腰を──下ろした。
カリ首が──陰裂に、触れた。
ぬるっ──♡
先走り液と愛液が混ざって──入口が、滑る。
熱い。硬い塊が──柔らかい肉を、押し開こうとしている。
ずぷっ──…♡
先端が──中に、入った。
「──────っ♡」
声にならない声が──喉の奥から漏れた。
カリ首の──隆起した縁が、膣口の粘膜を押し広げて──ゆっくりと、沈んでいく。
にゅるにゅると──先走り液にまみれた肉の幹が、私の内壁を擦りながら──奥へ、奥へ。
ずちゅっ──…♡
「っ──ぁ──♡」
入っていく。
男のものが──私の中に──入っていく。
暗殺者の膣壁が──異物を締め付けるように収縮している。
だが──排除するためではなく。
むしろ──吸い込むように。引きずり込むように──。
*
触手以来──だった。
あの惑星で──触手生物に捕獲されて以来。
膣に──何かが入るのは。
あれから──ずっと。
自分の手で──慰めていた。
夜。一人暮らしの部屋で。ベッドの中で。
暗殺者が──自分の指を──股の間に──。
それだけで──十分だと思っていた。
指の腹で──小さな突起を擦って。時々──中に指を入れて。
それだけで──身体の火照りは、収まった。
なのに──今。
結城リトのものが──私の中で。
(……全然──違う──)
指とは──比較にならない。
硬さが──違う。太さが──違う。熱量が──違う。
脈動している。血管が──膣壁越しに、どくんどくんと伝わってくる。
生きている──熱を持った──男の──。
カリ首の縁が──内壁のひだを一つ一つ押し広げて──奥に向かって進んでいく。
ずぷ──ずぷっ──…♡
「ぅ──あ──♡」
半分──入った。
まだ──半分しか入っていないのに。
お腹の奧が──きゅぅっと、収縮した。
子宮が──カリ首の存在を感知して──反応している。
私は──結城リトの腰の上で、両手をその胸板に突いて──動けなくなっていた。
最後まで──下ろした。
ずぶっ──…♡
根元まで──入った。
「────はぁっ♡♡」
息が──止まった。
結城リトの陰茎が──膣の最奥まで到達している。
カリ首が──子宮口に、こつんと当たっている。
内壁が──ぎゅうぅっと、異物を締め付けた。
反射的な──収縮。暗殺者の筋肉が──男のものを、万力のように絞めている。
「っ──ヤミ──きつい──」
結城リトの声が──苦しそうに漏れた。
きつい──当然だ。
触手以来──何も入れていなかった場所に──こんな太いものが──。
「………………」
動けない。
全身が──震えている。
腕が──結城リトの胸板の上で、がくがくと揺れている。
快楽が──脳を焼いている。
指で慰めていた時の──あの、じわっとした温かさとは次元が違う。
身体の中心を──熱い杭で貫かれているような──圧倒的な充足感。
内壁の粘膜が──カリ首の形をなぞって──一ミリ単位で快楽を送り込んでくる。
「はっ──はっ──はっ──♡」
呼吸が──浅い。速い。暗殺者の呼吸法が──完全に崩壊している。
(──何、これ──何──こんなの──)
頭の奥──深い場所で。
誰かが──笑った。
(あは──♡ すっっっごく──えっちぃ♡♡)
──ダークネス。
私の中に眠る──もう一人の自分。
(ねえ──ヤミ──♡ 気持ちいいでしょ──♡♡ 男の人の──なか──すごいでしょ──♡♡♡)
(黙りなさい──っ)
(だって──♡ ヤミの身体──こんなに喜んでる──♡ 膣がきゅうきゅうって──♡ もうずっと待ってたんだよ──♡♡)
(黙れと──言って──)
思考を──遮断しようとした。だが──ダークネスの声は、快楽と一緒に頭の中を駆け巡っている。
(──あなたの──せいじゃない──)
何が──私のせいじゃないと言うのか。
(こんなに気持ちいいの──♡ 我慢する方がおかしいよ──♡♡)
「ヤミ──大丈夫か?」
結城リトの声で──現実に引き戻された。
結城リトが──心配そうに、私を見上げている。
「動けないなら──俺が動こうか?」
「──っ」
結城リトの腰が──微かに、持ち上がった。
ずんっ──♡
「ひぁっ♡♡」
ほんの数ミリの──動き。
それだけで──カリ首が膣壁を擦って──電撃のような快楽が走った。
「だっ──だめです──っ♡」
慌てて──結城リトの腹筋を、両手で押さえた。
「動かないで──ください──っ♡」
「でも──」
「私が──やります」
息を切らしながら──言った。
「私が──処理しないと──意味がないんです──っ」
美柑の代わりに──私が結城リトの相手をする。
それが──今夜の取り引きだ。
結城リトに動かれたら──それは私が「されている」ことになる。
私が──「してあげている」のでなければ──意味がない。
「わかった。──ヤミのペースでいい」
結城リトが──両手をベッドの上に置いた。
動かない──という意思表示。
「……はい」
息を──整えた。整えようとした。整わないが──。
腰を──持ち上げた。
ずるっ──♡
カリ首が──膣壁を擦りながら、数センチだけ──抜けた。
「ふっ──♡」
そして──腰を下ろした。
ぬぷっ──♡
「あっ──♡♡」
たった──一回。
たった一回のピストンで──全身が、びくっと痙攣した。
内壁が──カリ首の縁に引っかかって──ずるっと擦られて──そのまま奥に押し込まれる。
その──往復の摩擦が。
「っ──♡♡♡」
快楽が──爆発した。
動け──ない。
腰が──中途半端な位置で、止まった。
結城リトを根元まで咥え込んだ状態で──身体が硬直している。
内壁が──ひくひくと、勝手に収縮している。
意思とは関係なく──膣が、男のものを締め付けて──離さない。
(──一回で──こんな──)
指で──三十分かけて到達する快楽を。
たった一回の──ピストンで──超えた。
「ヤミ──?」
「…………大丈夫です」
大丈夫ではない。口の端から──涎が垂れている。
(あはは──♡♡ ヤミ──もう負けてるよ──♡♡)
(──うるさい──負けてません──)
暗殺者の意地が──ぎりぎりで、精神を繋ぎ止めた。
負けて──たまるか。
たかが──性行為だ。
暗殺者は──どんな拷問にも耐える訓練を受けている。
これは──拷問と同じ。耐えるだけ。動くだけ。任務を遂行するだけ。
もう一度──腰を、持ち上げた。
ずるっ──♡
「ふぅっ──♡」
下ろした。
ぬちゅっ──♡
「んっ──♡」
もう一回。
ずちゅっ──♡ ぬぷっ──♡
「くっ──♡♡」
少しずつ──動き始めた。
ゆっくりと──非常にゆっくりと。数センチだけ持ち上げて──数センチだけ沈む。
小刻みな──微かな上下運動。
ぬちゅ──♡ ぬちゅ──♡ ぬちゅ──♡
結合部から──水音が、小さく響いている。
愛液と先走り液が混ざって──にゅるにゅると泡立っている。
「はっ──はっ──んっ──♡」
呼吸に合わせて──腰が、自然と動いている。
自分でも──気づかないうちに。
ピストンの幅が──小さくなっていた。
数センチだった上下運動が──一センチに。
一センチが──数ミリに。
ぐちゅ──♡ ぐちゅ──♡ ぐちゅ──♡
小刻みに──腰を揺らしている。
カリ首を──膣の奥に埋めたまま──くちゅくちゅと、内壁で味わうように。
無意識だった。
暗殺者の身体が──快楽を記憶して──勝手に、一番気持ちいい動きを探している。
大きく動くより──小さく。深く。カリ首を奥に押し当てたまま──腰をくるくると回すように。
結城リトが──下から、息を呑んだ。
「ヤミ──それ──やばい──」
「──何がですか」
平静を──装った。装えていないが。
「その動き──焦らされてるみたいで──」
焦らしている──つもりはない。
ただ──この動きが、一番──。
ぐちゅっ──♡
「ぅっ──♡」
──気持ちいい。
認めたくないが──認めるしかない。
この小刻みな動きは──カリ首が膣壁の襞を一つ一つ舐めるように擦って──じわじわと、快楽が積み上がっていく。
(──もっと──動かないと──)
意志の力で──腰を、大きく動かした。
ずぷっ♡ ぬちゅっ♡ ずぷっ♡ ぬちゅっ♡
「ふぁっ──♡ んっ──♡♡」
ピストンの幅が──広がった。
根元まで引き抜いて──一気に沈む。カリ首が──膣口から奥壁まで一直線に突き抜ける。
ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡
お尻が──結城リトの腰に打ち付けられて──湿った音が響く。
「はっ──はっ──はっ──♡♡」
必死だった。
暗殺者が──ヤリチンの上で──懸命に腰を振っている。
金色の髪が──揺れている。汗で額に張り付いた金髪。白い肌に──汗の粒が浮いている。
黒いボンテージの残骸が──腰の周りで皺くちゃになっている。
露出した胸が──ピストンのたびに、ぷるんぷるんと上下に弾んでいる。
そして──見つけてしまった。
ぬちゅっ──♡
腰を下ろした──ある角度で。
カリ首が──膣壁の、ある一点を擦った。
「────っっっ♡♡♡」
視界が──白く弾けた。
何──今の──。
膣壁の──前側。恥骨の裏あたりに──信じられないほど敏感な場所があった。
カリ首の縁が──そこを引っ掻くように擦った瞬間──全身に雷が落ちた。
(──嘘──こんな場所──指じゃ──触れなかった──)
「ヤミ──今──すごい締まった──」
「────」
結城リトに──バレた。
身体の反応が──全部、結城リトに伝わっている。膣の収縮が──カリ首を通じて。
「……何でもありません」
嘘だ。
腰を──再び動かした。
今度は──意識的に。
さっきの角度を──狙って。
ぬちゅっ──♡
「──っ♡」
当たった。
膣壁の──あの場所に──カリ首の縁が、こりっ──と嵌まった。
こりこりこりっ──♡♡
小刻みに──腰を揺らした。あの場所を──カリ首で、擦り続ける。
「ぁっ──♡ ぁっ──♡ ぁ──♡♡」
声が──漏れている。
止められない。口を閉じているのに──鼻から──喉の奥から──甘い声が、勝手に溢れ出している。
「ヤミ──声──可愛い──」
「声──出てません──♡」
出ている。明らかに──出ている。
「ヤミの中──すごい──ぬるぬるで──」
「にゅるにゅると──言ってください──♡」
何を──言っているんだ。
こんな──状況で──にゅるにゅるの呼称を訂正している場合か。
でも──構っていられない。
腰が──止まらない。
あの場所を──狙い続けている。自分で。自分の意思で。
暗殺者が──男のカリ首で、自分の気持ちいい場所を──擦り続けている。
ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡
「ぁっ♡ あっ♡ あっ──だめ──っ♡♡」
(──負けてる──これ──完全に──)
美柑の代わりに──処理してあげているはずなのに。
いつの間にか──自分が、気持ちよくなっている。
自分の手で──自分の意思で──一番気持ちいい場所を、狙い撃ちにしている──。
ぐちゅぅっ──♡♡
「あっ♡♡──────っ♡♡♡」
きた。
全身が──びくんっと弓なりに反った。
膣が──ぎゅうぅぅっと、結城リトの陰茎を締め上げた。
内壁が──痙攣するように波打って──カリ首を万力のように絞めている。
びくっ♡ びくっ♡ びくっ♡
「はぁっ──♡♡ はぁっ──♡♡♡」
イった。
指で──何十分もかけて到達する場所に。
自分の腰の動きだけで──到達してしまった。
「ヤミ──今──イった?」
「イって──ません──♡♡」
嘘だ。嘘に決まっている。
膣が──まだびくびくと痙攣している。太腿が──震えている。
愛液が──結合部からあふれて──結城リトの腰を濡らしている。
でも──認めない。
認めたら──暗殺者としての最後の矜持が、崩壊する。
腰を──止めなかった。
まだ──結城リトは射精していない。
任務は──完了していない。
(──動け──動きなさい──私の身体──)
暗殺者の意志で──腰を、再び動かした。
ぬちゅっ♡ ずぷっ♡ ぬちゅっ♡ ずぷっ♡
「ぁっ♡ ぁっ♡──んっ──♡♡」
イった直後の──過敏になった膣壁を、カリ首が容赦なく擦っていく。
自分で──動いているのに。自分で──責めている。
「はっ──はっ──はっ──♡♡」
さっきより──感度が上がっている。
イった後の身体は──全ての感覚が研ぎ澄まされて──カリ首の形を──内壁が一ミリ単位で感じ取っている。
あの場所──膣壁の前側──を、また──狙った。
こりっ──♡♡
「ひぁっ♡♡──またっ──そこっ──♡♡♡」
身体が──覚えてしまった。
気持ちいい場所を。気持ちいい角度を。気持ちいい速度を。
暗殺者の学習能力が──最悪の方向に発揮されている。
ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あああっ♡♡──っ♡♡♡」
二回目──。
びくんっ♡♡
全身が──痙攣した。
さっきより──強い。
膣の奥が──きゅうぅっと収縮して──子宮口がカリ首に吸い付くように開いて──閉じた。
びくっ♡ びくっ♡ びくっ♡ びくっ♡
「はぁっ──♡♡ はぁ──♡♡♡ はぁ──♡♡♡♡」
腕が──がくがくと震えている。
結城リトの胸板に突いた手が──支えを失いかけている。
「ヤミ──もう──無理するなよ──」
「無理──してません──♡♡」
している。明らかに──している。
でも──まだ──。
まだ結城リトは出していない。任務が──終わっていない。
(動け──動け──動きなさい──)
腰を──。
動かそうとした。
──動かなかった。
太腿の筋肉が──完全に痙攣している。
暗殺者の身体が──二度の絶頂で──限界を迎えていた。
腰が──ゆっくりと、力なく沈んだ。
結城リトの陰茎を──根元まで咥え込んだ状態で──動けなくなった。
「──────」
膣壁が──ひくひくと、余韻の痙攣を繰り返している。
カリ首を──弱く、不規則に──締め付けて──離して──締め付けて。
「…………すみ、ません」
声が──掠れていた。
「動け──なく──なりました」
結城リトを──見下ろした。
汗で──顔中がぐしゃぐしゃだった。
金色の髪が──汗で頬と首に張り付いている。
葡萄酒色の目が──潤んで──焦点が合っていない。
暗殺者の──面影は──どこにもなかった。
結城リトが──私を、見上げている。
あの──涼やかな目で。
少しだけ──笑っている。
「──俺が──動いていい?」
「…………」
えっちぃのは──嫌いです。
口が──動いた。
「──おねがい──します」
結城リトの手が──私の腰に、添えられた。