビングの床に倒れていた。
モモが——あたしの上半身を抱え起こして、顔を覗き込んでいる。
緑色の目が——潤んでいた。
「ナナ——ごめんなさい。あたし——また——」
モモの声が——震えていた。
いつものお嬢様口調が剥がれて——素の声で。
「また——あなたを傷つけた。胸を押して——痛かったわよね。あんなに薄い胸を——叩くみたいに——ごめんなさい——」
モモは——あたしが胸を押されて、痛みでショックを受けたと思っている。
あの平坦な胸を叩かれて——骨に響いて——傷ついて倒れた、と。
違う。
全然——違う。
あたしが気を失ったのは——痛みじゃない。
快感だ。乳首を潰された——あの一瞬の、とんでもない快感で——脳がショートしたんだ。
でも——そんなこと、言えるわけがない。
「……大丈夫。別に——痛くなかった」
「嘘よ。倒れたじゃない。——わたし、本当に最低ね。あなたの胸のこと、一番わかってるのに——また——」
モモの目から——涙がこぼれた。
あたしは——モモの涙を見ながら、胸の中が複雑に渦巻いていた。
妹が泣いている。あたしを傷つけたと思って、泣いている。
でも——本当のことを言ったら。「快感で気絶しました」なんて言ったら。
モモは——どんな顔をするだろう。
「モモ。泣くなよ」
「だって——」
「泣かなくていいって。——本当に大丈夫だから」
あたしは——モモの頭を、ぽんぽんと撫でた。
妹の、柔らかいピンクの髪。くせ毛を直したショートボブ。
前は——あたしが泣いていた方だ。
モモの言葉で——あたしの全部が崩れて、枕を濡らした。
今は——あたしが、モモを慰めている。
変わったのは——あたしの胸じゃない。
あたしの——中身だ。
乳首に価値がある。あたしの身体は——面白い。
そう言った男がいて——あたしは、それを信じ始めている。
それが——正しいことなのかどうかは、わからない。
でも——少なくとも、モモの言葉で壊れるほど脆い自分は——もう、いない。
「……ごめんね、ナナ」
「いいって。もう忘れろ」
あたしは——立ち上がって、モモに手を差し伸べた。
*
夕方。
あたしは——街を歩いていた。
買い物に出た帰り道。夕焼けがオレンジ色に広がっていて、電線の上に鳥が並んでいる。
茶色いやつが——「ツインテールのお姉ちゃん、今日は元気そうだね」と言った。
「……まあな」
あたしは——小さく笑って、歩いた。
ホットパンツとキャミソール。いつもの格好。
胸は——ない。ぺたんこのまま。キャミソールの布が余って、風で揺れている。
でも——その布の下に。
誰にも見えない場所に——あたしだけの武器がある。
リトに削られて、鍛えられて、育てられた——あたしの乳首。
見た目は何もない。ぺたんこの胸に、乳首がちょこんと乗っているだけ。
でも——あれは、御門先生のHカップにも、姉上のGカップにもない。あたしだけの——性感帯だ。
足取りが——軽かった。
前を向いて、まっすぐ歩いていた。
*
夜。
リトの部屋。
あたしは——リトのベッドの上にいた。
裸だった。上も、下も。
ツインテールだけが、シーツの上に広がっている。
リトも——裸だった。
「——いくぞ」
リトの声が——低かった。
スウェットも何も着ていない、裸のリト。
硬く張り詰めた陰茎が——あたしの太ももの間で、先端を入り口に押し当てている。
「……ん。——いい、よ」
あたしは——目を閉じた。
ぬぷっ……❤
リトの陰茎が——あたしの中に、入ってきた。
ゆっくり。少しずつ。カリの部分が入口を押し広げて——膣壁を擦りながら、奥へ奥へと——。
「ぁ——❤ あ——❤ おっきい——❤」
声が——勝手に漏れた。
中が——いっぱいになっていく。
リトのちんぽが、あたしの膣の中を——埋めていく。
そして——リトが、根元まで入った瞬間。
「——っ⁉」
リトの動きが——止まった。
「おい——ナナ」
「な——なんだよ——❤」
「お前の中——なんだこれ」
リトの声が——普段の軽さとは、完全に違っていた。
驚いている。本気で。
「なに——が——❤」
「天井。お前の膣の天井——ぶつぶつしてる。すげぇ当たる」
あたしは——意味がわからなかった。
数の子天井——という言葉を、あたしは知らなかった。
でも——リトの声の温度で、それがただごとじゃないことは——わかった。
リトが——ゆっくり、腰を引いた。
ずるっ——❤
カリの段差が——膣壁の凹凸を、ぶつぶつぶつ——と擦る。
「あ❤ あ❤❤ なに——それ——❤❤」
あたしの中の——天井。
そこにある凹凸が——リトのカリに引っかかるたびに、全身がびくびくと震えた。
でも——リトも、震えていた。
「くっ——マジかよ——全部当たる——」
リトが——息を荒くしている。
あたしの中の天井の凹凸が——リトのちんぽを、ぎゅうぎゅうと擦り上げているらしい。
リトが——腰を前に突き出した。
ずぷっ❤
「あ❤❤ やぁ❤❤」
また——引く。
ずるっ❤——ぶつぶつぶつ❤❤
「ひぁ❤❤❤ あ❤❤ なにこれ❤❤ すご——❤❤」
あたしと——リトが——同時に声を上げていた。
リトの顔が——暗闇でも見えた。目を見開いて、唇を噛んでいる。
いつもの余裕が——ない。あたしの身体に——翻弄されている。
「やば——ナナ、お前——マジでやばい」
リトの声が——興奮で上擦っていた。
こいつの——こんな声、初めて聞いた。
あたしの中の——何かが——リトを夢中にさせている。
胸はない。膨らみもない。
でも——あたしの膣の中に、こいつが夢中になるものがある。
(——あたしの身体にも、あるじゃん)
乳首だけじゃなかった。
あたしの身体は——胸がない分、別の場所が——とんでもないことになっていた。
リトが——ピストンを始めた。
ぱんっ❤ぱんっ❤ぱんっ❤
「あ❤ あ❤❤ あ❤❤❤ すご——❤ 奥まで——❤❤」
リトの腰が——速い。
カリが膣天井の凹凸を擦るたびに——ぶつぶつぶつ❤——と、お互いの身体が震える。
「ナナ——お前の中——マジで——」
「あ❤❤ あたしの——❤ あたしの中——❤ いいの——❤❤?」
「最高——」
リトが——そう言った。
最高——って。あたしの身体が——最高だと。
あたしは——嬉しくて。嬉しくて。
調子に——乗った。
「ふ——ん❤ じゃあ——あたしの方が——❤ 気持ちいいんだ——❤ 他の奴らより——❤❤」
言った瞬間——リトの動きが、止まった。
「……なんだって?」
リトの声が——冷えた。
さっきまでの興奮が——一瞬で消えた。
冷たい。静かな。あの——何を考えてるかわからない、あの声。危ない笑顔。
「あたし——別に——」
「調子乗ってんじゃねぇよ」
リトの手が——あたしの胸に伸びた。
両方の乳首を——親指と人差し指で、挟んだ。
ぐりっ❤❤
「————❤❤❤❤⁉」
潰された。
乳首が——指の腹で、ぐりぐりと——ねじるように、押し潰された。
ヤスリで薄くされた皮膚が——リトの指の圧力を、全部——全部拾って——
「あ❤❤❤ やっ❤❤❤ だめっ❤❤❤ いたっ——❤❤ いたいの——❤❤ きもちいい——❤❤❤」
痛みと快感が——ぐちゃぐちゃに混ざった。
リトが——乳首を潰したまま、腰を動かし始めた。
ずぷっ❤ぱんっ❤ずぷっ❤ぱんっ❤
乳首を潰されて——中も突かれて——二つの刺激が同時に来て——
「あぁ❤❤❤ やめっ❤❤ やめてっ❤❤ あたし——❤❤ おかしくなる——❤❤❤」
リトの指が——乳首をさらに強く潰した。
ぐりぐりぐり❤❤❤
爪が——乳首の先端に食い込む。
薄い皮膚が——限界まで押され、ねじられ、引きちぎられそうな——
「あ❤❤❤ あ❤❤❤❤ ごめんなさい❤❤ ごめんなさい❤❤❤ 調子乗りました❤❤❤❤」
あたしは——泣いていた。
涙がぼろぼろ流れて、ツインテールの毛先が涙で濡れて——でも、身体は——気持ちよくて——
「わかったなら——覚えとけ」
リトが——乳首から手を離した。
ぱっ——と解放された瞬間——じんじん❤——と、乳首に血が戻って、更に敏感になった。
「お前の身体がいいのは事実だ。でも——調子に乗っていいとは言ってない」
リトの腰が——また動き始めた。
今度は——ゆっくり。深く。一番奥まで突いて——ぐりっと、カリで膣天井を擦る。
ぶつぶつっ❤❤
「ひぁ❤❤ あ❤❤ やぁ❤❤」
あたしは——ぐちゃぐちゃだった。
泣きながら、快感に震えながら——リトに完全に支配されていた。
乳首は——あたしの武器だと思った。
でも——その乳首は、リトが作ったものだ。リトが削って、育てて、開発した——リトのものだ。
あたしが調子に乗れば——この乳首で、いつでもわからせられる。
それが——あたしの身体の真実だった。
「……ごめん」
小さく——呟いた。
リトが——あたしの涙を、親指で拭った。
「よし。——じゃあ続けるぞ」
軽い声だった。
いつもの——あの、何考えてるかわからない、軽い声。
リトの腰が——再び動き出して。
あたしの身体が——また、震え始めた。
*
朝。
目覚まし時計が鳴るより先に——あたしの意識は浮上した。
薄いカーテン越しに差し込む朝日が、ベッドの上を横切っている。
身体中が——だるかった。腰が重い。太ももの内側が筋肉痛で、乳首は——じんじんと、まだ昨夜の余韻を引きずっている。
シーツが——ぐちゃぐちゃだった。
汗と——それ以外のもので、何箇所か湿っている。
あたしは——のろのろと身体を起こした。
窓の外から、鳥のさえずりが聞こえた。
茶色いやつが、窓枠にとまって、こっちを見ている。
「おはよう、ツインテールのお姉ちゃん。——今日はなんか、いい匂いするね」
「……うるさいな」
あたしは——窓を少しだけ開けて、朝の空気を吸った。
冷たい風が——裸の肩に触れた。
乳首が——きゅっと硬くなった。
朝の空気だけで。
(……ほんと、敏感になったな)
キャミソールを拾って、頭から被った。
布が胸の上に落ちた瞬間——乳首に、繊維の感触。ちりっと、小さな刺激。
前は——これが、地獄だった。
今は——慣れた。慣れたっていうか——これが、あたしの普通になった。
鏡の前に立った。
ツインテールが——寝癖でぐちゃぐちゃになっていた。片方がほどけかけて、毛先が肩にかかっている。
目の下に——薄いクマ。寝不足。当然だ。夜通しリトに——。
顔を洗って、髪を結い直した。
いつものツインテール。ピンク色の、長い髪。
鏡の中のあたしが——あたしを見ている。
胸は——ない。
ぺたんこのまま。キャミソールの布が余っている。何も変わってない。
でも——目が、違う。
以前のあたしは——鏡を見るたびに、自分の胸を見て、溜め息をついていた。
モモと比べて。姉上と比べて。コテ川と比べて。
何もない自分を——嫌いだった。
今は——溜め息は出ない。
キャミソールの下で、乳首が——布に触れるたびに、ちりちりと存在を主張している。
あたしだけの。リトが育てた。でも——あたしのものだ。
数の子天井——とかいう、あたしの中のぶつぶつも。
あれは——リトが作ったものじゃない。最初から、あたしの身体にあったものだ。
リトは、それを見つけただけ。
あたしの身体には——あたしが知らなかったものが、あった。
それで十分だった。
「……よし」
鏡に向かって——小さく、呟いた。
*
台所に降りたら——モモが、朝ご飯を作っていた。
トーストとスクランブルエッグ。コーヒーの匂い。
モモが——エプロンをつけて、フライパンを振っている。
「おはよう、ナナ」
「……おう」
モモが——あたしの顔を見て、ほんの少しだけ——目を細めた。
探る目——じゃなかった。何か言いたそうで、でも飲み込んだような。
「——今日、顔色いいわね」
「そう? 別に普通だけど」
あたしは——テーブルについて、トーストをかじった。
姉上が——二階からドタドタと降りてきた。ペケが変形した寝間着を着たまま、目を擦っている。
「おはよ〜ナナ、モモ〜! 今日のご飯なに〜?」
「トーストとスクランブルエッグですわ、お姉様」
「やった〜! モモの卵、おいしいんだよね〜!」
姉上が——ニコニコしながらテーブルについた。
いつもの朝だった。いつもの——結城家の、朝。
美柑が降りてきて、「リト、まだ寝てるの? もう——」と呆れたように階段を見上げた。
あたしは——トーストを噛みながら、窓の外を見た。
電線の上に——灰色の丸っこい鳥がいて、こっちをちらちら見ている。あの恥ずかしがり屋のやつだ。
「……おはよ」
心の中で——声をかけた。
灰色の鳥が——ぱたぱたと羽を動かした。
いつもの朝だ。
何も——変わっていない。
胸はない。ぺたんこのまま。モモの胸はブラウスの下で膨らんでいて、姉上はペケの寝間着越しでもわかるくらい豊かで。
あたしだけが——何もない。
でも——それで、いいと思えた。
少しだけ。ほんの少しだけ——あたしは、自分の身体が嫌いじゃなくなっていた。
*
玄関で靴を履いていたら——リトが、階段を降りてきた。
「おー、ナナ。おはよ」
軽い声。いつもの。何もなかったみたいな。
昨夜——あたしの中を何度も突いて、乳首を潰して泣かせて、最後にあたしの涙を拭った——その同じ手で、カバンを持って。
あたしとリトが——玄関ですれ違った。
リトの手が——さりげなく伸びた。
制服の上から——右の乳首を、ちょん、とつまんだ。
きゅっ❤
「——っ❤」
びくっと——肩が跳ねた。
リトは——何事もなかったみたいに、靴を履いて、先に玄関を出ていった。
「じゃ、先行くわ」
背中を向けたまま——手を一回、ひらっと振る。
あたしは——玄関に立ったまま、乳首の余韻が消えるのを待っていた。
制服の下で——つままれた乳首が、じんじん熱い。
「……くそ」
小さく——呟いて。
でも——口元が、ほんの少しだけ、笑っていた。
あたしは——靴を履いて、朝日の中に出た。
ツインテールが、風に揺れた。
胸は——ぺたんこのまま。ブラウスの布が、風で膨らんでは——すぐに、萎む。
それでも——あたしは、前を向いて歩いた。
いつもの朝。いつもの道。いつもの——あたしの日常。
少しだけ——変わった、あたしの日常。
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